この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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目次
この章では、Cisco CMX を使用して管理タスクを実行する方法について説明します。 管理権限が割り当てられているユーザが管理タスクを実行できます。
Cisco CMX 10.2 より前のリリースでは、Cisco CMX プロセスはすべて Linux の root ユーザ アカウントで実行されていました。 発生する可能性のあるリスクを防ぎ、システムを保護する目的で、Cisco CMX 10.2 では 2 種類の新しいユーザ アカウント(cmx と cmxadmin)が導入されました。
root:root ユーザ アカウント。 ユーザはこのアカウントを使用できません。
(注) |
root アカウントのパスワードはシステム所有者により設定、保守されます。デフォルトのパスワードは設定されません。 これにより、このアカウントを引き続き特殊なケースのインストールや問題のデバッグ処理に使用できます。また、root ユーザはエンドユーザにより所有されます。 パスワード回復は、シングル ユーザ ログイン プロセスを使用して行われます。 詳細については、パスワードの復旧を参照してください。 |
cmx:postgress を除くすべての CMX プロセスを所有する no login アカウント。
cmxadmin:CLI を使用してすべての管理タスクを実行するためのプライマリ アカウント。 root レベル アクセスを必要とするタスクを実行するには、ユーザはこのアカウントから sudo を実行します。 このアカウントは、GUI を使用して Cisco CMX 10.2 を将来のリリースにアップグレードするときに使用します。
admin:Cisco CMX Web UI を使用してマップと Cisco WLC を設定し、サービスを再起動するための管理ユーザ アカウント。
通常のユーザ アカウント:ユーザ定義のアカウント。
Cisco CMX を正常にインストールして実行したら、データの損失を防ぐためバックアップを作成できます。
次の状況では CMX サーバのデータが失われる可能性があります。
したがってデータのバックアップをとることで、データを元の状態に復元できるようになります。
Cisco CMX に大量のデータが保存されている場合、バックアップ操作に必要なディスク領域が増えます。 この場合、次のように対処することを検討できます。
Cisco CMX サーバに十分な領域がない場合は、外部ドライブにバックアップします。 この操作を実行するには、リムーバブル ハードディスクまたマウント ハードディスクを装着します。
バックアップ操作を実行した後で、(ftp または scp を使用して)バックアップ ファイルを別のサーバに移動し、Cisco CMX サーバからバックアップ ファイルを削除します。
バックアップに含まれるコンポーネントは次のとおりです。
Cisco CMX が稼働する仮想マシンでバックアップ用のディスク領域が不足している場合は、ハードディスク領域を増やすことができます。
バックアップ完了後に、バックアップ ファイルを安全な場所に保管できます。 必要に応じて、その場所から復元できます。
Cisco CMX サーバに十分なディスク スペースがない場合にデータを復元するには、外部ドライブからファイルの解凍を試行します。 解凍されるファイルはバイナリ形式であり、データベース サーバが読み取ることができます。
restore コマンドに -i パラメータを指定することで、復元するコンポーネントを選択できます(例:cmxos restore -i database)。 cmxos restore コマンドのサンプル出力を次に示します。 [cmxadmin@test~]$ cmxos restore Please enter the backup file path: /tmp/cmx_backup_test.cisco.com_2015_07_28_17_01.tar.gz Please enter the path for untar backup file [/tmp]: /tmp [17:08:54] Preparing for restore... Restore size 27866720 Available disk space in /tmp is 139137040384 Available disk space is 139424529077 [17:08:54] Untarring backup file... [17:08:55] Stopping all services... Pre restore took: 26.4669179916 seconds [17:09:21] Restoring Database... Created database mse Running command /usr/bin/sudo -u postgres pg_restore -d mse -Fc /tmp/cmx_backup_test.cisco.com_2015_07_28_17_01/postgres/mse.dump Restored database mse Restarting database... Restore database took: 18.3071520329 seconds [17:09:39] Restoring Cache... Stopping cache_6383... Restarting cache_6383... Stopping cache_6380... Restarting cache_6380... ............... Stopping cache_6382... Restarting cache_6382... Stopping cache_6379... Restarting cache_6379... Stopping cache_6381... Restarting cache_6381... Stopping cache_6378... Restarting cache_6378... Restore Cache took: 46.7663149834 seconds [17:10:26] Restoring Cassandra... Stopping Cassandra... Starting casandra Creating cassandra scehma ............... Restore Cassandra took: 29.5983269215 seconds [17:10:56] Restoring Influxdb... Stopping Influxdb... Restarting Influxdb... Restore Influx DB took: 13.9934449196 seconds [17:11:10] Restoring consul... Restore Consul took: 0.761927843094 seconds [17:11:10] Restoring floormaps... Restore floor maps took: 0.0269021987915 seconds [17:11:10] Restoring licenses... Restore licenses took: 0.00019907951355 seconds [17:11:10] Restoring setup... Restore setup took: 0.000532150268555 seconds [17:11:10] Running Post Restore Tasks... [17:11:10] Migrating Schemas... [17:11:11] Migrating Cassandra schemas... [17:11:12] Restarting all services... stopping cassandra Post restore took: 6.64956212044 seconds [17:11:17] Starting all services... ............... [17:12:45] Done $ |
Cisco CMX リリース 10.2 は、シングル ユーザ モードで root ユーザと cmxadmin ユーザのパスワードをリセットします。
シングル ユーザ モードを開始するための要件を次に示します。
GUI 管理ユーザ パスワードをデフォルトの admin にリセットするには、Cisco MSE CLI から次のコマンドを使用します。
cmxctl reset ui-password
cmxadmin ユーザの CLI にアクセスするためのパスワードがわかっている必要があります。
root または cmxadmin のパスワードをリセットするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | コンソール アクセスを確立します。 |
ステップ 2 | Cisco MSE の電源を投入します。 |
ステップ 3 | 画面に最初のテキストが表示されてから 6 秒以内に上矢印キーを押します。 |
ステップ 4 | GRUB メニューが表示されたら、次の手順を実行します。 |
ステップ 5 | 下矢印キーを使用して最初のエントリを強調表示します。 |
ステップ 6 | システムが起動し、# プロンプトが表示されたら、次の操作を行います。 |
ステップ 7 |
reload と入力して Enter キーを押します。システムが再起動し、Cisco CMX サービスがロードされます。 |
Cisco CMX サーバは、ディスク領域の使用率が 85% に達すると、すべてのサービスをシャットダウンします。 この問題が発生した場合は、サーバから不要なファイル(存在する場合)を削除して、Cisco CMX サーバでディスク領域を確保します。 十分な領域ができたら、cmxctl start –a コマンドを実行して Cisco CMX サーバを再起動します。
目次
この章では、Cisco CMX を使用して管理タスクを実行する方法について説明します。 管理権限が割り当てられているユーザが管理タスクを実行できます。
Cisco CMX のユーザ アカウント
Cisco CMX 10.2 より前のリリースでは、Cisco CMX プロセスはすべて Linux の root ユーザ アカウントで実行されていました。 発生する可能性のあるリスクを防ぎ、システムを保護する目的で、Cisco CMX 10.2 では 2 種類の新しいユーザ アカウント(cmx と cmxadmin)が導入されました。
root:root ユーザ アカウント。 ユーザはこのアカウントを使用できません。
(注)
root アカウントのパスワードはシステム所有者により設定、保守されます。デフォルトのパスワードは設定されません。 これにより、このアカウントを引き続き特殊なケースのインストールや問題のデバッグ処理に使用できます。また、root ユーザはエンドユーザにより所有されます。 パスワード回復は、シングル ユーザ ログイン プロセスを使用して行われます。 詳細については、パスワードの復旧を参照してください。
cmx:postgress を除くすべての CMX プロセスを所有する no login アカウント。
cmxadmin:CLI を使用してすべての管理タスクを実行するためのプライマリ アカウント。 root レベル アクセスを必要とするタスクを実行するには、ユーザはこのアカウントから sudo を実行します。 このアカウントは、GUI を使用して Cisco CMX 10.2 を将来のリリースにアップグレードするときに使用します。
admin:Cisco CMX Web UI を使用してマップと Cisco WLC を設定し、サービスを再起動するための管理ユーザ アカウント。
通常のユーザ アカウント:ユーザ定義のアカウント。
データのバックアップ
手順Cisco CMX を正常にインストールして実行したら、データの損失を防ぐためバックアップを作成できます。
次の状況では CMX サーバのデータが失われる可能性があります。
したがってデータのバックアップをとることで、データを元の状態に復元できるようになります。
Cisco CMX に大量のデータが保存されている場合、バックアップ操作に必要なディスク領域が増えます。 この場合、次のように対処することを検討できます。
Cisco CMX サーバに十分な領域がない場合は、外部ドライブにバックアップします。 この操作を実行するには、リムーバブル ハードディスクまたマウント ハードディスクを装着します。
バックアップ操作を実行した後で、(ftp または scp を使用して)バックアップ ファイルを別のサーバに移動し、Cisco CMX サーバからバックアップ ファイルを削除します。
バックアップに含まれるコンポーネントは次のとおりです。
バックアップ操作を実行するには、cmxadmin(非 root ユーザ)アカウントを使用して cmxos backup コマンドを実行します。バックアップでは -i パラメータを使用して、バックアップに含めるコンポーネントを選択できます(例:cmxos backup -i database)。
cmxos backup コマンドのサンプル出力を次に示します。
[cmxadmin@test ~]$ cmxos backup Please enter the path for backup file [/tmp]: /tmp [17:01:30] Preparing for backup... Data size 287388806 Available disk space 139165282304 Pre-backup took: 0.0118758678436 seconds ['database', 'cache', 'cassandra', 'influxdb', 'consul', 'floormaps', 'licenses' , 'setup', 'conf'] [17:01:30] Backup Database... Backup database took: 1.15777993202 seconds [17:01:32] Backup Cache... Backup cache took: 0.383176088333 seconds [17:01:32] Backup Cassandra... Backup Cassandra DB took: 2.99715185165 seconds [17:01:35] Backup InfluxDb... Backup Influx DB took: 0.0846002101898 seconds [17:01:35] Backup Consul... Backup Consul took: 0.0185141563416 seconds [17:01:35] Backup Floormaps... Backup floor maps took: 0.000938892364502 seconds [17:01:35] Backup licenses... Backup licenses took: 0.000122785568237 seconds [17:01:35] Backup setup... Backup setup took: 0.000464200973511 seconds [17:01:35] Backup node configuration... Backup configuration took: 0.476609945297 seconds [17:01:35] Creating tar file.. Post backup took: 16.3115179539 seconds [17:01:52] Done Backup. Created backup file /tmp/cmx_backup_test.cisco.com_2015_07_28_17_01.tar.gz [cmxadmin@test ~]$ハードディスク領域の増加
手順
ステップ 1 次のコマンドを入力して、すべての Cisco CMX サービスを停止します。 cmxctl stop
cmxctl stop -a
ステップ 2 次のコマンドを入力して、仮想マシンをシャットダウンします。 Shutdown –h now
ステップ 3 仮想マシン設定を編集し、ハードディスク領域を増やします。
(注) 仮想マシンをスナップショットから復元した場合は、ハード ディスク領域を増やすことはできません。
ステップ 4 仮想マシンを再起動します。 上記の手順の実行後に、Cisco CMX をバックアップできます。
CMX サービスのステータスを確認するには、cmxctl status コマンドを入力します。 どのサービスも実行されていない場合は、cmxctl restart <サービス名> コマンドを入力してサービスを再起動する必要がある場合があります。
データの復元
手順バックアップ完了後に、バックアップ ファイルを安全な場所に保管できます。 必要に応じて、その場所から復元できます。
Cisco CMX サーバに十分なディスク スペースがない場合にデータを復元するには、外部ドライブからファイルの解凍を試行します。 解凍されるファイルはバイナリ形式であり、データベース サーバが読み取ることができます。
データを復元するには、cmxadmin(非 root ユーザ)アカウントを使用して cmxos restore コマンドを入力します。restore コマンドに -i パラメータを指定することで、復元するコンポーネントを選択できます(例:cmxos restore -i database)。
cmxos restore コマンドのサンプル出力を次に示します。
[cmxadmin@test~]$ cmxos restore Please enter the backup file path: /tmp/cmx_backup_test.cisco.com_2015_07_28_17_01.tar.gz Please enter the path for untar backup file [/tmp]: /tmp [17:08:54] Preparing for restore... Restore size 27866720 Available disk space in /tmp is 139137040384 Available disk space is 139424529077 [17:08:54] Untarring backup file... [17:08:55] Stopping all services... Pre restore took: 26.4669179916 seconds [17:09:21] Restoring Database... Created database mse Running command /usr/bin/sudo -u postgres pg_restore -d mse -Fc /tmp/cmx_backup_test.cisco.com_2015_07_28_17_01/postgres/mse.dump Restored database mse Restarting database... Restore database took: 18.3071520329 seconds [17:09:39] Restoring Cache... Stopping cache_6383... Restarting cache_6383... Stopping cache_6380... Restarting cache_6380... ............... Stopping cache_6382... Restarting cache_6382... Stopping cache_6379... Restarting cache_6379... Stopping cache_6381... Restarting cache_6381... Stopping cache_6378... Restarting cache_6378... Restore Cache took: 46.7663149834 seconds [17:10:26] Restoring Cassandra... Stopping Cassandra... Starting casandra Creating cassandra scehma ............... Restore Cassandra took: 29.5983269215 seconds [17:10:56] Restoring Influxdb... Stopping Influxdb... Restarting Influxdb... Restore Influx DB took: 13.9934449196 seconds [17:11:10] Restoring consul... Restore Consul took: 0.761927843094 seconds [17:11:10] Restoring floormaps... Restore floor maps took: 0.0269021987915 seconds [17:11:10] Restoring licenses... Restore licenses took: 0.00019907951355 seconds [17:11:10] Restoring setup... Restore setup took: 0.000532150268555 seconds [17:11:10] Running Post Restore Tasks... [17:11:10] Migrating Schemas... [17:11:11] Migrating Cassandra schemas... [17:11:12] Restarting all services... stopping cassandra Post restore took: 6.64956212044 seconds [17:11:17] Starting all services... ............... [17:12:45] Done $パスワードの復旧
手順Cisco CMX リリース 10.2 は、シングル ユーザ モードで root ユーザと cmxadmin ユーザのパスワードをリセットします。
シングル ユーザ モードを開始するための要件を次に示します。
GUI 管理ユーザ パスワードをデフォルトの admin にリセットするには、Cisco MSE CLI から次のコマンドを使用します。
cmxctl reset ui-password
cmxadmin ユーザの CLI にアクセスするためのパスワードがわかっている必要があります。
root または cmxadmin のパスワードをリセットするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 コンソール アクセスを確立します。 ステップ 2 Cisco MSE の電源を投入します。 ステップ 3 画面に最初のテキストが表示されてから 6 秒以内に上矢印キーを押します。 ステップ 4 GRUB メニューが表示されたら、次の手順を実行します。 ステップ 5 下矢印キーを使用して最初のエントリを強調表示します。 ステップ 6 システムが起動し、# プロンプトが表示されたら、次の操作を行います。 ステップ 7 reload と入力して Enter キーを押します。システムが再起動し、Cisco CMX サービスがロードされます。