Web サーバのデータ ストレージについて
Cisco Unified MeetingPlace Web サーバのストレージ領域は、音声および Web の記録とデータ添付の両方(MeetingNotes と総称される)で必要になります。正しい設定と管理によって、この種のストレージで必要になるシステム要求(ディスク領域)についての計画を立てることが重要です。
(注) Cisco Unified MeetingPlace Web 会議のビデオ表示コンポーネントは記録されません。
次の項を参照してください。
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「記録サイズ」
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「ストレージのメンテナンス」
記録サイズ
記録された会議でドキュメントが共有されない場合でも、Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing は定期的に会議コンソールを記録し、その記録を音声と Web が同期された形式に変換します。同期された .cgp 形式の記録は、純粋な音声だけ(WAV 形式)の記録よりも約 12% 大きくなります。
表3-1 は、音声だけの記録で必要になるおおよそのディスク領域と、各 Web コラボレーション モードで必要になる追加のディスク領域を示しています。Web 会議の構成要素には、アプリケーション共有、プレゼンテーション、ホワイトボード、およびアノテーションがあります。
必要なディスク領域の合計を判別するには、X * 700 MB * Y という数式を使用します。
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アプリケーション共有が毎日有効であった記録済み会議の時間数 |
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消去されるまで添付を保持する日数 |
表3-1 必要なおおよそのディスク領域
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Cisco Unified MeetingPlace 音声形式(.mpv) |
14 MB |
WAV 形式(16 ビット、8khz PCM) |
55 MB |
MP3 形式(32 kbits/s ~ 48 kbits/s のサンプリング レート) |
11 MB |
Windows Media 形式(.wma) |
8 MB |
WAV ファイルのサイズを超える、音声と Web が同期された形式(.cgp)
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Web コラボレーションなし |
時間あたり 12 % 増 |
一定のアクティブなアプリケーション共有を使用する場合 |
時間あたり 700 MB 増 |
プレゼンテーションを使用する場合(約 50 スライド) |
時間あたり 10 KB 増、および JPG サイズの追加 |
アノテーションを含むホワイトボードを使用する場合 |
時間あたり 50 KB 増 |
Replication Service について
Cisco MeetingPlace Replication Service とは、ローカルの Web サーバのデータベースと Cisco Unified MeetingPlace Audio Server のデータベースを自動的に同期化して、会議、ユーザ プロファイル、およびユーザ グループ情報をアップデートするサービスのことです。デフォルトでは、次の処理が行われます。
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60 秒ごとに同期化を実行。
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ユーザ プロファイル アップデート間隔を 20 日ごとにアップデート。
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グループ アップデート間隔を 20 日ごとにアップデート。
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会議情報を 60 秒ごとにアップデート。
Replication Service によって、Audio Server にある添付と音声ファイルおよび Web ファイルがコピーされ、Cisco Unified MeetingPlace Web サーバにその複製ファイルが格納されます。その後、それらのファイルへのポインタがデータベース内に作成されます。Replication Service によって、ネイティブの Cisco Unified MeetingPlace 音声(.mpv)形式で音声ファイルがダウンロードされます。音声ファイルがダウンロードされたら、音声サービスで変換するためのジョブがキューイングされます。
会議とそれに関連する記録および添付(まとめて MeetingNotes と呼ばれます)は、ローカルの Web サーバ データベースから 60 日後に消去されます。日数を変更するには、「Web サーバの設定」を参照してください。
Cisco Unified MeetingPlace Video Integration がインストールされている場合、Replication Service は、Cisco Unified MeetingPlace Video Administration からビデオ端末ユーザ プロファイル情報とサービス コードも複製します(Video Administration では、サービス コードは会議タイプまたはサービス プレフィックスと呼ばれます)。デフォルトでは、この複製は 7 日ごとに行なわれます。日数を変更するには、「ビデオ端末ユーザ プロファイルのインポート」を参照してください。
システムに障害が発生した場合は、Replication Service のアップデート処理および消去処理を手動で実行させることができます。Replication Service への変更が有効になるには、最大で 20 分かかります。
次の項を参照してください。
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「すべての会議のアップデート」
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「すべての会議の消去」
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「すべてのユーザ プロファイルのアップデート」
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「すべてのビデオ端末のアップデート」
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「すべてのグループのアップデート」
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「単一の会議のアップデート」
すべての会議のアップデート
次の手順を完了すると、すべての会議の会議添付および記録が、各 Audio Server から強制的に再度ダウンロードされます。変更を有効にするは、20 分かかります。
会議をすべてアップデートする
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Replication Service] の順にクリックします。
ステップ 3
[Replication Service Command]には、 [Update All Meetings] を選択します。
指定の形式でエンコードされた音声ファイルを含む、一連の新しいファイルが作成されます。MeetingNotes が特定の Audio Server からすでに消去されている場合は、これらの会議のアップデートも実行されます。添付および記録ファイルに加えて、グループとプロファイルの情報および新規会議もアップデートされます。
ステップ 4
[Submit] をクリックします。
すべての会議の消去
会議を消去すると、Web 会議サーバ上にあるその会議のすべての添付および WAV ファイルが削除されます。ただし、Windows Media ファイル(.wma)は削除されません。会議固有のフォルダ(たとえば、 drive :\Program Files\Cisco Systems\MPWeb\Meetings)にあるこれらのファイルへのポインタを作成するように Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing を設定していた場合は、会議を消去するときにこれらのポインタも削除されます。
ローカルに保存したすべての会議情報およびファイルを Web サーバが強制的に削除するようにするには、次の手順を実行します。ディスク容量が少ないときにこのオプションを選択します。
変更を有効にするは、20 分かかります。
会議をすべて消去する
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Replication Service] の順にクリックします。
ステップ 3
[Replication Service Command]には、 [Purge Now] を選択します。
ステップ 4
[Submit] をクリックします。
すべてのユーザ プロファイルのアップデート
次の手順では、ローカル Web サーバ上のユーザ プロファイル データベースをアップデートする方法を説明します。変更を有効にするは、20 分かかります。
ユーザ プロファイルをすべてアップデートする
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Replication Service] の順にクリックします。
ステップ 3
[Replication Service Command]には、 [Update All User Profiles] を選択します。
ステップ 4
[Submit] をクリックします。
ヒント プロファイル データベースの Audio Server 上のアップデートと Web サーバ上のアップデートは同時に行ってください。
すべてのビデオ端末のアップデート
次の手順では、ローカル Web サーバ上のビデオ端末プロファイル データベースをアップデートする方法を説明します。複製に必要な時間は、ビデオ端末の数により異なります。たとえば、最大 1000 台のビデオ端末の複製には 20 分かかります。
ビデオ端末をすべてアップデートする
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Replication Service] の順にクリックします。
ステップ 3
[Replication Service Command]には、 [Update All Terminals] を選択します。
ステップ 4
[Submit] をクリックします。
ヒント Cisco Unified MeetingPlace Video Administration の端末のアップデートと、 Web サーバ上のアップデートは同時に行なってください。
すべてのグループのアップデート
次の手順では、ローカル Web サーバ上のユーザ グループ データベースをアップデートする方法を説明します。変更を有効にするは、20 分かかります。
グループをすべてアップデートする
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Replication Service] の順にクリックします。
ステップ 3
[Replication Service Command]には、 [Update All Groups] を選択します。
ステップ 4
[Submit] をクリックします。
ヒント ユーザ グループ データベースの Cisco Unified MeetingPlace Audio Server システム上のアップデートと Web サーバ上のアップデートは同時に行ってください。
単一の会議のアップデート
特定の会議の会議の添付や記録をすべての Cisco Unified MeetingPlace Audio Server システムからダウンロードする場合は、その 1 つの会議をアップデートできます。
制約事項
MeetingNotes がすでに Audio Server システムから消去されている場合には、アップデートは行なわれません。
単一の会議をアップデートする
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
アップデートする会議の会議 ID を入力して、 [会議の検索] をクリックします。
ステップ 3
[検索]ページで、会議 ID をクリックして会議情報ページにアクセスします。
ステップ 4
[会議の情報]ページで、 [添付/記録] をクリックします。
ステップ 5
[添付/記録]ページで、 [会議の更新] をクリックし、次に [OK] をクリックします。指定の形式でエンコードされた音声ファイルを含む、一連の新しいファイルが作成されます。
MeetingNotes の消去パラメータについて
Cisco Unified MeetingPlace Web サーバにはそれぞれ、Purge Meetings Held Before (Days) と呼ばれる、独自の消去パラメータがあります。このパラメータを設定すると、会議とそれに関連する記録および添付(まとめて MeetingNotes と呼ばれます)を、ローカルの Web サーバ データベースから消去する頻度を制御できます。デフォルトは 60 日後です。
次の項を参照してください。
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「MeetingNotes の消去パラメータについて」
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「Purge Meetings Held Before パラメータの設定」
MeetingNotes の消去パラメータと SMA-2S 構成について
2 台のWeb サーバで Segmented Meeting Access が設定されている場合(SMA-2S)、2 台の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバは単一のシステムとして連係動作します。1 台の Web サーバは企業のファイアウォールの内部にインストールされて、内部ユーザだけがアクセスできます。2 台目の Web サーバは参加者専用アクセスの外部サーバとしてインストールされ、DMZ ゾーンの企業のファイアウォールの外側に配置されます。このタイプの設定では、各 Web サーバ(内部または外部)には独自の消去パラメータが設定されています。
このパラメータの値は、会議が終了した後に MeetingNotes がサーバに保存される期間を制御します。たとえば、内部 Web サーバ上の消去パラメータを 60 日に設定すると、MeetingNotes は内部サーバに 60 日間保持されます。60 日後に、そのサーバから削除されます。外部 Web サーバ上の消去パラメータを 30 日に設定すると、MeetingNotes は外部サーバに 30 日間保持されます。30 日後に、そのサーバから削除されます。
MeetingNotes が消去されると、ユーザはその後、過去の会議を参照できなくなります。また、次のこともできなくなります。
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その会議に関連付けられていたすべての添付のダウンロード
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音声記録の聴取
•
オーディオとデータ会議を同期した記録の聴取
次の項では、内部サーバと DMZ サーバの動作について説明します。
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「ファイル アクセスと取得動作」
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「消去値の整合性」
ファイル アクセスと取得動作
ユーザが過去の会議を参照するときの表示の動作は、内部サーバまたは外部サーバのいずれから過去の会議にアクセスするかによって異なります。
例
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ユーザが、会議が終了してから 0 ~ 60 日間に内部サーバにアクセスする:
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing は、これは過去の会議であることを示し、すべての会議の詳細を表示します。ユーザは添付を取得できます。
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ユーザが、会議が終了してから 24 時間以内に、外部(DMZ)サーバにアクセスする:
Web Conferencing は、これは過去の会議であることを示し、すべての会議の詳細を表示します。ユーザは添付を取得できます。
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ユーザが、会議が終了してから 24 時間後に外部(DMZ)サーバにアクセスする:
Web Conferencing は、会議が存在しないか、参加するには早すぎることを示します。
消去値の整合性
会議が公開であった場合、Web 記録は外部(DMZ)サーバにだけ存在します。したがって、最初の日より後では、DMZ サーバから MeetingNotes (添付および記録)に直接アクセスできませんが、内部および DMZ サーバ両方での消去期間を同じにすると、ユーザがすべての MeetingNotes にアクセスできるようになります。
例
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内部サーバ上の消去設定値を 60 日に設定して、DMZ サーバ上の消去設定値を 30 日に設定します(DMZ 消去値 < 内部消去値)。
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ユーザは内部 Web サーバにアクセスして、0 ~ 60 日間の過去の会議を参照します。この場合、Web 記録(データ会議とオーディオを同期した記録)を除いて、すべての添付にアクセスできます。これは、Web 記録は DMZ サーバに存在していて、まだ利用できないからです。
•
ユーザは、30 ~ 60 日間のいつでも内部 Web サーバにアクセスして、Web 記録を取得できます。再生のために Web 記録ファイルを取得するには、内部サーバから DMZ サーバに移動する必要があります。しかし、DMZ サーバは 30 日後に消去するように設定されているため、同期化された Web 記録ファイルはすでに消去されています。したがって、ユーザが Web 記録をクリックすると、記録は使用できませんというメッセージが表示されます。
Purge Meetings Held Before パラメータの設定
Purge Meetings Held Before パラメータを設定する
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Web Server] の順にクリックします。
ステップ 3
ページの[View]セクションで、設定する Web サーバの名前をクリックします。
ステップ 4
[Web Server Customization Values]セクションの、 [Purge Meetings Held Before] に日数を入力します。
デフォルトは 60 です。
ステップ 5
[Submit] をクリックします。
音声変換について
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing には音声サービス コンポーネントが含まれています。このコンポーネントは、Cisco Unified MeetingPlace 音声(.mpv)ファイルを .wav 形式に変換してから、他の音声形式(Windows Media(.wma)や MP3 など)に変換します。WAV ファイルは、Web Conferencing で、音声と Web が同期された記録を作成するために使用されます。
次の項を参照してください。
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「Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを WAV 形式に変換する」
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「Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを MP3 形式に変換する」
•
「Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを Windows Media 形式に変換する」
•
(オプション)「Windows Media Server を設定する」
Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを WAV 形式に変換する
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing では、専用の音声サービスを使用して、音声ファイルを WAV 形式に変換します。WAV ファイルは通常、一般的な Web ブラウザでサポートされており、専用のプレーヤーは必要ありません。
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Audio Conversion] の順にクリックします。
ステップ 3
[Audio Server Hostname]には、接続先の音声変換サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。ローカル サーバの場合は、この設定を [(local)] のままにしておきます。
ステップ 4
WAV に変換するには、 [Yes] を選択します。
ステップ 5
サンプルあたりの Wav ビット数には、使用する WAV ファイルの品質を選択します。
ビット サイズを大きくするほど高音質になり、ファイル サイズが大きくなります。デフォルト値および推奨値は 16 です。
ステップ 6
[Submit] をクリックします。
Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを MP3 形式に変換する
音声ファイルを MP3 形式に変換するには、XingMP3 エンコーダが必要です。この録音を聞くには、ユーザのデスクトップに MP3 プレーヤーが必要です。
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Audio Conversion] の順にクリックします。
ステップ 3
[Audio Server Hostname]には、接続先の音声変換サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。ローカル サーバの場合は、この設定を [(local)] のままにしておきます。
ステップ 4
MP3 に変換するには、 [Yes] を選択します。
ステップ 5
(オプション)[MP3 Conversion Command Line Options]に、XingMP3 に固有の追加コマンドライン オプションを入力します(組み込む場合)。追加のコマンドライン オプションを指定しない場合は、このフィールドを空白のままにします。
ステップ 6
[Submit] をクリックします。
Cisco Unified MeetingPlace 音声ファイルを Windows Media 形式に変換する
Web Conferencing には、デフォルトで音声ファイルを WMA 形式に変換する Windows Media Encoder が組み込まれています。この録音を聞くには、Windows Media Player などの WMA ファイルを再生するプレーヤーがユーザのデスクトップに必要です。
ステップ 1
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing にサインインします。
ステップ 2
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Audio Conversion] の順にクリックします。
ステップ 3
[Audio Server Hostname]には、接続先の音声変換サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。ローカル サーバの場合は、この設定を [(local)] のままにしておきます。
ステップ 4
Windows Media 形式に変換するには、 [Yes] を選択します。
ステップ 5
[Use Windows Media Server]には、次のいずれかを実行します。
•
Windows Media Server を使用したストリーミング テクノロジーで録音を聞くには、 [Yes] を選択します。これには、Windows Media Server を設定する必要があります。手順については、「Windows Media Server を設定する」を参照してください。
•
録音をダウンロードしてオフラインで聞く場合または HTTP を使用して聞く場合は、 [No] を選択します。
ステップ 6
[Windows Media Server Hostname]には、Windows Media Server のホスト名または IP アドレスを入力します。この Windows Media Server は、ローカルにインストールされている場合もありますし、リモートにインストールされている場合もあります。
ステップ 7
[Windows Media Server Path]には、Windows Media Server のパスを入力します。
ステップ 8
(オプション)[Windows Media Server Conversion Profile]に、使用する Windows Media Encoder 変換プロファイルの名前を入力します。この操作を行うと、Web Conferencing は、この Windows Media Encoder 変換プロファイルを使用して音声変換を実行するようになります。
ステップ 9
[Submit] をクリックします。
ステップ 10
(オプション)Windows Media Server を使用することを選択した場合は、「Windows Media Server を設定する」に進みます。
Windows Media Server を設定する
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing では、Windows Media Server を使用して音声の記録をストリーム再生することができます。このコンポーネントは、Cisco MCS OS リリースの一部としてインストールされます。
(注) オペレーティング システムのアップデートについては、次の URL の『Cisco IP Telephony Operating System, SQL Server, Security Updates』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/osbios.htm
ステップ 1
Windows の[Control Panel]で、 [Administrative Tools]>[Services] を選択します。
ステップ 2
[Services]ウィンドウで、次の操作を実行します。
a.
[NT LM Security Support Provider] までスクロールします。
b.
右クリックして [Properties] を選択します。
ステップ 3
[Properties]ウィンドウで、次の操作を実行します。
a.
[Startup Type]に [Manual] を選択します。
b.
[Apply] をクリックし、 [Start] をクリックします。
c.
[Properties]ウィンドウを閉じます。
ステップ 4
Windows の[Control Panel]で、 [Add/Remove Programs] を選択します。
ステップ 5
スクロールして [Windows Media Services] をクリックします。[Windows Components Wizard]が表示されます。
a.
[Terminal Services Setup]で、 [Remote Administration Mode] を選択して、 [Next] をクリックします。
b.
[Insert Disk]ウィンドウで、Windows Media Services ファイルの場所を指定して [OK] をクリックします。
c.
[Files Needed]ウィンドウで、 [Browse] をクリックして、C:\Utils\WMS\WMS.cab に移動します。
d.
[OK] をクリックして、このファイルをインストールします。
ステップ 6
インストールが完了したら、次に示す 2 つの Windows Media Services セキュリティ ホットフィックスをインストールします。これらのホットフィックスは、次の Operating System Upgrade Service Release の一部としてインストールされたものです。
•
C:\Utils\WMS\WindowsMedia41-KB822343-ENU.exe
•
C:\Utils\WMS\WindowsMedia41-KB832359-ENU.exe
音声ファイル変換専用の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバの展開について
Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing の機能は、一連の Windows NT サービスを介して実装されます。これらのサービスの 1 つに Cisco MeetingPlace 音声サービスがあります。このサービスは Windows タスク マネージャのプロセス リストに mpaudsvc.exe として表示されます。
音声サービスは、Cisco Unified MeetingPlace Audio Server システムにある MPV ファイルを PC でアクセス可能な形式に変換します。この変換により、ユーザが自分の PC を使用して会議の記録を再生できるようになります。MPV 形式は、会議を記録し、会議の記録を Cisco Unified MeetingPlace Audio Server に格納するために使用される、シスコ独自の音声エンコード形式です。MPV ファイルは、電話機などの音声インターフェイスを使用して Audio Server に直接ダイヤルするユーザだけが再生できます。
会議の記録を MPV に変換することは時間制限がある処理と見なされないので、音声サービスは他の Web Conferencing サービスよりも CPU 割り当ての優先順位が低くなっています。音声サービスのプロセスは、CPU リソースが十分にある場合だけ開始されます。ファイル変換の開始後に他のリアルタイム プロセス(Agent Service または Conferencing Gateway サービスなど)で CPU サイクルが要求された場合は、音声サービスへの CPU 割り当て量が減少します。結果として、会議の記録を変換して Web に転送するために要する時間は、数時間から 24 時間(ビジーな Cisco Unified MeetingPlace Web サーバの場合)まで、サーバの状態に応じて異なります。
会議の記録の変換と転送をできる限り短時間で完了するには、次の 2 つの選択肢があります。
•
既存の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバをより高性能なサーバ(マルチプロセッサ構成、CPU が高速、RAM の容量が大きい、ディスク アクセスが高速、など)にアップグレードする。マルチプロセッサ構成のサーバで高速な CPU を使用し、ハイパースレッディングを有効にした場合、変換処理速度は最も向上します。音声変換を短時間で完了するには、このオプションを選択することをお勧めします。
•
別の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバを設置して、音声変換専用サーバとして使用する。
音声変換は CPU を集中的に使用するプロセスなので、このオプションを選択した場合も、高性能のサーバを使用することが必要です。音声変換用に別の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバを使用しても、そのサーバが当該タスクを実行するために必要な性能を備えていない場合、変換処理速度は向上しません。
音声ファイル変換専用の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバの展開方法
音声変換専用の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバを展開するには、次の手順を示されている順序で実行します。最初にインストールするサーバを MPWeb-main と呼び、2 番目にインストールするサーバを MPWeb-audsvc と呼びます。
•
「ロード バランシング クラスタで 2 台の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバをインストールする」
•
「データ会議機能を無効にする」
•
「音声ファイル変換用にクラスタを設定する」
•
「音声ファイル変換を検証する」
ロード バランシング クラスタで 2 台の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバをインストールする
(注) 最初にインストールするサーバを MPWeb-main と呼び、2 番目にインストールするサーバを MPWeb-audsvc と呼びます。
この手順は、Web Conferencing ロード バランシングについて熟知していることを前提としています。詳細については、『 Cisco Unified MeetingPlace Web Conferencing インストレーション アップグレード ガイド 』を参照してください。このガイドは、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/ps5664/ps5669/prod_installation_guides_list.html から入手できます。
ステップ 1
最初の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバ(MPWeb-main)をインストールします。
ステップ 2
DC ロード バランシング クラスタのメンバーとして機能するように MPWeb-main を設定します。
ステップ 3
MPWeb-main が完全に機能していることを検証します。
ステップ 4
2 番目の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバ(MPWeb-audsvc)をインストールします。
ステップ 5
DC ロード バランシング クラスタのメンバーとして機能するように MPWeb-audsvc を設定します。
これで、2 台の Cisco Unified MeetingPlace Web サーバで構成された DC ロード バランシング クラスタの設定が完了しました。
ステップ 6
設定を検証し、これらのサーバをテストして正常に動作することを確認します。
ステップ 7
「データ会議機能を無効にする」に進みます。
データ会議機能を無効にする
次の手順では、MPWeb-main が専用の Cisco Unified MeetingPlace 音声変換サーバとして機能するように、MPWeb-main でデータ会議機能を無効にする方法を説明します。この手順では、最初にインストールしたサーバを MPWeb-main と呼び、2 番目にインストールしたサーバを MPWeb-audsvc と呼びます。
ステップ 1
Web ブラウザを起動して、MPWeb-main サーバのホーム ページにアクセスします。
ステップ 2
サインインします。
ステップ 3
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Web Server] の順にクリックします。
ステップ 4
このページの[View]セクションから、作成済みの 2 台のサーバ(MPWeb-main と MPWeb-audsvc)を見つけます。
ステップ 5
[MPWeb-audsvc] をクリックします。
このサーバに関する情報が、ページの[Edit]セクションに取り込まれます。
ステップ 6
[Web Conference Active]には、 [No] を選択します。
ステップ 7
[Submit] をクリックします。
ステップ 8
「音声ファイル変換用にクラスタを設定する」に進みます。
音声ファイル変換用にクラスタを設定する
次の手順では、MPWeb-audsvc サーバがすべての音声変換タスクを処理するようにロード バランシング クラスタを設定する方法を説明します。この手順では、最初にインストールしたサーバを MPWeb-main と呼び、2 番目にインストールしたサーバを MPWeb-audsvc と呼びます。
ステップ 1
Web ブラウザを起動して、MPWeb-main サーバのホーム ページにアクセスします。
ステップ 2
サインインします。
ステップ 3
[ようこそ]ページで、 [Admin] 、 [Audio Conversion] の順にクリックします。
ステップ 4
[Audio Server Hostname]には、MPWeb-audsvc サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
ステップ 5
[Submit] をクリックします。
ステップ 6
MPWeb-main サーバと MPWeb-audsvc サーバの両方をリブートします。
ステップ 7
「音声ファイル変換を検証する」に進みます。
音声ファイル変換を検証する
次の手順では、会議の記録が MPWeb-audsvc サーバで音声変換されることを検証する方法を説明します。この手順では、最初にインストールしたサーバを MPWeb-main と呼び、2 番目にインストールしたサーバを MPWeb-audsvc と呼びます。
ステップ 1
MPWeb-audsvc サーバで、サーバのアクティビティを監視するために Gateway SIM イベント ログ ウィンドウを開きます。
イベント ログ ウィンドウにアクセスするには、Cisco Unified MeetingPlace アイコンを右クリックし、 [Eventlog] を選択します。
ステップ 2
音声会議に参加し、その会議を 30 秒以上記録します。
ステップ 3
会議コンソールから、[会議]メニューを開き、 [会議の終了] を選択します。
ステップ 4
MPWeb-audsvc サーバの Gateway SIM イベント ログ ウィンドウで、mpaudsvc が音声変換(たとえば、次のような処理)を実行していることを確認します。
•
変換対象の MPV のキューイング
•
MPV から WAV への正常な変換
•
WAV から Windows Media 形式への変換
(注) 具体的な音声変換は、「音声変換について」で行った設定に基づいて実行されます。