発行日;2013/09/05 | 英語版ドキュメント(2011/04/01 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章 , ドキュメント全体
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目次
Aggressive モードでの ISAKMP のディセーブル化
tunnel-group-map default-group コマンドの使用
トンネリングの概要
トンネリングは、インターネットなどのパブリック TCP/IP ネットワークを使用して、リモート ユーザとプライベートな企業ネットワークとの間でセキュアな接続を構築することを可能にします。それぞれのセキュアな接続は、トンネルと呼ばれます。
セキュリティ アプライアンスは、ISAKMP と IPsec のトンネリング標準を使用してトンネルの構築と管理を行っています。ISAKMP と IPsec は、次の処理を実行できます。
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トンネル エンドポイントまたはルータとしての着信と発信のデータ転送の管理
セキュリティ アプライアンスは、双方向のトンネル エンドポイントとして機能します。プライベート ネットワークからプレーン パケットを受信してカプセル化し、トンネルを作成して、カプセル化したパケットをトンネルのもう一方の終端に送信します。トンネルの終端では、パケットのカプセル化が解除されて最終的な宛先に送信されます。また、カプセル化されたパケットをパブリック ネットワークから受信してカプセル化を解除し、プライベート ネットワーク上の最終的な宛先に送信します。
IPsec の概要
セキュリティ アプライアンス では、IPsec は LAN-to-LAN VPN 接続に使用され、client-to-LAN VPN 接続にも IPsec を使用できます。IPsec 用語では、 ピア とは、リモート アクセス クライアントまたは別のセキュアなゲートウェイを意味します。どちらの接続タイプについても、セキュリティ アプライアンスは Cisco のピアだけをサポートします。VPN の業界標準に従っているので ASA は他のベンダーのピアでも動作できますが、サポートされてはいません。
トンネルを確立する間に、2 つのピアは、認証、暗号化、カプセル化、キー管理を制御する Security Association(SA; セキュリティ アソシエーション)をネゴシエートします。これらのネゴシエーションには、トンネルの確立(IKE SA)と、トンネル内のトラフィックの制御(IPsec SA)という 2 つのフェーズが含まれます。
LAN-to-LAN VPN は、地理的に異なる場所にあるネットワークを接続します。IPsec LAN-to-LAN 接続では、セキュリティ アプライアンスは発信側または応答側として機能します。IPsec client-to-LAN 接続では、セキュリティ アプライアンスは応答側としてだけ機能します。発信側は SA を提案し、応答側は、設定された SA パラメータに従って、SA の提示を受け入れるか、拒否するか、または対案を提示します。接続を確立するには、両方のエンティティで SA が一致する必要があります。
ISAKMP の設定
この項では、Internet Key Exchange(IKE; インターネット キー交換)プロトコルについて説明します。このプロトコルは Internet Security Association and Key Management Protocol(ISAKMP)とも呼ばれます。セキュリティ アプライアンスの IKE コマンドは、ISAKMP をキーワードとして使用します。このマニュアルでも同様です。ISAKMP は、IPsec と連携することで、VPN をよりスケーラブルなものにします。この項では、次のトピックについて取り上げます。
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「外部インターフェイスでの ISAKMP のイネーブル化」
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「Aggressive モードでの ISAKMP のディセーブル化」
ISAKMP の概要
IKE は ISAKMP とも呼ばれ、2 台のホストで IPsec セキュリティ アソシエーションの構築方法を一致させるためのネゴシエーション プロトコルです。ISAKMP のネゴシエーションは 2 つのフェーズ(フェーズ 1 とフェーズ 2)に分かれています。
フェーズ 1 は、以後の ISAKMP ネゴシエーション メッセージを保護する最初のトンネルを作成します。フェーズ 2 では、データを保護するトンネルが作成されます。
ISAKMP ネゴシエーションの条件を設定するには、次を含む ISAKMP ポリシーを作成します。
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送信者を特定し、搬送中にメッセージが変更されていないことを保証する Hashed Message Authentication Code(HMAC)方式。
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暗号キー決定アルゴリズムの強度を決定するデフィーヘルマン グループ。このアルゴリズムを使用して、セキュリティ アプライアンスは暗号キーとハッシュ キーを導出します。
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この暗号キーを使用する時間の上限。この時間が経過するとセキュリティ アプライアンスは暗号キーを置き換えます。
表 27-1 に、ISAKMP ポリシー キーワードとそれらの値を示します。
各コンフィギュレーションは最大 20 個の ISAKMP ポリシーをサポートし、ポリシーごとに値セットが異なります。作成するポリシーごとに固有のプライオリティを割り当てます。プライオリティ番号が小さいほど、プライオリティが高くなります。
ISAKMP ネゴシエーションが始まると、ネゴシエーションを開始したピアはそのすべてのポリシーをリモート ピアに送信し、リモート ピアは一致するポリシーを探します。リモート ピアは、一致するポリシーを見つけるまで、設定済みのポリシーに対してピアのすべてのポリシーを 1 つずつプライオリティ順に(最も高いプライオリティから)照合します。
2 つのピアのポリシーの両方に、同一の暗号化、ハッシュ、認証、および Diffie-Hellman パラメータ値が含まれ、さらにリモート ピアのポリシーで指定されているライフタイムが、発信側が送信したポリシーのライフタイム以下である場合、一致しているとされます。ライフタイムが等しくない場合、セキュリティ アプライアンスは短い方のライフタイムを使用します。一致するポリシーがない場合、ISAKMP はネゴシエーションを拒否し、SA は確立されません。
各パラメータに対して特定の値を選択するときは、セキュリティとパフォーマンスの間に暗黙のトレードオフが発生します。デフォルト値で得られるセキュリティ レベルは、ほとんどの組織のセキュリティ要件に十分に対応します。パラメータに対し 1 つの値だけをサポートしているピアと相互運用する場合は、相手のピアがサポートしている値に選択が制限されます。
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(注) 新しい ASA コンフィギュレーションには、デフォルトの ISAKMP ポリシーはありません。
ISAKMP ポリシーの設定
ISAKMP ポリシーを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで、 crypto isakmp policy コマンドにさまざまな引数を指定します。ISAKMP ポリシー コマンドの構文は次のとおりです。
crypto isakmp policy priority attribute_name [ attribute_value | integer ]
ISAKMP コマンドには、それぞれプライオリティを指定する必要があります。プライオリティ番号によってポリシーが一意に識別され、ISAKMP ネゴシエーションにおけるポリシーのプライオリティが決定されます。
ISAKMP を設定してイネーブルにするには、例を参考にして、次の手順を実行します。
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(注) 所定のポリシー パラメータに値を指定しない場合、デフォルト値が適用されます。
ステップ 1
暗号化アルゴリズムを指定します。デフォルトは Triple DES です。この例では、暗号化を DES に設定します。
ステップ 2
ハッシュ アルゴリズムを指定します。デフォルト値は SHA-1 です。この例では、MD5 を設定します。
ステップ 3
認証方式を指定します。デフォルトは事前共有キーです。この例では、RSA 署名を設定します。
ステップ 4
Diffie-Hellman グループ識別番号を指定します。デフォルトはグループ 2 です。この例では、グループ 5 を設定します。
ステップ 5
SA ライフタイムを指定します。この例では、4 時間(14400 秒)のライフタイムを設定します。デフォルトは 86400 秒(24 時間)です。
外部インターフェイスでの ISAKMP のイネーブル化
VPN トンネルを終端するインターフェイスでは、ISAKMP をイネーブルにする必要があります。通常は外部(つまり、パブリック)インターフェイスです。
Aggressive モードでの ISAKMP のディセーブル化
フェーズ 1 の ISAKMP ネゴシエーションでは、Main モードまたは Agressive モードのいずれかを使用できます。どちらのモードも同じサービスを提供しますが、Agressive モードでは、ピア間で 3 回の合計 6 つのメッセージ交換ではなく、2 回の合計 3 つのメッセージ交換だけですみます。Agressive モードの方が高速ですが、通信パーティの ID は保護されません。このため、セキュアな SA を確立する前に、ピア間で ID 情報を交換する必要があります。アグレッシブ モードは、デフォルトでイネーブルになっています。
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交換回数の多い Main モードは低速ですが、通信しているピアの ID を保護します。
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Agressive モードは高速ですが、ピアの ID を保護しません。
Agressive モードの ISAKMP をディセーブルにするには、次のコマンドを入力します。
Agressive モードをいったんディセーブルにした後でイネーブルに戻すには、no 形式でコマンドを使用します。次に例を示します。
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(注) Agressive モードをディセーブルにすると、Cisco VPN Client は、セキュリティ アプライアンスへのトンネルを確立するための事前共有キー認証を使用できなくなります。ただし、証明書に基づく認証(つまり ASA または RSA)を使用してトンネルを確立できます。
ISAKMP ピアの識別方式の決定
フェーズ I の ISAKMP ネゴシエーションでは、ピアは相互に相手を識別する必要があります。この識別方法は、次のオプションから選択できます。
ISAKMP の識別情報を交換するホストの完全修飾ドメイン名を使用します(デフォルト)。この名前は、ホスト名とドメイン名で構成されます。
セキュリティ アプライアンスは、ピアに送信するフェーズ I の ID を使用します。これは、事前共有キーで認証を行う Main モードでの LAN-to-LAN 接続を除いて、すべての VPN シナリオで行われます。
IPsec over NAT-T のイネーブル化
NAT-T を使用すると、IPsec ピアは NAT デバイスを介した接続を確立できます。NAT-T は UDP データグラムの IPsec トラフィックをカプセル化し、ポート 4500 を使用して、NAT デバイスにポート情報を提供します。NAT-T はすべての NAT デバイスを自動検出し、必要な場合だけ IPsec トラフィックをカプセル化します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
Cisco ASA 5505 のホーム ゾーンを除き、セキュリティ アプライアンスは、データ交換を行うクライアントによっては、標準の IPsec、IPsec over TCP、NAT-T、および IPsec over UDP を同時にサポートできます。NAT-T と IPsec over UDP の両方がイネーブルになっている場合、NAT-T が優先されます。IPsec over TCP は、イネーブルになっている場合、その他のすべての接続方式よりも優先されます。
NAT-T をイネーブルにすると、セキュリティ アプライアンスは、IPsec がイネーブルになっているすべてのインターフェイス上で自動的にポート 4500 を開きます。
セキュリティ アプライアンスは、次の両方のネットワークではなく、どちらか一方のネットワークで動作する単一の NAT/PAT デバイスの背後にある複数の IPsec ピアをサポートします。
混合環境では、リモート アクセス トンネルはネゴシエーションに失敗します。これは、すべてのピアが同じパブリック IP アドレス、つまり同じ NAT デバイスから発信されたように見えるためです。また、リモート アクセス トンネルは、LAN-to-LAN トンネル グループ(つまり NAT デバイスの IP アドレス)と同じ名前を使用することが多いため、混合環境では失敗します。この名前の一致により、NAT デバイスの背後にあるピアの LAN-to-LAN とリモート アクセスの混合ネットワークでは、複数のピア間のネゴシエーションが失敗する場合があります。
NAT-T の使用
NAT-T を使用するには、次の作業を実行する必要があります。
ステップ 1
セキュリティ アプライアンスでグローバルに IPsec over NAT-T をイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。
natkeepalive の範囲は 10 ~ 3600 秒です。デフォルトは 20 秒です。
たとえば、次のコマンドを入力して、NAT-T をイネーブルにし、キープアライブ値を 1 時間に設定します。
ステップ 2
IPsec フラグメンテーション ポリシーに「before-fragmentation」オプションを選択します。
このオプションは、IP フラグメンテーションをサポートしていない NAT デバイス間をトラフィックが通過できるようにします。このオプションを使用しても、IP フラグメンテーションをサポートしていない NAT デバイスの動作を妨げることはありません。
IPsec over TCP のイネーブル化
IPsec over TCP を使用すると、標準 ESP や標準 ISAKMP が機能できない環境、または既存のファイアウォール規則を変更した場合に限って機能できる環境で、Cisco VPN Client が動作できるようになります。IPsec over TCP は TCP のようなパケット内で ISAKMP プロトコルと IPsec プロトコルをカプセル化し、NAT と PAT の両方のデバイスとファイアウォールを通過するセキュアなトンネリングを実現します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
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(注) この機能は、プロキシベースのファイアウォールでは動作しません。
IPsec over TCP は、リモート アクセス クライアントで動作します。IPsec over TCP をグローバルにイネーブルにすると、ISAKMP がイネーブルにされたすべてのインターフェイスで動作します。これは、セキュリティ アプライアンス機能に対応するクライアントに限られます。LAN-to-LAN 接続では機能しません。
セキュリティ アプライアンスは、データ交換を行うクライアントに応じて、標準の IPsec、IPsec over TCP、NAT-Traversal、および IPsec over UDP を同時にサポートできます。IPsec over TCP は、イネーブルになっている場合、その他のすべての接続方式よりも優先されます。
1 度に 1 つのトンネルをサポートする VPN 3002 ハードウェア クライアントは、標準の IPsec、IPsec over TCP、NAT-Traversal、または IPsec over UDP を使用して接続できます。
セキュリティ アプライアンスとその接続先のクライアントの両方で IPsec over TCP をイネーブルにします。
最大 10 個のポートを指定して、それらのポートに対して IPsec over TCP をイネーブルにできます。ポート 80(HTTP)やポート 443(HTTPS)などの周知のポートを入力すると、そのポートに関連付けられているプロトコルがパブリック インターフェイスで機能しなくなることを示すアラートが表示されます。その結果、パブリック インターフェイスを介してセキュリティ アプライアンスを管理するためにブラウザを使用することができなくなります。この問題を解決するには、HTTP/HTTPS 管理を別のポートに再設定します。
セキュリティ アプライアンスだけでなく、クライアントでも TCP ポートを設定する必要があります。クライアントの設定には、セキュリティ アプライアンス用に設定したポートを少なくとも 1 つ含める必要があります。
セキュリティ アプライアンスでグローバルに IPsec over TCP をイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。
リブートの前にアクティブ セッションの終了を待機
すべてのアクティブ セッションが自発的に終了した場合に限り、セキュリティ アプライアンス がリブートするようにスケジュールを設定できます。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
セキュリティ アプライアンスのリブートの前にすべてのアクティブ セッションが自発的に終了するまで待機する機能をイネーブルにするには、次のコマンドを入力します。
reload コマンドを使用して、セキュリティ アプライアンスをリブートします。 reload-wait コマンドを設定すると、 reload quick コマンドを使用して reload-wait 設定を無効にできます。 reload コマンドと reload-wait コマンドは特権 EXEC モードで使用できます。どちらにも isakmp プレフィックスは付けません。
接続解除の前にピアに警告
セキュリティ アプライアンスのシャットダウンまたはリブート、セッション アイドル タイムアウト、最大接続時間の超過、管理者による停止などいくつかの理由で、リモート アクセス セッションまたは LAN-to-LAN セッションがドロップすることがあります。
セキュリティ アプライアンスは、限定されたピア、つまり Cisco VPN Client と VPN 3002 ハードウェア クライアントに対して、セッションが接続解除される直前に通知できます(LAN-to-LAN コンフィギュレーションの場合)。アラートを受信したピアまたはクライアントは、その理由を復号化してイベント ログまたはポップアップ ペインに表示します。この機能はデフォルトで無効に設定されています。
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アラートがイネーブルになっているセキュリティ アプライアンス
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バージョン 4.0 以降のソフトウェアを実行している Cisco VPN Client(アラート設定は不要)
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バージョン 4.0 以降のソフトウェアを実行し、アラートがイネーブルになっている VPN 3002 ハードウェア クライアント
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バージョン 4.0 以降のソフトウェアを実行し、アラートがイネーブルになっている VPN 3000 シリーズ コンセントレータ
IPsec ピアに対する接続解除の通知をイネーブルにするには、 crypto isakmp disconnect-notify コマンドを入力します。
証明書グループ照合の設定
トンネル グループは、ユーザの接続条件とアクセス権を定義します。証明書グループ照合では、ユーザ証明書のサブジェクト DN または発行者 DN を使用して、ユーザとトンネル グループを照合します。
証明書のこれらのフィールドに基づいてユーザをトンネル グループと照合するには、まず照合基準を定義したルールを作成し、次に各ルールを目的のトンネル グループに関連付ける必要があります。
証明書マップを作成するには、 crypto ca certificate map コマンドを使用します。トンネル グループを定義するには、tunnel-group コマンドを使用します。
また、証明書ユーザの許可グループを識別するための方法として、次のいずれか 1 つを設定する証明書グループ照合ポリシーも設定する必要があります。
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organizational unit (OU) フィールドからグループを照合する。
証明書グループ照合のルールとポリシーの作成
証明書ベースの ISAKMP セッションをトンネル グループにマッピングするためのポリシーとルールを設定し、証明書マップ エントリをトンネル グループに関連付けるには、グローバル コンフィギュレーション モードで tunnel-group-map コマンドを入力します。
tunnel-group-map enable { rules | ou | ike-id | peer ip }
tunnel-group-map [ rule-index ] enable policy
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各呼び出しが一意であり、マップ インデックスを 2 回以上参照しない限り、このコマンドを複数回実行できます。
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1 つのグループに複数のルールを割り当てられます。複数のルールを割り当てるには、まずルールのプライオリティを追加し、グループ化します。次に、各グループに必要な数だけ基準文を定義します。1 つのグループに複数のルールを割り当てた場合、テストされる最初のルールの照合結果は一致します。
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ユーザを特定のトンネル グループに割り当てる前にすべての照合基準が必要な場合は、単一の規則を作成する。すべての照合基準が必要であることは、論理 AND 操作に相当します。または、ユーザを特定のトンネル グループに割り当てる前にすべての照合基準が必要な場合は、基準ごとに 1 つのルールを作成します。照合基準が 1 つだけ必要であることは、論理 OR 操作に相当します。
次の例では、フェーズ 1 の ISAKMP ID の内容に基づいて、証明書ベースの ISAKMP セッションをトンネル グループにマッピングする機能をイネーブルにします。
次の例では、ピアの IP アドレスに基づいて、証明書ベースの ISAKMP セッションをトンネル グループにマッピングする機能をイネーブルにします。
次の例では、サブジェクト認定者名(DN)の組織ユニット(OU)に基づいて、証明書ベースの ISAKMP セッションをマッピングする機能をイネーブルにします。
次の例では、設定されたルールに基づいて、証明書ベースの ISAKMP セッションをマッピングする機能をイネーブルにします。
IPsec の設定
この項では、IPsec に関する背景情報と、IPsec を使用して VPN を実装するときにセキュリティ アプライアンスを設定する手順について説明します。次の項目について説明します。
IPsec トンネルの概要
IPsec トンネルとは、セキュリティ アプライアンスがピア間に確立する SA のセットのことです。SA は機密データに適用するプロトコルとアルゴリズムを定義し、ピアが使用するキー関連情報を指定します。IPsec SA は、ユーザ トラフィックの実際の伝送を制御します。SA は単方向ですが、通常ペア(着信と発信)で確立されます。
トランスフォーム セットの概要
トランスフォーム セットとは、セキュリティ アプライアンスによるデータの保護方法を定義したセキュリティ プロトコルとアルゴリズムの組み合わせのことです。IPsec SA のネゴシエート中、2 つのピアは、両方のピアで一致しているトランスフォーム セットを識別する必要があります。次にセキュリティ アプライアンスは一致しているトランスフォームを使用して、クリプト マップに対するアクセス リストのデータ フローを保護する SA を作成します。
SA を作成するために使用されるトランスフォーム セットの定義を変更すると、セキュリティ アプライアンスはトンネルを切断します。詳細については、 セキュリティ アソシエーションのクリアを参照してください。
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(注) トランスフォーム セットの要素を 1 つだけ消去または削除すると、セキュリティ アプライアンスはその要素を参照するクリプト マップを自動的に削除します。
クリプト マップの定義
クリプト マップ は、IPsec SA でネゴシエートされる IPsec ポリシーを定義します。使用できるキーワードには次のものがあります。
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IPsec 接続が許可および保護するパケットを識別するためのアクセス リスト
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IPsec トラフィックのローカル アドレス(詳細については、「クリプト マップのインターフェイスへの適用」を参照してください)
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ピアのセキュリティ設定の照合に使用される最大 6 個のトランスフォーム セット
クリプト マップ セット は、同じマップ名を持つ 1 つまたは複数のクリプト マップで構成されます。最初のクリプト マップを作成したときに、クリプト マップ セットを作成します。クリプト マップを作成または追加するコマンドの構文は次のとおりです。
このコマンドを続けて入力すると、クリプト マップをクリプト マップ セットに追加できます。次の例では、クリプト マップを追加するクリプト マップ セットの名前は「mymap」です。
上記の構文に含まれる シーケンス番号 (seq-num)によって、同じ名前を持つクリプト マップがそれぞれ区別されます。クリプト マップに割り当てられているシーケンス番号によって、クリプト マップ セット内のクリプト マップ間のプライオリティが決まります。 シーケンス番号が小さいほど、プライオリティが高くなります。クリプト マップ セットをインターフェイスに割り当てると、セキュリティ アプライアンスは、そのインターフェイスを通過するすべての IP トラフィックとクリプト マップ セット内のクリプト マップを、シーケンス番号が低い順に照合して評価します。
クリプト マップに割り当てられている ACL は、同じアクセス リスト名を持つすべての ACE で構成されます。コマンドの構文は次のとおりです。
access-list access-list-name {deny | permit} ip source source-netmask destination destination-netmask各 ACL は、同じアクセス リスト名を持つ 1 つまたは複数の ACE で構成されます。最初の ACE を作成したときに、ACL を作成します。ACL を作成または追加するコマンドの構文は次のとおりです。
access-list access-list-name {deny | permit} ip source source-netmask destination destination-netmask次の例では、セキュリティ アプライアンスは、10.0.0.0 サブネットから 10.1.1.0 サブネットまでのすべてのトラフィック フローに対して、クリプト マップに割り当てられている IPsec 保護を適用します。
パケットが一致するクリプト マップによって、SA ネゴシエーションで使用されるセキュリティ設定が決定します。ローカルのセキュリティ アプライアンスがネゴシエーションを開始する場合は、スタティック クリプト マップで指定されたポリシーを使用して、指定のピアに送信するオファーを作成します。ピアがネゴシエーションを開始する場合、セキュリティ アプライアンスはポリシーをスタティック クリプト マップと照合しますが、これが失敗した場合は、クリプト マップ セットのダイナミック クリプト マップと照合して、ピアのオファーを受け入れるか拒否するかを決定します。
2 つのピアが SA の確立に成功するには、両方のピアが互換性のあるクリプト マップを少なくとも 1 つ持っている必要があります。互換性が成立するには、クリプト マップが次の条件を満たす必要があります。
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クリプト マップに、互換性を持つ暗号 ACL(たとえば、ミラー イメージ ACL)が含まれている。応答するピアがダイナミック クリプト マップを使用する場合、IPsec を適用するための要件として、セキュリティ アプライアンスもダイナミック クリプト マップを使用する必要があります。
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各クリプト マップが他のピアを識別する(応答するピアがダイナミック クリプト マップを使用していない場合)。
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クリプト マップに、共通のトランスフォーム セットが少なくとも 1 つある。
1 つのインターフェイスに適用できるクリプト マップ セットは 1 つだけです。次の条件のいずれかが当てはまる場合は、セキュリティ アプライアンス上の特定のインターフェイスに対して複数のクリプト マップを作成します。
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さまざまなタイプのトラフィックにさまざまな IPsec セキュリティを適用する。
たとえば、クリプト マップを 1 つ作成し、2 つのサブネット間のトラフィックを識別する ACL を割り当て、トランスフォーム セットを 1 つ割り当てます。別のクリプト マップを作成し、別の 2 つのサブネット間のトラフィックを識別する ACL を割り当て、VPN パラメータが異なるトランスフォーム セットを適用します。
1 つのインターフェイスに複数のクリプト マップを作成する場合は、クリプト マップ セット内のプライオリティを決めるシーケンス番号(seq-num)を各クリプト マップ エントリに指定します。
各 ACE には permit 文または deny 文が含まれます。 表 27-2 に、クリプト マップに適用される ACL での ACE の許可と拒否の特別な意味を示します。
deny 文が含まれている ACE は、IPsec 保護が不要な発信トラフィック(たとえば、ルーティング プロトコル トラフィックなど)をフィルタリングして除外します。したがって、暗号アクセス リストの permit 文と照合して評価する必要のない発信トラフィックをフィルタリングするために、最初の deny 文を挿入します。
暗号化された着信パケットに対しては、セキュリティ アプライアンスは送信元アドレスと ESP SPI を使用して、パラメータの復号化を決定します。セキュリティ アプライアンスは、パケットを復号化した後で、復号化されたパケットの内部ヘッダーを、そのパケットの SA に関連付けられている ACL の許可 ACE と比較します。内部ヘッダーがプロキシと一致しない場合、セキュリティ アプライアンスはそのパケットをドロップします。内部ヘッダーがプロキシと一致する場合、セキュリティ アプライアンスはそのパケットをルーティングします。
暗号化されていない着信パケットの内部ヘッダーを比較する場合は、セキュリティ アプライアンスはすべての拒否ルールを無視します。これは、拒否ルールによってフェーズ 2 の SA の確立が妨げられるためです。
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(注) 暗号化されていない着信トラフィックをクリア テキストとしてルーティングするには、ACE の許可の前に ACE の拒否を挿入します。
図 27-1 に、セキュリティ アプライアンスの LAN-to-LAN ネットワークの例を示します。
図 27-1 ACE の許可と拒否がトラフィックに及ぼす影響(概念上のアドレス)
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この図に示され、また以下の説明で使用されている単純なアドレス表記は、抽象化したものです。実際の IP アドレスを使用した例は、この説明の後に示します。
この LAN-to-LAN ネットワーク例において、セキュリティ アプライアンス A、B、および C を設定する目的は、図 27-1 に示したホストのいずれか 1 台から発信され、別のホストを宛先とするすべてのトラフィックのトンネリングを許可することです。ただし、ホスト A.3 から発信されるトラフィックには人事部の機密データが含まれるため、他のトラフィックよりも強固な暗号化と頻繁なキー再生が必要です。そのため、ホスト A.3 から発信されるトラフィックには特別なトランスフォーム セットを割り当てます。
セキュリティ アプライアンス A の発信トラフィックを設定するために、2 つのクリプト マップを作成します。1 つはホスト A.3 の発信トラフィック用で、もう 1 つはネットワーク A の別のホストの発信トラフィック用です。次に例を示します。
ACL を作成したら、一致するパケットごとに必要な IPsec を適用するためのトランスフォーム セットを各クリプト マップに割り当てます。
カスケード ACL とは、拒否 ACE を挿入することで、ACL の評価をバイパスし、クリプト マップ セット内の次の ACL の評価を再開するものです。クリプト マップごとに異なる IPsec 設定を関連付けることができるため、拒否 ACE を使用することで、特別なトラフィックを対応するクリプト マップでの以後の評価から除外し、異なるセキュリティを提供する別のクリプト マップ、または異なるセキュリティを必要とする別のクリプト マップの permit 文と特別なトラフィックを照合することができます。暗号 ACL に割り当てられているシーケンス番号によって、クリプト マップ セット内の評価の順序が決まります。
図 27-2 に、上記の概念 ACE から作成されたカスケード ACL を示します。この図で使用されている各記号の意味は、次のとおりです。
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1 つの ACE の説明と一致したパケット。それぞれの大きさのボールは、図中の別々の ACE に一致する異なるパケットを表しています。大きさの違いは、各パケットの発信元と宛先が異なることを示しています。
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図 27-2 クリプト マップ セット内のカスケード ACL
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セキュリティ アプライアンス A は、ホスト A.3 から発信されたパケットが許可 ACE と一致するまで評価し、クリプト マップに関連付けられている IPsec セキュリティの割り当てを試行します。このパケットが拒否 ACE と一致すると、セキュリティ アプライアンスはこのクリプト マップの残りの ACE を無視し、次のクリプト マップ(クリプト マップに割り当てられているシーケンス番号で判断する)との照合と評価を再開します。この例では、セキュリティ アプライアンス A がホスト A.3 から発信されたパケットを受信すると、このパケットを最初のクリプト マップの拒否 ACE と照合し、次のクリプト マップでの照合と評価を再開します。パケットが 2 番目のクリプト マップの許可 ACE と一致すると、関連付けられた IPsec セキュリティ(強固な暗号化と頻繁なキー再生)がパケットに適用されます。
このネットワーク例におけるセキュリティ アプライアンスの設定を完了するために、ミラー クリプト マップをセキュリティ アプライアンス B と C に割り当てます。しかし、セキュリティ アプライアンスは、暗号化された着信トラフィックの評価では拒否 ACE を無視するため、deny A.3 B と deny A.3 C の ACE のミラーに相当するものを無視できます。したがって、クリプト マップ 2 のミラーに相当するものを無視できます。このため、セキュリティ アプライアンス B と C のカスケード ACL の設定は不要です。
表 27-3 に、図 27-1 の 3 台のセキュリティ アプライアンス用に設定されたクリプト マップに割り当てられている ACL を示します。
図 27-3 では、図 27-1 の概念アドレスを実際の IP アドレスにマッピングしています。
図 27-3 ACE の許可と拒否がトラフィックに及ぼす影響(実際のアドレス)
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次の表は、図 27-3 の IP アドレスを 表 27-3 の概念と結合したものです。これらの表に示されている実際の ACE によって、このネットワーク内で評価を受けたすべての IPsec パケットに適切な IPsec 設定が適用されます。
このネットワーク例で示されている論法を応用して、カスケード ACL を使用することにより、Cisco セキュリティ アプライアンスで保護されているさまざまなホストまたはサブネットにさまざまなセキュリティ設定を割り当てることができます。
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(注) デフォルトでは、セキュリティ アプライアンスは、IPsec トラフィックが入ってきたインターフェイスと同じインターフェイスを宛先とする IPsec トラフィックはサポートしません (このタイプのトラフィックには、U ターン、ハブアンドスポーク、ヘアピニングなどの名称があります)。ただし、IPsec で U ターン トラフィックをサポートすることもできます。そのためには、同じネットワークの発信トラフィックと着信トラフィックを許可する ACE を挿入します。たとえば、セキュリティ アプライアンス B で U ターン トラフィックをサポートするには、概念上の「B B を許可」ACE を ACL1 に追加します。実際の ACE は次のようになります。
permit 192.168.12.0 255.255.255.248 192.168.12.0 255.255.255.248
クリプト マップのインターフェイスへの適用
クリプト マップ セットは、IPsec トラフィックが通過する各インターフェイスに割り当てる必要があります。セキュリティ アプライアンスは、すべてのインターフェイスで IPsec をサポートします。クリプト マップ セットをインターフェイスに割り当てると、セキュリティ アプライアンスは、すべてのトラフィックをクリプト マップ セットと照合して評価し、接続中またはネゴシエーション中は指定されたポリシーを使用します。
クリプト マップをインターフェイスに割り当てると、SA データベースやセキュリティ ポリシー データベースなどのランタイム データ構造も初期設定されます。クリプト マップを修正してインターフェイスに再割り当てすると、ランタイム データ構造はクリプト マップ設定と再同期化されます。また、新しいシーケンス番号を使用して新しいピアを追加し、クリプト マップを再割り当てしても、既存の接続が切断されることはありません。
インターフェイス アクセス リストの使用
セキュリティ アプライアンスでは、デフォルトで IPsec パケットがインターフェイス ACL をバイパスするようになっています。インターフェイス アクセス リストを IPsec トラフィックに適用する場合は、 no 形式の sysopt connection permit-vpn コマンドを使用します。
発信インターフェイスにバインドされているクリプト マップ アクセス リストは、VPN トンネルを通過する IPsec パケットの許可と拒否を行います。IPsec は、IPsec トンネルから来たパケットの認証と解読を行い、トンネルに関連付けられている ACL とパケットを照合して評価します。
アクセス リストは、どの IP トラフィックを保護するかを定義します。たとえば、2 つのサブネット間または 2 台のホスト間のすべての IP トラフィックを保護するためのアクセス リストを作成できます (これらのアクセス リストは、 access-group コマンドで使用されるアクセス リストとよく似ています。ただし、 access-group コマンドでは、アクセス リストがインターフェイスで転送するトラフィックと阻止するトラフィックを決めます)。
クリプト マップを割り当てるまで、アクセス リストは IPsec の使用に限定されません。各クリプト マップはアクセス リストを参照し、パケットがアクセス リストのいずれか 1 つで permit と一致した場合に適用する IPsec プロパティを決めます。
IPsec クリプト マップに割り当てられているアクセス リストには、次の 4 つの主要機能があります。
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IPSec で保護する発信トラフィックを選択する(permit に一致したものが保護の対象)。
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確立された SA がない状態で移動するデータに対して ISAKMP ネゴシエーションをトリガーする。
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着信トラフィックを処理して、IPSec で保護すべきであったトラフィックをフィルタリングして廃棄する。
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ピアからの IKE ネゴシエーションを処理するときに、IPsec SA の要求を受け入れるかどうかを決定する (ネゴシエーションは ipsec-isakmp crypto map エントリだけに適用されます)。ピアは ipsec-isakmp crypto map コマンド エントリに関連付けられているデータ フローを「許可」し、ネゴシエーション中に要求を受け入れられるようにする必要があります。
トラフィックが着信か発信かに関係なく、セキュリティ アプライアンスは、インターフェイスに割り当てられているアクセス リストとトラフィックを照合して評価します。インターフェイスに IPsec を割り当てるには、次の手順を実行します。
ステップ 1
IPsec に使用するアクセス リストを作成します。
ステップ 2
作成したアクセス リストを、同じクリプト マップ名を使用して 1 つまたは複数のクリプト マップにマッピングします。
ステップ 3
データ フローに IPsec を適用するために、トランスフォーム セットをクリプト マップにマッピングします。
ステップ 4
共有するクリプト マップ名を割り当てて、クリプト マップを一括して「クリプト マップ セット」としてインターフェイスに適用します。
図 27-4 では、データがセキュリティ アプライアンス A 上の外部インターフェイスを出てホスト 10.2.2.2 に向かうときに、ホスト 10.0.0.1 とホスト 10.2.2.2 の間のトラフィックに IPsec 保護が適用されます。
図 27-4 暗号アクセス リストを IPsec に適用する方法
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セキュリティ アプライアンス A は、ホスト 10.0.0.1 からホスト 10.2.2.2 へのトラフィックを次のように評価します。
またセキュリティ アプライアンス A は、ホスト 10.2.2.2 からホスト 10.0.0.1 へのトラフィックを次のように評価します。
評価中のパケットと最初に一致した permit 文によって、IPsec SA のスコープが決まります。
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(注) アクセス リストの要素を 1 つだけ削除すると、セキュリティ アプライアンスは関連付けられているクリプト マップも削除します。
現在 1 つまたは複数のクリプト マップが参照しているアクセス リストを修正する場合は、 crypto map interface コマンドを使用して SA データベースのランタイムを再初期化します。詳細については、 crypto map コマンドを参照してください。
ローカル ピアで定義するスタティック クリプト マップに対して指定するすべてのクリプト アクセス リストについて、リモート ピアで「ミラー イメージ」クリプト アクセス リストを定義することを推奨します。また、クリプト マップは共通トランスフォームをサポートし、他のシステムをピアとして参照する必要があります。これにより、両方のピアで IPsec が正しく処理されます。
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(注) すべてのスタティック クリプト マップでアクセス リストと IPsec ピアを定義する必要があります。どちらかが定義されていないと、クリプト マップは不完全なものになり、セキュリティ アプライアンスは、前の完全なクリプト マップにまだ一致していないトラフィックをドロップします。show conf コマンドを使用して、すべてのクリプト マップが完全なものになるようにします。不完全なクリプト マップを修正するには、クリプト マップを削除し、欠けているエントリを追加してからクリプト マップを再適用します。
暗号アクセス リストで送信元アドレスまたは宛先アドレスの指定に any キーワードを使用すると問題が発生するため、このキーワードの使用は避けてください。 permit any any コマンド文を使用すると次の現象が発生するため、使用は極力避けてください。
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すべての発信トラフィックが保護されます。これには、対応するクリプト マップで指定されているピアに送信される保護済みのトラフィックも含まれます。
このシナリオでは、セキュリティ アプライアンスは IPsec 保護されていないすべての着信パケットを通知なしでドロップします。
保護するパケットを定義したことを必ず確認してください。 permit 文に any キーワードを使用する場合は、その文の前に一連の deny 文をおき、保護対象外のトラフィックをすべてフィルタリングして排除します。これを行わないと、その permit 文に保護対象外のトラフィックが含まれることになります。
IPsec SA のライフタイムの変更
が新しい IPsec SA とネゴシエートするときに使用する、グローバル ライフタイムセキュリティ アプライアンス値を変更できます。特定のクリプト マップのグローバル ライフタイム値を上書きできます。
IPsec SA では、取得された共有秘密キーが使用されます。共有秘密キーは SA に不可欠な要素で、共有秘密キーにリフレッシュが必要な場合、SA と同時にタイムアウトします。各 SA には、「時間」ライフタイムと「トラフィック量」ライフタイムの 2 つがあります。それぞれのライフタイムとネゴシエーションが新しい SA 用に開始されると、前の SA は期限満了になります。デフォルトのライフタイムは、28,800 秒(8 時間)および 4,608,000 キロバイト(10 メガバイト/秒で 1 時間)です。
グローバル ライフタイムを変更すると、セキュリティ アプライアンスはトンネルをドロップします。変更後に確立された SA のネゴシエーションでは、新しい値が使用されます。
クリプト マップに設定されたライフタイム値がなく、セキュリティ アプライアンスから新しい SA を要求された場合、クリプト マップは、ピアに送信される新しい SA 要求に、既存の SA で使用されているグローバル ライフタイム値を挿入します。ピアがネゴシエーション要求を受け取ると、このピアが提案するライフタイム値とローカルに設定されているライフタイム値のうち小さい方の値を、新しい SA のライフタイム値として使用します。
既存 SA のライフタイムのしきい値を超える前に、ピアは新しい SA をネゴシエートします。このようにして、既存 SA の有効期限が切れる前に、新しい SA の準備が整います。既存 SA の残りのライフタイムが約 5 ~ 15% になると、ピアは新しい SA をネゴシエートします。
基本的な IPsec コンフィギュレーションの作成
スタティックまたはダイナミック クリプト マップを使用する基本的な IPsec コンフィギュレーションを作成できます。
スタティック クリプト マップを使用する基本的な IPsec コンフィギュレーションを作成するには、次の手順を実行します。
ステップ 1
次のコマンドを入力して、保護するトラフィックを定義するアクセス リストを作成します。
access-list access-list-name {deny | permit} ip source source-netmask destination destination-netmaskこの例では、 permit キーワードによって、指定の条件に一致するトラフィックすべてが暗号で保護されます。
ステップ 2
次のコマンドを入力して、トラフィックを保護する方法を定義するトランスフォーム セットを設定します。
この例では、「myset1」、「myset2」、「aes_set」がトランスフォーム セットの名前です。
ステップ 3
クリプト マップを作成するには、次の手順を実行します。
次の例では、「mymap」がクリプト マップ セットの名前です。マップ セットのシーケンス番号は 10 です。シーケンス番号は、1 つのクリプト マップ セット内の複数のエントリにランクを付けるために使用します。シーケンス番号が小さいほど、プライオリティが高くなります。
この例では、アクセス リスト 101 がクリプト マップ「mymap」に割り当てられます。
b.
IPsec で保護されたトラフィックの転送先となるピアを指定します。
セキュリティ アプライアンスは、ピアに IP アドレス 192.168.1.100 が割り当てられている SA をセットアップします。このコマンドを繰り返して、複数のピアを指定します。
c.
このクリプト マップに対して許可するトランスフォーム セットを指定します。複数のトランスフォーム セットをプライオリティ順(最高のプライオリティのものが最初)に列挙します。1 つのクリプト マップに 6 個までのトランスフォーム セットを指定できます。
crypto map map-name seq-num set transform-set transform-set-name1[transform-set-name2, ...transform-set-name6]この例では、トラフィックがアクセス リスト 101 に一致すると、SA は、どのトランスフォーム セットがピアのトランスフォーム セットに一致するかによって、「myset1」(第 1 プライオリティ)と「myset2」(第 2 プライオリティ)のいずれかを使用できます。
d.
(任意)グローバル ライフタイムを上書きする場合は、クリプト マップの SA ライフタイムを指定します。
crypto map map-name seq-num set security-association lifetime{secondsseconds |kilobyteskilobytes}この例では、クリプト マップ「mymap 10」の時間ライフタイムを 2700 秒に短縮します
(45 分)。トラフィック量ライフタイムは変更されません。e.
(任意)IPsec がこのクリプト マップに対して新しい SA を要求するときに Perfect Forward Secrecy(PFS; 完全転送秘密)を要求するか、または IPsec ピアから受け取る要求に PFS を要求するかを指定します。
この例では、クリプト マップ「mymap 10」に対して新しい SA をネゴシエートするときに、PFS を要求しています。セキュリティ アプライアンスは、新しい SA で 1024 ビットの Diffie-Hellman プライム モジュラス グループを使用します。
ステップ 4
IPsec トラフィックを評価するために、クリプト マップ セットをインターフェイスに適用します。
この例では、セキュリティ アプライアンスは外部インターフェイスを通過するトラフィックをクリプト マップ「mymap」と照合して評価し、保護が必要かどうかを判断します。
ダイナミック クリプト マップの使用
ダイナミック クリプト マップは、いずれのパラメータも設定されていないクリプト マップです。ダイナミック クリプト マップは、不足しているパラメータが、ピアの要件に合うように後でダイナミックに取得される(IPsec ネゴシエーションの結果として)ポリシー テンプレートの役割を果たします。セキュリティ アプライアンスは、スタティック クリプト マップでピアの IP アドレスがまだ指定されていない場合、ピアでトンネルをネゴシエートさせるためにダイナミック クリプト マップを適用します。これは、次のタイプのピアで発生します。
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パブリック IP アドレスがダイナミックに割り当てられるピア。
LAN-to-LAN のピア、およびリモート アクセスするピアは、両方とも DHCP を使用してパブリック IP アドレスを取得できます。セキュリティ アプライアンスは、トンネルを開始するときだけこのアドレスを使用します。
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プライベート IP アドレスがダイナミックに割り当てられるピア。
通常、リモート アクセスのトンネルを要求するピアは、ヘッドエンドによって割り当てられたプライベート IP アドレスを持っています 一般に、LAN-to-LAN トンネルには事前に決定されたプライベート ネットワークのセットがあります。これがスタティック マップの設定に使用されるので、結果として IPsec SA の確立にも使用されます。
管理者がスタティック クリプト マップを設定するため、(DHCP または別の方法で)ダイナミックに割り当てられた IP アドレスがわからない場合や、割り当て方法には関係なく他のクライアントのプライベート IP アドレスがわからない場合があります。通常、VPN クライアントには、スタティック IP アドレスがなく、IPsec ネゴシエーションを発生させるためのダイナミック クリプト マップが必要です。たとえば、ヘッドエンドは IKE ネゴシエーション中に IP アドレスを Cisco VPN Client に割り当て、クライアントはこのアドレスを使用して IPsec SA をネゴシエートします。
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(注) ダイナミック クリプト マップには transform-set パラメータだけが必要です。
ダイナミック クリプト マップは、IPsec コンフィギュレーションを容易にするので、ピアが必ずしも事前設定されていないネットワークで使用するのに適しています。ダイナミック クリプト マップは、Cisco VPN Client(モバイル ユーザなど)、およびダイナミックに割り当てられた IP アドレスを取得するルータに対して使用してください。
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ヒント ダイナミック クリプト マップの permit エントリに any キーワードを使用する場合は、注意が必要です。このような permit エントリの対象となるトラフィックにマルチキャストやブロードキャストのトラフィックが含まれる場合、該当するアドレス範囲について deny エントリをアクセス リストに挿入します。ネットワークとサブネット ブロードキャスト トラフィックに対して、また IPsec で保護しないその他のトラフィックに対しては、必ず deny エントリを挿入してください。
ダイナミック クリプト マップは、接続を開始したリモートのピアと SA をネゴシエートするときだけ機能します。セキュリティ アプライアンスは、ダイナミック クリプト マップを使用してリモート ピアとの接続を開始することはできません。ダイナミック クリプト マップ エントリでは、発信トラフィックがアクセス リストの permit エントリと一致しても、対応する SA がまだ存在しない場合、セキュリティ アプライアンスはそのトラフィックをドロップします。
クリプト マップ セットには、ダイナミック クリプト マップを含めることができます。ダイナミック クリプト マップのセットには、クリプト マップ セットで一番低いプライオリティ(つまり、一番大きいシーケンス番号)を設定し、セキュリティ アプライアンスが他のクリプト マップを先に評価するようにする必要があります。セキュリティ アプライアンスは、他の(スタティック)マップのエントリが一致しない場合にだけ、ダイナミック クリプト マップのセットを調べます。
スタティック クリプト マップ セットと同様に、ダイナミック クリプト マップ セットにも、同じ dynamic-map-name を持つすべてのダイナミック クリプト マップを含めます。dynamic-seq-num によって、セット内のダイナミック クリプト マップが区別されます。ダイナミック クリプト マップを設定する場合は、IPsec ピアのデータ フローを暗号アクセス リストで識別するために、ACL の許可を挿入します。このように設定しないと、セキュリティ アプライアンスは、ピアが提示するあらゆるデータ フロー ID を受け入れることになります。
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注意 ダイナミック クリプト マップ セットを使用して設定されたセキュリティ アプライアンス インターフェイスにトンネリングされるトラフィックに対してスタティック(デフォルト)ルートを割り当てないでください。トンネリングされるトラフィックを指定するには、ダイナミック クリプト マップに ACL を追加します。リモート アクセス トンネルに関連付けられた ACL を設定する場合は、適切なアドレス プールを指定してください。逆ルート注入を使用してルートをインストールするのは、必ずトンネルがアップ状態になった後にしてください。
ダイナミック クリプト マップ エントリを使用するための手順は、スタティック クリプト マップを作成する代わりにダイナミック クリプト マップ エントリを作成するという点を除いて、 基本的な IPsec コンフィギュレーションの作成で説明した基本的なコンフィギュレーションと同じです。1 つのクリプト マップ セットの中でスタティック マップ エントリとダイナミック マップ エントリを組み合わせることもできます。
ステップ 1
(任意)アクセス リストをダイナミック クリプト マップに割り当てます。
これによって、保護するトラフィックと保護しないトラフィックが決まります。
この例では、アクセス リスト 101 がダイナミック クリプト マップ「dyn1」に割り当てられます。このクリプト マップのシーケンス番号は 10 です。
ステップ 2
このダイナミック クリプト マップに対して許可するトランスフォーム セットを指定します。複数のトランスフォーム セットをプライオリティ順(最高のプライオリティのものが最初)に列挙します。
crypto dynamic-map dynamic-map-name dynamic-seq-num set transform-set transform-set-name1, [transform-set-name2, ...transform-set-name9]この例では、トラフィックがアクセス リスト 101 に一致すると、SA は、どのトランスフォーム セットがピアのトランスフォーム セットに一致するかによって、「myset1」(第 1 プライオリティ)と「myset2」(第 2 プライオリティ)のいずれかを使用できます。
ステップ 3
(任意)グローバル ライフタイムを無効にする場合は、ダイナミック クリプト マップの SA ライフタイムを指定します。
crypto dynamic-map dynamic-map-name dynamic-seq-num set security-association lifetime{seconds seconds|kilobytes kilobytes}この例では、ダイナミック クリプト マップ「dyn1 10」の時間ライフタイムを 2700 秒に短縮します
(45 分)。トラフィック量ライフタイムは変更されません。ステップ 4
(任意)IPsec がこのダイナミック クリプト マップに対して新しい SA を要求するときに PFS を要求するか、または IPsec ピアから受け取る要求に PFS を要求するかを指定します。
ステップ 5
ダイナミック クリプト マップ セットをスタティック クリプト マップ セットに追加します。
ダイナミック マップを参照するクリプト マップは、必ずクリプト マップ セットの中でプライオリティ エントリを最低(シーケンス番号が最大)に設定してください。
サイトツーサイト冗長性の定義
クリプト マップを使用して、複数のピアに冗長性を定義できます。このコンフィギュレーションはサイトツーサイト VPN に便利です。
あるピアが失敗すると、セキュリティ アプライアンスは、クリプト マップに関連付けられている次のピアへのトンネルを確立します。ネゴシエーションが成功したピアにセキュリティ アプライアンスからデータが送信されると、そのピアは「アクティブな」ピアになります。「アクティブな」ピアとは、後続のネゴシエーションに対して、ネゴシエーションが失敗するまでセキュリティ アプライアンスが常に最初に試みるピアのことです。ネゴシエーションが失敗した時点で、セキュリティ アプライアンスは次のピアに移ります。クリプト マップに関連付けられているすべてのピアが失敗すると、セキュリティ アプライアンスのサイクルは最初のピアに戻ります。
IPsec コンフィギュレーションの表示
表 27-5 に、IPsec コンフィギュレーションに関する情報の表示に使用できるコマンドのリストを示します。
セキュリティ アソシエーションのクリア
一部のコンフィギュレーション変更は、後続の SA をネゴシエートしている間だけ有効になります。新しい設定をただちに有効にするには、既存の SA をクリアして、変更後のコンフィギュレーションで SA を再確立します。セキュリティ アプライアンスがアクティブに IPsec トラフィックを処理している場合は、SA データベースのうち、コンフィギュレーション変更の影響を受ける部分だけをクリアします。SA データベースを完全にクリアするのは、大規模な変更の場合や、セキュリティ アプライアンスが処理している IPsec トラフィック量が少ない場合に限定するようにしてください。
表 27-6 に、IPsec SA のクリアと再初期設定に使用できるコマンドのリストを示します。
クリプト マップ コンフィギュレーションのクリア
clear configure crypto コマンドには、IPsec、クリプト マップ、ダイナミック クリプト マップ、CA トラストポイント、すべての証明書、証明書マップ コンフィギュレーション、ISAKMP など、暗号コンフィギュレーションの要素を削除できる引数が含まれます。
引数を指定しないで clear configure crypto コマンドを入力すると、暗号コンフィギュレーション全体(すべての認証も含む)が削除されることに注意してください。
詳細については、『 Cisco Security Appliance Command Reference 』の clear configure crypto コマンドを参照してください。
Nokia VPN クライアントのサポート
セキュリティ アプライアンスは、Challenge/Response for Authenticated Cryptographic Keys(CRACK)プロトコルを使用して、Nokia 92xx Communicator シリーズの電話上の Nokia VPN クライアントからの接続をサポートします。CRACK は、デジタル証明書ではなくレガシーな認証技術を使用している、IPsec に対応したモバイル クライアントに最も適しています。クライアントがレガシーな方式に基づいた秘密キー認証技術(RADIUS など)を使用し、ゲートウェイが公開キー認証を使用している場合に、このプロトコルは相互認証を提供します。
Nokia のクライアントと CRACK プロトコルの両方をサポートするには、Nokia バックエンド サービスが稼働している必要があります。この要件には、図 27-5 に示すように、Nokia Security Services Manager(NSSM)と Nokia のデータベースが含まれます。
図 27-5 Nokia 92xx Communicator サービスの要件
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Nokia VPN クライアントをサポートするには、セキュリティ アプライアンスで次の手順を実行します。
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グローバル コンフィギュレーション モードで、 crypto isakmp policy priority authentication コマンドに crack キーワードを指定して使用し、CRACK 認証をイネーブルにします。次に例を示します。
クライアント認証にデジタル証明書を使用する場合は、さらに次の手順を実行します。
ステップ 1
トラストポイントを設定し、完全修飾ドメイン名を不要にします。トラストポイントは、NSSM やその他の CA の場合があります。次の例では、トラストポイントには CompanyVPNCA という名前が付いています。
ステップ 2
ISAKMP ピアの ID を設定するには、次のいずれかの手順を実行します。
a.
crypto isakmp identity コマンドに hostname キーワードを指定して使用します。次に例を示します。
b.
crypto isakmp identity コマンドに auto キーワードを指定して使用し、接続タイプから ID が自動的に判定されるように設定します。次に例を示します。
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(注) crypto isakmp identity auto コマンドを使用する場合は、クライアント証明書に含まれる DN 属性が CN、OU、O、C、St、L の順になっていることを確認します。
Nokia クライアントで CRACK プロトコルをサポートするために必要な Nokia サービスの詳細、およびこれらのサービスのインストールと設定については、Nokia の代理店にお問い合わせください。