この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、PA-POS-1OC3 を取り付けるために必要な一般的な機器、安全上の注意、および設置場所の準備について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。
PA-POS-1OC3 を取り付けるには、次の工具および部品が必要です。追加の機器が必要な場合には、製品を購入された代理店に発注方法をお問い合わせください。
• PA-POS-1OC3 または PA-POS-1OC3=
• インターフェイスをネットワークに接続するためのマルチモードまたはシングルモードの LC タイプ デュプレックス光ファイバ ケーブル 1 本、または LC タイプ シンプレックス光ファイバ ケーブル 2 本(PA-POS-1OC3 用のシングルモードおよびマルチモードの光ファイバ ケーブルが別途必要です。光ファイバ ケーブルの詳細は、 OC-3 光ファイバの仕様および ケーブルおよびコネクタを参照してください)。
• すべてのアップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)、およびスペアに付属の使い捨て Electrostatic Discharge(ESD; 静電放電)防止用リスト ストラップまたは任意の静電気防止用の器具
表2-1 に、サポート対象のルータまたはスイッチ プラットフォームで PA-POS-1OC3 を使用するために最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリースを示します。
(注) PA-POS-1OC3 は、広帯域幅ポート アダプタとされています。複数の PA-POS-1OC3 ネットワーク インターフェイスからのトラフィックは、論理的には、CxBus または CyBus の帯域幅を超えます。これにより、パケットが廃棄されることがあります。
Cisco 7200 VXR ルータには、データ伝送キャパシティ(または帯域幅)に関する固有の制約があり、この制約によって搭載できる広帯域幅、中帯域幅、狭帯域幅ポート アダプタの個数が左右されます。ポート アダプタの搭載に関する制約の詳細については、『 Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines 』を参照してください。
PA-POS-1OC3 は、ネットワーク処理サービス エンジン NSE-1 およびネットワーク処理 エンジン NPE-400 以降が搭載された Cisco 7200 VXR ルータで使用できます。
PA-POS-1OC3 を搭載したすべてのシステムでは、 show version コマンドを使用することで、現在ロードおよび実行されているシステム ソフトウェアのバージョンなど、ルータまたはスイッチの現在のコンフィギュレーションを表示できます。 show diag slot コマンドを使用すると、システムに搭載されているハードウェアについての特定の情報を表示できます。
PA-POS-1OC3 ポート アダプタは、RSP4+、RSP8、RSP16、および VIP4-50、VIP4-80、VIP6-80 でサポートされます。
Cisco PA-POS-1OC3 ポート アダプタは、スロット 2 ~ 6 または 9 の FlexWAN または拡張 FlexWAN モジュールに搭載することができます。スロット 7 または 8 にスーパーバイザ エンジンが搭載されていない場合、そのスロットも使用できます。
ルータにハードウェアが搭載された状態で Cisco IOS ソフトウェアの最低限のソフトウェア要件を調べるには、Cisco.com に提供されている Software Advisor ツールを使用してください。このツールではシステム内のモジュール間の互換性を調べることはできませんが、各ハードウェア モジュールまたはコンポーネントの最低限の Cisco IOS 要件を確認できます。
(注) このツールにアクセスするには、Cisco.com のログイン アカウントが必要です。
Software Advisor にアクセスするには、Cisco.com で Login をクリックし、Support、Tools and Resources、Software Advisor の順に選択します。ブラウザで直接
http://www.cisco.com/en/US/support/tsd_most_requested_tools.html を指定して、このツールにアクセスすることもできます。
製品ファミリを選択するか、または特定の製品番号を入力して、使用しているハードウェアに最低限必要なソフトウェア リリースを検索してください。
電源または電話配線に接続する機器を取り扱う際は、安全のために次の注意事項に従ってください。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシを動かす前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電話回線または他のネットワーク配線に接続する機器を取り扱う際には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ポート アダプタおよびプロセッサ モジュールには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。基板は金属フレームによって ESD から保護されていますが、取り扱うときは、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• ストラップの装置側をシャーシの塗装されていない面に接続します。
• コンポーネントを取り付けるときは、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バス コネクタをバックプレーンまたはミッドプレーンに適切に固定してください。イジェクト レバーや非脱落型ネジは、ボードの脱落を防ぐだけでなく、システムに適切なアースを提供し、バス コネクタを確実に固定させるために必要です。
• コンポーネントを取り外すときは、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンからバス コネクタを取り外してください。
• フレームを取り扱う際は、ハンドルまたは端だけを持ち、プリント基板またはコネクタには触れないでください。
• 取り外したコンポーネントは基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に保管します。コンポーネントを返却する場合には、取り外した基板をすぐに静電気防止用容器に入れてください。
• プリント基板と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気が静電破壊の原因になることがあります。
• 金属フレームから、プリント基板を取り外さないでください。
マルチモードの開口部には、図2-1のようなクラス 1 レーザー警告ラベルが貼付されています。
図2-1 PA-POS-1OC3 のクラス 1 レーザー製品警告ラベル
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。