この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバには次のモデルがあります。
(注) |
どの Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバがこのファームウェア リリースでサポートされているかを判断するには、関連する『Release Notes』を参照してください。 C シリーズのリリース ノートは次の URL で入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/prod_release_notes_list.html |
CIMC CLI は、Cisco UCS C シリーズ サーバのコマンドライン管理インターフェイスです。 SSH または Telnet を使用し、ネットワークを介して CIMC CLI を起動し、サーバを管理できます。 デフォルトでは、Telnet アクセスはディセーブルになります。
CLI のユーザ ロールは、admin、user(制御は可能、設定は不可)、および read-only のいずれかになります。
(注) |
admin パスワードが失われたために回復する必要がある場合には、ご使用のプラットフォームの Cisco UCS C シリーズ サーバ インストールおよびサービス ガイドを参照してください。 |
CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。 高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。 scope コマンドを使用すると、高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動し、exit コマンドを使用すると、モード階層内の 1 つ高いレベルに移動します。 top コマンドを実行すると、EXEC モードに戻ります。
(注) |
ほとんどのコマンド モードは、管理対象オブジェクトに関連付けられています。 scope コマンドを実行すると、管理対象オブジェクトは作成されず、管理対象オブジェクトがすでに存在するモードにアクセスできるだけです。 |
各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。 各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。 割り当てられているロールによっては、あるモードで使用できるコマンドのサブセットにしかアクセスできない場合があります。アクセスできないコマンドは非表示になります。
各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。 これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。
次の表に、最初の 4 レベルのコマンド モード、各モードへのアクセスに使用するコマンド、および各モードに関連付けられている CLI プロンプトを示します。
モード名 | アクセスするコマンド | モード プロンプト |
---|---|---|
EXEC |
任意のモードから top コマンド |
# |
bios |
EXEC モードから scope bios コマンド |
/bios # |
advanced |
BIOS モードから scope advanced コマンド |
/bios/advanced # |
main |
BIOS モードから scope main コマンド |
/bios/main # |
server-management |
BIOS モードから scope server-management コマンド |
/bios/server-management # |
certificate |
EXEC モードから scope certificate コマンド |
/certificate # |
chassis |
EXEC モードから scope chassis コマンド |
/chassis # |
adapter |
シャーシ モードから scope adapter index コマンド |
/chassis/adapter # |
host-eth-if |
アダプタ モードから scope host-eth-if コマンド |
/chassis/adapter/host-eth-if # |
host-fc-if |
アダプタ モードから scope host-fc-if コマンド |
/chassis/adapter/host-fc-if # |
port-profiles |
アダプタ モードから scope port-profiles コマンド |
/chassis/adapter/port-profiles # |
vmfex |
アダプタ モードから scope vmfex index コマンド |
/chassis/adapter/vmfex # |
dimm-summary |
シャーシ モードから scope dimm-summary index コマンド |
/chassis/dimm-summary # |
flexflash |
シャーシ モードから scope flexflash index コマンド |
/chassis/flexflash # |
operational-profiles |
flexflash モードから scope operational-profile コマンド |
/chassis/flexflash/operational-profile # |
storageadapter |
シャーシ モードから scope storageadapter slot コマンド |
/chassis/storageadapter # |
physical-drive |
storageadapter モードから scope physical-drive コマンド |
/chassis/storageadapter/physical-drive # |
virtual-drive |
storageadapter モードから scope virtual-drive コマンド |
/chassis/storageadapter/virtual-drive # |
cimc |
EXEC モードから scope cimc コマンド |
/cimc # |
firmware |
cimc モードから scope firmware コマンド |
/cimc/firmware # |
import-export |
cimc モードから scope import-export コマンド |
/cimc/import-export # |
log |
cimc モードから scope log コマンド |
/cimc/log # |
server |
ログ モードから scope server index コマンド |
/cimc/log/server # |
network |
cimc モードから scope network コマンド |
/cimc/network # |
ipblocking |
ネットワーク モードから scope ipblocking コマンド |
/cimc/network/ipblocking # |
tech-support |
cimc モードから scope tech-support コマンド |
/cimc/tech-support # |
fault |
EXEC モードから scope fault コマンド |
/fault # |
pef |
障害モードから scope pef コマンド |
/fault/pef # |
http |
EXEC モードから scope http コマンド |
/http # |
ipmi |
EXEC モードから scope ipmi コマンド |
/ipmi # |
kvm |
EXEC モードから scope kvm コマンド |
/kvm # |
ldap |
EXEC モードから scope ldap コマンド |
/ldap # |
role-group |
ldap モードから scope role-group コマンド |
/ldap/role-group # |
power-cap |
EXEC モードから scope power-cap コマンド |
/power-cap # |
sel |
EXEC モードから scope sel コマンド |
/sel # |
sensor |
EXEC モードから scope sensor コマンド |
/sensor # |
snmp |
EXEC モードから scope snmp コマンド |
/snmp # |
trap-destination |
snmp モードから scope trap-destination コマンド |
/snmp/trap-destination # |
v3users |
snmp モードから scope v3users コマンド |
/snmp/v3users # |
sol |
EXEC モードから scope sol コマンド |
/sol # |
ssh |
EXEC モードから scope ssh コマンド |
/ssh # |
user |
EXEC モードから scope user user-number コマンド |
/user # |
user-session |
EXEC モードから scope user-session session-number コマンド |
/user-session # |
vmedia |
EXEC モードから scope vmedia コマンド |
/vmedia # |
xmlapi |
EXEC モードから scope xmlapi コマンド |
/xmlapi # |
任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。 コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。
CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。 上矢印キーまたは下矢印キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。 上矢印キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、下矢印キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。 履歴の末尾に到達した場合、下矢印キーを押しても何も起こりません。
履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示し、目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。 このコマンドは手動で入力したように表示されます。 また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。
CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合、commit コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。 コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となり、discard コマンドを入力して廃棄できます。 保留中のコマンドについては、アスタリスク(*)がコマンド プロンプトの前に表示されます。 この例に示すように、commit コマンドを入力するとそのアスタリスクは消えます。
Server# scope chassis Server /chassis # set locator-led off Server /chassis *# commit Server /chassis #
複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、commit コマンド 1 つでまとめて適用できます。 任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力して、保留中のコマンドを表示できます。
(注) |
複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。 失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。 失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。 |
Server /chassis # set cli output default Server /chassis # show hdd detail Name HDD_01_STATUS: Status : present Name HDD_02_STATUS: Status : present Name HDD_03_STATUS: Status : present Name HDD_04_STATUS: Status : present Server /chassis #
Server /chassis # set cli output yaml Server /chassis # show hdd detail --- name: HDD_01_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_02_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_03_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_04_STATUS hdd-status: present ... Server /chassis #YAML の詳細については、http://www.yaml.org/about.html を参照してください。
ほとんどの CLI コマンド モードで、set cli output default を入力してデフォルト形式を設定するか、set cli output yaml を入力して YAML 形式を設定することができます。
疑問符(?)文字を入力すれば、いつでもコマンド構文の現在の状態で使用可能なオプションが表示されます。
プロンプトに何も入力されていない状態で ? を入力すると、 そのときのモードで使用できるコマンドがすべて表示されます。 コマンドの一部が入力されているときに ? と入力すると、 コマンド構文のそのときの位置で使用できるキーワードと引数がすべて表示されます。