この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
このモジュールでは、IPv4 を使用して 2 台のデバイス間のエンドツーエンド応答時間をモニタするように、IP サービス レベル契約(SLA)Internet Control Message Protocol(ICMP)エコー処理を設定する方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
Internet Control Message Protocol(ICMP)エコー動作は、IPv4 を使用する 2 台のデバイス間のエンドツーエンド応答時間を測定します。応答時間は、ICMP エコー要求メッセージを宛先に送信してから ICMP エコー応答を受信するまでの時間を測定して算出されます。ICMP エコーは、ネットワーク接続問題のトラブルシューティングに役立ちます。ICMP エコー動作の結果を表示および分析することで、ネットワーク IP 接続の実況状況を判断できます。
次の図では、ICMP エコー動作で ping テストを使用して、送信元 IP SLA デバイスと宛先 IP デバイスの間の応答時間を測定しています。多くのお客様が、応答時間の測定に IP SLA ICMP ベース動作、社内 ping テスト、または ping ベース専用プローブを使用しています。
IP SLA ICMP エコー動作と ICMP ping テストは同じ IETF 仕様に準拠しているので、どちらの方法でも同じ応答時間が得られます。
宛先デバイスにはシスコ ネットワーキング デバイスを使用することを推奨しますが、RFC 862 エコー プロトコルをサポートするネットワーキング デバイスであれば、任意のデバイスを使用できます。
(注) | 宛先デバイスで IP SLA Responder を設定する必要はありません。 |
次のいずれかの作業を実行します。
トラップを生成する目的、または別の動作を開始する目的で、IP Service Level Agreement(SLA)動作に予防的しきい値条件と反応トリガーを追加するには、「IP SLA 動作の予防的しきい値モニタリングの設定」の章の項「予防的しきい値モニタリングの設定」を参照してください。
このタスクは、送信元デバイスで実行します。
トラップを生成する目的、または別の動作を開始する目的で、IP Service Level Agreement(SLA)動作に予防的しきい値条件と反応トリガーを追加するには、「IP SLA 動作の予防的しきい値モニタリングの設定」の章の項「予防的しきい値モニタリングの設定」を参照してください。
(注) |
|
トラップを生成する目的、または別の動作を開始する目的で、IP サービス レベル契約(SLA)動作に予防的しきい値条件と反応トリガーを追加するには、「IP SLA 動作の予防的しきい値モニタリングの設定」の章の項「予防的しきい値モニタリングの設定」を参照してください。
以下に、送信元デバイスでの基本 ICMP エコー動作を設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature sla sender switch(config)# ip sla 6 switch(config-ip-sla)# icmp-echo 192.0.2.134 source-ip 192.0.2.132 switch(config-ip-sla-echo)# end
以下に、ただちに開始され、無期限に実行される ICMP エコーの IP SLA 動作タイプを設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature sla sender switch(config)# ip sla 6 switch(config-ip-sla)# icmp-echo 192.0.2.134 source-ip 192.0.2.132 switch(config-ip-sla-echo)# frequency 300 switch(config-ip-sla-echo)# request-data-size 38 switch(config-ip-sla-echo)# tos 160 switch(config-ip-sla-echo)# timeout 6000 switch(config-ip-sla-echo)# tag SFO-RO switch(config-ip-sla-echo)# end
次に、すでに設定されている IP SLA 動作をスケジュールする例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# feature sla sender switch(config)# ip sla schedule 6 life forever start-time now switch(config)# exit