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Cisco IP Phone は、適切に機能するためには、正しく設定する必要があります。 電話を設定するときは、使用する環境内での電話の動作を決定するパラメータおよび値を指定します。 これによって、ネットワークとの通信方法や IP テレフォニー プロトコルの処理方法など、電話のさまざまな動作を設定できます。
通常、Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデルは、Cisco CallManager および電話のネットワーク設定オプションを使用して設定します。 その手順の詳細は、このマニュアル内で説明しています。
この付録では、次に示すように、Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデルを設定するその他の方法について説明します。 ここで説明するオプションの設定方法は、電話を最も効率的に設定するのに役立ち、他の方法では使用できない設定オプションを提供しています。
• プロファイル ファイルの使用:プロファイル ファイルには、電話およびネットワークを設定するためのさまざまなパラメータと値が格納されます。 このファイルは、トリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP)サーバに保管されており、電話にダウンロードできます。
• 電話の Web ページの使用:各電話の Web ページから、さまざまなパラメータ値を表示して更新できます。
• 電話の対話式音声自動応答(IVR)システムの使用(Cisco IP Phone 7902G のみ)
• 「Cisco IP Phone のファームウェア アップグレード手順の指定」
• 「Cisco IP Phone 7902G での対話式音声自動応答(IVR)システムの使用方法」
TFTP サーバに保管されているプロファイル ファイルを使用して、Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデルにさまざまなパラメータを設定できます。 このプロファイル ファイルは、Cisco IP Phone の一部の設定パラメータを表す Tag、Length、および Value(TLV)の 3 つの組み合せリストが格納されたバイナリ ファイルです。 テキスト バージョンのプロファイル ファイルを編集し、そのファイルをバイナリ ファイルに変換してから電話にダウンロードできます。
1. Cisco IP Phone 7902G は、TFTP サーバからプロファイル ファイル
ffxxxxxxxxxxxx のダウンロードを試みます。 Cisco IP Phone 7905G モデルは、TFTP サーバからプロファイル ファイル ld xxxxxxxxxxxx のダウンロードを試みます。 Cisco IP Phone 7912G モデルは、TFTP サーバからプロファイル ファイル gk xxxxxxxxxxxx のダウンロードを試みます。 これらのファイル名の各 xx は、電話の MAC アドレスの各整数を表す、2 桁の小文字の 16 進数です。
2. ffxxxxxxxxxxxx 、ld xxxxxxxxxxxx 、または gk xxxxxxxxxxxx プロファイル ファイルが存在しない場合、Cisco IP Phone 7902G はプロファイル ファイル ffdefault.cfg を、Cisco IP Phone 7905G はプロファイル ファイル lddefault.cfg を、Cisco IP Phone 7912G はプロファイル ファイル gkdefault.cfg のダウンロードを試みます。
ffxxxxxxxxxxxx 、ld xxxxxxxxxxxx 、または gk xxxxxxxxxxxx プロファイル ファイルは、特定の Cisco IP Phone の設定に使用できます。 ffdefault.cfg、lddefault.cfg、または gkdefault.cfg プロファイル ファイルを使用すると、同じモデルの複数の電話を、同じ情報を使用して同時に設定できます。
TFTP サーバには、共通プロファイル ファイル lddefault.cfg、および各電話に固有のプロファイル ファイルがバイナリ形式で保管されています。 Cisco IP Phone 7902G のプロファイル ファイル名は ffxxxxxxxxxxxx で、各 xx は電話の MAC アドレスの各整数を表す 2 桁の小文字の 16 進数です。 Cisco IP Phone 7905G/7912G モデルのプロファイル ファイル名は ldxxxxxxxxxxxx で、各 xx は電話の MAC アドレスの各整数を表す 2 桁の小文字の 16 進数です。 ファイル名は、必ず 14 文字になります。 たとえば、MAC アドレスが 0.1.45.2.10.20 の場合、ファイル名は ld00012d020a14 になります。
(注) プロファイル ファイル名は「ld」で始まり、「L」の小文字の後に「D」の小文字が続きます。
プロファイル ファイルは、TFTP サーバでテキスト形式で編集した後、電話用にバイナリ形式に変換できます。 詳細については、「プロファイル ファイルの作成または更新」を参照してください。
設定パラメータは、「パラメータ:値」の形式で入力します。 たとえば、電話の Web ページまたは Network Configuration 画面にアクセスするためのパスワードが 12345 であることを指定する入力は、次のとおりです。 UIPassword:12345 パラメータおよび値の詳細については、「設定パラメータ」を参照してください。
Cisco IP Phone のプロファイル ファイルのテキスト バージョンは、ファイル example_uprofile.txt をテンプレートとして使用して作成します。 このファイルの最新バージョンは、CCO Web サイトから入手できます。 このファイルは、SCCP ソフトウェア パッケージの Zip ファイルに含まれています。
(注) 電話のプロファイル ファイルには、このマニュアルで説明されていないパラメータが含まれている場合があります。 そのようなパラメータは、今後使用するために予約されているか、または出荷時のデフォルト設定値を使用して設定済みであるため、変更しないでください。
Cisco IP Phone のプロファイル ファイルのテキスト バージョンは、ファイル example_uprofile.txt、または既存のテキスト形式のプロファイル ファイルをテンプレートとして使用して作成します。
テキスト形式のプロファイル ファイルは、次の表記法に準拠する必要があります。
• ファイルの最初の行の先頭には、文字 #txt が必要です。これによって、フォーマット ツール cfgfmt.exe が、ファイルをテキスト ファイルとして処理します。
• パラメータと値のペアは、「パラメータ:値」の形式で入力します。「パラメータ」には正確なパラメータ名を入力し、「値」には有効な値を入力します。
• パラメータと値のペアは、1 行に 1 つずつ入力する必要があります。
• パラメータと値のペアはすべてオプションですが、Cisco IP Phone 7902G/7905G モデルでは、一部の値を入力しないと正常に機能しない場合があります。
–拡張 IP アドレス - ポート番号付き IP アドレス(たとえば、192.168.2.170.9001)
バイナリ形式の新規のプロファイル ファイルを作成する前に、プロファイル ファイルをテキスト形式からバイナリ形式へ変換する cfgfmt.exe ツールが必要です。
cfgfmt.exe ツールを使用するとき、ptag.dat という名前のパラメータ タグ ファイルが必要です。このファイルには、各パラメータのタイプとサイズを指定します。 シスコ が提供する ptag.dat ファイルを使用することをお勧めします。
cfgfmt.exe ツールと ptag.dat は、Cisco IP Phone ソフトウェアに付属しています。 このツールとファイルは、CCO Web サイトからも入手できます。 これらは、SCCP ソフトウェア パッケージの Zip ファイルに含まれています。
プロファイル ファイルを作成または更新する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 TFTP サーバで、テキスト エディタを使用して、テキスト バージョンのプロファイル ファイルを開きます。
ステップ 2 必要に応じてプロファイル ファイルを変更し、保存します。
プロファイル ファイルのパラメータの詳細については、「設定パラメータ」を参照してください。
ステップ 3 コマンド ウィンドウを開き、次のコマンドを入力して、テキスト ファイルからバイナリ形式のプロファイル ファイルを生成します。
• pTagFile はオプションで、ptag.dat ファイルが格納されているフォルダへのパスです。 cfgfmt.exe ツールを実行するディレクトリに ptag.dat ファイルが格納されていない場合に、このパスを指定します。
• input-text-file は、テキスト バージョンのプロファイル ファイルの名前です。
• output-binary-file は、Cisco IP Phone で TFTP 設定プロファイル ファイルとして使用するバイナリ ファイルの名前です。 プロファイル ファイル名の表記法については、「プロファイル ファイルの概要」を参照してください。
ステップ 4 バイナリ ファイルを TFTP サーバのルート ディレクトリに配置します。
Cisco IP Phone の Web ページにアクセスして、電話のデバイスとネットワーク情報を表示および設定できます。 Web ページには、グラフィックスを使用できる Web ブラウザ からアクセスします。
(注) 電話の Web ページへの不正アクセスを防止する方法を検討することをお勧めします。 また、電話のプロファイル ファイルの UIPassword パラメータを使用してパスワードを設定することにより、セキュリティを強化することをお勧めします。 このパラメータの詳細については、表 A-4 を参照してください。
Cisco IP Phone の Web ページにアクセスする手順は、次のとおりです。
Network Parameters、Tone Parameters、または Audio Parameters 領域のパラメータを編集する場合は、最初に、プロファイル ファイルの UIPassword パラメータを使用してパスワードを設定する必要があります。 パスワードを設定しないと、これらの領域の情報を表示することはできますが、パラメータは変更できません。また、 Apply も使用できません。
ステップ 1 Web ブラウザを開き、電話の Web ページの URL を次のように入力します。
http://< Cisco IP Phone IP address>
Cisco IP Phone IP address は、Cisco IP Phone の IP アドレスです。
Cisco IP Phone 7902G の場合、IP アドレスは、IVR システムのメニュー オプション 21 を使用して調べます。「Cisco IP Phone 7902G での対話式音声自動応答(IVR)システムの使用方法」を参照してください。
Cisco IP Phone 7905G の場合、IP アドレスは、 メニュー ボタンを押し、 Settings > Network Configuration を選択して、IP Address にスクロールします。
たとえば、IP アドレスが 192.168.3.225 の場合、Cisco IP Phone の設定ページは次のようになります。
ステップ 2 電話の Web ページから、表示または設定する情報のハイパーリンクを選択します。
• Device Information :表示のみ。 詳細については、「デバイス情報」を参照してください。
• Network Configuration :表示のみ。 詳細については、「ネットワークの設定」を参照してください。
• Network Statistics :表示のみ。 詳細については、「ネットワーク統計」を参照してください。
• Device Logs :表示のみ。 詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
• Network Parameters :設定可能なパラメータ。 詳細については、「ネットワーク パラメータ」を参照してください。
• Tone Parameters :設定可能なパラメータ。 詳細については、「トーン パラメータ」を参照してください。
• Audio Parameters :設定可能なパラメータ。 詳細については、「オーディオ パラメータ」を参照してください。
ステップ 3 Network Parameters 、 Tone Parameters 、または Audio Parameters を選択した場合は、次の手順に従ってください。
a. プロファイル ファイルの UIPassword パラメータを使用してパラメータを設定している場合は、UIPassword フィールドにパスワードを入力し、 Apply をクリックします (パスワードを変更する場合は、2 つの ChangeUIPassword フィールドに新しいパスワードを入力し、 Apply をクリックします)。
b. Network Parameters、Tone Parameters、および Audio Parameters 領域のパラメータを必要に応じて変更し、 Apply をクリックして変更内容を保存します。
• 「デバイス情報」
Cisco IP Phone の Web ページの Device Information 領域には、電話に関する次の情報が表示されます。
• MAC address:電話に固有のメディア アクセス制御(MAC)アドレス
• App Load ID:電話で実行されているファームウェアの ID
• Boot Load ID:出荷時に設定され、電話で実行されているロードの ID
• Software version:電話で実行されているソフトウェアのバージョン
• Hardware revision:電話のハードウェアのバージョン
• Hardware features:今後使用するために予約済み
• BTXML cards version:電話のグラフィックス カードのバージョン
(注) Device Information 領域には、Web ブラウザで URL を ip-address/DeviceInformation と入力して直接アクセスできます。ip-address は 電話の IP アドレスです。
Cisco IP Phone の Web ページの Network Configuration 領域には、電話に関する次の情報が表示されます。
• DHCP server:電話が接続する DHCP サーバ(DHCP が有効な場合)。
• MAC address:電話に固有の MAC アドレス。
• Host name:電話に割り当てられた固有のホスト名。
• Domain name:電話が常駐するドメイン ネーム システム(DNS)(DHCP が有効な場合)。
• IP address:電話のインターネット プロトコル(IP)アドレス(DHCP が有効な場合)。
• Default gateway:電話で使用するデフォルト ゲートウェイ(DHCP が有効な場合)。
• Subnet mask:電話で使用するサブネット マスク(DHCP が有効な場合)。
• TFTP server 1:電話で使用するプライマリ TFTP サーバの IP アドレス(DHCP が有効な場合)。
• TFTP server 2:電話で使用する代替 TFTP サーバの IP アドレス(DHCP が有効な場合)。
• DNS server 1:電話で使用するプライマリ DNS サーバの IP アドレス(DHCP が有効な場合)。
• DNS server 2:電話で使用する代替 DNS サーバの IP アドレス(DHCP が有効な場合)。
• Operational VLAN ID:電話がそのメンバとなっている Cisco Catalyst スイッチ上で設定される、補助バーチャル LAN(VLAN)。 電話が補助 VLAN を受信していない場合は、このフィールドには管理 VLAN が反映されます。
• CallManager 1 ~ 4:この電話からのコールを処理できる Cisco CallManager システムの優先順位リスト。 次の 3 つの状態が考えられます。
–Active:電話がコール処理サービスを受けている Cisco CallManager サーバ。
–Standby:現在のサーバがダウンした場合に、電話が切り替えられる Cisco CallManager サーバ。
–ブランク:この Cisco CallManager サーバへの TCP 接続はありません。
このフィールドに、Survivable Remote Site Telephony(SRST)の指定が含まれる場合もあり、その指定は、他のすべての Cisco CallManager サーバが到達不能になった場合にコール処理を制御する SRST ルータを示しています。
• DHCP enabled:DHCP が有効な場合は 1、無効な場合は 0 です。
• DHCP address released:DHCP アドレスが解放されている場合は 1、解放されていない場合は 0 です。
(注) Network Configuration 領域には、Web ブラウザで URL を ip-address/NetworkConfiguration と入力して直接アクセスできます。ip-address は 電話の IP アドレスです。
Cisco IP Phone の Web ページの Network Statistics 領域には、電話に関する次の情報が表示されます。
• Elapsed time:電話または Cisco CallManager が最後にリセットされてからの経過時間
• Receive packets:経過時間中に電話で受信されたパケットの数
• Transmit packets:経過時間中に電話から送信されたパケットの数
• Broadcast:経過時間中にネットワークでブロードキャストされたパケットの数
• Multicast:経過時間中にネットワークで発生したマルチキャスト パケットの数
• Receive errors:経過時間中に電話で発生した受信エラーの数
• Transmit errors:経過時間中に電話で発生した送信エラーの数
• Receive overflow:経過時間中に電話で発生したパケット オーバーフローの数
(注) Network Statistics 領域には、Web ブラウザで URL を ip-address/EthernetInformation と入力して直接アクセスできます。ip-address は電話の IP アドレスです。
Cisco IP Phone の Web ページの Device Logs 領域には、電話のプロファイル ファイル名が表示されます。
(注) Device Logs 領域には、Web ブラウザで URL を ip-address/DeviceLog と入力して直接アクセスできます。ip-address は電話の IP アドレスです。
この項では、プロファイル ファイルまたは電話の Web ページを使用して Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデルを設定するときに使用できるパラメータについて説明します。
(注) Cisco IP Phone 7902G の場合は、IVR を使用して設定できるパラメータもあります。 「Cisco IP Phone 7902G での対話式音声自動応答(IVR)システムの使用方法」を参照してください。
• ネットワーク パラメータ:電話のさまざまなネットワーク関連アクティビティを制御します。 「ネットワーク パラメータ」を参照してください。
• トーン パラメータ:電話で使用するさまざまなトーン、および関連オプションの取り扱い方法を制御します。 「トーン パラメータ」を参照してください。
• オーディオ パラメータ:電話でのさまざまなオーディオ関連アクティビティの取り扱い方法を制御します。 「オーディオ パラメータ」を参照してください。
• プロファイル ファイル パラメータ:電話のプロファイル ファイルからのみ利用可能なパラメータです。 「プロファイル ファイル パラメータ」を参照してください。
表 A-1 に、電話のプロファイル ファイル、または Network Parameters Web ページを使用して設定できるネットワーク パラメータを示しています。
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Cisco IP Phone が、.cnf または .cnf.xml ファイル、およびプロファイル ファイルをダウンロードするプライマリ TFTP サーバの IP アドレスを指定します。 |
このパラメータを指定すると、DHCP サーバが提供するプライマリ TFTP サーバの代わりに、指定された TFTP サーバが使用されます。 0 を指定すると、DHCP サーバが提供するプライマリ TFTP サーバが使用されます。 (注) ポート番号を指定しないでください。 Cisco IP Phone は、常にポート 69 で TFTP サーバと通信します。 |
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Cisco IP Phone が、.cnf または .cnf.xml ファイル、およびプロファイル ファイルをダウンロードするセカンダリ TFTP サーバの IP アドレスを指定します。 |
このパラメータを指定すると、DHCP サーバが提供するセカンダリ TFTP サーバの代わりに、指定された TFTP サーバが使用されます。 0 を指定すると、DHCP サーバが提供する代替 TFTP サーバが使用されます。 (注) ポート番号を指定しないでください。 Cisco IP Phone は、常にポート 69 で TFTP サーバと通信します。 |
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さまざまなネットワーク パラメータの値(IP アドレス、ルータ IP アドレス、サブネット マスクなど)を入手するために、電話が DHCP サーバと通信するかどうかを指定します。 |
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たとえば、エンドポイント名が aaln1 で、ドメインが cisco.com の場合、エンドポイント識別子は aaln1@cisco.com になります。 • 0:DHCP 提供のドメイン名を使用します。使用できない場合は、スタティック IP アドレスを使用します。 |
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指定されたアドレスは、DHCP 提供のプライマリ DNS サーバ アドレスより優先されます。 電話で DHCP 提供のアドレスを使用するには、0 または 0.0.0.0 に設定します。 (注) ポート番号を指定しないでください。 Cisco IP Phone は、デフォルトの DNS ポートを使用します。 |
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指定されたアドレスは、DHCP 提供のセカンダリ DNS サーバ アドレスより優先されます。 電話で DHCP 提供のアドレスを使用するには、0 または 0.0.0.0 に設定します。 (注) ポート番号を指定しないでください。 Cisco IP Phone は、デフォルトの DNS ポートを使用します。 |
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• ビット 0(マスク 0x1):1 の場合は、TFTP を使用して設定するときに DHCP 提供の TFTP ファイル名を無視し、ファイル名として • ビット 1(マスク 0x2):スタティック IP(スタティックに割り当てられたルータおよびゲートウェイ アドレス)を使用して電話を設定する場合は、1 に設定して、起動時にプローブが実行されないようにします。 それ以外に設定すると、電話はルート/ゲートウェイ アドレスをプローブして、ネットワーク接続があるかどうかを判別します。 • ビット 3(マスク 0x8):1 の場合は、DHCP DISCOVERY メッセージで DHCP オプション 150 を要求しません。 • ビット 4(マスク 0x10):1 の場合は、VLAN で機能することが前提になります (VLAN ID は VLANSetting パラメータで指定します)。 • ビット 5(マスク 0x20):1 の場合は、VLAN IP カプセル化がオフになります。 • ビット 6(マスク 0x40):1 の場合は、CDP1 ディスカバリを実行しません。 • ビット 7(マスク 0x80):1 の場合は、Web ページから電話を設定できません。 • ビット 8(マスク 0x100):Cisco IP Phone 7905G では使用されません。 Cisco IP Phone 7902G の場合は、1 に設定すると、HTTP 要求を使用して IP アドレスをリフレッシュできません。 |
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• ビット 9(マスク 0x200):Cisco IP Phone 7905G では使用されません。 Cisco IP Phone 7902G の場合は、1 に設定すると、HTTP 要求を使用して IP アドレスをリセットできません。 |
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• ビット 0 ~ 2(マスク 0x7):シグナリング IP パケット用に 802.1Q の優先順位を指定します。 • ビット 3 ~ 5(マスク 0x38):音声 IP パケット用に 802.1Q の優先順位を指定します。 • ビット 6 ~ 17(マスク 0x3ffc0):今後使用するために予約済み。 • ビット 18 ~ 29(マスク 0x3ffc0000):ユーザ指定の 802.1Q の VLAN ID。 |
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Cisco IP Phone のトラブルシューティング メッセージが送信されるサーバの IP アドレスとポートを指定します。 |
トラブルシューティング メッセージが送信されてログ ファイルに収集されるサーバの拡張 IP アドレスを入力します。 デフォルト値は 0 で、この場合、メッセージは送信されません。 (注) トラブルシューティング メッセージを収集するには、このパラメータで指定したサーバで prserv.exe ツールを実行する必要があります。 Nprintf および preserv.exe を使用してトラブルシューティング情報を収集する方法については、「トラブルシューティングの情報収集」を参照してください。 |
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表 A-2 に、電話のプロファイル ファイル、または Tone Parameters Web ページを使用して設定できるトーン パラメータを示しています。
表 A-3 に、電話のプロファイル ファイル、または Audio Parameters Web ページを使用して設定できるネットワーク パラメータを示しています。
表 A-4 に、電話のプロファイル ファイルを使用して設定できる専用のパラメータを示しています。
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電話の Change Configuration Web ページにアクセスするため、または電話の Network Configuration 画面のロックを編集用に解除するためのパスワードを指定します。 |
このパラメータでパスワードを設定後、電話の Web ページからこのパスワードを変更できます。 詳細については、「Web ページを使用した設定」を参照してください。 (注) 電話の Web ページからパスワードを変更しても、プロファイル ファイルのパスワードは、変更されません。 電話でプロファイル ファイルをダウンロードすると、パスワードは、プロファイル ファイルで指定されたとおりにリセットされます。 |
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「Cisco IP Phone のファームウェア アップグレード手順の指定」を参照してください。 |
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「Cisco IP Phone LCD 画面のロゴの変更」を参照してください。 |
プロファイル ファイルで upgradecode パラメータを使用すると、Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデル のアップグレードについて特別な手順を指定できます。 アップグレード手順を指定するには、Cisco IP Phone プロファイル ファイルに次の行を追加します。
• type は、0x401(Cisco IP Phone 7902G の場合)、0x501(Cisco IP Phone 7905G の場合)、または 0x601(Cisco IP Phone 7912G の場合)です。
• tftp_server_ip は、ファームウェア アップグレード イメージが保管されている TFTP サーバの IP アドレスです。 0 を入力すると TFTPServer1 パラメータまたは DHCP で指定した TFTP サーバが使用されます。
• image_id は、32 ビットの固有の整数値です。 この値は、各アップグレードごとに異なる必要があります。 0x の後にイメージ ファイル名の作成日を付加した値を使用すると便利です(たとえば、イメージ ファイル名が
CP79050101SCCP030323A.ZUP で、作成日が 30323A の場合、 image_id は 0x30323A になります)。
Cisco IP Phone 7902G の IVR システムを使用すると、電話の設定を確認または変更できます。 ご使用の電話の メニュー ボタンから IVR システムにアクセスできます。
次の表は、IVR メニュー コードの一覧です。 キーパッドを使用して IVR システムにナビゲートする場合は、これらのコードを使用します。 頻繁に使用する設定は、コード番号 1、2、10、20、21、22、23、24、および 905 です。
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これらの設定方法については、「設定パラメータ」を参照してください。
数値入力では、0 ~ 9 の数字とピリオド(.)を使用できます。 たとえば、IP アドレスを入力するには、ダイヤル パッドを使用して数字を入力、* を使用してピリオドを入力し、その後に # 記号を続けて入力を完了します。
英数字入力では、0 ~ 9 の数字、大文字と小文字の英字、および記号を使用できます。 英数字を入力する場合は、ダイヤル パッドを使用し、数字キーを適切な回数押して目的の文字、数字、または記号にアクセスし、その後に # 記号を押します。入力を完了する場合は、さらに # 記号を続けます。 次の表をガイドとして参照してください。
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1 . /_\ @ * スペース 改行 + - ! , ? | ~ ^ # = $ “ ' ` % < > [ ] : ;{ } ( ) & |
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4 # 4 # 1 1 1 1 # 2 2 2 2 2 # #
UI パスワード(メニュー コード 7387277)を 7902 に変更するには、次のキーを押します。
ダイヤル パッドを使用して IVR でデータを入力する場合、それぞれのキーを押すと、入力結果が音声で戻されます。 たとえば、4 キーを 1 回押すと、「4」で応答します。 4 キーを 2 回押すと、「g」で応答します。 ただし、1 で表現する特殊文字(1、.、* を除く)の場合は、「x」と 16 進数値の ASCII 文字で応答します。 たとえば、1 キーを押して /(スラッシュ)文字を入力すると「x2f」、+ 文字を入力すると「x2b」で応答します。 特殊文字に対応する 16 進数値は、次の表を参照してください。
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ステップ 1 受話器を取り、 メニュー ボタンを約 3 秒間押し続けます。
• Press 2 # to configure route
• Press 10 # to configure subnet mask
• Press 20 # to configure DHCP
• Press # to go to the extended menu
ステップ 3 確認または変更したい設定の音声メニュー コードを入力し、 # を押します。
(注) 英数字と数値の入力モードを切り替えるには、* キーを使用します。 たとえば、905 # を入力すると、それが英数字入力であることが伝えられます。 905 * # を入力すると、それが数値入力であることが伝えられます。
ステップ 5 入力した値は IVR によって復唱され、次のキーの 1 つを押すように指示されます。
• 4=Review the current saved value
(注) この項は、Cisco IP Phone 7902G には適用されません。
Cisco IP Phone 7905G/7912G モデルでは、通話していないときに LCD 画面のソフトキー ラベルの上、日時の下にグラフィックスが表示されます。 TFTP 設定を使用して、このグラフィックスを別のグラフィックスに変更できます。 たとえば、お客様の会社のロゴに変更できます。
電話の画面に表示するグラフィックスを変更する前に、グラフィックス プログラムを使用して、次の条件を満たすイメージを作成する必要があります。
• 拡張子 .bmp で保存されたビットマップ ファイル(たとえば、mylogo.bmp)
また、bmp21logo.exe ツールが必要です。このツールは、ビットマップ イメージのファイルを電話にダウンロードできる .logo ファイルに変換します。 このツールは、Cisco IP Phone のソフトウェアに付属しています。 CCO Web サイトからも入手できます。 SCCP ソフトウェア パッケージの Zip ファイルに含まれています。
Cisco IP Phone に表示されるグラフィックスを変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 コマンド ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。
• imageID は、新しいグラフィックスに固有の ID です。 この ID は、0 ~ 4294967296 の番号で指定し、現在電話に表示されているグラフィックスとは異なる ID にする必要があります。
• image は、グラフィックス プログラムで事前に作成し、保存したイメージのファイル名です。
(注) 電話に付属しているイメージの imageID は 1 です。
たとえば、イメージ ID が 10 で、イメージ ファイル名が mylogo の場合は、次のコマンドを入力します。
ステップ 2 image .logo ファイルを TFTP サーバのルート ディレクトリにコピーします。
ステップ 3 Cisco IP Phone プロファイル ファイルに次の行を追加します。
• imageID は、ステップ 1 で指定した固有の ID です。
• TFTPServerID は、 image .logo ファイルが保管されている TFTP サーバの IP アドレスです。 image .logo が Cisco IP Phone 設定ファイルと同一の TFTP サーバに保管されている場合は、 TFTPServerID を数字の 0 にします。
たとえば、イメージ ID が 10、変換したファイルの保管先 TFTP サーバが Cisco IP Phone 設定ファイルと同一のサーバ、変換したイメージのファイル名が mylogo の場合は、設定ファイルに次の行を追加します。
Cisco IP Phone 7902G/7905G/7912G モデルの操作に関する情報を収集し、指定したサーバのログファイルにその情報を保管できます。 電話に何らかの問題が発生した場合は、この情報をトラブルシューティングに活用できます。
トラブルシューティングのための情報を収集するには、nprintf.exe ツールが必要です。 このツールは、Cisco IP Phone のソフトウェアに付属しています。 CCO Web サイトからも入手できます。 SCCP ソフトウェア パッケージの Zip ファイルに含まれています。
トラブルシューティング情報をログファイルに収集する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco IP Phone プロファイル ファイルに次の行を追加します。
• IPaddress は、収集した情報を送信するサーバの IP アドレスです。
たとえば、IP アドレス 192.168.2.170 のサーバのポート 9001 に情報を送信する場合は、Nprintf パラメータを 192.168.2.170.9001 に設定します。
(注) このパラメータを 0 または 0.0.0.0.0 に設定すると、電話から情報は送信されません。
ステップ 2 情報を受信するサーバで、コマンド ウィンドウを開き、次のコマンドを入力します。
listen_port は、Nprintf パラメータで指定したポートです。
ポートを指定しないと、デフォルトで 9001 が使用されます。
pserv の実行中に、Cisco IP Phone からの情報がファイル名 listen-port .log に送信されます。 listen-port は、Nprintf パラメータおよび prserv コマンドで指定したポートです。 このファイルは、Nprintf パラメータで指定したサーバの preserv コマンドを実行したフォルダに保管されます。 ファイルがすでに存在する場合は、新しい情報がそのファイルに追加されます。
テキスト エディタを使用して listen-port .log ファイルを開くことができます。
ステップ 3 prserv.exe を終了して情報収集を停止するには、コマンド ウィンドウで Ctrl キーを押した状態で C キーを押します。
(注) 複数の Cisco IP Phone から情報を収集する場合は、電話ごとに個別の
listen-port.log ファイルに情報を保存することをお勧めします。 すべての情報を単一のファイルに保存すると、メッセージの対象となっている電話の識別が困難になる可能性があります。 個別の listen-port.log ファイルを生成するには、各電話のプロファイル ファイルまたは Web ページを使用して、各電話に対して設定を行います。 各電話に対して、プロファイル ファイルまたは Web ページで Nprintf パラメータを使用し、情報の送信先サーバの固有のポート番号を指定します。 次に、情報を収集する各電話に対して 1 回ずつ prserv.exe を実行します。 preserv.exe の各インスタンスをそれぞれのコマンド ウィンドウで実行します。 各インスタンスについて、Nprintf パラメータのポート番号に対応するポート番号が指定されていることを確認します。