この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
• 「Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU の概要」
• 「主要な機能」
Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU を使用すると、アプリケーションでグループ会議、通信教育、トレーニング、テレビ電話などのマルチメディア、マルチパーティのコラボレーションが可能になります。MCU では、役員室、自席、自宅で、または移動中にワイヤレスで、マルチメディアでマルチパーティのコミュニケーションをサポートします。
MCU には、コア IP セントリック機能、幅広いレイアウト、強力なオーディオおよびビデオのトランスコーディング、Web を使ったデータ コラボレーション、アップグレード可能なソフトウェア テクノロジーなどが備わっています。システムは、管理者のニーズに応じて詳細にカスタマイズできます。
表 1-1 に、効果的なオーディオおよびビデオ会議や満足させるユーザ エクスペリエンスのために、Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU で提供される主要な機能を示します。
MCU には、10 ポート(5110 装置の場合)および 15 ポート(5115 装置の場合)という均一のキャパシティが用意されています。このキャパシティは、通話のビット レートや解像度には関係ありません。ビデオ コールごとにポートを 1 つ消費します。
高画質通話は、30fps で最大 720p で接続できます。
拡張画質通話は、30fps で最大 4CIF/352p で接続できます。
場合によっては、4CIF を使用した通話のフレーム レートが低下する可能性がありますが、15fps を下回ることはありません。
Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU では、H.323、SIP、H.320、SCCP および通常の PSTN ネットワーク電話で音声のみの会議コールとビデオ会議コールの両方が可能です。H.323 および SIP 装置は、Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU を介して会議に直接接続できます。電話機やビデオ会議端末(H.320)などのその他の装置は、Cisco Unified Videoconferencing 3545 Gateway などのゲートウェイを介して会議に接続できます。
MCU では、ビデオ ストリームを送受信できる装置と、ビデオストリームを送信できないが受信のみできる装置をサポートします。つまり、ビデオ カメラやビデオ キャプチャ機能のない端末でも、音声のみの参加者として会議に参加して、他の参加者を表示できるというメリットがあります。
Cisco Unified Videoconferencing 5100 MCU は、中央集中型またはカスケード型のトポロジで動作します。このセクションでは、これら 2 つのオプションについて説明します。
中央集中型のトポロジでは、MCU は接続されたすべての端末に対してメディア処理を行います。端末の場所は関係ありません。MCU は、複数の会議を同時に処理できます。
MCU では、2 つ以上の会議を組み合わせて、より多くの参加者による大規模な会議を行うことができます。これをカスケードと呼びます。カスケードすると、ネットワーク リソース上の浪費を減らすことが可能な分散環境が構築されます。さらに MCU で要求される処理リソースが参加する MCU 間で分散されます。ゲートウェイが仲介することで、費用のかかる電話回線や ISDN 回線の使用を大幅に減らせます。
多くの参加者がいる会議がやはり多くの参加者がいる別の会議を招待したときに、カスケードが生じます。2 つの会議は実質的に 1 つの大規模な会議になります。カスケードされた会議リンクで必要な帯域幅は、2 つの会議間のオーディオ/ビデオ ストリームの帯域幅に過ぎません。これは、すべての参加者の帯域幅を累積したものよりも大幅に少なくなります。会議に参加している各 MCU は、それぞれの会議リソースおよび参加者の制御を保持しています。
図 1-3 に示すカスケードされた会議では、帯域幅の使用を最小限に抑えながら、参加する MCU 間で処理が分散されます。