Cisco UCS Manager

サーバ仮想化のために設計されたプラットフォーム:Cisco Unified Computing System

ホワイトペーパー





サーバ仮想化のために設計されたプラットフォーム:Cisco Unified Computing System



このドキュメントの内容


このドキュメントでは、Cisco Unified Computing System のコア機能がどのように仮想環境の展開、管理、パフォーマンス、およびセキュリティを容易にするかについて説明します。このドキュメントは、システムのユニファイド ファブリック、組み込みの統合管理、サービス プロファイル、および仮想化密度、ならびにCisco® VN-Link テクノロジーによって仮想マシンのネットワーキングおよび移行が自動化され、簡素化される方法について説明します。

イントロダクション


経済状況の良い時代に、ビジネス組織が競争優位性を強化するのに役立つモットーは「より多くの作業を、現在よりも少ないリソースで」です。経済状況の厳しい時代には、現在より少ないリソースでより多くの作業を達成することが、組織の生存そのものを助けます。

次の仮想化の利点は、ほとんどの人が知っています。

  • ワークロードの統合、使用率の向上、ならびに運用コスト、資本コスト、スペース コスト、電力コスト、および冷却コストの削減を実行する。
  • 仮想化プール内でワークロードを動的に移動し、サーバをオフラインにする、または新しいサーバをオンラインにする柔軟性を向上する。
  • 仮想マシンの物理マシンに対する関係を管理し、パフォーマンスの最適化およびサービス レベルの維持を行う。
  • 既存のリソース プールを使用してより多くの仮想マシンを作成することによって、既存のアプリケーションを拡張するか、新しいアプリケーションを展開する。
  • 仮想化ソフトウェアの高可用性および障害回復機能を使用して、局地的障害および地理的障害を克服する。

仮想化によって、アプリケーションを展開しても、サーバを購入する必要がなくなります。ただし、このような仮想化によって得られるさまざまな利点を最もよく引き出すには、1 つ以上の同じサーバ リソース プールでアプリケーションを稼動させる環境が必要です。Cisco Unified Computing System™ は、まさにこのような環境を提供するように設計されています。仮想化環境のために最適化された Cisco® Unified Computing System は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ アクセス、および仮想化を統合して 1 つのシステムにまとめる、次世代のデータセンター プラットフォームで、Total Cost of Ownership(TCO; 総所有コスト)を削減し、ビジネス アジリティ(俊敏な対応力)を高めることを目的として設計されています。このシステムは、低遅延のロスレス 10 ギガビット イーサネット ユニファイド ネットワーク ファブリックを、エンタープライズクラスの x86 アーキテクチャ サーバと統合します。また、統合されたスケーラビリティの高いマルチシャーシ プラットフォームであり、システム内のすべてのリソースが、統合された管理ドメインの実現に貢献しています。

ユニファイド ファブリック


仮想化環境は、リソース プールの一部を構成するすべてのサーバにわたってハイパーバイザに対する統合サポートを提供する、一貫した I/O 設定を必要とします。また、個々の Virtual Machine(VM; 仮想マシン)の帯域幅要件およびセキュリティ要件を維持しつつ、リソース プール内のサーバ全体における VM の移動をサポートする I/O 設定も必要とします。Cisco Unified Computing System は、低遅延のロスレス 10 Gbps ユニファイド ネットワーク ファブリック上のシステムを基盤とすることで、このニーズを満たします。Cisco UCS 5108 ブレード サーバ シャーシのブレード サーバは、ブレード サーバ 1 台につき最大 40 Gbps のスループットを提供するメザニン アダプタを介してこのファブリックにアクセスします。

ユニファイド ファブリックは、「wire once(配線は初回のみ)」展開モデルを実現します。この場合、シャーシはファブリック インターコネクトに 1 回だけ接続されます。I/O 設定の変更は、ホスト アダプタをインストールし、ラックおよびスイッチを再接続するのではなく、管理システムによって実行されます(図 1)。ユニファイド ファブリックは、サーバの複数の冗長イーサネットおよびファイバ チャネル アダプタを不要とすることによってラックのケーブル配線を大幅に簡素化し、アクセスレイヤ スイッチへのケーブル配線を分離し、各ネットワーク媒体のスイッチを分離します。代わりに、すべてのトラフィックが中央サーバのインターコネクトにルーティングされ、次にイーサネットおよびファイバチャネルはネイティブの非統合ネットワークに分離できます。

図 1 複数のトラフィック ストリームを Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトに送り、イーサネットおよびファイバ チャネル トラフィックを個々のネットワークに分割するユニファイド ファブリック

図 1 複数のトラフィック ストリームを Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトに送り、イーサネットおよびファイバ チャネル トラフィックを個々のネットワークに分割するユニファイド ファブリック
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ユニファイド ファブリックは 10 ギガビット イーサネットを基盤としており、標準をベースとする拡張機能によって管理を改善してより多くの種類のトラフィックをサポートします。ユニファイド ファブリックは、帯域幅管理およびトラフィック クラス同士の非干渉によって、イーサネットおよび Fibre Channel over Ethernet(FCoE) などトラフィックの多数のレーンを個別に管理できる管理機能を使用して、イーサネットおよび FCoE をサポートします。

ユニファイド ファブリックが仮想化環境に提供するのは、データセンターの現在のベスト プラクティスに合った方法で作動するようにプログラム可能な、一貫した I/O 接続を使用して、サーバ リソースの大規模プールを作成する機能です。仮想化ソフトウェアでファイバ チャネルベースの共有ストレージが使用されている環境では、アップストリーム スイッチ ポート、ケーブル、トランシーバ、および Host-Bus Adapter(HBA; ホストバス アダプタ)の冗長ペアを排し、コストを小型サーバ本体と同程度にします。後述するように、Cisco VN-Link テクノロジーは、各仮想マシンとファブリック インターコネクトとの間の仮想ネットワーク リンクをサポートし、セキュリティなどネットワーク特性を自動的に維持しつつ仮想マシンの移動を促進するなど、仮想マシンおよびそのネットワークの管理を容易にします。

組み込み型の統合管理


仮想化がデータセンターで最も効果を発揮するのは、オンデマンドで利用できるサーバが、変動するワークロード要求を満たすリソース プールに構成されている場合、新しいアプリケーションを特定のハードウェアに結び付けずに展開する場合、ワークロードを分散するためにサーバ間で仮想マシンを移動する場合、Service-Level Agreement(SLA; サービスレベル契約)を満たす場合、予定されたダウンタイムに向けてサーバを準備する場合です。Cisco UCS Manager は、仮想化環境向けのリソース プールを構築するのに理想的な 1 つのまとまったシステムに Cisco Unified Computing System のリソースを変えます。

Cisco UCS Manager は、Cisco Unified Computing System の中枢神経システムとして機能します。Cisco UCS Manager は、すべてのシステム コンポーネントを統合し、システムを単一の論理エンティティとして管理できるようにします。Cisco UCS Manager は、このツール単独または他のサードパーティ製ツールと統合して使用できるように、直感的な GUI、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)、および堅牢な Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)を提供します。あらゆるサーバ設定(システム ID、ファームウェアの更新、および、Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)設定、HBA 設定、およびネットワーク プロファイル)は単一のコンソールから実行可能であり、システム コンポーネントごとに別々のエレメント マネージャは不要になります。Cisco UCS Manager は、高可用性のクラスタ化ペアとしてシステムの 2 個のファブリック インターコネクトに組み込まれています。

中央集中型の包括的管理とユニファイド ファブリックを組み合わせると、個々のコンポーネントを手動で設定して統合し、効果的な仮想プールを作る必要がなくなります。Cisco UCS Manager は、従来の設定方法が必要とした数時間または数日ではなく、ほんの数分で新しいサーバのインストールおよび設定を行って使用可能にするところまで新しいサーバをシステムに組み込む手順を自動化し、簡素化します。この機能は、IT スタッフの生産性を向上させるばかりではありません。より多くのリソースを必要とする仮想プールを素早く拡張する機能は、このようなシステムを使用している企業に戦略的な優位性をもたらすことができます。

Cisco UCS Manager のロールベースの管理モデルおよびポリシーベースの管理モデルを使用すると、組織内ですでに確立された分野をこれまで同様に分離し続けることができます。たとえば、デフォルト設定で別々のサーバ、ストレージ、およびネットワークの各管理者のロールが定義されており、各ロールのユーザは、システムの設定方法を指示するポリシーを定義します。ポリシーを使用すると、異なる組織チーム同士が効率的に連携できます。たとえば、ネットワーク管理者がすべてのネットワーキング ポリシーを作成します。これらのポリシーは、後にサーバ管理者が採用し、参照します。ネットワーク管理者の手をわずらわせることはありません。一方、上位の管理者は解放され、各システムの設定の詳細ではなく、ビジネスにとってより重要な問題に専念できます。

サービス プロファイルとサービス プロファイル テンプレート


仮想化によって、アプリケーションを展開しても、サーバを購入する必要がなくなりました。サーバが仮想プールに構成されると、データセンターは、リソースを効率的に使用できる動的なエンティティとなり、仮想マシンの物理サーバへの割り当ては、効率とパフォーマンスが最適なバランスを保つように動的に調整されます。データセンターは精密に調整されたエンジンのように機能します。サーバの追加は、エンジンに燃料を供給するようなものです。仮想プールで全体のワークロードが増加するにしたがって、要求されるサービスレベルを維持するためにはより多くのサーバが必要になります。同様に、ワークロードの要求が減少すると、ただちにサーバの電源を切り、電源消費量および炭酸ガス排出量を実際のワークロードの要求に密接に一致させます。

サービス プロファイルおよびサービス プロファイル テンプレートは、新しいサーバをシステムに組み込むプロセスを大幅に簡素化するメカニズムです。新しいサーバは、数時間や数日ではなく、数分でリソース プールに追加できるようになります。同様に、同じメカニズムを使用してサーバを再構成し、これらのサーバが当初メンバだったリソース プールとは別のリソース プールで使用するようにできます。

Cisco UCS Manager は、サーバのあらゆる面およびシステム内の接続を設定し、プロビジョニングします。Unique User ID(UUID)、BIOS、およびファームウェアの更新、MAC アドレス、VLAN、および Quality-of-Srvice(QoS)設定を含む NIC 設定、Worldwide Name(WWN)、VSAN、帯域幅の制約、ファームウェアの更新を含む HBA 設定、ならびに VLAN、VSAN、QoS、および EtherChannel 設定を含むアップリンク ポート設定の設定またはプロビジョニングが可能です。

サービス プロファイルは、サーバおよびサーバのすべての設定を完全に指定します。サービス プロファイルと使用すると、新しいサーバをプロビジョニングしたり、必要に応じて同じサーバのレプリカをプロビジョニングして、ソフトウェアおよびそのライセンス メカニズムに完全に透過的にソフトウェア スタック全体を元のサーバから代わりのサーバに移動できます(図 2)。サービス プロファイルがサーバのすべてを示すのに対して、サービス プロファイル テンプレートはサービス プロファイルの作成方法を示します。サービス プロファイルは、クラスのインスタンスのようなものですが、サービス プロファイル テンプレートはクラスを定義し、サービス プロファイルを作成するためのポリシーを定義します。

図 2 サーバとネットワーク リソースをプロビジョニングし、物理サーバ間でサーバ設定を移動できるサービス プロファイル

図 2 サーバとネットワーク リソースをプロビジョニングし、物理サーバ間でサーバ設定を移動できるサービス プロファイル
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サービス プロファイル テンプレートは、呼び出してサーバをプロビジョニングし、ID が一意である必要があるインスタンスにはサーバ自体の ID(UUID、MAC アドレス、および WWN)を保ちつつ、サーバをまったく同じに設定することができます。サービス プロファイル テンプレートを適用することで、1 台の一意のサーバを完全に定義するサービス プロファイルを作成できます。Cisco UCS Manager は、Cisco Unified Computing System に新しいサーバが追加されるとこれらのサーバを検出し、サーバの物理的特性に応じて適切なサービス プロファイル テンプレートを自動的に適用するように設定できます。この機能により、異なる仮想プールにサーバを迅速かつ簡単に追加できるようになります。たとえばあるプールは 1 クラスのアプリケーションにとって十分な 64 GB のメイン メモリを備える複数のサーバで構成されており、別のプールは、最大仮想マシン密度に合わせて最低 192 GB のメイン メモリを備えるサーバで構成されます。

仮想化密度と Cisco UCS 拡張メモリ テクノロジー


仮想化は、コスト効率の高い大容量メモリを持つサーバに対するニーズにスポットライトをあてます。Intel Xeon 5500 シリーズなど仮想化に最適化された高性能マルチコア プロセッサによって仮想マシンのパフォーマンスを向上できるようになりましたが、サーバでは、サーバのプロセッサを十分に活用するための、さらに大量のメモリが必要になっています。仮想化システムで仮想マシン密度を向上させるための従来のアプローチは、より大型で高価な 4 ソケット サーバを購入することです。しかしこのアプローチは、コスト効率のより高いメモリを 2 ソケット サーバにどのようにして導入するかという問題を実際に解決せずに、資本コストと運用コストの両方を増加させます。

Cisco 拡張メモリ テクノロジーは、他のアプローチよりも低い TCO で仮想化密度を向上させることができる、強力でコスト効率の高いアプローチを提供するので、IT 組織は、より少ないリソースでより多くの仕事を達成できます。このテクノロジーは、Cisco UCS B250 M1 拡張メモリ ブレード サーバおよび Cisco UCS C250 M1 拡張メモリ ラックマウント サーバで使用できます。このテクノロジーは、プロセッサのメモリ チャネルで確認できるように、4 個の物理的に異なる DIMM を単一の論理 DIMM にマップします(図 3)。このマッピングは、48 個の DIMM スロットを備える拡張メモリ サーバをサポートします。同じプロセッサを使用する従来のサーバおよびブレード システムではフル パフォーマンス時で最大 12 スロット、低パフォーマンス時で 18 スロットしか備えることができません。

図 3 単一の大型論理 DIMM として 4 個の物理 DIMM を CPU に認識させる Cisco 拡張メモリ テクノロジー

図 3 単一の大型論理 DIMM として 4 個の物理 DIMM を CPU に認識させる Cisco 拡張メモリ テクノロジー
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シスコの拡張メモリ サーバの最大 48 個の DIMM スロットには、2、4、または 8 GB DIMM を収容でき、処理能力、メモリ容量、およびコストのバランスを取る上で非常に優れた柔軟性をもたらします。

  • 低コスト オプションでは、同じプロセッサを使用する他のサーバで多くのメモリ容量を持つのに必要な 8 GB DIMM ではなく、低コストの 4 GB DIMM を使用して最大 192 GB のメモリ容量を提供します。このオプションは、2009 年 8 月に公的に入手可能なメモリ価格ベースで、メモリ コストの 60% を削減します。
  • 大容量メモリ オプションは、最もメモリを要求するワークロードに対応できます。8 GB DIMM を使用する最大 384 GB のメモリを備えるシスコの拡張メモリ サーバは、Intel Xeon 5500 シリーズ プロセッサを使用するあらゆる 2 ソケット サーバで得られる最大のメモリ容量をもたらします。

仮想化密度を最適化するために非常に多くのメモリ容量が必要であっても、IT 組織はより多くのアプリケーションを統合し、より経済性の高い方法で、より多くの仮想マシンを作成できるようになりました。

仮想インターフェイスと Cisco VN-Link テクノロジーを使用したネットワーキング


従来のブレード サーバの実装は、不要なコスト、複雑さ、およびリスクを仮想化環境に追加します。ほとんどのネットワーク実装例では、ネットワーク アクセス レイヤは次のように 3 層に細分化されているために、ネットワーク接続全体のコントロールおよびセキュリティの維持が困難になり、不要な遅延が仮想マシン間のネットワーキングに加わり、効果的な管理に問題をもたらしてきました。

  • アクセスレイヤ スイッチは、通常、ネットワーク管理者によって管理されるデータセンター インフラストラクチャの一部です。セキュリティおよび QoS が、非常に効果的にコントロールされています。
  • ブレード サーバ内のスイッチは、汎用シリコンを使用することが多い、新しい層のネットワーキングを追加します。機能セットには、データセンター アクセスレイヤ スイッチとの一貫性はありません。
  • 仮想化ソフトウェア ベンダーによって実装されるソフトウェア スイッチは CPU サイクルを消費し、アプリケーション パフォーマンスを犠牲にしてネットワーク ハードウェアをエミュレートします。これらのスイッチは、ネットワーク管理者の範囲を完全に超えることも多く、ほとんどの場合はサーバ管理者が設定します。

これらの環境におけるアクセス レイヤの細分化の結果、仮想マシンが同じブレード サーバ内で通信しているか、同じシャーシ内で通信しているか、シャーシ間で通信しているかによって異なるスイッチング デバイスが仮想マシン間の通信で使用されるようになります。レイヤ間での一貫した管理は達成困難です。これは、特に仮想マシンがサーバ間を動的に移行する場合に困難です。

Cisco Unified Computing System は、仮想マシン間の通信に含まれるスイッチを単一のファブリック インターコネクトに削減することによって、スイッチングの簡素化、高速化、および保護を実現します。このアプローチは、システム内のすべてのネットワーク通信について一元的なコントロールおよび管理を確立します(図 4)。

  • 単一のアクセスレイヤ スイッチである Cisco UCS 6100 シリーズ ファブリック インターコネクトは、仮想マシンの配置場所にかかわらず、仮想マシン間のすべてのネットワーク トラフィックをサポートし、ネットワーク トラフィックの一元的なコントロールおよび管理を確立します。
  • ブレードに常駐するスイッチは、Cisco UCS 2100 シリーズ ファブリック エクステンダによって不要になりました。このファブリック エクステンダは、論理的にファブリック インターコネクトの一部であり、ブレード サーバからのすべてのトラフィックをアップストリーム ファブリック インターコネクトに転送するデバイスです。
  • ハイパーバイザに常駐するソフトウェア スイッチは不要になり、仮想マシンは、パススルー スイッチングまたはハイバーバイザ バイパス テクノロジーによって物理 NIC に直接接続されます。これは、Intel Xeon 5500 シリーズ プロセッサによって提供される Directed I/O 向けインテル バーチャライゼーション テクノロジー によってさらに高速化されます。
図 4 一元的なのコントロールと管理を確立し、ネットワーク アクセス レイヤの細分化を排除する Cisco Unified Computing System

図 4 一元的なのコントロールと管理を確立し、ネットワーク アクセス レイヤの細分化を排除する Cisco Unified Computing System
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Cisco VN-Link テクノロジー


Cisco Unified Computing System の各サーバは、1 つ以上の物理リンクによってファブリック インターコネクトに物理的に接続されます。Cisco VN-Link テクノロジーでは、複数の仮想リンクを単一の物理リンクで設定できます。仮想リンクは、仮想マシン内の Virtual NIC(vNIC; 仮想 NIC)をファブリック インターコネクト内の仮想インターフェイスに接続します。Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カードを使用する場合、仮想リンクは、(パススルー スイッチングまたはハイパー バイパスによって)接続された物理インターフェイスを起点とし、仮想マシンに至ります(図 5)。この配置によって、仮想マシンのネットワーク接続が物理リンクのように管理できるだけではなく、物理サーバについても管理できるようになります。仮想マシンで送受信されるすべてのトラフィックを個別の仮想リンクで運び、QoS、VLAN、および Access Control List(ACL; アクセス コントロール リスト)などの属性は、一元管理によって一貫して管理できます。

仮想リンクは、ファブリック インターコネクトの内側の仮想インターフェイスで終端されます。仮想インターフェイスは物理インターフェイスに関連付けられており、この関連付けは必要に応じて変更できます。仮想マシンが別のサーバに移動すると、仮想マシンの仮想リンクが接続されている仮想インターフェイスは、単に別の物理ポートに関連付けられます。これで仮想マシンは、複数のスイッチング レイヤ間での困難な調整を行わずに、ネットワーク特性を維持したままサーバ間を移動できるようになりました。

ファブリック インターコネクタ内の仮想インターフェイスと仮想インターフェイス カードによってサポートされる物理インターフェイスとの間には、Cisco Unified Computing System によって Cisco VN-Link テクノロジーがハードウェアベースで実装されます。Cisco UCS M81KR 以外のインターフェイスを使用して仮想マシン ネットワークのトラフィックを送信する場合、Cisco Nexus™ 1000V シリーズ スイッチを使用するソフトウェアでは、同様に簡素化された管理を実現できます。

図 5 物理リンクから独立して管理と移動が行われる、仮想マシンごとのリンクを実現する Cisco VN-Link テクノロジー

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Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カードと Cisco VN-Link テクノロジーの組み合わせ

Cisco Unified Computing System の効果が最大限に発揮されるのは、Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カードを使用してサーバが構成された場合です。これらのカードには、動的に構成された I/O が含まれており、Cisco UCS Manager は最大 128 個(8 個はシステム用に予約済み)の動的にプログラムされた ID(MAC アドレスおよび WWN)を持つファイバ チャネル HBA またはイーサネット NIC をあらゆる組み合わせで作成できます。この仮想インターフェイス カードでは、各仮想マシンが 1 つ以上の専用物理インターフェイスを持つのに十分なインターフェイスを提供することによって、ハイパーバイザに常駐するスイッチングが不要になりました。

Cisco UCS Manager は VMware vCenter ソフトウェアと連携して機能し、仮想マシンとこれらのマシンが直接通信を行うインターフェイスの作成および移動を調整します。Cisco UCS Manager のポート プロファイルは、仮想マシンが使用する NIC の設定を定義し、仮想マシンが作成されたり、サーバに移動されたりするとただちに、仮想マシンが必要とするインターフェイスを動的に設定するよう管理者に指示します。ポート プロファイルの名前は、VMware ESX Server のポート グループの名前です。新しい仮想マシンの作成または仮想マシンの移行先の設定を行う場合、ESX Server はポート グループ名を仮想インターフェイス カードに伝達します。仮想インターフェイス カードは、同じ名前のポート プロファイルの有無および仮想マシンがアクセスを予定しているデバイスを使用してネットワークに接続できるかどうかを Cisco UCS Manager に確認します。

Cisco UCS M81KR 仮想インターフェイス カードと VM ダイレクト パス テクノロジーの組み合わせ

VM ダイレクト パス テクノロジーは、すべての I/O トラフィックでハイパーバイザを完全にバイパスすることによって仮想マシンの I/O をさらに最適化し、I/O を中心とするワークロードの仮想化に残っていたボトルネックの 1 つを排除します。Cisco UCS M81KR における VM ダイレクト パスの設定および管理は、VN-Link と同じ基盤に基づいてサポートされます。

エンドホスト モード

Cisco Unified Computing System は、ファブリック インターコネクトから集約レイヤ スイッチまでのイーサネットおよびファイバ チャネル接続のエンドホスト モードによって、1 つのまとまったシステムとして完成します (ファイバ チャネルのエンドホスト モードは、N-Port ID Virtualization(NPIV; N ポート ID 仮想化)に基づいています)。これらの機能によって、ファブリック インターコネクトがシステム内の物理マシンおよび仮想マシンの ID を推測し、集約レイヤに対して複数のサーバの存在が透過的になり、データセンターのレイヤ 2 ネットワークの管理がさらに簡素化されます。

まとめ


サーバ仮想化はデータセンターのあらゆる面に多くの利点をもたらしますが、課題もあります。リソース プールの I/O 設定が一貫しており、物理サーバごとに多数の仮想マシンをサポートする帯域幅が十分であれば、リソース プールの管理はさらに容易になります。サーバおよびそのインターフェイス、ファームウェア、ならびに実稼動用の設定を準備するための、多くの手間と時間がかかり、エラーの発生しやすい手動設定に数時間または数日間を必要とせずに、数分で新しいサーバ リソースをプールに追加できれば、リソース プールは、刻々と変化するビジネスおよびワークロードにすばやく適応できます。CPU 処理能力とメモリ容量のバランスによって仮想マシン密度を増加できると、サーバ仮想化の経済的効果をさらに容易に達成できます。さらに、ネットワーク アクセス レイヤが統合されており、仮想マシンへのリンクが物理サーバへのリンクと同様に処理されると、より良好な QoS でさらに効率的かつ安全に仮想環境を管理できます。

Cisco Unified Computing System は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ アクセス、および仮想化のサポートを、一元的に管理し、VMware ESX Server などの仮想化ソフトウェアと連携する 1 つのまとまったシステムに統合する次世代のデータセンター プラットフォームで、これらの問題を解決します。このシステムは、仮想マシンおよびそれをサポートする仮想化ソフトウェアの両方が必要とする I/O 帯域幅および機能を提供する 10 ギガビット イーサネット ユニファイド ネットワーク ファブリックにエンタープライズクラスのサーバを統合します。Cisco 拡張メモリ テクノロジーは高密度の仮想化で要求される多くのメモリ容量を確保するための非常に経済的なアプローチを提供します。さらに、Cisco Unified Computing System は、物理リンクと同様に迅速に仮想マシンへのリンクを設定、管理、および移動できる、容易に管理可能な単一エンティティにネットワーク アクセス レイヤを統合します。Cisco Unified Computing System はシスコの長い革新の歴史を引き継ぎ、アーキテクチャ、テクノロジー、パートナーシップ、およびサービスの革新をもたらします。

関連情報


詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/solution/datacenter/unifiedcomputing_promo.html を参照してください。