Cisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco ISR 2800シリーズ サービス統合型ルータ

ダウンロード
Cisco ISR 2800シリーズ サービス統合型ルータ

Q&A


Cisco ISR 2800シリーズ サービス統合型ルータ


プラットフォーム

全般

Q.Cisco® ISR 2800シリーズどのようなルータですか。
A.Cisco ISR(Integrated Services Router)2800シリーズは、Cisco ISR 2801、Cisco ISR 2811、Cisco ISR 2821、Cisco ISR 2851という4つの新しいプラットフォームで構成されています。Cisco ISR 2800シリーズは、同価格帯の旧シスコ製ルータに比べて、シャーシ パフォーマンスは最大5倍、セキュリティや音声のパフォーマンスは最大10倍も向上したほか、新しいサービス オプションの導入、スロットのパフォーマンスや密度の大幅な増強など、大きな付加価値をもたらします。さらに、90以上にのぼる既存のCisco 1700シリーズ、2600シリーズ、3700シリーズ、3800シリーズのインターフェイス カードやモジュールのほとんどは、Cisco ISR 2800シリーズでもサポートされます。
Cisco ISR 2800シリーズの特徴は、同時に複数のサービスを高速かつ高品質で配信できる点です。Cisco ISR 2800シリーズは、組み込みの暗号化アクセラレーション機能やマザーボード上の音声Digital Signal Processor(DSP;デジタル信号プロセッサ)スロットを備え、侵入防止やファイアウォールのセキュリティ機能、呼処理やボイス メールのIPテレフォニー機能を内蔵し、広範な接続要件に対応できる高密度インターフェイスをサポートしているだけでなく、将来ネットワークが拡大したり高度なアプリケーションが使用されるようになっても十分に対応できるだけのパフォーマンスとスロット密度を備えています。
Cisco ISR 2800シリーズのアーキテクチャは、中小規模のブランチ オフィスの要求を満たすことはもちろん、ルータのパフォーマンスを損なうことなく複数のサービスを同時に提供することが必要なサービス プロバイダーのマネージド サービス アプリケーションにも、十分対応できるように設計されています。
Q.なぜシスコはCisco ISR 2800シリーズを市場に投入したのですか。
A.シスコがCisco ISR 2800シリーズを開発したのは、ルータのパフォーマンスを損なうことなく、複数のサービスを同時に高速で提供できるようにするためです。シスコのサービス統合型ルータは、音声、セキュリティ、Quality of Service(QoS;サービス品質)、およびその他のルーティング サービスを1つのルーティング プラットフォームに統合し、それらのサービスを同時に実行しながら、高度なパフォーマンスを維持できるように設計されています。
Q.Cisco ISR 2800シリーズには、どのようなモデルがありますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズには、Cisco ISR 2801、Cisco ISR 2811、Cisco ISR 2821、およびCisco ISR 2851があります。Cisco ISR 2811、2821、2851には、ネットワーク モジュール スロットが1つ、High-density WIC(HWIC;高密度WANインターフェイス カード)スロットが4つ、Advanced Integration Module(AIM)スロットが2つあります。Cisco ISR 2801にはインターフェイス カード スロットが4つあり、そのうち2つがHWICスロットです。残り2スロットの1つはWIC/Voice or WIC(VWIC;音声またはWANインターフェイス カード)/voice interface card(VIC;音声インターフェイス カード)のためのスロット、もう1つは音声専用のVWIC/VICスロットです。Cisco ISR 2801にはAIMスロットも2つありますが、ネットワーク モジュール スロットはありません。いずれの製品にも、Digital Encryption Standard(DES)、Triple DES(3DES)、Advanced Encryption Standard(AES)の処理を行うハードウェアベースのオンボード暗号化機能や、Packet Voice DSP Module(PVDM;パケット音声DSPモジュール)用のオンボード スロット、そして高速イーサネット インターフェイスが組み込まれています。Cisco ISR 2801にはPVDMスロットが2つとファスト イーサネット ポートが2つあります。Cisco ISR 2811には、これらに加えてシングル幅のNetwork Module Enhanced(NME)スロットも1つあります。Cisco ISR 2821は、さらにパフォーマンスが増強されており、シングル幅の拡張ネットワーク モジュール のサポート、Extension Voice Module(EVM)スロット、3つ目のPVDMスロット、そしてギガビット イーサネット対応の固定型LANポートがあるほか、最大36ポートまでのCisco IP Phoneへの給電もサポートしています。Cisco ISR 2851は、Cisco ISR 2821よりもさらにパフォーマンスが高く、倍幅のネットワーク モジュールや倍幅の拡張ネットワーク モジュールも搭載できます。また、最大48台のCisco IP Phoneに電力を供給できます(EVMスロット対応モジュールの日本発売は未定です)。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、いつから販売開始になりますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは2004年11月1日より日本での販売を開始します。
Q.Cisco ISR 2800シリーズが発売されたことによって、既存のCisco 1700/2600/3700はどうなりますか。
A.新しいプラットフォームの出荷開始以降少なくとも18~24カ月は、Cisco 1700/2600/3700の販売を終了する予定はありません。シスコはCisco 1700シリーズ、Cisco 2600シリーズ、Cisco 3700シリーズに関して、Cisco IOSリリース12.4Tまでの新機能開発やIOS 12.5メインラインまでのバグ修正に取り組んでいきます。またシスコでは、2003年秋、Cisco 1700シリーズ、Cisco 2600シリーズ、およびCisco 3700シリーズのデフォルト メモリを増やすとともに、増設メモリの価格も引き下げています。その後、Cisco 2600XMシリーズについても、使用できる最大メモリ(128 MBから)を256 MB DRAMに増やしました。したがって、お客様は既存のプラットフォームへの投資を保護しながら、新しいシャーシを評価および検討し、最適なペースで移行を進めていくことができます。Cisco 1700シリーズ、Cisco 2600シリーズ、およびCisco 3700シリーズの販売停止を決定する場合は、シスコの標準的な販売終了ポリシーに従い、販売終了の日程とサポート計画を事前に発表します。
Q.Cisco ISR 2800シリーズとCisco 2600XMマルチサービス アクセス ルータの違いを教えてください。
A.Cisco ISR 2800シリーズ ルータは、現行のCisco 2600シリーズの上位プラットフォームです。Cisco ISR 2800シリーズは、シャーシ パフォーマンスが最大5倍、デフォルトのメモリが2倍に増強され、スロットのパフォーマンスやサービス密度も大幅に向上しています。また、90以上にのぼる既存のCisco 1700シリーズおよびCisco 2600シリーズのインターフェイス カードやネットワーク モジュールのほとんどは、Cisco ISR 2800シリーズでもサポートされます(Cisco 2600、2811、2851、および2851のみ)。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのパフォーマンスについて教えてください。
A.サービス統合型ルータであるCisco ISR 2800シリーズは、同時に複数のサービスをT1/E1/xDSLのワイヤ スピードで提供できるように設計されており、シャーシのパフォーマンスは最大5倍、セキュリティや音声のパフォーマンスは最大10倍も増強されています。このT1/E1/xDSLという値は、通常のCisco ISR 2800シリーズの各サービスに設定された値よりも大きいIMIXパケット サイズの場合の値です。サービス負荷の小さい環境では、実際のWANスループットはさらに高くなります。
Q.Cisco ISR 2800シリーズの基本的な仕様を教えてください。

A.表1に、Cisco ISR 2800シリーズの仕様を示します。

表1Cisco ISR 2800シリーズの仕様

Cisco ISR 2800シリーズの機能

Cisco ISR 2801

Cisco ISR 2811

Cisco ISR 2821

Cisco ISR 2851

配備対象となるサービス

データ、音声、ビデオ

データ、音声、ビデオ

データ、拡張音声、ビデオ

データ、拡張音声、ビデオ

デフォルト メモリ(外部コンパクト フラッシュ、SDRAM [Synchronous Dynamic RAM]またはDDR [Double Data Rate] ECC [Error Correction Code] SDRAM)

デフォルト/最大

64/128 MBコンパクト フラッシュ

128/384 MB SDRAM

デフォルト/最大

64/256 MBコンパクト フラッシュ

256/768 MB ECC付きDDR SDRAM

デフォルト/最大

64/256 MBコンパクト フラッシュ

256 MB/1 GB ECC付きDDR SDRAM

デフォルト/最大

64/256 MBコンパクト フラッシュ

256 MB/1 GB ECC付きDDR SDRAM

固定LANポート(RJ-45ポート×1付き)

ファスト イーサネット(10/100)×2

ファスト イーサネット(10/100)×2

ギガビット イーサネット(10/100/1000)×2

ギガビット イーサネット(10/100/1000)×2

固定USBポート(バージョン1.1)*
*将来利用できるように装備

1

2

2

2

AIMスロット(内部)

2

2

2

2

PVDMスロット(オプションのPVDM2用)

2

2

3

3

オンボードのVPN暗号化アクセラレーション(IP Security [IPSec] DES、3DES、AES128、AES192、およびAES256に対応。注:Cisco IOSソフトウェアSecurityフィーチャ セットが必要)

あり

あり

あり

あり

NMEサポート(Cisco ISR 2811、2821、2851では、ネットワーク モジュール スロット×1またはNMEスロット×1のみをサポート。NMEは、ネットワーク モジュールと同じ形状だが、現在のネットワーク モジュールよりも高密度のアプリケーションに対応できる。Cisco ISR 2821とCisco ISR 2851では、1スロットをNMEの拡張バージョン[NME-X]に置き換えることが可能。NME-Xは、NMEよりも幅広の形状で、将来可能になるサービスや機能にも対応できるように設計されている。Cisco ISR 2851では、倍幅の高密度ネットワーク モジュール[NMD]×1またはNME-Xの倍幅バージョン[NME-XD]×1に置き換えることも可能)

なし

(ネットワーク モジュールをサポートしていない)

NM

NME

NM

NME

NME-X

NM

NME

NME-X

NMD

NME-XD

EVMスロット(Cisco ISR 2821またはCisco ISR 2851上の1スロットにEVM*を搭載することで、モジュール形式による音声サービス追加が可能。Cisco ISR 2800シリーズ モデルでは、このスロットにネットワーク モジュールやNMEバージョンを搭載することはできない)
*日本での発売は未定

0

0

1

1

インターフェイス カード スロット(いずれのモデルにもHWICを搭載可能。HWICスロットでは、VIC、VWIC、WICもサポート。並んだ2つのHWICスロットに、倍幅のHWIC(HWIC-D)を1つ搭載することも可能)

合計4スロット:
2スロットはHWIC、WIC、VIC、またはVWICタイプのモジュールをサポート、
1スロットはWIC、VIC、またはVWICタイプのモジュールをサポート、
1スロットはVICまたはVWICタイプのモジュールをサポート

4スロット:いずれのスロットもHWIC、WIC、VIC、またはVWICタイプのモジュールをサポート

4スロット:いずれのスロットもHWIC、WIC、VIC、またはVWICタイプのモジュールをサポート

4スロット:いずれのスロットもHWIC、WIC、VIC、またはVWICタイプのモジュールをサポート



アプリケーション

Q.Cisco ISR 2800はどのようなアプリケーションをサポートしますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは、以下のようなアプリケーションやソリューションに必要となる機能を提供します。

•統合サービス - Cisco ISR 2800シリーズは、オプションとして広範なサービス モジュールを搭載可能であり、これらのサービス モジュールを使用することで、スタンドアロン ネットワーク アプライアンスやコンポーネントの機能を単一のシステムに簡単に統合できます。しかもCisco ISR 2800シリーズでは、ルータのパフォーマンスを低下させることなく、複数のサービスをサポートすることが可能です。ネットワーク解析、ボイス メール、侵入検知、コンテント エンジン モジュールなど、ネットワーク モジュールの多くには、プロセッサとハード ドライブが組み込まれており、ルータから独立して多くの機能を実行できます。

•データ、音声、ビデオのセキュアなネットワーク接続 - Cisco ISR 2800シリーズには、統合サービスやアプリケーションを配信するのに適したエンドツーエンドの高度なセキュリティを内蔵しているという特徴があります。ルータ自身によってセキュリティ機能が提供されるため、Network Admission Control(NAC;ネットワーク アドミッション コントロール)、Dynamic Multipoint VPN(DMVPN)ソリューション、IPv6 Cisco IOS Software Firewall、ダイナミック侵入防御システム、トランスペアレントなCisco IOS Firewallなどのセキュリティ アプリケーションに最適なパフォーマンスを提供できます。

•統合IPコミュニケーション - オプションのCisco CallManager Express(CME)をCisco IOSソフトウェアに組み込むことで、Cisco IP Phoneの呼処理をルータで実行できるようになり、最大96台1のIP Phoneをサポートする統合IPテレフォニー ソリューションの配備が可能となります。このソリューションを利用すると、小規模オフィスにおけるデータ、音声、IPテレフォニーの統合を単一プラットフォームでセキュアに実現できるので、運用が簡素化されネットワーク コストを軽減できます。

1注:当初のIOSリリース、12.3(8)Tでは、Cisco ISR 2851上でサポートされるIP Phoneは最大72台ですが、将来のIOSリリースではCisco ISR 2851上で96台のIP Phoneをサポートする予定です。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、IP Phoneなどのデバイスへのインライン パワーを供給できますか。
A.オプションのAC+インライン電源装置を使用すれば、IEEE 802.3af準拠のPower over Ethernet(PoE)またはシスコ仕様のインライン パワーのいずれもデバイスに提供できます。Cisco ISR 2800シリーズは、ポートあたり最大15ワットの給電能力を持ち、総電力はCisco ISR 2801では最大120ワット、Cisco ISR 2811では最大160ワット、Cisco ISR 2821では最大240ワット、Cisco ISR 2851では最大360ワットとなっています。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、シスコ インライン パワー デバイスとIEEE 802.3af PoEデバイスの両方を同時にサポートできますか。

A.できます。各モデルに使用可能な最大総電力の範囲内であれば、両方同時にサポートできます。

ネットワーク モジュール(NM、NME、NMD、NME-X、およびNME-XD)

Q.NMEとは何ですか。
A.NMEスロットは、Cisco ISR 2800シリーズに用意されている、次世代ネットワーク モジュール用スロットです。Cisco ISR 2800シリーズの中でNMEをサポートしているのは、2811、2821、2851のみです。NMEにはシングル幅、拡張幅、拡張倍幅という3種類の形状があります。シングル幅のモデル(NME)を使用できるのはCisco ISR 2811、2821、2851、拡張幅のモデル(NME-X)を使用できるのはCisco ISR 2821と2851、拡張倍幅のモデル(NME-XD)を使用できるのはCisco ISR 2851です。NMEは、既存のネットワーク モジュールよりもパフォーマンスが強化され、ポート密度も高くなっています。NMEスロットは、IEEE 802.3af準拠のPoEおよびシスコ独自のインライン パワーによって、IP PhoneおよびCisco Aironet®アクセス ポイントに給電できるように設計されています。Cisco ISR 2851のNMEスロットには、既存のHigh-Density Services Module(HDSM)も搭載できます。
Q.NMEの仕様に従って特別に設計されたモジュールはありますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズの発売時点では、NMEの仕様に合わせて特別に設計されたモジュールはありません。今後、拡張されたNMEの仕様を活用したモジュールを提供していきます。
Q.NMEスロットとHWICスロットに下位互換性はありますか。
A.あります。新しいスロットに既存のネットワーク モジュールやWICを搭載して使用することも可能です。ただし、その場合にはNME拡張機能を100%活用することはできません。また、HWICスロットでは、WIC、VWIC、VICのすべてを搭載できます。
Q.NMEスロットまたはHWICスロットに搭載したモジュールのOnline Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)は可能ですか。
A.できません。Cisco ISR 2800シリーズはモジュールのOIRをサポートしていません。
Q.Cisco ISR 2811、2821、2851は既存のすべてのネットワーク モジュールをサポートしていますか。
A.既存のモジュールのほとんどはCisco ISR 2800でも使用できます。Cisco ISR 2800シリーズでサポートしているモジュールのリストは、Cisco ISR 2800シリーズのデータ シートを参照してください(注:Cisco ISR 2801ルータはネットワーク モジュールをサポートしていません)。
Q.Cisco ISR 2811、2821、2851がサポートしていないネットワーク モジュールを教えてください。

A.表2に、Cisco ISR 2811、2821、2851ルータがサポートしていないネットワーク モジュールを示します。

表2Cisco ISR 2811、Cisco ISR 2821、Cisco ISR 2851ルータがサポートしていないネットワーク モジュール

NM-1FE-FX

NM-2CE1U

NM-1A-OC3SMI-1V

NM-1FE-TX

NM-2CT1

NM-1A-OC3SML-1V

NM-1FE-SMF

NM-2CT1-CSU

NM-1A-OC3-MM-EP

NM-1FEFX-V2(MMF)

NM-1A-OC3MM

NM-1A-OC3SMI-EP

NM-1FE1R2W

NM-1A-OC3SMI

NM-1A-OC3SML-EP

NM-1FE2W

NM-1A-OC3SML

NM-4T

NM-1FE2W-V2

NM-1GE

NM-1V

NM-2FE2W

NM-1FE-MMF

NM-1CT1

NM-2FE2W-V2

NM-1FEFX-SMF

NM-8E1-IMA

NM-2W

NM-1CE1B

NM-8T1-IMA

NM-4E1-IMA

NM-1CE1U

NM-4T1-IMA

NM-1CT1-CSU

NM-2V

 

NM-2CE1B

NM-1A-OC3MM-1V

 


Q.Cisco ISR 2811、2821、2851ルータがこれらのネットワーク モジュールをサポートしていないのはなぜですか。

A.PRI(1次群速度インターフェイス)やATM Inverse Multiplexing Over ATM(IMA)モジュールなど、サポート対象外のモジュールの多くは、すでに販売終了になっていたり、サポート対象の新モジュールに置き換えられたりしています。また、ファスト イーサネット コンビネーション カード(製品番号NM-xFExW)やOC-3ネットワーク モジュール(製品番号NM-1A-OC3)のように、Cisco 2600シリーズでサポートされなかったためにCisco ISR 2811、2821、2851ルータでもサポート対象外となったモジュールもあります。さらに、Cisco ISR 2800シリーズはインターフェイスもスロットも高密度であるため、NM-2Wなどのように必要性がなくなったためにサポート対象外となったものもあります。これらのモジュールがサポート対象外になったために利用できなくなった機能はまったくありません。

インターフェイス カード(WIC、VWIC、HWIC)

Q.HWICとは何ですか。
A.HWICは、Cisco 2600シャーシで使用できる既存のWICをアップデートした拡張バージョンです。HWICは、既存のWICと比較して速度もポート密度も増強されています。HWICスロットは、シスコ独自のインライン パワーとPoEのどちらでも給電できます。HWICには2種類の形状があり、1つはスロット1つ分を占有するシングル幅のモデル、もう1つはスロット2つ分を占有する倍幅のモデルです。注:2つのHWICスロットの間にあるセンター レールを外せば、1つの大きなスロット(HWIC-D)として使うことができます。シングル幅のHWICは、Cisco ISR 2811、2821、2851ルータには4つ、Cisco ISR 2801ルータには2つ搭載できます。また、倍幅のHWICはCisco ISR 2800シリーズのいずれのルータにも2つ搭載できます。
Q.HWICスロットに搭載されたモジュールのOIRは可能ですか。
A.できません。HWICスロットに搭載されたモジュールのOIRはサポートされていません。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、既存のすべてのWICをサポートしていますか。
A.既存のモジュールのほとんどはCisco ISR 2800でも使用できます(Cisco ISR 2800シリーズでサポートしているモジュールのリストは、Cisco ISR 2800シリーズのデータ シートを参照してください)。
Q.Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないWICを教えてください。

A.表3に、同じ機能またはより高度な機能を持つ新バージョンに置き換えられたWICを示します。

表3Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないWICおよび推奨する後継WIC

サポート対象外のWIC

推奨する後継WIC

WIC-4ESW

HWIC-4ESWまたはHWIC-D-9ESW

WIC-1B-S/T

WIC-1B-S/T-V3

WIC-1B-U

WIC-1B-U-V2

WIC-1B-S/T-LL

WIC-1B-S/T-V3

WIC-1DSU-T1

WIC-1DSU-T1-V2



Q.Cisco ISR 2800シリーズの特定のプラットフォームでしかサポートされていないインターフェイス カードはありますか。

A.あります。表4に、そのようなインターフェイス カードと、Cisco ISR 2800シリーズの各バージョンのサポートの有無を示します。

表4インターフェイス カードに対するCisco ISR 2800シリーズのサポート状況(プラットフォーム別)

製品番号

Cisco ISR 2801

Cisco ISR 2811

Cisco ISR 2821

Cisco ISR 2851

WIC-1SHDSL-V2

×

HWIC-1GE-SFP

×



Q.Cisco ISR 2800シリーズは、既存のすべてのマルチフレックス トランク インターフェイス カード(VWIC)をサポートしていますか。
A.はい、Cisco ISR 2800シリーズは既存のすべてのVWICをサポートしています。
Q.VWICとVICは、音声アプリケーション用にマザーボードのPVDMスロットに搭載可能なPVDMを使用できますか。
A.できます。Cisco ISR 2800シリーズには統合アーキテクチャが採用されているので、内蔵スロットに搭載されているVWICとVICはオンボードPVDMを使用できます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのオンボードWICスロットにVWICを搭載している場合、ISDN PRIに対応できますか。

A.できません。データのISDN PRIにVWICを使用することはできません。ISDN PRIの音声には、デジタル音声(製品番号NM-HDV)またはオンボードPVDMとVWICを併用することによって対応できますが、データには対応できません。VWICは2チャネル グループのチャネライズド構成をサポートしていますが、使用にはかなり大きな制限があります。

音声インターフェイス カード

Q.Cisco ISR 2800シリーズは、既存のすべてのVICをサポートしていますか。
A.既存のVICのほとんどは、Cisco ISR 2800でも使用できます。またCisco ISR 2800シリーズでは、さらにいくつかの新しい4ポートVICもサポートしています。Cisco ISR 2800シリーズでサポートしているVICのリストは、Cisco ISR 2800シリーズのデータ シートを参照してください。
Q.Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないVICを教えてください。

A.表5に、同じ機能またはより高度な機能を持つ新バージョンに置き換えられたVICを示します。

表5Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないVICおよび推奨する後継VIC

サポート対象外のVIC

推奨する後継VIC

VIC-2FXO

VIC2-2FXO

VIC-2FXS

VIC2-2FXS

VIC-2BRI-NT/TE

VIC2-2BRI-NT/TE

VIC-2E/M

VIC2-2E/M



Q.日本向けの1ポート デジタルVIC(製品番号VIC-1J1)は、Cisco ISR 2800シリーズのHWIC、WIC、VWIC、またはVICスロットで使用できますか。
A.VIC-1J1を使用できるのは、Cisco ISR 2811、2821、および2851ルータにNM-HDVモジュールを搭載している場合だけです。Cisco ISR 2801ルータはこのVICをサポートしていません。
Q.内蔵のHWICスロットはVICをサポートしていますか。

A.サポートしています。Cisco ISR 2800シリーズは、マザーボード上にPVDMスロットがあるので、内蔵HWICスロットに搭載されたモジュールのVICサポートにこれらのDSPを利用できます。

Advanced Integration Module(AIM)

Q.AIMとは何ですか。
A.AIMは、Cisco ISR 1800シリーズ、2800シリーズ、3800シリーズおよびCisco 2600シリーズ、3700シリーズに組み込まれたAIMスロットに搭載できるカードです。AIMスロットを使用すると、外部モジュール スロットを使わずにすむので、シスコ プラットフォームのLAN密度やWAN密度を低下させることなく、新しい機能を統合したり、プロセッサに負荷のかかる機能をオフロードしてCPUの負荷を軽減したりすることが可能となります。現在、Cisco ISR 2811、2821、2851ルータには、データ圧縮(製品番号AIM-COMPR2-V2)、暗号化(製品番号AIM-VPN/EPII-PLUS)、ATMのSegmentation And Reassembly(SAR)(製品番号AIM-ATM-xxx)、ボイス メール(製品番号AIM-CUE*)のAIMカードを使用できます。Cisco ISR 2801ルータでは、暗号化(製品番号AIM-VPN/EPII-PLUS)とボイス メール(製品番号AIM-CUE*)のAIMカードをサポートしています。
*日本未発売
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、既存のすべてのAIMをサポートしていますか。
A.既存のAIMモジュールのほとんどはCisco ISR 2800シリーズで使用できます。Cisco ISR 2800シリーズがサポートしているモジュールのリストは、Cisco ISR 2800シリーズのデータ シートを参照してください。
Q.Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないAIMを教えてください。

A.表6に、Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないAIMとその後継AIMを示します。これらのAIMは、アップデート バージョンに置き換えられたか、そのAIMの機能がCisco ISR 2800シリーズのマザーボードに統合されています。

表6Cisco ISR 2800シリーズでサポートしていないAIMおよび推奨する後継AIM(プラットフォーム別)

   

後継AIMのサポート

サポート対象外のAIM

推奨する後継AIM

Cisco ISR 2801

Cisco ISR 2811

Cisco ISR 2821

Cisco ISR 2851

AIM-COMPR2

AIM-COMPR2-V2

×

AIM-VPN/BP

AIM-VPN/EPII-PLUS

AIM-VPN/EP

AIM-VPN/EPII-PLUS

AIM-ATM-VOICE-30

オンボードPVDM(音声用)

AIM-ATM(ATM SARおよびIMA用)

×

AIM-VOICE-30

オンボードPVDM

AIM-VPN-BPII

AIM-VPN/EPII-PLUS

AIM-VPN-EPII

AIM-VPN/EPII-PLUS

AIM-VPN-BPII-PLUS

AIM-VPN/EPII-PLUS



Q.Cisco ISR 2800シリーズには内部AIMスロットがいくつありますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは、マザーボード上に2つのAIMスロットがあるので、AIMモジュールを2つ使用できます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズにAIMを2つ搭載する場合、何か制限はありますか。

A.あります。暗号化AIMを2つ搭載すること、あるいはボイス メールAIMを2つ搭載することはできません。暗号化AIMと圧縮AIMを一緒に搭載することはできますが、各AIMがそれぞれ異なるトラフィック パターンをサポートするように設定する必要があります。8 x T1 IMAのためにATM AIMを2つ搭載することはできますが、4 x T1 IMAのグループを2つ設定しなければなりません。Cisco ISR 2800の出荷開始時点で、Cisco ISR 2801ルータに混在できるAIMの組み合わせは、AIM暗号化カード(製品番号AIM-VPN/EPII-PLUS)とCisco Unity™ Express AIMカード(製品番号AIM-CUE)だけです。

EVM*

* EVMスロット対応モジュールは日本発売未定です。

Q.EVMとは何ですか。
A.EVM(Extension Voice Module)は、Time Division Multiplexing(TDM;時分割多重)インターフェイスの高密度化を可能にする拡張スロットです。このスロットは、マザーボード上のPVDMを利用して、アナログおよびBRI(基本インターフェイス)の音声インターフェイスの密度を高めます。Cisco ISR 2801ルータはEVM拡張スロットをサポートしていません。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのうち、EVMをサポートしている製品を教えてください。
A.Cisco ISR 2821ルータとCisco ISR 2851ルータには、EVMをサポートする特別なスロットが1つあります。
Q.EVMスロットはほかのNMEスロットと同様の形状をしていますが、EVMスロットにネットワーク モジュールを取り付けすることはできますか。
A.できません。EVMスロットに搭載できるのはEVMモジュールだけです。ネットワーク モジュールとNMEはこのスロットに搭載できません。無理に取り付けようとすると、モジュールまたはルータが損傷する可能性があります。また、NMEスロットはEVMモジュールをサポートしていません。
Q.NMEスロットにEVMを取り付けましたが、EVMは認識されません。なぜですか。

A.EVMモジュールをNMEスロットに取り付けることは可能ですが、Cisco ISR 2800シリーズ プラットフォームのNMEスロットはEVMモジュールをサポートしていません。Cisco ISR 2821ルータとCisco ISR 2851ルータでは、EVMスロットでEVMがサポートされています。Cisco ISR 2801とCisco ISR 2811は、EVMをサポートしていません。

USB

Q.USBポートは何のためにあるのですか。
A.Cisco ISR 2811、2821、2851の各ルータには、固定のUSBポート(バージョン1.1)が2つあります。Cisco ISR 2801には固定のUSBポート(バージョン1.1)が1つあります。これらのポートは将来の利用のために装備されています。
Q.USBポートをコンソール ポートとして使用することはできますか。

A.できません。USBポートをコンソール ポートとして使用することはできません。ご使用のコンピュータにUSBインターフェイスしかない場合は、USB/シリアル変換ケーブルを使用して、コンソール ポートにアクセスする必要があります。

信頼性

Q.Cisco ISR 2800シリーズにはどの程度の信頼性を期待できますか。
A.ネットワーク、電源、回路の設計など、信頼性を左右する要因はたくさんあります。シスコは、これらの要素のベストプラクティスに関する文書を多数発行しています。ネットワーク、電源、回路などの設計が適切であれば、Cisco ISR 2800シリーズは99.99パーセントのアップタイム、つまり99.99パーセントの信頼性を提供できます。
Q.Cisco ISR 2800のMTBF(平均故障間隔)とMTTR(平均修復時間)をCisco 2600シリーズなどの現行モデルと比較した値を教えて下さい。

A.Cisco ISR 2800シリーズのMTBFとMTTRの計算値は、現在出荷されているアクセス ルータ プラットフォームとほぼ同じです。

電源装置

Q.Cisco ISR 2800シリーズに使用されている電源装置の種類を教えてください。
A.Cisco ISR 2800シリーズでは、電源装置のオプションとして、ACとAC-IPが提供されています。AC-IPは、PoE(802.3af)およびシスコ インライン パワーの両方を供給できるAC電源装置です。Cisco ISR 2811、2821、2851は、DC電力にも対応していますが、Cisco ISR 2801はDC電力には対応していません。これらのオプションはいずれも、あらゆる国で使用できるユニバーサル型の内部電源装置です。国別仕様の電源装置は提供していません。電源装置についての詳細は、Cisco ISR 2800シリーズのデータ シートを参照してください。
Q.Cisco ISR 2800シリーズはRPS(冗長電源装置)をサポートしていますか。
A.Cisco ISR 2811、2821、2851の各ルータにはRPSコネクタが装備されているので、既存の電源装置を取り外さなくても、完全な冗長電力を供給できます。RPSコネクタとは、ケーブルで外付けのRPS-975を接続するためのインターフェイスです。ただし、Cisco ISR 2801はRPSをサポートしていません。
Q.Cisco ISR 2811、2821、または2851ルータのRPSモデルを発注する場合には、特別な製品番号を指定する必要がありますか。
A.その必要はありません。Cisco ISR 2811、2821、2851ルータのRPSインターフェイスは標準で内蔵されているため、製品番号を指定する必要はありません。ただし、Cisco RPS-675を第2電源として発注する必要があります。Cisco ISR 2801はRPSをサポートしていません。
Q.AC電源装置とDC電源装置は、購入後にアップグレードしたり修理したりできますか。
A.できます。3種類の電源装置(AC、AC-IP、DC)はすべて購入後にアップグレードも修理も可能です。
Q.Cisco ISR 2811、2821、または2851ルータは、購入後にAC電源からDC電源に変えることは可能ですか。
A.可能です。購入後に電源装置を交換できます。ACからDCまたはDCからACに電源を変えるには、新しい電源装置をスペアとして発注する必要があります。
Q.RPSを使用して、IP Phoneなどの受電デバイスに冗長のインライン パワーを供給できますか。
A.できます。Cisco RPS-675は、シャーシと受電デバイスの両方に冗長電力を供給できます。Cisco ISR 2801はRPSをサポートしていません。
Q.802.3af PoEとは何ですか。
A.802.3af標準(別名Power over Ethernet)は、イーサネットによる給電機器から受電機器への電力供給方式を定めた標準規格です。802.3afの仕様には、Unshielded Twisted-Pair(UTP;シールドなしツイストペア)を使用した48ボルトAC電力の配電が規定されています。この方式では、カテゴリ3、5、5e、6ケーブル、水平ケーブルとパッチ ケーブル、パッチ パネル、コンセント、接続ハードウェアなどの既存のケーブル プラントを改造せずにそのまま給電機能が利用できます。IEEE 802.3af標準には電力レベルが2種類あり、ポートあたり7ワットの低電力受電デバイスと15ワットの高電力受電デバイスが規定されていますが、Cisco ISR 2800シリーズはいずれのデバイスもサポートしています。
Q.シスコ インライン パワーとは何ですか。

A.シスコは、Cisco IP Phoneやワイヤレス アクセス ポイントをサポートするため、IEEEが業界標準を開発している数年の間に、イーサネット デバイスへのインライン パワーに関する先行標準を実装しました。シスコの実装方式では、デバイスが必要としている電力を判断するためにCisco Discovery Protocolが使用されています。ほとんどの受電デバイスは各ポートに7ワットの電力を必要としますが、シスコの実装では各ポートに最大10ワットの給電が可能です。ただし、シスコ インライン パワー向けに開発されたデバイスには、PoE専用の電源装置から給電することはできません。

メモリ

Q.Cisco ISR 2800シリーズに使用されているメモリの種類を教えてください。
A.Cisco ISR 2811、2821、2851ルータには、ECC付きのDouble Data Rate(DDR)SDRAMが使用されています。一方、Cisco ISR 2801ルータにはECCなしのSDRAMが使用されています。
Q.ECC SDRAMとは何ですか。
A.ECC SDRAMは、SDRAMエラーをユーザの介入なしに検知し訂正する機能を持つメモリです。ECC SDRAMは、パリティ メモリに代わって使用されることが多くなっています。パリティ メモリでは、SDRAMエラーの検知はできますが、訂正はできません。
Q.ECC SDRAMはどのようなエラーを訂正できるのですか。
A.ほとんどのECC SDRAMは、単一ビットのエラーを訂正できます。もっとサイズの大きなエラーについては、検知はできますが訂正はできません。したがって、サイズが1ビットを超えるようなエラーが生じた場合は、コンピュータが停止します。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのデフォルトのメモリと最大メモリを教えてください。

A.表7に、すべてのプラットフォームのデフォルトのメモリと最大メモリを示します。

表7Cisco ISR 2800のデフォルトのメモリと最大メモリ

プラットフォーム

デフォルトDRAMメモリ

最大DRAMメモリ

デフォルト フラッシュ メモリ

最大フラッシュ メモリ

Cisco ISR 2801

128 MB

384 MB

64 MB

128 MB

Cisco ISR 2811

256 MB

768 MB

64 MB

256 MB

Cisco ISR 2821

256 MB

1 GB

64 MB

256 MB

Cisco ISR 2851

256 MB

1 GB

64 MB

256 MB



Q.Cisco ISR 2800シリーズに使用されているフラッシュ メモリの種類を教えてください。
A.Cisco ISR 2800シリーズには、外付けのコンパクト フラッシュ メモリが1つ搭載されています。これは、このシステムの唯一のフラッシュ メモリなので、ルータ動作中はこのメモリを外さないでください。
Q.フラッシュ メモリは何に使用されるのですか。
A.フラッシュ メモリには、Cisco IOSソフトウェア、コンフィギュレーション ファイル、およびルータの動作に必要なその他のファイルが保存されています。また、WANやLANリンクを通じてアップグレード用のソフトウェアをダウンロードし、フラッシュ メモリに保存することができます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのコンパクト フラッシュは、シスコのその他のプラットフォームにも使用できますか。
A.使用できます。Cisco ISR 2800シリーズのコンパクト フラッシュは、Cisco ISR 1800、3800シリーズ、Cisco 3700シリーズ、およびCisco 2691ルータのコンパクト フラッシュ スロットに搭載して使用できます。
Q.Cisco ISR 2811、2821、2851のDRAMは、シスコのその他のプラットフォームでも使用できますか。
A.できます。Cisco ISR 2811、2821、2851のDRAMは、Cisco ISR 3800シリーズでも使用できます。
Q.Cisco ISR 2811、2821、2851ルータのDRAMは、Cisco ISR 2801プラットフォームでも使用できますか。
A.使用できません。Cisco ISR 2811、2821、2851ルータのDRAMはSDRAM DDRですが、Cisco ISR 2801ルータのメモリはSDRAM Extended Data Output(EDO)です。SDRAM DDRとSDRAM EDOには互換性はありません。
Q.ROMモニタとは何ですか。
A.ROMモニタは、システムの電源投入時または電源リセット時に実行されるROMベースのプログラムです。このプログラムは、電源投入時確認テスト、ハードウェアの初期化、システム ブート プロセス、システム エラーのデバッグ、ファイル システムのサポートなど、さまざまな機能を実行します。
Q.ROMモニタをアップグレードするために必要なことは何ですか。

A.ROMモニタ イメージは、新しいソフトウェアをダウンロードすることによってアップグレードできます。ROM内に最初から保存されているイメージは読み取り専用のイメージであり、消去することはできません。アップグレード イメージは読み取り/書き込み可能なイメージで、第2のイメージとしてROMフラッシュ メモリに保存されます。設定を変更することにより、保存されているROMモニタ イメージのどれからでもルータを起動できます。Cisco ISR 2800シリーズのROMモニタをアップグレードするためには、リモート サーバまたは内部コンパクト フラッシュ メモリに、コピー可能なROMモニタ イメージが保存されている必要があります。ROMモニタのアップグレードは、Cisco IOSソフトウェアからしか実行できません。

LANインターフェイス

Q.Cisco ISR 2800シリーズ プラットフォームには、どのようなLANインターフェイスが内蔵されていますか。
A.Cisco ISR 2801ルータとCisco ISR 2811ルータには、10または100 Mbの接続をサポートするオンボード ファスト イーサネット インターフェイスが2つ装備されています。Cisco ISR 2821ルータとCisco ISR 2851ルータには、RJ-45のギガビット イーサネット インターフェイスがオンボードで2つあります。このインターフェイスは、10/100/1000 Mbの自動検知型インターフェイスです。
Q.Cisco ISR 2821ルータとCisco ISR 2851ルータのギガビット イーサネット インターフェイスは、ジャンボ フレームに対応していますか。

A.対応しています。ギガビット イーサネット インターフェイスは最大9000バイトまでのフレームに対応できます。

セキュリティ機能

Q.Cisco ISR 2800シリーズでは、どのようなセキュリティ機能を利用できますか。
A.Cisco IOSソフトウェアは広範なセキュリティ機能をサポートしています。Baseフィーチャ セットの標準機能には、Access Control List(ACL;アクセス制御リスト)のほか、Password Authentication Protocol(PAP)とChallenge Handshake Authentication Protocol(CHAP)、TACACS+、RADIUS、トークン認証などのAuthentication, Authorization, and Accounting(AAA;認証、許可、アカウンティング)機能や、Generic Routing Encapsulation(GRE;総称ルーティング カプセル化)、Layer 2 Forwarding(L2F;レイヤ2転送)、Layer 2 Tunneling Protocol(L2TP)などのトンネリング プロトコルが含まれています。オプションのCisco IOS Securityフィーチャ セットでは、Cisco IOS Firewallのほか、3DESまたはAESのアルゴリズムを使用するIPSec暗号化、NACなどもサポートしています。
Q.Cisco ISR 2800シリーズをファイアウォールとして使用することは可能ですか。
A.可能です。Cisco ISR 2800シリーズは、Cisco IOS Firewallフィーチャ セットをサポートしています。Cisco IOS Firewallの機能を使用するためには、Cisco IOS Securityフィーチャ セットを購入する必要があります。このフィーチャ セットは、Context-Based Access Control(CBAC;コンテキスト ベースのアクセス制御)などのファイアウォール強化機能を提供し、アプリケーション単位でネットワークのセキュリティを実現します。また、Javaアプレットのブロッキング、DoS攻撃の検知と防止、高度なロギング機能などのファイアウォール セキュリティ機能も提供します。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは暗号化AIMを使用しなくてもIPSec暗号化に対応できますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは、AIMを使わずにハードウェアベースの暗号化を提供するオンボード暗号化アクセラレータを装備しています。オンボード暗号化アクセラレータを使用するためには、Cisco IOS Securityフィーチャ セットを購入する必要があります。オンボード暗号化アクセラレータは、IPSec 3DESとAESに対応しており、暗号化プロセスによるCPUの負荷を軽減するので、IPSec VPNのパフォーマンスが向上するとともに、ルータCPUの全体的な利用率が低くなります。
Q.暗号化AIMとオンボード暗号化アクセラレータには、機能やパフォーマンスの面でどのような違いがありますか。
A.暗号化AIMは、オンボード暗号化アクセラレータと比較して、パフォーマンスは2倍以上、対応できるリモートVPNトンネル数は5倍以上です。さらに、暗号化AIMはレイヤ3圧縮方式であるIP Payload Compression Protocol(IPPCP)をハードウェアで提供します。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、Cisco VPNクライアントと互換性がありますか。
A.あります。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、Cisco Easy VPNのリモート クライアントおよびサーバ モードで機能しますか。
A.機能します。Cisco UnityワークグループのVPNサーバに対する仕様をサポートするヘッドエンドはすべて、Easy VPNサーバといえます。また、Easy VPNサーバからIPSecコンフィギュレーションを受け取るCustomer Premises Equipment(CPE;顧客宅内機器)はすべて、Easy VPNクライアントです。Cisco ISR 2800シリーズは、Easy VPNサーバとEasy VPNクライアントのいずれの役割も果たすことができます。つまり、Cisco ISR 2800シリーズは、Easy VPNクライアントにIPSecコンフィギュレーションを渡すことができ、別のEasy VPNサーバからIPSecコンフィギュレーションを受け取ることもできます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、AIM VPN圧縮モジュールを使用してソフトウェアのLempel-Ziv-Stac(LZS)圧縮を実行できますか。

A.実行できます。Cisco ISR 2800シリーズがサポートしているCisco AIM VPNモジュール(製品番号AIM-VPN-EPII-PLUS)は、暗号化の前にハードウェア上でレイヤ3のIPPCP圧縮を実行し、セキュリティ機能による帯域の利用効率を最大化します。

音声機能のサポート

Q.Cisco ISR 2800はどのような音声機能をサポートしていますか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは広範な音声機能を提供します。どのプラットフォームにも、音声、ファックス、エコーキャンセルに対応できるオンボードのPVDMスロットが装備されています。Cisco ISR 2800シリーズは、QoSやその他のサービスを実行しながら高いパフォーマンスを維持し、また、すべてのスロットにおける音声インターフェイスの密度もサポート能力も高いので、音声アプリケーションに最適な製品といえます。Cisco ISR 2821とCisco ISR 2851では、アナログ密度の増強に役立つEVMもサポートしています。
Q.オンボードのHWICスロットを使用してデジタル音声に対応するためにシャーシに必要な条件は何ですか。
A.Cisco ISR 2800シリーズは、オンボードのWIC/VIC/HWICスロットに搭載したマルチフレックスVWICと、新しいオンボードPVDMを使用することによりデジタル音声に対応できます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズは、Cisco CMEによるローカル呼処理機能をサポートしていますか。
A.はい、Cisco ISR 2800シリーズはCisco CMEをサポートしています。
Q.Cisco ISR 2800シリーズ ルータでCisco CMEを使用する場合、何台の電話機をサポートできますか。

A.使用できる電話機の数はプラットフォームによって異なります。表8に、サポート可能な電話機数の概要をプラットフォーム別に示します。

表8Cisco CMEでサポート可能な電話機の最大数

プラットフォーム

Cisco CME 3.2でサポート可能な電話機の最大数

Cisco CME 3.2でサポート可能なDNの最大数

Cisco ISR 2801

24

120

Cisco ISR 2811

36

144

Cisco ISR 2821

48

144

Cisco ISR 2851

96*

288



*注:Cisco ISR 2800シリーズの発売時点では、IOSリリース12.3(8)Tによって、Cisco ISR 2851上で最大72台のIP Phoneをサポートしますが、将来のIOSリリースではCisco ISR 2851上で96台のIP Phoneをサポートする予定です。
Q.Cisco ISR 2800シリーズはCisco Survivable Remote Site Telephony(SRST)をサポートしていますか。
A.はい、Cisco SRSTをサポートしています。機能についての詳細はSRSTに関する資料を参照してくだい。http://www.cisco.com/jp/product/hs/iptel/srstel/prodlit/srstd_ds.shtml
Q.Cisco ISR 2800シリーズ ルータでSRSTを使用する場合、何台の電話機に対応できますか。

A.使用できる電話機の数はプラットフォームによって異なります。表9に、サポート可能な電話機数の概要をプラットフォーム別に示します。

表9Cisco SRSTでサポート可能な電話機の最大数

プラットフォーム

Cisco SRST 3.2でサポート可能な電話機の最大数

Cisco SRST 3.2でサポート可能なDNの最大数

Cisco ISR 2801

24

120

Cisco ISR 2811

36

144

Cisco ISR 2821

48

192

Cisco ISR 2851

96*

384



*注:Cisco ISR 2800シリーズの発売時点では、IOSリリース12.3(8)Tによって、Cisco ISR 2851上で最大72台のIP Phoneをサポートしますが、将来のIOSリリースではCisco ISR 2851上で96台のIP Phoneをサポートする予定です。
Q.Cisco ISR 2800シリーズはCisco Unity Expressをサポートしていますか。
A.サポートしています。Cisco ISR 2800シリーズのいずれのルータもCisco Unity Express AIM(製品番号AIM-CUE)をサポートしています。さらに、Cisco ISR 2811、2821、2851の各ルータには、ネットワーク モジュール(製品番号NM-CUE)のオプションもあります。ただし、Cisco Unity Expressは、日本での発売を準備中です。
Q.Cisco ISR 2800シリーズのマザーボード上のPVDMスロットに搭載できるPVDMの製品番号を教えてください。

A.表10に、Cisco ISR 2800シリーズ プラットフォームで使用できるPVDMモジュールを示します。

表10Cisco ISR 2800シリーズで使用できるPVDMモジュール

製品番号

説明

PVDM2-8

8チャネルのファックスおよび音声DSPモジュール

PVDM2-16

16チャネルのファックスおよび音声DSPモジュール

PVDM2-32

32チャネルのファックスおよび音声DSPモジュール

PVDM2-48

48チャネルのファックスおよび音声DSPモジュール

PVDM2-64

64チャネルのファックスおよび音声DSPモジュール



Q.Cisco ISR 2800シリーズは、Session Initiation Protocol(SIP)、Media Gateway Control Protocol(MGCP)、Voice Extensible Markup Language(VXML)をサポートしていますか。

A.Cisco ISR 2800シリーズは、現在のところ、SIPバージョン2.0、MGCPバージョン1.0、VXMLをサポートしています。

ネットワーク管理

Q.Cisco ISR 2800シリーズはどのような方法で管理できますか。
A.他のすべてのシスコ製ルータと同様に、Cisco ISR 2800シリーズもSNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)やTelnetセッションを通じて、または端末あるいは端末エミュレータ ソフトウェアが稼働するPCを直接接続する方法で管理できます。
Q.Cisco ISR 2800シリーズ ルータはCiscoViewとCiscoWorksをサポートしていますか。
A.はい、Cisco ISR 2800シリーズは、CiscoWorks Resource Manager EssentialsとCiscoViewをサポートしています。これらはいずれもCiscoWorksファミリーの製品です。
Q.Cisco ISR 2800シリーズはCisco Router and Security Device Manager(SDM)をサポートしていますか。
A.はい、Cisco ISR 2800シリーズはCisco SDMをバージョン2.0からサポートしています。Cisco SDMは、Cisco ISR 2800シリーズ ルータの全Cisco IOSソフトウェア イメージに組み込まれています。