ストレージ サーバ機能およびコンポーネントの概要
ストレージ サーバ機能
次の表に、 Cisco UCS S3260 システムの機能の概要を示します。
機能 |
説明 |
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シャーシ |
4 ラック ユニット(4RU)シャーシ |
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プロセッサ |
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メモリ |
各サーバ ノード内で最大 16 個の DIMM。 |
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マルチビット エラー保護 |
このシステムは、マルチビット エラー保護をサポートします。 |
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ストレージ |
システムには次のストレージ オプションがあります。
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ディスク管理 |
このシステムは、最大 2 台のストレージ コントローラをサポートしています。
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RAID バックアップ |
supercap 電源モジュール(SCPM)は、RAID コントローラ カードにマウントされます。 |
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PCIe I/O |
オプションの I/O エクスパンダは、8x Gen 3 PCIe 拡張スロットを 2 つ提供します。 リリース 3.2(3) 以降では、S3260 M5 サーバで次をサポートしています。
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ネットワークおよび管理 I/O |
システムには、システム I/O コントローラ(SIOC)を 1 つまたは 2 つ搭載できます。それにより、背面パネル管理とデータ接続が可能になります。
サーバ ノードごとに、KVM ケーブルで 2 つの USB を接続できる 1 つの背面パネル KVM コネクタ、1 つの VGA DB-15 コネクタ、1 つのシリアル DB-9 コネクタがあります。 |
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電源 |
2 台または 4 台の電源装置、各 1050 W(ホットスワップ可能で 2+2 冗長)。 |
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冷却 |
前面から背面に冷却を引き出す 4 つの内蔵ファン モジュール、ホットスワップ可能。各ファン モジュールには 2 つのファンが内蔵されています。 さらに、各電源にはファンが 1 個あります。 |
前面パネルの機能
次の図に、Cisco UCS S3260 システムの前面パネルの機能を示します。
1 |
操作パネル |
6 |
温度ステータス LED |
2 |
システム電源ボタン/LED |
7 |
電源装置ステータス LED |
3 |
システム ユニット識別ボタン/LED |
8 |
ネットワーク リンク アクティビティ LED |
4 |
システム ステータス LED |
9 |
引き出し型の資産タグ(前面ベゼルの下に表示されない) |
5 |
ファン ステータス LED |
10 |
内蔵ドライブのステータス LED |
背面パネルの機能
次の図に、 Cisco UCS S3260 システムの背面パネルの機能を示します。
ディスク スロット
1 |
サーバ ベイ 1
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8 |
現時点ではサポートされていません。 |
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2 |
サーバ ベイ 2
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9 |
現時点ではサポートされていません。 |
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3 |
システム I/O コントローラ(SIOC)
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10 |
ソリッド ステート ドライブ ベイ(最大で 4 つの 2.5 インチ SAS SSD)
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4 |
電源装置(4、2+2 として冗長) |
11 |
Cisco UCS S3260 M4 サーバ ノードのラベル(M4 SVRN)
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5 |
40 Gb SFP+ ポート(SIOC ごとに 2 つ) |
12 |
KVM コンソール コネクタ(サーバ ノードごとに 1 つ) USB 2 個、VGA 1 個、シリアル コネクタ 1 個を装備した KVM ケーブルで使用 |
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6 |
Chassis Management Controller(CMS)のデバッグ ファームウェア ユーティリティ ポート(SIOC ごとに 1 つ) |
13 |
サーバ ノードのユニット識別ボタン/LED |
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7 |
10/100/1000 専用管理ポート、RJ-45 コネクタ(SIOC ごとに 1 つ) |
14 |
サーバ ノードの電源ボタン |
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15 |
サーバ ノードのリセット ボタン(サーバ ノードのチップセットをリセット) |
ストレージ サーバ コンポーネント
サーバ ノード
Cisco UCS S3260 システムは、1 つまたは 2 つのノードから構成されています。各ノードには 2 つの CPU、128 GB、256 GB、または 512 GB の DIMM メモリ、最大 4 GB のキャッシュの RAID カードまたはパススルー コントローラが備わっています。サーバ ノードは次のいずれかです。
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Cisco UCS S3260 M3 サーバ ノード
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Cisco UCS S3260 M4 サーバ ノード:このノードに、サーバ ノードの上部に接続するオプションの I/O エクスパンダが含まれる場合があります。
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Cisco UCS S3260 M5 サーバ ノード:このノードに、サーバ ノードの上部に接続するオプションの I/O エクスパンダが含まれる場合があります。
ディスク スロット
Cisco UCS S3260 シャーシ の HDD マザーボードに 14 ディスク スロットが 4 行と、HDD 拡張トレイに追加の 4 ディスク スロットがあります。次の図は、上面からアクセス可能でホットスワップ可能な 56 台の 3.5 インチの 6 TB または 4 TB 7200 rpm NL-SAS HDD ドライブのディスクの配置を示しています。ディスク スロットに 2 つの SAS ポートがあり、それぞれがシャーシの SAS エクスパンダに接続されます。
次の図は、HDD 拡張トレイに 4 つの追加ディスク スロットを備えた Cisco UCS S3260 シャーシ を示しています。
2 つのサーバ ノードと 2 つの SIOC がある場合、次の機能を使用できます。
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上のサーバ ノードは左の SIOC(サーバ スロット 1、SIOC1)を使用します。
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下のサーバは右の SIOC(サーバ スロット 2、SIOC2)を使用します。
2 つの SIOC を搭載した 1 つのサーバ ノードがある場合、Server SIOC Connectivity 機能を有効にできます。リリース 3.1(3) から、Cisco UCS S3260システムでは Server SIOC Connectivity 機能がサポートされています。シャーシに単一サーバとデュアル SIOC が装着されている場合、この機能を使用して、プライマリ SIOC および補助 SIOC の両方を経由するデータ パスを設定できます。
SAS エクスパンダ
Cisco UCS S3260 システムには、冗長モードで実行し、シャーシ レベルのディスクをサーバのストレージ コントローラに接続する 2 つの SAS エクスパンダがあります。SAS エクスパンダは、ストレージ コントローラの間に 2 つのパスを提供するため、可用性が向上します。それらには、次の利点があります。
-
ハード ドライブのプールを管理します。
-
サーバのストレージ コントローラへのハード ドライブのディスクのゾーン設定。
リリース 3.2(3a) 以降、Cisco UCS Manager は、ディスク スロットごとに単一の DiskPort を設定することによって、ディスクへの単一パス アクセスを有効にすることができます。これにより、サーバは単一のデバイスのみを検出し、マルチパス設定を避けることができます。
次の表に、各 SAS エクスパンダのポートの、導入の種類に基づくディスクへの接続方法について示します。
Port range |
Connectivity |
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1 ~ 56 |
上面からアクセス可能なディスク |
57 ~ 60 |
HDD 拡張トレイのディスク。 |
(注) |
ストレージ コントローラと SAS エクスパンダ間の SAS のアップリンクの数は、サーバに搭載されているコントローラのタイプによって異なることがあります。 |
ストレージ エンクロージャ
Cisco UCS S3260には、次のタイプのストレージ エンクロージャが備わっています。
- シャーシ レベルのストレージ エンクロージャ
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HDD motherboard enclosure:シャーシの 56 のデュアル ポート ディスク スロットは、HDD マザーボード エンクロージャで構成されています。
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HDD 拡張トレイ:Cisco UCS S3260 システムに追加された 4 つのデュアル ディスク スロットで HDD 拡張トレイを構成しています。
(注)
HDD 拡張トレイは現場交換可能ユニット(FRU)です。ディスクは挿入時は未割り当てのままであり、ストレージ コントローラに割り当てることができます。ディスク ゾーン分割の実行方法の詳細については、次を参照してください。 ディスク ゾーン分割ポリシー
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- サーバ レベルのストレージ エンクロージャ
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サーバ レベルのストレージ エンクロージャは、サーバに事前に割り当てられた専用のエンクロージャです。次のいずれかになります。
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背面ブート SSD エンクロージャ:このエンクロージャには、Cisco UCS S3260 システムの背面パネル上の 2 つの 2.5 インチ ディスク スロットが含まれています。各サーバは 2 つの専用ディスク スロットを備えています。これらのディスク スロットは SATA SSD をサポートします。
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Server board NVMe enclosure:このエンクロージャには 1 つの PCIe NVMe コントローラが搭載されています。
(注)
Cisco UCS S3260 システムでは、上記 2 種類のエンクロージャに物理的にディスクが存在することができても、ホスト OS からは、すべてのディスクが SCSI エンクロージャの一部として見なされます。これらは単一 SES エンクロージャとして動作するように設定された SAS エクスパンダに接続されます。
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ストレージ コントローラ
- メザニン ストレージ コントローラ
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次の表に、さまざまなストレージ コントローラのタイプ、ファームウェアのタイプ、モード、共有および OOB サポートを示します。
表 2. ストレージ コントローラのタイプ
ファームウェアのタイプ
モード
共有
OOB サポート
UCSC-S3X60-R1GB
メガ RAID
HW RAID、JBOD
非対応
対応
UCS-C3K-M4RAID
メガ RAID
HW RAID、JBOD
非対応
対応
UCSC-S3X60-HBA
イニシエータ ターゲット
パススルー
Yes
Yes
UCS-S3260-DHBA
イニシエータ ターゲット
パススルー
Yes
Yes
UCS-S3260-DRAID
メガ RAID
HW RAID、JBOD
非対応
○
- その他のストレージ コントローラ
- SW RAID コントローラ:Cisco UCS S3260 システム内のサーバは、SW RAID コントローラに接続している PCIe ライザーに組み込まれた、2 つの専用内部 SSD をサポートします。このコントローラは、Cisco C3000 M3 サーバでサポートされます。