発行日;2013/02/06 | 英語版ドキュメント(2013/01/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章 , ドキュメント全体
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目次
スイッチの管理
この章ではスイッチを管理するための 1 回限りの手順について説明しています。特に明記しない限り、 スイッチ という用語は、スタンドアロン スイッチおよびスイッチ スタックを指します。
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「バナーの作成」
システム日時の管理
Network Time Protocol(NTP)などの自動設定方式、または手動設定方式を使用して、スイッチのシステム日時を管理します。
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(注) ここで使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2』を参照してください。
システム クロックの概要
時刻サービスの中核となるのはシステム クロックです。このクロックはシステムがスタートアップした瞬間から稼働し、日時を常時トラッキングします。
システム クロックは、Universal Time Coordinated(UTC; 協定世界時)(別名 GMT(グリニッジ標準時))に基づいてシステム内部の時刻を常時トラッキングします。ローカルのタイム ゾーンおよび夏時間に関する情報を設定することにより、時刻がローカルのタイム ゾーンに応じて正確に表示されるようにできます。
システム クロックは、時刻に 信頼性がある かどうか(つまり、信頼できると見なされるタイム ソースによって時刻が設定されているか)を常時トラッキングします。信頼性のない場合は、時刻は表示目的でのみ使用され、再配信されません。設定の詳細については、「手動での日時の設定」を参照してください。
NTP の概要
NTP は、ネットワーク上のデバイス間の時刻の同期化を目的に設計されています。NTP は UDP で稼働し、UDP は IP 上で稼働します。NTP は RFC 1305 に規定されています。
NTP ネットワークは通常、ラジオ クロックやタイム サーバに接続されたアトミック クロックなど、信頼できるタイム ソースからその時刻を取得します。NTP はネットワークにこの時刻を配信します。NTP はきわめて効率的で、1 分間に 1 パケットを使用するだけで、2 台のデバイスを 1 ミリ秒以内に同期化できます。
NTP は、 ストラタム(階層) という概念を使用して、信頼できるタイム ソースとデバイスが離れている NTP ホップを記述します。ストラタム 1 タイム サーバには、ラジオ クロックまたはアトミック クロックが直接接続されており、ストラタム 2 タイム サーバは、NTP を使用してストラタム 1 タイム サーバから時刻を取得します(以降のストラタムも同様です)。NTP が稼働するデバイスは、タイム ソースとして、NTP を使用して通信するストラタム番号が最小のデバイスを自動的に選択します。この方法によって、NTP 時刻配信の自動編成型ツリーが効率的に構築されます。
NTP では、同期化されていないデバイスと同期化しないことによって、時刻が正確でないデバイスとの同期化を防ぎます。また、NTP では、複数のデバイスから報告される時刻を比較して、ストラタムの番号が小さくても、時刻が他のデバイスと大幅に異なるデバイスとは同期化しません。
NTP が稼働するデバイス間の通信( アソシエーション )は、通常静的に設定されます。各デバイスには、アソシエーションを作成すべきすべてのデバイスの IP アドレスが与えられます。アソシエーションのペアとなるデバイス間で NTP メッセージを交換することによって、正確な時刻の維持が可能になります。ただし、LAN 環境では、代わりに IP ブロードキャスト メッセージを使用するように NTP を設定できます。各デバイスを、単にブロードキャスト メッセージを送受信するように設定すればよいので、この代替手段によって設定の複雑さが緩和されます。ただし、情報の流れは一方向に限られます。
デバイス上で維持される時刻は、重要なリソースです。NTP のセキュリティ機能を使用して、不正確な時刻が誤ってあるいは意図的に設定されることを防止してください。アクセス リストを使用して制限する方式および暗号化認証メカニズムの、2 種類のメカニズムを使用できます。
シスコの NTP 実装では、ストラタム 1 サービスをサポートしていないため、ラジオ クロックまたはアトミック クロックに接続できません。ネットワークの時刻サービスは、IP インターネット上のパブリック NTP サーバから取得することを推奨します。
図 5-1 に、NTP を使用する一般的なネットワーク例を示します。スイッチ A は NTP マスターで、NTP サーバ モードと、スイッチ A のサーバ アソシエーションで設定されたスイッチ E、スイッチ B、スイッチ C があります。スイッチ D はそれぞれアップストリームおよびダウンストリーム スイッチ、スイッチ E、およびブレード スイッチへの NTP ピアとして設定されます。
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ネットワークがインターネットから切り離されている場合、シスコの NTP 実装によって、実際には、他の方法で時刻を学習しているにもかかわらず、デバイスが NTP を使用して同期化しているように動作を設定できます。他のデバイスは、NTP によりこのデバイスと同期化されます。
複数のタイム ソースがある場合は、NTP は常に、より信頼性があると見なされます。NTP の時刻は、他の方法による時刻に優先します。
自社のホスト システムに NTP ソフトウェアを組み込んでいるメーカーが数社あり、また、UNIX システム用のバージョンやその派生ソフトウェアも一般に入手できます。このソフトウェアによって、ホスト システムも時間が同期化されます。
NTP バージョン 4
NTP バージョン 4 が、スイッチに実装されています。NTPv4 は NTP バージョン 3 の拡張版です。NTPv4 は IPv4 と IPv6 の両方をサポートし、NTPv3 との下位互換性があります。
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NTPv3 よりさらに向上したセキュリティ。NTPv4 プロトコルは、公開キー暗号化および標準 X509 認証に基づくセキュリティ フレームワークを提供します。
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ネットワークに対する時間分布ヒエラルキーの自動計算。特定のマルチキャスト グループを使用して、NTPv4 は、最も低い帯域幅コストで最高の時間精度を達成するサーバのヒエラルキーを自動的に設定します。この機能では、サイトローカル IPv6 マルチキャスト アドレスが活用されます。
NTPv4 設定の詳細については、『 Cisco IOS IPv6 Configuration Guide, Release 12.4 』を参照してください。
手動での日時の設定
他のタイム ソースが使用できない場合は、システムの再起動後、手動で日時を設定できます。時刻は、次にシステムを再起動するまで正確です。手動設定は最後の手段としてのみ使用することを推奨します。スイッチを同期化できる外部ソースがある場合は、手動でシステム クロックを設定する必要はありません。
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(注) システム クロックを手動で設定し、スタック マスターに障害が生じて別のスタック メンバーがスタック マスターの役割を再開した場合は、この設定をリセットする必要があります。
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「夏時間の設定」
システム クロックの設定
ネットワーク上に、NTP サーバなどの時刻サービスを提供する外部ソースがある場合、手動でシステム クロックを設定する必要はありません。
日時設定の表示
日時の設定を表示するには、 show clock [ detail ] 特権 EXEC コマンドを使用します。
システム クロックは、信頼性がある(正確であると信じられる)かどうかを示す authoritative フラグを維持します。システム クロックがタイミング ソースによって設定されている場合は、フラグを設定します。時刻が信頼性のないものである場合は、表示目的でのみ使用されます。クロックが信頼できる時刻から取得され、「 authoritative 」フラグが設定されていない限り、ピアの時刻が無効な場合、ピアがそのクロックに同期することはありません。
タイム ゾーンの設定
手動でタイム ゾーンを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
スイッチは内部時刻を UTC で管理するので、このコマンドは表示目的の場合および手動で時刻を設定した場合に限って使用します。
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zone には、標準時間が施行されているときに表示されるタイムゾーンの名前を入力します。デフォルトの設定は UTC です。
clock timezone グローバル コンフィギュレーション コマンドの minutes-offset 変数は、現地のタイム ゾーンと UTC との時差が分単位である場合に使用できます。たとえば、カナダ大西洋沿岸のある区域のタイム ゾーン(大西洋標準時(AST))は UTC-3.5 です。この場合、3 は 3 時間、.5 は 50% を意味します。この場合、必要なコマンドは clock timezone AST -3 30 です。
時刻を UTC に設定するには、 no clock timezone グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
夏時間の設定
毎年特定の曜日に夏時間が開始して終了する地域に夏時間を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドの最初の部分では夏時間の開始時期を、2 番めの部分では終了時期を指定します。すべての時刻は、現地のタイム ゾーンを基準にしています。開始時間は標準時を基準にしています。終了時間は夏時間を基準にしています。開始月が終了月より後の場合は、システムでは南半球にいると見なされます。
次に、夏時間が 4 月の第一日曜の 2 時に始まり、10 月の最終日曜の 2 時に終わるように指定する例を示します。
ユーザの居住地域の夏時間が定期的なパターンに従わない(次の夏時間のイベントの正確な日時を設定する)場合は、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドの最初の部分では夏時間の開始時期を、2 番めの部分では終了時期を指定します。すべての時刻は、現地のタイム ゾーンを基準にしています。開始時間は標準時を基準にしています。終了時間は夏時間を基準にしています。開始月が終了月より後の場合は、システムでは南半球にいると見なされます。
夏時間をディセーブルにするには、 no clock summer-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、夏時間が 2000 年 10 月 12 日の 2 時に始まり、2001 年 4 月 26 日の 2 時に終わるよう設定する例を示します。
システム名およびプロンプトの設定
スイッチにシステム名を設定して特定します。デフォルトでは、システム名およびプロンプトは Switch です。
システム プロンプトを設定していない場合は、システム名の最初の 20 文字をシステム プロンプトとして使用します。大なり記号(>)が付加されます。システム名が変更されると、プロンプトは更新されます。
ユーザがスタック マスターを介してスタック メンバにアクセスしている場合、 session stack-member-number 特権 EXEC コマンドを使用する必要があります。スタック メンバ番号の有効範囲は 1 ~ 9 です。このコマンドを使用すると、スタック メンバの番号がシステム プロンプトの末尾に追加されます。たとえば、
Switch-2#はスタック メンバ 2 の特権 EXEC モードのプロンプトであり、スイッチ スタックのシステム プロンプトはSwitchです。ここで使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2 』および『 Cisco IOS IP Command Reference, Volume 2 of 3: Routing Protocols, Release 12.2 』を参照してください。
システム名の設定
手動でシステム名を設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
名前は ARPANET ホスト名のルールに従う必要があります。このルールではホスト名は文字で始まり、文字または数字で終わり、その間には文字、数字、またはハイフンしか使用できません。名前には 63 文字まで使用できます。
DNS の概要
ドメイン ネーム システム(DNS)プロトコルは、分散型データベース DNS を制御し、これによりホスト名を IP アドレスにマッピングできます。スイッチ上に DNS を設定すると、 ping 、 telnet 、 connect などのすべての IP コマンドや、関連する Telnet サポート操作時に、IP アドレスの代わりにホスト名を使用できます。
IP によって定義される階層型の命名方式では、デバイスを場所またはドメインで特定できます。ドメイン名は、ピリオド(.)を区切り文字として使用して構成されています。たとえば、シスコは、IP で com というドメイン名に分類される商業組織なので、ドメイン名は cisco.com となります。このドメイン内の特定のデバイス、たとえばファイル転送プロトコル(FTP)システムは、 ftp.cisco.com で表されます。
IP ではドメイン名をトラッキングするために、ドメイン ネーム サーバという概念が定義されています。ドメイン ネーム サーバの役割は、名前から IP アドレスへのマッピングをキャッシュ(またはデータベース)に保存することです。ドメイン名を IP アドレスにマッピングするには、まず、ホスト名を明示し、ネットワーク上に存在するネーム サーバを指定し、DNS をイネーブルにします。
DNS のデフォルト設定
表 5-1 に、DNS のデフォルト設定を示します。
DNS の設定
DNS を使用するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
スイッチの IP アドレスをそのホスト名として使用する場合は、IP アドレスが使用され、DNS クエリーは発生しません。ピリオド(.)なしでホスト名を設定すると、ピリオドと、それに続くデフォルトのドメイン名がホスト名に追加され、その後で DNS クエリーが行われ、名前を IP アドレスにマッピングします。デフォルトのドメイン名は、 ip domain-name グローバル コンフィギュレーション コマンドによって設定される値です。ホスト名にピリオド(.)がある場合は、Cisco IOS ソフトウェアは、ホスト名にデフォルトのドメイン名を追加せずに IP アドレスを検索します。
ドメイン名を削除するには、 no ip domain-name name グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。ネームサーバのアドレスを削除するには、 no ip name-server server-address グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。スイッチ上の DNS をディセーブルにするには、 no ip domain-lookup グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
バナーの作成
Message-of-The-Day(MoTD)バナーおよびログイン バナーを作成できます。MoTD バナーはログイン時に接続しているすべての端末で表示され、すべてのネットワーク ユーザに影響のあるメッセージ(システムのシャットダウン予告など)を送信するのに便利です。
ログイン バナーも、接続しているすべての端末で表示されます。表示されるのは、MoTD バナーの後で、ログイン プロンプトが表示される前です。
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(注) ここで使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2』を参照してください。
MoTD ログイン バナーの設定
ユーザがスイッチにログインしたときに、画面に表示される 1 行または複数行のメッセージバナーを作成できます。
MoTD ログイン バナーを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
MoTD バナーを削除するには、 no banner motd グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
MAC アドレス テーブルの管理
MAC アドレス テーブルには、スイッチがポート間のトラフィック転送に使用するアドレス情報が含まれています。このアドレス テーブルに登録されたすべての MAC アドレスは、1 つまたは複数のポートに対応しています。アドレス テーブルに含まれるアドレス タイプには、次のものがあります。
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ダイナミック アドレス:スイッチが学習し、使用されなくなった時点で期限切れとなる送信元 MAC アドレス。
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スタティック アドレス:手動で入力され、期限切れにならず、スイッチのリセット時にも消去されないユニキャストまたはマルチキャスト アドレス。
アドレス テーブルは、宛先 MAC アドレス、対応する VLAN(仮想 LAN)ID、アドレスに対応付けられたポート番号、およびタイプ(スタティックまたはダイナミック)のリストです。
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(注) ここで使用するコマンドの構文および使用方法の詳細については、このリリースに対応するコマンド リファレンスを参照してください。
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「ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングの設定」
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「VLAN の MAC アドレス ラーニングのディセーブル化」
アドレス テーブルの作成
すべてのポートでサポートされる複数の MAC アドレスによって、スイッチの任意のポートを各ワークステーション、リピータ、スイッチ、ルータ、あるいはその他のネットワークデバイスに接続できます。各ポートで受信するパケットの送信元アドレスを取得し、アドレス テーブルにアドレスとその対応するポート番号を追加することによって、スイッチは動的なアドレス指定を行います。ネットワークでステーションの増設または取り外しが行われると、スイッチはアドレス テーブルを更新し、新しいダイナミック アドレスを追加し、使用されていないアドレスは期限切れにします。
経過インターバルは、スタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックでグローバルに設定されています。ただし、スイッチは VLAN ごとにアドレス テーブルを維持し、STP(スパニングツリー プロトコル)によって VLAN 単位で有効期間を短縮できます。
スイッチは、受信したパケットの宛先アドレスに基づいて、任意の組み合わせのポート間でパケットを送信します。MAC アドレス テーブルを使用することによって、スイッチは、宛先アドレスに対応付けられたポート(複数可)に限定してパケットを転送します。宛先アドレスがパケットを送信したポート上にある場合は、パケットはフィルタリング処理され、転送されません。スイッチは、常にストア アンド フォワード方式を使用します。このため、完全なパケットをいったん保存してエラーがないか検査してから伝送します。
MAC アドレスおよび VLAN
アドレスはすべて、VLAN と対応付けられます。1 つのアドレスを複数の VLAN に対応付け、それぞれで異なる宛先を設定できます。たとえば、ユニキャスト アドレスを VLAN 1 のポート 1 および VLAN 5 のポート 9、10、1 に転送するといったことが可能です。
VLAN ごとに、独自の論理アドレス テーブルが維持されます。ある VLAN で認識されているアドレスが別の VLAN で認識されるには、別の VLAN 内のポートによって学習されるか、または別の VLAN 内のポートにスタティックに対応付けられる必要があります。
プライベート VLAN が設定されている場合、アドレス学習は次のように MAC アドレスのタイプに左右されます。
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プライベート VLAN の 1 つの VLAN で学習したダイナミック MAC アドレスは、関連 VLAN で複製されます。たとえば、プライベート VLAN のセカンダリ VLAN で学習された MAC アドレスはプライマリ VLAN に複製されます。
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プライマリまたはセカンダリ VLAN に設定されたスタティック MAC アドレスは関連 VLAN には複製されません。プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN 内にスタティック MAC アドレスを設定した場合、同じスタティック MAC アドレスをすべての関連 VLAN に設定する必要があります。
プライベート VLAN の詳細については、「プライベート VLAN の設定」を参照してください。
MAC アドレスとスイッチ スタック
すべてのスタック メンバにある MAC アドレス テーブルでは、同期が取られます。いかなる時点でも、各スタック メンバには、各 VLAN のアドレス テーブルの同じコピーがあります。アドレスがエージング アウトすると、アドレスは、すべてのスタック メンバにあるアドレス テーブルから削除されます。スイッチがスイッチ スタックに参加すると、そのスイッチでは、他のスタック メンバでラーニングされた各 VLAN のアドレスを受信します。スタック メンバがスイッチ スタックに残っているときには、残りのスタック メンバは、エージング アウトするか、前のスタック メンバによってラーニングされたすべてのアドレスが削除されます。
MAC アドレス テーブルのデフォルト設定
表 5-2 に、MAC アドレス テーブルのデフォルト設定を示します。
アドレス エージング タイムの変更
ダイナミック アドレスは、スイッチが学習し、使用されなくなると期限切れになる送信元 MAC アドレスです。すべての VLAN または指定された VLAN に対して、エージング タイムの設定を変更できます。
エージング タイムを短く設定しすぎると、アドレスが活用されないままテーブルから削除される可能性があります。その場合、スイッチは宛先が不明のパケットを受信すると、受信ポートと同じ VLAN 内のすべてのポートに、そのパケットをフラッディングさせます。この不必要なフラッディングによって、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。また、エージング タイムを長く設定しすぎると、アドレス テーブルが未使用のアドレスでいっぱいになり、これによって新しいアドレスを学習できなくなります。この結果フラッディングとなり、スイッチのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。
ダイナミック アドレス テーブルのエージング タイムを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
デフォルト値に戻すには、 no mac address-table aging-time グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
ダイナミック アドレス エントリの削除
ダイナミック エントリをすべて削除するには、特権 EXEC モードで clear mac address-table dynamic コマンドを使用します。特定の MAC アドレス( clear mac address-table dynamic address mac-address )、指定された物理ポートまたはポートチャネル上のすべてのアドレス( clear mac address-table dynamic interface interface-id )、または指定された VLAN 上のすべてのアドレス( clear mac address-table dynamic vlan vlan-id )の削除もできます。
ダイナミック エントリが削除されたことを確認するには、 show mac address-table dynamic 特権 EXEC コマンドを使用します。
MAC アドレス変更通知トラップの設定
MAC アドレス変更通知は、MAC アドレス変更アクティビティを保存することでネットワーク上のユーザを追跡できます。スイッチが MAC アドレスを学習または削除すると、SNMP 通知トラップを NMS に送信させることができます。ネットワークから多数のユーザの出入りがある場合は、トラップ インターバル タイムを設定して通知トラップを組み込み、ネットワーク トラフィックを削減できます。MAC 通知履歴テーブルは、トラップが設定されたポートごとの MAC アドレス アクティビティを保存します。MAC アドレス変更通知は、ダイナミックまたはセキュア MAC アドレスに対してだけ生成されます。自アドレス、マルチキャスト アドレス、または他のスタティック アドレスについては、通知は生成されません。
NMS ホストに MAC アドレス変更通知トラップを送信するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
MAC アドレス変更通知トラップをディセーブルにするには、 no snmp-server enable traps mac-notification change グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。特定のインターフェイス上で MAC アドレス変更通知トラップをディセーブルにするには、 no snmp trap mac-notification change { added | removed } インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC アドレス変更通知機能をディセーブルにするには、 no mac address-table notification change グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、NMS として 172.20.10.10 を指定し、スイッチによる NMS への MAC アドレス通知トラップの送信をイネーブルにし、MAC アドレス変更通知機能をイネーブルにし、インターバル タイムを 123 秒に設定し、履歴サイズを 100 エントリに設定し、特定のポートで MAC アドレスが追加された場合のトラップをイネーブルにする例を示します。
設定を確認するには、 show mac address-table notification change interface および show mac address-table notification change 特権 EXEC コマンドを入力します。
MAC アドレス移動通知トラップの設定
MAC 移動通知を設定する場合は、MAC アドレスが、同じ VLAN 内のあるポートから別のポートに移動すると常に、SNMP 通知が生成されてネットワーク管理システムに送信されます。
NMS ホストに MAC アドレス移動通知トラップを送信するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
スイッチによる MAC アドレス移動通知トラップの送信をディセーブルにするには、 no snmp-server enable traps mac-notification move グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC アドレス変更通知機能をディセーブルにするには、 no mac address-table notification mac-move グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、NMS として 172.20.10.10 を指定し、スイッチによる NMS への MAC アドレス移動通知トラップの送信をイネーブルにし、MAC アドレス移動通知機能をイネーブルにし、あるポートから別のポートに MAC アドレスが移動した場合にトラップをイネーブルにする例を示します。
show mac address-table notification mac-move 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
MAC しきい値通知トラップの設定
MAC しきい値通知を設定する場合は、MAC アドレス テーブルのしきい値の制限値に達するか、その値を超えると、SNMP 通知が生成されてネットワーク管理システムに送信されます。
NMS ホストに MAC アドレステーブルのしきい値通知トラップを送信するようにスイッチを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
MAC アドレスしきい値通知トラップをディセーブルにするには、 no snmp-server enable traps mac-notification threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。MAC アドレス変更通知機能をディセーブルにするには、 no mac address-table notification threshold グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次に、NMS として 172.20.10.10 を指定し、MAC アドレスしきい値通知機能をイネーブルにし、インターバル タイムを 123 秒に設定し、制限を 78% に設定する例を示します。
show mac address-table notification threshold 特権 EXEC コマンドを入力すれば、設定を確認することができます。
スタティック アドレス エントリの追加および削除
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アドレス テーブルへの追加およびアドレス テーブルからの削除は、手動で行う必要があります。
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ユニキャストまたはマルチキャスト アドレスとして設定できます。
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期限切れになることはなく、スイッチが再起動しても維持されます。
スタティック アドレスを追加および削除でき、また、スタティック アドレスの転送動作を定義できます。転送動作は、パケットを受信したポートが、別のポートにパケットを転送する動作を決定します。ポートは必ず少なくとも 1 つの VLAN と対応しているので、スイッチは指定されたポートから、アドレスに対応する VLAN ID を取得します。送信元ポートごとに、宛先ポートのリストを別々に指定できます。
特定のアドレスがスタティックとして入力されていない VLAN に、そのスタティック アドレスを持つパケットが到着すると、すべてのポートにパケットがフラッディングされ、学習されません。
アドレス テーブルにスタティック アドレスを追加するには、宛先 MAC ユニキャスト アドレスと、その送信元 VLAN を指定します。この宛先アドレスで受信したパケットは、 interface-id オプションで指定されたインターフェイスに転送されます。
プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN 内にスタティック MAC アドレスを設定した場合、同じスタティック MAC アドレスをすべての関連 VLAN に設定する必要があります。プライベート VLAN のプライマリまたはセカンダリ VLAN に設定されたスタティック MAC アドレスは関連 VLAN には複製されません。プライベート VLAN の詳細については、「プライベート VLAN の設定」を参照してください。
スタティック アドレスを追加するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
アドレス テーブルからスタティック エントリを削除するには、no mac address-table static mac-addr vlan vlan-id [ interface interface-id ] グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、MAC アドレス テーブルにスタティック アドレス c2f3.220a.12f4 を追加する方法を示します。VLAN 4 でこの MAC アドレスを宛先アドレスとしてパケットを受信すると、パケットは指定されたポートに転送されます。
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングの設定
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングがイネーブルの場合、スイッチは、特定の送信元 MAC アドレスまたは宛先 MAC アドレスを持つパケットをドロップします。この機能はデフォルトではディセーブルで、ユニキャスト スタティック アドレスだけをサポートしています。
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マルチキャスト MAC アドレス、ブロードキャスト MAC アドレス、およびルータ MAC アドレスはサポートされません。 mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力するときに、これらのアドレスのいずれかを指定すると、次のいずれかのメッセージが表示されます。
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ユニキャスト MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加し、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングを設定する場合は、最後に入力されたコマンドに応じて、スイッチは MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加するか、またはその MAC アドレスを持つパケットをドロップします。2 番めに入力したコマンドは、最初のコマンドを上書きします。
たとえば、 mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop コマンドを入力した場合は、スイッチは送信元または宛先として指定された MAC アドレスを持つパケットをドロップします。
mac address-table static mac-addr vlan vlan-id drop グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に mac address-table static mac-addr vlan vlan-id interface interface-id コマンドを入力した場合は、スイッチがその MAC アドレスをスタティック アドレスとして追加します。
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにして、スイッチが特定のアドレスを持つパケットをドロップするように設定するには、送信元または宛先ユニキャスト MAC アドレスおよび受信側の VLAN を指定します。
スイッチが送信元または宛先ユニキャスト スタティック アドレスをドロップするよう設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをディセーブルにするには、no mac address -table static mac-addr vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
次の例では、ユニキャスト MAC アドレス フィルタリングをイネーブルにし、c2f3.220a.12f4 の送信元または宛先アドレスを持つパケットをドロップするようにスイッチを設定する方法を示します。送信元または宛先としてこの MAC アドレスを持つパケットが VLAN4 上で受信された場合、パケットがドロップされます。
VLAN の MAC アドレス ラーニングのディセーブル化
デフォルトでは、MAC アドレス ラーニングは、スイッチのすべての VLAN でイネーブルです。VLAN で MAC アドレス ラーニングを制御すると、MAC アドレスを学習できる VLAN、さらにポートを制御することで、利用可能な MAC アドレス テーブル スペースを管理できます。MAC アドレス ラーニングをディセーブルにする前に、ネットワーク トポロジとスイッチ システム設定に詳しいことを確認してください。VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにすると、ネットワークでフラッディングを引き起こす可能性があります。
VLAN の MAC アドレス ラーニングをディセーブルにするときは、次の注意事項に従ってください。
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スイッチ仮想インターフェイス(SVI)スイッチを設定済みの VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにする場合は、十分注意してください。この場合、スイッチはレイヤ 2 ドメインにすべての IP パケットをフラッディングします。
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MAC アドレス ラーニングは、1 つの VLAN(例: no mac address-table learning vlan 223 )または一連の VLAN(例: no mac address-table learning vlan 1-10, 15 )でディセーブルにすることができます。
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MAC アドレス ラーニングのディセーブル化は、ポートを 2 つ含む VLAN だけで行うことを推奨します。3 つ以上のポートを含む VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにした場合は、スイッチに着信するすべてのパケットは、その VLAN ドメインでフラッディングします。
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スイッチが内部的に使用する VLAN では、MAC アドレス ラーニングをディセーブルにできません。入力した VLAN ID が内部 VLAN である場合は、スイッチはエラーメッセージを生成してコマンドを拒否します。使用している内部 VLAN を表示するには、 show vlan internal usage 特権 EXEC コマンドを入力します。
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プライベート VLAN のプライマリ VLAN として設定された VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにすると、MAC アドレスは、そのプライベート VLAN に属するセカンダリ VLAN 上で引き続き学習された後、プライマリ VLAN 上で複製されます。プライベート VLAN のプライマリ VLAN でなく、セカンダリ VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにすると、MAC アドレス ラーニングはプライマリ VLAN 上で実行されてセカンダリ VLAN 上で複製されます。
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RSPAN VLAN で MAC アドレス ラーニングはディセーブルにできません。設定すること自体できません。
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セキュア ポートを含む VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにする場合、そのポートで MAC アドレス ラーニングはディセーブルになりません。ポート セキュリティをディセーブルにすると、設定された MAC アドレス ラーニングの状態がイネーブルになります。
VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにするには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。
指定された 1 つまたは複数の VLAN で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにします。1 つの VLAN ID を指定、または VLAN ID の範囲をハイフンまたはカンマで区切って指定できます。指定できる VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。内部 VLAN は指定できません。
VLAN で MAC アドレス ラーニングを再びイネーブルにするには、 default mac address -table learning vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 mac address -table learning vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用しても、VLAN で MAC アドレス ラーニングを再びイネーブルにできます。最初の( default )コマンドを使用するとデフォルト状態に戻るため、 show running-config コマンドからの出力に設定が表示されません。2 番めのコマンドを使用すると、 show running-config 特権 EXEC コマンド出力に設定が表示されます。
次に、VLAN 200 で MAC アドレス ラーニングをディセーブルにする例を示します。
show mac-address-table learning [ vlan vlan-id ] 特権 EXEC コマンドを入力すると、すべての VLAN、または指定した VLAN の MAC アドレス ラーニングのステータスを表示できます。
ARP テーブルの管理
デバイスと通信するには(イーサネット上のデバイスなど)、ソフトウェアは最初にそのデバイスの 48 ビット MAC アドレスまたはローカル データ リンク アドレスを学習する必要があります。IP アドレスからローカル データ リンク アドレスを学習するプロセスを、 アドレス解決 といいます。
Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)は、ホスト IP アドレスを、該当するメディアまたは MAC アドレスおよび VLAN ID に対応付けます。IP アドレスを使用して、ARP は対応する MAC アドレスを見つけます。MAC アドレスが見つかると、IP と MAC アドレスとの対応を ARP キャッシュに格納し、すばやく検索できるようにします。その後、IP データグラムがリンク層フレームにカプセル化され、ネットワークを通じて送信されます。イーサネット以外の IEEE 802 ネットワークにおける IP データグラムのカプセル化および ARP 要求/応答については、Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)で規定されています。IP インターフェイスでは、標準的なイーサネット形式の ARP カプセル化( arpa キーワードで表される)がデフォルトでイネーブルに設定されています。
手動でテーブルに追加された ARP エントリは期限切れにならないので、手動で削除する必要があります。
CLI の手順については、Cisco.com で Cisco IOS Release 12.2 のマニュアルを参照してください。