Critical
Critical
日本語による情報は、英語による原文の非公式な翻訳であり、英語原文との間で内容の齟齬がある場合には、英語原文が優先します。
概要
Cisco Prime Data Center Network Manager(DCNM)にはリモートコマンド実行の脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者が、Cisco Prime DCNMアプリケーションを実行しているコンピュータ上で任意のコマンドを実行する可能性があります。
シスコはこの脆弱性に対処するソフトウェアアップデートをリリースしています。
このアドバイザリは、次のリンクより確認できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20121031-dcnm
注:このアドバイザリが最初に公開された後、DCNMソリューションの一部であるDCNM SANサーバコンポーネントに加え、DCNM LANサーバも同じ脆弱性の影響を受けることが判明しました。このアドバイザリはリビジョン2.0に更新され、DCNM LANサーバコンポーネントにも脆弱性があることが示されました。また、DCNM LANサーバコンポーネントの脆弱性を追跡するCisco Bug IDが提供され、修正済みソフトウェア情報が更新されました。
該当製品
脆弱性のある製品
Microsoft WindowsおよびLinuxプラットフォーム向けのCisco Prime Data Center Network Manager(DCNM)の6.1(2)より前のリリースはすべて、この脆弱性の影響を受けます。Cisco Prime DCNMソリューションに含まれるCisco DCNM-LANサーバとCisco DCNM-SANサーバは、両方ともこの脆弱性の影響を受けます。
注:Cisco DCNM-LANサーバとCisco DCNM-SANサーバは異なる製品でしたが、リリース6.1(1)で両方の製品が1つのCisco Prime DCNM製品に統合されました。Cisco DCNM-LANサーバおよびCisco DCNM-SANのすべてのリリースがこの脆弱性の影響を受けます。
実行中の Cisco Prime DCNM リリースを確認するには、管理者が Web ブラウザと HTTPS を使用して Cisco Prime DCNM ソフトウェアを実行するコンピュータに接続してください。ログインする前に、ログインページにリリース番号が表示されます。次の例は、バージョン6.1(1a)を実行しているデバイスを示しています。
Cisco Prime Data Center Network Manager Version: 6.1(1a)
脆弱性を含んでいないことが確認された製品
他のシスコ製品において、このアドバイザリの影響を受けるものは現在確認されていません。
詳細
Cisco Prime DCNM(旧製品名:Cisco Data Center Network Manager)は、イーサネットとストレージネットワークの管理を 1 つのダッシュボードに統合するネットワーク管理アプリケーションです。このアプリケーションを使用すると、ネットワークとストレージの管理者は、Cisco NX-OS ソフトウェアを実行するさまざまなシスコ製品ファミリの正常性とパフォーマンスを管理およびトラブルシュートできます。
Cisco Prime Data Center Network Manager(DCNM)にはリモートコマンド実行の脆弱性があり、認証されていないリモートの攻撃者が、Cisco Prime DCNMアプリケーションを実行しているコンピュータ上で任意のコマンドを実行する可能性があります。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20121031-dcnm
注:このアドバイザリが最初に公開された後、DCNMソリューションの一部であるDCNM SANサーバコンポーネントに加え、DCNM LANサーバも同じ脆弱性の影響を受けることが判明しました。このアドバイザリはリビジョン2.0に更新され、DCNM LANサーバコンポーネントにも脆弱性があることが示されました。また、DCNM LANサーバコンポーネントの脆弱性を追跡するCisco Bug IDが提供され、修正済みソフトウェア情報が更新されました。
コマンドは、Microsoft Windows上で動作するCisco Prime DCNMのシステムユーザまたはLinux上で動作するCisco Prime DCNMのrootユーザに関連して実行されます。
Cisco Prime DCNMでは、RMIレジストリ機能にTCPポート1099または9099が使用されます(Cisco Prime DCNMのバージョンによって異なります)。RMIトランザクションは、常にRMIレジストリポートへのTCP接続で開始されます。
この脆弱性は、Cisco Bug ID CSCtz44924(登録ユーザ専用)およびCSCua31204(登録ユーザ専用)に記載されています。 cisco DCNM-SANサーバとCisco DNCM-LANサーバのコンポーネントにはそれぞれ、Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)IDとしてCVE-2012-5417が割り当てられています。
回避策
RMIトランザクションはRMIレジストリポートへの接続から始まります。RMIレジストリポートは、Cisco Prime DCNMのバージョンに応じてデフォルトでTCPポート1099または9099になっているため、正当なデバイスのみがRMIレジストリポートに接続できるようにすることで、この脆弱性を軽減できます。
ネットワーク内のシスコデバイスに適用可能な他の対応策は、次のリンクにある付属ドキュメント『Identifying and Mitigating Exploitation of the Cisco Prime Data Center Network Manager Remote Command Execution Vulnerability』で参照できます。
https://sec.cloudapps.cisco.com/security/center/viewAMBAlert.x?alertId=27268
修正済みソフトウェア
ソフトウェアのアップグレードを検討する場合は、http://www.cisco.com/go/psirt のシスコ セキュリティ アドバイザリ、応答、および通知のアーカイブや、後続のアドバイザリを参照して侵害の可能性と完全なアップグレード ソリューションを確認してください。
いずれの場合も、アップグレードするデバイスに十分なメモリがあること、および現在のハードウェアとソフトウェアの構成が新規リリースで引き続き正しくサポートされていることを十分に確認してください。不明な点については、Cisco Technical Assistance Center(TAC)もしくは契約しているメンテナンスプロバイダーにお問い合わせください。
この脆弱性は、Cisco Prime Data Center Network Managerリリース6.1(2)で最初に修正されています。
Cisco Prime Data Center Network Managerは、Cisco.comのSoftware Centerからダウンロードできます。http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.htmlにアクセスし、Products > Cloud and Systems Management > Data Center Infrastructure Management > Cisco Prime Data Center Network Managerの順に選択してください。
不正利用事例と公式発表
Cisco Product Security Incident Response Team(PSIRT)では、本アドバイザリに記載されている脆弱性のエクスプロイト事例は確認しておりません。
Metasploitフレームワークには、この脆弱性の原因となったJBoss設定を不正利用する不正利用モジュール(Jboss_maindeployer)があります。
この脆弱性は、Security Compass(www.securitycompass.com)のPaul O'Grady氏によってシスコに報告されました。 シスコは、この脆弱性を報告いただき、弊社と連携しての公開にご協力いただいたO'Grady氏に感謝いたします。
出典
URL
改訂履歴
Revision 2.0 | 2013年5月8日 | DNCMのDCNM LANサーバコンポーネントもこの脆弱性の影響を受けることを示すためにアドバイザリを更新。対応するCisco Bug ID CSCua31204を追加し、修正済みソフトウェアを更新。 |
リビジョン 1.0 | 2012年10月31日 | 初回公開リリース |
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