この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Jabber の Quality of Service を設定するには、次のオプションを使用します。
オプション |
説明 |
---|---|
Cisco Unified Communications Manager でメディア保証を設定します。 |
|
各クライアントのサポートされているコーデックを確認します。 |
|
Cisco Unified Communications Manager でポート範囲を設定します。 |
|
jabber-config.xml ファイルでポート範囲を設定します。 |
|
Differentiated Services Code Point(DSCP)の値を設定します。 |
メディア保証サポートでは、低いメディア品質が原因で会議が中断されないように、すべてのネットワーク タイプでリアルタイム メディアの品質が強化されます。
Cisco Unified Communications Manager リリース 10.x 以降のビデオと、Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5 以降のオーディオとビデオでは、メディア保証がサポートされています。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。 |
ステップ 2 | の順に選択します。 |
ステップ 3 | 選択リストからプロファイルを選択します。 |
ステップ 4 | [SDP 情報(SDP Information)] セクションの [SDP 透過性プロファイル(SDP Transparency Profile)] で、[不明な SDP 属性をすべて渡す(Pass all unknown SDP attributes)] を選択します。 |
ステップ 5 | [設定の適用(Apply Config)] を選択します。 このプロファイルを使用するすべての SIP デバイスは、再起動してからでなければどの変更も適用されません。 |
タイプ(Type) |
コーデック |
コーデック タイプ |
Cisco Jabber for Android |
Cisco Jabber for iPhone and iPad |
Cisco Jabber for Mac |
Cisco Jabber for Windows |
---|---|---|---|---|---|---|
[音声(Audio)] |
G.711 |
A-law |
○ 通常モードをサポートします。 |
○ |
○ |
|
µ-law/Mu-law |
○ 通常モードをサポートします。 |
○ |
○ |
|||
G.722 |
○ |
○ |
○ |
|||
G.722.1 |
24 kb/s および 32 kb/s |
○ 通常モードをサポートします。 |
○ |
○ |
||
G.729 |
G.729 でのビジュアル ボイスメールはサポートされていませんが、ユーザは G.729 と [ボイスメールに発信(Call Voicemail)] 機能を使用してボイス メッセージにアクセスできます。 |
× |
× |
|||
G.729a |
○ 狭帯域幅で使用するための最小要件です。 狭帯域幅モードをサポートするコーデックだけです。 通常モードをサポートします。 |
○ |
○ |
|||
Opus |
○ |
○ |
○ |
|||
[ビデオ(Video)] |
H.264/AVC |
○ |
○ |
○ |
||
[ボイスメール(Voicemail)] |
G.711 |
A-law |
○ |
○ |
× |
|
µ-law / Mu-law(デフォルト) |
○ |
○ |
× |
|||
GSM 06.10 |
○ |
○ |
× |
|||
PCM リニア |
○ |
○ |
× |
Cisco Jabber for Android または Cisco Jabber for iPhone and iPad の使用中に音声品質に問題が発生した場合は、クライアント設定で狭帯域幅モードのオンとオフを切り替えることができます。
クライアントは、ポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。また、クライアントは、ポート範囲を均等に分割して、下半分を音声コール用に、上半分をビデオ コール用に使用します。オーディオ メディアおよびビデオ メディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントにより識別可能なメディア ストリームが作成されます。IP パケットのヘッダー内の DSCP 値を設定することで、それらのメディア ストリームを分類し、優先させることができます。
ネットワークを通過する Cisco Jabber トラフィックに優先順位を付ける場合に、RTP メディア パケット ヘッダーで DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定します。
Cisco Unified Communications Manager で音声メディアとビデオ メディアの DSCP 値を設定できます。そうすれば、Cisco Jabber は、デバイス設定から DSCP 値を取得して、それらを RTP メディア パケットの IP ヘッダーに直接適用できます。
Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システムには、アプリケーションで IP パケット ヘッダーの DSCP 値が設定できないようにするセキュリティ機能が実装されています。そのため、Microsoft グループ ポリシーなどの DSCP 値をマーキングするための代替方式を使用する必要があります。
フレキシブル DSCP 値の設定の詳細については、『Configure Flexible DSCP Marking and Video Promotion Service Parameters』を参照してください。
Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システム上で Cisco Jabber for Windows を展開する場合は、Microsoft グループ ポリシーを使用して DSCP 値を適用できます。
グループ ポリシーを作成するには、Microsoft 社のサポート技術情報に記載されている次の手順を実行します。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx
属性(Attributes) |
音声ポリシー |
ビデオ ポリシー |
シグナリング ポリシー |
---|---|---|---|
アプリケーション名 |
CiscoJabber.exe |
CiscoJabber.exe |
CiscoJabber.exe |
プロトコル |
UDP |
UDP |
TCP |
ポート番号または範囲 |
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 |
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 |
SIP は 5060 安全な SIP の場合は 5061 |
DSCP 値 |
46 |
34 |
24 |
一部の構成には、Cisco Jabber for Mac クライアントとモバイル クライアント用 Cisco Jabber のコールで Diffserv を有効にするオプションがあります。
コールの Diffserv を無効にすると、オーディオやビデオの品質が低下する可能性があります。
(注) | EnableDSCPPacketMarking を true または false に設定すると、Cisco Jabber クライアントで [コールの Diffserv の有効化(Enable Differentiated Service for Calls)] が表示されません。 |
スイッチおよびルータを設定し、RTP メディアの IP ヘッダーで DSCP 値をマーキングします。
シグナリング ストリーム:SIP、CTI QBE、および XMPP に必要なさまざまなポートに基づいて、クライアントとサーバ間のシグナリングを識別できます。たとえば、Cisco Jabber と Cisco Unified Communications Manager 間の SIP シグナリングはポート 5060 を介して行われます。
AF31 としてシグナリング パケットをマーキングする必要があります。