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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Unified CCX をアップグレードする方法について説明します。
アップグレード ファイルは Cisco Options Package(COP)ファイルまたは ISO イメージとして利用できます。
コマンドライン インターフェイス(CLI)から、または Cisco Unified OS Administration の Web インターフェイスを介して COP ファイルを使用し、Unified CCX をアップグレードできます。FTP/SFTP サーバから COP ファイルを適用できます。
Unified CCX は、次を介して ISO イメージを使用してアップグレードできます。
ISO イメージは、次を介して適用できます。
(注) | サポートされているアップグレードについては、次の URL で入手可能な 『Compatibility Matrix for Cisco Unified CCX』 『Compatibility Matrix for Cisco Unified CCX』 を参照してください。 http://docwiki.cisco.com/wiki/Compatibility_Matrix_for_Unified_CCX |
Unified CCX には、次のアップグレード オプションがあります。
アップグレード タイプ |
アップグレード パス |
説明 |
---|---|---|
Linux から Linux へのアップグレード |
10.6.x/10.6.xSUx/11.0.x から 11.5.x へ |
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更新アップグレード(RU) |
10.5.x から 11.5.x へ |
アップグレードと後続のサーバ再起動時にサービスが中断されます。 |
10.0.x から 11.5.x へ |
アップグレードと後続のサーバ再起動時にサービスが中断されます。 |
|
9.x.x から 11.5.x へ |
アップグレードと後続のサーバ再起動時にサービスが中断されます。 |
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COP ファイル COP ファイルの適用を参照してください。 |
同じバージョンに対する修正 |
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Unified CCX は仮想マシンのみにインストールします。Unified CCX はベア メタル上では動作しません。
DNS は必須です。アップグレードする前に、ドメイン名と DNS サーバ の IP が設定されていることを確認し、DNS サーバの正引き参照と逆引き参照が正しいことを確認します。
Unified CCX 10.0(1) 以降、メモリ要件が変更されています。RAM 要件の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Virtualization_for_Cisco_Unified_Contact_Center_Express#Version_10.0.28x.29 を参照してください。
Unified CCX 10.0(1) 以降にアップグレードした後は、特殊文字、たとえば、ドル($)、アンパサンド(&)、一重引用符(` ')、コロン(:)、山カッコ(< >)、角カッコ([ ])、カッコ({})、二重引用符("")、ハッシュ(#)、パーセント(%)、セミコロン(;)、カンマ(,)、チルダ(~)、パイプ(|)、スラッシュ(/)、疑問符(?)、バックスラッシュ(\)を含むエージェント ID およびスーパーバイザ ID は無視されます。Cisco Unified Communications Manager でこれらのユーザ ID を変更しようとすると、Unified CCX 10.0(1) はそれらを新しい ID と認識し、これらのユーザ ID は回復できなくなります。
Unified Intelligence Center が利用可能な唯一のレポート クライアントです。
変更はアップグレード後に失われるため、アップグレード中に設定に変更を加えないでください。
HA 設定では、最初のノードと 2 番目のノードの両方のバージョンを同時に切り替えないでください。2 番目のノードのバージョン切り替えは、最初のノードでバージョンを切り替えてから行います。そうしないと、アップグレードが失敗したり、データに不一致が生じることがあります。
Unified CCX のアップグレードは、サービスの中断を避けるため、オフピーク時またはメンテナンス期間中に行ってください。
Unified CCX と Cisco SocialMiner のアップグレードは、同じメンテナンス期間中に行います。その際、Cisco SocialMiner のアップグレードを最初に実行し、次に Unified CCX のアップグレードを実行します。
クラスタ内の両方のノードで同じリリースの Unified CCX を実行する必要があります。ただし、クラスタ ソフトウェアのアップグレード中に限り、一時的な不一致は許可されます。
バージョンを切り替えた後、最初の Unified CCX 再起動時、サービスの起動に 30 分ほどかかることがあります。これは、アップグレード後のセキュリティ ポリシーの適用によって生じます。この遅延は、その後の再起動では生じません。
ノードのアップグレードには約 90 分かかります。
アップグレード プロセス実行時は、Unified CCX サーバのホスト名または IP アドレスを変更しないでください。
更新アップグレードの後、バージョンの切り替えを開始する前に、Unified CCX 用に VMware ツールをアップグレードして NIC アダプタのタイプを変更します。
アップグレード後に、アップロード済みのサードパーティ署名証明書を含むすべての UCCX 証明書が再生成されます。サーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)が同じ場合は、アクションを実行しないでください。証明書の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1846/products_installation_and_configuration_guides_list.htmlで入手可能な『Cisco Unified Contact Center Administration Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1846/prod_maintenance_guides_list.html
Unified CCX に同梱されているサード パーティの CA 証明書は、Unified CCX 11.0(1) からアップグレードしたときに [OS の管理(OS Administration)] に一覧表示されません。ただし、手動でアップロードしたサード パーティの CA 証明書は保持されます。
ステップ 1 | セキュア ファイル転送プロトコル(SFTP)サーバ製品があることを確認します。 |
ステップ 2 | シスコのアップグレード DVD がない場合は、http://www.cisco.com から適切な ISO ファイルを取得します。 |
ステップ 3 | アップグレード ファイルの ISO イメージを作成し、必要に応じて DVD または FTP/SFTP サーバに配置します。 |
ステップ 4 | ライセンス ファイルを取得します。Unified CCX ライセンスを参照してください。 |
ステップ 5 | 既存のすべてのデータをバックアップします。http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/custcosw/ps1846/products_installation_and_configuration_guides_list.html で入手可能な 『Cisco Unified Contact Center Express Disaster Recovery System Administration Guide』を参照してください。 |
次の表に、単一ノード設定およびハイ アベイラビリティ(HA)設定のアップグレードに必要なタスクを示します。
アップグレードのシナリオ |
タスク |
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---|---|---|
11.0.x から 11.5.x へ 10.x.xSUx から 11.5.x へ 10.x.x から 11.5.x へ 9.x.x から 11.5.x へ |
単一ノード設定:
|
|
HA 設定:
|
||
11.0.x から 11.5.x へ 10.x.xSUx から 11.5.x へ 10.x.x から 11.5.x へ 9.x.x から 11.5.x へ |
単一ノード設定: HA 設定:
|
COP ファイルとは Cisco Options Package ファイルのことです。cop.sgn ファイル拡張子を持ち、シスコによって署名された圧縮 TAR ファイルまたは RPM ファイルです。COP ファイルはアクティブなパーティションにインストールされます。CLI を使用して COP ファイルを適用できます。
Cisco Finesse デスクトップのインターフェイスを英語以外の言語で使用する場合は、その言語の COP ファイルをダウンロードしてインストールします。
(注) | これらは自動的に移行されるわけではないため、UCCX を SU バージョンにアップグレードした後に言語 COP ファイルを再インストールします。 |
COP ファイルを適用する詳細な手順については、COP ファイルとともに提供されるマニュアルを参照してください。
COP ファイルをロールバックする場合は、シスコまでご連絡ください。
(注) | HA 設定では、COP のインストールが正常に完了してからノード 1 を再起動した後にのみ、ノード 2 に対してこの手順を繰り返します。 |
ステップ 1 | CLI を使用した Unified CCX のアップグレードのステップ 1 から 8 に従います。 |
ステップ 2 | utils system restartコマンドを入力し、サーバを再起動します。 |
11.x への更新アップグレードを実行する前に、仮想マシン パラメータ(Red Hat Enterprise Linux バージョン、メモリ、RAM、およびディスク)を変更する必要があります。
ステップ 1 | アップグレード COP を正常にインストールした後、仮想マシンの電源をオフにします。 | ||
ステップ 2 | [VMWare VSphere]から [仮想マシン(virtual machine)] > [設定の編集(Edit Settings)] を選択します。 [仮想マシンのプロパティ(Virtual Machine Properties)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 3 | [オプション(Options)]タブで [一般オプション(General Options)] を選択し、[ゲストオペレーティングシステム(Guest Operating System)] を RedHat Enterprise Linux 6(64 ビット)に更新します。[OK]をクリックします。 | ||
ステップ 4 | [仮想マシン(virtual machine)] > [設定の編集(Edit Settings)]をもう一度選択します。[ハードウェア(Hardware)]タブで、必要に応じて [メモリサイズ(Memory Size)]、[RAM]、および [ディスク領域(DISK space)]を更新します。パラメータを選択するには、http://docwiki.cisco.com/wiki/Virtualization_for_Cisco_Unified_Contact_Center_Expressを参照してください。
| ||
ステップ 5 | 仮想マシンの電源をオンにして、更新アップグレードを続行します。
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ローカル DVD または FTP/SFTP サーバから Unified CCX をアップグレードできます。
更新アップグレードの後、バージョンの切り替えを開始する前に、次の手順を実行して Unified CCX 用の VMware ツールをインストールしてアップグレードします。
ステップ 1 | 仮想マシンの電源がオンになっていることを確認します。 |
ステップ 2 | VM のメニュー バーを右クリックし、 を選択します。 |
ステップ 3 | ツールのインタラクティブ更新を選択して、[OK]をクリックします。 |
ステップ 4 | コンソールを開き、コマンド プロンプトでログインします。 |
ステップ 5 | utils vmtools refresh コマンドを入力して確認します。 サーバが自動的に 2 回再起動します。 |
ステップ 6 | 再起動後に、VM の [サマリー(Summary)]タブを調べ、VMware ツールのバージョンが最新であることを確認します。最新でない場合は、VM を再起動し、バージョンを再度確認します。完了まで数分かかります。このプロセスが完了すると、vSphere の VM の [サマリー(Summary)]タブに、ツールが [実行中(最新)(Running (Current))] と表示されます。 |
ステップ 1 | 仮想マシンの電源がオンになっていることを確認します。 |
ステップ 2 | VM のメニュー バーを右クリックし、 を選択します。ポップアップ ウィンドウで [OK]をクリックします。 |
ステップ 3 | 管理権限を持つユーザとして VM にログインします。 |
ステップ 4 | DVD ドライブから VMware ツールを実行します。インストール ウィザードが起動します。 |
ステップ 5 | ウィザードのプロンプトに従って、VMware ツールをインストールします。[標準(Typical)] インストール オプションを選択します。 |
ステップ 6 | VM ツールのインストールが完了したら、変更を有効にするために仮想マシンを再起動します。このプロセスが完了すると、vSphere の VM の [サマリー(Summary)]タブに、ツールが [実行中(最新)(Running (Current))] と表示されます。 |
更新アップグレードの後、バージョンの切り替えを開始する前に、次の手順を実行します。
ステップ 1 | [VMWare VSphere]で、 を選択します。[仮想マシンのプロパティ(Virtual Machine Properties)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | 新しいネットワーク アダプタを追加するには、[ハードウェア(Hardware)]タブで [追加(Add)]をクリックします。[ハードウェアの追加(Add Hardware)]ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 | [デバイス タイプ(Device Type)]と [イーサネット アダプタ(Ethernet Adapter)]を選択します。[Next]をクリックします。アダプタのタイプとして [VXMNET3]を選択します。[次へ(Next)]と [完了(Finish)] をクリックします。 |
ステップ 4 | 既存のネットワーク アダプタ 1 を削除するには、[ハードウェア(Hardware)]タブで、[ネットワーク アダプタ 1(Network Adapter 1)] を選択して [削除(Remove)] をクリックし、[OK] をクリックします。 |
ステップ 5 | 仮想マシンの電源をオンにします。 |
注意 | リカバリ CD から、初期バージョン切り替えを開始しないでください。 |
(注) |
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(注) | HA 設定の場合は、両方のノードでバージョンを確認します。 |
(注) | HA 設定の場合は、両方のノードでサービスを確認します。 |
ステップ 1 | 管理者のユーザ名とパスワードを使用して、Cisco Unified CCX Serviceability にログインします。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | サーバがアクティブで接続済みの状態になっており、オペレーティング システムのデータベース レプリケーションが最初のノードと 2 番目のノードとの間で機能していることを確認します。 |
ステップ 4 | レプリケーションに問題がある場合は、続行するか、ステップ 5 までスキップします。
|
ステップ 5 | Unified CCX のユーザ名とパスワードを使用して、Unified CCX Administration にログインします。 |
ステップ 6 | 設定データが両方のノードにあることを確認します。 |
ステップ 1 | Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool(RTMT)を実行します。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
ステップ 3 | 必要に応じて、[ノード1(Node1)]オプション ボタンまたは [ノード2(Node2)] オプション ボタンをクリックします。 |
ステップ 4 | [作成した複製の数と状態(Number of Replicates Created and State of Replication)]オプション ボタンをクリックします。 |
ステップ 5 | [Replicate_State]をダブルクリックします。 |
ステップ 6 | [ReplicateCount]を選択し、[追加(Add)] をクリックします。 「パフォーマンス カウンタ」グラフが右側のウィンドウに表示されます。 |
ステップ 7 | データベース レプリケーションの状態を監視するには、次のリストを使用します。 |
ステップ 8 | レプリケーションに問題がある場合は、次の手順を実行します。
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Unified CCX をアップグレードした後に、Unified CCX Editorをアップグレードする必要があります。Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool(RTMT)は、アップグレード プロセス中に自動的にアップグレードされます。