データ シートCisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュール製品の概要Cisco Nexus® 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュール(図 1)は、パフォーマンス重視のミッション クリティカルなイーサネット ネットワークのために設計された、スケーラビリティの高いモジュールです。M1-XL フォワーディング エンジンを使用して、最大 60 Mpps(100 万パケット/秒)のスループット、48 高密度ギガビット イーサネット ポート、より大きな Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)を提供するこのモジュールは、インターネット エクスチェンジ ポイント(IXP)、サービス プロバイダー、または大企業での展開に最適です。 Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは、スケーラビリティの高い 10 ギガビット イーサネット ネットワークのために設計されたモジュール型のデータセンタークラスの製品ラインです。15 テラビット/秒(Tbps)を超える拡張が可能なファブリック アーキテクチャに基づいており、将来的には 40 Gbps および 100 Gbps イーサネット インターフェイスをサポートします。最高レベルのミッションクリティカルなネットワーク環境の要件に応えるように設計されているこのスイッチは、継続的なシステム運用と、仮想化された広範なサービスを実現します。Cisco Nexus 7000 シリーズは、実績のある Cisco NX-OS オペレーティング システムを搭載し、リアルタイムのシステム アップグレードと、きわめて高い管理性およびサービサビリティを実現する拡張機能を備えています。この革新的なユニファイド ファブリック設計は、IP、ストレージ、およびプロセス間通信(IPC)ネットワークを単一のイーサネット ファブリックで統合することを目的として構築されています。 ![]() 図 1 Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュール 機能と利点Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールは、高密度と豊富な機能を必要とする最高レベルのパフォーマンス環境において柔軟な展開とサポートを実現するために設計された数々の重要な機能を搭載しています。オプションの Scalable Feature ライセンスを取得すると拡張 XL モードで動作し、インターネット ピアリング環境などの大規模な展開に欠かせない、フォワーディング エンジンでのフル フォワーディング テーブルの使用が可能になります。この大型の FIB テーブルは、Virtual Routing and Forwarding(VRF)および仮想デバイス コンテキスト(VDC)に対応した対インターネット展開で使用する、フル インターネット ルート テーブルの複数のコピーをサポートします。非 XL モードまたは XL モードのどちらでも動作可能なため、多様なタイプのネットワーキング環境に極めて柔軟に対応します。Cisco Nexus 7000 シリーズ 48 ポート ギガビット イーサネット XL モジュールは、幅広い Small Form-Factor Pluggable(SFP; 着脱可能小型フォームファクタ)光モジュールもサポートしており、データセンターやキャンパス環境向けに、サイト間シングルモード ファイバ上の長距離からマルチモード ファイバ上の中・短距離まで、さまざまな状況での展開を可能にします。Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールは、48 Gbps のローカル スイッチングを提供し、高密度、高パフォーマンス、および継続的なシステム運用が必須のアクセス レイヤに最適です。 Cisco Nexus 7000 M シリーズ I/O モジュールはすべて組み込み型のフォワーディング エンジンを搭載しています。48 ポート モジュールの M1-XL フォワーディング エンジンは、Cisco Nexus 7000 M1 シリーズ フォワーディング エンジンの一部です。M1-XL フォワーディング エンジンは M1 エンジンに基づいており、より大型の FIB テーブルとアクセス コントロール リスト(ACL)テーブルを組み込んでいます。このモジュールは既存の M1 モジュールすべてと完全な互換性を持ち、一貫した機能を提供します。表 1 に Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールの非 XL および XL モードでの動作性能規仕様を示します。 表 1 非 XL および XL モードでの動作性能仕様
* 実際の上限はプレフィクスの分布によって異なります。 M1-XL フォワーディング エンジンの全ポートの転送能力は、レイヤ 2 およびレイヤ 3 IPv4 ユニキャスト転送で最大 60 Mpps、IPv6 ユニキャスト転送で最大 30 Mpps です。各モジュールに組み込まれたフォワーディング エンジンを装備した分散アーキテクチャにより、シャーシのフォワーディング パフォーマンスは、使用する I/O モジュールの数に比例して拡張されます。18 スロット シャーシに XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュール 16 個を取り付けると、最大 960 Mpps の IPv4 ユニキャスト フォワーディングが可能です。マルチキャスト フォワーディング機能は、出力レプリケーションを実行する I/O モジュールに組み込まれています。 また、M1-XL フォワーディング エンジンは ACL フィルタリング、マーキング、レート制限、および NetFlow の機能も備えており、パフォーマンスを低下させることなくこれらの機能を実行できます。強力な ACL 機能によってサポートされるエントリ数は非 XL モードで 1 モジュールあたり最大 64K、XL モードで最大 128K となっており、これらのエントリは、レイヤ 2、3、4 の各フィールドに加えて新しい Cisco® メタデータ フィールドにも対応しているため、セキュリティ グループ タグ(SGT)の使用が可能です。 Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールは、ハードウェアに内蔵された Cisco TrustSec ソリューションのサポート機能によって優れたセキュリティを提供します。これには、ライン レートでのデータ機密性、データ整合性、および SGT の ACL 処理などが含まれます。データの機密性と整合性は、IEEE MAC Security 規格(IEEE 802.1AE(MACsec))に準拠しています。モジュール上の 48 個のポートはすべて、128 ビット キーを使用した Advanced Encryption Standard(AES; 高度暗号化規格)をサポートしています。新しいセキュリティ ACL は、SGT を伝達できる Cisco メタデータ ヘッダーのハードウェア サポートによって機能拡張されています。Security Group ACL(SGACL; セキュリティ グループ ACL)は、SGT 情報を使用することにより、ハードウェアに基づいてセキュリティ ポリシーを適用します。これにより、IP アドレスへの依存性が解消されるため、スケーラビリティが向上し、管理性が簡素化されます。 Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールは、データをファブリックに渡す前に、仮想出力キューにデータをバッファします。データ フローの制御は、クレジットベースのバッファ設計を利用したスーパーバイザ モジュール上の中央アービターによって行われます。このアーキテクチャにより、ネットワーク輻輳時でもすべてのポートで QoS(Quality Of Service)と公平性を提供する、損失の発生しないファブリックが実現しています。 表 2 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールの機能と利点をまとめます。 表 2 機能と利点
注:Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールの機能すべてが最初のソフトウェア リリースで有効にされているわけではありません。機能のサポート状況については、最新のソフトウェア バージョン情報に関するリリース ノートを参照してください。 製品仕様表 3 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュール(SFP 光モジュール搭載)の製品仕様を示します。 表 3 製品仕様
インターフェイス距離表 4 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ XL オプション付き 48 ポート ギガビット イーサネット モジュールでサポートされるインターフェイスと距離を示します。 表 4 Cisco Nexus 7000 シリーズ ギガビット イーサネット モジュールでサポートされる SFP 光モジュールのインターフェイスと距離
* モード調整パッチコードが必要です。通常のパッチコードを MMF および 1000BASE-LX/LH SFP と共に短いリンク距離(数十メートル)で使用すると、トランシーバ飽和を引き起こし、ビット誤り率(BER)が上昇する可能性があります。また、LX/LH SFP を直径 62.5 ミクロンの MMF と共に使用するときは、リンクの送信端と受信端の両方で、SFP と MMF ケーブルの間にモード調整パッチコードを取り付ける必要があります。モード調整パッチコードが必要になるのは、リンク距離が 300 m(984 フィート)を超える場合です。 詳細については、Cisco SFP のデータ シートを参照してください。 発注情報シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」ページを参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには Cisco Software Center [英語] にアクセスしてください。表 5 に発注情報を示します。 表 5 発注情報
* 追加情報は SFP 光モジュールのデータ シート http://cisco.com/en/US/prod/collateral/modules/ps5455/ps6577/product_data_sheet0900aecd8033f885.html [英語] を参照してください。 サービスおよびサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの導入と最適化を成功させるために、各種サービスを用意しています。シスコの革新的なサービスは、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的として、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供されます。Cisco Advanced Services は、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を提供します。Cisco SMARTnet® Service を利用すると、シスコのネットワーク専門家や高度なリソースにいつでも直接アクセスでき、ミッションクリティカルな問題を解決することができます。このサービスでは、保有する Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに関して予防的診断やリアルタイムのアラートを提供する Smart Call Home サービス機能の利点を活かすことができます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。シスコのデータセンター サービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/dcservices/ を参照してください。 関連情報Cisco Nexus 7000 シリーズの詳細については、製品のホームページ(https://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/nexus7000/index.html)をご覧ください。または、最寄りのシスコ代理店にお問い合せください。 |
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