Cisco Unified Computing System Adapter

Cisco UCS 仮想インターフェイス カード 1280

データ シート





Cisco UCS 仮想インターフェイス カード 1280




Cisco Unified Computing System の概要


Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS™)は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ アクセス、および仮想化のリソースを 1 つの全体的かつ統括的なシステムにまとめ、総所有コスト(TCO)を削減し、ビジネスの俊敏性を高めることを目的として設計された次世代データセンター プラットフォームです。このシステムは、低遅延のロスレス 10 ギガビット イーサネット ユニファイド ネットワーク ファブリックと、エンタープライズクラスの x86 アーキテクチャ サーバを統合します。システム内のコンピューティング リソース、ネットワーク リソースすべてを統合された管理ドメインとして管理でき、統合と拡張性を確保したマルチシャーシ プラットフォームです。

製品概要


Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)1280(図 1)は、Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ向けに設計されており、8 ポート 10 ギガビット イーサネットで、Fibre Channel over Ethernet(FCoE)対応のメザニン カードです。このカードにより、ポリシーベースでステートレス、かつ俊敏性に優れたサーバ インフラストラクチャが実現します。PCIe 標準準拠のインターフェイスを最大 256 個までホストに提供可能で、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)またはホスト バス アダプタ(HBA)として動的に構成することができます。さらに Cisco UCS VIC 1280 は、Cisco UCS ファブリック インターコネクトのポートを仮想マシンまで拡張するシスコ VM-FEX テクノロジーをサポートしているため、サーバ仮想化の導入が容易になります。

図 1 Cisco UCS VIC 1280

図 1 Cisco UCS VIC 1280


機能とメリット


ステートレスかつサーバ提供の俊敏性を向上:カードの特性は、サーバ ブート時にサーバに関連付けられたサービス プロファイルを使用して動的に設定されます。PCIe インターフェイスの番号、タイプ(NIC または HBA)、ID(MAC アドレスおよび World Wide Name(WWN))、フェールオーバー ポリシー、帯域幅、Quality of Service(QoS)ポリシーは、すべてサービス プロファイルを使用して決定されます。インターフェイスをオンデマンドで定義、作成、使用できるため、ステートレスで俊敏性の高いサーバ インフラストラクチャが実現します(図 2)。

図 2 Cisco UCS VIC 1280 アーキテクチャ

図 2 Cisco UCS VIC 1280 アーキテクチャ


ネットワーク インターフェイスの仮想化:VIC 上に作成された各 PCIe インターフェイスは、それぞれ Cisco UCS ファブリック インターコネクト上のインターフェイスに関連付けられ、VIC 上の PCIe デバイスと Cisco UCS ファブリック インターコネクト上のインターフェイスを結ぶ各仮想ケーブルは、それぞれ完全に分離して認識されます。

Cisco SingleConnect テクノロジー

Cisco® SingleConnect テクノロジーは、きわめて簡単でインテリジェントかつ効率的な方法で、データセンターのコンピューティングを接続および管理します。Cisco SingleConnect テクノロジーは、データセンターでの下記のような接続方法を大幅に簡素化するシスコ独自のイノベーションです。

  • ラック サーバとブレード サーバ
  • 物理サーバおよび仮想マシン
  • LAN、SAN、および管理ネットワーク

このソリューションは、今日のデータセンターの課題に対応し、シンプルでインテリジェントかつ効率的なファブリックを実現します。

  • 簡単:Cisco SingleConnect テクノロジーは、従来の手動で時間のかかるミスの発生しやすいプロセスを不要にし、「Wire Once and Walk Away(一度で接続が完了する)」ソリューションを提供して、サーバを Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS®)に迅速かつ簡単に接続します。
  • インテリジェント:ゼロタッチ モデルを使用して I/O 接続(LAN、SAN、管理)を物理ラック、ブレード サーバ、仮想マシンなどのあらゆる種類のサーバに割り当てる、インテリジェントなテクノロジーです。ネットワーク インテリジェンスにより、Cisco UCS をアプリケーションのニーズに適応させることができます。Cisco UCS を使用すれば、アプリケーションを特定のサーバに制限するのではなく、あらゆるサーバであらゆるワークロードを簡単に実行できます。
  • 効率的:LAN、SAN、管理接続が 1 つのネットワークで共有されるため、効率性が高く、使用率が向上するほか、複数のネットワークを使用する従来のアプローチに比べて、可動部分の数を削減できます。

Cisco SingleConnect テクノロジーは、エンドツーエンドのシステム I/O アーキテクチャに基づいて実装されており、シスコ ユニファイド ファブリックおよびシスコ ファブリック エクステンダ テクノロジー(FEX テクノロジー)を使用して、すべての Cisco UCS コンポーネントを 1 つのネットワークと 1 つのネットワーク層で接続します。お客様からの期待に沿うように、Cisco UCS I/O アーキテクチャはオープン スタンダードに基づいており、信頼性、可用性、セキュリティに優れています。

Cisco VM-FEX テクノロジー

Cisco VM-FEX テクノロジーは、ファブリック インターコネクト ポートを仮想マシンに直接拡張するため、ハイパーバイザでのソフトウェアベースのスイッチングが不要になります。Cisco VM-FEX テクノロジーは、仮想ネットワーキング インフラストラクチャと物理ネットワーキング インフラストラクチャを、仮想マシンの位置やネットワーキング ポリシーをすべて把握している単一のインフラストラクチャに集約します(図 3)。Cisco FEX-VM テクノロジーは、IEEE 802.1BR Port Extender 規格の先行標準として Cisco VIC に実装されています。

図 3 Cisco UCS VIC 1280 での VM-FEX

図 3 Cisco UCS VIC 1280 での VM-FEX


表 1 に、Cisco UCS VIC 1280 の機能と利点を示します。

表 1 機能とメリット

機能 メリット
x16 PCIe Gen2 インターフェイス より高速なスループットを実現
10 Gbps のユニファイド I/O X 8 1 台のブレード サーバあたり 80 Gbps の接続を実現
この 1 つのカードとファブリック上で LAN および SAN トラフィックの通信が行われるため、NIC、HBA、ケーブル、およびスイッチが統合され、全体の要素点数が削減。よって、設定・管理工数を含め、TCO が削減可能
最大 256 のダイナミック仮想アダプタとインターフェイス OS やハイパーバイザからのシングルルート I/O 仮想化(SR-IOV)サポートを必要とせずに、すべての機能を備えた独立した PCIe アダプタおよびインターフェイス(NIC または HBA)を作成可能
  • これらの仮想インターフェイスおよび仮想アダプタは、物理インターフェイスや物理アダプタと同じように個別の設定と運用が可能
  • 1 枚のカードであらゆる I/O 設定をカバーできる、柔軟性の高い I/O 環境を構築可能
注:Cisco UCS VIC ハードウェアは SR-IOV に対応しているため、主要なオペレーティング システムで幅広くサポートし、この機能を有効にすることができます。特定の OS および環境における UCS Manager の設定上の制約については、コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
Cisco SingleConnect テクノロジー 1 つの統合ネットワーク:同一ネットワークでサーバへの LAN、SAN、および管理接続を確立します。
Cisco VM-FEX テクノロジー
  • 仮想的なネットワーキングと物理的なネットワーキングを単一のインフラストラクチャに統合
  • 物理ネットワークからの仮想マシンに対する可視性と、物理サーバと仮想サーバに対する一貫したネットワーク運用モデルの実現が可能
  • 仮想マシンが移行しても、その設定とポリシーは仮想マシンの移動先に追従
  • IEEE 802.1BR Port Extender 規格の先行標準を実装
中央集中型の管理 Cisco UCS Manager によるメザニン カードの集中管理と設定が可能
ネットワーク アーキテクチャ ハードウェアベースのファブリック フェールオーバーによる、ファブリック インターコネクトへの冗長パスを提供
900,000 I/O 処理/秒(IOPS)を超える I/O 処理性能 負荷の高いアプリケーションにも対応する高い I/O パフォーマンスを提供
パケット ロスのないロスレス イーサネットのサポート プライオリティ フロー制御(PFC)により、FCoE をシスコ ユニファイド ファブリックの一部として使用可能
幅広い OS やハイパーバイザのサポート
  • 顧客要求に対応する Microsoft Windows、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux、VMware vSphere、および Citrix XenServer のサポート


表 2 は、Cisco UCS VIC 1280 の仕様をまとめたものです。

表 2 製品仕様

項目 仕様
規格 10 ギガビット イーサネット、IEEE 802.3ae、IEEE 802.3x、IEEE 802.1q VLAN、IEEE 802.1p、IEEE 802.1Qaz、IEEE 802.1Qbb、IEEE 802.1Qbh 9 KB までのジャンボ フレーム(先行標準)、ファイバ チャネル プロトコル(FCP)(Small Computer System Interface(SCSI-FC))、T11 FCoE
コンポーネント Cisco UCS カスタム ASIC
ポート 10 Gbps の FCoE ポート X 8
接続 Cisco UCS ミッドプレーン
パフォーマンス ポートあたり 10 Gbps のライン レート
管理 Cisco UCS Manager リリース 2.0(2)
インターフェイス数 256 の仮想インターフェイス(約 8 個は内部使用に予約済みです。この数は OS やハイパーバイザなどのその他の要因によってさらに制限される場合があります)
寸法 奥行 = 18.4 cm(7.25 インチ)
幅 = 9.3 cm(3.65 インチ)
標準電力 12 W
吸気口の動作温度範囲 10 〜 35 °C(50 〜 95 °F)


システム要件


Cisco UCS VIC 1280 は、Cisco UCS B シリーズのブレード サーバでの使用に特化して設計されています。Cisco UCS B200 M2 と B230M2 では、1 つの VIC 1280 がサポートされます。Cisco UCS B440 M2 では、最大 2 つの VIC 1280 をサポートできます。また Cisco UCS B200 M3 への搭載時、VIC 1280 は、VIC 1240 との冗長構成でも使用できます。

保証に関する情報


保証については、Cisco.com の製品保証 [英語] のページを参照してください。

シスコ ユニファイド コンピューティング サービス


シスコは、業界をリードするパートナー企業とともに、データセンターのリソースを一元的に扱うことで、ユニファイド コンピューティング アーキテクチャへの移行を促進するサービスを提供します。シスコ パートナーの提供するサービスやユニファイド コンピューティング サービスは、データセンター リソースの迅速な展開、継続的な運用作業の簡素化、およびインフラストラクチャの最適化を実現し、ビジネス ニーズへのより適切な対応を可能にします。これらのサービスおよびその他のシスコ データセンター サービスの詳細については、
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/services.htmlを参照してください。

シスコが選ばれる理由


Cisco UCS は、シスコがこれまで実現してきた技術革新の延長線上に生まれたシステムです。シスコは長年にわたり、業界標準の技術開発や、ネットワークをプラットフォームとして数々の新技術を投入することで、ビジネス成果に貢献してきました。最近の例としては、IP テレフォニー、LAN スイッチング、ユニファイド コミュニケーション、ユニファイド I/O などがあります。シスコは、データセンター(Unified Data Center)戦略ならびにユニファイド コンピューティング提供の段階に数年前から取り組んでおり、シスコ自身の持つネットワーキングとストレージ アクセスの専門技術をさらに増強するために、コンピューティングおよび仮想化の分野で豊富な経験を持つ業界各社と提携しています。その成果として、Cisco Nexus® ファミリをはじめ、ユニファイド ファブリックやサーバ仮想化をサポートするさまざまな基盤テクノロジーを提供してきました。Cisco UCS は、この段階の集大成であり、アーキテクチャ、テクノロジー、パートナーシップ、サービスの各分野に大きな進歩をもたらしています。最先端の ASIC、統合管理、標準ベースのコンピューティング コンポーネントにネットワークのインテリジェンスとスケーラビリティを統合するというシステム的なアプローチでコンピューティングに取り組んできたシスコだからこそ、この分野に画期的な技術革新をもたらすことができるのです。

関連情報


Cisco VIC の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/ucs/ を参照してください。