この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
ハード ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外しと取り付けが可能です。
このブレード サーバでサポートされるドライブには、ドライブ スレッドが取り付けられています。スペアのドライブ スレッドは付属していません。現在サポートされているドライブの一覧は、『Cisco UCS B420 M4 Blade Server Specification Sheet』に記載されています。
稼働中のブレード サーバでドライブをアップグレードまたは追加する前に、Cisco UCS Manager でサービス プロファイルを確認し、新しいハードウェア設定が、サービス プロファイルで設定されているパラメータの範囲内になることを確認します。
注意 | 静電破壊を防止するために、作業中は静電気防止用リスト ストラップを着用してください。 |
ブレード サーバにハード ドライブを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 | ハード ドライブ レバーの解除ボタンを押してレバーを開きます。 |
ステップ 2 | ブレード サーバの開口部にハード ドライブを差し込んでゆっくりと押し込み、ハード ドライブを装着します。 |
ステップ 3 | ハード ドライブ レバーを押して閉じます。
RAID サービスのフォーマットと設定には Cisco UCS Manager を使用します。詳細については、使用しているバージョンの Cisco UCS Manager の『Configuration Guide』設定ガイドは、次の URL で入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10281/products_installation_and_configuration_guides_list.html RAID クラスタを移動する必要がある場合は、『Cisco UCS Manager Troubleshooting Reference Guide』を参照してください。 |
下記は、このサーバに付属しているエア バッフルを示しています。この装置は、サーバ コンポーネントに対する空気の流れを誘導して改善します。これらの取り付けに工具は必要ありません。DIMM の上部に配置し、スタンドオフに合わせます。
注意 | バッフルのタブがマザーボードにあるスロットにセットされていることを確認します。セットされていない場合、サーバ カバーの交換が困難になったり、マザーボードが損傷したりすることがあります。 |
1 |
イジェクタ非脱落型ネジ |
7 |
ヒート シンクと CPU(下) |
2 |
SD カード スロット |
8 |
CPU ヒート シンク取り付けガイド ピン |
3 |
モジュラ ストレージ サブシステム コネクタ |
9 |
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM) |
4 |
USB メモリ |
10 |
アダプタ 1 は、Cisco VIC 1340 アダプタと Cisco VIC 1240 アダプタだけをサポートしています。 |
5 |
CMOS バッテリ |
11 |
|
6 |
DIMM スロット |
12 |
診断ボタン |
(注) |
ブレードの起動時に POST 診断によって CPU、DIMM、HDD、アダプタ カードがテストされ、障害があればエラー通知が UCS Manager に送信されます。通知は Cisco UCS Manager システム エラー ログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます。エラーが検出されると、障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します。実行時に、ブレード BIOS とコンポーネント ドライバによってハードウェアの障害がモニタされ、必要に応じてオレンジ色の診断 LED が点灯します。
LED の状態は保存され、シャーシからブレードを取り外すと、LED の値は最大 10 分間継続されます。マザーボードの診断ボタンを 30 秒間押し続けて、コンポーネントのエラーを表示します。シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ、プロセスが最初から開始されます。
DIMM 挿入エラーが検出されると、ブレードの検出プロセスが失敗する場合があり、エラーはサーバの POST 情報でレポートされます。これは、UCS Manager GUI または CLI から確認できます。特定の規則に従って DIMM が装着されている必要があります。このルールはブレード サーバのモデルによって異なります。DIMM の装着ルールについては、『Cisco UCS B420 M4 Blade Server Specification Sheet』を参照してください。
DIMM またはアダプタ カードで障害が発生すると、サーバの状態 LED は、軽微な障害ではオレンジに点灯し、重大な障害ではオレンジに点滅します。
すべての Cisco UCS ブレード サーバは、電源がオンになっているシャーシに装着されていない場合は、CR2032 バッテリを使用して BIOS 設定を保持します。シスコは、ほとんどの電子機器販売店で販売されている業界標準の CR2032 バッテリをサポートしています。
警告 | バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元が指示する方法に従って処分してください。 |
UCS B420 M4 ブレード サーバは、2 つのドライブ ベイおよび RAID コントローラのサポート機能を提供できるオプションの Cisco UCS FlexStorage のモジュラ ストレージ サブシステムを使用します。
Intel Xeon E5-4600 シリーズ v4 に CPU をアップグレードする前に、次の表にリストされている、Intel E5-4600 v4 シリーズ CPU をサポートする最低限のソフトウェアおよびファームウェア バージョンがサーバで実行されていることを確認します。
ソフトウェアまたはファームウェア |
最小バージョン |
---|---|
Cisco UCS Manager |
リリース 3.1(2) またはリリース 2.2(8) (追加のサポートされるバージョンについては、以下の注を参照してください。) |
Cisco IMC |
リリース 3.1(2) またはリリース 2.2(8) |
BIOS |
リリース 3.1(2) またはリリース 2.2(8) |
(注) | Cisco UCS Manager リリース 2.2(4) では、サーバ パック機能が導入され、Intel E5-4600 v4 CPUs で Cisco UCS Manager リリース 2.2(4) 以降を実行できます(Cisco IMC、BIOS、および機能カタログで、すべて リリース 2.2(8) 以降が実行されている場合)。 |
注意 | Intel E5-4600 v4 Series CPU を取り付ける前に、必要なソフトウェアおよびファームウェアがサーバで実行されていることを確認してください。そうしないと、CPU が起動できない場合があります。 |
次のいずれか 1 つの処理を実行します。
サーバのソフトウェアやファームウェアが必要な最小限のバージョンでない場合は、『Cisco UCS B420 M4 Server Upgrade Guide for E5-4600 v4 Series CPUs』の手順に従ってアップグレードしてください。その後、次のセクションの手順を使用することによって CPU を交換します。
サーバに新しい CPU を取り付ける前に、次の点を確認してください。
CPU が特定のモデル サーバでサポートされている。サポートされる CPU の一覧については、『Cisco UCS B420 M4 Server Specification Sheet』を参照してください。
Cisco UCS B420 M4 Blade Server Specification SheetCisco UCS Manager で新しい Cisco CPU がそのサーバ用のサービス プロファイルによって認識および使用可能である。
CPU およびヒート シンクは異なっており、正しい場所に取り付ける必要がある。前面ヒート シンクおよび CPU 1 と CPU 2 は、ブレード サーバの前面に取り付ける必要があります。背面ヒート シンクおよび CPU 3 と CPU 4 は、ブレード サーバの背面に取り付ける必要があります。
このブレード サーバでサポートされる DIMM は定期的に更新されます。現在サポートされていて利用可能な DIMM は、『Cisco UCS B420 M4 Blade Server Specification Sheet』に記載されています。
スペック シートに記載されている DIMM 以外のメモリ DIMM は使用しないでください。これらを使用すると、サーバに修復不可能な損傷を与え、ダウンタイムが必要になる場合があります。
Cisco UCS B420 の高性能ブレード サーバには、DIMM を取り付けるための 48 個のスロット(各 CPU に 12 個)があります。各 CPU では 12 個の DIMM スロットが 4 チャネルに分散しています。このブレード サーバでは、すべての装着された CPU に少なくとも 1 個の DIMM が接続されている必要があります。CPU が不在のスロットに取り付けられた DIMM は認識されません。最適なパフォーマンスを得るには、すべての CPU に DIMM を均等に分散させます。DIMM コネクタ ラッチは青、黒、および白に色分けされており、この順序で DIMM を取り付ける必要があります。
各 CPU には 4 個のチャネルがあり、3 つの DIMM で構成されています。各チャネルは 1 文字で識別されます。各チャネル メンバは、1、2、または 3 の番号によって識別されます。
DIMM スロットは、それぞれの関連する CPU に隣接しています。DIMM を取り付けるときは、次の表に示す構成で追加する必要があります。
Cisco Virtual Interface Card(VIC)1340 および VIC 1240 は、専門のアダプタであり、デュアルの 2 x 10 Gb のイーサネットまたは Fiber Channel over Ethernet(FCoE)接続を各ブレード サーバに提供します。各アダプタは専用の VIC コネクタのみに接続します。スロット 1 コネクタに接続できる唯一のアダプタです。また、Cisco UCS 6200 および 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトを介して接続を提供します。Cisco VIC 1200 シリーズ(1240 および 1280)は、UCS 6100、UCS 6200、および 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトを実装する UCS ドメインで互換性があります。Cisco VIC 1300 シリーズ(1340 および 1380)は、UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトおよび UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトと互換性があります。
(注) | これを扱う作業では、アダプタ カードを取り外す必要があります。 |
ネットワーク アダプタとインターフェイス カードは、すべて同じ取り付け手順に従います。これらのカードは頻繁に更新されます。現在サポートされていてこのサーバに対して使用可能なモデルは、次の URL の仕様シートに記載されています。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10280/products_data_sheets_list.html [英語]
VIC 1340 および VIC 1380 アダプタには Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトまたは Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトが必要で、Cisco Nexus 2208XP、2204XP、2348UPQ Fabric Extender(FEX)モジュールをサポートしています。
VIC 1240 および VIC 1280 アダプタは、Cisco UCS 6100、6200 および 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトをサポートしており、また Cisco Nexus 2104XP、2204XP、2208XP および 2304XP FEX モジュールをサポートしています。
あるタイプのアダプタ カードを別のタイプのアダプタ カードに切り替える場合は、アダプタを物理的に切り替える前に、最新のデバイス ドライバをダウンロードして、サーバのオペレーティング システムにロードしてください。詳細については、該当する『Cisco UCS Manager Software Configuration Guide』の「Firmware Management」の章を参照してください。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)は、サーバの認証に使用するアーティファクトを安全に保存できるコンポーネントです。これらのアーティファクトには、パスワード、証明書、または暗号キーを収録できます。プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも、TPM を使用できます。すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで、認証(プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること)および立証(プラットフォームが信頼でき、セキュリティを維持していることを証明するプロセス)は必須の手順です。これは Intel の Trusted Execution Technology(TXT)セキュリティ機能の要件であり、TPM を搭載したサーバの BIOS 設定でイネーブルにする必要があります。
(注) | TPM の取り付けは、工場出荷後にサポートされます。ただし、TPM は一方向ネジで取り付けられるため、交換したり、アップグレードしたり、別のサーバに取り付けたりすることはできません。TPM を取り付けたサーバを返却する場合は、交換用サーバを新しい TPM とともにオーダーする必要があります。 サーバに既存の TPM がない場合、TPM 2.0 を取り付けることができます。最初に、Intel E5-4600 v4 CPU をサポートする UCS ファームウェアにアップグレードする必要があります。このファームウェアは、Cisco UCS Manager リリース 2.2(8) 以降またはリリース 3.1(2) 以降(シスコでは、これらの CPU と TPM 2.0 のサポートを合わせているため)です。 |
TPM 2.0 は、Intel Xeon Processor E5-4600 v3 または v4 CPU を搭載しているサーバに取り付けることができるものの、TPM 2.0 には Intel E5-4600 v4 CPU をサポートする UCS ファームウェア(Cisco UCS Manager リリース 2.2(8) 以降またはリリース 3.1(2) 以降)が必要です。
注意 | Cisco UCS B420 M4 サーバ(Intel E5-4600 v4 または Intel E5-4600 v3 CPU 搭載)が Intel E5-2600 v4 CPU のサポートを追加した UCS ファームウェアを実行している場合は、TPM バージョン 2.0 とともに動作します。ただし、ファームウェアおよび BIOS をリリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) より前のバージョンにダウングレードした場合、潜在的なセキュリティ脆弱性にさらされることになります。TPM のバージョンについては、次のサポート マトリックスを参照してください。 |
Intel CPU |
サポートされる TPM バージョン |
UCS Manager(UCSM)最低バージョン |
---|---|---|
Intel E5-4600 v3
|
TPM 1.2 |
リリース 2.2(5) |
TPM 2.0 |
リリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) |
|
Intel E5-4600 v4
|
TPM 1.2 |
リリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) |
TPM 2.0 |
リリース 2.2(8) またはリリース 3.1(2) |
ステップ 1 | TPM のハードウェアを取り付けます。
| ||||
ステップ 2 | BIOS での TPM サポートをイネーブルにします。
TPM サポートが何らかの理由で無効になっていた場合に有効にするには、次の手順を実行します。 | ||||
ステップ 3 | BIOS ポリシーでの TXT サポートの有効化
サーバ上で実行するリリースの『Cisco UCS Manager Configuration Guide』の手順に従ってください。 |