Cisco Crosswork インフラストラクチャ、Cisco Crosswork データゲートウェイ(Cisco Crosswork Data Gateway)、および Crosswork アプリケーションで構成される統合ソリューションである Cisco Crosswork Network Controller は、エンドツーエンドのネットワークのプロアクティブな管理を可能にし、インテントベースのクローズドループ自動化ソリューションを提供することで、イノベーションの迅速化、最適なユーザーエクスペリエンス、優れた運用性を実現します。
Cisco Crosswork インフラストラクチャ
Cisco Crosswork インフラストラクチャ は、マイクロサービスベースのプラットフォームであり、Crosswork アプリケーションの実行に必要な基盤となります。拡張性、スケーラビリティ、高可用性を実現するクラスタアーキテクチャを採用しています。Crosswork クラスタは、ハイブリッド構成で動作する
3 つの VM またはノードで構成されます。必要な場合には、展開したアプリケーションの要件に合わせて VM やノードをワーカーの構成に追加できます(最大 2 つのノード)。ハイブリッドノードではインフラストラクチャポッドとアプリケーションポッドを実行できますが、ワーカーノードではアプリケーションポッドのみを実行できます。ハイブリッドノードとワーカーノードの合計数は、ネットワークのサイズと実行されているアプリケーションによって異なります。シスコ
カスタマー エクスペリエンス チームと協力して、ネットワークに必要なノードの数を決定してください。
(注)
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以降このガイドでは、Cisco Crosswork インフラストラクチャ を「Cisco Crosswork」と呼びます。
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Cisco Crosswork データゲートウェイ(Cisco Crosswork Data Gateway)
Cisco Crosswork は 1 つ以上の Cisco Crosswork データゲートウェイ(Cisco Crosswork Data Gateway) と統合し、管理対象デバイスから情報を収集して Cisco Crosswork や外部の宛先に転送します。その後、情報は Crosswork アプリケーションによって分析および処理され、ネットワークの管理やネットワークの変更への対応に使用されます。ネットワークに展開される
Crosswork Data Gateway の数は、デバイスの数、収集されるデータの量、全体的なトポロジ、冗長性の要件によって異なります。Crosswork Data Gateway はそれぞれ個別の VM に展開されます。お客様のニーズに最適な展開に関するガイダンスについては、シスコのカスタマー エクスペリエンス チームにお問い合わせください。
Crosswork Data Gateway は、展開される Crosswork ソリューションの不可欠な部分です。このため、このドキュメントでは、Crosswork インフラストラクチャと並行してインストールする必要がある基本コンポーネントとして、Crosswork
Data Gateway について説明します。
その他の統合コンポーネント
Cisco Network Services Orchestrator は、Cisco Crosswork のプロバイダーとして機能し、データ収集用の MDT センサーパスの構成(オプション)など、想定される機能に従ってデバイスを構成します。Cisco NSO はデバイスの管理、構成、およびメンテナンスサービスの重要な機能を提供します。
Cisco セグメントルーティングパス計算要素(SR-PCE)は、セグメント ルーティング トラフィック エンジニアリング(ST-TE)と Resource Reservation Protocol トラフィック エンジニアリング(RSVP-TE)の両方をサポートする IOS-XR マルチドメインステートフル
PCE です。Cisco Crosswork は、テレメトリと Cisco SR-PCE から収集されたデータの組み合わせを使用して、最適な TE トンネルのパスを分析および計算したり、ネットワーク内のデバイスを検出したりします。
Cisco Crosswork は、他のプロバイダー(Cisco WAE、Syslog、Alert など)、外部サーバー(TACACS+、LDAP、RADIUS)、DHCP サーバー(Crosswork ZTP を使用する場合)、および外部 Kafka(外部のデータ収集の接続先用)と統合することもできます。これらの特定の統合に関する詳細は、『Cisco Crosswork Network Controller 5.0 Administration Guide』またはアプリケーションガイドで説明されています。