セキュリティ情報の表示
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の [セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面を表示して、セキュリティ設定に関する情報を確認するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [システム設定(System Configuration)] > [セキュリティ(Security)] を選択します。
ステップ 2
ナビゲーション ボタンを使用して [セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面の項目をスクロールします。
表 8-1 に、この画面に表示される項目の説明を示します。
ステップ 3
[セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
表 8-1 [セキュリティ設定(Security Configuration)] 画面の項目
|
|
Web アクセス(Web Access) |
電話に対する Web アクセス権限を示します。 • [無効(Disabled)]:ユーザ オプションの Web ページにアクセスできません • [読み取り専用(ReadOnly)]:情報を表示できます • [フル(Full)]:設定ページを使用できます Web アクセス権限は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定します。 |
セキュリティ モード(Security Mode) |
電話機に設定されているセキュリティ モードを表示します。デバイスのセキュリティ モードは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定します。 (注) セキュリティ モードに PEAP を選択すると、電話機でのサーバ証明書の検証を有効に設定できます。 |
MIC |
製造元でインストールされる証明書(セキュリティ機能に使用される)が電話機にインストールされている(Yes)かインストールされていない(No)かを示します。電話機の MIC を管理する方法については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide 』の「Using the Certificate Authority Proxy Function」の章を参照してください。 |
LSC |
ローカルで有効な証明書(LSC)(セキュリティ機能に使用される)が電話機にインストールされているかどうかを示します。電話機の LSC を管理する方法については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide 』の「Using the Certificate Authority Proxy Function」の章を参照してください。 |
CTL ファイル(CTL File) |
電話機にインストールされた Certificate Trust List(CTL)ファイルの MD5 ハッシュを表示します。電話機に CTL ファイルがインストールされていない場合、このフィールドには「未インストール(No Installed)」と表示されます。 電話機にセキュリティが設定されている場合は、電話機がリブートまたはリセットしたときに、CTL ファイルが自動的にインストールされます。このファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』の「Configuring the Cisco CTL Client」の章を参照してください 。 CTL ファイルが電話機にインストールされている場合、[CTL ファイル(CTL File)] 画面にアクセスできます。詳細については、「[CTL ファイル(CTL File)] 画面へのアクセス」を参照してください。 |
信頼リスト(Trust List) |
電話機に CTL ファイルがインストールされている場合は、[信頼リスト(Trust List)] 画面にアクセスできます。詳細については、「[信頼リスト(Trust List)] 画面」を参照してください。 |
CAPF サーバ(CAPF Server) |
電話機が使用する CAPF の IP アドレスまたはホスト名と、ポートが表示されます。 |
[CTL ファイル(CTL File)] 画面へのアクセス
[CTL ファイル(CTL File)] 画面には、次のオプションがあります。
•
[CTL ファイル(CTL File)]:電話機にインストールされている証明書信頼リスト(CTL)ファイルの MD5 ハッシュを表示し、[CTL ファイル(CTL File)] メニューへのアクセスを提供します。電話機に CTL ファイルがインストールされていない場合、このフィールドには「未インストール(No Installed)」と表示されます。(電話機にセキュリティが設定されている場合は、電話機がリブートまたはリセットしたときに、CTL ファイルが自動的にインストールされます。このファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください)。
–
このオプションに表示されるロックされた鍵のアイコン
は、CTL ファイルがロックされていることを示します。
–
ロック解除された鍵のアイコン
は、CTL ファイルがロック解除されていることを示します。
•
[CAPF サーバ(CAPF Server)]:電話機によって使用される CAPF サーバの ID アドレスです。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン
も表示します。
•
[Communications Manager/TFTP サーバ(Communications Manager/TFTP Server)]:電話機によって使用される Cisco Unified Communications Manager および TFTP サーバの IP アドレスです。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン
も表示されます。
CTL ファイルにプライマリ TFTP(TFTP サーバ 1)サーバもバックアップ TFTP サーバ(TFTP サーバ 2)もリストされていない場合、[ネットワーク設定(Network Configuration)] メニューの [TFTP サーバ 1(TFTP Server 1)] オプションまたは [TFTP サーバ 2(TFTP Server 2)] オプションに対して行った変更を保存するには、CTL ファイルのロックを解除しておく必要があります。(これらのオプションの変更方法については、「DHCP の設定」を参照してください)。
(注) ワイヤレス IP 電話が Cisco Unified Communications Manager リリース 5.0 以降に接続されている場合は、複数のセキュリティ プロファイルを電話機に割り当てることができます。異なるセキュア Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用する複数のセキュリティ プロファイルが電話機にある場合、別のプロファイルを有効にする前に、現在のプロファイルから CTL ファイルを削除する必要があります。「セキュリティ プロファイルについて」を参照してください。
CTL ファイルをロック解除するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
CTL ファイルが電話機にインストールされている場合、[設定(Settings)] > [システム設定(System Configuration)] > [セキュリティ(Security)] > [CTL ファイル(CTL File)] を選択します。
ステップ 2
[CTL ファイル(CTL File)] メニューまでスクロールして、 選択 を押します。
ステップ 3
**# を押して、[CTL ファイル(CTL File)] メニューのオプションをロック解除します。
ステップ 4
これ以上作業を進めない場合は、もう一度 **# を押して、このメニューのオプションをロックします。
ステップ 5
変更する CTL オプションまでスクロールして、[削除(Erase)] を押します。
変更が完了すると、CTL ファイルは自動的にロックされます。
ステップ 6
[CTL ファイル(CTL File)] 画面を終了するには、[終了(Exit)] ソフトキーを押します。
[信頼リスト(Trust List)] 画面
[信頼リスト(Trust List)] 画面には、電話機が信頼しているすべてのサーバに関する情報が表示されます。
[信頼リスト(Trust List)] 画面へのアクセス
CTL ファイルを持つ電話機の [信頼リスト(Trust List)] にアクセスするには、次のようにします。
ステップ 1
[設定(Settings)] > [セキュリティ設定(Security Configuration)] > [信頼リスト(Trust List)] を選択します。
ステップ 2
[信頼リスト(Trust List)] 画面を終了するには、[終了(Exit)] ソフトキーを押します。
[信頼リスト(Trust List)] 画面には、次のオプションがあります。
•
[CAPF サーバ(CAPF Server)]:電話機によって使用される CAPF の ID アドレスです。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン
も表示します。
•
[Communications Manager/TFTP サーバ(Communications Manager/TFTP Server)]:電話機によって使用される Cisco Unified Communications Manager および TFTP サーバの IP アドレスです。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン
も表示します。
•
[SRST ルータ(SRST Router)]:電話機で使用可能な、信頼された SRST ルータの IP アドレスです(そのようなデバイスが Cisco Unified Communications Manager の管理ページに設定されている場合)。このサーバに証明書がインストールされている場合は、証明書アイコン
も表示します。
関連項目
•
「ステータス メッセージの表示」
•
「コール統計の表示」
•
「ファームウェア バージョンの表示」
デバイス情報の表示
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の [デバイス情報(Device Information)] 画面にアクセスして、現在の設定についての情報を表示することができます。
•
Cisco Unified Communications Manager サーバ(Cisco Unified Communications Manager server)
•
ネットワーク設定(Network settings)
•
WLAN 情報(WLAN information)
•
HTTP 情報(HTTP information)
•
ロケール情報(Locale information)
•
セキュリティ設定(Security settings)
•
QoS 情報(QoS information)
[デバイス情報(Device Information)] 画面を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] メニュー > [デバイス情報(Device Information)] を選択します。
ステップ 2
ナビゲーション ボタンを使用して、[デバイス情報(Device Information)] 画面にあるカテゴリの中の 1 つまでスクロールし、 選択 を押します。
そのカテゴリに分類された項目のリストが表示されます。
表 8-2 に、この画面に表示されるカテゴリと項目の説明を示します。
ステップ 3
[デバイス情報(Device Information)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
表 8-2 [デバイス情報(Device Information)] カテゴリと項目
|
|
CallManager 情報(CallManager Information)
|
CallManager 1 ~5(CallManager 1-5) |
電話機を登録可能な Cisco Unified Communications Manager サーバのホスト名または IP アドレス(優先順位順)。また、項目には、限定された Cisco Unified Communications Manager 機能を提供できる SRST ルータの IP アドレスも表示されることがあります。 使用可能な各サーバには、Cisco Unified Communications Manager サーバの IP アドレスと、次のいずれかの状態が表示されます。 • アクティブ:現在、この電話機に対してコール処理サービスを提供している Cisco Unified Communications Manager サーバです。 • スタンバイ:現在のサーバが使用不能になった場合に、この電話機が切り替え先とする Cisco Unified Communications Manager サーバです。 • ブランク:現在、この Cisco Unified Communications Manager サーバへの接続はありません。 |
ネットワーク情報(Network Information)
|
DHCP サーバ(DHCP Server) |
電話機の IP アドレスの取得元となる DHCP サーバの IP アドレス。 |
MAC アドレス(MAC Address) |
電話機の MAC アドレス。 |
ホスト名(Host Name) |
電話機の MAC アドレスに基づいて電話機に自動的に割り当てられる一意の固定された名前。 |
ドメイン名(Domain Name) |
電話機が常駐している DNS の名前。 |
IP アドレス(IP Address) |
電話機の IP アドレス。 |
サブネット マスク(Subnet Mask) |
電話機で使用されるサブネット マスク。 |
TFTP サーバ 1(TFTP Server 1) |
電話機で使用されるプライマリ TFTP サーバ。 |
TFTP サーバ 2(TFTP Server 2) |
電話機で使用されるセカンダリ TFTP サーバ。 |
デフォルト ルータ 1(Default Router 1) |
電話機で使用されるデフォルト ゲートウェイの IP アドレス。 |
DNS サーバ 1(DNS Server 1) |
電話機で使用されるプライマリ DNS サーバ。 |
DNS サーバ 2(DNS Server 2) |
電話機で使用されるバックアップ DNS サーバ。 |
ロード サーバ(Load Server) |
電話機がファームウェアのアップグレードに使用する代替サーバのホスト名または IP アドレス。 |
CDP を使う(CDP Enabled) |
ネットワークが Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用しているかどうかを示します。 |
DHCP を使う(DHCP Enabled) |
この電話機の IP アドレスの割り当てに DHCP が使用されているかどうかを示します。 |
代替 TFTP(Alternate TFTP) |
この電話機が DHCP によって割り当てられているもの以外の TFTP サーバを使用するかどうかを示します。 |
WLAN 情報(WLAN information)
|
プロファイル名(Profile Name) |
電話機が現在使用しているネットワーク プロファイルの名前。 |
SSID |
電話機が現在使用している SSID。 |
802.11 モード(802.11 Mode) |
電話機が現在使用しているワイヤレス信号モード。 |
シングル アクセス ポイント(Single Access Point) |
電話機がスキャニングを最小化するか(イネーブル)、AP 頻度をスキャンするか(ディセーブル)を示します。 |
省電力モード(Call Power Save Mode) |
電話機がバッテリ電源 PS-Poll または U-APSD の保存に使用する省電力モードのタイプ。 |
セキュリティ モード(Security Mode) |
電話機がワイヤレス ネットワークで現在使用している認証方式。 |
暗号化タイプ(Encryption Type) |
電話機がワイヤレス ネットワークで現在使用している暗号化方式。 |
キー管理(Key Management) |
電話機がワイヤレス ネットワークで現在使用している暗号キー管理。 |
送信出力(Tx Power) |
電話機の送信出力設定。 |
HTTP 情報(HTTP Information)
|
ディレクトリ URL(Directories URL) |
電話機でディレクトリ情報の取得元となるサーバの URL。 |
サービス URL(Services URL) |
電話機が Cisco Unified IP Phone サービスを取得するサーバの URL。 |
メッセージ URL(Messages URL) |
電話機でメッセージ サービスの取得元となるサーバの URL。 |
情報 URL(Information URL) |
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL。 |
認証 URL(Authentication URL) |
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために、電話機が使用する URL。 |
プロキシ サーバの URL(Proxy Server URL) |
未使用。 |
アイドル URL(Idle URL) |
未使用。 |
ロケール情報(Locale information)
|
ユーザ ロケール(User Locale) |
電話機のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
ネットワーク ロケール(Network Locale) |
電話機のユーザに関連付けられたネットワーク ロケール。電話機が使用するトーンと断続周期の定義など、特定の場所にある電話機をサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
ユーザ ロケール バージョン(User Locale Version) |
電話機にロードされたユーザ ロケールのバージョン。 |
ネットワーク ロケール バージョン(Network Locale Version) |
電話機にロードされたネットワーク ロケールのバージョン。 |
セキュリティ情報(Security Information)
|
GARP を使う(GARP Enabled) |
電話機が Gratuitous ARP 応答から MAC アドレスを取得するかどうかを示します。 |
セキュリティ モード(Security Mode) |
電話機に割り当てられたセキュリティ モード。 |
Web アクセス(Web Access) |
電話に対する Web アクセス権限を示します。 • [無効(Disabled)]:ユーザ オプションの Web ページにアクセスできません • [読み取り専用(ReadOnly)]:情報の表示のみできます • [フル(Full)]:設定ページを使用できます Web アクセス権限は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定します。 |
|
通話制御の DSCP(DSCP for Call Control) |
コール制御シグナリングの Differentiated Services Code Point(DSCP)IP 分類 |
設定の DSCP(DSCP for Configuration) |
電話機の設定転送の DSCP IP 分類。 |
サービスの DSCP(DSCP for Services) |
電話機ベースのサービスの DSCP IP 分類。 |
関連項目
•
「セキュリティ情報の表示」
•
「モデル情報の表示」
•
「電話機の [ステータス(Status)] メニューの表示」
電話機の [ステータス(Status)] メニューの表示
[ステータス(Status)] メニューには次のオプションが含まれます。これらは電話機とその動作に関する情報を示します。
•
[ステータス メッセージ(Status Messages)]:[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面を表示します。ここには、重要なシステム メッセージのログが示されます。詳細については、「ステータス メッセージの表示」を参照してください。
•
[ネットワーク統計(Network Statistics)]:[ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面を表示します。ここには、イーサネット トラフィック統計が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計情報の表示」を参照してください。
•
[コールの統計(Call Statistics)]:[コールの統計(Call Statistics)] 画面を表示します。ここには、カウンタ、統計、および音声品質メトリックが表示されます。詳細については、「コール統計の表示」を参照してください。
•
ファームウェアのバージョン:[ファームウェア バージョン(Firmware Versions)] 画面を表示します。この画面には、電話機で実行中のファームウェアに関する情報が表示されます。詳細については、「ファームウェア バージョンの表示」を参照してください。
•
[近接リスト(Neighbor List)]:隣接する AP と、現在接続されている AP についての情報を示します。「近接リスト ユーティリティの使用」を参照してください。
•
[サイト調査(Site Survey)]:すべてのチャネルのワイヤレス メディアを表示し、Basic Service Set(BSS)に属する AP を検出します。「サイト調査ユーティリティの使用」を参照してください。
•
[トレースの設定(Trace Settings)]:電話機のデバッグ情報を表示します。この画面から、次のデバッグ オプションを使用できます。
–
リモート syslog(Remote syslog)
–
トレース レベル(Trace levels)
–
ログの維持(Preserve logs)
–
トレース レベルの維持(Preserve trace levels)
ステータス メッセージの表示
[設定(Settings)] メニューと [ステータス(Status)] メニューを使用して、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のステータス メッセージを表示できます。[ステータス メッセージ(Status Messages)] 画面には、電話機が最近生成したステータス メッセージが最大 10 件表示されます。
この画面には、電話機が起動を完了していない場合でも、いつでもアクセスできます。 表 8-5 に、表示される可能性のあるステータス メッセージを示します。また、この表には、表示されているエラーの対処方法も示されています。
ステータス メッセージを表示するには、次の手順を実行します。
ステップ 1
[設定(Settings)] > [ステータス(Status)] を選択します。
ステップ 2
[ステータス メッセージ(Status Messages)] を選択します。ステータス メッセージのリストが表示されます。
ステップ 3
メッセージを削除するには、[クリア(Clear)] ソフトキーを押します。
ステップ 4
画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
表 8-4 ステータス メッセージ、説明、および考えられる状況と対処方法
|
|
|
電話機に不良 MIC があります(Bad MIC on phone)
|
セキュリティ機能に使用される、製造元でインストールされる証明書(MIC)が不良です。 |
電話機の MIC を管理する方法については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide 』の「Using the Certificate Authority Proxy Function」の章を参照してください。 |
CFG ファイルが見つかりません(CFG file not found)
|
TFTP サーバで、名前ベースのコンフィギュレーション ファイルとデフォルトのコンフィギュレーション ファイルのどちらも見つかりません。 |
電話機用の設定ファイルは、電話機が Cisco Unified Communications Manager データベースに追加されたときに作成されます。該当する電話機が Cisco Unified Communications Manager データベースに追加されていない場合、TFTP サーバでは「CFG ファイルが見つかりません(CFG File Not Found)」という応答が生成されます。 • 電話機が Cisco Unified Communications Manager に登録されていません。 電話機の自動登録を使用しない場合は、電話機を手動で Cisco Unified Communications Manager に追加する必要があります。詳細については、「Cisco Unified Communications Manager に電話機を追加する方法」を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバが正しい TFTP サーバをポイントしていることを確認してください。 • スタティック IP アドレスを使用している場合は、TFTP サーバの設定を確認してください。TFTP サーバの割り当ての詳細については、「IP ネットワークの設定」を参照してください。 |
CTL がインストールされました(CTL Installed)
|
Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)ファイルが電話機にインストールされました。 |
なし。このメッセージは情報を通知するだけです。 CTL ファイルの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。 |
CTL の更新失敗(CTL update failed)
|
電話機で Certificate Trust List(CTL; 証明書信頼リスト)ファイルを更新できませんでした。 |
TFTP サーバの CTL ファイルに問題があります。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。 |
IP が重複しています(Duplicate IP)
|
電話機に割り当てられた IP アドレスは、別のデバイスが使用中です。 |
• 電話機にスタティック IP アドレスが割り当てられている場合は、重複する IP アドレスを割り当てていないことを確認してください。詳細については、「IP ネットワークの設定」を参照してください。 • DHCP を使用している場合は、DHCP サーバの設定を確認してください。 |
LCS 操作が失敗しました(LCS operation failed)
|
セキュリティ機能に使用される、ローカルで有効な証明書(LSC)が適切にインストールされませんでした。 |
電話機の LSC を管理する方法については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide 』の「Using the Certificate Authority Proxy Function」の章を参照してください。 |
LCS 操作が完了しました(LCS operation complete)
|
電話機で LCS が正常に更新されました。 |
電話機の LSC を管理する方法については、『 Cisco Unified Communications Manager Security Guide 』の「Using the Certificate Authority Proxy Function」の章を参照してください。 |
|
電話機が、TFTP サーバによって提供されたエラー コードを認識していません。 |
Cisco TAC に連絡してください。 |
認証されていない TFTP(TFTP server not authorized)
|
指定された TFTP サーバが電話機の CTL に存在しません。 |
• DHCP サーバが正しく設定されておらず、正しい TFTP サーバ アドレスが提供されていません。この場合、TFTP サーバの設定を更新して、正しい TFTP サーバを指定します。 • 電話機が静的 IP アドレスを使用している場合は、電話機の設定に使用されている TFTP サーバ アドレスが、間違っている可能性があります。この場合、電話機の [ネットワークの設定(Network Configuration)] メニューで正しい TFTP サーバ アドレスを入力します。 • TFTP サーバ アドレスが正しい場合、CTL に問題があると考えられます。この場合、正しい TFTP サーバが確実にこのファイルに含まれるように、CTL クライアントを実行して CTL ファイルを更新します。 |
TFTP タイムアウト(TFTP timeout)
|
TFTP サーバが応答しませんでした。 |
• ネットワークがビジーになっている:このエラーは、ネットワーク負荷が軽減されると、自動的に解決します。 • TFTP サーバと電話機との間にネットワーク接続がない:ネットワーク接続を確認してください。 • TFTP サーバがダウンしている:DNS サーバの設定を確認してください。 |
現在の設定の表示
[設定(Settings)] メニューと [ステータス(Status)] メニューを使用して、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のコンフィギュレーション ファイルの名前を判別できます。
コンフィギュレーション ファイル名を見つけるには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [ステータス(Status)] を選択します。
ステップ 2
[ステータス メッセージ(Status Messages)] を選択します。
電話機に、次の形式でコンフィギュレーション ファイルの名前が表示されます。
SEP macaddress. cnf.xml または SEP macaddress .cnf.xml.enc.sgn。
ステップ 3
画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
関連項目
•
「ステータス メッセージの表示」
•
「ネットワーク統計情報の表示」
•
「コール統計の表示」
•
「ファームウェア バージョンの表示」
ネットワーク統計情報の表示
[設定(Settings)] メニューと [ステータス(Status)] メニューを使用して、電話機とネットワーク パフォーマンスの情報を表示できます。
[ネットワーク統計(Network Statistics)] を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [ステータス(Status)] を押します。
ステップ 2
[ネットワーク統計(Network Statistics)] を選択すると、統計のリストが表示されます。
ステップ 3
ナビゲーション ボタンを使用して [ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面の項目をスクロールします。
表 8-5 に、この画面に表示される項目の説明を示します。
ステップ 4
[ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
表 8-5 [ネットワーク統計(Network Statistics)] 画面の項目
|
|
使用可能時間(Up Time) |
電話機が Cisco Unified Communications Manager に接続してから経過した時間(日および時間単位) |
RxPkts |
電話機が受信したパケットの数。 |
RxErr |
電話機が受信したエラー パケットの数 |
RxUcast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの数 |
RxMcast |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの数 |
RxBcast |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの数。 |
FcsErr |
フレーム チェックサム(FCS)エラーのあるパケットの数 |
Tx Failed |
失敗したパケット送信数 |
RcvBeacons |
電話機が受信したビーコンの数 |
AssocRej |
AP アソシエーション拒否の数 |
AssocTmOut |
AP アソシエーション タイムアウトの数 |
AuthRej |
認証拒否の数 |
AuthTmOut |
認証タイムアウトの数 |
以下のネットワーク統計情報項目には、次の AP キューが表示されます。 ベスト エフォート(BE)、バックグラウンド(BK)、ビデオ(VI)、およびボイス(VO)。 |
TxPkts |
電話機が送信したパケットの数 |
TxErr |
送信エラーの数 |
TxUcast |
電話機が送信したユニキャスト パケットの数 |
TxMcast |
電話機が送信したマルチキャスト パケットの数 |
TxBcast |
電話機が送信したブロードキャスト パケットの数 |
RTSFail |
失敗した送信要求(RTS)の数 |
ACKFail |
失敗したパケット通知の数 |
再試行(Retry) |
電話機がパケットの送信を再試行した回数 |
MRetry |
電話機がマルチキャスト パケットの送信を再試行した回数 |
RetryFail |
電話機がパケットの送信を再試行して失敗した回数 |
AgedPkts |
送信タイムアウトによって送信キューから削除されたパケットの数 |
OtherFail |
その他の理由で送信に失敗したパケットの数 |
成功(Success) |
正常に送信されたパケットの数 |
MaxFail |
最大再試行回数の上限に達して失敗した最大シーケンス |
関連項目
•
「ステータス メッセージの表示」
•
「コール統計の表示」
•
「ファームウェア バージョンの表示」
コール統計の表示
次の方法で電話機の [コールの統計(Call Statistics)] 画面にアクセスして、カウンタ、統計情報、および音声品質メトリックを表示できます。
•
コール中: 選択 ボタンを 2 回すばやく押して、コール情報を表示できます。
•
コール後:[コール統計(Call Statistics)] 画面を表示して、最後のコール中に取り込まれたコール情報を表示できます。
(注) Web ブラウザを使用して [ストリームの統計(Streaming Statistics)] Web ページにアクセスすることにより、リモートでコールの統計情報を表示することができます。リモート モニタリングの詳細については、「Cisco Unified Wireless IP Phone のリモート モニタリング」を参照してください。
単一のコールに複数の音声ストリームが含まれる場合がありますが、最後の音声ストリームに関するデータだけがキャプチャされます。音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット ストリームです。一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合でも、音声ストリームは停止します。コールが再開されると、新しい音声パケット ストリームが開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
最後のボイス ストリームの詳細を示す [コールの統計(Call Statistics)] 画面を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [ステータス(Status)] を押します。
ステップ 2
[コール統計(Call Statistics)] までスクロールして選択すると、統計のリストが表示されます。
ステップ 3
ナビゲーション ボタンを使用して [コール統計(Call Statistics)] 画面の項目をスクロールします。
表 8-6 に、この画面に表示される項目の説明を示します。
ステップ 4
[コール統計(Call Statistics)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] ソフトキーを押します。
表 8-6 コールの統計の項目
|
|
RxType |
受信されたボイス ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオ):G.729、G.722/iLBC、G.711 u-law、G.711 A-law、または Lin16k。 |
TxType |
送信されたボイス ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオ):G.729、G.722/iLBC、G.711 u-law、G.711 A-law、または Lin16k。 |
受信サイズ(Rcvr Size) |
受信中の音声ストリーム(RTP ストリーミング オーディオ)の音声パケット サイズ(ミリ秒)。 |
送信サイズ(Sender Size) |
送信中の音声ストリームの音声パケット サイズ(ミリ秒)。 |
受信パケット(Rcvr Packets) |
音声ストリームが開始されてから受信した RTP 音声パケットの数。 (注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に受信した RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。 |
送信パケット(Sender Packets) |
音声ストリームの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数。 (注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。 |
平均ジッタ(Avg Jitter)(value1/value2) |
RTP パケット ジッタの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な遅延)。 • Value1 は平均ジッタ(ミリ秒単位)です。 • Value2 は現在のオーディオ フレーム バッファの深さ(秒単位)です。 |
最大ジッタ(Max Jitter) |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッタ。 |
受信削除(Rcvr Discarded) |
受信中の音声ストリームで廃棄された RTP パケットの数(不良パケット、過度の遅延が原因)。 (注) 電話機は、シスコ ゲートウェイによって生成されたペイロード タイプ 19 のコンフォート ノイズ パケットを廃棄します。これによって、このカウンタが増分されます。 |
受信喪失パケット(Rcvr Lost Packets) |
失われた RTP パケット(転送中に喪失)。 |
音声品質メトリック(Voice Quality Metrics)
|
MOS LQK |
リスニング品質(LQK)の Mean Opinion Score(MOS; 平均オピニオン評点)を客観的に評価するスコアで、5(優良)~ 1(不良)でランク付けされます。このスコアは、ボイス ストリームの先行の 8 秒間でのフレーム損失を原因とする、可聴の秘匿イベントに基づいています。詳細については、「コールの音声品質のモニタリング」を参照してください。 (注) MOS LQK スコアは、Cisco Unified IP Phone が使用するコーデックのタイプに基づいて変化する可能性があります。 |
平均 MOS LQK(Avg MOS LQK) |
音声ストリーム全体で測定された平均 MOS LQK スコア。 |
最小 MOS LQK(Min MOS LQK) |
音声ストリームの開始以降に測定された最も低い MOS LQK スコア。 |
最大 MOS LQK(Max MOS LQK) |
音声ストリーム開始以降に測定されたベースライン MOS LQK スコアまたは最も高い MOS LQK スコア。 これらのコーデックは、フレーム損失なしの通常の条件で次の最大 MOS LQK スコアを提供します。 • G.711 は 4.5 • G.729 A /AB は 3.7 |
MOS LQK のバージョン(MOS LQK Version) |
MOS LQK のスコアを計算するために使用されるシスコ独自のアルゴリズムのバージョン。 |
CumConcealRatio |
秘匿フレームの総数を、音声ストリームの開始から受信した音声フレームの総数で割ったもの。 |
IntConcealRatio |
アクティブな音声に先行する 3 秒間の間隔における、音声フレームに対する秘匿フレームの比率。音声アクティビティ検出(VAD)を使用している場合、3 秒間のアクティブな音声を蓄積するには、より長い間隔が必要になることがあります。 |
MaxConcealRatio |
音声ストリームの開始以降、最も高い間隔の損失率。 |
フレーム損失発生秒数(Conceal Secs) |
音声ストリームの開始以降、秘匿イベント(フレーム損失)があった秒数([深刻なフレーム損失発生秒数(Severely Conceal Secs)] の値を含む)。 |
SevConcealSecs |
音声ストリームの開始以降、5 % を超える秘匿イベント(フレーム損失)があった秒数。 |
関連項目
•
「ステータス メッセージの表示」
•
「ネットワーク統計情報の表示」
•
「ファームウェア バージョンの表示」
ファームウェア バージョンの表示
[ファームウェア情報(Firmware Info)] 画面を表示して、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G で使用されているファームウェアのバージョンを確認できます。ファームウェア バージョン名は次の形式になります。
Product_Name-Model-Protocol.Version Number.Filetype
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のファームウェア リリースは、たとえば cmterm-7925-sccp.X-0-0.cop.sgn となります。
表 8-7 は、この画面に表示される情報を示しています。
ファームウェアの情報を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設定(Settings)] > [ステータス(Status)] を選択します。
ステップ 2
[ファームウェア バージョン(Firmware Versions)] を選択します。
ステップ 3
複数の項目から 1 つを表示するには、その項目までスクロールして、 選択 を押します。
ステップ 4
[ファームウェア バージョン(Firmware Versions)] 画面を終了するには、[戻る(Back)] を押します。
表 8-7 ファームウェア バージョン情報
|
|
アプリケーション ロード ID(App Load ID) |
電話機で実行されているファームウェアのバージョンを識別します |
起動ロード ID(Boot Load ID) |
電話機上で動作する、出荷時にインストール済みのロードの ID。 |
WLAN ドライバ ID(WLAN Driver ID) |
ワイヤレス LAN ドライバのバージョンを識別します |
WLAN ファームウェア ID(WLAN Firmware ID) |
電話機で作動しているワイヤレス LAN ファームウェアのバージョンを識別します |
関連項目
•
「ステータス メッセージの表示」
•
「ネットワーク統計情報の表示」
•
「コール統計の表示」