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目次
この章では、Cisco NX-OS デバイス内でファブリック QoS マッピング機能を設定する方法について説明します。
ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新規および変更された情報(New and Changed Information)」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。
ファブリック QoS マッピング機能により、Cisco NX-OS デバイス内のデフォルト設定のコピーと、ファブリック トラフィック上でフロー制御を実行するコピーされたシステム キューの変更が可能になります。そのため、ネットワーク、トラフィック、およびトラフィックの優先順位付けの要件に基づいてファブリック キューイングのパラメータの選択が可能になります。
(注) |
デフォルトのポリシーは変更できません。 ファブリックに設定されるユーザ定義のポリシーは変更できません。 |
ファブリック キューイング ポリシーは、M1 および M2 のラインカードの QEngine で適用される COS-to-queue(cos2q)マッピング、入力キューイング ポリシーおよび出力キューイング ポリシーによって制御されます。
以下は cos2q マッピングに使用可能な 4 つのシステム定義のキューです。
CoS 値は、アクティブな QoS ネットワークのデータセンター イーサネット(DCE)cos2q マッピングを示します。 各システム定義のキューに対するデフォルトの COS 値割り当ては次のとおりです。
以下の表は cos2q ファブリック マッピングを実行する際に使用できるシステム定義のキューを示します。
キュー タイプ |
デフォルト CoS 値 |
---|---|
system-pq1 |
5、6、7 |
system-q2 |
3、4 |
system-q3 |
2 |
system-q-default |
0、1 |
cos2q ファブリック マッピングの設定については、「Cos2q ファブリック マッピングの設定」の項を参照してください。
入力方向では、system-q-default キューのキュー制限は、burst-optimized、default、mesh-optimized、または percent に設定できます。
ポリシー マップの入力バッファ ポリシーの設定については、「入力バッファ ポリシーの設定」の項を参照してください。
出力方向では、プライオリティおよび帯域幅はシステム定義のキューに設定できます。 優先できるのは system-pq1 キューのみです。 system-pq1 がプライオリティに設定されている場合、残りの 3 つのシステム キューは、帯域幅のパーセンテージに基づいて設定できます。 system-pq1 がプライオリティに設定されていない場合、すべての 4 つのシステム定義のキューが、それぞれに設定されている帯域幅を共有します。
ポリシー マップの出力キューの帯域割り当ての設定については、「出力キューの帯域割り当ての設定」の項を参照してください。
ファブリック QoS マッピングと連動している場合は、M シリーズ モジュールのすべてのポートがデフォルトの VDC にも割り当てられます。
ユーザー定義のファブリック QoS マッピングは次の順序で設定されます。
ファブリック マッピングのユーザ定義ポリシーを作成するためのデフォルト ポリシーのコピー
cos2q ファブリック マッピングの設定
ファブリック マッピングの入力バッファ ポリシーの設定
ファブリック マッピングの出力バッファ キューの帯域割り当ての設定
ファブリックに対する新しいポリシーの設定
デフォルトのポリシーをコピーして、ファブリック マッピングのための新しいポリシーを作成し、QoS 設定を変更することができます。
ユーザ定義のポリシーがファブリックで適用されない場合、デフォルトのポリシーは、入力方向と出力方向で考慮されます。
(注) |
デフォルトの VDC または管理者用 VDC にアクセスできるユーザのみがデフォルトのポリシーをコピーし、コピーしたポリシーのデフォルトのファブリック QoS 設定を変更できます。 |
次に、入力ポリシーの場合は「-in」、出力ポリシーの場合は「-out」のサフィックスがつくユーザー定義のポリシーを作成する例を示します。
Switch# configure terminal Switch(config)# qos copy policy-map type fabric-queuing system-in-policy suffix -in Switch(config)# qos copy policy-map type fabric-queuing system-out-policy suffix -out
次に、すべてのシステム定義のキューに対する Cos2q ファブリック マッピングを設定する例を示します。
Switch# configure terminal Switch(config)# class-map type queuing system-pq1 Switch(config-cmap-que)# match cos 0 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q-default Switch(config-cmap-que)# match cos 1 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q2 Switch(config-cmap-que)# match cos 2 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q3 Switch(config-cmap-que)# match cos 3 Switch(config-cmap-que)# exit
次に、ファブリックに対するユーザ定義の system-in-policy および system-out-policy を設定する例を示します。
Switch# configure terminal Switch(config)# system fabric Switch(config-sys-mfab)# service-policy type queuing input system-in-policy-in Switch(config-sys-mfab)# service-policy type queuing output system-out-policy-out Switch(config-sys-mfab)# exit
次の show policy-map system fabric コマンドからの出力サンプルでは、ファブリックで適用されている入力および出力ポリシーを表示しています。
Switch# show policy-map system fabric Service-policy (queuing) input: system-in-policy-in Class-map (queuing): system-q-default (match-any) queue-limit percent 60 Class-map (queuing): system-pq1 (match-any) Class-map (queuing): system-q2 (match-any) Class-map (queuing): system-q3 (match-any) Service-policy (queuing) output: system-out-policy-out Class-map (queuing): system-q-default (match-any) bandwidth remaining percent 5 Class-map (queuing): system-pq1 (match-any) priority level 1 Class-map (queuing): system-q2 (match-any) bandwidth remaining percent 5 Class-map (queuing): system-q3 (match-any) bandwidth remaining percent 5
次の show policy-map type queuing コマンドからの出力サンプルの抜粋では、ファブリックでの QoS マッピングを表示しています。
Switch# show policy-map type queuing Type queuing policy-maps ======================== policy-map type queuing system-in-policy class type queuing system-q-default queue-limit default class type queuing system-pq1 class type queuing system-q2 class type queuing system-q3 . . . policy-map type queuing system-out-policy class type queuing system-q-default bandwidth remaining percent 33 class type queuing system-pq1 priority level 1 class type queuing system-q2 bandwidth remaining percent 33 class type queuing system-q3 bandwidth remaining percent 33 . . . policy-map type queuing fab_in-system-in-policy class type queuing system-q-default queue-limit percent 60 class type queuing system-pq1 class type queuing system-q2 class type queuing system-q3 policy-map type queuing fab_out-system-out-policy class type queuing system-q-default bandwidth remaining percent 5 class type queuing system-pq1
以下の表に、このマニュアルで取り上げる新機能および変更された機能を要約し、各機能がサポートされているリリースを示します。 ご使用のソフトウェア リリースで、本書で説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。
機能名 |
リリース |
機能情報 |
---|---|---|
ファブリック QoS マッピング |
6.2(2) |
この機能が導入されました。 |
目次
- ファブリック QoS マッピングの設定
- 機能情報の確認
- ファブリック QoS マッピングに関する情報
- COS-to-Queue ファブリック マッピング
- 入力バッファ ポリシー
- 出力キューの帯域割り当て
- 注意事項と制約事項
- ファブリック QoS マッピングの設定
- デフォルトのポリシーのコピー
- Cos2q ファブリック マッピングの設定
- 入力バッファ ポリシーの設定
- 出力キューの帯域割り当ての設定
- ファブリックでの新しいユーザ定義ポリシーの設定
- ファブリック QoS マッピングの設定例
- 例:新しいユーザー定義の入力および出力ポリシーを作成するためのデフォルト ポリシーのコピー
- 例:Cos2q ファブリック マッピングの設定
- 例:ファブリックに対するユーザ定義のポリシーの設定
- 例:システム ファブリック設定の確認
- 例:ファブリックでの QoS マッピングの確認
- ファブリック QoS マッピングの機能履歴
この章では、Cisco NX-OS デバイス内でファブリック QoS マッピング機能を設定する方法について説明します。
- 機能情報の確認
- ファブリック QoS マッピングに関する情報
- 注意事項と制約事項
- ファブリック QoS マッピングの設定
- ファブリック QoS マッピングの設定例
- ファブリック QoS マッピングの機能履歴
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースで、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能がサポートされているリリースのリストについては、「新規および変更された情報(New and Changed Information)」の章または以下の「機能の履歴」表を参照してください。
ファブリック QoS マッピングに関する情報
ファブリック QoS マッピング機能により、Cisco NX-OS デバイス内のデフォルト設定のコピーと、ファブリック トラフィック上でフロー制御を実行するコピーされたシステム キューの変更が可能になります。そのため、ネットワーク、トラフィック、およびトラフィックの優先順位付けの要件に基づいてファブリック キューイングのパラメータの選択が可能になります。
(注)
デフォルトのポリシーは変更できません。 ファブリックに設定されるユーザ定義のポリシーは変更できません。
ファブリック キューイング ポリシーは、M1 および M2 のラインカードの QEngine で適用される COS-to-queue(cos2q)マッピング、入力キューイング ポリシーおよび出力キューイング ポリシーによって制御されます。
COS-to-Queue ファブリック マッピング
以下は cos2q マッピングに使用可能な 4 つのシステム定義のキューです。
CoS 値は、アクティブな QoS ネットワークのデータセンター イーサネット(DCE)cos2q マッピングを示します。 各システム定義のキューに対するデフォルトの COS 値割り当ては次のとおりです。
以下の表は cos2q ファブリック マッピングを実行する際に使用できるシステム定義のキューを示します。
表 1 システム定義のキューのタイプ キュー タイプ
デフォルト CoS 値
system-pq1
5、6、7
system-q2
3、4
system-q3
2
system-q-default
0、1
cos2q ファブリック マッピングの設定については、「Cos2q ファブリック マッピングの設定」の項を参照してください。
ファブリック QoS マッピングの設定
ユーザー定義のファブリック QoS マッピングは次の順序で設定されます。
ファブリック マッピングのユーザ定義ポリシーを作成するためのデフォルト ポリシーのコピー
cos2q ファブリック マッピングの設定
ファブリック マッピングの入力バッファ ポリシーの設定
ファブリック マッピングの出力バッファ キューの帯域割り当ての設定
ファブリックに対する新しいポリシーの設定
デフォルトのポリシーをコピーして、ファブリック マッピングのための新しいポリシーを作成し、QoS 設定を変更することができます。
ユーザ定義のポリシーがファブリックで適用されない場合、デフォルトのポリシーは、入力方向と出力方向で考慮されます。
(注)
デフォルトの VDC または管理者用 VDC にアクセスできるユーザのみがデフォルトのポリシーをコピーし、コピーしたポリシーのデフォルトのファブリック QoS 設定を変更できます。
デフォルトのポリシーのコピー
手順
Cos2q ファブリック マッピングの設定
手順
入力バッファ ポリシーの設定
手順
出力キューの帯域割り当ての設定
手順
ファブリックでの新しいユーザ定義ポリシーの設定
手順
例:Cos2q ファブリック マッピングの設定
次に、すべてのシステム定義のキューに対する Cos2q ファブリック マッピングを設定する例を示します。
Switch# configure terminal Switch(config)# class-map type queuing system-pq1 Switch(config-cmap-que)# match cos 0 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q-default Switch(config-cmap-que)# match cos 1 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q2 Switch(config-cmap-que)# match cos 2 Switch(config-cmap-que)# exit Switch(config)# class-map type queuing system-q3 Switch(config-cmap-que)# match cos 3 Switch(config-cmap-que)# exit例:ファブリックに対するユーザ定義のポリシーの設定
次に、ファブリックに対するユーザ定義の system-in-policy および system-out-policy を設定する例を示します。
Switch# configure terminal Switch(config)# system fabric Switch(config-sys-mfab)# service-policy type queuing input system-in-policy-in Switch(config-sys-mfab)# service-policy type queuing output system-out-policy-out Switch(config-sys-mfab)# exit例:システム ファブリック設定の確認
次の show policy-map system fabric コマンドからの出力サンプルでは、ファブリックで適用されている入力および出力ポリシーを表示しています。
Switch# show policy-map system fabric Service-policy (queuing) input: system-in-policy-in Class-map (queuing): system-q-default (match-any) queue-limit percent 60 Class-map (queuing): system-pq1 (match-any) Class-map (queuing): system-q2 (match-any) Class-map (queuing): system-q3 (match-any) Service-policy (queuing) output: system-out-policy-out Class-map (queuing): system-q-default (match-any) bandwidth remaining percent 5 Class-map (queuing): system-pq1 (match-any) priority level 1 Class-map (queuing): system-q2 (match-any) bandwidth remaining percent 5 Class-map (queuing): system-q3 (match-any) bandwidth remaining percent 5例:ファブリックでの QoS マッピングの確認
次の show policy-map type queuing コマンドからの出力サンプルの抜粋では、ファブリックでの QoS マッピングを表示しています。
Switch# show policy-map type queuing Type queuing policy-maps ======================== policy-map type queuing system-in-policy class type queuing system-q-default queue-limit default class type queuing system-pq1 class type queuing system-q2 class type queuing system-q3 . . . policy-map type queuing system-out-policy class type queuing system-q-default bandwidth remaining percent 33 class type queuing system-pq1 priority level 1 class type queuing system-q2 bandwidth remaining percent 33 class type queuing system-q3 bandwidth remaining percent 33 . . . policy-map type queuing fab_in-system-in-policy class type queuing system-q-default queue-limit percent 60 class type queuing system-pq1 class type queuing system-q2 class type queuing system-q3 policy-map type queuing fab_out-system-out-policy class type queuing system-q-default bandwidth remaining percent 5 class type queuing system-pq1ファブリック QoS マッピングの機能履歴
以下の表に、このマニュアルで取り上げる新機能および変更された機能を要約し、各機能がサポートされているリリースを示します。 ご使用のソフトウェア リリースで、本書で説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。 最新の警告および機能情報については、https://tools.cisco.com/bugsearch/ の Bug Search Tool およびご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートを参照してください。