Conference Station のモデル情報、ステータス、および統計情報の表示
この章では、Cisco Unified IP Conference Station 7937G の次のメニューおよび画面を使用して、モデル、デバイス、ネットワーク情報など、Conference Station の情報を表示する方法について説明します。
• [モデル情報]画面:Conference Station のハードウェアとソフトウェアに関する情報を表示します。
• [ステータス]メニュー:ネットワークとコールの統計、およびデバイス情報を表示する画面にアクセスできます。
これらの画面の情報は、Conference Station の操作のモニタやトラブルシューティングに役立てることができます。
また、これらの情報の大半およびその他の関連情報は、Conference Station の Web ページからリモートで取得することもできます。詳細については、 第 8 章「Conference Station のリモート モニタ」 を参照してください。
Conference Station のトラブルシューティングの詳細については、 第 9 章「トラブルシューティングおよびメンテナンス」 を参照してください。
(注) [ネットワークの設定]メニュー、[デバイス設定]メニュー、および[セキュリティ設定]メニューには、情報の提供のみを目的としたオプションもいくつかあります。これらのオプションについては、「ネットワークの設定メニュー」、「デバイス設定メニュー」、および 「セキュリティ設定メニュー」で説明しています。
この章は、次の項で構成されています。
• 「モデル情報画面」
• 「ステータス メニュー」
モデル情報画面
[モデル情報]画面には、次の情報が表示されます。
• モデル番号:Conference Station のモデル番号。
• MACアドレス:Conference Station のメディア アクセス制御(MAC)アドレス。
• ソフトウェアバージョン:Conference Station で稼働しているファームウェアのバージョン。
• ブートROMバージョン:Conference Station で稼働している、出荷時にインストール済みのロードの ID。
• アプリケーションロードID:Conference Station で稼働しているファームウェアを識別します。
[モデル情報]画面を表示するには、 [アプリケーション]>[設定] > [モデル情報] を選択します。[モデル情報]画面を終了するには、 [終了] を押します。
ステータス メニュー
[ステータス]メニューには、次のオプションが含まれます。これらは Conference Station とその操作に関する情報を表示します。
• ネットワーク統計:[ネットワーク統計]画面を表示します。ここには、イーサネット トラフィック統計が表示されます。詳細については、「ネットワーク統計画面」を参照してください。
• コールの統計:Conference Station の直近のコールに関する情報を表示します。詳細については、「コールの統計画面」を参照してください。
• デバイス情報:Conference Station のデバイス設定と関連情報を表示します。詳細については、「デバイス情報画面」を参照してください。
(注) [ステータス]メニューには、別の Conference Station とのネットワーク接続をテストするための[Ping]メニューも含まれています。詳細については、「ping の使用方法」を参照してください。
[ステータス]メニューを表示するには、 [アプリケーション]>[設定] > [ステータス] を選択します。[ステータス]メニューを終了するには、 [終了] を押します。
ネットワーク統計画面
[ネットワーク統計]画面には、Conference Station とネットワークのパフォーマンスに関する情報が表示されます。 表7-1 に、この画面に表示される情報を示します。
[ネットワーク統計]画面を表示するには、 [アプリケーション]>[設定] > [ステータス] >[ ネットワーク統計] を選択します。
[Rx Frames]、[Tx Frames]、および[Rx Broadcasts]の統計を 0 にリセットするには、 [クリア] を押します。[ネットワーク統計] 画面を終了するには、 [終了] を押します。
表7-1 [ネットワーク統計]の項目
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Rx Frames |
Conference Station が受信したパケットの数。 |
Tx Frames |
Conference Station が送信したパケットの数。 |
Rx error |
受信した FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの総数。 |
Rx PacketNoDes |
DMA 記述子がないために廃棄されたパケットの総数。 |
Rx Overruns |
バッファ オーバーランが原因でドロップされた受信パケットの総数。 |
Rx alignErr |
無効 FCS エラーがあり、長さが 64 ~ 1,522 バイトの受信パケットの総数。 |
Rx length error |
長さが不適切なために廃棄されたパケットの数。 |
Rx symbol error |
無効なデータ シンボルが 1 つ以上あり、長さが有効な受信パケットの数。 |
Rx CRC Errors |
CRC に失敗した受信パケットの総数。 |
Rx Broadcasts |
Conference Station が受信したブロードキャスト パケットの数。 |
Rx Multicasts |
Conference Station が受信したマルチキャスト パケットの総数。 |
Rx fail filter |
障害のある Conference Station で受信したパケットの総数。 |
Rx VLAN |
バーチャル LAN で受信したパケットの総数。 |
Rx control frames |
受信した制御フレームの総数。 |
Rx unicast |
Conference Station が受信したユニキャスト パケットの総数。 |
Tx error |
Conference Station によって送信された FCS エラー パケットまたは Align エラー パケットの総数。 |
Tx no descriptor |
記述子が指定されていないためにドロップされた送信パケットの総数。 |
Tx fifoUnderrun |
FIFO アンダーランが原因でドロップされた送信パケットの総数。 |
Tx lateCollision |
パケット送信の開始から 512 ビット時間以降に衝突が発生した回数。 |
Tx Excessive Collisions |
ネットワークの輻輳が原因で送信できなかったパケットの総数。 |
Tx excessDefer |
メディアが使用中のために送信が遅らされたパケットの総数。 |
Tx Deferred Abort |
中断された送信パケットの総数。 |
Tx Collisions |
パケットの送信中に発生した衝突の総数。 |
イベント送信失敗 |
送信に失敗したパケットの総数。 |
イベントRxパケット送信失敗 |
受信されなかったパケットの総数。 |
Tx excessLength |
パケットの送信試行が 16 回に達したため、送信されなかったパケットの総数。 |
Rx totalPkt |
Conference Station が受信したパケットの総数。 |
送信済みパケット |
Conference Station が送信したパケットの総数。 |
受信オクテット |
この接続でのデータ受信の開始以降に、Conference Station が受信した RTP データ パケットの総数。マルチキャスト コールの場合は、複数の送信元から受信したパケットを含みます。接続が送信専用モードに設定されていた場合、この値は 0 と表示されます。 |
送信オクテット |
この接続の開始以降に、Conference Station が RTP データ パケットで送信したペイロード オクテットの総数。接続が受信専用モードに設定されている場合、この値は 0 です。 |
コールの統計画面
[コールの統計]画面には、Conference Station の直近のコールに関する情報が表示されます。 表7-2 に、この画面に表示される情報を示します。
(注) Web ブラウザを使用して[ストリームの統計]Web ページにアクセスすると、リモートでコールの統計情報を表示できます。リモート モニタリングの詳細については、第 8 章「Conference Station のリモート モニタ」を参照してください。
単一のコールに複数の音声ストリームが含まれる場合がありますが、最後の音声ストリームに関するデータだけがキャプチャされます。音声ストリームは、2 つのエンドポイント間のパケット ストリームです。一方のエンドポイントが保留になると、コールが引き続き接続されている場合でも、音声ストリームは停止します。コールが再開されると、新しい音声パケット ストリームが開始され、以前のコール データは新しいコール データによって上書きされます。
[コールの統計]画面に最後の音声ストリームに関する情報を表示するには、 [アプリケーション]>[設定] > [ステータス] > [コールの統計] を選択します。[コールの統計]画面を終了するには、 [終了] を押します。
表7-2 [コールの統計]の項目
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リモートアドレス |
ストリームの IP アドレスおよび UDP ポート。 |
ローカルアドレス |
Conference Station の IP アドレスおよび UDP ポート。 |
開始時間 |
Cisco Unified Communications Manager 6.0 が Conference Station にパケットの送信開始を要求した時間を示す内部タイム スタンプ。 |
コーデックのタイプ |
受信または送信した音声ストリームのタイプ(RTP ストリーミング オーディオ)。G.729、G.711 u-law、G.711 A-law、G.722、G.722.1、または Lin16k。 |
ペイロードサイズ |
受信中または送信中の音声ストリーム(RTP ストリーミング オーディオ)の音声パケット サイズ(ミリ秒)。 |
受信パケット |
音声ストリームが開始されてから受信した RTP 音声パケットの数。
(注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に受信した RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。
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受信喪失パケット |
失われた RTP パケット(転送中に喪失)。 |
受信オクテット |
音声ストリームが開始されてから受信した音声パケットのバイト数。 |
Rx期待Pkts |
ローカル Conference Station で想定されている受信パケットの数。 |
最終RxシーケンスNo |
直近に受信した RTP パケットのシーケンス番号。 |
最新Rx SSRC |
直近に受信した RTP パケットの Synchronization Source(同期化ソース)フィールド。 |
平均ジッタ |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された、RTP パケット ジッタの推定平均値(パケットがネットワークを経由する際の動的な遅延)。 |
最大ジッタ |
受信中の音声ストリームが開始されてから測定された最大ジッタ。 |
送信パケット |
音声ストリームの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数。
(注) この数値は、必ずしもコールの開始以降に送信された RTP 音声パケットの数と等しいとは限りません。これは、コールが途中で保留されることがあるからです。
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送信オクテット |
音声ストリームの開始以降に送信された音声パケットのバイト数。 |
デバイス情報画面
[デバイス情報]画面には、Conference Station のデバイス設定と関連情報が表示されます。 表7-3 に、この画面に表示される情報を示します。
[デバイス情報]画面を表示するには、 [アプリケーション]>[設定] > [ステータス] > [デバイス情報]を選択します。 [デバイス情報]画面を終了するには、 [終了] を押します。
表7-3 [デバイス情報]の項目
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ユーザロケール |
Conference Station のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。言語、フォント、日付と時刻の形式、および英数字キーボードのテキスト情報など、ユーザをサポートするための一連の詳細情報を示します。 |
電話番号 |
Conference Station に割り当てられた電話番号。 |
MACアドレス |
Conference Station の MAC アドレス。 |
IPアドレス |
Conference Station の Internet Protocol(IP; インターネット プロトコル)アドレス。 |
サブネットマスク |
Conference Station で使用されるサブネット マスクの IP アドレス。 |
デフォルトルータ 1 |
Conference Station で使用されるデフォルトのルータ。 |
ドメイン名 |
Conference Station が常駐している Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)ドメインの名前。 |
DNSサーバ 1 |
Conference Station で使用されるプライマリ DNS サーバ。 |
DNSサーバ 2 |
Conference Station で使用されるオプションのバックアップ DNS サーバ。 |
DNSサーバ 3 |
Conference Station で使用されるオプションのバックアップ DNS サーバ。 |
DNSサーバ 4 |
Conference Station で使用されるオプションのバックアップ DNS サーバ。 |
DNSサーバ 5 |
Conference Station で使用されるオプションのバックアップ DNS サーバ。 |
TFTPサーバ 1 |
Conference Station で使用される、プライマリの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。 |
TFTPサーバ 2 |
プライマリ TFTP サーバが使用不能になった場合に、Conference Station が使用するバックアップ TFTP サーバ。 |
TFTPサーバ 3 |
プライマリ TFTP サーバが使用不能になった場合に、Conference Station が使用するバックアップ TFTP サーバ。 |
代替TFTP |
Conference Station が代替 TFTP サーバを使用しているかどうかを示します。 |
オペレーショナルVLAN ID |
Conference Station がメンバーになっている Cisco Catalyst スイッチ上に設定された、補助バーチャル LAN(VLAN)。 |
管理VLAN ID |
Conference Station がメンバーになっている補助 VLAN。 |
時刻と日付 |
Conference Station が所属する Cisco Unified Communications Manager の[日時グループ]から取得した日付と時刻。 |
イーサネットの設定 |
イーサネット ポート(Conference Station では LAN というラベルが付いています)の速度と二重化方式。 |