Provisioning のダッシュボードとレポートの概要
一般的に、運用担当者は毎日ダッシュボードの画面を見て、IP テレフォニー環境をモニタします。Cisco Prime Collaboration Provisioning には 3 つのダッシュボードがあります。その内容は次のとおりです。
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グローバル管理ダッシュボード:プロセッサ、デバイス、ドメイン、ユーザの操作ステータスについてのリアルタイム情報を管理します。
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ドメイン管理ダッシュボード:ドメインに関連したデバイスおよびユーザの操作ステータスについてのリアルタイム情報を管理します。
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ユーザ ダッシュボード:実行中、保留中、および失敗したオーダーの詳細を管理します。ユーザ ダッシュボードは、管理、オーダー、および Self-Care 権限以外のユーザに表示されます。
Provisioning のダッシュボードの利点は次のとおりです。
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情報へのアクセスが簡単:プロセッサのキャパシティ、デバイスの同期ステータス、保留中のオーダー、展開の詳細を表示できます。また、ログイン済みのユーザおよびロックされているユーザも表示できます。
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カスタマイズが簡単:ダッシュボードの変更およびパーソナライズが可能であるため、見たいものを表示するようにダッシュボードのレイアウトを設定できます。
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軽量な GUI:データは Unified のダッシュボードに表示されます。外部ポップアップ ウィンドウの使用は最小化されています。
グローバル管理ダッシュボード
ホーム ダッシュボードでは、重要な統計情報ならびにプロセッサの詳細、保留中のオーダー、デバイス同期のステータス、ドメインと展開の詳細、およびログイン済みのユーザとロックされているユーザを表示できます。
このダッシュボードは [ホーム(Home)] の下で使用できます。
これらの情報すべてを単一のページに表示できるため、複数のページ間を移動する必要はありません。また、ダッシュボードに示されたリンクをクリックして、関連する詳細情報を表示することもできます。
ライセンスで許可されている音声端末数(エンドポイント数)および使用されている音声端末数の詳細が円グラフで示されます。この円グラフを表示するためには、Adobe Flash Player をシステムにインストールする必要があります。インストールされていない場合は、インストールするように求められます。
次の表に、グローバル管理、ドメイン管理、およびユーザ ダッシュボードで使用可能なダッシュレットを示します。
ダッシュレット |
説明 |
グローバル管理 |
ドメイン管理 |
ユーザ管理 |
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容量 |
このペインには、プロセッサ関連の詳細がリストされます。プロセッサのリスト、使用可能なライセンス数、および使用されているライセンス数を表示できます。このペインには、使用可能なライセンス数および使用されているライセンス数がグラフィック表示されます。 |
× |
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保留中のオーダーのステータス |
実行中、保留中、および失敗したオーダーのステータスのリストを表示できます。オーダー番号がハイパーリンクとして示されるため、そのリンクにアクセスしてオーダーの詳細を確認できます。ユーザは、承認および割り当てを待機しているオーダーのリストも表示できます。オーダー関連の詳細については、オーダーの概要を参照してください。 |
X |
X |
X |
デバイス同期ステータス |
デバイスおよびデバイスの同期の詳細を示すリストを表示できます。同期のステータスと完了日が示されます。このペインには検索フィルタがあり、デバイスの名前およびタイプに基づいてデバイスを検索できます。[デバイス同期ステータス(Device Sync Status)] で利用可能な情報は読み取り専用です。同期の詳細については、プロセッサ、ユーザ、ドメインの同期の概要を参照してください。 |
X |
X |
— |
展開の詳細 |
ドメイン グループとドメイン グループの設定の詳細を示すリストを表示できます。ドメイン名にアクセスすると、[ドメインの設定(Domain Configuration)] 画面を起動できます。ユーザ数、およびドメインに関連付けられているサービス エリアが、同期完了日と一緒に表示されます。 このペインには検索フィルタがあり、同期完了日に基づいて特定のドメイン、ユーザ、サービス エリアを検索できます。[展開の詳細(Deployment Details)] ペインで利用可能な情報は読み取り専用です。ドメインおよびドメイン設定の詳細については、ドメインの追加を参照してください。 |
X |
X |
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ログインしたユーザ |
アクティブ セッションを表示し、単一または複数のアクティブ セッションをログアウトさせることができます。このペインでは、アクティブ セッションの詳細を表示できます。同時ログインの最大数の詳細については、『System Capacity for Cisco Prime Collaboration Provisioning』を参照してください。[ログアウト(Logout)] ボタンを使用すると、単一または複数のアクティブ セッションを終了できます。このペインは、グローバル管理権限を持っている場合にのみ使用可能です。アクティブ セッションの表示またはログアウトを参照してください。 |
× |
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ロックされたユーザ |
このペインでは、ロックされているユーザのリストを表示できます。[ロック解除(Unlock)] ボタンを使用すると、ロックされているユーザのロックを解除できます。このペインは、グローバル管理ユーザ権限を持っている場合にのみ使用可能です。 |
× |
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Provisioning のレポート
レポート | 説明 | ||
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サービス エリア | Cisco Prime Collaboration Provisioning に設定されているすべてのサービス エリアに対して、コール プロセッサ、メッセージ プロセッサ、ルート パーティション、ユーザ ロール、緊急ロケーション(ELIN)グループ、電話番号ブロックの詳細が表示されます。 | ||
リソース設定 | 各コール プロセッサの関連付けられたドメイン、デバイス プール、サービス エリアを表示します。各メッセージ プロセッサのユーザ名、IP アドレス、関連付けられたドメイン、ユーザ テンプレートも表示します。 | ||
サービス設定 | サービス カタログを表示します。使用可能なテレフォニー製品、インフラストラクチャ設定製品、サービスをリストします。また、すべてのドメインの各ユーザ権限に関連付けられたサービスとエンドポイントも表示します。 | ||
エンドポイントインベントリ | すべてのエンドポイントの MAC アドレス、デバイス名、ドメイン、サービス エリア、タイプ、コール プロセッサ、コーリング サーチ スペース、ルート パーティション、デバイス プール、およびユーザ ID を表示します。 | ||
DNインベントリ | Cisco Prime Collaboration Provisioning に設定されているすべての電話番号に対して、コール プロセッサ、ルート パーティション、コール ピックアップ グループ、使用状態、予約状態が表示されます。 | ||
電話番号ブロック | Cisco Prime Collaboration Provisioning に設定されているすべての電話番号ブロックに対して、サービス エリア、最初の番号、最後の番号、ブロック サイズ、最小長が表示されます。 | ||
監査証跡 | 次のイベントを表示します。
監査証跡レポートの詳細については、監査証跡レポートを参照してください。 |
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エンドポイント/回線不一致 | 次のエンドポイント/回線不一致レポートを使用して、エンドポイントに関連付けられていない回線を特定できます。
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Provisioning のレポートを表示するには、[レポートのレポート(ReportsReports)] を選択します。
[レポート(Reports)] メニューの [Communications Managerのレポート(Communication Manager Reporting)] リンクをクリックし、[Communications Managerのレポート(Communication Manager Reporting)] ページを起動します。このページには、Cisco Prime Collaboration Provisioning に設定されているすべての Communication Manager デバイスが一覧表示されます。特定の Communication Manager リンクをクリックすると、Cisco Unified Reporting アプリケーションが、その Communication Manager に対して相互起動されます。
エンドポイント インベントリ レポートの生成
エンドポイント インベントリ レポートを生成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
[レポート(Report)] > [エンドポイント インベントリ(Endpoint Inventory)] を選択します。 |
ステップ 2 |
ドメインとエンドポイント モデルを選択します。 |
ステップ 3 |
次のいずれかを実行します。
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ステップ 4 |
設定をデフォルトに変更するには、[リセット(Reset)] をクリックします。 |
ステップ 5 |
[レポートをスケジュールする日時の選択(Select date and time to schedule report)] リンクをクリックします。 |
ステップ 6 |
予定表のウィンドウから日付と時刻を選択します。 |
ステップ 7 |
UTC オフセットまたは場所の詳細を選択します。 |
ステップ 8 |
[選択(Select)] をクリックして、レポートのスケジュール日時を設定します。 |
- [拡張プロビジョニング(Advanced Provisioning)] > [エンドポイントの管理(Manage Endpoints)] を選択します。
- [ドメイン(for domain)] フィールドで、レポート表示の対象とするドメインを選択します。
- [エンドポイントの検索(Search Endpoint)] をクリックします。
[エンドポイントインベントリレポート(Endpoint Inventory Report)] で、エンドポイントの横の [編集(Edit)] をクリックし、[エンドポイントインベントリ管理(Endpoint Inventory Management)] ページを起動します。このフィールドにはエンドポイントの情報が入力されています。
(注)
エンドポイント インベントリを検索するには、ポリシー グループまたは管理者グループのメンバーとしてログインしている必要があります。
監査証跡レポート
フィールド | 説明 |
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日付 |
イベントの日付と時刻。 |
ユーザ ID |
監査イベントの実行者のユーザ ID。 |
操作 |
サポートされているすべてのアクション(ユーザの追加、ユーザの更新、ユーザの削除、ユーザのログイン、ユーザのログアウト、ユーザのロック、ユーザのロック解除、ダイジェスト クレデンシャルの変更など)を示します。 |
ステータス |
イベントが成功したか失敗したかを示します。 |
クライアント IP |
ユーザ ログイン、ユーザ ログアウト、セッション タイムアウト、およびユーザのロック時のクライアントの IP アドレスを指定します。 |
詳細 |
アクションに基づいて特定の監査証跡の詳細情報を示します。この詳細情報には、ユーザ、ドメイン、電話番号、ログイン、ログアウト、ロック、ロック解除、ユーザ ロール、ユーザ タイプ、電子メール、セルフケア、名、ミドル ネーム、姓などが含まれます。 |
監査ログ証跡レポートを使用してオーダーを追跡することもできます。これは、ユーザによって実行されたアクティビティを追跡し、操作がいつ実行されたのか識別するために役立ちます。たとえば、ユーザのログイン イベントまたはログアウト イベントに基づいて、特定のユーザがログイン中に作成したオーダーを検索できます。ユーザ インターフェイスで提供されるフィルタリングに基づいて監査データを .tsv 形式でエクスポートできます。特定の監査証跡の詳細情報を表示するには、[クイックビュー(Quick View)] をポイントします。
監査テーブルには、デフォルトでは、過去 24 時間のエントリが含まれます。ユーザは、日付フィルタから特定の日付範囲を選択して、使用可能なエントリをテーブルに入力することができます。
ユーザは、消去されたエントリを表示できません。消去期間は、[管理(Administration)] > [データ メンテナンス(Data Maintenance)] ページで指定する必要があります。
Cisco Prime Collaboration Provisioning リリース 12.5 以降:
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[レポート(Report)] > [監査証跡(Audit Trail)] に移動して、[スケジュール済みエクスポート(Scheduled Export)] ボタンをクリックします。
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[監査バックアップを有効にする(Enable Audit Backup)] チェック ボックスをオンにして監査バックアップを有効化します。
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[開始時刻(Start Time)] フィールドで、カレンダーから開始時刻を選択します。
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次のオプションを使用して監査バックアップの繰り返しスケジュールを設定します。 -
なし
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毎日
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週 1 回
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月 1 回
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[SFTPバックアップのロケーション(SFTP Backup Location)] ボックスで、次の SFTP ロケーションの詳細を入力します。
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Hostname/IP address
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パス
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ポート
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ユーザ名
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パスワード
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バックアップ ファイルを暗号化するために、[パスワード保護(Password Protection)] ボックスで [パスワード(Password)] フィールドにパスワードを入力し、[パスワードの確認(Confirm Password)] フィールドにパスワードを再入力します。
(注)
7z が SFTP サーバにインストールされていることを確認します。手順 6 で入力したパスワードは、バックアップ ファイルの復号化に使用されます。このパスワードを覚えておいてください。パスワードがないとファイルを解凍できません。
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[保存(Save)] をクリックします。
トラブルシューティング
問題:ページの更新後に最新の監査イベントが監査レポートに表示されません。
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日付フィルタをクリアします。
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現在のタイムスタンプの日付フィルタを変更します。