ストレージ ネットワーキング モジュール

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード

データ シート





Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード



製品概要


多数の IT 部門は現在までにデータ センターと SAN を統合し、大幅な効率化を実現してきました。SAN を統合している大企業では、ビジネス アプリケーションを実行している数百台または数千台のサーバが共通のネットワーク ファブリックを通じて相互接続されており、ネットワーク ファブリックは SAN 拡張機能、アクセラレーション、データの暗号化などのソリューションの導入に理想的な統合機能となっています。Cisco® MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、エンタープライズ クラスの障害回復、ビジネス継続性、インテリジェント ファブリック アプリケーションの導入に必要な高性能かつ柔軟性の高い統合プラットフォームを提供します(図 1)。

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは 4 個の独立したサービス エンジンを備えており、それぞれを個別および段階的に実装して、ビジネス要件の変化に応じて拡張したり、個別のアプリケーションを実行するように構成できます。Cisco MDS 9000 18/4 ポート マルチサービス モジュールのシングル サービス エンジンを基盤として、4 つのエンジンを 1 つに統合することにより、ハードウェア数が大幅に減り、Cisco MDS 9500 シリーズ マルチレイヤ ディレクタ シャーシの貴重なスロットが解放されます。

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、Cisco MDS 9500 シリーズ マルチレイヤ ディレクタおよび Cisco MDS 9222i マルチサービス モジュラ スイッチと透過的に統合することができます。4 つのサービス エンジンはそれぞれ、4 個のギガビット イーサネット IP ストレージ サービス ポートをサポートしており、合計 16 個のポートを Fibre Channel over IP(FCIP)接続に使用できます。トラフィックは、Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチの IP ポートとあらゆるファイバ チャネル ポート間で切り替えることができます。Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、仮想 SAN(VSAN)、セキュリティ、およびトラフィック管理など、他の Cisco MDS 9000 ファミリ ファイバ チャネル スイッチング モジュールで使用可能なすべてのサービスをサポートします。

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードには IP ネットワークに関するシスコの専門知識とノウハウが投入されており、卓越した SAN 拡張性能を提供するだけでなく、FCIP 書き込みアクセラレーションおよび FCIP テープ書き込み/読み取りアクセラレーションなどの FCIP アクセラレーション機能によってディスクとテープの遅延を低減します。また、ハードウェアベースの暗号化により、IP Security(IPsec)を使用して機密データの転送トラフィックをセキュリティ保護します。さらに圧縮がハードウェアベースで行なわれるため、高速リンクと低速リンクの両方のパフォーマンスが大幅に向上し、高価な WAN インフラストラクチャのコストを即座に削減します。この他、1 つのエンジン内または複数のサービス エンジンの複数のギガビット イーサネット ポートを最大 16 リンクの PortChannel にグループ化することで、アベイラビリティと総スループットを向上させることも可能です。また、ファブリック内の任意の場所にあるサービス エンジン上でオプションの Cisco MDS 9000 I/O Accelerator(IOA:I/O アクセラレータ)パッケージを実行すれば、FCIP テープ読み取り/書き込みアクセラレーション用に PortChannel を実装することもできます。

IBM System z メインフレーム環境で、Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、仮想および物理テープに対する FICON 読み取り/書き込みトラフィックのアクセラレーションなど高密度の統合チャネル拡張機能を提供します(テープ パイプラインと呼ばれることもあります)。シスコの XRC アクセラレーション機能を使用して、現在でも XRC として広く知られている IBM の z/OS Global Mirror のアップデートを、WAN 全体で高速化できます。これらの機能はすべて、上述のオープン システム ソリューションと同じハードウェアベースのデータ圧縮および IPsec 暗号化を活用しています。Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、重要な MDS 9500 シリーズのディレクタ スロットにおけるチャネルの拡張帯域幅の最大化に特に適しています。FICON とオープン システムのトラフィックは、別々の FCIP トンネルおよび VSAN を使用する必要がありますが、同じサービス エンジンで、さらに同じ GbE ポートでも実行できます。

インテリジェント ファブリック アプリケーションのサポートが統合された Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、異種のディスク アレイ、テープ ドライブ、および Virtual Tape Library(VTL; 仮想テープ ライブラリ)にあるデータを暗号化する Cisco Storage Media Encryption(SME; ストレージ メディア暗号化)や、同期レプリケーション アプリケーションのアクセラレーションと圧縮を提供する Cisco MDS 9000 IOA 機能など、分散ファブリック サービス用のプラットフォームを提供します。これらの高度な機能は、ファブリックに接続されているあらゆるデバイスで使用できるため、導入の容易さ、スケーラビリティに優れ、クラスタリングを通じたアベイラビリティの向上も可能です。

図 1 Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード

図 1 Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード


主な機能と利点


Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、セキュアかつ堅牢で、コスト効率の高いビジネス継続性サービスが要求されるミッションクリティカルなエンタープライズ ストレージ ネットワーク向けに開発されています。Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードが提供している主な特徴は、以下のとおりです。

  • FCIP を活用したリモート SAN の拡張:
    • オープン スタンダードの FCIP トンネリングを使用し、WAN を通じたバックアップ、リモート レプリケーション、およびその他の障害回復サービスを実装して、データ保護やビジネス継続性ストラテジーを簡単に実現できます。
    • ハードウェアベースの圧縮と暗号化、IBM System z 向け XRC アクセラレーション ベースのレプリケーション、FCIP 書き込みアクセラレーション、および FCIP と FICON over IP のテープ読み取り/書き込みアクセラレーションが可能であるため、バックアップやレプリケーション時の WAN リソースの利用率が最適化されます。また、最大 48 個の仮想 Inter-Switch Link(ISL; スイッチ間リンク)接続が 16 個のギガビット イーサネット ポートでトンネリングを通じて提供されます。
    • VSAN、高度なトラフィック管理、リモート接続間のセキュリティなど、Cisco MDS 9000 ファミリの拡張機能は引き続き利用できます。
  • Cisco IOA
    • ハードウェアベースの圧縮、ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション、およびファイバ チャネル テープ読み取り/書き込みアクセラレーションが可能であるため、バックアップやレプリケーション時の Metropolitan Area Network(MAN; メトロポリタン エリア ネットワーク)リソースの利用率が最適化されます。
    • トランスポート非依存および速度非依存の実装により、MAN および WAN 経由の 1、2、4、8、および 10 Gbps リンクの統合ソリューションを提供します。
    • Cisco IOA サービスは透過的に導入できるため、ファブリックの再構成や再配線を実施する必要がありません。
    • FCIP テープ アクセラレーション用の PortChannel が実装可能で、高いアベイラビリティと復元性を提供できます。
    • PortChannel、サービスのクラスタリング、および Lightweight Reliable Transport Protocol(LRTP)を使用して、高いアベイラビリティと復元性、およびスケーラブルな環境を提供します。
  • Cisco SME
    • 安全な Advanced Encryption Standard(AES; 高度暗号化規格)256 ビット アルゴリズムを使用して、SAN 環境内の異種のディスク アレイ、テープ ドライブ、および VTL に保存されているデータを保護します。テープの紛失や盗難によるデータ侵害を防ぎ、機密データの漏洩なしに障害が発生したディスク ドライブの交換や古いストレージ アレイの除却が可能です。
    • Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード、MDS 9000 18/4 ポート マルチサービス モジュール、および MDS 9222i マルチサービス モジュラ スイッチで追加のサービス エンジンを実装してクラスタリングすることで、Cisco SME のパフォーマンス、スループット、およびアベイラビリティを拡張できます。
  • 高密度フォーム ファクタに収められた統合された IP ストレージ サービス:FCIP 向けに 16 個のギガビット イーサネット ポートをサポートします。個々のポートにはホットスワップ可能な短波長または長波長の Small Form-Factor Pluggable(SFP)が実装可能で、最大 200 km の接続に対応しています。
  • ハードウェアベースの VSAN と Inter-VSAN Routing(IVR; VSAN 間ルーティング)の統合:大規模マルチサイトと異種 SAN トポロジの展開が可能になります。ポートレベルのハードウェアに統合することにより、システムまたはファブリック内の任意のポートを任意の VSAN に分割できます。ハードウェアベースの統合的な IVR により、外部ルーティング アプライアンスを使用することなく、システムまたはファブリック内の任意のポート間でラインレート ルーティングが提供されます。
  • インテリジェント ネットワーク サービス:単一の物理ファブリック内のハードウェア強制による分離環境を実現する VSAN テクノロジー、ハードウェアベースのインテリジェント フレーム処理を実行するための Access Control List(ACL; アクセス コントロールリスト)、ファイバ チャネル輻輳制御やファブリック規模での Quality Of Service(QoS)などの高度なトラフィック管理機能によって、SAN アイランドから企業規模のストレージネットワークへの移行を容易にします。
  • 高度な診断機能:インテリジェント診断機能、プロトコル デコード機能、ネットワーク分析ツール、および統合された Call Home 機能によって、信頼性の向上、問題解決の迅速化、およびサービス コストの削減を実現します。
  • 包括的なネットワーク セキュリティ フレームワーク:RADIUS および TACACS+、Fibre Channel Security Protocol(FC-SP; ファイバ チャネル セキュリティ プロトコル)、Secure File Transfer Protocol(SFTP; セキュア ファイル転送プロトコル)、SSH プロトコル、および SNMPv3 による AES の実装、VSAN、ハードウェア強制ゾーニング、ACL、および VSAN 単位の Role-Based Access Control(RBAC; ロールベース アクセス コントロール)をサポートします。RBAC は、管理機能に対する個別の制御と、VSAN 単位でのアクセスを提供し、同じ物理スイッチの管理者間の業務を分離することができます。ギガビット イーサネット ポートは IPsec 認証、データ整合性、およびハードウェアベースのデータ暗号化をサポートします。
  • IPv6 のサポート:米国 Department of Defense(DoD; 国防総省)、日本、および中国で要求される IPv6 をサポートします。IPv6 のサポートは、FCIP 用と、インバンドおよびアウトオブバンドでルーティングされた管理トラフィック用に提供されています。

統合された FCIP によるリモート SAN およびメインフレーム チャネルの拡張

データ分散、データ保護、およびビジネス継続性サービスは、情報が大きな意味を持つようになった今日のビジネスにおける極めて重要な要素です。重要なデータをグローバルな規模で効率的にレプリケートできれば、貴重な企業情報が高度なレベルで保護されるだけでなく、バックアップ リソースの利用効率が高まり、ストレージに関する総所有コストも削減されます。Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、オープン スタンダードである FCIP プロトコルを通じて、現在のファイバ チャネルおよび FICON ソリューションの距離を延長し、遠隔地にある SAN アイランドの相互接続を可能にします。

高度な SAN 拡張機能

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードはハードウェアベースの FCIP 圧縮をサポートしているため、SAN 拡張ソリューションの有効な WAN 帯域幅を増加させることができます。このモジュールは、さまざまなデータ ソースに対して最大で 40:1、標準で 4:1 の圧縮率を実現します。

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、IPsec 暗号化をサポートしているため、機密性の高いデータを長距離にわたって安全に転送することができます。IPsec 暗号化はハードウェアで行なわれるため、ラインレート スループットが高いレベルで維持されます。また、圧縮と暗号化がハードウェアベースで行なわれるため、高い性能と安全性を備えた SAN 拡張機能となっています。

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは FCIP 書き込みアクセラレーションをサポートしているため、ストレージのトラフィックが長距離を転送されるケースでアプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。FCIP 書き込みアクセラレーションを実装すると、コマンドの確認応答の遅延が削減されて WAN スループットが最適化されます。XRC アクセラレーションは、IBM の z/OS Global Mirror のメインフレームベースのレプリケーションと同等の機能で、遅延を低減し、帯域利用率を最大化するアップデートを高速化します。同様に、このモジュールは FCIP および FICON over IP のテープ アクセラレーションもサポートしているため、WAN リンク経由でのリモート テープ バックアップおよび復元操作のスループットも向上します。

Cisco I/O Accelerator(I/O アクセラレータ)の機能

ファイバ チャネルテープ読み取り/書き込みアクセラレーション、ファイバ チャネル ディスク圧縮、FCIP テープ アクセラレーション用の PortChannel などの Cisco IOA 機能により、同期レプリケーション アプリケーションおよび MAN 経由でのバックアップを効率化できます。

Cisco Storage Media Encryption(Cisco SME)

Cisco SME サービスが提供するソリューションによって、企業は PCI DSS 2.0 準拠や、企業に対してデータを指定年数保管および保護すること、および機密保護違反を一般に公開することを定める、HIPPA などの法的規制に対応できるようになります。Cisco には、データ移動中のデータ セキュリティに対応する IPSec および Cisco TrustSec などのサービスがあります。SME は、「保存されているデータ」のデータ セキュリティにも対応します。Cisco SME は、スケーラブルで、利用者に負担をかけない、異種環境に対応するファブリック ベースのサービスです。

  • Cisco SME にはテープおよび VTL 上のデータの圧縮、暗号化、認証機能が備わっているため一元化されたセキュリティ管理とデータの管理/回復が可能になります。
  • Cisco SME により、ディスク アレイのデータの暗号化が可能です。
  • Cisco SME サービスにはアベイラビリティの高いソリューションを提供するためにクラスタリング テクノロジーが採用されています。暗号化クラスタ形成により、信頼性とアベイラビリティが向上し、自動ロード バランシングとフェールオーバーも提供されます。また個々のスイッチやモジュールとしてではなく、単一の SAN ファブリック サービスとしてプロビジョニングされるため、プロビジョニング手順も簡素化されます。
  • Cisco Key Management Center(KMC)は、単一サイトおよび複数サイト環境をサポートする、Cisco SME の包括的なキー管理機能を提供します。Cisco KMC は、キーのアーカイブ、配信のための安全なエクスポート、インポート、変換、およびキーの分割などの重要な機能を提供します。Cisco KMC は、RSA RKM アプライアンスと連携して動作することも可能です。
  • Cisco SME ライセンスを使用して、テープまたはディスクの暗号化を有効にできます。SME のテープ サービスおよびディスク サービス用に別々のサービス エンジンを使用することをお勧めします(これらのサービス エンジンは、同じ Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノード モジュール上に配置できます)。

VSAN

効率的でセキュアな SAN 統合に最適な ANSI T11 規格 VSAN を使用するため、単一の物理 SAN ファブリックまたはスイッチでハードウェアベースで分離環境を複数作成してストレージ ネットワークの利用効率を向上できます。各 VSAN は通常の SAN としてゾーニング可能であり、独自のファブリック サービスが維持されるため、スケーラビリティと復元力が向上します。VSAN の使用により、SAN インフラストラクチャのコストをより多くのユーザ間で共有できるほか、トラフィックの分離が保証され、VSAN ごとに個別に設定を制御できるようになります。

統合された SAN ルーティング

効率化、高いコスト効果、統合されたストレージ ネットワークをさらに推進できるよう、Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、ファイバ チャネル用の業界初のルーティング機能である IVR をサポートします。IVR により、各 VSAN 内の制御トラフィックの独立性を維持した上で、特定のイニシエータと異なる VSAN 上のターゲット間の選択的なデータ転送が可能になります。IVR により、データはコントロール プレーンの独立性を維持した上で VSAN 境界を中継することができるため、ファブリックの安定性とアベイラビリティを維持することができます。IVR では、外部ルーティング アプライアンスを使用する必要がないため、ラインレート ルーティングのパフォーマンスを提供し、管理を簡素化し、個別のシステムの維持に伴う課題を排除した上で、ルーティングのスケーラビリティを大幅に向上できます。IVR は、SAN の総保有コストを削減します。

高度なトラフィック管理

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードには高度なトラフィック管理機能が組み込まれており、大規模ファブリックの展開と最適化手順が簡素化されます。

  • 仮想出力キューイング:ヘッドオブライン ブロッキングを回避することにより、トラフィック パターンに関係なく各ポートでラインレート パフォーマンスが確保されます。
  • PortChannel:最大 16 の物理 ISL を 1 つの論理バンドルに集約して、すべてのリンクで帯域幅の使用を最適化できます。このバンドルでは、シャーシ内の任意のモジュールの速度が同じ任意のポートで構成できるため、モジュールで障害が発生した場合でもバンドルをアクティブに保つことができます。
  • Fabric Shortest Path First(FSPF; ファブリック最短パス優先)ベースのマルチパス:最大 16 の等コスト パスの間でインテリジェントなロード バランスが可能です。スイッチで障害が発生した場合は、トラフィックが動的に再ルーティングされます。
  • QoS:QoS を使用して帯域幅を管理し、遅延を制御することで、重要なトラフィックを優先させることができます。
  • ファイバ チャネル輻輳制御:エンドツーエンドのフィードバックベースの輻輳制御で、ファイバ チャネル バッファ間クレジット メカニズムを拡張することで、トラフィック管理を強化します。

高度な診断ツールおよびトラブルシューティング ツール

大規模ストレージ ネットワークを管理するには、予防的な診断機能、接続とルートの遅延を確認できるツール、およびトラフィックのキャプチャと分析のためのメカニズムが必要です。Cisco MDS 9000 ファミリは、業界最高レベルの高度な分析/診断ツールを備えています。Power-On Self Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)とオンライン診断は、予防的なヘルス モニタリング機能を提供します。Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードは、Fibre Channel Traceroute などの診断機能を実装しており、フローと Switched Port Analyzer(SPAN)の正確なパスとタイミングを詳細に把握してネットワーク トラフィックをインテリジェントにキャプチャします。トラフィックがキャプチャされると、組み込みのファイバ チャネル アナライザである Cisco Fabric Analyzer で分析できます。ポートベースおよびフローベースの包括的な統計情報によって、高度なパフォーマンス分析と Service-Level Agreement(SLA; サービスレベル契約)アカウンティングが可能になります。Cisco MDS 9000 ファミリによって、シスコはストレージ ネットワークのトラブルシューティングと分析を行う包括的なツールセットを提供します。

堅牢なセキュリティのための包括的なソリューション

Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードはストレージ ネットワークでの耐障害性セキュリティのニーズに対応しており、今日のエンタープライズ ネットワーク上で送受信される非常に機密性の高いデータを保護する広範なセキュリティ フレームワークとなります。モジュールが搭載しているポート レベルでのインテリジェント フレーム インスペクションにより、ハードウェアでゾーンを実現するためのアクセス コントロール リスト(ACL)の適用、VSAN、高度なポート セキュリティ機能などを実現します。

  • 拡張されたゾーニング機能により、選択したゾーン(ブロードキャスト ゾーン)のみにブロードキャストを制限します
  • VSAN を使用すると、同一の物理 SAN に接続されたデバイス間の完全な分離が可能になり、より高度なセキュリティとより高い安定性が得られます
  • FC-SP では、RADIUS および TACACS+ をサポートするスイッチ間およびホスト/スイッチ間 Diffie-Hellman Challenge Handshake Authentication Protocol(DH-CHAP; ディッフィーヘルマンのチャレンジ ハンドシェーク認証プロトコル)認証を利用して、許可されたデバイスのみが保護されたストレージ ネットワークにアクセスできるようにします
  • 包括的な IPsec プロトコル スイートは、FCIP の導入環境で安全な認証、データ整合性、およびハードウェアベースの暗号化を実現します

製品仕様


表 1 に Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードの製品仕様を示します。

表 1 製品仕様

機能 説明
製品の互換性 Cisco MDS 9000 ファミリ
ソフトウェアの互換性 Cisco MDS 9000 NX-OS ソフトウェア リリース 4.2(1)以降
プロトコル ファイバ チャネル標準
  • FC-PH、Revision 4.3(ANSI INCITS 230-1994)
  • FC-PH、Amendment 1(ANSI INCITS 230-1994/AM1-1996)
  • FC-PH、Amendment 2(ANSI INCITS 230-1994/AM2-1999)
  • FC-PH-2、Revision 7.4(ANSI INCITS 297-1997)
  • FC-PH-3、Revision 9.4(ANSI INCITS 303-1998)
  • FC-PI、Revision 13(ANSI INCITS 352-2002)
  • FC-PI-2、Revision 10(ANSI INCITS 404-2006)
  • FC-PI-4、Revision 8(ANSI INCITS 450-2008)
  • FC-FS、Revision 1.9(ANSI INCITS 373-2003)
  • FC-FS-2、Revision 1.01(ANSI INCITS 424-2007)
  • FC-FS-2、Amendment 1(ANSI INCITS 424-2007/AM1-007)
  • FC-FS-3、Revision 0.5
  • FC-LS、Revision 1.62(ANSI INCITS 433-2007)
  • FC-AL、Revision 4.5(ANSI INCITS 272-1996)
  • FC-AL-2、Revision 7.0(ANSI INCITS 332-1999)
  • FC-AL-2、Amendment 1(ANSI INCITS 332-1999/AM1-2003)
  • FC-AL-2、Amendment 2(ANSI INCITS 332-1999/AM2-2006)
  • FC-SW-2、Revision 5.3(ANSI INCITS 355-2001)
  • FC-SW-3、Revision 6.6(ANSI INCITS 384-2004)
  • FC-SW-4、Revision 7.5(ANSI INCITS 418-2006)
  • FC-SW-5、Revision 8.1
  • FC-GS-3、Revision 7.01(ANSI INCITS 348-2001)
  • FC-GS-4、Revision 7.91(ANSI INCITS 387-2004)
  • FC-GS-5、Revision 8.51(ANSI INCITS 427-2007)
  • FC-GS-6、Revision 9.21
  • FC-BB、Revision 4.7(ANSI INCITS 342-2001)
  • FC-BB-2、Revision 6.0(ANSI INCITS 372-2003)
  • FC-BB-3、Revision 6.8(ANSI INCITS 414-2006)
  • FC-BB-4、Revision 2.7(ANSI INCITS 419-2008)
  • FC-IFR、Revision 1.03
  • FCP、Revision 12(ANSI INCITS 269-1996)
  • FCP-2、Revision 8(ANSI INCITS 350-2003)
  • FCP-3、Revision 4(ANSI INCITS 416-2006)
  • FC-SB-2、Revision 2.1(ANSI INCITS 349-2001)
  • FC-SB-3、Revision 1.6(ANSI INCITS 374-2003)
  • FC-SB-3、Amendment 1(ANSI INCITS 374-2003/AM1-2007)
  • FC-VI、Revision 1.84(ANSI INCITS 357-2002)
  • FC-SP、Revision 1.8(ANSI INCITS 426-2007)
  • FAIS、Revision 1.03(ANSI INCITS 432-2007)
  • FAIS-2、Revision 2.23(ANSI INCITS 449-2008)
  • FC-FLA、Revision 2.7(INCITS TR-20-1998)
  • FC-PLDA、Revision 2.1(INCITS TR-19-1998)
  • FC-Tape、Revision 1.17(INCITS TR-24-1999)
  • FC-MI、Revision 1.92(INCITS TR-30-2002)
  • FC-MI-2、Revision 2.6(INCITS TR-39-2005)
  • FC-DA、Revision 3.1(INCITS TR-36-2004)
  • IP over Fibre Channel(RFC 2625)
  • IPv6、IPv4、ARP over FC(RFC 4338)
  • 拡張 IETF 規格に基づく TCP/IP、SNMPv3、および Remote Monitoring(RMON; リモート モニタリング)MIB
  • サービス クラス:Class 2、Class 3、Class F
  • ファイバ チャネル標準ポート タイプ:E、F、FL、B
  • ファイバ チャネル拡張ポート タイプ:SD、ST、TE
プロトコル(続き) IP 標準
  • RFC 791 IPv4
  • RFC 793、1323 TCP
  • RFC 894 IP/イーサネット
  • RFC 1041 IP/802
  • RFC 792、950、1256 Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)
  • RFC 1323 TCP パフォーマンス拡張
  • RFC 2338 Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP; 仮想ルータ冗長プロトコル)
  • RFC 2460、4291 IPv6
  • RFC 2463 ICMPv6
  • RFC 2461、2462 IPv6 ネイバー ディスカバリおよびステートレスな自動設定
  • RFC 2464 IPv6/イーサネット
  • RFC 3643、3821 FCIP
イーサネット標準
  • IEEE 802.3z ギガビット イーサネット
  • IEEE 802.1Q VLAN
IPsec 標準
  • RFC 2401 Security Architecture for IP
  • RFC 2403、2404 Hash Message Authentication Code(HMAC; ハッシュ メッセージ認証コード)
  • RFC 2405、2406、2451 IP Encapsulating Security Payload(ESP; カプセル化セキュリティ ペイロード)
  • RFC 2407、2408 Internet Security Association and Key Management Protocol(ISAKMP)
  • RFC 2412 OAKLEY Key Determination Protocol
  • RFC 3566、3602、3686 AES
インターネット キー エクスチェンジ(IKE)標準
  • RFC 2409 IKEv1
  • IKEv2、ドラフト
カード、ポート、スロット 固定 1 Gbps イーサネット ポート× 16
機能
ファブリック サービス
  • ネーム サーバ
  • Registered state change notification(RSCN)
  • ログイン サービス
  • Cisco Fabric Configuration Server(FCS)
  • プライベート ループ
  • パブリック ループ
  • 変換ループ
  • ブロードキャスト
  • 順次配信
高度な機能
  • VSAN
  • IVR
  • PortChannel(マルチパス ロード バランシングを使用)
  • QoS(フローベースおよびゾーンベース)
  • ファイバ チャネル輻輳制御
  • ハードウェアベースの FCIP 圧縮
  • ハードウェアベースの暗号化
  • ハードウェアベースのデータ整合性
  • FCIP ディスク書き込みアクセラレーション
  • FCIP テープ読み取り/書き込みアクセラレーション
診断ツールおよびトラブルシューティング ツール
  • POST 診断
  • オンライン診断
  • 内部ポート ループバック
  • SPAN およびリモート SPAN
  • ファイバ チャネル Traceroute
  • ファイバ チャネル Ping
  • ファイバ チャネルのデバッグ
  • Cisco Fabric Analyzer
  • Syslog
  • オンライン システム ヘルス
  • ポートレベル統計情報
  • Real-Time Protocol(RTP; リアルタイム プロトコル)デバッグ
ネットワーク セキュリティ
  • VSAN
  • ACL
  • VSAN 単位の RBAC
  • ファイバ チャネル ゾーニング
    • N ポート Worldwide Name(WWN; ワールドワイド名)
    • N ポート FC-ID
    • Fx ポート WWN
    • Fx ポート WWN およびインターフェイス インデックス
    • Fx ポート ドメイン ID およびインターフェイス インデックス
    • Fx ポート ドメイン ID およびポート番号
    • LUN
    • 読み取り専用
    • ブロードキャスト
  • FC-SP
    • DH-CHAP スイッチ間認証
    • DH-CHAP ホスト/スイッチ間認証
  • ポート セキュリティおよびファブリック バインディング
  • FCIP 用 IPsec
  • IKEv1、v2
  • 管理アクセス
    • SSH v2 による AES の実装
    • SNMPv3 による AES の実装
    • SFTP
保守性
  • コンフィギュレーション ファイル管理
  • ファイバ チャネル インターフェイス向けソフトウェア アップグレード(機能停止不要)
  • Call Home
  • 電源管理 LED
  • ポート ビーコン
  • システム LED
  • アラート用 SNMP トラップ
  • ネットワーク ブート
パフォーマンス
  • ポート速度:1 Gbps
  • PortChannel:最大 16 個の物理リンク
  • FCIP トンネル:ポートあたり最大 3 個
サポート対象のシスコ製オプティカル インターフェイス、メディア、および伝送距離(ギガビット イーサネット ポート用イーサネット トランシーバ) 速度
  • 1 Gbps SX、LC SFP
  • 1 Gbps SX、LC SFP
  • 1 Gbps LX/LH、LC SFP
メディア
  • 50/125 ミクロン マルチモード
  • 62.5/125 ミクロン マルチモード
  • 9/125 または 10/125 ミクロン シングル モード
距離
  • 550 m
  • 275 m
  • 10 km
信頼性とアベイラビリティ
  • ホットスワップ可能なモジュール
  • ホットスワップ可能な SFP オプティクス
  • オンライン診断
  • ステートフルなプロセス再起動
  • スーパーバイザ フェールオーバー(機能停止不要)
  • 任意のモジュールおよび任意のポートで構成する PortChannel
  • ファブリックベースのマルチパス
  • VSAN 単位のファブリック サービス
  • ポート トラッキング
  • 管理用 VRRP および FCIP
ネットワーク管理
  • Cisco MDS 9500 シリーズ スーパーバイザ モジュールを使用したアクセス方式
    • アウトオブバンド 10/100 イーサネット ポート(スーパーバイザ 1 モジュール)
    • アウトオブバンド 10/100/1000 イーサネット ポート(スーパーバイザ 2 モジュール)
    • RS-232 シリアル コンソール ポート
    • インバンド IP-over-Fibre チャネル
    • DB-9 COM ポート IP
  • アクセス プロトコル
    • CLI(コンソールおよびイーサネット ポート経由)
    • SNMPv3(イーサネット ポート経由およびインバンド IP-over-Fibre Channel アクセス)
    • Storage Networking Industry Association(SNIA)Storage Management Initiative Specification(SMI-S)
  • 分散型デバイス エイリアス サービス
  • ネットワーク セキュリティ
    • VSAN 単位の RBAC(RADIUS および TACACS+ ベースの認証、許可、およびアカウンティング(AAA)機能を使用)
    • SFTP
    • SSH v2 による AES の実装
    • SNMPv3 による AES の実装
    • 管理アプリケーション
    • Cisco MDS 9000 ファミリ CLI
    • Cisco Fabric Manager
    • Cisco Device Manager
    • CiscoWorks Resource Manager Essentials(RME)および CiscoWorks Device Fault Manager(DFM)
プログラミング インターフェイス
  • スクリプト可能 CLI
  • Cisco Fabric Manager GUI
  • Cisco Device Manager GUI
環境仕様
  • 周囲温度(動作時):0 〜 40 °C(-32 〜 104 °F)
  • 周囲温度(非動作時および保管時):-40 〜 75 °C(-40 〜 167 °F)
  • 周囲湿度(動作時、結露しないこと):10 〜 90 %
  • 周囲湿度(非動作時および保管時、結露しないこと):10 〜 95 %
  • 高度(動作時):-60 〜 2000 m(-197 〜 6500 フィート)
物理寸法
  • 寸法(高さ X 幅 X 奥行):3.0 X 35.6 X 40.6 cm (1.75 X 14.4 X 16 インチ)
    • Cisco MDS 9500 シリーズまたは MDS 9222i シャーシの 1 スロットを占有
  • 重量:Cisco MDS 9000 ファミリ 16 ポート ストレージ サービス ノードのみ:4.5 kg(10.0 ポンド)
認定および適合規格
  • 安全規格
    • CE マーキング
    • UL 60950
    • CAN/CSA-C22 2 No. 60950
    • EN 60950
    • IEC 60950
    • TS 001
    • AS/NZS 3260
    • IEC60825
    • EN60825
    • 21 CFR 1040
  • EMC 適合規格
    • FCC Part 15(CFR 47)クラス A
    • ICES-003 クラス A
    • EN 55022 クラス A
    • CISPR 22 クラス A
    • AS/NZS 3548 クラス A
    • VCCI クラス A
    • EN 55024
    • EN 50082-1
    • EN 61000-6-1
    • EN 61000-3-2
    • EN 61000-3-3


発注情報


表 2 に、Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードの発注情報を示します。

表 2 発注情報

製品番号 製品の説明
DS-X9316-SSNK9 Cisco MDS 9000 ファミリ 16 ポート ストレージ サービス ノード
DS-SFP-FCGE-SW Cisco MDS 9000 ファミリ ギガビット イーサネット、1/2 Gbps ファイバ チャネル 短波長、SFP、LC
DS-SFP-FCGE-LW Cisco MDS 9000 ファミリ ギガビット イーサネット、1/2 Gbps ファイバ チャネル 長波長、SFP、LC
DS-SFP-GE-T ギガビット イーサネット銅 SFP、RJ-45
スペア コンポーネント
DS-X9316-SSNK9= Cisco MDS 9000 ファミリ 16 ポート ストレージ サービス ノード、スペア
M95EXTSSNK9= MDS 9500 での SSN-16 モジュール用 SAN 拡張ライセンス(1 エンジン)、スペア
M92EXTSSNK9= MDS 9222i での SSN-16 モジュール用 SAN 拡張ライセンス(1 エンジン)、スペア
M95IOASSN= MDS 9500 での SSN-16 モジュール用 Cisco I/O Accelerator(I/O アクセラレータ)ライセンス(1 エンジン)、スペア
M92IOASSN= MDS 9200 での SSN-16 モジュール用 Cisco I/O Accelerator(I/O アクセラレータ)ライセンス(1 エンジン)、スペア
M95SMESSNK9= MDS 9500 での SSN-16 モジュール用 Cisco Storage Media Encryption(ストレージ メディア暗号化ライセンス)(1 エンジン)、スペア
M92SMESSNK9= MDS 9200 での SSN-16 モジュール用 Cisco Storage Media Encryption(ストレージ メディア暗号化ライセンス)(1 エンジン)、スペア


サポート対象のオプティカル インターフェイスをすべて記したリストを確認するには、 「Cisco MDS 9000 ファミリ Pluggable(プラグ着脱可能)トランシーバ」を参照してください。

サービスおよびサポート


シスコは、お客様の成功を支援する幅広いサービス プログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化し、ネットワーク インテリジェンスの強化や事業の拡張を進めていただくためにシスコのサービスを是非お役立てください。シスコ サービスの詳細については、「シスコ テクニカル サポート サービス」または「シスコ アドバンスド サービス」を参照してください。

関連情報


Cisco MDS 9000 16 ポート ストレージ サービス ノードの詳細については、
http://www.cisco.com/jp/go/storage/ を参照するか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。