従来の IOS は、最大値(shape)と最小(bandwidth)を使用して、トラフィックの輻輳が発生した場合の各スケジューラ ノードの動作を定義します。つまり、2 つのパラメータによるスケジューラです。
ASR 1000 は、3 つのパラメータ、最大値(shape)、最小値(bandwidth)、および超過帯域幅の共有を調整する超過値(bandwidth remaining)による別のスケジューラです。2 つのパラメータによるスケジューラでは、超過帯域幅は比例的に(各クラスの帯域幅率と同じに)クラス間で共有されます。しかし、3
つのパラメータによるスケジューラでは、最小帯域幅の要件が満たされると、デフォルトによって超過帯域幅は等分に共有されますが、これは、「bandwidth remaining」コマンドを使用すると調整できます。ISR 4000 プラットフォームは、同じ設計を共有しています。
従来の IOS では、階層のリーフと中間ノードで帯域幅を設定することができます。IOS XE では、階層のリーフ ノードでのみ、bandwidth(bandwidth rate または bandwidth percent)が許可されます。つまり、bandwidth(bandwidth
rate または bandwidth percent)クラスは、キューイング機能を含んでいる子ポリシー マップに対応付けることはできません。これはソフトウェアでの制約であるため、将来、解除される可能性があります。
従来の IOS QoS ポリシー マップを IOS XE プラットフォームに移行する現在の導入の場合、中間ノードの bandwidth コマンドを bandwidth remaining コマンドに変換することが最良の選択肢です。bandwidth
remaining percent コマンドまたは bandwidth remaining ratio コマンドを使用すると、非常によく似た動作を実現できます。