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目次
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスにより、データ ネットワークを経由して、音声を使用して通信できるようになります。 この機能を提供するために、電話機では、Cisco Unified CommunicationsCisco Desktop Collaboration ExperienceManager など、他の主要な Cisco Unified IP テレフォニー コンポーネントを利用し、それらと連携します。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を IP テレフォニー ネットワークで機能させるには、Cisco Catalyst スイッチなどのネットワーク デバイスに接続する必要があります。 またコールを送受信する前に、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を Cisco Unified Communications Manager システムに登録する必要があります。
この章では、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズと Cisco Unified Communications Manager、DNS サーバ、DHCP サーバ、TFTP サーバ、およびスイッチとの間で行われる相互対話を中心に説明します。 また、電話機の電源オプションについて説明します。
音声および IP 通信に関する関連情報については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/voicesw/index.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/index.html
Cisco Unified Communications Manager は、業界標準のオープンなコール処理システムです。 Cisco Unified Communications Manager ソフトウェアは、従来の PBX 機能を企業の IP ネットワークに統合して、電話機間でコールを確立および切断します。 Cisco Unified Communications Manager は、電話会議やルート プランなどの機能で必要になる IP テレフォニー システムのコンポーネント(電話機、アクセス ゲートウェイ、およびリソース)を管理します。 また、Cisco Unified Communications Manager には、次の機能もあります。
この章で説明している IP デバイスと連携するための Cisco Unified Communications Manager の設定方法については、の「Cisco Unified IP Phone Setup」の章を参照してください。『Cisco Communications Manager Administration Guide』
![]() (注) |
Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップ ダウン リストで Cisco Desktop Collaboration Experience が表示されない場合は、次の URL にアクセスして、使用している Cisco Unified Communications Manager バージョンの最新のサポート パッチをインストールします。 http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html 最初に、検索フィールドに Cisco Unified Communications Manager と入力し、[検索(Find)] をクリックします。 詳細については、使用可能なテレフォニー機能を参照してください。 |
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機にはイーサネット スイッチが内蔵されているため、パケットを電話機に転送することも、電話機の背面にあるコンピュータ(アクセス)ポートとネットワーク ポートに転送することもできます。
コンピュータ(アクセス)ポートにコンピュータを接続した場合、コンピュータと電話機は、スイッチへの同じ物理リンクとスイッチ上の同じポートを共有します。 このように物理リンクが共有されるため、ネットワークの VLAN 設定について、次のような考慮事項が存在します。
これらの問題は、音声トラフィックを別の VLAN 上に分離することで解決できます。 電話機の接続先となるスイッチ ポートには、次の 2 つのトラフィックの伝送用に、それぞれ別個の VLAN を再設定できます。
電話機を個別の補助 VLAN に分離すると、音声トラフィックの品質が向上するだけでなく、各電話機に対して十分な IP アドレスが存在しない既存のネットワークにも多数の電話機を追加できるようになります。
詳細については、Cisco スイッチに添付されているマニュアルを参照してください。 スイッチに関する情報には、次の URL からもアクセスできます。
http://cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html
Cisco Desktop Collaboration Experience が Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)と連携する場合は、電話機を CME モードにする必要があります。
ユーザが会議機能を起動すると、タグにより、電話機はローカルまたはネットワーク ハードウェアのどちらかの会議ブリッジを使用できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機では、Unified CME モードで次の操作はサポートされていません。
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
会議ボタンを使用してサポートされます。
保留ボタンを使用してサポートされます。
サポートされていません。
サポートされていません。
サポートされていません。
ユーザは、異なる回線にわたる会議および転送コールを作成できません。
Cisco Desktop Collaboration Experience には、外部電源または Power over Ethernet(PoE)から電力を供給できます。 外部電源は個別の電源装置によって提供されます。 スイッチは電話機のイーサネット ケーブル経由で PoE を提供できます。
![]() (注) |
外部電源を使用する場合、イーサネット ケーブルを電話機に接続する前に、電源装置を電話機に接続する必要があります。 外部電源から電力が供給されている電話機を取り外す場合は、電源装置を取り外す前に、イーサネット ケーブルを電話機から取り外してください。 |
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスの電力のガイドラインを示します。
電源の種類 |
ガイドライン |
||
---|---|---|---|
外部電源:CP-PWR-CUBE-4 外部電源を通じて電力を供給 |
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機では、CP-PWR-CUBE-4 電源を使用します。
|
||
外部電源:Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタを通じて電力を供給。 |
Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、どの Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機にも使用できます。 インジェクタは、ミッドスパン デバイスとして機能し、接続されている電話機にインラインパワーを供給します。 Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、スイッチ ポートと電話機間に接続されます。また、通電していないスイッチと IP Phone 間で最大 100 m のケーブル長をサポートします。 |
||
PoE 電源:スイッチから、電話機に接続したイーサネット ケーブル経由で供給されます。 |
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、信号ペアおよび予備のペアで IEEE 802.3af Class 3 電源をサポートします。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、外部アドオン デバイスに対して IEEE 802.3at をサポートします。 電話機を無停電で運用するには、スイッチがバックアップ電源を備えている必要があります。 スイッチ上で実行されている CatOS または IOS のバージョンが、予定している電話機配置をサポートしていることを確認します。 オペレーティング システムのバージョンに関する情報については、スイッチのマニュアルを参照してください。 NG-PoE+ のサポート:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、NG-PoE+ スイッチのサポートがある限り、IEEE 802.3at よりも強力なパワーを引き出すことができます。 |
電話機を経由して緊急サービスにアクセスするには、その電話機が電力を受信する必要があります。 電源の中断が発生した場合は、電源が復旧するまで、利用および緊急コール サービス ダイヤルは機能しません。 電源の異常および障害が発生した場合は、装置をリセットまたは再設定してから、利用および緊急コール サービスへのダイヤルを行う必要があります。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスでは、電力節約モードまたは EnergyWise(Power Save Plus)モードを使用することで、消費電力量を削減できます。
電力節約モードでは、電話機を使用していない間、スクリーンのバックライトが消灯します。 電話機は、ユーザがハンドセットを持ち上げるか、任意のボタンを押さない限り、スケジュールされた期間にわたって、電力節約モードのままになります。 Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)]領域で、次のパラメータを設定します。
バックライトを非アクティブのままにする日を指定します。
バックライトを自動的にアクティブにする時刻をスケジュールします。
プログラムされた時刻にバックライトがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さを指定します。
電力節約モードに加えて、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は Cisco EnergyWise(Power Save Plus)モードをサポートしています。 ネットワークに EnergyWise 機能が有効な Cisco スイッチなどの EnergyWise(EW)コントローラが含まれている場合は、消費電力を削減するために、これらの電話機をスケジュールに従ってスリープ(電源オフ)および復帰(電源オン)するように設定できます。
EnergyWise は、電話機ごとに有効または無効に設定します。 EnergyWise を有効にした場合は、他のパラメータと一緒にスリープと復帰の時刻を設定します。 これらのパラメータは、電話機設定 XML ファイルの一部として電話機へ送信されます。 Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、次のパラメータを設定します。
電話機の電源をオフにする日のスケジュールを選択します。
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源をオフにする時刻を決定します。
電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必要がある時間の長さを決定します。
これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で指定した時刻の 10 分前に電話機で音声アラートの再生が開始されます。
その電話機が含まれる EnergyWise ドメインを指定します。
EnergyWise ドメイン内での通信に使用するセキュリティの秘密パスワードを設定します。
電話機に電源レベルの更新を送信するための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシーを許可するかどうかを決定します。
電話機がスリープ状態のとき、Power Sourcing Equipment(PSE)は電話機にロック ボタンを点灯するための最小限の電力を供給します。このため、スリープ中もロック ボタンを使用して電話機を復帰させることができます。
電話機とスイッチは、電話機で消費する電力のネゴシエーションを行います。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは複数の電力設定で動作し、これにより、使用可能な電力が少ないときは電力消費が低減されます。
電話機のリブートの後、スイッチは電力ネゴシエーションの 1 つのプロトコル(CDP または LLDP)にロックされます。 スイッチは、電話機が送信した最初のプロトコル(電力の [しきい値限度値(TLV)(Threshold Limit Value (TLV))] を含む)にロックされます。 システム管理者が電話機上でそのプロトコルを無効にすると、スイッチがもう一方のプロトコルでの電力要求に対して応答しないため、電話機がアクセサリの電源を投入できなくなります。
電力ネゴシエーションをサポートしているスイッチに電話機を接続する場合は、常に電力ネゴシエーションを有効にすることを推奨します(デフォルト)。
無効にした場合、スイッチが電話機に対して電力を供給しない可能性があります。 スイッチが電力ネゴシエーションをサポートしていない場合は、アクセサリの電源を PoE+ で投入する前に、電力ネゴシエーション機能を無効にします。 電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機は IEEE 802.3af-2003 規格で許容されている最大値まで、アクセサリに電源を供給できます。
![]() (注) |
CDP および電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機は 15.4 W までアクセサリに電力を供給できます。 |
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、電源管理のために、Unscheduled Auto Power Save Delivery(U-APSD)を使用します。Wi-Fi マルチメディア(WMM)が有効にされると、U-APSD がサポートされます。 Wi-Fi マルチメディア(WMM)が無効、または U-APSD が利用できない場合、Cisco DX650は電源管理のために Power Save Poll(PS-POLL)を使用します。 詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』を参照してください。
次の表にあるドキュメントは、次のトピックに関する詳細情報を提供します。
ドキュメントのトピック |
URL |
---|---|
Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタ |
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6951/index.html |
PoE ソリューション |
|
Cisco Catalyst スイッチ |
http://www.cisco.com/cisco/web/psa/default.html?mode=prod http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html |
サービス統合型ルータ |
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/index.html |
Cisco IOS ソフトウェア |
TFTP サーバには、Cisco Unified Communications Manager の接続パラメータを定義した電話機の設定ファイルが保存されています。 通常、電話機のリセットが必要となるような変更を Cisco Unified Communications Manager に加えると、その変更内容は、電話機の設定ファイルに自動的に反映されます。
設定ファイルには、電話機が実行するイメージ ロードに関する情報も含まれています。 このイメージのロードが、電話機に現在ロードされているイメージと異なる場合、その電話機は、TFTP サーバと交信して、必要なロード ファイルを要求します
次の条件を満たしている場合、電話機は、TFTP サーバにある XmlDefault.cnf.xml という名前のデフォルト設定ファイルにアクセスします。
![]() (注) |
設定ファイルのデバイス セキュリティ モードが Authenticated または Encrypted に設定されているが、電話機が CTL ファイルまたは ITL ファイルを受信していない場合は、安全に登録できるように、電話機は 4 回ファイルの取得を試みます。 |
自動登録が有効になっておらず、Cisco DX650 が Cisco Unified Communications Manager データベースにまだ追加されていない場合、Cisco DX650 の登録要求が拒否されます。 Cisco DX650 で、[電話サービスを使用できません(Telephone service is unavailable)] または [サーバへの接続が失われました(Lost connection to the server)] と表示されます。
Cisco DX650 は SEPmac_address.cnf.xml(mac_address は Cisco DX650 のイーサネット MAC アドレス)という設定ファイルにアクセスします。 デバイスが先に設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある説明フィールドには事前に値が設定されます。 MAC アドレスは、Cisco DX650 デバイスを識別します。
VoIP ネットワークに接続すると、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機で標準起動プロセスが開始されます。 ネットワークの設定に応じて、Cisco DX650 で次の手順の一部のみ発生します。
認証タイプ |
キー管理オプション |
説明 |
---|---|---|
オープン(Open) |
なし |
すべてのデバイスでアクセス ポイントに認証できます。 セキュリティを高めるため、オプションとして静的 WEP 暗号化を使用できます。 |
共有キー |
なし |
電話機は WEP キーを使用してチャレンジ テキストを暗号化します。アクセス ポイントは、チャレンジ テキストの暗号化に使用された WEP キーを検証してから、ネットワーク アクセスを使用可能にする必要があります。 |
LEAP または EAP-FAST |
なし |
RADIUS サーバがユーザ名とパスワードを認証してから、ネットワーク アクセスが使用可能になります。 名前とパスワードの認証の詳細については、ワイヤレス LAN のセットアップを参照してください。 |
自動(AKM)(Auto (AKM)) |
WPA、WPA2、または CCKM |
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効になっているアクセス ポイントを探します。 ユーザ名とパスワードが RADIUS サーバによって認証されてから、ネットワーク アクセスが使用可能になります。 |
自動(AKM)(Auto (AKM)) |
WPA 事前共有キー、WPA2 事前共有キー |
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効になっているアクセス ポイントを探します。 認証には、設定済みの WPA 事前共有キーまたは WPA2 事前共有キーを使用します。 |
![]() (注) |
DHCP で割り当てられる TFTP サーバの代わりに、代替 TFTP サーバを割り当てて使用することもできます。 |
![]() (注) |
CTL クライアントを設定している場合、自動登録は無効になっています。 この場合、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を手動で追加する必要があります。 |
Cisco DX650 を設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を追加する方法を選択しておく必要があります。
次の表に、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法の概要を示します。
方法 |
MAC アドレスの必要性 |
備考 |
---|---|---|
自動登録 |
No |
電話番号の自動割り当てが可能です。 |
Tool for AutoRegistered Phones Support(TAPS)を使用した自動登録 |
No |
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。Cisco DX600 シリーズの電話機と Cisco Unified Communications Manager Administration の情報をアップデートします。 |
Cisco Unified Communications Manager Administration の使用 |
Yes |
電話機を個々に追加する必要があります。 |
Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Tool の使用 |
Yes |
複数の電話機を同時に登録できます。 |
電話機を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
![]() (注) |
自動登録は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。 |
自動登録と TAPS(Tool for Autoregistered Phones Support)を使用すると、MAC アドレスを最初に電話機から収集しなくても、電話機を追加することができます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携して、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して追加された一連の電話機をアップデートします。 TAPS を使用して、MAC アドレスを更新し、電話機向けに事前定義された設定をダウンロードします。
![]() (注) |
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。 |
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、電話機には電話番号とその他の設定値が含まれており、電話機は正しい MAC アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager の管理ページで更新されます。
TAPS が機能するためには、Cisco Unified CM の管理( )で自動登録を有効にする必要があります。
![]() (注) |
Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。 |
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスを個別に Cisco Unified Communications Manager データベースに追加できます。 追加するには、まず各 Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機の MAC アドレスを取得する必要があります。 MAC アドレスを特定する方法については、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定 を参照してください。
Cisco DX650 を Cisco Unified Communications Manager に追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | MAC アドレスを取得した後、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、 を選択します。 | ||
ステップ 2 | [新規追加(Add New)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 |
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を追加する場合は、[電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストから Cisco DX650 を選択します。
|
||
ステップ 4 | [次へ(Next)] をクリックします。 | ||
ステップ 5 | Cisco DX650 固有の詳細なパラメータ([デバイス プール(Device Pool)]、[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] など)を入力します。 | ||
ステップ 6 |
[保存(Save)] をクリックします。 詳細な手順および Cisco Unified Communications Manager の概念については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System configuration overview」の章を参照してください。 |
Cisco Unified Communications Manager一括管理ツール(BAT)は、複数の電話機の登録などのバッチ操作を実行できます。
(TAPS と組み合わせずに)一括管理ツール(BAT)だけを使用して電話機を追加するには、各電話機の適切な MAC アドレスを取得する必要があります。
[一括管理(Bulk Administration)] メニューを使用した電話機の追加に関する詳細な手順については、Cisco Unified Communications Manager『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』の「Inserting Phones」の章を参照してください。
一括管理ツールの使用の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。 一括管理ツール(BAT)電話テンプレートの作成方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』の「Phone Template」を参照してください。
このマニュアルでは、Cisco DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスを決定するために必要な複数の手順について説明します。 次の方法で、電話機の MAC アドレスを確認できます。
目次
- Cisco Desktop Collaboration Experience およびネットワーク
- Cisco Unified IP Communications 製品の連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager との連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience と VLAN との連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager Express との連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
- 電力に関するガイドライン
- 停電
- 電話機の電力消費量の節減
- 省電力モード
- EnergyWise モード
- LLDP での電力ネゴシエーション
- Wi-Fi 電源管理
- 電力に関する追加情報
- 電話機設定ファイル
- 電話機の起動プロセス
- Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
- 自動登録による電話機の追加
- 自動登録と TAPS による電話機の追加
- Cisco Unified Communications Manager Administration での電話機の追加
- 一括管理ツール電話テンプレートを使用した電話機の追加
- Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定
- Cisco Unified IP Communications 製品の連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
- 電話機設定ファイル
- 電話機の起動プロセス
- Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
- Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定
Cisco Unified IP Communications 製品の連携
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスにより、データ ネットワークを経由して、音声を使用して通信できるようになります。 この機能を提供するために、電話機では、Cisco Unified CommunicationsCisco Desktop Collaboration ExperienceManager など、他の主要な Cisco Unified IP テレフォニー コンポーネントを利用し、それらと連携します。
Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を IP テレフォニー ネットワークで機能させるには、Cisco Catalyst スイッチなどのネットワーク デバイスに接続する必要があります。 またコールを送受信する前に、Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機を Cisco Unified Communications Manager システムに登録する必要があります。
この章では、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600シリーズと Cisco Unified Communications Manager、DNS サーバ、DHCP サーバ、TFTP サーバ、およびスイッチとの間で行われる相互対話を中心に説明します。 また、電話機の電源オプションについて説明します。
音声および IP 通信に関する関連情報については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/partner/products/sw/voicesw/index.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/index.html
- Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager との連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience と VLAN との連携
- Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager Express との連携
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager との連携
Cisco Unified Communications Manager は、業界標準のオープンなコール処理システムです。 Cisco Unified Communications Manager ソフトウェアは、従来の PBX 機能を企業の IP ネットワークに統合して、電話機間でコールを確立および切断します。 Cisco Unified Communications Manager は、電話会議やルート プランなどの機能で必要になる IP テレフォニー システムのコンポーネント(電話機、アクセス ゲートウェイ、およびリソース)を管理します。 また、Cisco Unified Communications Manager には、次の機能もあります。
- 電話機のファームウェアの提供
- TFTP サービスを使用した設定ファイル、Certificate Trust List(CTL)ファイル、および証明書信頼リスト(ITL)ファイル
- 電話機の登録
- コールの保存。この機能により、プライマリ Unified Communications Manager と電話機間でシグナリングが消失してもメディア セッションが継続されます。
この章で説明している IP デバイスと連携するための Cisco Unified Communications Manager の設定方法については、の「Cisco Unified IP Phone Setup」の章を参照してください。『Cisco Communications Manager Administration Guide』
(注)
Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話のタイプ(Phone Type)] ドロップ ダウン リストで Cisco Desktop Collaboration Experience が表示されない場合は、次の URL にアクセスして、使用している Cisco Unified Communications Manager バージョンの最新のサポート パッチをインストールします。
http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html
最初に、検索フィールドに Cisco Unified Communications Manager と入力し、[検索(Find)] をクリックします。
詳細については、使用可能なテレフォニー機能を参照してください。
Cisco Desktop Collaboration Experience と VLAN との連携
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機にはイーサネット スイッチが内蔵されているため、パケットを電話機に転送することも、電話機の背面にあるコンピュータ(アクセス)ポートとネットワーク ポートに転送することもできます。
コンピュータ(アクセス)ポートにコンピュータを接続した場合、コンピュータと電話機は、スイッチへの同じ物理リンクとスイッチ上の同じポートを共有します。 このように物理リンクが共有されるため、ネットワークの VLAN 設定について、次のような考慮事項が存在します。
- 現在の VLAN を IP サブネット ベースで設定することは可能です。 ただし、追加の IP アドレスを取得して、同じポートに接続する他のデバイスと同じサブネットに電話機を割り当てることはできません。
- VLAN をサポートしている電話機上に存在するデータ トラフィックによって、VoIP トラフィックの品質が低下することがあります。
- ネットワーク セキュリティを確保するために、VLAN 音声トラフィックと VLAN データ トラフィックの分離が必要になることがあります。
これらの問題は、音声トラフィックを別の VLAN 上に分離することで解決できます。 電話機の接続先となるスイッチ ポートには、次の 2 つのトラフィックの伝送用に、それぞれ別個の VLAN を再設定できます。
- IP Phone で送受信される音声トラフィック(Cisco Catalyst 6000 上などの補助 VLAN)
- IP Phone のコンピュータ(アクセス)ポート経由でスイッチに接続されている PC で送受信されるデータ トラフィック(ネイティブ VLAN)
電話機を個別の補助 VLAN に分離すると、音声トラフィックの品質が向上するだけでなく、各電話機に対して十分な IP アドレスが存在しない既存のネットワークにも多数の電話機を追加できるようになります。
詳細については、Cisco スイッチに添付されているマニュアルを参照してください。 スイッチに関する情報には、次の URL からもアクセスできます。
http://cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html
Cisco Desktop Collaboration Experience と Cisco Unified Communications Manager Express との連携
Cisco Desktop Collaboration Experience が Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)と連携する場合は、電話機を CME モードにする必要があります。
ユーザが会議機能を起動すると、タグにより、電話機はローカルまたはネットワーク ハードウェアのどちらかの会議ブリッジを使用できます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ電話機では、Unified CME モードで次の操作はサポートされていません。
- 転送
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
- 会議
接続されたコール転送のシナリオでのみサポートされます。
- 参加
会議ボタンを使用してサポートされます。
- 保留
保留ボタンを使用してサポートされます。
- 割り込み
サポートされていません。
- 直接転送
サポートされていません。
- 選択
サポートされていません。
ユーザは、異なる回線にわたる会議および転送コールを作成できません。
Cisco Desktop Collaboration Experience の電源
Cisco Desktop Collaboration Experience には、外部電源または Power over Ethernet(PoE)から電力を供給できます。 外部電源は個別の電源装置によって提供されます。 スイッチは電話機のイーサネット ケーブル経由で PoE を提供できます。
(注)
外部電源を使用する場合、イーサネット ケーブルを電話機に接続する前に、電源装置を電話機に接続する必要があります。 外部電源から電力が供給されている電話機を取り外す場合は、電源装置を取り外す前に、イーサネット ケーブルを電話機から取り外してください。
電力に関するガイドライン
次の表に、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスの電力のガイドラインを示します。
表 1 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電源に関するガイドライン 電源の種類
ガイドライン
外部電源:CP-PWR-CUBE-4 外部電源を通じて電力を供給
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機では、CP-PWR-CUBE-4 電源を使用します。
(注) Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機をワイヤレス ネットワークに配置するときは、CP-PWR-CUBE-4 を使用する必要があります。
外部電源:Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタを通じて電力を供給。
Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、どの Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機にも使用できます。 インジェクタは、ミッドスパン デバイスとして機能し、接続されている電話機にインラインパワーを供給します。 Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、スイッチ ポートと電話機間に接続されます。また、通電していないスイッチと IP Phone 間で最大 100 m のケーブル長をサポートします。
PoE 電源:スイッチから、電話機に接続したイーサネット ケーブル経由で供給されます。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、信号ペアおよび予備のペアで IEEE 802.3af Class 3 電源をサポートします。
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、外部アドオン デバイスに対して IEEE 802.3at をサポートします。
電話機を無停電で運用するには、スイッチがバックアップ電源を備えている必要があります。
スイッチ上で実行されている CatOS または IOS のバージョンが、予定している電話機配置をサポートしていることを確認します。 オペレーティング システムのバージョンに関する情報については、スイッチのマニュアルを参照してください。
NG-PoE+ のサポート:Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは、NG-PoE+ スイッチのサポートがある限り、IEEE 802.3at よりも強力なパワーを引き出すことができます。
電話機の電力消費量の節減
Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスでは、電力節約モードまたは EnergyWise(Power Save Plus)モードを使用することで、消費電力量を削減できます。
省電力モード
電力節約モードでは、電話機を使用していない間、スクリーンのバックライトが消灯します。 電話機は、ユーザがハンドセットを持ち上げるか、任意のボタンを押さない限り、スケジュールされた期間にわたって、電力節約モードのままになります。 Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)]領域で、次のパラメータを設定します。
- ディスプレイ非点灯日(Days Display Not Active)
バックライトを非アクティブのままにする日を指定します。
- ディスプレイ点灯時刻(Display on Time)
バックライトを自動的にアクティブにする時刻をスケジュールします。
- ディスプレイ点灯継続時間(Display on Duration)
プログラムされた時刻にバックライトがオンになった後、オン状態を保つ時間の長さを指定します。
EnergyWise モード
電力節約モードに加えて、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機は Cisco EnergyWise(Power Save Plus)モードをサポートしています。 ネットワークに EnergyWise 機能が有効な Cisco スイッチなどの EnergyWise(EW)コントローラが含まれている場合は、消費電力を削減するために、これらの電話機をスケジュールに従ってスリープ(電源オフ)および復帰(電源オン)するように設定できます。
EnergyWise は、電話機ごとに有効または無効に設定します。 EnergyWise を有効にした場合は、他のパラメータと一緒にスリープと復帰の時刻を設定します。 これらのパラメータは、電話機設定 XML ファイルの一部として電話機へ送信されます。 Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、次のパラメータを設定します。
- Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)
電話機の電源をオフにする日のスケジュールを選択します。
- 電話機をオンにする時刻(Phone On Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源を自動的にオンにする時刻を決定します。
- 電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)
[Power Save Plus の有効化(Enable Power Save Plus)] フィールドで選択した日について、電話機の電源をオフにする時刻を決定します。
- 電話機をオフにするアイドル タイムアウト(Phone Off Idle Timeout)
電話機の電源をオフにする前に、電話機をアイドル状態にしておく必要がある時間の長さを決定します。
- 音声によるアラートの有効化(Enable Audio Alert)
これを有効にすると、[電話機をオフにする時刻(Phone Off Time)] で指定した時刻の 10 分前に電話機で音声アラートの再生が開始されます。
- EnergyWise ドメイン(EnergyWise Domain)
その電話機が含まれる EnergyWise ドメインを指定します。
- EnergyWise シークレット(EnergyWise secret)
EnergyWise ドメイン内での通信に使用するセキュリティの秘密パスワードを設定します。
- EnergyWise オーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)
電話機に電源レベルの更新を送信するための EnergyWise ドメイン コントローラのポリシーを許可するかどうかを決定します。
電話機がスリープ状態のとき、Power Sourcing Equipment(PSE)は電話機にロック ボタンを点灯するための最小限の電力を供給します。このため、スリープ中もロック ボタンを使用して電話機を復帰させることができます。
LLDP での電力ネゴシエーション
電話機とスイッチは、電話機で消費する電力のネゴシエーションを行います。 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスは複数の電力設定で動作し、これにより、使用可能な電力が少ないときは電力消費が低減されます。
電話機のリブートの後、スイッチは電力ネゴシエーションの 1 つのプロトコル(CDP または LLDP)にロックされます。 スイッチは、電話機が送信した最初のプロトコル(電力の [しきい値限度値(TLV)(Threshold Limit Value (TLV))] を含む)にロックされます。 システム管理者が電話機上でそのプロトコルを無効にすると、スイッチがもう一方のプロトコルでの電力要求に対して応答しないため、電話機がアクセサリの電源を投入できなくなります。
電力ネゴシエーションをサポートしているスイッチに電話機を接続する場合は、常に電力ネゴシエーションを有効にすることを推奨します(デフォルト)。
無効にした場合、スイッチが電話機に対して電力を供給しない可能性があります。 スイッチが電力ネゴシエーションをサポートしていない場合は、アクセサリの電源を PoE+ で投入する前に、電力ネゴシエーション機能を無効にします。 電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機は IEEE 802.3af-2003 規格で許容されている最大値まで、アクセサリに電源を供給できます。
(注)
CDP および電力ネゴシエーション機能を無効にすると、電話機は 15.4 W までアクセサリに電力を供給できます。
Wi-Fi 電源管理
Cisco Desktop Collaboration Experience DX650 は、電源管理のために、Unscheduled Auto Power Save Delivery(U-APSD)を使用します。Wi-Fi マルチメディア(WMM)が有効にされると、U-APSD がサポートされます。 Wi-Fi マルチメディア(WMM)が無効、または U-APSD が利用できない場合、Cisco DX650は電源管理のために Power Save Poll(PS-POLL)を使用します。 詳細については、『Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 Series Wireless LAN Deployment Guide』を参照してください。
電力に関する追加情報
次の表にあるドキュメントは、次のトピックに関する詳細情報を提供します。
ドキュメントのトピック
URL
Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタ
http://www.cisco.com/en/US/products/ps6951/index.html
PoE ソリューション
Cisco Catalyst スイッチ
http://www.cisco.com/cisco/web/psa/default.html?mode=prod
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/index.html
サービス統合型ルータ
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/index.html
Cisco IOS ソフトウェア
電話機設定ファイル
TFTP サーバには、Cisco Unified Communications Manager の接続パラメータを定義した電話機の設定ファイルが保存されています。 通常、電話機のリセットが必要となるような変更を Cisco Unified Communications Manager に加えると、その変更内容は、電話機の設定ファイルに自動的に反映されます。
設定ファイルには、電話機が実行するイメージ ロードに関する情報も含まれています。 このイメージのロードが、電話機に現在ロードされているイメージと異なる場合、その電話機は、TFTP サーバと交信して、必要なロード ファイルを要求します
次の条件を満たしている場合、電話機は、TFTP サーバにある XmlDefault.cnf.xml という名前のデフォルト設定ファイルにアクセスします。
- 自動ネゴシエーションを Cisco Unified Communications Manager で有効にしている。
- 該当する電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加したことがない。
- 該当する電話機を初めて登録する。
(注)
設定ファイルのデバイス セキュリティ モードが Authenticated または Encrypted に設定されているが、電話機が CTL ファイルまたは ITL ファイルを受信していない場合は、安全に登録できるように、電話機は 4 回ファイルの取得を試みます。
自動登録が有効になっておらず、Cisco DX650 が Cisco Unified Communications Manager データベースにまだ追加されていない場合、Cisco DX650 の登録要求が拒否されます。 Cisco DX650 で、[電話サービスを使用できません(Telephone service is unavailable)] または [サーバへの接続が失われました(Lost connection to the server)] と表示されます。
Cisco DX650 は SEPmac_address.cnf.xml(mac_address は Cisco DX650 のイーサネット MAC アドレス)という設定ファイルにアクセスします。 デバイスが先に設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager Administration の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウにある説明フィールドには事前に値が設定されます。 MAC アドレスは、Cisco DX650 デバイスを識別します。
電話機の起動プロセス
VoIP ネットワークに接続すると、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機で標準起動プロセスが開始されます。 ネットワークの設定に応じて、Cisco DX650 で次の手順の一部のみ発生します。
- スイッチからの電力の取得。 電話機が外部電源を使用していない場合、電話機に接続されているイーサネット ケーブル経由でスイッチからのインライン パワーが供給されます。 [ネットワークを検出中...(Detecting Network...)] 画面が 30 秒間表示されます。 電話機はイーサネット接続を検出しようとします。 イーサネット接続が検出されても、割り当てられた IP アドレスがない場合、ユーザは管理者もしくはアシスタントに連絡するよう求められます。 イーサネット接続が見つからない場合、電話機はワイヤレス ネットワーク接続を確立しようとします。 詳細については、Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法を参照してください。
- (ワイヤレス LAN 上のみの Cisco DX650 のために)アクセス ポイントをスキャンします。 Cisco DX650 は、RF カバレッジ区域を無線でスキャンします。 電話機はネットワーク プロファイルを検索し、Service Set Identifier(SSID)と認証タイプが一致するアクセス ポイントをスキャンします。 電話機は、ネットワーク プロファイルと一致する最も高い RSSI をアクセス ポイントに関連付けます。 詳細については、Cisco Unified Wireless AP の対話を参照してください。
- (ワイヤレス LAN 上のみの Cisco DX650 のために)アクセス ポイントで認証します。 Cisco DX650 が認証プロセスを開始します。 次の表では、認証プロセスについて説明します。
詳細については、認証方式を参照してください。
認証タイプ
キー管理オプション
説明
オープン(Open)
なし
すべてのデバイスでアクセス ポイントに認証できます。 セキュリティを高めるため、オプションとして静的 WEP 暗号化を使用できます。
共有キー
なし
電話機は WEP キーを使用してチャレンジ テキストを暗号化します。アクセス ポイントは、チャレンジ テキストの暗号化に使用された WEP キーを検証してから、ネットワーク アクセスを使用可能にする必要があります。
LEAP または EAP-FAST
なし
RADIUS サーバがユーザ名とパスワードを認証してから、ネットワーク アクセスが使用可能になります。 名前とパスワードの認証の詳細については、ワイヤレス LAN のセットアップを参照してください。
自動(AKM)(Auto (AKM))
WPA、WPA2、または CCKM
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効になっているアクセス ポイントを探します。 ユーザ名とパスワードが RADIUS サーバによって認証されてから、ネットワーク アクセスが使用可能になります。
自動(AKM)(Auto (AKM))
WPA 事前共有キー、WPA2 事前共有キー
電話機はキー管理オプションの 1 つが有効になっているアクセス ポイントを探します。 認証には、設定済みの WPA 事前共有キーまたは WPA2 事前共有キーを使用します。
- 保存されている電話イメージのロード。 Cisco DX650 には、ファームウェア イメージとユーザ定義プリファレンスを保存する、不揮発性のフラッシュ メモリがあります。 起動時に、電話機はブートストラップ ローダーを実行して、フラッシュ メモリに保存されている電話機ファームウェアをロードします。 このイメージを使用して、電話機はソフトウェアとハードウェアを初期化します。
- VLAN の設定。 Cisco DX650 が Cisco Catalyst スイッチに接続されると、このスイッチは、スイッチに定義されているボイス VLAN を電話機に通知します。 電話機は、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)要求を使用して IP アドレスの取得を開始するには、VLAN メンバーシップをあらかじめ把握している必要があります。 詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニューを参照してください。
- IP アドレスの取得。 Cisco DX650 は、DHCP を使用して IP アドレスを取得する場合、DHCP サーバに問い合わせます。 ネットワークで DHCP を使用していない場合は、個々の電話機がある場所でスタティック IP アドレスを手動で割り当てる必要があります。 詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニューを参照してください。
- CTL ファイルの要求 TFTP サーバに、CTL ファイルが保管されています。 このファイルには、電話機と Cisco Unified Communications Manager の間の安全な接続を確立するために必要な証明書が含まれています。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』の「Configuring the Cisco CTL Client」の章を参照してください。
- ITL ファイルの要求 電話機は、まず CTL ファイルを要求し、次に ITL ファイルを要求します。 ITL ファイルは電話機が信頼できるエンティティの証明書を含んでいます。 証明書がサーバとのセキュア接続の認証、またはサーバによるデジタル署名の認証に使用されます。 Cisco Unified Communications Manager バージョン 8.5 以降は、ITL ファイルをサポートします。
- TFTP サーバへのアクセス。 DHCP サーバは、IP アドレスの割り当てに加えて、電話機に TFTP サーバを指定します。 電話機の IP アドレスを静的に定義した場合は、電話機がある場所で TFTP サーバを設定する必要があります。設定すると、電話機は TFTP サーバに直接アクセスします。 TFTP サーバが見つからない場合、ユーザは TFTP サーバ アドレスを入力するよう求められます。
詳細については、[イーサネット設定(Ethernet settings)] メニューを参照してください。
(注)
DHCP で割り当てられる TFTP サーバの代わりに、代替 TFTP サーバを割り当てて使用することもできます。
- 設定ファイルの要求。 TFTP サーバは、Cisco Unified Communications Manager および電話機のその他情報に接続するパラメータを定義するコンフィギュレーション ファイルを保持しています。 詳細については、Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法を参照してください。
- Cisco Unified Communications Manager と通信します。 設定ファイルは、Cisco DX650 と Cisco Unified Communications Manager との間の通信方法、およびロード ID を電話機に提供する方法を定義します。 電話機は、このファイルを TFTP サーバから取得すると、リストで優先順位が最も高い Cisco Unified Communications Manager への接続を確立しようとします。 電話機のセキュリティ プロファイルがセキュアなシグナリング(暗号化済みまたは認証済み)に設定され、Cisco Unified Communications Manager がセキュア モードに設定されている場合、電話機は TLS 接続を実行します。 それ以外の場合は、電話機は非セキュア TCP 接続を実行します。 電話機がデータベースに手動で追加された場合、Cisco Unified Communications Manager は電話機を識別します。 電話機がデータベースに手動で追加されておらず、Cisco Unified Communications Manager で自動登録が有効になっている場合、電話機はCisco Unified Communications Manager データベースで自動登録をしようとします。
(注)
CTL クライアントを設定している場合、自動登録は無効になっています。 この場合、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を手動で追加する必要があります。
- 電話機を初めて起動すると、[ようこそ(Welcome)] 画面が表示され、セットアップ アシスタントが実行されます。
Cisco Unified Communications Manager での電話機の追加方法
Cisco DX650 を設置する前に、Cisco Unified Communications Manager データベースに電話機を追加する方法を選択しておく必要があります。
次の表に、電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法の概要を示します。
表 2 電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに追加する方法 方法
MAC アドレスの必要性
備考
自動登録
No
電話番号の自動割り当てが可能です。
Tool for AutoRegistered Phones Support(TAPS)を使用した自動登録
No
自動登録および一括管理ツール(BAT)が必要です。Cisco DX600 シリーズの電話機と Cisco Unified Communications Manager Administration の情報をアップデートします。
Cisco Unified Communications Manager Administration の使用
Yes
電話機を個々に追加する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Tool の使用
Yes
複数の電話機を同時に登録できます。
自動登録による電話機の追加
電話機を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
- 事前に電話機から MAC アドレスを収集することなく、電話機を追加する。
- Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を IP テレフォニー ネットワークに物理的に接続したときに、その電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースに自動的に追加する。 自動登録中に、Cisco Unified Communications Manager は連続する電話番号の中から次に使用可能なものを電話機に割り当てます。
- 電話機を Cisco Unified Communications Manager データベースにすばやく登録し、電話番号などの設定を Cisco Unified Communications Manager から変更する。
- 自動登録された電話機を新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイス プールに割り当てる。
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。 自動登録を使用しない方がよい場合もあります。たとえば、電話機に特定の電話番号を割り当てる場合や、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』で説明されているように、Cisco Unified Communications Manager とのセキュア接続を使用する場合です。 自動登録の有効化については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Enabling Autoregistration」を参照してください。
(注)
自動登録は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
自動登録と TAPS による電話機の追加
自動登録と TAPS(Tool for Autoregistered Phones Support)を使用すると、MAC アドレスを最初に電話機から収集しなくても、電話機を追加することができます。
TAPS は、一括管理ツール(BAT)と連携して、Cisco Unified Communications Manager データベースにダミー MAC アドレスを使用して追加された一連の電話機をアップデートします。 TAPS を使用して、MAC アドレスを更新し、電話機向けに事前定義された設定をダウンロードします。
(注)
自動登録と TAPS は、ネットワークに追加する電話機が 100 台未満の場合に使用することを推奨します。 100 台を超える電話機をネットワークに追加するには、一括管理ツール(BAT)を使用します。
TAPS を利用するには、管理者またはエンド ユーザが TAPS の電話番号をダイヤルして、音声プロンプトに従います。 このプロセスが完了した後、電話機には電話番号とその他の設定値が含まれており、電話機は正しい MAC アドレスを使用して Cisco Unified Communications Manager の管理ページで更新されます。
TAPS が機能するためには、Cisco Unified CM の管理( )で自動登録を有効にする必要があります。
(注)
Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを混合モードに設定すると、自動登録は自動的に無効になります。 Cisco CTL クライアントを通じてクラスタを非セキュア モードに設定すると、自動登録は自動的には有効になりません。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager Administration での電話機の追加
手順Cisco Unified Communications Manager Administration を使用して Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ デバイスを個別に Cisco Unified Communications Manager データベースに追加できます。 追加するには、まず各 Cisco Desktop Collaboration Experience 電話機の MAC アドレスを取得する必要があります。 MAC アドレスを特定する方法については、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機の MAC アドレスの決定 を参照してください。
Cisco DX650 を Cisco Unified Communications Manager に追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 MAC アドレスを取得した後、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、 を選択します。 ステップ 2 [新規追加(Add New)] をクリックします。 ステップ 3 Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズの電話機を追加する場合は、[電話のタイプ(Phone Type)] ドロップダウン リストから Cisco DX650 を選択します。
(注) Cisco Unified Communications Manager バージョンによっては、Cisco Desktop Collaboration Experience DX600 シリーズ エンドポイントを追加するとファームウェアのインストールを行う前に Device Enabler をインストールする必要があります。
ステップ 4 [次へ(Next)] をクリックします。 ステップ 5 Cisco DX650 固有の詳細なパラメータ([デバイス プール(Device Pool)]、[電話ボタン テンプレート(Phone Button Template)]、[デバイス セキュリティ プロファイル(Device Security Profile)] など)を入力します。 ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。 詳細な手順および Cisco Unified Communications Manager の概念については、『Cisco Unified Communications Manager System Guide』の「System configuration overview」の章を参照してください。
一括管理ツール電話テンプレートを使用した電話機の追加
手順Cisco Unified Communications Manager一括管理ツール(BAT)は、複数の電話機の登録などのバッチ操作を実行できます。
(TAPS と組み合わせずに)一括管理ツール(BAT)だけを使用して電話機を追加するには、各電話機の適切な MAC アドレスを取得する必要があります。
[一括管理(Bulk Administration)] メニューを使用した電話機の追加に関する詳細な手順については、Cisco Unified Communications Manager『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』の「Inserting Phones」の章を参照してください。
一括管理ツールの使用の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』を参照してください。 一括管理ツール(BAT)電話テンプレートの作成方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』の「Phone Template」を参照してください。