グローバル サービス プロファイル テンプレートを任意のポリシーを参照するようにすることができます。組織構造の異なるレベルでは、同じ名前のポリシーであっても存在できます。しかし、組織構造の同じレベルに同じ名前の 2 つのポリシーが存在することはできません。
サービス プロファイルは、最初は必ず特定の組織レベルのポリシーに従います。次に、ポリシー名がそのレベルに含まれていなければ、/root までの上位のレベルで解決されます。
このトピックのビデオでは、高度なポリシー解決のデモを行うため、さまざまな組織で SAN-BOOT ポリシーを別のポリシー設定と入れ替える方法について説明しています。その後、単一のグローバル サービス プロファイル テンプレートを使用して、結果のグローバル サービス プロファイルをこれらの異なる下位組織にインスタンス化します。これにより下位組織が下位組織のレベルで目的のブート ポリシーを取得できるようになります。
ここでは、SAN-BOOT ポリシーが汎用ターゲット イニシエータとともに /root にあると仮定します。このブート ポリシーで SAN ブートするブレード サーバはありません。これは、プレースホルダとして機能しています。グローバル サービス プロファイル テンプレートはそれを使用します。
サービス プロファイル テンプレートを編集する際に、[Policies] をクリックし、[Boot] ポリシーを選択すると、新しく作成された SAN-BOOT ポリシーの詳細を確認できます。
SAN-BOOT ポリシーで、UCS または Cisco UCS Central SAN-BOOT ポリシーの有効なブート パスの汎用イニシエータを作成します。これは 2 つの有効な VHBA(プライマリとセカンダリ)で構成されています。各 VHBA にも、独自のプライマリとセカンダリのターゲット イニシエータがあります。
ブレード サーバが SAN にブートする方法を反映した組織構造を作成します。たとえば、グローバル サービス プロファイルの半分を、あるストレージ アレイ コントローラからブートし、もう半分を別のコントローラからブートすることができます。これにより、ストレージ アレイのブート ロードが分割されます。
実稼働用に作成された下位組織には、SA コントローラ A と SA コントローラ B があります。各 SA コントローラの下位組織内に、ブート コントローラ SAN-BOOT ポリシーを作成しました。SAN-BOOT ポリシーには、ストレージ アレイをブートするための有効な真のターゲット イニシエータが含まれています。ただし、すべてのグローバル サービス プロファイルがストレージ アレイにブートする場合にブート ロードを分離するための異なるイニシエータが含まれている場合は除きます。
SA コントローラ A 下位組織内にある SAN-BOOT ポリシーには、次のブート ターゲット イニシエータ値が含まれています。4 つのイニシエータ ターゲットの WWPN は 11、22、33、44 で終ります。SA コントローラ B 下位組織内にある SAN-BOOT ポリシーには、次のブート ターゲット イニシエータ値が含まれています。4 つのイニシエータ ターゲットの WWPN は 55、66、77、88 で終ります。
SAN-BOOT ポリシーを使用する単一のグローバル サービス プロファイル テンプレート(G-SP-SAN-BOOT)から、[Create Service Profile from Template] 機能を使用して、これらのグローバル サービス プロファイルをそれぞれの SA コントローラの下位組織にインスタンス化します。
ポリシーが作成され、UCS ドメイン内のブレードに関連付けられると、グローバル サービス プロファイルの展開、SAN-BOOT ポリシー、およびドメインにコピーされたイニシエータを確認できます。ターゲット イニシエータは、SA コントローラ A と B の下位組織の SAN-BOOT ポリシーで設定されたイニシエータと正確に一致します。
Cisco UCS Central がポリシーを適切に展開すると、オブジェクト名の競合は発生しません。同じ名前を持つ 2 つのポリシーは、異なる下位組織構造に含まれています。