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Cisco HyperFlex システム導入事例

長崎県立大学

日本初の情報セキュリティ学科のシステムに最新のハイパーコンバージド インフラを採用 長崎県立大学

長崎県立大学は、教育の質の向上を図り、変化する社会ニーズへ柔軟に対応していくための取り組みを積極的に行っています。2016 年に行った学部/学科の再編では、日本の大学として初となる「情報セキュリティ学科」を設けました。大学教育の 4 年間で情報セキュリティを専門的かつ実践的に学べる場として注目を集めています。


情報資産を安全に維持し、支えるのが情報セキュリティ技術です。その専門家を育てていくために必要な設備として、活用していけるよう期待しています。
長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科 
学科長 教授 博士(情報学) 小松 文子 氏

長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科では、企業などの第一線で活躍できる情報セキュリティ技術者の育成を目指しています。


情報セキュリティ学科 学科長の小松文子氏は次のように話します。


「今の世代の学生はセキュリティに対する意識や関心を持つ人が増えています。これまで大学教育としてセキュリティを専門に学べる場所はなかったので、本学科の設立はとても重要なものと考えています。情報セキュリティの専門家は、コンピュータやネットワークの仕組みを深く理解している情報科学の専門家でもありますから、その基礎をしっかりと学ぶことができるのは、これから社会で活躍する学生にとって大いに強みになるでしょう。ベンダー側はもちろんですが、ユーザ側としても教養の一環としてセキュリティを理解し、実践できる人は必要だと強く感じています。」


情報セキュリティ学科では、セキュリティ演習室(仮称)として授業で用いるシステムおよびネットワーク環境を新たに構築しました。情報セキュリティ学科 教授の加藤雅彦氏は、その特長を次のように話します。


「セキュリティの演習という特殊な目的で運用するものを含んでいるため、ネットワークの構成は安全かつ堅牢ということを意識して設計しています。学生が演習で使うネットワークは、一人一人の学生が自由に使える仮想ネットワークとして提供します。クリーンルームのような整った環境でセキュリティの勉強をしても実態に即しませんから、周囲に影響や迷惑を及ぼさないようにしつつ、いろいろなことが試せるようにしました。ネットワークの機能そのものは、制御のしやすさやトラブル時の対応を考慮して、できるだけシンプルにしています。


サーバ周りは、授業用、研究用とも、すべて仮想化環境で構築しています。休み時間に演習用の環境を切り替えるなどスピーディな対応が可能です。」


課題

長崎県立大学では、今回の情報セキュリティ学科の新システムでハイパーコンバージド インフラの採用を早くから検討していました。情報システム室の赤瀬和雄氏は、可用性の向上が課題だったと話します。


「長崎は雷がよく発生し、落雷による停電が起こりやすいのです。本学の建物に直接落雷することもあります。停電や瞬断の際、サーバとストレージが分かれている従来のシステム構成ではストレージの再起動からすべての仮想マシンが復旧するまでのプロセス全体で数時間ほどかかっていました。ラック サーバはストレージに依存するものが多いので、この時間をできるだけ短縮して可用性を高めるには、サーバとストレージが一体化しているハイパーコンバージド インフラが良いだろうと思っていました。」


そして、実際にハイパーコンバージド インフラ製品を検討する際には、コストの懸念があったと赤瀬氏は付け加えます。


「当初検討していた製品は、CPU やメモリなどハードウェア構成がパッケージ化されたものでした。そのため、私たちが必要とするパフォーマンスを満たすには物理的に台数を増やす必要があり、コストも増してしまうことになります。仮想化環境のライセンス費用にも関わるので悩んでいたとき、シスコからハイパーコンバージド インフラの新製品が登場するとご提案をいただきました。」


さまざまな授業の内容に
容易に対応できる環境を
最新の製品で構築しました。


ソリューション

可用性と運用性を大きく高める Cisco HyperFlex システム

Cisco HyperFlex システムは、コンピューティング、ストレージ、およびネットワークの各コンポーネントを一体化した「ハイパーコンバージド インフラ」ソリューションです。分単位というきわめて迅速なデプロイメントを可能にし、物理環境と仮想環境のシームレスな管理に対応しています。また、管理ツールも統合され、サイロ化した従来型インフラのようにコンポーネントごとに異なる管理ツールを使う必要がなくなり、シンプルでわかりやすい運用を実現します。


赤瀬氏はいち早くシスコのオフィスで Cisco HyperFlex システムのテストに立ち合い、パフォーマンスの高さを評価して採用を決断しました。


「実際に稼働している製品を見て、再起動の時間など私たちが求めていた高速性と、必要なパフォーマンスが得られることがわかりました。比較していた他社製品と同様のテストを行った結果でも、最も高いパフォーマンスを発揮したことは大きな採用理由です。


今回のシステムでは CPU のコア数も要件に含めていましたが、Cisco HyperFlex システムは、CPU、メモリ、ストレージ容量を柔軟に選択できるので、その点でも評価は高かったですね。インテル社の Xeon プロセッサの最新世代にもいち早く対応していたので、CPU のコア数を引き上げて 1 台あたりのパフォーマンスを高め、物理的に導入する機器の台数を減らすことでハードウェアのコストをかなり圧縮できました。仮想化環境のライセンス費用を抑えるうえでも役立ちました。」


実際にセキュリティ演習室で使うシステムを構築して検証したところ、期待した性能を十分発揮していると赤瀬氏は話します。


「およそ 20 分以内にはすべての仮想マシンが起動を終えるなど、速度は満足しています。コンフィグレーションも簡単なので、今後の増設、スケール アウトの際も難しいことを考えずスムーズに対応できるでしょう。」


長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科 4 つの特徴
http://sun.ac.jp/siebold/sec/
長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科 4 つの特徴
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


結果~今後

長崎県立大学 情報システム学部 情報セキュリティ学科では、情報セキュリティに関連する幅広い知識の提供と、大学全体で目指している実学を重視した実践的な教育によって、喫緊の課題であるセキュリティ専門家の育成に取り組んでいきます。先駆的な取り組みを進めることで、今後国として検討が進むとされるセキュリティ教育の標準的なカリキュラム策定や、企業などと連携したサイバー セキュリティ対策への貢献も期待されています。


その他の詳細情報

Cisco HyperFlex システムの詳細は www.cisco.com/jp/go/hyperflex を参照してください。

メディアの選択

製品 & サービス

課題

  • 地域的に落雷が多く、従来のシステム構成では停電や瞬断によるシステム再起動に数時間要しており、可用性の向上を検討
  • 大学として必要なパフォーマンスを満たす際、ハードウェア構成がパッケージ化されている製品では物理的な台数の増加が生じ、コスト負担が増すことを懸念

ソリューション

  • ハイパーコンバージド インフラの Cisco HyperFlex システムにより、再起動の所要時間を十数分程度と大幅に短縮し、可用性の向上を実現
  • Cisco HyperFlex システムはハードウェア構成を柔軟に選択できるため、パフォーマンスの引き上げと機器数の抑制によるコスト削減を両立

結果~今後

  • コンフィグレーションの簡単さ、スケールアウトの容易さを活かし、学生のセキュリティ演習および学内システムの基盤として活用
  • セキュリティ学科として広範な知識と実践的な教育を提供し、サイバー セキュリティに関する国や企業の施策への貢献を目指す
長崎県立大学情報システム学部情報セキュリティ学科学科長 教授博士(情報学)小松 文子様

長崎県立大学
情報システム学部
情報セキュリティ学科
学科長 教授
博士(情報学)
小松 文子様

長崎県立大学情報システム学部情報セキュリティ学科教授博士(工学)加藤 雅彦様

長崎県立大学
情報システム学部
情報セキュリティ学科
教授
博士(工学)
加藤 雅彦様

長崎県立大学情報システム室赤瀬 和雄様

長崎県立大学
情報システム室
赤瀬 和雄様

長崎県立大学

長崎県立大学
所在地: 佐世保校 長崎県佐世保市川下町 123
シーボルト校 長崎県西彼杵郡長与町まなび野 1-1-1
創立: 1902(明治 35)年
規模: 学生数 3,046 名
(2016 年 5 月 1 日現在 学部、大学院 総計)
学部/ 学科数 5 学部 9 学科
大学院 3 研究科
URL: http://sun.ac.jp

長崎県立高等女学校(後の県立長崎シーボルト大学。現在のシーボルト校の前身)と、長崎県立佐世保商科学校(後の長崎県立大学。現在の佐世保校の前身)の 2 校が 2008 年 4 月に統合した総合大学。「人間を尊重し平和を希求する精神を備えた創造性豊かな人材の育成」「長崎に根ざした新たな知の創造」「大学の総合力に基づく地域社会及び国際社会への貢献」を理念として掲げ、「優れた教育」「特色ある研究」「質の高い学生サービス」の 3 つを目標としている。2016 年に学部/学科の再編を行い、経営学部、地域創造学部、国際社会学部、情報システム学部を開設した。