Cisco 3900 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco Cloud Connector:ネットワーク インテリジェンスをクラウドに装備

ホワイトペーパー





Cisco Cloud Connector: ネットワーク インテリジェンスをクラウドに装備



クラウド サービスは、ますます多くの企業で導入されつつあり、2011 年の Cisco® Global Cloud Index によると、2014 年までに全体の 50 パーセントを超える作業がクラウドで処理されると予測されています。ただし、クラウド サービスを使用する場合、企業ネットワーク、特に企業 WAN でこれらのサービスをリモート オフィスやブランチ オフィスのユーザに配信する際、新しい要求や要件が課せられます。これらの新しい要件を満たすため、シスコは、企業ルーティング プラットフォーム向けに「クラウド コネクタ」を導入します。


Cisco Cloud Connector は、エンタープライズ ルーティング プラットフォーム(シスコの第 2 世代サービス統合型ルータ(ISR G2)または Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ)にソフトウェア コンポーネントとして組み込んだり、ホストしたり、または統合したりすることで、クラウド サービスを有効化または強化します。たとえば、クラウド サービスの可用性、パフォーマンス、セキュリティの向上などです。コネクタは、Cisco IOS® ソフトウェアへの組み込み、ルータ上でのホスト、またはルータとの統合により使用できます。また、特定のクラウド サービス向けまたはクラウド サービス グループ向けのプラットフォームのネットワーク サービスを利用します。

クラウドのトレンドと課題


企業がコスト削減や柔軟性を実現したり、運用上の要件を削減したりするなどの利点を見出すにつれ、クラウドベースのアプリケーションの導入は増え続けることが予想されます。クラウドベースのアプリケーションの人気は、調査対象となった企業の 81 パーセントが導入を計画しているか、試験中か、またはクラウド サービスを完全実装していることからもわかります(2011 年 10 月実施の KPMG と Forbes Insight の国際調査による)。クラウド導入に関する最大の難題はセキュリティと制御であり、これに次いでパフォーマンスと信頼性が懸念されています(出典:ZK Research、2012 年)。最後に、さまざまなクラウド サービスをまとめることが複雑な作業である点も重要です。

  • セキュリティ:クラウド サービスに対して企業のセキュリティ ポリシーを適用する能力には限界があるため、企業全体で一貫したセキュリティ ポリシーの施行ができません。
  • 制御の欠如:ユーザ エクスペリエンスとアプリケーションのパフォーマンスを向上するには、帯域幅の追加だけでは不十分です。ネットワーク内でのチョーク ポイントより適切に制御することは困難であり、クラウド サービスをネットワーク機能に適応させるネットワーク最適化技術を動的に適用する能力が不足しています。
  • 一貫性のないパフォーマンス:従業員は、場所を問わず必要時に、アプリケーションにアクセスできることを求めています。あいにく、ユーザがブランチ オフィス内にいるか、在宅勤務であるか、または自宅やその他の場所で仕事をしているかによって、ユーザ エクスペリエンスは大きく異なってきます。このように一貫性がないために、エンド ユーザを苛立たせたり、場合によっては仕事に対するやる気を削いだりすることがあります。
  • 限られた信頼性:WAN のリンク障害やパフォーマンス低下により、クラウド サービスの可用性が低下し、結果的に企業の成功にもリスクが生じます。
  • 複雑な運用:前述した課題により、IT 組織は、透過的なエンドユーザ エクスペリエンスと、異なるクラウド サービス間での透過的なポリシー適用を保証できない場合が生じます。

クラウドに接続する場合の要件:なぜネットワークなのか


クラウド コンピューティングは、現時点で最もネットワークを中心に据えたコンピューティング モデルです。リモート オフィスやブランチ オフィスをクラウドに接続するには、IT 運用のシンプル化と、妥協を許さないパフォーマンス、セキュリティ、可用性が必要になります。ネットワークは、セキュリティのリスク、パフォーマンス、コストに関連するポリシーの管理と施行に最適な場所です。データセンターやアプリケーションを社外のクラウドに移行すると、すべてのデータ、接続されたリソース、そしてクラウド間および公衆インターネット上のユーザ インタラクションは、WAN ネットワークでしか確認できなくなります。そのため、ネットワークは、全体のパフォーマンスをモニタリングしたり、分散型クラウド サービスの使用状況を測定したりしつつ、パフォーマンスを制御し、セキュリティ ポリシーを適用するという唯一の場所になります。

  • パフォーマンス:場所やデバイスの種類にかかわらず、満足できて一貫性のあるエンドユーザ エクスペリエンス
  • セキュリティ:複数のクラウド サービスにまたがる、企業セキュリティ ポリシーの一貫した施行
  • 可用性:リンク障害や低下時においても継続可能なクラウド サービス運用
  • シンプル化された運用:これらの要件を満たすための、IT 運用上の複雑性の低減

Cisco Cloud Connector は、Cisco IOS ソフトウェアに組み込んだり、Cisco ISR および ASR 上でホストしたり、統合したりすることが可能であり、ネットワークのインテリジェント機能を利用して、クラウド サービスやアプリケーションの配信を向上します。また、Cisco Cloud Connector の使用はネットワークのクラウド サービス認識能力の向上に役立ち、ネットワークの状態に動的に対応することを可能にします。ネットワークと複数のクラウド サービスとのリンクが向上することで、エンドユーザ エクスペリエンスと IT 運用管理の透過性が高まります。

クラウド対応のブランチ オフィス


ブランチ オフィスにおいて、クラウド サービスに関するこれらの要件を満たすことは簡単な作業ではなく、単一のソリューションで対応できるものではありません。ブランチ オフィスのユーザがクラウド アプリケーションから LAN と同様のパフォーマンスを得ることができるようにし、さらにこれらのアプリケーションをセキュアで可用性の高い方法で配信するためには、ネットワークとアプリケーションのインテリジェンスを組み合わせることが必要になります。

  • ネットワーク インテリジェンス:基盤となるネットワークがクラウド対応で、クラウド アプリケーションに適したサービス レベルを提供できる場合にのみ、最良のクラウド エクスペリエンスを実現できます。レイヤ 7 Quality of Service(QoS)、アプリケーション認識、アプリケーション高速化などのネットワーク機能は、ネットワーク内にある多数のアプリケーションを認識する必要があります。
  • アプリケーション インテリジェンス:クラウド アプリケーションは、ネットワークからクラウド アプリケーションに提供できるものを認識する必要もあります。変化するネットワークの状態に対応し、ネットワークに対してアプリケーションの要件を通信できれば、ブランチ オフィスのユーザがクラウド アプリケーションで最良のエクスペリエンスを得るために必要なレベルのネットワーク認識が実現します。

Cisco Cloud Connected ソリューションは、これらの要件を念頭に置いて設計されました。このソリューションは、ネットワーク内でさまざまな機能を提供し、ネットワークにエンドツーエンドでアプリケーションを認識させます。また、コネクタが搭載されており、アプリケーションに、リアルタイムのネットワーク認識が備わります。これらの機能の多くについては本書で触れていきますが、Cisco Cloud Connected ソリューションではさらに幅広い機能を利用できます。

Cisco Cloud Connector:クラウドをブランチ オフィスに拡張


リモートのブランチ オフィス環境でクラウドベースのアプリケーションに対応する場合、企業は独自の課題に対処する必要があります。クラウドに移行したアプリケーションの多くは、ブランチ オフィスの通常の WAN 環境における遅延や帯域幅の制限下で使用できる設計になっていません。企業の運営に不可欠なアプリケーションやサービスをクラウドに移行した場合、サービスやネットワークの信頼性が最優先事項となります。

このような企業アプリケーションをクラウドに移行した場合、このアプリケーションに必要なレベルの耐障害性、セキュリティ、パフォーマンスをどのように提供できるでしょうか。Over-The-Top(OTT)アプリケーションは、クラウドやブランチ オフィスの WAN 環境に移行した場合、企業が必要とするエンドユーザ エクスペリエンスをほとんど提供できません。従来の QoS は、WAN を念頭に置いて設計された一部のアプリケーションには有効な場合もありますが、多くのアプリケーションでは、インテリジェント ネットワークとそのネットワーク上で使用されるアプリケーションとの綿密な関係が要件となりつつあります。この概要では、ネットワークのアプリケーション認識とアプリケーションのネットワーク認識をこれまでにない水準に向上させる、Cisco Cloud Connected ソリューションの機能について考察します。まず、最高のクラウド アプリケーション体験を提供する上で新しいコンセプトとなるクラウド コネクタについて考えます。クラウド コネクタの基本的な構造は、図 1 に示されているとおり、ブランチ ゲートウェイ内に存在するソフトウェアのインテリジェントな部分として、クラウド アプリケーションのエクスペリエンスを向上します。

図 1 クラウドに接続するには、従来の WAN アーキテクチャについて考え直す必要があります

図 1 クラウドに接続するには、従来の WAN アーキテクチャについて考え直す必要があります


独自のクラウド コネクタの構築


図 2 独自のクラウド コネクタ構築の分析

図 2 独自のクラウド コネクタ構築の分析


クラウド アプリケーションの数が急速に増える中、シスコは豊富なクラウド ベース サービスを提供するだけでなく、顧客やパートナー向けの開発環境を導入しています。CTERA クラウド ストレージ コネクタは、クラウド アプリケーション プロバイダーによって作製されたクラウド コネクタの一例で、ブランチ内でのサービスを向上します。これは、バックアップやファイル転送などのさまざまなトランザクションを実行しながらビジネス クリティカルなアプリケーションのエクスペリエンスを向上することで達成されます。これにより、CTERA ユーザはブランチ ユーザに対するサービス レベル目標を達成できます。

クラウド コネクタの開発環境は、シスコがユーザ向けに提供するツール一式で、これを使用することで、ユーザは独自のビジネス ニーズに合わせてクラウド コネクタをすばやく簡単に作成できます。企業やアプリケーション プロバイダーに必要なものが、1 つのキットに収められています。

  • Cloud Intelligent Network:クラウド アプリケーションをブランチに配信する上で、基盤となるインフラストラクチャが最も基本的なコンポーネントです。Cisco ISR G2 には、WAN 環境においてどのようなアプリケーションのパフォーマンスも向上させることができる、クラウド認識機能が一式備わっています。これらの多くについては、次のセクションで説明します。
  • Network-Aware API:Cisco Cloud Intelligent Network 内で使用できる onePK API セットは、高度な目的を持つクラウド コネクタに、ネットワーク接続をフックする理想的な手段を提供します。onePK を使用すれば、クラウド コネクタはさまざまなレベルでネットワークと連動できます。ユーザは API を使用して、さまざまなネットワーク サービス機能にさらに容易にアクセスできるようになります。
  • Application Sandbox:Cisco ISR G2 の UCS Express 機能により、業界標準の仮想マシンを複数ホスティングするための環境が、ブランチ ルータ内に整います。サードパーティは、ルータ上で直接ホスティングできる VMWare VM として、クラウド コネクタを簡単に作成できます。

クラウド コネクタの例


「クラウド コネクタ」という名前は新しいものですが、コンセプトは新しいものではありません。シスコはここ数年、特定のクラウドベース サービスを対象にした各種クラウド コネクタの開発に従事してきたため、充実したポートフォリオを揃えています。以下に紹介するソリューションの多くは、リモート ブランチ オフィスにおいてユーザのクラウド アプリケーション エクスペリエンスを向上できるよう、ネットワーク内にインテリジェンスを備えています。このポートフォリオは固定されたものではありません。ブランチ オフィス環境でクラウド サービスの人気がさらに高まるにつれ、シスコやサードパーティの提供するクラウド コネクタのポートフォリオはさらに拡大することが考えられるため、こうしたサービスのエンドユーザ エクスペリエンスはますます向上するでしょう。

Cisco ScanSafe Connector

Cisco ScanSafe は、Software as a Service(SaaS)Web セキュリティ分野において業界をリードしています。従来の Web セキュリティ サービスでは、悪意のある Web サイトやポリシーに違反する Web サイトがもたらす脅威からユーザを保護する Web プロキシを設定するため、エンドユーザの PC で複雑な設定が必要です。Cisco ScanSafe Connector は、エンドユーザの PC からではなくブランチ オフィスのルータから ScanSafe サービスに直接接続する機能を備えることで(図 3)、IT 組織の諸経費を削減します。

図 3 ScanSafe によるインターネットへの直接アクセス

図 3 ScanSafe によるインターネットへの直接アクセス


Cisco ScanSafe を使用すれば、(会社が支給したもの、従業員の所有物、訪問者が持ち込んだものにかかわらず)オフィスに持ち込まれたどのような PC やデバイスにも、設定なしでエンタープライズクラスの Web セキュリティを備えることができます。ScanSafe Connector 搭載の Cisco ISR G2 では、インターネットの Web トラフィックをブランチ オフィスから直接、ScanSafe サービスに自動転送し、そこで会社のポリシーとリアルタイム脅威アラートに基づいてトラフィックをフィルター処理できます。このプロセスによって、いったん本社を経由していた社内 WAN を介する Web トラフィックの大半を効果的に削除し、ミッションクリティカルかつ高コストの社内 WAN をビジネスに関係のないトラフィックから解放することで、コスト削減につながるというさらなる利点があります。

Cisco Hosted Collaboration Solution の Survivability Connector

Cisco Hosted Collaboration Solution(HCS)は、社内での音声およびビデオ コラボレーション展開に伴うオーバーヘッド コストやサポート コストを大幅に削減する、画期的な Infrastructure-as-a-Service(IaaS)製品です。Cisco HCS は、クラウド内に専用の仮想アプライアンスを備えているため、物理サーバの購入や保守にコストをかけることなく、コラボレーション サービスを提供できます。

Cisco HCS Survivability Connector は、クラウド内の HCS ソリューションと、リモート ブランチ オフィスのルータ内の Enhanced Survivable Remote Site Telephony(eSRST)との間で、状態に関する情報を調整します(図 4)。Enhanced SRST を使用し、バックアップ の呼制御を提供することで、ISR G2 はネットワークまたはサービスの中断が発生した場合、ネットワークが停止している間もリモート ブランチ オフィスを稼働状態に維持することができます。Cisco HCS Survivability Connector では、クラウド サービスとブランチ オフィス ルータとの間で状態を透過的に同期することで、ブランチ オフィスのエンドユーザにサービスの中断を気付かせることなく、フォールバック サービスにスムーズに切り替えることが可能です。つまり、ブランチ オフィスの電話は WAN の停止中も透過的にフォールバックするため、ブランチ オフィスのエンドユーザが気付くような変化はありません。

図 4 Cisco Hosted Cloud ソリューションによって耐障害性を備えた音声

図 4 Cisco Hosted Cloud ソリューションによって耐障害性を備えた音声


Cisco WebEx Cloud Connected Audio Connector

Cisco WebEx® 会議は、充実した会議およびコラボレーション環境を備えた、業界をリードするもう 1 つのクラウド サービスです。Cisco WebEx 会議を使用すれば、同じオフィスにいる同僚とコラボレーションを実行する場合よりも臨場感のある充実した方法で、世界中の従業員とのコラボレーションを実現できます。WebEx® 会議は、生産性に関連した新機能が備わっており、いつでもどこからでも、即座に顧客とやり取りを行うことができます。生産性の向上と出張費の削減が実現できるため、Cisco WebEx 会議はあらゆる企業にとってエキサイティングなクラウド サービスです。

Cisco WebEx Cloud Connected Audio Connector(WebEx CCA Connector)は、Cisco Unified Collaboration Network と WebEx サービスの利点を兼ね備えており、音声会議ブリッジの高い料金を回避できます(図 5)。WebEx CCA Connector がない場合、WebEx音声会議では従来のアナログ音声回線を使用するため、料金が高くなる可能性があります。WebEx CCA Connector は、企業の音声ネットワークと WebEx サービスを Voice-over-IP(VoIP)で直接結ぶため、音声会議は、従来のアナログ音声回線ではなくネットワークを通過するようになります。社内でのコラボレーションに WebEx サービスを使用することが多い大規模企業にとっては、大幅なコスト削減につながる可能性があります。

図 5 WebEx Cloud Connected Audio

図 5 WebEx Cloud Connected Audio


Cisco Cloud Storage Connector

Cisco Cloud Storage Connector は、クラウド サービスのパフォーマンス向上に関心のある企業が、どのようにして独自のクラウド コネクタを構築できるかを示す良い例です。CTERA には中小企業環境用に、ホスト型のクラウド ストレージ サービスとデータ保護サービスが備わっています。CTERA では、ローカルでのオンサイトの可用性を兼ね備えた状態で、クラウドでのオフサイト データ バックアップとアーカイブを提供することを目標としています。

CTERA のクラウドベース ストレージ ソリューションと、Cisco ISR G2、Cisco Services-Ready Engine(SRE)の両機能を組み合わせることで、企業には完全統合型のネットワーク環境と、1 つのボックスに統合されたオンサイト、オフサイトの両データ ストレージが揃います。

図 6 Cisco Cloud Storage Connector

図 6 Cisco Cloud Storage Connector


ブランチ オフィス内で稼働している CTERA コネクタを使用すれば、使用頻度が最も高いデータにすぐにアクセスできます(図 6)。また、LAN 全体のクライアントの毎日のバックアップにも高速にアクセスできます。その後オンサイト データが暗号化され、バックグラウンドでクラウドに透過的にミラーリングされるため、WAN の帯域幅を最適化できます。このコネクタを単一の Web ポータルと併用して、オンプレミスおよびオフプレミスのストレージを管理すれば、ブランチ オフィスのユーザは、これらを両方とも最大限に活用できます。

表 1 に、Cisco Cloud Connector ポートフォリオの例を示します。

表 1 Cisco Cloud Connector の例

Cloud Connector 説明 パフォーマンス セキュリティ 可用性 簡素化された運用
Cisco ScanSafe Connector Cisco ScanSafe は、スケーラブルで管理しやすいクラウド サービスで、Web トラフィックに対して信頼性の高いセキュアなフィルタリングを実現します。ISR G2 ブランチオフィス プラットフォームの ScanSafe Connector は、エンド ユーザによる設定が不要であり、ScanSafe の展開を簡素化し、さらに高コストの企業 WAN バックボーンからの不要な Web トラフィックを削除します。 場所やデバイスのタイプに左右されない一貫性のあるエンドユーザ エクスペリエンス 一貫した企業セキュリティ ポリシーの適用 すべてのユーザが Web フィルタリングを 100 % 使用 可能 エンドクライアントによる設定の必要性を排除することで、IT 諸経費を削減
Cisco HCS Connector Cisco Hosted Collaboration ソリューションは、ホスト型クラウド環境において業界最高水準のシスコ コラボレーション ツールを提供します。HCS Connector なら、ネットワークの停止中でもビジネスクリティカルなコラボレーション ツールにアクセスでき、さらなる耐障害性を提供します。 WAN 停止中も一貫した音声エクスペリエンス HCS と HCS Connector との間で、セキュアで信頼できる接続を実現 Enhanced SRST を有効化して、常時接続の音声サービスを提供 手動の設定同期は不要
Cisco WebEx CCA Connector Cisco WebEx ソリューションは、業界をリードする Web 会議およびコラボレーション ソリューションです。WebEx Connector はこのクラウド サービスをインテリジェント ネットワークと組み合わせることで、リモート ロケーションの WebEx ユーザに対し、より高い帯域幅使用率、高い耐障害性、全般的に優れたエンドユーザ エクスペリエンスを実現します。 専用の社内接続を使用した、信頼できる音質 セキュアなピア関係を実現し、音声がインターセプトされるリスクを低減 音声会議の可用性で、ネットワークの可用性を追跡 残りの社内音声ネットワークにより、一貫した設定と運用を実現
Cisco Cloud Storage Connector CTERA は、業界屈指のエンタープライズ クラウド ストレージのプロバイダーです。同社は、Cisco Unified Computing System™ Express(Cisco UCS® Express)プラットフォームを使用して独自のクラウド コネクタを開発し、リモート ブランチのユーザに対して、より良いエクスペリエンスと可用性を提供しています。 バックアップへの応答時間や、アクセス頻度が最も高いデータへの応答時間の改善 機密データはクラウドにエクスポートする前に暗号化 WAN のダウン時でも、最も重要なデータにアクセス可能 オンプレミス、オフプレミスでデータ保護を自動化


インテリジェント ネットワーク サービス対応クラウド アプリケーション


前述のとおり、クラウド コネクタはブランチ オフィスのユーザに対して最高のクラウド エクスペリエンスを提供するうえでの一部に過ぎません。Cisco Cloud Intelligent Network には、帯域幅が狭く遅延の大きい WAN 環境においてクラウド アプリケーションの向上を図るため、特別に設計された各種機能が備わっています。表 2 に示すこれらのアプリケーションはすべて、エクスペリエンスを提供するサービスを基盤として構築されたサービスの豊富なブランチ オフィス環境において、人気の高いシスコのサービス統合型ルータと連携して動作するように特に設計されています。クラウド アプリケーションの人気が高まっていることから、同様の充実したネットワーク サービス ポートフォリオの利点を享受できる、もう 1 つのサービス提供モデルが実現しました。

表 2 クラウド対応ネットワーク サービス

ネットワーク機能 説明 クラウド サービスでの用途
Cisco Wide Area Application Services (WAAS)
  • データ冗長性を抑えることで、帯域幅の消費量を低減します。
  • トランスポート フローの最適化とアプリケーションの高速化で、遅延を改善します。
  • Cisco WAAS は、WAN 全体ですべてのアプリケーションに関し、帯域幅の消費量と遅延を大幅に改善します。
  • Cisco WAAS は、リモート デスクトップ プロトコル(Microsoft RDP や Citrix ICA など)を含め、多くのクラウド アプリケーションを認識し高速化します。
Cisco Performance Routing(PfR)
  • 会社のルールを適用して、複数のプライマリ WAN 接続とバックアップ WAN 接続全体に、WAN トラフィックをインテリジェントに分配します。
  • アイドル状態のバックアップ インターフェイスによる「無駄」をなくします。
  • Cisco PfR は Cisco AVP と連携して、リモート オフィスのミッションクリティカルなアプリケーションを特定し、そのアプリケーションがブランチ オフィスからクラウドへの最適なルートを取るよう保証します。
Cisco Application Visibility and Performance(AVP)
  • レイヤ 7 以上のアプリケーションを認識して、WAN 上のアプリケーションを把握し、適切な Quality of Service(QoS)を実現します。
  • Cisco AVP は、見つけにくい既知の Web ベースのクラウド アプリケーションを認識して、クラウド サービスに対し適切な QoS を提供します。
  • また、オフィスで使用されているアプリケーションに IT が的確にアクセスできるように、標準 NetFlow を使用するネットワーク上で実行されているアプリケーションをレポートします。
Cisco IOS® Zone-Based Firewall
  • エンタープライズクラスのインテリジェントなファイアウォールを直接、ブランチオフィスのルータ内に装備します。
  • Cisco AVP はブランチ オフィスにセキュリティを提供して、インターネット トラフィックの直接的なハンドオフを実現するため、高コストの企業 WAN の帯域幅が削減されます。
Medianet
  • サービス プロバイダーと企業に対して、エンドツーエンドで一貫したメディア配信アーキテクチャを提供します。
  • リッチメディア環境をクラウド アプリケーションが通過したときに、メディアネットを最適化するためのシスコのソリューションが、評価機能、モニタリング機能、ツールを提供して、各サービスのサービス レベルを適切に維持します。
Cisco TrustSec® セキュリティ
  • TrustSec フレームワークは、レイヤ 2 のエンドデバイスやエンドユーザのアイデンティティを認識し、ネットワークへのセキュアなアクセスを実現します。
  • エンドユーザの身元、そのユーザの所在地、ネットワークに接続するために使用しているデバイスの種類を認識できることは、多くのクラウドベース アプリケーションにとって利点になります。Cisco TrustSec セキュリティは、このような知識をすべて提供して、最高のクラウド体験を実現します。
Cisco UCS Express
  • 業界標準の仮想化機能を、ブランチ オフィスのルータに提供します。VMware 仮想マシンは、ISR G2 内の Cisco SRE 上でホストできます。
  • クラウド アプリケーションのプロバイダーは、ブランチ オフィスのルータ内で直接ホストできる独自のコネクタを仮想マシン内に作成できるため、ブランチ オフィスのユーザに対してより良いクラウド エクスペリエンスを短時間で作成できます。
onePK
  • OnePK は、共通のソフトウェア開発キット(SDK)を使用して、ネットワークにおけるアプリケーションとのインタラクションを充実させる API セットです。アプリケーションは、Cloud Intelligent Network に緊密に統合できます。
  • クラウド アプリケーションのプロバイダーは、OnePK API セットを使用して、ネットワーク全体とやり取りするきわめて強力なコネクタを開発できます。このレベルの統合により、コネクタのリアルタイム アクセスが可能になるため、ネットワーク内での変更をモニタリングし、変更に影響を及ぼすことができます。


安全なクラウド接続


クラウド サービスは、柔軟なビジネス モデルを実現し、新しいレベルのスケールを達成すると同時に、設備投資と運用コストを削減することで、企業に対して圧倒的な経済性を提供します。しかしながら、ネットワークのインテリジェンスを活用することなくクラウド サービスがむやみに増えると、基準を下回るパフォーマンスや可用性のほか、一貫性のないセキュリティ、複雑かつ不要な運用につながります。Cisco Cloud Connector は、クラウド サービスの配信にネットワークのインテリジェンスを適用します。こうしたソリューションを使用すれば、使用可能な帯域幅内でクラウド アプリケーションのパフォーマンスを最適化して、一貫したセキュリティ ポリシーを適用しつつ、質の高いユーザ エクスペリエンスを実現したり、複数のクラウド サービスを導入したりできるようになるため、企業は安全にクラウドに接続できます。

関連情報


http://www.cisco.com/jp/go/cloudconnected/ を参照してください。