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Cisco Virtualized Multi-Tenant Data Center ソリューション 2.0

ソリューション概要





Cisco Virtualized Multi-Tenant Data Center ソリューション 2.0



ソリューション概要


Cisco® Virtualized Multi-Tenant Data Center(VMDC; 仮想マルチテナント データ センター)2.0 ソリューションは、クラウド対応インフラストラクチャを構築している企業や、データ センター向けに Infrastructure-as-a-Service(IaaS)型のサービスを提供しているサービス プロバイダーを対象に設計され、シスコおよびアライアンス関係各社の製品を統合して構築されています(図 1)。

図 1 ソリューションのトポロジ

図 1 ソリューションのトポロジ


お客様にとってのメリット


Cisco VMDC のアーキテクチャは、検証済みの仮想マルチテナント インフラストラクチャとして、次のメリットをもたらします。

  • 導入にかかる時間とコストを予測可能:シスコの Pod 設計と Integrated Compute Stack(ICS; 統合型コンピューティング スタック)を含む、検証済みでスケーラブルなモジュラ アーキテクチャを利用
  • 統合インフラストラクチャでの迅速なテナントのプロビジョニングと管理:ポータルを使用したリソースのプロビジョニングと管理が可能な、包括的な自動化フレームワークを利用
  • 効率的で柔軟な作業負荷の展開:共有リソース プールおよびサービス カタログを利用

アーキテクチャの特長


  • インフラストラクチャ
    • 2 つの異なる ICS の利用:Virtual Computing Environment(VCE) 連合が提供する Vblock™ Infrastructure Package と、シスコ、NetApp、VMware のスタック
    • Pod ベースの設計(図 1 を参照):ベースラインとなる 2 つの規模(Compact Pod と Large Pod)で検証済み
    • 作業負荷の移動とディザスタ リカバリが可能:ビジネスの継続性を実現
    • アーキテクチャの各モジュールでのセキュリティ:ICS、Pod およびデータセンター インターコネクト
  • テナントの規模とサービスの階層化
    • 統合インフラストラクチャ上でのエンドツーエンドのテナントの分離:30 〜 150 のテナントで検証済み
    • サービスの階層化により、テナントによって異なるサービスを提供(表 1 を参照):3 階層モデルの検証
    • 一般的な企業の作業負荷について、混在する作業負荷をテナントごとにスケーラブルかつ柔軟にサポート:数百台から数千台の VM(仮想マシン)をサポート
  • テナントと作業負荷の管理
    • BMC Cloud Lifecycle Management(CLM)製品を使用した、テナントと作業負荷のライフサイクル管理
    • サービスが階層化されたフレームワーク内でのテナントの作成、監視、および削除のプロセスを完全にテンプレート化
    • テナントに重点を置いた作業負荷の管理のための、サービス カタログとポータルの機能

表 1 に、Cisco VMDC 2.0 ソリューションのマルチテナント サービスの性能検証で使用したサービス階層を示します。選ばれたサービス階層には、お客様によって異なる IT 環境を構築できるように、一般的に多く見られるパラメータが取り入れられています。この 3 つの階層は、ソリューションの柔軟性とスケーラビリティを示すための例として作成されたものです。

表 1 サービス階層の例

サービス ブロンズ シルバー ゴールド
テナント固有のネットワーク サービス 追加サービスなし ファイアウォール サービス ファイアウォール サービスおよびロード バランシング サービス
セグメント化 クライアントごとに 1 つの VLAN と、1 つの Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンス クライアントごとに複数の VLAN と、1 つの VRF インスタンス クライアントごとに複数の VLAN と、1 つの VRF インスタンス
データ保護 なし スナップ:仮想コピー(ローカル サイト) クローン:ミラー コピー(ローカル サイト)
ディザスタ リカバリ なし リモート レプリケーション(特定の目標復旧時点(RPO)または目標復旧時間(RTO)でのリカバリ) リモート レプリケーション(
任意の時点へのリカバリ) 作業負荷のサイズの設定(コアごとの VM 数) 4:1、2:1、または 1:1 4:1、2:1、または 1:1


ソリューションのコンポーネント


表 2 に、Cisco VMDC ソリューションのコンポーネントを示します。

表 2 ソリューションのコンポーネント

機能 Compact Pod Large Pod
ネットワーク
  • Cisco Nexus® 5020 スイッチおよび 7000 10 スロット スイッチ
  • Cisco Catalyst® 6500 シリーズ スイッチおよび Catalyst 6509-E スイッチ(WAN エッジ)
  • データ センター サービス ノード:Cisco Catalyst 6509-E スイッチ(仮想スイッチング システム(VSS)搭載)
  • Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ
  • Cisco Nexus 7000 10 スロットおよび 18 スロット スイッチ
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチおよび Cisco CRS-1 モジュール(WAN エッジ)
  • データ センター サービス ノード:Cisco Catalyst 6509-E スイッチ(VSS 搭載)
コンピューティング
  • Cisco Unified Computing System™
  • Cisco UCS 5108 ブレード サーバ シャーシ
  • Cisco UCS B200 M1 ブレード サーバ
  • Cisco UCS M71KR-E Emulex 統合型ネットワーク アダプタ(CNA)
  • Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カード(VIC)
  • Cisco UCS C200 M1 ラックマウント サーバ
  • Cisco UCS 6120XP 20 ポート ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS 6140XP 40 ポート ファブリック インターコネクト
  • Cisco Unified Computing System
  • Cisco UCS 5108 ブレード サーバ シャーシ
  • Cisco UCS B200 M1 ブレード サーバ
  • Cisco UCS M71KR-E Emulex CNA
  • Cisco UCS M81KR VIC
  • Cisco UCS 6120XP 20 ポート ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS 6140XP 40 ポート ファブリック インターコネクト
仮想化
  • VMware vSphere
  • VMware ESXi 4.0U1 ハイパーバイザ
  • Cisco Nexus 1000V スイッチ(仮想アクセス スイッチ)
  • VMware vSphere
  • VMware ESXi 4.0U1 ハイパーバイザ
  • Cisco Nexus 1000V スイッチ(仮想アクセス スイッチ)
セキュリティ
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ ファイアウォール サービス モジュール(FWSM)およびアプリケーション コントロール エンジン(ACE)
  • VMware vShield
  • NetApp vFiler および仮想サービス ドメイン
  • Cisco Nexus 1000V スイッチ
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ FWSM および Cisco ACE
  • VMware vShield
  • NetApp vFiler および仮想サービス ドメイン
  • Cisco Nexus 1000V スイッチ
ストレージ ファブリックおよびストレージ アレイ
  • Cisco MDS 9506 および MDS 9513 マルチレイヤ ディレクタと Cisco MDS 9148 および 9134 マルチレイヤ ファブリック スイッチ
  • EMC Symmetrix V-Max(仮想プロビジョニングが可能)
  • NetApp FAS3170 および NetApp FAS6080
  • Cisco MDS 9506 および MDS 9513 マルチレイヤ ディレクタ
  • EMC Symmetrix V-Max(仮想プロビジョニングが可能)
  • NetApp FAS3170 および NetApp FAS6080
オーケストレーションおよび管理
  • BMC Atrium Orchestrator
  • VMware vCenter
  • Cisco UCS Manager
  • BMC BladeLogic(サーバおよびネットワーク用)
  • BMC Remedy IT Service Management Suite
  • BMC Atrium Orchestrator
  • VMware vCenterCisco UCS Manager
  • BMC BladeLogic(サーバおよびネットワーク用)
  • BMC Remedy IT Service Management Suite


ソリューションの範囲


表 3 に、Cisco VMDC 2.0 ソリューションの検証範囲を示します。

表 3 ソリューションの検証範囲

ポイント 詳細
データ センター全体での SAN および NAS(ネットワーク接続型ストレージ)機能の検証 すべてのデータ センター ネットワーク レイヤの Quality of Service(QoS)の検証(すべてのプラットフォームのアクセス レイヤから WAN エッジまで確認)、VMware ESX と VM のプロビジョニング/ブートアップ/メンテナンス、SAN と NAS のストレージの設計など、エンドツーエンドの機能の統合の検証
ディザスタ リカバリのシナリオの検証 ビジネスの継続性を実現する、データ センターの作業負荷の透過的な移動(アクティブ バックアップのシナリオ)
自動化の検証 サービス オーケストレーション、ポータル、およびサービス カタログの検証(コンピューティング リソースとネットワーク リソースのエレメント マネージャと連携)
データ センター サービスの検証 データ センター サービス ノードによるサービス階層で提供される機能の検証(ファイアウォール、ロード バランシングなど)
フェールオーバーのシナリオの検証 ルーティング、virtual PortChannel(vPC)と Multichassis EtherChannel(MEC)、Equal-Cost Multipath(ECMP)、VSS、ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)、アクティブ-アクティブのサービス モジュール、クラスタリングなどの、冗長性の設計の検証(ベースラインとなる定常状態のトラフィックを使用)
セキュリティの検証 さまざまなコンポーネントについてのエンドツーエンドのセキュリティの検証
スケーラビリティの検証 VMDC アーキテクチャの範囲内での関連する複数の主要パラメータのスケーラビリティの検証(VLAN、MAC アドレス、HSRP、ルート、コンテキスト、および VM)


ソリューションの規模


表 4 に、Cisco VMDC 2.0 のスケーラビリティの検証結果を示します。

表 4 検証済みのスケーラビリティ

機能 Compact Pod 設計 Large Pod 設計
テナント数 32 152
Pod ごとのサーバ台数 64 512
Pod ごとの VM 数 1,440 10,752
Pod ごとの VLAN の数 180 520
仮想ファイアウォール コンテキスト数 6 8
仮想ロード バランサ数 16 24
サーバ VLAN数 180 200
MAC アドレス数 12,000 24,000
HSRP ゲートウェイ インスタンス数 196 504
ルーティング プロトコルの規模 Open Shortest Path First(OSPF)neighbor:256 Border Gateway Protocol(BGP)peer:480


関連情報


Cisco VMDC 2.0 およびその他のシスコのクラウド コンピューティング ソリューションの詳細については、次を参照してください。

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