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次の手順は、サポート対象の全プラットフォームに適用されます。プラットフォーム別に、Cisco IOS ソフトウェア コマンドのわずかな相違についても説明します。
ルータのコンフィギュレーションを変更するには、「EXEC(またはイネーブル モード)」と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。 configure コマンドを使用して新規インターフェイスを設定したり、既存のインターフェイス設定を変更したりするには、まず enable コマンドを入力して、EXEC コマンド インタープリタの特権レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。
特権レベルのシステム プロンプトは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。コンソール端末で特権レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。EXEC プロントでは、特権レベル パスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ保護のため、入力したパスワードは表示されません。正しいパスワードを入力すると、特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
新規インターフェイスを設定する場合は、「インターフェイスの設定」へ進みます。
新しい PA-POS-1OC3 が正しく搭載されている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認してから、特権レベルの configure コマンドを使用して、新規インターフェイスを設定します。次の情報を用意しておく必要があります。
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
新しい PA-POS-1OC3 を取り付けた場合、または既存インターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始して、新規インターフェイスを設定する必要があります。設定済みの PA-POS-1OC3 を交換した場合には、システムにより新規インターフェイスが認識され、新規インターフェイスがそれぞれ既存の設定で起動します。
使用できるコンフィギュレーション オプションの概要、および PA-POS-1OC3 上のインターフェイスの設定手順については、「関連資料」の該当するコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
EXEC コマンド インタープリタの特権レベルでコンフィギュレーション コマンドを実行するには、通常、パスワードが必要になります(EXEC 特権レベルについては、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。必要に応じて、システム管理者からパスワードを入手してください。
電源投入時、新しい PA-POS-1OC3 上の OC-3 インターフェイスはシャットダウンされます。インターフェイスをイネーブルにするには、コンフィギュレーション モードで no shutdown コマンドを入力する必要があります(基本的なコンフィギュレーション を参照)。追加引数を指定せずに OC-3 インターフェイスをイネーブルにする(シャットダウン状態から戻す)場合、デフォルトのインターフェイス コンフィギュレーション ファイル パラメータは 表4-1 のとおりです。
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1.これらのデフォルト パラメータは、サポート対象の全プラットフォームに搭載の PA-POS-1OC3 に適用されます。 |
ポート アダプタを交換するかどうかに関係なく、インターフェイスを取り外す場合には、新規または再設定したインターフェイス プロセッサの取り付け時に異常が発生しないように、事前に shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウン(ディセーブルに設定)してください。シャットダウンしたインターフェイスは、show コマンドの出力に管理上のシャットダウンとして表示されます。
インターフェイスをシャットダウンする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタの特権レベル(またはイネーブル モード)を開始します(詳細は「EXEC コマンド インタープリタの使用方法」を参照)。
ステップ 2 特権レベルのプロンプトに次のように入力し、コンフィギュレーション モードを開始して、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 3 interface pos サブコマンド(およびインターフェイスのインターフェイス アドレス)を入力し、さらに shutdown コマンドを入力して、インターフェイスをシャットダウンします。
終了したら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit を入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタに戻ります。
表4-2 に、サポート対象プラットフォームに対応する shutdown コマンドの構文を示します。
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Cisco 7200 VXR ルータ 2 |
interface コマンドを入力し、続けて type |
スロット 6 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
interface コマンドを入力し、続けて type |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface コマンドを入力し、続けて type |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface コマンドを入力し、続けて type |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: Router(config-if)# shutdown Ctrl-Z Router# |
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interface コマンドを入力し、続けて type |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface コマンドを入力し、続けて type |
インターフェイス プロセッサ スロット 1 に搭載された VIP のポート アダプタ スロット 1 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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FlexWAN または拡張 FlexWAN が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータ(7603、7606、7609、7613) |
interface コマンドを入力し、続けて type |
モジュール スロット 3 の FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 0 に搭載されたポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
2.Cisco AS5800 の Cisco 7206 VXR ルータ シェルフの場合、上記のインターフェイス指定にシェルフ番号が含まれます。たとえば、ルータ シェルフ 5 のポート アダプタ スロット 3 に搭載された PA-POS-1OC3 の OC-3 インターフェイスを指定するには、interface serial 5/3/0 コマンドを使用します。 |
ステップ 4 次のように入力し、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保存します。
コンフィギュレーションが NVRAM に保存されると、 OK メッセージが表示されます。
show interfaces コマンドを使用し、インターフェイスのタイプとインターフェイス アドレスを指定して特定のインターフェイスを表示し、新しいインターフェイスが正しい状態( shut down )であるかどうかを確認します。
表4-3 に、サポート対象プラットフォーム別に show interfaces pos コマンドの例を示します。
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Cisco 7200 VXR ルータ 3 |
show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port (ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
スロット 6 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port (ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port (ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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show interface pos コマンドを入力し、続けて slot/port (モジュール スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port (ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
スロット 1 のポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port-adapter / port (インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
インターフェイス プロセッサ スロット 1 に搭載された VIP のポート アダプタ スロット 1 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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FlexWAN または拡張 |
show interfaces pos コマンドを入力し、続けて slot / port-adapter / port (モジュール スロット番号/ポート アダプタ ベイ番号/インターフェイス ポート番号)を入力します。 |
モジュール スロット 3 の FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 0 に搭載されたポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
3.Cisco AS5800 の Cisco 7206 VXR ルータ シェルフの場合、上記のインターフェイス指定にシェルフ番号が含まれます。たとえば、ルータ シェルフ 5 のポート アダプタ スロット 3 に搭載された PA-POS-1OC3 の OC-3 インターフェイスを指定するには、show interface 5/3/0 コマンドを使用します。 |
ステップ 5 インターフェイスを再びイネーブルにする手順は、次のとおりです。
a. ステップ 3を繰り返してインターフェイスを再びイネーブルにします。shutdown コマンドの代わりに、 no shutdown コマンドを入力します。
b. ステップ 4を繰り返し、新しいコンフィギュレーションをメモリに保存します。
copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. インターフェイスが正しい状態であるかどうかを確認します。 show interfaces コマンドを使用し、インターフェイスのタイプとインターフェイス アドレスを指定します。
基本的なコンフィギュレーションの手順は、次のとおりです。( no shutdown )コマンドでインターフェイスをイネーブルにして、IP ルーティングを指定する作業が含まれます。システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーション コマンドを使用した設定が必要になることがあります。
ご使用のポート アダプタのインターフェイスで利用できるコンフィギュレーション コマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。
次に示す手順では、特に明記しないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押してください。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでも特権レベルを終了し、ユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 interface pos コマンド、続けて設定対象のインターフェイスのインターフェイス アドレスを入力して、新しく設定するインターフェイスを指定します。
表4-4 に、サポート対象プラットフォーム別に interface pos サブコマンドの例を示します。
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Cisco 7200 VXR ルータ 4 |
interface pos コマンドを入力し、続けて |
ポート アダプタ スロット 6 の PA-POS-1OC3 のインターフェイス 0 を指定する例: |
interface pos コマンドを入力し、続けて |
ポート アダプタ スロット 1 の PA-POS-1OC3 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface pos コマンドを入力し、続けて |
ポート アダプタ スロット 1 の PA-POS-1OC3 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface pos コマンドを入力し、続けて |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface pos コマンドを入力し、続けて |
ポート アダプタ スロット 1 の PA-POS-1OC3 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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interface pos コマンドを入力し、続けて |
インターフェイス プロセッサ スロット 1 に搭載された VIP のポート アダプタ スロット 1 のインターフェイス 0 を指定する例: |
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FlexWAN または拡張 |
interface pos コマンドを入力し、続けて |
モジュール スロット 3 の FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 0 に搭載されたポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例: |
4.Cisco AS5800 の Cisco 7206 VXR ルータ シェルフの場合、上記のインターフェイス指定にシェルフ番号が含まれます。たとえば、ルータ シェルフ 5 のポート アダプタ スロット 3 に搭載された PA-POS-1OC3 の OC-3 インターフェイスを指定するには、interface pos 5/3/0 コマンドを使用します。 |
ステップ 3 (IP ルーティングがイネーブルに設定されているシステムでは)次の例のように ip address コンフィギュレーション サブコマンドを入力し、IP アドレスおよびサブネット マスクをインターフェイスに割り当てます。
ステップ 4 次のように、シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。
no shutdown コマンドによりインターフェイスに enable コマンドが渡され、PA-POS-1OC3 が以前のコンフィギュレーション コマンドに基づいて設定されます。
ステップ 5 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なその他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を設定します。
ステップ 6 コンフィギュレーション コマンドをすべて入力し、コンフィギュレーションの完了後、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 7 次の手順で、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
以上で、基本的なコンフィギュレーションの作成手順は終了です。show コマンドを使用してインターフェイスの設定を確認するには、「コンフィギュレーションの確認」を参照してください。
ネットワーク環境に合わせて、すべての設定パラメータのデフォルト値をカスタマイズすることができます。PA-POS-1OC3 の設定をカスタマイズする必要がある場合、次の説明に従ってインターフェイス サブコマンドを使用します。
PA-POS-1OC3 の取り付け先のプラットフォームに関係なく、インターフェイス サブコマンドは同じ働きをします。ただし、これらのコマンドを使用するには、最初に interface pos コマンドを入力して、設定するインターフェイスを選択する必要があります。以下のすべての設定例では、 interface pos コマンドのインターフェイス アドレスの引数として、Cisco 7200 VXR ルータの 3/0(ポート アダプタ スロット 3、インターフェイス 0)を使用しています。
特定のプラットフォームでの interface pos コマンドの正しい構文については、 表4-4 を参照してください。
(注) デフォルトの MTU サイズは、4470 バイトです。デフォルト値の 4470 バイトは、自律スイッチング用の Fiber Distributed Data Interface(FDDI)および High-Speed Serial Interface(HSSI)の Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)値と一致しています。
ステップ 1 MTU サイズを設定する場合は、 mtu bytes コマンドを入力します。ここで bytes は、64 ~ 117994 の範囲の値になります。
ステップ 2 デフォルト値の 4470 バイトに戻すには、 no mtu コマンドを入力します。
デフォルトのフレーミング設定は、SONET STS-3c です。
ステップ 1 SDH STM-1 に設定するには、 pos framing sdh コマンドを入力します。
ステップ 2 SONET STS-3c に戻すには、 no pos framing sdh コマンドを入力します。
デフォルトのクロック設定では、PA-POS-1OC3 は回復後の受信(RX)クロックを使用して送信(TX)クロックを提供します(「 ループ タイミング 」と呼ばれる方式です)。
(注) 回線ループバックが選択されると、PA-POS-1OC3 は、ループバックが解除されるまで強制的にループ タイミング モードになります。
ステップ 1 PA-POS-1OC3 が送信クロックを内部生成するように指定するには、 clock source internal コマンドを入力します。
ステップ 2 ループ タイミングに戻すには、 no clock source internal または clock source line コマンドを入力します。
Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)のデフォルトは、16 ビット CRC です。CRC は、計算された数値を使用して転送データのエラーを検出する、エラー チェック技法です。PA-POS-1OC3 は 32 ビット CRC もサポートしています。データ フレームの送信側で、Frame Check Sequence(FCS)を計算します。送信側は、FCS 値を発信メッセージに付加してからフレームを送信します。受信側では FCS を再計算し、その結果を送信側からの FCS と比較します。2 つの値が異なっていれば、受信側は転送エラーが発生したとみなし、送信側にフレームの再送信を要求します。
ステップ 1 32 ビット CRC にインターフェイスを設定するには、 crc 32 コマンドを入力します。
ステップ 2 32 ビット CRC をディセーブルにし、デフォルトの 16 ビット CRC 設定にインターフェイスを戻すには、 no crc 32 コマンドを入力します。
SONET ペイロード スクランブルのデフォルトはディセーブルです。SONET ペイロード スクランブルは、十分なビット転送密度を保証するため、自己同期スクランブラ(x^43+1)を OC-3 インターフェイスのSynchronous Payload Envelope(SPE; 同期ペイロード エンベロープ)に適用します。
(注) 接続の両端で、同じスクランブル アルゴリズムを使用する必要があります。
pos scramble-atm コマンドを使用して SONET ペイロード スクランブルをイネーブルにします(このコマンドにはキーワードまたは引数はありません)。
ステップ 1 SONET ペイロード スクランブルをイネーブルにするには、次のコマンド シーケンスを使用します。
ステップ 2 SONET ペイロード スクランブルがインターフェイス上でイネーブルになっていることを確認するには、 show startup-config コマンドを入力します。スクランブルがイネーブルになっていると、コンフィギュレーションに次のように表示されます。
ステップ 3 SONET ペイロード スクランブルをディセーブルにするには、 no pos scramble-atm コマンドを使用します。
次に、ルータ A とルータ B に Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)を設定する例を示します(図4-1を参照)。この例では、ルータ A に実行インターフェイスを、ルータ B に保護インターフェイスを設定します。ルータ A の実行インターフェイスが使用できなくなると、自動的にルータ B の保護インターフェイスに接続が切り替わります。
ルータ A には実行インターフェイスがあります。次の設定を使用します。
ルータ B には保護インターフェイスがあります。次の設定を使用します。
(注) ループバック インターフェイスは相互接続用です。aps group コマンドを使用して、保護グループを 1 つ設定します。
設定を確認する場合やスイッチオーバーの発生の有無を確認する場合は、show aps コマンドを使用します。
SONET APS の詳細については、次のマニュアルを参照してください。
• 『Automatic Protection Switching of Packet-over-SONET Circuits』 ― この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1824/products_feature_guide09186a0080087ad9.html
• 『 Configuring Redundancy for POS/APS 』 ― この資料は、次の URL から入手できます。
新規インターフェイスを設定したあとで、 show コマンドを使用して新規インターフェイスまたは全インターフェイスのステータスを表示し、ping コマンドおよび loopback コマンドを使用して接続を確認します。ここでは次の項目について説明します。
• 「show コマンドによる新規インターフェイスのステータス確認」
コマンドの詳細および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
表4-5 に、 show コマンドを使用して、新規インターフェイスが正しく設定され、正常に動作しているかどうか、また PA-POS-1OC3 が正しく表示されているかどうかを確認する方法を示します。次に、一部の show コマンドについて出力例を紹介します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンされている場合、またはハードウェアが正しく動作していないというメッセージが表示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。それでも、インターフェイスをアップに設定できないときは、製品を購入した代理店に連絡してください。
• 「show version または show hardware コマンドの使用例」
使用システムに当てはまる項目を選択してください。 show コマンドを使用した作業が終了したら、「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進んでください。
システムのハードウェア構成、タイプ別の搭載インターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version (または show hardware )コマンドを使用します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
ここでは、一部のサポート対象プラットフォームにおける show version コマンドの出力例を示します。
• 「Cisco 7200 VXR ルータ-- show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ-- show version コマンドの出力例」
次に、PA-POS-1OC3 を搭載した Cisco 7206 VXR ルータの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7201 ルータの show version コマンドの出力例を示します。
次に、PA-POS-1OC3 を搭載した Cisco 7301 ルータの show version コマンドの出力例を示します。
次に、VIP に PA-POS-1OC3 ポート アダプタを搭載した Cisco 7500 シリーズ ルータの show version コマンドの出力例を示します。
show diag slot コマンドを使用して、システムに搭載されているポート アダプタのタイプ(および各ポート アダプタ固有の情報)を表示します。この場合、slot は Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータ、および Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロットであり、また、Cisco 7304 ルータに搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードの モジュール スロット 、VIP が搭載された Cisco 7500 シリーズ ルータの インターフェイス プロセッサ スロット です。FlexWAN モジュールの場合は、 slot を指定しないで show diag コマンドを使用します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
ここでは、一部のサポート対象プラットフォームにおける show diag コマンドの出力例を示します。
• 「Cisco 7200 VXR ルータ-- show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ-- show diag コマンドの出力例」
次に、Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロット 2 に搭載された PA-POS-1OC3 に対する show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7201 ルータの show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-POS-1OC3 に対する show diag コマンドの出力例を示します。
次に、インターフェイス プロセッサ スロット 1 の VIP の ポート アダプタ スロット 4 に搭載された PA-POS-1OC3 を示す show diag コマンドの出力例を示します。
show interfaces コマンドを使用して、指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスを含む)を表示します。
インターフェイス サブコマンドおよび使用できる設定オプションの詳細は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
ここでは、一部のサポート対象プラットフォームにおける show interfaces コマンドの出力例を示します。
• 「Cisco 7200 VXR ルータ-- show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ-- show interfaces コマンドの出力例」
次に、Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロット 4 に搭載された PA-POS-1OC3 に対する show interfaces pos コマンドの出力例を示します。
(注) Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス ルータ内の Cisco 7206 VXR ルータ シェルフの場合は、show interfaces pos コマンドにシェルフ番号を指定する必要があります。フォーマットは、show interfaces pos shelf-number/port-adapter-slot-number/interface-portです。たとえば、ルータ シェルフ 5 のポート アダプタ スロット 3 に搭載された PA-POS-1OC3 の OC-3 インターフェイスを指定するには、show interfaces pos 5/3/0 コマンドを使用します。
次に、Cisco 7201 ルータの show interfaces コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7301 ルータに搭載された PA-POS-1OC3 に対する show interfaces pos コマンドの出力例を示します。
次に、VIP で使用される show interfaces pos コマンドの出力例を示します。この例では、pos インターフェイスがインターフェイス プロセッサ スロット 1 の VIP の ポート アダプタ スロット 1 に搭載されたポート アダプタにあります。各インターフェイスのステータス情報の多くは省略されています(インターフェイスは、ユーザがイネーブルにするまで管理上シャットダウンされます)。
ping コマンドを使用することにより、インターフェイス ポートが正常に動作しているかどうかを確認できます。ここでは、ping コマンドの概要を説明します。コマンドの詳細および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ping コマンドは、指定した IP アドレスのリモート デバイスに対してエコー要求パケットを送信します。エコー要求の送信後、システムは指定された時間だけ、リモート デバイスからの応答を待機します。エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに応答がなかった各要求は、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)は正常な接続状態を示します。連続するピリオド(.....)、(timed out)、または(failed)メッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続した例を示します。
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスが正しいこと、およびデバイスがアクティブである(電源がオンになっている)ことを確認し、再度 ping コマンドを実行してください。
ループバック テストでOC-3 インターフェイスとリモート デバイス間の接続をテストすることにより、機器の誤動作の検出、特定、およびトラブルシューティングを行うことができます。 loopback コマンドで、インターフェイスを内部ループバック(「 ローカル ループバック 」とも呼ばれる)モードまたは回線ループバック モードにすると、 ping コマンドで生成されたテスト パケットがリモート デバイスまたはケーブルを経由してループすることができます。パケットがループを完了した場合は、接続が良好です。完全なループにならなかった場合は、ループバック テスト パス上のリモート デバイスまたはケーブルに障害があることが特定できます。
(注) 回線ループバックになると、インターフェイスは自動的にループ タイミングに切り替わります。一度ループバックが解除されれば、インターフェイスはユーザ指定のタイミング ソースに戻ります。
デフォルトのループバック設定は、no loopback です。内部(またはローカル)ループバックの場合、ルータからのパケットはフレーマ内でループバックされます。発信データは、実際に伝送されずにレシーバーに戻ってきます。内部ループバックは、PA-POS-1OC3 が動作しているかどうかを確認するのに役立ちます。
ステップ 1 内部ループバック用のインターフェイスを設定するには、 loop internal コマンドを入力します。
ステップ 2 内部ループバックをディセーブルにするには、 no loop internal コマンドを入力します。
(注) 回線ループバックになると、インターフェイスは自動的にループ タイミングに切り替わります。ループバックが解除されれば、インターフェイスはユーザ指定のタイミング ソースに戻ります。
デフォルトのループバック設定は、no loopback です。回線ループバックの場合、リモート ルータからのパケットがリモート ルータに戻るように受信(RX)ファイバが送信(TX)光ファイバ ケーブルに論理的に接続されます。着信データはループされ、リモート エンドに送信されて、無意味な受信部分を省略します。
ステップ 1 回線ループバック用のインターフェイスを設定するには、 loop line コマンドを入力します。
ステップ 2 回線ループバックをディセーブルにするには、 no loop line コマンドを入力します。
インターフェイス サブコマンドおよび使用できる設定オプションの詳細は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
シスコが推奨した場合以外、ここで説明する情報を利用しないでください。
PA-POS-1OC3 および PA-POS-2OC3 ポート アダプタは、データを処理するアルゴリズムが他の多くのポート アダプタと異なります。送信側では、CPU からパケットをプルするか(プル モード)、または CPU からポート アダプタにパケットをプッシュできます(プッシュ モード)。PA-POS-1OC3 および PA-POS-2OC3 ポート アダプタは、過去に開発されたポート アダプタの設計とは異なるソフトウェア アーキテクチャに基づいて開発されました。大部分のポート アダプタは、CPU から各自のインターフェイスにデータをプルできます。例外的な条件がいくつか存在するので、他のポート アダプタ製品ファミリと同じ動作になるように PA-POS-1OC3 および PA-POS 2OC3 ポート アダプタを設定できなければならない場合があります。ここで説明する新しい CLI を使用すると、
PA-POS-1OC3 および PA-POS-2OC3 ポート アダプタのプッシュ モードを標準のプル モードに変更できます。
(注) プッシュ モードからプル モードへの変更が適用されるのは、NPE-G1 および PA-POS-1OC3 または PA-POS-2OC3 が搭載された Cisco 7200 VXR ルータに限られます。
(注) モードの変更は、標準のメンテナンス期間に行うことを推奨します。
プル モードは Cisco IOS Release 12.4(15)T1 でサポートされます。
TX DMA モードをデフォルトのプッシュ モードからプル モードに変更する手順は、次のとおりです。
• dma model pull enable コマンドを入力して、プッシュ モードをプル モードに変更します。dma model pull enable コマンドを実行すると、搭載されているすべての PA-POS-1OC3 および PA-POS-2OC3 ポート アダプタに対してソフト OIR(online insertion and removal; 活性挿抜)が実行され、プル モードで再初期化されます。
• プル モードからプッシュ モードに変更するには、no dma model pull enable コマンドを入力します。no dma model pull enable コマンドを実行すると、すべての PA-POS ポート アダプタに対してソフト OIR が実行され、プッシュ モードで再初期化されます。
PA-POS-1OC3 は、特定のエラーのカウントを保持します。各エラー カウンタは 16 ビット長です。次のエラーがカウントされます。
• giants 受信 ― パケット サイズが大きすぎる(16 KB を超える)
出力されるのは、次のタイプおよびフォーマットのエラー メッセージだけです。
このエラー メッセージに関してサポートが必要な場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にご連絡ください。TAC への連絡方法については、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」を参照してください。
ここでは、OC-3 インターフェイスを通じてバックツーバック接続した Cisco 7200 VXR ルータおよび Cisco 7301 ルータについて、2 つのコンフィギュレーション ファイル例を示します。
ステップ 1 PA-POS-1OC3 を搭載した 2 台のルータをバックツーバック接続するには、各 PA-POS-1OC3 上の OC-3 インターフェイス ポートを適切なケーブルで接続します。
デフォルトでは、PA-POS-1OC3 はループ タイミング モードを使用します。
ステップ 2 PA-POS-1OC3 に送信クロックの内部生成を指定するには、設定に clock source internal コマンドを追加します(上記の最初の例の clock source internal を参照)。
(注) バックツーバック接続の場合、接続された OC-3 インターフェイスのうちの少なくとも 1 つを、内部クロックが回線に提供されるように設定する必要があります。