概要
Cisco UCS Server Configuration Utility(SCU)は、サーバ上のさまざまなタスクを管理するのに役立つアプリケーションです。このユーティリティは、単一のアプリケーションからサーバを簡単に設定および管理するのに役立ちます。
UCS-SCU は、Cisco C シリーズ サーバの設定と保守に関連する複雑さを軽減し、時間を短縮します。サーバの導入も容易になります。このマニュアルには、最小限のリブートおよびオペレーティング システムの自動的な無人インストールで、サーバ ハードウェアの自動認識を通じてサーバをすばやく設定するために役立つ質問を示します。
SCU を使用すると、次の作業を実行できます。
- UCS C シリーズ サーバをアップグレード、トラブルシューティング、および設定する。
- サーバ インベントリを表示する。
- 接続されているハード ドライブの RAID ボリュームを設定する。
- オペレーティング システムをインストールする。
- インタラクティブ オフライン診断を実行する。
- サーバの状態およびログを表示する。
(注) Cisco UCS SCU は国際化をサポートしていません。
この章の内容は、次のとおりです。
サポートされるオペレーティング システム
UCS-SCU は、次のオペレーティング システムの無人インストールをサポートしています。
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- Red Hat Enterprise Linux 5 Update 10
- Red Hat Enterprise Linux 5 Update 11
- Red Hat Enterprise Linux 6 Update 4
- Red Hat Enterprise Linux 6 Update 5
- Red Hat Enterprise Linux 6 Update 6
- Red Hat Enterprise Linux 6 Update 7
- Red Hat Enterprise Linux 6 Update 8
- Red Hat Enterprise Linux 7
- Red Hat Enterprise Linux 7 Update 1
- Red Hat Enterprise Linux 7 Update 2
- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 3
- SUSE Linux Enterprise Server 11 Service Pack 4
- SUSE Linux Enterprise Server 12
- SUSE Linux Enterprise Server 12 Service Pack 1
- VMware ESXi 5.1
- VMware ESXi 5.5
- VMware ESXi 6.0
- Ubuntu 12.04
- Ubuntu 14.04.4 LTS
- Ubuntu 16.04.1
- CentOS 6.6
- CentOS 6.7
サポートされるプラットフォーム
UCS-SCU は次のシスコ プラットフォームでサポートされています。
- UCS-C22 M3
- UCS-C24 M3
- UCS-C220 M3
- UCS-C240 M3
- UCS-C220 M4
- UCS-C240 M4
- UCS-C460 M4
- UCS-C3160 M3
- UCS-C3X60 M3
- UCS-C3X60 M4
サポートされる周辺デバイス
表 1-1 に、UCS-SCU でサポートされる LOM および LSI コントローラ デバイスを示します。
表 1-1 LOM および LSI コントローラ デバイス
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C3260 |
UCSC-C3260-SIOC |
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(注) 単一の仮想ドライブに 32 を越える HDD を含めないようにする必要があります。
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C3160 |
Intel I350、Cisco VIC 1227 |
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(注) 単一の仮想ドライブに 32 を越える HDD を含めないようにする必要があります。
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C22 |
Intel I350 |
- 9265-8i
- 9240-8i
- 9220-4i
- 9220-8i
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C24 |
Intel I350 |
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C220、C240 |
Intel I350 |
- LSI 9266-8i
- Cisco UCSC RAID SAS 2008M-8i
- LSI 内蔵 MegaRAID
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- 0、1、5、6、10、50、60
- 0、1、5、10、50
- 0、1、5(TSOC がサーバにインストールされている場合)、10
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C220 M4 |
Intel I350 |
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C240 M4 |
Intel I350 |
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C460 M4 |
X540 |
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- 0、1、1E、5、6、10、50、および 60
- 0、1、5、6、10、50、および 60
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(注) UCS-SCU の RAID 設定ユーティリティは、システムを再起動した後、この機能エリアの開始時にのみ物理ドライバを検出します。この機能エリア内で移動中にハード ディスクのドライバを削除または追加しないでください。
(注) 一部の LSI RAID コントローラは、RAID 設定中の動作完了に時間がかかります。SCU はこの問題を制御しません。回避策として RAID を再作成できます。または、動作が完了するまで待機してください。
ハードウェア要件
次に、UCS-SCU の最小ハードウェア要件を示します。
- CD-ROM ドライブ :UCS-SCU を起動し、実行するためには、USB CD/DVD-ROM ドライブが必要です。UCS-SCU を起動するために、Cisco IMC KVM で仮想メディア オプションも使用できます。
- マウス :一部の機能では、ナビゲーション用に標準マウス(PS/2 または USB)が必要です。
- USB ディスクオンキー デバイス :UCS-SCU のログの保存などの機能のために、USB ディスクオンキーが必要です。
- RAM :最低 1 GB の RAM。使用可能な RAM が最低推奨値より小さい場合、UCS-SCU は適切に機能しません。
- ネットワーク アダプタ :support.cisco.com からの OS ドライバのダウンロードなど、一部のオプション機能にはネットワーク アクセスが必要です。任意の単一のオンボード NIC アダプタ接続がサポートされます。
(注) 現在、UCS-SCU は Intel アダプタだけをサポートしています。
- RAID カード :RAID 設定および OS のインストールは、選択されたコントローラでサポートされます。詳細については、次のマニュアルを参照してください。
– 『Hardware and Software Interoperability Matrix』