データ シートCisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタ![]() 図 1 Cisco MDS 9509 マルチレイヤ ディレクタ - ハイ パフォーマンスのコアに数々のインテリジェント機能を集積し、妥協のないハイ アベイラビリティ、セキュリティ、スケーラビリティ、管理性、および新しいテクノロジーのシームレスな統合を実現 Cisco MDS 9506 の特徴
Cisco MDS 9506:マルチレイヤ ディレクタとはCisco MDS 9500 シリーズの 1 つである Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、ディレクタ クラス スイッチの水準を一新します。 業界最高レベルのアベイラビリティ、スケーラビリティ、セキュリティ、および管理機能を提供する Cisco MDS 9506 を使用することで、ハイ パフォーマンスなストレージエリア ネットワークを、きわめて低い総所有コストで展開することが可能になります。 Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、マルチプロトコル対応のハイ パフォーマンスなスイッチ ファブリックに数々のインテリジェント機能を集積することで、妥協のないハイ アベイラビリティ、セキュリティ、スケーラビリティ、管理性、新しいテクノロジーのシームレスな統合といった、大規模なデータセンター ストレージ環境における厳しい要件にもお応えします。 ハイ アベイラビリティCisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、ハイ アベイラビリティを実現するための新しいアーキテクチャを採用しています。 Cisco MDS 9506 ソフトウェア アーキテクチャは、機能停止を伴わないソフトウェア アップグレードや、重要なハードウェア コンポーネントの冗長性、といった基本的要件を満たしているだけでなく、業界最高レベルのアベイラビリティを実現しています。 Cisco MDS 9500 スーパーバイザ モジュールは、失敗したプロセスを自動的に再始動するというユニークな機能を備えており、きわめて高い堅牢性を実現しています。 スーパーバイザ モジュールがリセットされた場合でも、アクティブのスーパーバイザ モジュールとスタンバイのスーパーバイザ モジュールが完全に同期されているため、トラフィックを中断することなくステートフル フェールオーバーを実行できます。 業界最高レベルの堅牢性とパフォーマンスを誇る ISL により、ファブリック レベルでハイ アベイラビリティが実現されます。 PortChannel 機能を使用することで、最大 16 の物理リンクを 1 つの論理バンドルに集約できます。 シャーシ内の任意ポートを 1 つにまとめることができ、ポート、ASIC、またはモジュールに障害が発生した場合も、バンドルは機能し続けることができます。 このバンドルは、どの物理リンクに障害が発生しても、リセットされずに維持されます。 また、Fabric Shortest Path First(FSPF;ファブリック最短パス優先)方式のマルチパス機能により、最大 16 の等価パスの間でロード バランシングを実行でき、スイッチの障害が発生した場合は、動的にトラフィックを再ルーティングすることができます。 Cisco MDS 9506 はハイ アベイラビリティを新たな水準に引き上げ、今日の最も厳しい要件である 99.999 % の稼動率を上回る、超ハイ アベイラビリティを実現します。 投資を最大限に保護する段階的拡張MDS 9506 は、データ センターの貴重なフロア スペースを有効に活用できるように設計されています。 MDS 9506 は、スペースの有効利用を考慮して、高さ 31.16 cm(12.25 インチ)(7 ラック ユニット)のコンパクトな設計を採用しており、インターフェイス端子と電源端子の両方が 1 つの面に配置されています。 標準の 7 フィート ラック(42 ラック ユニット)に最大 6 台の MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタを装備することで、1 ラックあたりのファイバ チャネル ポート数を最大限に増やすことができます。 Cisco MDS 9506 では、Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチング モジュールを利用でき、1 つの 6 スロット モジュラー シャーシで 16 ~ 128 個の 1/2 Gbps 自動識別ファイバ チャネル ポート、および 8 ~ 24 個の 1 Gbps イーサネット ポート(iSCSI または FCIP に設定可能)をサポートできます。 Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、1 つのラックで最大 768 個のファイバ チャネル ポートをサポートします。 1.44 Tbps の内部帯域幅を持つ Cisco MDS 9506 は、将来の 10 Gbps 統合にも対応します。 Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタでは、他のシステムとの間で最高レベルの共通性が確保されています。 Cisco MDS 9000 ファミリのすべてのスイッチング モジュールは、Cisco MDS 9500 シリーズの各マルチレイヤ ディレクタと互換性があります。 Cisco MDS 9506 はストレージ環境に合わせて拡張できるように設計されており、スムーズな移行、スペア部品の共有、投資の保護が可能になっています。 VSAN の導入もう 1 つの業界初の技術として、Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタでは VSAN が導入されています。VSAN は、1 つの SAN ファブリック内にハードウェア ベースで分離された環境を作成することによって、SAN の利用効率を高めます。 各 VSAN は、通常の SAN としてゾーン化することができ、独自のファブリック サービスが保持されるため、スケーラビリティと復元力が向上します。 VSAN を使用すると、SAN インフラストラクチャのコストをより多くのユーザで分担できると同時に、トラフィックの完全分離とセキュリティが確保され、VSAN ごとに独立して設定を管理することができます。 投資を保護するマルチプロトコル インテリジェンスCisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、きわめて柔軟性に富む独自のアーキテクチャを採用しているので、新しい転送プトロコルをシームレスに統合できます。 Cisco MDS 9506 は、ファイバ チャネル、iSCSI、FCIP をはじめとする複数のプロトコルを強力にサポートし、ストレージ ネットワーク コストの最適化を実現します。 これにより、ハイ パフォーマンス アプリケーションには 2 Gbps ファイバ チャネルを使用し、共有ストレージ プールへの接続にはコスト効果の高い iSCSI over Ethernet を使用し、データ センター間の接続には FCIP を使用するといった環境を構築できます。 Cisco MDS 9506 は、将来のストレージ プロトコルもサポートできるように設計されており、機能、サービス、管理ツールの統一性を維持しながら、新しいテクノロジーへシームレスに移行することができます。 ネットワーク ホスト型ストレージ アプリケーションのためのオープン プラットフォームCisco MDS 9000 プラットフォームは、インテリジェントなマルチレイヤ Storage Area Network(SAN)を実現するために必要なインテリジェンスと高度な機能を提供します。たとえば、ストレージ ネットワークのスケーラビリティ、アベイラビリティ、セキュリティ、および管理性を劇的に改善するハードウェアベースの革新的機能などがあります。これらを利用することにより、ネットワークの汎用性が向上し、総所有コスト(TCO)が低下します。 包括的セキュリティストレージ ネットワークには強固なセキュリティが必要であるため、Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタでは、攻撃を受ける可能性のあるすべての箇所にさまざまなセキュリティ対策が講じられています。 たとえば、不正な管理アクセスを防ぐために、SSH、RADIUS、SNMPv3、およびロール ベース アクセス コントロールが採用されています。 また、不正な制御トラフィックを防ぐために、Fibre Channel Security Protocol(FC-SP)が採用されています。 FC-SP は、データ発信元の認証を行うプロトコルです。 データ プレーン トラフィックは、VSAN を使用して共有ファブリック上のトラフィックを分離し、ゾーニングを使用して VSAN 内部のトラフィックを分離することによって保護されます。 また、ハードウェアベースの ACL により、さらに高度できめ細かなセキュリティ オプションが提供されます。 Cisco MDS 9506 は、世界最高レベルの機密性が要求されるデータ ネットワークを保護する取り組みにおいてシスコが培った経験を活かし、業界最高水準の安全性を提供するストレージ ネットワーキング プラットフォームです。 高度な診断ツールとトラブルシューティング ツールCisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタのマルチレイヤ インテリジェンスには、高度なネットワーク分析ツールおよびデバッグ ツールが含まれます。 大規模なストレージ ネットワークで障害管理を行う場合、Cisco MDS 9506 では、FC Traceroute などのコマンドを使用して、フローに関する正確な経路とタイミングの詳細を入手し、Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote Switched Port Analyzer(RSAPN; リモート スイッチド ポート アナライザ)を使用して、ネットワーク トラフィックを効率的にキャプチャすることができます。 キャプチャしたトラフィックは、Cisco Fabric Analyzer(組み込みのファイバ チャネル アナライザ)で分析できます。 また、Call Home 機能も組み込まれているため、信頼性が向上し、迅速な問題解決が可能になり、サービス コストの削減が実現します。 Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタは、組織のストレージ ネットワークのトラブルシューティングと分析を目的とする、最も包括的なツールセットを提供します。 容易な管理SAN の将来性を確かなものにするには、充実した管理機能が必要になります。 すべてのユーザのニーズを満たすため、Cisco MDS 9506 マルチレイヤ ディレクタには、主に次の 3 種類の管理モードが用意されています。1)Cisco MDS 9000 ファミリ コマンド ライン インターフェイス(CLI)、2)Cisco Fabric Manager、3)サードパーティ製ストレージ管理ツールの統合。 Cisco MDS 9506 には、一貫性のある論理的な CLI が用意されています。 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI は、広く知られている Cisco IOS® CLI の構文に準拠しており、学習が容易で広範な管理機能を備えています。 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI は、企業環境の管理者に最適な機能を提供するように設計されており、きわめて効率的で直感的なインターフェイスです。 Cisco Fabric Manager は、応答性と操作性に優れた Java アプリケーションで、複数のスイッチおよびファブリックを簡単に管理できます。 Cisco Fabric Manager を使用すると、トポロジ ディスカバリ、ファブリックの設定および検証、プロビジョニング、モニタリング、障害解決など、必須のタスクを実行できます。 すべての機能は安全なインターフェイスから利用できるため、どこにいてもリモートで管理作業を行うことができます。 Cisco Fabric Manager は単独で使用することも、サードパーティ製管理アプリケーションと組み合わせて使用することもできます。 シスコでは、サードパーティおよびユーザ開発の管理ツールとの統合を可能にするために、広範な API を提供しています。 仕様アベイラビリティ
パフォーマンスとスケーラビリティ
表 1 ファイバ チャネル 光インターフェース
表 2 ギガビット イーサネット 光インターフェース
セキュリティ
互換性
ファブリック サービス
診断ツールとトラブルシューティング ツール
管理
サービサビリティ
環境仕様
物理特性
電源および冷却
安全準拠
EMC 準拠
発注情報
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