Cisco HCS ライセンスの使用に関する概要
Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment(HCM-F)は、Cisco HCM の導入において、ライセンスの導入および使用方法を監視する機能を提供します。Cisco HCM-F は、ソリューション内の他のコンポーネントは管理しません。この章では、これらのコンポーネントや、ライセンス使用の監視と保守の最適な方法について説明します。
ライセンス管理の概要
(注) |
このドキュメントでは、ライセンス マネージャという用語は、Enterprise License Manager と Prime License Manager を指します。 |
HLM は、Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment サービスのインフラストラクチャとメッセージ フレームワークを利用し、Hosted Collaboration Mediation Fulfillment プラットフォーム上でスタンドアロン型 Java アプリケーションとして実行されます。Cisco CS の導入ごとに 1 つの HLM があります。HLM と関連付けられたライセンス マネージャは、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Connection、TelePresence Room のライセンスを管理します。
実行されていない場合は、utils service start Cisco HCS License Manager Serviceコマンドを使用して HLM を開始します。HLM 機能を提供するには、このサービスを実行する必要があります。
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Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service および Cisco Unified Communications Manager IM には、ライセンス要件がありません。 |
HCS は複数の導入モードをサポートします。導入モードには、Cisco HCS、Cisco HCS-Large Enterprise(HCS-LE)、または Enterprise があります。各Prime License Manager は導入モードで追加され、ライセンス マネージャに追加されたすべての UC クラスタは、ライセンス マネージャと同じ導入モードとなる必要があります。導入モードが異なるライセンス マネージャは HCM-F に追加できます。ライセンス マネージャを追加するときにはデフォルトの導入モードが選択されますが、ドロップダウン メニューから別の展開モードを選択することて、手動で変更できます。
管理者は、Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment NBI GUI を使用して、Cisco HCM-F のライセンス マネージャ インスタンスを作成、読み込む、または削除することができます。Cisco Hosted Collaboration Mediation Fulfillment の管理者は、HLM がインストール済みのライセンス マネージャへの接続を検証し、そのライセンス ファイルがアップロードされるまで、ライセンス管理機能を実行することはできません。HLM は、すべてのライセンス マネージャ インスタンスを一覧表示するためインターフェイスを公開します。
管理者が HLM にライセンス マネージャ インスタンスを追加して検証した後、顧客をライセンス マネージャに割り当てることができます。この操作では、この顧客のすべての Cisco Unified CM および Cisco Unity Connection クラスタを、そのライセンスマネージャに自動的に割り当てることはありません。管理者は、関連付いた顧客をそのライセンス マネージャに割り当て後に、それぞれの Cisco Unified CM または Cisco Unity Connection cluster クラスタをライセンス マネージャに割り当てる必要があります。顧客にライセンス マネージャが割り当てられていない場合、クラスタを割り当てることはできないため、はじめに、顧客にライセンス マネージャを関連付けることを推奨します。
管理者は、HLM NBI または GUI を通して、ライセンス マネージャから UC クラスタの割り当てを解除できます。
Prime License Manager の詳細については、『Cisco Prime License Manager ユーザ ガイド』を参照してください。
HLM は、ライセンス レポートの生成をサポートします。レポートには、システム上のすべての顧客に対して、カスタマー レベルでライセンス消費の総計が含まれています。
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Enterprise Licensing Manager 9.0 に割り当てられている顧客は、レポートされません。Enterprise Licensing Manager 9.1 に割り当てられている 9.0 クラスタのライセンス使用は、レポートにはカウントされません。 |
顧客レベルの任意フィールドである 案件 ID は、レポートに含まれます。各顧客に 0 以上のディール ID があり、HCM-F GUI から設定できます。
管理者は、HLM の GUI または NBI を通して、システム レベルの Cisco HCS ライセンス レポートを要求します。レポート要求では、csv と xlsx 形式の 2 つのファイルが生成されます。両方のファイルは、ダウンロード用として HLM ライセンス レポート リポジトリ(/opt/hcs/hlm/reports/system)に保存されます。レポートの保存期間は、デフォルトで 60 日に設定されています。