この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 「機能の概要」
この項では、TimeCardView 1.0 の機能の概要について説明します。この項は、次の項で構成されています。
• 「目的」
• 「上司のロール」
TimeCardView は、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)または Cisco Unified Communications Manager に接続された、Cisco IP phone 上の勤怠管理システムです(サポートされているモデルの一覧については TimeCardView をサポートする Cisco IP Phoneを参照してください)。TimeCardView は、自動的に従業員の就業時間を追跡し、上司が従業員の就業状態をリアルタイムに見ることができるようになります。これにより、タイムシートの確認と承認がオンラインで可能になり、また、Historical Reporting Client を使用することで上司や給与管理者が必要とするレポートを生成し、それらを .csv や .xls ファイル形式にエクスポートすることもできるようになります。
TimeCardView は Intuit QuickBooks など、バックエンドの会計ソフトウェアと連携し、タイムシートの会計システムへのシームレスな転送を可能にすることで人為的ミスをなくします。QuickBooks との統合はオプションです。
TimeCardView と QuickBooks を一緒に使用することで、Cisco Unity Express 管理者が従業員の名前を 1 人ずつシステムに入力する必要もなくなります。従業員データは QuickBooks から Cisco Unity Express システムにインポートしたり、Cisco Unity Express から TimeCardView を経由して QuickBooks にエクスポートしたりできます。
TimeCardView には次のユーザ インターフェイスがあります。
• 電話ユーザ インターフェイス(TUI)(音声プロンプト)
• 上司、給与管理者、および Cisco Unity Express 管理者向け Web ベースのグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)
就業時間追跡の対象となる者(これ以降は従業員と呼びます。従業員には上司、給与管理者、Cisco Unity Express 管理者を含みません)は、Cisco IP Phone の Services ボタンを使用して TimeCardView にアクセスします。ログインすると、シフト、休憩、および昼食の開始と終了を登録するためのオプションのメニューが、TimeCardView によって IP 電話インターフェイスに表示されます。従業員も自分の就業時間を確認できます。システムでメールボックスが従業員に設定されている場合は、TimeCardView 電話ユーザ インターフェイスから、従業員のボイスメールボックスに直接アクセスできます。
パスワードのリセットなどのタスクを行う場合、従業員は Web GUI も使用できます。シフト、休憩時間、昼食時間などのアクティビティの終了時に終了時間の記録を忘れた従業員や、給与管理者(給与管理者のロールを参照してください)により設定されている最長就業時間を超過した従業員は、上司によりアクセスが再び有効にされるまでロックアウトされます。その従業員の上司は、TimeCardView の電話インターフェイスを使用して、ロックアウトを解除します。
上司は TimeCardView の GUI または電話インターフェイスを使用して、部下の従業員の状態を監視や、ボイス メッセージの送信(ボイスメールボックスが設定されている場合)および E ページ メッセージの送信(Cisco Unity Express 管理者が E ページ アドレスを設定済みの場合)ができます。上司は、GUI を使用して直属の部下のタイムシートを編集したり、IP 電話インターフェイスを使用して直属の部下の状態の編集または上書きを行ったりすることができます。たとえば、シフトの終了を記録し忘れた従業員がシステムによってロックアウトされた場合、その従業員の上司は TimeCardView の電話インターフェイスを使用して従業員のアカウントのロックを解除します。
上司と同様に、給与管理者は TimeCardView の Web GUI を使用して、従業員のタイムシートの確認、変更、および承認を行います。
TimeCardView の Web GUI を使用して、給与管理者はタイムシート データを QuickBooks サーバに転送できます。また QuickBooks との間で TimeCardView ユーザの名前をエクスポートまたはインポートできます。給与管理者と上司は、TimeCardView ユーザを 追加および削除できます。給与管理者は、全ユーザのタイムシートの確認と承認が行えます。給与管理者は、1 日あたりの最大標準就業時間、休憩、昼食、シフト時間、1 日あたりの最大時間外就業時間などを設定できます。
この項では、TimeCardView と Cisco Unity Express の関連性と、TimeCardView の設定にかかわるタスクの概要について説明します。
TimeCardView は、Cisco Unity Express のアドオン パッケージで、サービス モジュール上で共存できます。ユーザを設定するには、Cisco Unity Express ユーザを TimeCardView ユーザとして有効にする必要があるため、Cisco Unity Express のインストールが前提条件となります。TimeCardView ユーザの最大数は、使用しているプラットフォームでサポートされる Cisco Unity Express のユーザの最大数に制限されています。
設定に関係するコマンドはすべて、インストールされている Cisco Unity Express の実行中の設定で表示されます。
TimeCardView の設定機能と管理機能のほとんどすべては、GUI から使用できます。
全体に対して、TimeCardView を有効にした後、それを使用する必要のある個々の従業員、その上司、および給与管理者に対して TimeCardView へのアクセスを有効にします。この時点までは、これら 3 つは(Cisco Unity Express ユーザであることに加えて)すべて単なる TimeCardView ユーザに過ぎません。ここで、それぞれの任に指名されたユーザに上司特権と給与管理者特権を割り当てます。
続く手順では、就業時間などのシステムのパラメータを設定します。オプションとして QuickBooks との統合を設定できます。ここでは、QuickBooks 統合アプリケーションとして TimeCardView を設定するという形を取ります。こうすることで、TimeCardView と QuickBooks の同期を手動で行えます。
設定の最後のタスクには、データベース容量の設定や、データベースのパージ スケジュール設定があります。また、必要に応じたデータの手動消去、およびバックアップと復元を行います。TimeCardView では、タイムシートを外部の FTP サーバにコピーする機能も提供されます。
これらのタスクを完了すると、TimeCardView GUI の実行を開始でき、上司と給与管理者はこれを使用することで Cisco Unity Express コマンドライン インターフェイスを使用せずに職務を遂行できます。操作を容易にするために、GUI の機能の中には CLI でも利用できるものもあります。
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