データ シートCisco 2600、2800、3800、3700 シリーズ ルータ向け Cisco EtherSwitch サービス モジュールCisco® EtherSwitch® ネットワークおよびインターフェイス カード モジュールは、オプションとしてスイッチ ポートをルータ内に統合できる画期的なソリューションです。これらのモジュールを使用することで、お客様は Total Cost of Ownership(TCO; 総所有コスト)を削減できます。スイッチ ポートをルータ内に統合すると、管理者はルータの CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して LAN および WAN を単一のデバイスで管理できます。これにより、ネットワーク構成が簡素化され、IT スタッフに必要なトレーニングが減り、必要となる機器の数およびメンテナンス コストの削減が可能になります。 製品概要新しい Cisco EtherSwitch サービス モジュール(図 1)では、シスコのルータに統合されるスイッチング機能が大幅に強化されています。たとえば、Cisco Catalyst® 3750 および 3750-E シリーズ スイッチと共通のソフトウェアと機能に加えて、IEEE 802.3af Power over Ethernet(PoE)、ローカル レイヤ 3 スイッチング、Cisco Network Assistant と Cisco Emergency Responder、および Cisco StackWise™ インターフェイス(NME-XD-24-1S-P でのみ利用可能)などの新機能がサポートされています。また、Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、Cisco サービス統合型ルータの高度なパフォーマンス機能および拡張ネットワーク モジュール スロットの新フォーム ファクタを最大限に活用できる初めてのモジュールです(表 7 にサポート対象プラットフォームの一覧を示します)。
図 1 IEEE 802.3af に対応した Cisco EtherSwitch サービス モジュール データ/音声/ビデオ対応のセキュアなネットワーク接続新しい Cisco EtherSwitch サービス モジュールを Cisco ISR 2821(図 2)などの Cisco サービス統合型ルータと組み合わせて使用すると、完全に一体化されたセキュアなネットワーキングと統合型 IP コミュニケーション ソリューションを実現できます。また、IEEE 802.3af 標準またはシスコ先行標準の PoE を使用して、単一のプラットフォームで IP フォンのネットワーク接続ができるだけでなく、電源供給も可能になります。オプションで Cisco Communications Manager Express(以前の CallManager Express)を追加すると、ルータでこれらの IP フォンの呼処理を行うこともできます。さらに、ユーザが Cisco EtherSwitch サービス モジュールを使用してネットワークにアクセスすると、このモジュールは 802.1X を使用してエンド デバイスのクレデンシャルを検証し、適切な VLAN にユーザを配置します。エンドユーザのデータが LAN の外部に送信される際には、ルータによりトラフィックが暗号化され、ブランチ オフィスとセントラル サイト間の通信が保護されます。このようにさまざまな機能を統合することにより、ネットワーク アーキテクチャが大幅に簡素化され、高度なサービスをブランチ レベルにコスト効率良く導入することが可能になります。 ![]() 図 2 Cisco EtherSwitch サービス モジュールを搭載した Cisco ISR 2821 機能と利点アーキテクチャの機能と利点新しい Cisco EtherSwitch サービス モジュールを使用すると、最大限のアベイラビリティとハイ パフォーマンスを実現できると同時に、アップグレードおよびシステムの拡張が容易になります。モジュールには独自のプロセッサ、スイッチング エンジン、およびフラッシュ メモリが搭載されており、これらはホスト ルータのリソースに依存することなく稼働します。このため、最大限の同時スイッチングおよび同時ルーティングのパフォーマンスが保証されるだけでなく、PoE およびセキュリティ機能を組み込むことができるほか、管理性も向上します。また、Cisco EtherSwitch サービス モジュールでは、ルータの Cisco IOS® ソフトウェア イメージに依存しない独自の Cisco IOS ソフトウェアが実行されるため、アップグレードが容易で、Cisco Catalyst 3750 および 3750-E シリーズ スイッチと共通のソフトウェア機能の利用が可能です。表 1 に、この先進アーキテクチャの機能と利点を示します。 表 1 Cisco EtherSwitch サービス モジュール アーキテクチャの機能と利点
セキュア ネットワーキングセキュリティ機能はネットワークのすべての場所に組み込む必要があるため、スイッチはネットワークを保護する上で重要な役割を担っています。Cisco EtherSwitch サービス モジュールは豊富なセキュリティ機能を搭載しているため、セキュアなネットワークを構築するためには欠かせない重要なコンポーネントとなります(図 2)。ネットワークにアクセスする IP 対応デバイスが増えると、エンドポイントを識別し、ポート単位でユーザを認証する機能が不可欠になります。Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、IEEE 802.1X とシスコ独自の拡張機能をサポートしているため、確実な信頼性およびアイデンティティ管理の実現に役立ちます。Cisco EtherSwitch サービス モジュールに Cisco ISR の高度なセキュリティ機能を組み合わせると、ネットワーク全体のセキュリティを確保できます。 表 2 Cisco EtherSwitch サービス モジュールのネットワーク セキュリティ機能と利点
高度な Power over Ethernet(PoE)のサポートCisco ISR 2800 シリーズまたは Cisco ISR 3800 シリーズ に搭載される新しい Cisco EtherSwitch サービス モジュール(NME-16ES-1G-P、NME-X-23ES-1G-P、NME-XD-24ES-1S-P、および NME-XD-48ES-2S-P のみ)は、シスコ先行標準および IEEE 802.3af の PoE をサポートしています(AC-IP 電源装置へのアップグレードが必要)。802.3af はイーサネット ポートへの電力供給を規定した IEEE 標準です。Cisco EtherSwitch サービス モジュールの PoE サポートには数多くの利点(表 3)があり、アクセス ポイントや IP フォンなどのデバイスに電力を供給できます。Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、802.3af 準拠デバイスに対応した最初のシスコ製ネットワーク モジュールです。イーサネット ポートに供給される PoE のタイプは、プラットフォームによって異なります。プラットフォームおよびモジュールの組み合わせに基づく PoE サポート(シスコの先行標準および 802.3af)については、表 8 を参照してください。 表 3 PoE の機能と利点
Cisco StackWise テクノロジーのサポート新しい NME-XD-24-1S-P Cisco EtherSwitch サービス モジュールには、Cisco Catalyst 3750 および 3750-E シリーズ スイッチとの接続用に Cisco StackWise コネクタが 2 つ搭載されています。Cisco StackWise アーキテクチャ(表 4)は、ギガビット イーサネットに最適化されたスタッキング アーキテクチャで、一定のパフォーマンスを維持しながらスタックの追加、取り外し、および再構成に対応するように設計されています。Cisco StackWise テクノロジーは、専用のスタック相互接続ケーブルとスタッキング ソフトウェアにより、NME-XD-24-1S-P モジュールと個々のCisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチを 1 つの論理ユニットに統合します。スタックは単一のスイッチング ユニットとして動作し、メンバー スイッチの中から選んだマスター スイッチを使って管理します。マスター スイッチはすべてのスイッチング テーブルおよびルーティング テーブル(オプション)の作成と更新を自動的に実行します。稼働中のスタックで新規メンバーを追加したり、既存メンバーを取り外したりする場合でも、サービスを中断する必要はありません。 Cisco ISR に Cisco StackWise テクノロジーを統合することにより、ネットワーク管理者はルータの CLI や Cisco Network Assistant ソフトウェアを使用してスイッチのスタック全体を管理できると同時に、ソフトウェア バージョンの確認の効率化、グローバル コンフィギュレーション パラメータの読み込み、およびポートの追加作業の簡素化などによって運用コストを削減できます。急成長しているビジネスの場合、Cisco StackWise テクノロジーにより、お客様は必要な設備のみに投資することが可能になり、追加ポートが必要になった時点で簡単にスイッチを追加することができます。 表 4 Cisco StackWise テクノロジーの機能と利点
管理の容易性Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、非常に管理しやすいデバイスであり、取り扱う上で多くの利点があります(表 5)。たとえば、ホスト ルータの CLI を使用してサービス モジュールを管理できるため、ネットワークの LAN および WAN 部分を一元的に管理できます。Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、Cisco Catalyst 3750 シリーズと同じソフトウェア イメージを使用しているため、Cisco Catalyst 3750 シリーズと同じ CLI コマンドが利用できます。このように Cisco EtherSwitch サービス モジュールの管理は大幅に簡素化されているため、トレーニング コストが低く抑えられ、コンフィギュレーション エラーが発生する確率が減少しています。さらに、Cisco EtherSwitch サービス モジュールは、EtherSwitch に組み込まれたデバイス マネージャまたは CiscoView(CiscoWorks LMS に含まれる)などのシスコの拡張 GUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)ソフトウェア製品を使用して管理できます。これらの使いやすい Web ベースの管理インターフェイスは、標準的な Web ブラウザを使用してアクセスできます。 表 5 管理の機能と利点
まとめ企業はネットワークの運用コストの削減と、ネットワーク アプリケーションを使用するエンド ユーザの生産性向上を目指しています。そのためには、よりインテリジェントなブランチ オフィス ソリューションが必要です。Cisco EtherSwitch サービス モジュールを使用することで、高レベルのセキュリティ、IP コミュニケーションに対応した PoE、および優れた拡張性を実現できるとともに、ブランチ オフィス レベルでの管理が簡素化されます。Cisco EtherSwitch サービス モジュールを使用すると、高度なスイッチング機能を犠牲にせずに OpEx(運用コスト)を最小限に抑制できるため、ネットワーク インフラストラクチャの Return on Investment(ROI)を最大限に向上させ、企業のブランチ オフィスや中小・中堅企業に対し生産性を高めるサービスを急速に展開できます。 製品仕様表 6 製品仕様
1 Cisco 3700 シリーズ ルータにモジュールをインストールした場合は、シスコ先行標準 PoE のみ利用できます。Cisco 2691 ルータに Cisco EtherSwitch サービス モジュールをインストールした場合、PoE は利用できません。 表 7 プラットフォームのサポート
1 NME-XD-24ES-1S-P を使用する場合、各シャーシでサポートされる Cisco EtherSwitch サービス モジュールは 1 つのみです。その他の EtherSwitch サービス モジュールの場合は、各シャーシで 最大 2 つの Cisco EtherSwitch サービス モジュールがサポートされます(ネットワーク モジュール スロットに空きがある場合)。 表 8 各プラットフォームでサポートされる PoE
1 NME-16ES-1G-P は Cisco 2691 でサポートされていますが、PoE は利用できません。 表 9 Cisco EtherSwitch サービス モジュールを搭載したプラットフォームでの PoE による最大供給電力
* NME-16ES-1G-P は Cisco 2691 でサポートされていますが、PoE は利用できません。 表 10 ルータあたりの Cisco EtherSwitch サービス モジュールの最大ポート数
1 NME-XD-24ES-1S-P を使用する場合、各シャーシでサポートされる Cisco EtherSwitch サービス モジュールは 1 つのみです。その他の EtherSwitch サービス モジュールの場合は、各シャーシで 最大 2 つの Cisco EtherSwitch サービス モジュールがサポートされます(ネットワーク モジュール スロットに空きがある場合)。 適合規格、安全性、EMC(電磁適合性)、テレコミュニケーション、ネットワーク ホモロゲーションCisco EtherSwitch サービス モジュールを Cisco 2600/3700 あるいは Cisco ISR 2800/3800 シリーズ ルータにインストールした場合でも、ルータ自体の標準規格(適合規格、安全性、EMC、テレコミュニケーション、ネットワーク ホモロゲーション)に変更はありません。これらのルータの詳細については、次の URL を参照してください。
発注情報表 11 に、Cisco EtherSwitch サービス モジュールの発注情報を示します。シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」を参照してください。 表 11 発注情報
サービスおよびサポートシスコは、お客様がそのネットワーク サービスを最大限に活用するため、各種サービス プログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化しネットワーク インテリジェンスの強化や事業拡張を進めていただくためにシスコのサービスを是非お役立てください。サービスについての詳細は、以下の URL を参照してください。
関連情報この資料には、Cisco EtherSwitch サービス モジュールに関する情報のみが記載されています。Cisco EtherSwitch サービス モジュールの詳細については、シスコの代理店までお問い合わせください。 Cisco EtherSwitch ネットワーク モジュールについては、次の URL のデータ シートを参照してください。http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ifmodule/esnm/prodlit/cesnm_ds.html Cisco 3750 Catalyst スイッチについては、次の URL のデータ シートを参照してください。http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat3750/ds_list.html |
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