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シスコ ソリューション導入事例

市立吹田サッカースタジアム(パナソニック システムネットワークス株式会社)

スポーツ観戦をより楽しめる次世代スタジアムに向けて 多数の成功事例を持つ専用ソリューションを採用 市立吹田サッカースタジアム(パナソニック システムネットワークス株式会社)


大阪府吹田市の千里万博公園にある市立吹田サッカースタジアムは、日本で初めて個人や企業の寄付金で建設されたスタジアムです。サッカーを純粋に楽しめるスタジアムを作り、地域の発展に貢献したいという人々の思いが結実したものであり、2015 年 9 月に竣工しました。収容人数は 40,000 人で、日本プロサッカーリーグ(J リーグ)のクラブ チーム「ガンバ大阪」のホーム スタジアムとして、またさまざまな大会や地域のイベントに利用されています。


ICT でスタジアム中のサイネージとビジョン、さらにスマート デバイスを連動させて、スポーツを楽しむ人たちにもっと一体感を演出できるソリューションとして、Cisco Vision の実績と可能性に着目しました。
パナソニック システムネットワークス株式会社
システムソリューションズジャパンカンパニー 2020 プロジェクト 課長 中山 正智 氏

市立吹田サッカースタジアムは、ガンバ大阪のオフィシャル パートナーであるパナソニック グループが映像送出システムやネットワーク カメラ、POS システムなどスタジアム内の各設備を構築、運用しています。パナソニック グループは日本のプロ スポーツ市場や関連業界の成長を牽引していくことを目指し、2020 年に開催予定の東京オリンピックも見据えたソリューションやサービスの開発と提案に取り組んでいます。


課題

日本各地のスタジアムでは多数のディスプレイが設置され、試合や施設などの情報を表示するシステムが構築されています。それらの多くは放送技術を基にしたものです。スマート デバイスと連携した新たなスポーツ観戦や顧客サービスの提案、サイネージを活用した効果的な広告の露出と収益の増加といった次世代のスタジアムを実現するには、新たなソリューションが必要になっています。


市立吹田サッカースタジアムの ICT インフラ構築と運用を担っているパナソニック システムネットワークスの中山正智氏は、次のように話します。


「スタジアムに来ている人がより一体感を持って楽しむことができ、また来たいと思っていただける演出やサービスを行うのは来場者に提供できる新たな価値であり、スポンサー企業の収益に結び付けるうえでも大きなポイントとなります。


日本では大型ビジョンでライブ演出をしているところは多いのですが、コンコースなどそのほかの場所では館内放送のような仕組みを用いて街中のサイネージと同様の展開をしているところがほとんどです。次世代スタジアムの分野では北米が先行していて多数の事例がありますが、日本と北米の市場における成長の違いを分析していく中で、IP 技術を取り入れた新しいソリューションの必要性が増していると感じていました。」


今回、市立吹田サッカースタジアムにシスコのスタジアム向けソリューション Cisco Vision Dynamic Signage(以下 Cisco Vision)を導入し、2016 年 10 月に開催された J リーグの試合で実証試験を行いました。数百台に及ぶスタジアム内のディスプレイに対して、試合映像と CG を組み合わせて観戦を盛り上げるライブ演出や広告を連動させた配信など、Cisco Vision の機能の一部を利用しています。中山氏はシスコと協業したトライアルの意義を次のように話します。


「我々はデバイス メーカーとして多数の機器を取り揃えています。そこにシスコが強みとしている IP ネットワーク技術や低遅延の映像配信技術を組み合わせることで、次世代のスタジアムのインフラを実現できると考えました。そして、日本のスポーツ市場に対してそのメリットを広く訴求するには、いち早く実績を積み上げていく必要があると判断したのです。」


「ライブを超えたライブ」を体験できる
新しいスタジアムの実現を目指しています。


ソリューション

遅延が非常に少なくライブ演出に強い Cisco Vision
Cisco Vision は、スタジアムやエンターテインメント施設の顧客体験を大きく変える映像/デジタル コンテンツ配信ソリューションです。大規模な映像システムを施設内で展開しているスポーツ施設やエンターテインメント施設向けに設計されており、カスタマイズした映像、スポーツ チームやスポンサーのプロモーション映像、関連するイベント情報などを一元的に管理し、施設内の任意のディスプレイに配信できます。来場者とビジネス パートナーに新たなファンの獲得と収益増大の機会をもたらすソリューションとして、海外ではすでに多くの実績を上げています。


中山氏は Cisco Vision を次のように評価しています。


「放送技術による映像配信では、だいたい数秒は遅延します。その差をできるだけ小さくすることもできますが、非常にコストがかかってしまうのです。Cisco Vision では遅延は 0.5 秒ほどで、これはとても画期的です。数百枚のディスプレイにネットワーク インフラで配信できるメリットは非常に大きく、シスコならではの技術力が生かされている部分でしょう。また、Cisco Vision はサイネージに映し出す広告との連携を含め、ライブ映像の配信と演出に特化した機能を標準で備えている点がユニークですね。来シーズンは Cisco Vision の機能を活かして SNS との連携といった新たな試みも行えればと思っています。」


成功事例を持つシスコとの協業で日本に適したビジネス展開を模索
Cisco Vision を採用したのは、ソリューションとしての完成度の高さだけでなく、成功事例を数多く持つシスコとの協業によって今後のビジネス展開に役立つノウハウを得られると考えたことが大きいと中山氏は話します。


「日本では、スタジアムのインフラを整備して、いわゆるデジタル マーケティングの取り組みを行うときに未経験の部分が数多くあります。どれほどの投資が必要で、どのように回収するのか、スタジアムのオーナーや各競技のチーム運営会社、スポンサー企業は戸惑っているのが実際でしょう。だからこそ、シスコが持つ海外の成功事例を日本のビジネス習慣などに合わせて最適化しながら、実績を上げていくことが重要と思います。このスタジアムではサイネージに関する運用はすべて我々が担っていますので、新たな広告の獲得を含めたビジネスやサービスとして提供できるようになることを目指しています。」


より一体感のある新しいスポーツ観戦が可能な次世代のスタジアムへ
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


結果~今後

今回の実証結果を踏まえた運営体制の見直しやシステム運用の習熟度向上を図り、2017 年 2 月から始まった J リーグの 2017 シーズンではまたトライアルを行う予定です。ここで得られた経験を活かして、スタジアム経営を手掛ける企業や団体に対するビジネス支援、サービス提供を目指し、日本のスポーツ市場のさらなる成長に貢献していきます。


その他の詳細情報

Cisco Vision Dynamic Signage の詳細は http://www.cisco.com/c/ja_jp/solutions/industries/sports-entertainment/stadiumvision.html を参照してください。

製品 & サービス

  • Cisco Vision Dynamic Signage(Cisco StadiumVision)

課題

  • スポーツ観戦の新たな顧客体験を提供できる、次世代スタジアムの実現
  • サイネージを利用した広告展開と収益増加をもたらすデジタル マーケティングへの取り組み
  • 2020 年の東京オリンピックも踏まえ、成長産業である日本のプロ スポーツ市場に貢献

ソリューション

  • 試合のライブ映像と広告を連動させ、多数のディスプレイに低遅延で配信できる Cisco Vision による実証実験を実施
  • 豊富な成功事例を持つシスコとの協業により、日本市場に適したビジネス モデルやマーケティング手法を検討

結果~今後

  • 来期に開催される試合で引き続き実証実験を行い、実績を積み重ね、ノウハウを蓄積
  • スタジアム所有者、チーム運営会社、スポンサー企業に対するビジネス展開支援、サービス提供を目指す
パナソニック システムネットワークス株式会社システムソリューションズジャパンカンパニー2020プロジェクト課長中山 正智様

パナソニック システムネットワークス株式会社
システムソリューションズジャパンカンパニー
2020 プロジェクト
課長
中山 正智様

市立吹田サッカースタジアム

所在地:

吹田市千里万博公園 3-3

収容人員:

40,000 人

URL: http://www2.gamba-osaka.net/stadium/

スタジアム建設募金団体が 3 万人以上の個人、700 社以上の企業から集めた募金と、スポーツ振興くじの助成金などを活用して建設し、平成 27 年 9 月 30 日に吹田市に寄贈。日本代表戦も開催可能なサッカー専用スタジアムで、2016 年シーズンからガンバ大阪のホーム スタジアムとして利用され、J リーグや日本代表の試合などが開催されている。

ピッチとスタンドまでの距離が近く、スタンドも全席屋根で覆われているなど臨場感と快適性に優れており、LED 照明や太陽光、雨水を活用したエコ スタジアムとしても評価されている。災害用備蓄倉庫を備え、万一の際には一時避難所や災害対策本部の機能を担うことも想定している。


パナソニック システムネットワークス株式会社

本社所在地:

東京都中央区銀座 8-21-1

発足:

2013 年 3 月 1 日

資本金:

3 億 5000 万円

業種:

サービス業
監視・防犯カメラ、決済・認証端末、PBX、IP 関連機器、ビジネスホン、ドキュメント関連機器、無線関連システム、
社会インフラシステム等の開発・製造・販売、SI、施工、保守サービスなどを提供

規模:

従業員数 7,700 名(単独、2016 年 3 月末現在)

URL: http://panasonic.co.jp/
avc/psn/

商品の開発、製造を担当していたパナソニック システムネットワークス株式会社、パナソニック SS インフラシステム株式会社、そしてソリューション販売会社であるパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社の 3 社が合併して発足。長年培ってきた画像処理技術や通信技術の蓄積とモノづくりのノウハウ、さらに幅広い商品群と IP を軸としたシステム提案力を強みとし、パナソニックが世界中でご提供している映像、情報機器などのさまざまな商品群を組み合わせることで、顧客の期待を上回る付加価値を提供している。