Cisco Unified Border Element

Cisco Unified Border Element(バージョン 10.0)

データ シート





Cisco Unified Border Element(バージョン 10.0)



製品概要


ここ数年間のユニファイド コミュニケーションやコラボレーション サービスの進化により、企業や営利事業の従業員の生産性が大幅に向上しています。また、統合コラボレーション ソリューションの普及要素として、音声、ビデオ、およびモバイル サービスが成長を続けています。一方でこれらの拡張は、SIP に基づいた企業間および企業内の音声およびビデオ サービス用に、リアルタイムのエンドツーエンド IP 通信を導入している組織でのみ可能となります。したがって、それらの企業には時分割多重(TDM)回路から SIP トランキングへのサービス プロバイダーのネットワーク インターコネクトの移行が必要になります。

この移行を達成するため、セッション ボーダー コントローラ(SBC)がユニファイド コミュニケーション ネットワークを拡張し、保護する上で重要なネットワーク コンポーネントとなります。SBC ネットワーク コンポーネントによって、サービス プロバイダーの SIP トランク サービスやインターネット経由のセキュアな SIP セッションを通じ、エンドツーエンドの IP 接続を実現するためのリアルタイムの音声およびビデオ サービスの拡張が可能となり、2 つの企業ネットワーク間を直接接続できるようになります。

シスコの SBC である Cisco Unified Border Element(CUBE)は、シスコやサードパーティのコール制御を可能にし、サービス プロバイダーの SIP トランク サービスとの接続と相互運用を行うことにより、SIP トランキングへの移行をサポートする SBC フィーチャ セットを提供します。Cisco Unified Border Element は、シグナリング(H.323 および SIP)とメディア ストリーム(RTP および RTCP)の両方を終端し、再び起点として使用して、IP ネットワーク間のセキュアなボーダー相互接続サービスを提供します。CUBE を使用すれば、シスコのお客様は、現在のネットワーク サービスのコストを削減し、ネットワーク アーキテクチャを簡素化するとともに、ネットワークをコラボレーション サービスの継続的な拡張に向けて位置付けることができます。

統合された Cisco IOS® ソフトウェア アプリケーションである Cisco Unified Border Element は、サービス統合型ルータ(ISR)(Cisco 800、2900、3900 シリーズおよび Cisco 4451-X ISR)、および Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータなどの幅広いシスコのルータ プラットフォーム上で実行できます。CUBE フィーチャ ライセンスをサポートするシスコのルータ プラットフォームの幅広さが象徴しているものは、CUBE が他の企業向け SBC と比べて卓越したコスト パフォーマンスの高い拡張性を提供しているということです。この拡張性は、企業や営利事業のネットワーク設計の柔軟性や運用効率につながるとともに、CUBE を SIP トランク マネージド サービスまたはホステッド サービスの一環として提供するサービス プロバイダーのサービス提供市場の幅広さにもつながります。

Cisco Unified Border Element は、企業とサービス プロバイダー ネットワークとの間で、次のような機能を実行します。

  • セッション管理:SBC によって処理される SIP セッションの柔軟なトランク ルーティング、コール アドミッション制御(QoS)、復元性、およびコール アカウンティングを提供する機能です。
  • インターワーキング:音声およびビデオ セッションの異なるシグナリング方式とメディア エンコーディング タイプを相互接続する機能です。
  • デマケーション:アドレスやポート変換に加え、トラブルシューティングを促進するため、2 つのネットワーク間の明確なデマケーション ポイントとして動作する機能です。
  • セキュリティ:ネットワーク間のリアルタイム トラフィックをインテリジェントに有効化/無効化し、アプリケーションに合わせてリアルタイム トラフィックを暗号化する機能です。

Cisco Unified Border Element の使用例


Cisco Unified Border Element は汎用 SBC の役割を果たし、これまでに定義したさまざまなカテゴリに拡張機能を提供します。ただし、CUBE の究極の目的は、ビジネス上の問題を解決することです。この目的を達成するため、CUBE は次のようなさまざまなネットワーク ソリューションで重要な要素として機能するよう設計されています。

  • 柔軟な SIP 相互接続:CUBE では幅広いシスコのルータをプラットフォームとして使用できるため、一元アーキテクチャ、分散アーキテクチャ、ハイブリッド アーキテクチャ(一元アーキテクチャと分散アーキテクチャの組み合わせ)をベースとした SIP トランク ネットワークを非常に柔軟に設計できます。このような柔軟性は、会議、ビデオ、モビリティなどのコラボレーション使用例として非常に貴重であり、企業ネットワークの高まる需要に合わせて進化させることができます。多くのサービス プロバイダーは、SIP トランク アーキテクチャをコラボレーション サービスとして適応させてほしいというお客様のニーズを認識しており、マルチロケーションの SIP トランク プーリング サービスを提供しています。CUBE は、卓越したコスト パフォーマンスの高い柔軟性を発揮する SBC を提供し、これらのサービスを活用しています。
  • TDM から SIP への移行の簡素化:ほとんどの企業で、TDM トランク サービスから SIP トランク サービスへの移行には、慎重な計画が必要です。これは、移行を達成するとともに、機能的な音声ネットワークを維持する必要があるためです。この計画には、特にサービス プロバイダーのナンバー ポータビリティの必要性や、IT のダイヤル プランのリビジョンの必要性への対応などがあります。CUBE は、特にシスコのサービス統合型ルータ第 2 世代(Cisco ISR G2 ルータ)上で Cisco TDM Gateway を使用しているシスコのお客様の移行を簡素化します。これらの同種の ISR G2 ルータは簡単にアップグレードが可能で、CUBE フィーチャ ライセンスをサポートするための追加ハードウェアは不要です。また、SIP トランキングと TDM トランキングを同時にサポートできます。この結果、企業は音声ネットワークを SIP トランキングに移行しても、既存の TDM ゲートウェイ機能を維持できます。企業が SIP トランキングを熟知し、信頼するようになるにつれて、TDM ゲートウェイ機能を廃止したり、高可用性冗長ネットワーク戦略として維持したりすることができます。
  • ホステッド コール制御サービスのリモート ゲートウェイ:多くのサービス プロバイダーは、Broadsoft をはじめとしたクラウド ベースの PBX ソフトウェアをベースとして、中小規模の企業(SMB)にホステッド コール制御サービスを提供しています。NANOCUBE ライセンス(本ドキュメントの以降のセクションの「CUBE ライセンス オプション」を参照)を使用すれば、Cisco 800 シリーズ ISR をこれらのホステッド コール制御サービスの一部として組み込んで、登録パススルー、音声品質メトリック、911 プリエンプションなどのゲートウェイ機能をお客様の構内で実行できます。
  • テレプレゼンス、音声、およびビデオによる企業間相互接続:Cisco Unified Border Element は、2 つのプライベート企業ネットワーク間のインターネット経由のポイントツーポイント ベースの接続や、プライベート企業ネットワークからテレプレゼンス サービス プロバイダーへの接続において、Cisco TelePresence® 環境にセキュアな接続を提供します。
  • 音声およびビデオ レコーディング:CUBE は、コールごとのメディア フォーキング機能を起動するさまざまなメカニズムを提供することで、音声レコーディング ソリューションをサポートします。1 つの方法は、SIP ベースの方法です。SIPREC 標準化から生成され、フォーキングされた SIP INVITE をターゲットのレコーディング アプリケーション サーバに送信し、そこでコールを受け入れたり拒否したりすることができます。もう 1 つの方法は、HTTP ベースの API です。レコーディング サーバが CUBE に指示を与えてメディア フォーキングを実行し、アクティブ コールの継続中にメディア フォーキングを切り替えることができます。
  • リモート電話プロキシの登録:Cisco Unified Border Element により、シスコの電話機(Cisco Unified IP Phone 7000、8000、9000 シリーズ モデルを含む)を使用して、シグナリング(TLS)およびインターネット経由のメディア(SRTP)の両方に対して、セキュアなアプリケーション レイヤ接続を確立できます。また、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Business Edition、Cisco Hosted Collaboration Solution(Cisco HCS)を使用して、これらの電話機のプロキシ登録を実行できます。これらの CUBE 機能のバリアントにより、使用例を変更し、シスコの電話機でクラウド ベースのホステッド コール制御サービスに登録できます。
  • コールセンターおよび IVR ソリューション:Cisco Unified Border Element は、多数の機能を提供し、企業コールセンター環境の一部としての導入を拡張します。たとえば、内部トランスコーディングまたは外部エンドポイントで、ミッドコール コーデック再ネゴシエーションをサポートしています。また、CUBE は、アウトバウンド コールセンター ソリューションの SIP ベースのコール プログレス分析をサポートしており、Cisco IOS ソフトウェア ベースの VoiceXML クライアントを使用して、ISR G2 上で同時実行し、IVR 統合をサポートします。
  • 音声ポリシー:Cisco Unified Border Element は、包括的な SBC セキュリティ機能の一部として、ポリシーに基づいた通話の評価をサポートしています。Telephony Denial of Service(TDoS)の事例が広がるにつれ、この機能の重要性は増しています。これは、米国 FBI や国土安全保障省(DHS)が、これらの攻撃に対して発している公的な警告を見ても明らかです。CUBE によって、柔軟できめ細かい音声ポリシー ソリューションが可能となり、内部ユーザ(従業員)や外部発信者からのコールのパターンを特定し、類似パターン(コール終端、コール リダイレクト、コール レコーディングなど)の発生時に適切なアクションを取ることができます。音声パターンの認識により、企業音声ネットワークを最大限に活用し、ビジネスを目的通りにサポートすることができます。

CUBE ライセンス オプション


CUBE のライセンスは、次の 3 種類のライセンス オプションに基づいて提供されます。

  • 標準 CUBE ライセンス:標準ライセンスは、すべてのモジュラ式 Cisco ISR G2(ISR 2900 および 3900 シリーズ)、ASR 100x プラットフォームの CUBE ライセンスに使用され、高可用性を除くすべての CUBE 機能を提供します。このライセンスはセッションごとに提供され、コールに含まれるメディア セッションの数に関係なく、CUBE を通じてセッションが双方向コールとして定義されます(つまり、4 つのメディア ラインやセッションをもつビデオ コールや、2 つのメディア ラインやセッションをもつ音声コールなど)。
  • 冗長 CUBE ライセンス:冗長ライセンスは、すべてのモジュラ式 Cisco ISR G2(ISR 2900 および 3900 シリーズ)、ASR 100x プラットフォームの CUBE ライセンスに使用され、高可用性とアクティブ/スタンバイ CUBE 間のコール保護を含むすべての CUBE 機能を提供します。また、このライセンス オプションでは、地理的に分散された 2 つの CUBE プラットフォーム間でライセンスの移行が可能です。たとえば、デュアル データセンター導入戦略などのシナリオで、コール保護が不十分な状態で CUBE サービスの冗長性を確立することができます。
  • NANOCUBE ライセンス:NANOCUBE ライセンスは、Cisco 800 シリーズ ISR や SP-IAD プラットフォームのみで、主にクラウドベースのコール制御を提供するサービス プロバイダーのホステッド サービスの一部として使用されます。また、このライセンス オプションは、トランスコーディング用の DSP など、他のハードウェア プラットフォームのサポートが必要な機能を除く他の CUBE 機能もサポートしています。

これらのライセンス オプションの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/cube/ の CUBE 発注ガイドを参照してください。

CUBE 機能のサポート


Cisco Unified Border Element は、音声とビデオの H.323 や SIP などのプロトコルをサポートしています。表 1 は、音声とビデオのサポート機能を示しています。

表 1 Cisco Unified Border Element 機能(CUBE バージョンには 9.5.1 以降が含まれる)

機能 サポートの詳細
プロトコル
  • H.323 および SIP
プロトコルおよびシグナル インターワーキング
  • H.323 から H.323(Cisco Unified Communications Manager を含む)
  • H.323 から SIP(Cisco Unified Communications Manager を含む)
  • SIP から SIP(Cisco Unified Communications Manager を含む)
  • SIP から SIP(Cisco TelePresence® コールを含む)
メディア サポート
  • RTP、RTCP、および Binary Floor Control Protocol(BFCP)
  • メディア分析のサブ RTCP
メディア インターワーキング
  • 音声またはビデオ コール用の SIP 遅延オファーから SIP アーリーオファーへのインターワーキング
  • 音声コール用の H.323 スロー スタートから H.323 ファスト スタート
メディア モード
  • メディア フロースルー
  • メディア フローアラウンド
シグナリング転送モード
  • TCP
  • User Datagram Protocol(UDP)
  • TCP-to-UDP インターワーキング
FAX のサポート
  • T.38 FAX リレー
  • FAX パススルー
  • Fax over G711
モデムのサポート
  • モデム パススルー
  • モデム over G711
デュアル トーン マルチ周波数(DTMF)
  • H.245 英数字
  • H.245 シグナル
  • RFC 2833
  • SIP 通知
  • Key Press Markup Language(KPML)
  • インターワーキング機能の例:
    • H.323 と SIP
    • RFC 2833 から G.711 インバンド DTMF*
    • さまざまな SIP-to-H.323 DTMF インターワーキング オプション
    • RFC 2833 から KPML
補足サービス
  • H.450 と Empty Capability Set(ECS)の透過的パスを使用した、H.323 ネットワークのコール保留およびコール転送
  • REFER を使用した、SIP-to-SIP 補足サービス(保留と転送)のサポート
  • REINVITE を使用した、SIP-to-SIP 補足サービス(保留と転送)のサポート
  • H.323 トランク上のメディア終端ポイント(MTP)による、Cisco Unified Communications Manager の H.323-to-SIP 補足サービス
インターワーキング
  • 構成可能な SIP プロファイルにより、ヘッダー フィールドや SDP 属性などの SIP メッセージ内容を操作
  • P-Asserted-Identity(PAI)、P-Preferred-Identity(PPI)、および Remote-Part-ID(RPID)インターワーキング****
  • 非サポートの MIME タイプの接続パススルー****
  • 非サポートの SIP ヘッダーのパススルー****
  • ダイヤルピア バインド(Cisco Unified Border Element により複数のサービス プロバイダーに接続可能)
  • リモート IP アドレスに基づいた受信ダイヤルピアの照合
  • Assisted RTCP による Microsoft Lync との相互運用性の確立
コール ルーティング/ダイヤリング オプション
  • E164 ベースのダイヤリング
  • URI ベースのダイヤリング
  • 不連続のリストに基づいたルーティング(E164 と URI のいずれかまたは両方)
コール アドミッション制御(CAC)
  • トランクあたりの最大コール数(コールの最大数)
  • IP 回路に基づいた CAC
  • 総コール数、CPU 使用率、またはメモリ使用率のしきい値に基づいた CAC
  • 帯域幅の可用性に基づいた CAC
  • リソース予約プロトコル(RSVP)
OPTIONS SIP メッセージのサポート
  • OPTIONS-PING メッセージへの応答のサポート
  • ダイアログ内 OPTIONS-PING メッセージの生成のサポート
  • ダイアログ外 OPTIONS-PING メッセージの生成のサポートによるダイヤルピア ステータスの管理***
メディア レコーディング
  • 音声とビデオのメディア フォーキング機能による Cisco TelePresence Media Recording Server との統合
  • メディア フォーキング機能を起動するためのアクティブ(SIP ベース)およびパッシブ(API ベース)なメカニズム
IP ルーティング機能
  • Border Gateway Protocol(BGP)、Enhanced IGRP(EIGRP)、Multiprotocol Label Switching(MPLS)などの Cisco IOS ソフトウェア ベースのルーティング機能のサポート
  • Cisco IOS ソフトウェア ベースのポリシー ルーティング機能のサポート
  • Cisco IOS ソフトウェア ベースの ACL 機能のサポート
音声品質統計情報
  • パケット損失、ジッター、ラウンドトリップ時間(RTT)
  • コール レッグごとのコール品質統計
  • Flexible NetFlow コール品質統計および情報
  • サブ RTCP 統計情報収集
QoS
  • IP Precedence および DSCP マーキング
  • コールごとの QoS パケット マーキング
ネットワーク アドレス変換(NAT)のトラバース
  • 非 ALG データ ルータの内側に配置された SIP 電話の NAT トラバースのサポート
  • ステートフル NAT トラバース
  • IPv4-to-IPv6 変換
ネットワーク隠蔽
  • IP ネットワークのプライバシーとトポロジの隠蔽
  • IP ネットワーク セキュリティ境界
  • コール メディアとシグナリング用のインテリジェントな IP アドレス変換
  • バックツーバック ユーザ エージェント、すべての SIP 埋め込み IP アドレッシングの置き換え
  • 履歴情報に基づいたトポロジの非表示とコール ルーティング
番号変換
  • VoIP 番号の番号変換ルール
  • Uniform Resource Identifier(URI)ベースのダイヤリング変換
コーデック
  • G.711 mu-law および a-law
  • G.722 および G.722.2
  • G.723ar53、G.723ar63、G.723r53、および G.723r63
  • G.726r16、G.726r24、および G.726r32
  • G.728
  • G.729、G.729A、G.729B、G.729AB
  • Internet Low Bitrate Codec(iLBC)
  • ミッドコール コーデックの再ネゴシエーション
  • AMR ワイドバンド
  • AAC-LD
トランスコーディング**
  • 以下のリストの 2 つの異なるコーデック ファミリ間のトランスコーディング
    • G.711 a-law および mu-law
    • G.729、G.729A、G.729B、G.729AB
    • iLBC
    • G.722
  • ミッドコール トランスコーダの挿入とドロップ
セキュリティ
  • 不正 SIP INVITE と不正 RTP のパケット検出
  • 不正パケット アクティビティのアラート
  • IP セキュリティ(IPsec)
  • SRTP
  • TLS
  • SRTP-to-RTP インターワーキング
認証、許可、およびアカウンティング(AAA)
  • RADIUS を使用した AAA
音声メディア アプリケーション
  • アプリケーションのカスタマイズ用の Tool Command Language(TCL)スクリプトのサポート
  • アプリケーションのカスタマイズ用の VoiceXML 2.0 スクリプトのサポート
  • Web ベースの API によるシグナリングとメディア トラフィックの管理
API
  • Web Service Description Language(WSDL)開発ツールと互換性のある Web ベースの API によるコール監視および制御、CDR、サービスアビリティ属性の外部アプリケーションとのやり取りのサポート(特に音声ポリシー アプリケーション用に設計)
課金
  • 以下により、標準 CDR による正確な課金が可能
    • AAA レコード
    • Syslog
    • 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)
合法的傍受**
  • サードパーティ製メディエーション デバイスへの複製パケットのプロビジョニング
リモート電話プロキシ セッション
  • 登録パススルーによる SIP-TLS と SRTP の終端により、SIP ベースのエンドポイント、たとえば Cisco Unified IP Phone 7900、8900、9900 モデルや Jabber® Voice Client などをインターネット経由でリモート サイトから接続可能。Cisco Unified Communications Manager、Cisco Business Edition、Cisco HCS への IPsec VPN は不要 (NANOCUBE ライセンスには含まれません)
ライン側のバックツーバック UA NANOCUBE セッション
  • サードパーティのホステッド コール制御 SP サービスとともに使用するための登録パススルーおよびサバイバビリティによる Cisco Shared Port Adapter(SPA)と他のサードパーティ製 SIP エンドポイントの終端
Inter-Cluster Lookup Service(ILS)ルーティング
  • Cisco Unified Communications Manager クラスタ間の ILS ダイヤル プラン交換を補完し、複数のクラスタ間の複雑なコール ルーティングを簡素化するための ILS ルーティングのサポート
ビデオ
プロトコル
  • H.323 および SIP
サポートされているシスコのエンドポイント
  • Cisco Unified Video Advantage(UVA)および Cisco TelePresence エンドポイント
リッチ メディア
  • データ、音声、ビデオの同時サポート
シグナリング インターワーキング
  • SIP 遅延オファーから SIP アーリー オファーへのコール
メディア
  • 多重 RTP コールのサポート(Cisco TelePresence ソリューション)
  • テレプレゼンス用の NAT(STUN)/Datagram TLS(DTLS)パススルーによる UDP のシンプルなトラバース
H.323 拡張機能
  • H.235 パススルーによるセキュアなコール
  • H.239 パススルーによるピクチャインピクチャ機能
QoS
  • DSCP マーキングによるネットワーク横断時のビデオ ストリームの優先順位付け
データ サポート
  • T.120 データ コラボレーション フローアラウンドのみ
カメラ制御
  • 遠端カメラ制御(FECC)
ビデオ コーデック
  • H.261
  • H.263
  • H.264
ネットワーク管理
管理性およびサービスアビリティ
  • SIP トランクによるリソース使用率の監視
  • SNMP によるコールごとの品質トラップ
  • SNMP および Syslog SIP トランク ステータス メッセージ
高可用性
高可用性
  • Cisco ASR 1006 でのボックス内冗長性
  • Cisco ASR 1000 でのボックス間冗長性
  • Cisco ISR G2 ルータおよび Cisco 4451-X(HSRP ベース)ルータ上のボックス間冗長性
注:記載された各冗長構成について、メディアはフェールオーバー時にアクティブ コール用に保存されます。


** デジタル信号プロセッサ(DSP)が必要であり、これは Cisco ISR 2900 シリーズ、Cisco ISR 3900、3900E シリーズ、Cisco 4451-X、および ASR 100X シリーズでのみ使用できます。

ルータ プラットフォームのサポート


Cisco Unified Border Element は、Cisco IOS ソフトウェア内のコンポーネントとして開発されており、次のシスコ ルータ プラットフォーム上で実行できます。

  • Cisco 800 シリーズ ISR(Cisco 880 シリーズおよび Cisco 892F モデル)
  • Cisco Service Provider Integrated Access Device(SP-IAD)
  • Cisco 2900 シリーズ ISR(Cisco 2901、2911、2921、および 2951)
  • Cisco 3900 シリーズ ISR(Cisco 3925 および 3945)
  • Cisco 3900E シリーズ ISR(Cisco 3925E および 3945E)
  • Cisco 2900 シリーズ ISR(Cisco 2901、2911、2921、および 2951)
  • Cisco 4451-X ISR
  • Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ(Cisco ASR 1001、ASR 1002、ASR 1004、および ASR 1006)

最低 64 MB のフラッシュ メモリおよび 256 MB の DRAM が必要です。また、外付けインターフェイスには 1 個以上のファスト イーサネット ポートが必要です。

Cisco Unified Border Element には、PSTN や WAN との接続や、トランスコーディング機能を処理するために追加ハードウェアが必要な場合があります。WAN 接続経由で IP ネットワークに接続する場合、CUBE は基盤となるルータ プラットフォームのサポートする全 WAN 接続方式とインターフェイス カードをサポートします。

注: トランスコーディングには、追加 DSP が必要です。

トランスコーディングの詳細については、
http://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/routers/2800-series-integrated-services-routers-isr/prod_qas0900aecd8016c2c7.html を参照してください。

製品仕様およびセッション機能


表 2 は、Cisco Unified Border Element をサポートするプラットフォーム メモリの仕様を示しています。この表には、各 SIP セッション タイプの最大能力が示されています。CUBE は、次のような 3 つのセッション タイプをサポートしています。

  1. SIP トランク セッション:サービス プロバイダーへの SIP トランク登録および接続
  2. 電話プロキシ セッション:CUCM へのセキュアなリモート電話登録
  3. NANOCUBE セッション:サードパーティのホステッド コール制御への SIP エンドポイントのアクセスを実現

表 2 プラットフォーム サポート、製品仕様、セッション能力、およびセッション タイプ

最新 CUBE バージョン搭載のルータ プラットフォーム フラッシュ メモリ DRAM 最大 SIP トランク セッション** 最大電話プロキシ セッション** 最大 NANOCUBE セッション**
Cisco 881 ISR*
Cisco 886V ISR*
Cisco 887V ISR
*
固定構成 固定構成 15 非対応 15
Cisco 888E ISR*
Cisco 888 ISR
*
固定構成 固定構成 25 非対応 25
Cisco 892F ISR* 固定構成 固定構成 50 非対応 50
SPIAD2901-8FXS/K9* 256 MB 512 MB 80 非対応 100
SPIAD2911-16FXS/K9*SPIAD2911-24FXS/K9* 256 MB 512 MB 100 非対応 125
Cisco 2901 ISR 256 MB 512 MB 100 50 -
Cisco 2911 ISR 256 MB 512 MB 200 100 -
Cisco 2921 ISR 256 MB 512 MB 400 250 -
Cisco 2951 ISR 256 MB 512 MB 600 400 -
Cisco 3925 ISR 256 MB 1 GB 800 500 -
Cisco 3945 ISR 256 MB 1 GB 950 500 -
Cisco 3925E ISR 256 MB 1 GB 2,100 1,400 -
Cisco 3945E ISR 256 MB 1 GB 2,500 1,500 -
Cisco 4451-X ISR 4 GB 1 GB 4,000 3,000 -
Cisco ASR 1001 データ シートを参照 8 GB 10,000 3,600 -
Cisco ASR 1002-X データ シートを参照 16 GB 10,000 3,600 -
Cisco ASR 1004 および ASR 1006 データ シートを参照 16 GB 16,000 6,000 -


* これらのルータ プラットフォームは、NANOCUBE ライセンスをサポートしています(ライセンス セクションを参照)。

** 最大セッション数は、指定されたセッションが構成された場合のみを想定しています。他の CUBE セッション タイプの同時使用により、最大セッション数が 1 対 1 に減少します。

発注情報


この製品は、表 3 に示したバンドルを通じて発注できます。

表 3 Cisco Unified Border Element ISR G2 バンドル

製品番号(SKU) 製品の説明 テクノロジー パッケージ 追加ハードウェア フラッシュ/DRAM
C2901-VSEC-CUBE/K9 Cisco 2901 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-16、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-29-UC-K9 および SL-29-SEC-K9 なし 256 MB512 MB
C2911-VSEC-CUBE/K9 Cisco 2911 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-16、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-29-UC-K9 および SL-29-SEC-K9 なし 256 MB512 MB
C2921-VSEC-CUBE/K9 Cisco 2921 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-32、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-29-UC-K9 および SL-29-SEC-K9 なし 256 MB512 MB
C2951-VSEC-CUBE/K9 Cisco 2951 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-32、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-29-UC-K9 および SL-29-SEC-K9 なし 256 MB512 MB
C3925-VSEC-CUBE/K9 Cisco 3925 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-64、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-39-UC-K9 および SL-39-SEC-K9 なし 256 MB1 GB
C3945-VSEC-CUBE/K9 Cisco 3945 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-64、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-39-UC-K9 および SL-39-SEC-K9 なし 256 MB1 GB
C3925E-VSEC-CUBEK9 Cisco 3925E 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-64、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-39-UC-K9 および SL-39-SEC-K9 なし 256 MB1 GB
C3945E-VSEC-CUBEK9 Cisco 3945E 音声セキュリティおよび CUBE バンドル、PVDM3-64、UC および SEC ライセンス PAK、FL-CUBEE-25 SL-39-UC-K9 および SL-39-SEC-K9 なし 256 MB1 GB


この製品は、以下の 3 つの手順を実行することにより、シスコのルータのアドオンまたはアップグレードとして発注可能です。

  1. 必要なパフォーマンスに基づいて、シスコのルータを選択します(表 2 を参照)。
  2. Cisco Unified Border Element フィーチャ サポートのある Cisco IOS ソフトウェア イメージを選択します(IP Voice 以降のイメージは、Cisco Unified Border Element の一部のコンポーネントをサポートしています)。ユニバーサル ソフトウェア イメージを使用する Cisco 2900、3900、3900E シリーズ プラットフォームで、Unified Communications パッケージを選択します。
  3. 該当する Cisco IOS ソフトウェア フィーチャ ライセンスを選択します。

ソフトウェアのみを発注するには、手順 2 と手順 3 を実行し、表 4 を参照してフィーチャ ライセンスの製品番号を選択します。

表 4 フィーチャ ライセンスの発注情報

製品番号(SKU) 説明
FL-CUBEE-5(=) 5 件の同時 IP-to-IP Gateway セッション用の Cisco 2900 および 3900 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBEE-25(=) 25 件の同時 IP-to-IP Gateway セッション用の Cisco 2900 および 3900 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBEE-100(=) 100 件の同時 IP-to-IP Gateway セッション用の Cisco 2900 および 3900 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBEE-500(=) 500 件の同時 IP-to-IP Gateway セッション用の Cisco 2900 および 3900 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBEE-1000(=) 1,000 件の同時 IP-to-IP Gateway セッション用の Cisco 3900 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBE-4(=) 4 件の同時 IP-to-IP Gateway または Gatekeeper セッション用の Cisco 2800 および 3800 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBE-25(=) 25 件の同時 IP-to-IP Gateway または Gatekeeper セッション用の Cisco 2800 および 3800 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FL-CUBE-100(=) 100 件の同時 IP-to-IP Gateway または Gatekeeper セッション用の Cisco 2800 および 3800 プラットフォームに該当するフィーチャ ライセンス
FLSASR1-CUE-100(=) Cisco ASR 1000 シリーズ向け Cisco Unified Border Element 100 セッション(エンタープライズ エディション)
FLSASR1-CUE-500(=) Cisco ASR 1000 シリーズ向け Cisco Unified Border Element 500 セッション
FLSASR1-CUE-1K(=) Cisco ASR 1000 シリーズ向け Cisco Unified Border Element 1,000 セッション
FLSASR1-CUE-4K(=) Cisco ASR 1000 シリーズ向け Cisco Unified Border Element 4,000 セッション
FLSASR1-CUE-16K(=) Cisco ASR 1000 シリーズ向け Cisco Unified Border Element 16,000 セッション
FL-NANOCUBE 800 シリーズの ISR-G2 ルータと SP-IAD 2900 ルータのみで使用可能な NANOCUBE ライセンス


ソフトウェアのダウンロード


フィーチャ ライセンスの発注後、Cisco Software Center にアクセスして Cisco IOS ソフトウェアをダウンロードしてください。表 5 は、各プラットフォームで使用できるソフトウェア イメージの名前とソフトウェアのフィーチャ セットを示しています。

表 5 Cisco Unified Border Element ソフトウェアのフィーチャ セットとソフトウェア ファイル

プラットフォーム ソフトウェア イメージ名 ソフトウェア フィーチャ セット
Cisco 2901、2911、2921 プラットフォーム c2900-universalk9-mz ユニバーサル イメージ
Cisco 2951 プラットフォーム c2951-universalk9-mz ユニバーサル イメージ
Cisco 3925 および 3945 プラットフォーム c3900-universalk9-mz ユニバーサル イメージ
Cisco ISR 4451-X isr4400-universalk ユニバーサル イメージ
Cisco ASR 100X SASR1R1-AESK9-21SR Cisco ASR Advanced Enterprise Services


注: Cisco ISR 28XX および 38XX は、IOS リリース 15.1(4)M 以前で CUBE をサポートしています。これらのプラットフォームの EOL 通知については、次のリンクを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/routers/ps5853/qa_c67-631674_ps5854_Products_End-of-Life_Notice.html [英語]

まとめ


組織は、規模を問わず、SIP ベースのコミュニケーションの価値を認識しています。シスコのセッション ボーダー コントローラである CUBE は、トランクとライン側サービスの両方に音声およびビデオ接続を提供することにより、サービス プロバイダーの SIP サービスの活用をサポートします。つまり、Cisco Unified Border Element はあらゆる規模の企業に最適であり、オンプレミスのコール制御やホステッド コール制御など、さまざまな SIP サービスを費用対効果の高い方法でサポートします。また、CUBE では、シスコのルータでお客様の既存投資を活用できるため、さらなるメリットを享受できます。

関連情報


Cisco Unified Border Element の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/cube/ をご覧いただくか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。