はじめる前に
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の設置作業を開始する前に、次の項にある要件を確認してください。
•
「ネットワークの要件」
•
「Cisco Unified Communications Manager に電話機を追加する方法」
•
「デバイス サポート」
•
「安全上の注意事項」
Cisco Unified Communications Manager に電話機を追加する方法
ワイヤレス IP 電話 を設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を追加する方法を選択しておく必要があります。方法によっては、電話機の MAC アドレスを入力する必要があります。 表 3-1 に、これらの方法の概要を示します。
表 3-1 電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法
|
|
|
自動登録 |
No |
電話番号の自動割り当てが実行されます。 |
Tool for Auto-Registered Phones Support(TAPS)による自動登録 |
No |
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。Cisco Unified IP Phone と Cisco Unified Communications Manager の管理ページで情報をアップデートします。 |
BAT |
Yes |
複数の電話機を同時に登録できます。 |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページのみ |
Yes |
電話機を個々に追加する必要があります。 |
次の各項で、電話機を追加する方法について説明します。
•
「自動登録による電話機の追加」
•
「自動登録と TAPS を使用した電話機の追加」
•
「BAT による電話機の追加」
•
「Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの電話機の追加」
自動登録による電話機の追加
自動登録を使用すると、各電話機から MAC アドレスを最初に収集しなくても、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を追加できます。自動登録がイネーブルの場合、Cisco Unified Communications Manager は、新しい電話機の初回の起動プロセスで、次に使用可能な順次電話番号(DN)をその電話機に自動的に割り当てます。
電話機の登録後、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して、DN やデバイス プールなどの設定を変更できます。
(注) Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、自動登録がデフォルトでディセーブルになっています。Cisco Unified IP Phone をネットワークに接続する前に、自動登録をイネーブルにして適切に設定する必要があります。自動登録のイネーブル化および設定については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
関連項目
•
「自動登録と TAPS を使用した電話機の追加」
•
「BAT による電話機の追加」
•
「Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの電話機の追加」
自動登録と TAPS を使用した電話機の追加
自動登録と TAPS を使用して、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加できます。まず、BAT を使用して、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミーの MAC アドレスで電話機を追加します。次に、TAPS を使用して MAC アドレスを更新し、事前定義された電話機の設定をダウンロードします。
TAPS を実装するには、TAPS の DN をダイヤルし、音声プロンプトに従います。処理が完了すると、電話機には DN とその他の設定がダウンロードされます。電話機の MAC アドレスは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで正しく更新されます。
(注) TAPS が機能するためには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで自動登録をイネーブルにする必要があります。
BAT および TAPS の詳細については、Cisco Unified Communications Manager Release 5.0 以前のリリースの場合、『 Bulk Administration Tool User Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。Cisco Unified Communications Manager Release 6.0 以降のリリースの場合は、 『 Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide 』を参照してください。
関連項目
•
「自動登録による電話機の追加」
•
「Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの電話機の追加」
•
「BAT による電話機の追加」
BAT による電話機の追加
BAT を使用して、電話機のグループを Cisco Unified Communications Manager データベースに追加できます。このツールは、複数の電話機に対して、登録などのバッチ操作を実行します。BAT を使用する前に、各電話機の MAC アドレスを取得する必要があります。
表 3-2 に、ワイヤレス IP 電話 の MAC アドレスを確認する方法を示します。
表 3-2 電話機の MAC アドレスの確認方法
|
|
[設定(Settings)] > [モデル情報(Model Information)] > [MAC アドレス(MAC Address)] を選択し、[MACアドレス(MAC Address)] フィールドの値を確認します。 |
「モデル情報の表示」を参照してください。 |
バッテリを取り外して、電話機の背面の表示を確認します。 |
「電話機のバッテリの取り付けと取り外し」を参照してください。 |
(注) BAT は Cisco Unified Communications Manager 5.0 以降に組み込まれていますが、以前のリリースではプラグインになっていました。
BAT の使用方法の詳細については、次のマニュアルを参照してください。
•
Cisco Unified Communications Manager Release 5.0 以前のリリースの場合は、『 Bulk Administration Tool User Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
•
Cisco Unified Communications Manager Release 6.0 以降のリリースの場合は、『 Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide 』を参照してください。
(注) BAT を使用して Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G を追加する場合は、電話機ロードのデフォルト設定を使用します。電話機ロード名には記号(-、_、.)が含まれますが、BAT ではエントリ内で記号を使用できません。
関連項目
•
「自動登録による電話機の追加」
•
「自動登録と TAPS を使用した電話機の追加」
•
「Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの電話機の追加」
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの電話機の追加
Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して、電話機を個々に追加できます。それには、まず各電話機の MAC アドレスを取得する必要があります。手順については、「Cisco Unified Communications Manager に電話機を追加する方法」を参照してください。
MAC アドレスの収集後、次のいずれかを実行します。
•
Cisco Unified Communications Manager Release 5.0 以降のリリース:[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)] を選択し、[新規追加(Add New)] をクリックします。
•
Cisco Unified Communications Manager Release 4.x:[デバイス(Device)] > [新規デバイスの追加(Add a New Device)] を選択します。
Cisco Unified Communications Manager の手順の詳細と概要については、『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』および『 Cisco Unified Communications Manager System Guide 』を参照してください。
関連項目
•
「自動登録による電話機の追加」
•
「自動登録と TAPS を使用した電話機の追加」
•
「BAT による電話機の追加」
デバイス サポート
Cisco Unified Communications Manager Release 4.3 以降のリリースでは、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のデバイス サポートを有効にするために、デバイス パッケージまたはサービス リリース アップデートをインストールする必要があります。Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のサポートを含むデバイス パッケージは、 http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-voice.shtml で入手できます。
安全上の注意事項
Cisco Unified Wireless IP Phone を設置する前に、次の警告を確認してください。警告の各国語表記については、装置に付属の『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 Series and Peripherals 』を参照してください。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。警告文 1071
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置は、通常動作を商用電源に依存しているため、停電時には緊急サービスを利用できません。緊急サービスを利用する場合は、別の手段が必要です。緊急サービスへのアクセスは、この装置の通話制限機能の影響を受けることがあります。
警告 Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G および 7926G は、高いレベルの爆発性ガスが発生する可能性があるような危険な場所では使用しないでください。このような環境で無線デバイスを使用する場合は、事前に現場の安全管理責任者に確認してください。
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、バッテリ チャージャのプラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019
警告 バッテリー・チャージャは、設置する建物の一部に回路短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。一般および地域の電気規格に準拠するように設置する必要があります。ステートメント 1045
警告 電源は室内に設置する必要があります。ステートメント 331
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
警告 電話の受信機は磁界を発生し、ピンやホチキスなどの小さな磁性体を引き付けることがあります。怪我の防止のため、そうした物体が付着する可能性のある場所にハンドセットを置かないでください。
警告 Cisco Unified IP Wireless Phone 7925G-EX で使用されるバッテリ チャージャはATEX または CSA の認定を受けていないため、危険な場所では充電しないでください。
警告 危険な場所では、CSA または ATEX 認定の bluetooth 付属品と共に Cisco Unified IP Wireless Phone 7925G-EX を使用してください。
バッテリの安全上の注意事項
次に示すバッテリの安全上の注意事項は、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の製造元が承認するバッテリに適用されます。
警告 バッテリを適切に交換しないと、爆発する危険性があります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元の指示に従って廃棄してください。ステートメント 1015
警告 バッテリ パックを火または水の中に廃棄しないでください。火の中に入れると、バッテリが爆発する可能性があります。
注意
バッテリ パックは、この装置だけで使用することを目的としています。
注意
バッテリ パックを分解、粉砕、破壊、または焼却しないでください。
注意
引火、燃焼、またはバッテリ パックの損傷の危険を避けるため、金属がバッテリの接続部に触れないようにしてください。
注意
損傷または漏電したバッテリの取り扱いには、十分注意してください。電解液に触れた場合は、触れた部分を石鹸と水で洗ってください。電解液が目に入ってしまった場合、15 分間水で目を洗い、医師の診察を受けてください。
注意
気温が 40ºC(104ºF)を超える場合は、バッテリ パックを充電しないでください。
注意
バッテリ パックを保管するときは、高温(60ºC、140ºF)にさらさないでください。
注意
バッテリ パックを破棄する際には、バッテリの破棄またはリサイクルに関する地元の規制について、地元の廃棄物処理業者に問い合わせてください。
交換用バッテリの入手については、お近くの販売店にお問い合わせください。次に示すシスコの部品番号の付いたバッテリだけを使用してください。
標準バッテリ :CP-BATT-7925G-STD
大容量バッテリ :CP-BATT-7925G-EXT
注意
シスコの電源だけを使用してください。電源を交換する必要がある場合は、シスコの部品番号のリストを参照してください。
オーストラリア:CP-PWR-7925G-AU
中央ヨーロッパ:CP-PWR-7925G-CE
中国:CP-PWR-7925G-CN
日本:CP-PWR-7925G-JP
北米:CP-PWR-7925G-NA
英国:CP-PWR-7925G-UK
関連項目
•
「ネットワークの要件」
•
「電話機への電力供給」
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の設置
音声通話をサポートする無線ネットワークをセットアップし、Cisco Unified Communications Manager の ワイヤレス IP 電話 を設定すると、電話機を設置できる状態になります。この項では、次の設置に関する情報について説明します。
•
「電話機への電力供給」
•
「Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の無線 LAN の設定」
•
「ヘッドセットの使用」
電話機への電力供給
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G は、電源としてバッテリを使用します。 表 3-3 に、ワイヤレス IP 電話 で使用可能なバッテリのタイプおよび最大の通話時間と待ち受け時間を示します。
表 3-3 Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G で使用可能なバッテリ
|
|
|
|
標準 |
リチウム イオン(Li-ion) |
最大 9.5 時間 |
最大 180 時間 |
拡張 |
Li-ion |
最大 13 時間 |
最大 240 時間 |
通話時の省電力モードに U-APSD を使用します。また、5 GHz の通話時間は、標準バッテリで最大 30 分、大容量バッテリで最大 2 時間短くなります。802.11b/g と Bluetooth ヘッドセットを使用すると、通話時間が 40 ~ 50 % 短くなることがあります。通話時のバッテリ寿命を延ばすために、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G では PS-POLL 省電力方式を使用することもできます。Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G では、アイドル時(アクティブな通話がないとき)に U-APSD と PS-POLL のいずれかが使用されます。
AP が Cisco Client Extensions(CCX)プロキシ ARP 情報要素をサポートしている場合、アイドル時のバッテリ寿命が最適化されます。AP が CCX をサポートしていない場合またはプロキシ ARP が有効になっていない場合、アイドル時のバッテリ寿命は最大 50 % 短くなります。
表 3-4 に、2 種類のバッテリの充電時間を示します。バッテリが完全に充電されると、充電は終了します。リチウム イオン バッテリは、部分充電が原因でバッテリ寿命が短くなることはありません。バッテリは、4,000 回まで再充電できます。
(注) バッテリの寿命は、環境要因および Bluetooth の使用によって変わります。
表 3-4 バッテリの充電時間について
|
|
|
標準 |
2 時間 |
5 時間 |
拡張 |
3 時間 |
7 時間 |
次の項では、バッテリと電話機の充電について説明します。
•
「電話機のバッテリの取り付けと取り外し」
•
「電源を使用した電話機のバッテリの充電」
•
「USB ケーブルと PC を使用したバッテリの充電」
電話機のバッテリの取り付けと取り外し
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G にバッテリを取り付けるには、図 3-1 を参照して、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
電話機の背面にあるカバーを外します(図 3-1 を参照)。
ステップ 2
バッテリを取り付けるには、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の下部にある対応するスロットに、バッテリの爪を差し込みます。バッテリと電話機の金属接点が接触していることを確認します。
ステップ 3
バッテリが固定されるまで、バッテリを電話機の本体に押し込みます。図 3-2を参照してください。
ステップ 4
バッテリを取り外すには、固定用の爪を押し上げ、バッテリを持ち上げて取り出します(図 3-3 を参照)。
図 3-1 カバーの取り外しとバッテリの取り付け
図 3-2 バッテリの取り付け
図 3-3 背面カバーの取り付け
(注) 各 Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の MAC アドレスは、電話機の背面のバッテリの下にあるラベルに印刷されています。
電源を使用した電話機のバッテリの充電
電話機のバッテリを短時間で充電するには、図 3-4 の手順を実行します。
図 3-4 電話機のバッテリの充電
|
電話機の底部にある mini-USB ポートのカバーを持ち上げます。 |
|
ポートのカバーを片側に回転します。 |
|
AC 電源のミニ USB コネクタをポートに差し込みます。 |
|
AC プラグ アダプタを電源のスロットに差し込みます。 |
|
AC 電源を壁コンセントに差し込みます。 |
|
インジケータ ライト:充電の状態を示します。 • 赤:バッテリの充電中。 • 緑:バッテリの充電が完了。 |
(注) 電話機はバッテリの充電中にも使用できます。充電時間については、表 3-4 を参照してください。
USB ケーブルと PC を使用したバッテリの充電
PC に接続された USB ケーブルを使用して、電話機のバッテリを充電できます。図 3-5 の手順を実行します。
図 3-5 USB ケーブルと PC を使用した電話機のバッテリの充電
|
USB ケーブルの電話機側コネクタを電話機に差し込みます。 |
|
USB A タイプ コネクタを、PC の USB ポートに差し込みます。 |
|
電話機のステータス行に「USB が接続されました(USB Connected)」と短く表示されたら、インジケータ ライトを監視します。 「新しいハードウェアの検索ウィザード(Found New Hardware Wizard)」ポップアップ メッセージが表示されることがあります。USB ポートへの接続時にこのウィザードが開かないようにするには、次の手順を実行します。 1. [次へ(Next)] をクリックして、ウィザードのダイアログ ボックスを使用します。 2. [ソフトウェア検索のため、Windows Update に接続しますか?(Update New Software)] ダイログで、[いいえ、今回は接続しません(No, not this time)] をクリックし、[次へ(Next)] をクリックします。 3. [ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)(Install the Software automatically (Recommended))] をクリックして、[次へ(Next)] をクリックします。 4. しばらくすると、[このハードウェアをインストールできません(Cannot Install This Hardware)] ダイアログが表示されます。[このソフトウェアをインストールする確認を今後表示しない(Don't prompt me again to install this software)] をクリックします。 5. [終了(Finish)] をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。 |
(注) バッテリが充電中、インジケータ ライトは赤になります。バッテリが完全に充電されると、インジケータ ライトは緑に変わります。この方法を使用した場合、充電時間は長くなります。充電時間については、表 3-4 を参照してください。
関連項目
•
「Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の電源投入」
•
「電話機のバッテリの取り付けと取り外し」
•
「電源を使用した電話機のバッテリの充電」
ヘッドセットの使用
シスコでは、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G で使用する有線および Bluetooth 無線のサードパーティ製ヘッドセットについて社内でテストを実施していますが、ヘッドセットまたはハンドセットのベンダーによる製品の動作の保証やサポートは行っていません。Cisco Unified IP Phone の展開場所では、環境やハードウェアによるそれぞれ固有の不整合が発生する場合があるので、すべての環境に共通して適用できる「最良の」解決策を 1 つだけ見出すことは不可能です。ネットワークにヘッドセットを多数展開する前に、お客様の環境での使用に最適かどうか、それらのヘッドセットについてテストすることをお勧めします。
警告 危険な場所では、CSA または ATEX 認定の製品と共に Cisco Unified IP Phone 7925G-EX を使用してください。
シスコでは、不要な無線周波数(RF)および可聴周波数(AF)が遮蔽された高品質のヘッドセットなどの外部デバイスの使用を推奨しています。これらのデバイスの品質や、携帯電話および双方向ラジオなど他のデバイスとの間隔によっては、雑音が入ることもあります。詳細については、「Cisco Unified IP Phone と外部デバイスの使用」を参照してください。
特定のヘッドセットが Cisco Unified IP Phone とは合わない主要な理由は、ハム音の発生です。このハム音は、相手方だけに聞こえる場合もあれば、相手方と Cisco Unified IP Phone のユーザの両方に聞こえる場合もあります。雑音やビープ音には、電灯、電気モーターの付近、または大型の PC モニタなどの外的要因によって起こるものもあります。また、ヘッドセットの力学または電子工学的な要素が原因となって、Cisco Unified IP Phone ユーザと会話したときにリモートの相手に本人のエコーが聞こえることもあります。
ヘッドセットの接続
ヘッドセットを Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G に接続するには、ヘッドセットを電話機の右側のヘッドセット ポートに差し込みます。
ヘッドセットでは、音量ボタンやミュート ボタンなど、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G のすべての機能を使用できます。これらのボタンを使用して、ヘッドセットの音量を調整したり、ヘッドセット マイクからの音声が相手に聞こえないようにしたりすることができます。
Bluetooth 無線ヘッドセットの使用
ヘッドセットが Bluetooth をサポートしている場合、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G は、Bluetooth クラス 2 テクノロジーおよびハンズフリー プロファイル バージョン 1.5 をサポートします。Bluetooth では、10 m 以内の低帯域幅の無線接続が可能になります。最高のパフォーマンスが得られるのは 1 ~ 2 m の範囲内です。
この接続では干渉の問題が起きる可能性があります。次のことをお勧めします。
•
他の 802.11b/g デバイス、Bluetooth デバイス、電子レンジ、大型の金属製品との間隔をあける。
•
Bluetooth 対応ヘッドセットと同じ身体の側で Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G を使用する。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットを使用すると、電話機におけるバッテリの電気消費量が増加することが多く、その結果、バッテリの寿命が短くなる可能性があります。
Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットを動作させるには、電話機から可視範囲内にヘッドセットを直接設置する必要はありませんが、壁やドアといった障害物や電気製品からの干渉が接続に影響する場合があります。
ヘッドセットとのペア化
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G は、共有キーによる認証と暗号化方式を利用してヘッドセットとペア化します。この認証プロセスには、ヘッドセット固有の個人識別番号(PIN)が必要です。この番号は、通常「0000」です。Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G は、一度に複数のヘッドセットとペア化できます。通常、ヘッドセットごとにペア化が 1 回実行されます。
デバイスがペア化されると、両方のデバイス(電話機とヘッドセット)が有効で、相互の有効範囲内にある限り、その Bluetooth 接続が維持されます。どちらかのデバイスの電源が切れ、その後電源が投入された場合、接続が自動的に再確立されます。緑のドット付きの Bluetooth アイコンは、デバイスが接続されているかどうかを示します。
(注) Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G が一度に接続できる Bluetooth 対応ヘッドセットは 1 台だけです。さらに、Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G がサポートするのは、Bluetooth Special Interest Group(SIG)で認定された Bluetooth 無線テクノロジー対応デバイスだけです。
ヘッドセットが Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G から 10 m を超えて離れていると、Bluetooth の接続は 15 ~ 20 秒のタイムアウト後に切断されます。ペア化されたヘッドセットが Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の範囲内に戻ってきた場合は、電話機が別の Bluetooth ヘッドセットに接続されていない限り、範囲内の Bluetooth ヘッドセットが自動的に再接続されます。電力節約モードで動作する一部のタイプの電話機では、再接続を開始するために、ユーザがオペレーション ボタンを押してヘッドセットを「ウェイクアップ」させる必要があることがあります。
(注) ヘッドセットのペア化および接続の詳細については、ヘッドセットのユーザ ガイドを参照してください。
音質に対するユーザの主観
物理的、機械的、および技術的な性能以上に、ヘッドセットの音質がユーザと通話相手の双方にとって良質である必要があります。音質の判断は主観によるので、シスコが特定のヘッドセットのパフォーマンスを保証することは不可能です。ただし、次に示すサイトに記載されているヘッドセットは、Cisco Unified IP Phone で使用した場合のパフォーマンスが優れていることが報告されています。
ただし、最終的には、その機器がお客様の環境で適切な音質を実現するかどうかのテストは、お客様自身が行う必要があります。
電話機の有線および Bluetooth 無線のヘッドセットについては、『Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G Accessory Guide』および次の Web サイトを参照してください。
•
http://www.plantronics.com
•
http://www.jabra.com
•
http://www.jawbone.com
Cisco Unified IP Phone と外部デバイスの使用
次の情報は、Cisco Unified IP Phone で外部デバイスを使用する場合に適用されます。
•
シスコでは、不要な無線周波数(RF)信号および可聴周波数(AF)信号を遮断(遮蔽)する高品質の外部デバイス(スピーカ、マイクロフォン、ヘッドセットなど)の使用を推奨しています。
•
これらのデバイスの品質や、携帯電話および双方向ラジオなど他のデバイスとの間隔によっては、雑音が入ることもあります。その場合は、次のいずれかの方法で対処してください。
–
RF または AF の信号源から外部デバイスを離す。
–
RF または AF の信号源から外部デバイスのケーブルの経路を離す。
–
外部デバイス用にシールドされたケーブルを使用するか、シールドおよびコネクタが高品質のケーブルを使用する。
–
外部デバイスのケーブルを短くする。
–
外部デバイスのケーブルに、フェライトまたは同様のデバイスを適用する。
シスコでは、外部デバイス、ケーブル、コネクタの品質については制御できないため、システム パフォーマンスの保証ができません。良品質のケーブルおよびコネクタを使用して適切なデバイスを接続すると、十分なシステム パフォーマンスを得られます。
注意 欧州連合諸国では、EMC Directive(89/336/EC)に完全に準拠した外部スピーカー、マイクロフォン、ヘッドセットだけを使用してください。
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の電源投入
バッテリの充電と ワイヤレス IP 電話 の設定が完了した後は、いつでも電話機の電源をオンにして WLAN に接続できます。電話機の起動については、次の項を参照してください。
•
「アクティブおよびスタンバイ電話機モード」
•
「電話機の起動プロセスについて」
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の電源をオンにするには、次のステップが繰り返されて電話機の起動プロセスが開始するまで、電源ボタンを押し続けます。
1.
電話機にシスコの画面が表示されます。
2.
電話が起動すると、画面に次のメッセージが表示されます。
•
ネットワーク サービスの検索中(Locating Network Services)
•
IP を設定中(Configuring IP)
•
ネットワーク アップ(Network Up)
•
Unified CM 一覧を設定中(Configuring Unified CM List)
•
登録中(Registering)
3.
電話機のメイン画面に次の情報が表示されます。
•
現在の時刻と日付
•
プライマリ電話番号
•
4 つのメニューおよびヘルプのメイン画面アイコン
•
ステータス行に「現在のオプション」
•
ソフトキーのラベル(メッセージとオプション)
この段階をエラーなしで終えた場合、電話機は正常に起動します。電話機はスタンバイ モードになり、コールの送受信ができるようになります。
左上のシグナル アイコンは、無線アクセス ポイントと電話機の間の信号強度を示します。コールを正しく送受信するには、適切な強さの信号が必要です。シグナル アイコンのバーが 1 本しか表示されない場合は、信号が弱いため、電話機の機能に問題が生じることがあります。
電話機の起動手順が正常に完了しない場合は、「起動と接続の問題の解決」を参照してください。
関連項目
•
「アクティブおよびスタンバイ電話機モード」
•
「電話機の起動プロセスについて」
アクティブおよびスタンバイ電話機モード
Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G/7925G-EX/7926G の電源をオンにすると、電話機は次のいずれかのモードになります。
•
アクティブ モード
•
スタンバイ モード
アクティブ モード
電話機は、アクティブな RTP ストリームが存在する場合にアクティブ モードになります。電話機で次のいずれかの操作を実行すると、電力を消費します。
•
アクティブ コールへの接続
•
チャネルのスキャン
•
CDP パケットの送信
•
キープアライブ メッセージの送信
•
Cisco Unified Communications Manager への登録
標準バッテリの場合、アクティブ モードでの通話時間は最大 11.5 時間、拡張バッテリの通話時間は最大 15.5 時間です。
スタンバイ モード
電話機は、スキャンが完了して 2 秒後にスタンバイ モードになります。次のイベントに反応して、電話機はスタンバイ モードからアクティブ モードに移行します。
•
キーパッドのキーが押される
•
AP 間のローミング
•
電話機の電源の再投入
•
ネットワーク接続の切断
•
RF 接続の切断
•
スケジュールされた CDP パケットまたはキープアライブ パケットの送信
標準バッテリの待ち受け時間は最大 150 時間、拡張バッテリの待ち受け時間は最大 200 時間です。
関連項目
•
「電話機の起動プロセスについて」
•
「起動と接続の問題の解決」