この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco 7000 シリーズ デバイス上で実行されている Cisco Nexus NX-OS ソフトウェアには、以下のような特徴があります。
復元力
ビジネス クラスのクリティカルな可用性を提供します。
モジュール型
ビジネス ニーズに応じた拡張が可能です。
高いプログラマビリティ
アプリケーション プログラミング インターフェイス(API)による迅速な自動化およびオーケストレーションを実現します。
セキュア
データと動作が保護され、維持されます。
フレキシブル
新しいテクノロジーの導入および有効化が可能です。
スケーラブル
ビジネスとその要件に対応して拡大できます。
簡単な管理
必要な学習量の削減、導入のシンプル化、簡単な管理が実現します。
Cisco NX-OS オペレーティング システムにより、デバイスはユニファイド ファブリック モードで機能し、プログラム可能な自動化機能によるネットワーク接続が実現します。
Cisco NX-OS には、オープン ソース ソフトウェア(OSS)とともに、自動化、オーケストレーション、プログラマビリティ、監視、コンプライアンス サポートを提供する商用テクノロジーが含まれています。
デバイス上の拡張 Cisco NX-OS は、自動化をサポートします。プラットフォームには、PowerOn Auto Provisioning (POAP)のサポートが含まれます。
PowerOn Auto Provisioning(POAP)は、ネットワークに初めて Cisco Nexus デバイスをする際に、ソフトウェア イメージのインストールやアップグレードのプロセス、およびコンフィギュレーション ファイルのインストール プロセスを自動化します。ネットワーク容量を拡張するために必要な手動作業が削減されます。
POAP 機能を備えた Cisco Nexus デバイスは、起動時にスタートアップ コンフィギュレーションが見つからないと、POAP モードを開始します。デバイスは、DHCP サーバを検索し、インターフェイス IP アドレス、ゲートウェイ アドレス、および DNS サーバ IP アドレスを自身で設定します。デバイスは TFTP サーバの IP アドレスまたは HTTP サーバの URL を取得し、コンフィギュレーション スクリプトをダウンロードします。このスクリプトはデバイスをイネーブルにして、適切なソフトウェア イメージとコンフィギュレーション ファイルをダウンロードしてインストールします。
POAP に関する詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスは、OpenStack Networking(別名 Neutron)用の Cisco Nexus プラグインをサポートします(http://www.cisco.com/web/solutions/openstack/index.html)。このプラグインにより、Infrastructure as a Service(IaaS)ネットワークを構築し、クラウド ネットワークを導入できます。OpenStack を使用して、オンデマンド、セルフサービス、マルチテナントのコンピューティング インフラストラクチャを構築できます。ただし、仮想インフラストラクチャと物理インフラストラクチャをまたいで OpenStack の VLAN ネットワーキング モデルを実装する場合は、困難をともなうことがあります。
OpenStack Networking の拡張可能なアーキテクチャは、ネットワークを直接設定するプラグインをサポートします。ただし、ネットワーク プラグインを使用すると、そのプラグインの対象テクノロジーのみが設定されます。VLAN を実行している複数のホスト間で OpenStack クラスタを実行している場合、一般的なプラグインでは、仮想ネットワーク インフラストラクチャか物理ネットワークのいずれかを設定できますが、両方を設定することはできません。
Cisco Nexus プラグインでは、物理ネットワーク インフラストラクチャおよび仮想ネットワーク インフラストラクチャの両方の設定がサポートされているため、この困難な問題が解決されます。
Cisco Nexus プラグインは、OpenStack Networking の API コールに対応し、ネットワーク設定プロトコル(NETCONF)を使用して Cisco Nexus デバイスおよびハイパーバイザで稼働する Open vSwitch(OVS)を設定します。Cisco Nexus プラグインでは、物理ネットワークと仮想ネットワークの両方で VLAN を設定できます。また、VLAN ID が不要になったときにそれらをデプロビジョニングし、可能な限りそれらを新しいテナントに再度割り当てることにより、限られた VLAN ID の割り当ても行います。VLAN は、同じテナント ネットワークに属する複数の仮想(コンピューティング)ホスト上で実行される仮想マシンが物理ネットワーク経由で透過的に通信できるように設定されます。また、コンピューティング ホストから物理ネットワークへの接続がトランキングされ、仮想スイッチによってホスト上に設定された VLAN からのトラフィックのみを許可することが可能になります。
次の表に、OpenStack Networking 用の Cisco Nexus プラグインの機能を示します。
考慮事項 |
説明 |
Cisco Nexus プラグイン |
---|---|---|
仮想ホスト間でのテナント VLAN の拡張 |
VLAN は、物理ネットワークと仮想ネットワークの両方で設定される必要があります。OpenStack Networking は、一度に 1 つのプラグのみをサポートします。ネットワークのどの部分を手動で設定するかを選択する必要があります。 |
ネットワーキング API コールに対応し、物理スイッチおよび仮想スイッチの両方を設定します。 |
限られた VLAN ID の効率的な使用 |
すべてのスイッチで VLAN ID を静的にプロビジョニングすると、使用可能な VLAN ID のすべてが急速に消費されます。その結果、拡張性が制限され、ブロードキャスト ストームに対してネットワークが脆弱になります。 |
テナント ネットワークの作成時や破棄時にスイッチ間で VLAN のプロビジョニングやデプロビジョニングを行うことによって、限られた VLAN ID を効率的に使用します。 |
トップオブラック(ToR)スイッチでのテナント VLAN の簡単な設定 |
すべての物理スイッチで利用可能なすべての VLAN を静的にプロビジョニングする必要があります。この作業は手動で行うため、エラーが多発します。 |
Nexus プラグイン ドライバを通じて、仮想ホストに接続されているスイッチ ポートに、テナント ネットワーク固有の VLAN を動的にプロビジョニングします。 |
VLAN ID のインテリジェントな割り当て |
仮想ホストに接続されたスイッチ ポートがすべての VLAN に対応するように設定されます。即座にハードウェアの限界に達します。 |
ホストで設定されたネットワークに対応する VLAN のみに対して、仮想ホストに接続されているスイッチ ポートを設定します。この機能により、ポートと VLAN の正確な関連付けが実現します。 |
大規模なマルチラック導入を実現するアグリゲーション スイッチの VLAN 設定 |
コンピューティング ホストを複数のラックで実行する場合、Top-of-Rack 型スイッチを完全にメッシュするか、アグリゲーション スイッチを手動でトランクする必要があります。 |
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのサポートにより、大規模なマルチラック導入が可能になり、アグリゲーション スイッチの VLAN 設定が不要になります。 |
Cisco NX-API は、Cisco Nexus 7000 シリーズ プラットフォームへの HTTP ベースのプログラムによるアクセスを可能にします。このサポートは、オープン ソース Web サーバである NX-API によって実現します。NX-API は、Web ベースの API を使用した Cisco NX-OS CLI の設定と管理の機能を提供します。XML または JSON 形式で API コールの出力を公開するようにデバイスを設定できます。この API により、Cisco Nexus 7000 シリーズ プラットフォームでの迅速な開発が可能になります。
Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスは、インタラクティブ モードと非インタラクティブ(スクリプト)モードの両方で、Python v2.7.2 をサポートします。
デバイス上で Python スクリプト機能を使用することで、さまざまなタスクを実行するためのスイッチの CLI や、Power On Auto Provisioning(POAP)または Embedded Event Manager(EEM)アクションへのプログラムによるアクセスが実現します。Cisco NX-OS CLI のリターン テキストまたは JSON 出力を呼び出す Python コールに応答します。
Python インタープリタは Cisco NX-OS ソフトウェアに含まれています。
Cisco isco Nexus 7000 シリーズ デバイスの Python に対するサポートの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイスは、TCL(Tool Command Language)をサポートしています。TCL は、スイッチの CLI コマンドをより柔軟に使用できるスクリプト言語です。tcl を使用して show コマンドの出力の特定の値を抽出したり、スイッチを設定したり、Cisco NX-OS コマンドをループで実行したり、スクリプトで EEM ポリシーを定義したりすることができます。