目次
デバイスを追加したら、まずドメインを作成し、次にサービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートを追加する必要があります。
Prime Collaboration Provisioning 10.0 では、[ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ページ([設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択)が簡略化されて、すべてのユーザ プロビジョニング タスクを設定できるようになりました。 一元化されたビューにより、ドメイン、サービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートを 1 つのユーザ インターフェイスで管理できます。
ユーザ プロビジョニングをセットアップするには、次の手順を実行します。
ドメインの追加と設定:これには、ユーザのグループに対する操作機能を定義する、ドメインの追加と設定が含まれます。
サービス エリアの作成と設定:これには、ルート パーティションおよびデバイス プールの選択、サービス エリアにアクセスできるユーザ タイプの指定、電話番号ブロックの設定を含むサービス エリアの設定が含まれます。
ユーザ権限の追加と設定:これには、ユーザ権限の追加と、特定のユーザ権限タイプでプロビジョニングできるサービスの割り当てが含まれます。
サービス テンプレートの追加と設定:これには、サービスをアクティブ化する際にサービスに適用される、Provisioning 属性の設定が含まれます。
[ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ウィンドウでは、ドメイン、サービス エリア、ユーザ権限、サービス テンプレートが左ペインに表示されます。 該当するテーブルは右ペインに表示されます。 [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ページに入力する際、ドメイン テーブルはデフォルトで表示されています。 [すべてのドメイン(All Domains)] をクリックして全ドメインのリストを表示します。 矢印アイコンをクリックして展開します。 ドメインを展開すると、そのドメインのサービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートが表示されます。 さらに、サービス エリアとユーザ権限を展開すると、複数のサービス エリアと、そのドメインに関連付けられたユーザ権限のリストが表示されます。
ドメインの追加
ドメインとは、ユーザのグループです。 グループごとにシステム ユーザを 1 名以上任命し、そのユーザにドメイン内のユーザに対するサービスの管理を任せることができます。 また、ドメインにはルールまたはポリシーを設定できます。これらのルールとポリシーは、そのドメイン内のユーザのサービスに適用されます。 ドメイン内の運用に共通のポリシーを適用することも可能です。
1 人のユーザが複数のドメインを管理できます(そのユーザに適切な承認権限が割り当てられている場合)。 ユーザのすべてのサービスは、そのユーザを追加するときに指定したサービス ドメインでプロビジョニングされます(ユーザを追加するには、[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します)。
ドメインを作成した後、新しいドメインにアクセスできるサービス エリアとユーザ権限を追加できます。 サービス テンプレートを作成し、サービス エリアとユーザ権限に割り当てることもできます。 また、1 つのサービス テンプレートを、サービス エリアとユーザ権限の複数の組み合わせに関連付けることも可能です。 サービス エリアの追加 およびユーザ権限の追加 を参照してください。
ドメインを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
[追加(Add)] をクリックし、[ドメイン(Domains)] ページで新しいドメインを追加します。
ステップ 3
[コールプロセッサ(Call Processors)]、[メッセージプロセッサ(Message Processors)]、[同期ルール(Synchronization Rules)]、[LDAP設定(LDAP Settings)] などの必要なフィールドに入力し、[保存(Save)] をクリックします。 [名前(Name)] フィールドにドメイン名を入力する必要があります。 使用できる文字は、スペース、英数字(A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9)、および特殊文字 _ - . / : ; = ? @ ^ ‘ { } [ ] | ~ です。 [同期ルール(Synchronization Rules)] ペインで、ドメイン同期ルールを設定できます。 Cisco Unified Communications Manager および Unity Connection の [同期ルール(Synchronization Rules)] を選択します。 特定の同期ルールの詳細については、[?] アイコンをポイントします。 ビジネス ルールの詳細な説明については、ドメイン同期に関するビジネス ルール を参照してください。
既存のドメインを編集するには、左ペインでドメインのリストを展開し、編集するドメインをクリックします。 また、[すべてのドメイン(All Domains)] をクリックし、テーブルからドメインを選択して [編集(Edit)] をクリックする方法もあります。
ドメインの削除
ドメインを削除すると、サービス エリア、ユーザ権限、サービス テンプレート、ルール、電話番号ブロックが削除されます。 また、エンドポイント、電話番号、ライセンス機能、および Unified Presence ユーザ設定のインスタンスが、グローバル リソース ネームスペースに移動します。
ドメインの削除の実行中は、ドメインの削除が完了するまで、ドメイン内でアクティビティを実行しないでください。
ドメインを削除する前に、システムをメンテナンス モードにする必要があります。 また、ドメインを削除する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
アクティブなリリース済みオーダーがない(回復不能または回復可能なエラーを含む)
アクティブなバッチ プロジェクトがない
ドメインの同期の実行中でない
コール プロセッサまたはユニファイド メッセージ プロセッサの同期の実行中でない
手順
ステップ 1
Provisioning をメンテナンス モードにします(メンテナンス モード を参照)。
ステップ 2
を選択します。
ステップ 3
削除するドメインを選択し、[削除(Delete)] をクリックします。
ステップ 4
[OK] をクリックします。
[ドメイン(Domain)] リスト ページを更新し、ステータスを確認します。
サービス エリア
サービス エリアとは、地理的、組織的、または技術的な境界を超えて IP テレフォニー サービスとメッセージング サービスを構成および管理するために使用する、ドメイン内のグループのことです。 サービス エリアは、一般的にはサービスを提供するロケーションとして機能し、オーダー処理の際に使用するプロビジョニング属性値を決定するテンプレートのメカニズムを提供します。
サービス エリアは、ビジネスの視点から見たサービスを、そのサービスを提供する技術にマッピングします。
また、サービス エリアは、そのサービス エリアにプロビジョニングされるユーザについて、ロケーション、デバイス プール、およびルート パーティションの各割り当てでどれを使用するのかを指定することにより、Cisco Unified Communications Manager のパーティションとサービス クラスを処理します。
たとえば、Cisco Unified Communications Manager に関連付けられたサービス エリアでは、Cisco Unified Communications Manager 内で各製品が使用するデバイス グループ、ルート パーティション、ロケーション、および外線電話番号マスクが定義されます。
この場合、サービス エリアを設定するときに、サービス エリアに対して選択したコール プロセッサに基づいて、サービス エリアに割り当て可能なルート パーティションのリストが提示されます。 サービス エリアに関連付けられたルート パーティションがない場合、電話番号と回線は Cisco Unified Communications Manager のデフォルト ルート パーティションに作成されます。 また、主要なボイスメール設定とコール転送動作もサービス エリアによって決定されます。
Cisco Unity および Cisco Unity Connection ユニファイド メッセージ プロセッサでは、ユニファイド メッセージ プロセッサをサービス エリアに割り当てる場合、加入者テンプレートと加入者サービス クラス(CoS)を設定できます(加入者テンプレートと加入者 CoS にはそれぞれ、Text-To-Speech(TTS)機能が有効なものと無効なものがあります)。 これらのテンプレートは、サービス エリアでのユーザのボイスメール プロビジョニングに使用できます。
(注)
コール プロセッサとして Cisco Unified Communications Manager Express を設定したサービス エリアでは、デバイス プールだけを選択に使用できます。 ルート パーティションは使用できません。
サービス エリアの追加
サービス エリアを設定するときは、次の操作を実行できます。
コール プロセッサと関連するオブジェクト(Cisco Unified Communications Manager ではルート パーティション、デバイス プールなど)を指定することにより、サービス エリアを対応するコール プロセッサ オブジェクトにマッピングします。同様に、サービス エリアをユニファイド メッセージ プロセッサとユニファイド プレゼンス プロセッサにマッピングします。
サービス エリアのユーザ タイプを指定します(サービス エリアから製品をオーダーできるのは、サービス エリア内のユーザだけです)。 ドメイン ルールの DefaultUserType に基づくデフォルトのユーザ権限は [従業員(Employee)] です。
サービス エリア ユーザの電話番号ブロックを作成します。
選択したコール プロセッサにプレゼンス プロセッサが関連付けられている場合に、ユニファイド プレゼンス プロセッサの設定にプレゼンス プロセッサを表示します。
(注)
サービス エリアをドメインに割り当てた後で、別のドメインに移動することはできません。 また、コール プロセッサ、ユニファイド メッセージ プロセッサ、またはユニファイド プレゼンス プロセッサをサービス エリアに割り当てた後で、それらを変更することもできません。
サービス エリアを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
サービス エリアを作成するドメインを選択します。
ステップ 3
ドメインを展開して [サービスエリア(Service Area)] を選択します。
ステップ 4
[追加(Add)] をクリックします。
ステップ 5
[サービスエリアの設定(Service Area Configuration)] ページで、必要なフィールドに入力して [保存(Save)] をクリックします。 次の表に必須フィールドを示します。
既存のサービス エリアを編集するには、左ペインでサービス エリアのリストを展開し、編集するサービス エリアをクリックします。 また、テーブルからサービス エリアを選択し、[編集(Edit)] をクリックする方法もあります。
表 1 サービス エリア設定のフィールド
フィールド
説明
[共通デバイス設定(Common Device Config)]
サービス エリアの共通のデバイス設定。 [共通デバイス設定(Common Device Config)] では、次の設定を制御できます。
[ソフトキーテンプレート(Softkey Template)]
[ユーザ保留MOH音源(User Hold MOH Audio Source)]
[ネットワーク保留MOH音源(Network Hold MOH Audio Source)]
[ユーザロケール(User Locale)]
[MLPP通知(MLPP Indication)]
[MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)]
[MLPPドメイン(MLPP Domain)]
(注)
このフィールドが表示されるのは、Cisco Unified Communications Manager 6.0 を選択した場合だけです。
[ロケーション(Location)]
デバイスに割り当てられるロケーション。
[パーティション(Partition)]
サービス エリアのルート パーティション。 これは、Cisco Unified Communications Manager のパーティションと同じです。
[デバイスプール(Device Pool)]
サービス エリアのデバイス プール。
[音声ゲートウェイ参照(Voice Gateway References)]
サービス エリアの音声ゲートウェイ参照。
[電子メールプロセッサ(Email Processors)]
Cisco Unity Connection に対してのみ使用可能で、Internet Message Access Protocol(IMAP)クライアントのサポート用に外部 Exchange Server と統合されます。
Cisco Unity Connection で IMAP 用の Exchange Server を設定するには、Cisco Unity Connection システムで [ システム設定(System Settings)] > [外部サービス(External Services)] > [新規追加(Add New)]
を選択し、必要なフィールドに入力します。
[TTSが有効でない加入者テンプレート(Subscriber Template without TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサのユーザに対してユニファイド メッセージングを無効にするために使用される、加入者テンプレート。
[TTSが有効な加入者CoS(Subscriber CoS with TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサのユーザに対してユニファイド メッセージングを有効にするために使用される、サービス クラス テンプレート。 これは、加入者テンプレートとともに使用されます。
CoS の TTS を有効にするには、Cisco Unity Connection で次の設定を行う必要があります。
Cisco Unity Connection 8.x の場合は、次のいずれかを実行します。
[IMAPクライアントを使用したボイスメールへのアクセスを許可する(Allow Users to Access Voice Mail Using an IMAP Client)] フィールド([ライセンス機能(Licensed Features)] の下)を選択します。
[高度な機能へのアクセスを許可する(Allow Access to Advanced Features)] フィールドおよび [テキスト/スピーチ(TTS)を使用したExchang電子メールへのアクセスを許可する(Allow Access to Exchange Email by Using Text to Speech (TTS))] フィールド([ライセンス機能(Licensed Features)] の下)を選択します。
[TTSが有効でない加入者CoS(Subscriber CoS without TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサの加入者に対してユニファイド メッセージングを有効にするために使用される、サービス クラス テンプレート。 これは、加入者テンプレートとともに使用されます。
[電話番号ブロック(Directory Number Blocks)]
サービス エリアに割り当てられている電話番号ブロック。 電話番号ブロックの追加 を参照してください。
[共通デバイス設定(Common Device Config)]、[ロケーション(Location)] および [パーティション(Partition)] フィールドは、Cisco Unified Communications Manager にのみ適用されます。
[TTSが有効な加入者CoS(Subscriber CoS with TTS Enabled)]、および [TTSが有効でない加入者CoS(Subscriber CoS without TTS Enabled)] フィールドは、Unity および Unity Connection にのみ適用されます。
サービス エリアの削除
サービス エリアを削除するには、次の条件が満たされている必要があります。
システムがメンテナンス モードである
アクティブなリリース済みオーダーがない(回復不能または回復可能なエラーを含む)
アクティブなバッチ プロジェクトがない
ドメインの同期の実行中でない
プロセッサの同期の実行中でない
これらの条件が満たされていない場合、サービス エリアを削除しようとすると、削除操作は開始されないというメッセージがページに表示されます。
サービス エリアの削除の実行中は、そのサービス エリアの削除が完了するまでアクティビティは実行されません。
手順
ステップ 1
Provisioning をメンテナンス モードにします(メンテナンス モード を参照)。
ステップ 2
を選択します。
ステップ 3
ドメインを展開して [サービスエリア(Service Area)] をクリックします。
ステップ 4
目的のサービス エリアを選択して [Delete(削除)] をクリックします。
ステップ 5
確認ダイアログボックスで、[OK] をクリックしてサービス エリアを削除します。
電話番号ブロック
電話番号ブロック内の番号は、それらが作成される Cisco Unified Communications Manager に対して相対的です。 Provisioning では、Cisco Unified Communications Manager と同様に電話番号が処理されます。
サービスのオーダーを作成する際に電話番号ブロックがないサービス エリアを選択する場合は、選択された回線番号だけを使用できます。
電話番号インベントリを使用して個々の電話番号を設定することも可能です。 詳細については、電話番号の管理 を参照してください。
次の表に、電話番号のブロックを作成するためのフィールドを示します。
表 2 [電話番号ブロック(Directory Number Blocks)] フィールドの説明
フィールド
説明
[プレフィックス(Prefix)]
電話番号ブロックのプレフィックス。
[最初の番号(First Number)]
電話番号ブロックの最初の番号。
[最後の番号(Last Number)]
ブロックの最後の電話番号。
[最小長(Minimum Length)]
プレフィックスを除く電話番号の最小桁数。 番号にゼロを埋めるためにシステムによって使用されます。
[ブロックサイズ(Block Size)]
このフィールドは、[サービス エリア(Service Area)] ページを保存した後に入力されます。
E.164 のサポート
Cisco Unified Communications Manager バージョン 7.x 以降を使用している場合は、Provisioning で国際エスケープ文字 + を設定できます。これにより、電話ユーザが、着信側に関連付けられる国際直接ダイヤル プレフィックス/国際エスケープ コードを記憶し、入力する必要なしに、コールを発信できるようになります。 デュアルモード電話などの電話モデルによっては、電話ユーザは電話のキーパッドで + をダイヤルできます。 その他の場合、電話ユーザは、+ を含むコール ログ ディレクトリ エントリにアクセスすることによって、コールに返信できます。
国際エスケープ文字 + は、完全な E.164 番号形式の国際アクセス コードを示します。 たとえば、NANP 番号には、形式 +1 214 555 1234 で、E.164 国際形式が含まれます。 + は、各国のサービス プロバイダーが国際アクセス コードに置換し、グローバル ダイヤル プランを形成するための先行文字です。
+ または \+ を入力して、国際エスケープ文字を示すことができます。
E.164 形式の電話番号を使用する場合は、次の点に注意してください。
電話番号では、番号の先頭(プレフィックス)だけで、国際エスケープ文字を設定できます(\+5678、+0034 など)。
サポートされているパターンに対して国際エスケープ文字を設定するために、パターンまたは電話番号フィールドに \+ または + を入力できます。
[選択した回線(Chosen Line)] オプションを使用し、オーダーした回線に対して E.164 形式の電話番号を割り当て可能です。
E.164 は、Cisco Unified Communications Manager Express ではサポートされていません。
Cisco Unity Connection 7.x および 8.x バージョンで E.164 形式の電話番号回線に対してボイスメールをプロビジョニングする際に、Provisioning は電話番号から + 記号を削除して、内線番号を自動的に設定します。 オーダーの完了後に、電話番号は(+ 記号付きで)[代行内線番号(Alternate Extension)] フィールドに自動的に入力されます。 Unity Connection 9.0 以上のバージョンでは、E.164 形式の電話番号がサポートされるので、元の電話番号(+ 記号付き)が内線番号フィールドに表示されます。
拡張電話サービス、ユニファイド メッセージング サービス、メッセージング サービスなどのバンドル製品をオーダーする際に、[自動割り当て回線(Auto-assigned Line)] タイプのオプションを選択した場合は、オーダーの作成中にボイスメール製品の [代行内線番号(Alternate Extension)] フィールドは自動的に入力されません。 代行内線番号は、使用可能な位置の末尾に追加され、オーダーの完了時に表示されます。
[選択した回線(Chosen Line)] タイプのオプションを選択した場合、代行内線は [ボイスメールの詳細オーダー設定(Voicemail Advanced Order Configuration)] ページで、使用可能なインデックス(1、2、3 など)が自動的に入力されます。
ミートミー パターン、コール パーク パターン(およびダイレクト コール パークなどの関連するすべてのコール パーク機能)、およびコールピックアップ パターンは、国際的なエスケープ文字(+)をサポートしていません。 そのため、[インフラストラクチャ設定(Infrastructure Configuration)] ページでこれらの機能に対して設定したパターン フィールドに、\+ を入力することはできません。
Provisioning は、次に対する [電話番号(Directory Number)] フィールドで、「+」文字をサポートします。
電話番号(DN)ブロック(サービス エリアの下)
EM アクセス回線および RDP 回線製品
プロビジョニング属性
スピード ダイヤル
ビジー ランプ フィールド
コール転送
インフラストラクチャ製品
電話番号ブロックの追加
新しい電話番号ブロックを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
左のセレクタ ペインでドメインおよびサービスエリアを展開し、目的のサービス エリアを選択します。
ステップ 3
[電話番号ブロック(Directory Number Block(s))] フィールドで、[行の追加(Add Row)] をクリックします。
ステップ 4
目的のフィールドに入力して、[保存(Save)] をクリックします。
(注)
[最小長(Minimum Length)] フィールドは、プレフィックスを除く電話番号の最小桁数です。 番号にゼロを埋めるためにシステムによって使用されます。 たとえば、プレフィックス = 408、最初の番号 = 0、最後の番号 = 100、最小長 = 4 の場合、電話番号ブロックの範囲は 4080000 ~ 4080100 になります。
編集するには、電話番号ブロックを選択して [編集(Edit)] をクリックします。 必要な変更を行って、[保存(Save)] をクリックします。 変更をキャンセルするには、[キャンセル(Cancel)] をクリックします。
電話番号ブロックを削除するには、[削除(Delete)] をクリックします。
ユーザ権限の追加
ユーザ権限は、ユーザがオーダーできる製品とサービスを制御します。
デフォルトのユーザ権限は次のとおりです。
[従業員(Employee)]:新しいユーザに割り当てられるデフォルトの権限です。
[従業員(Employee)] ユーザ権限は、組織内での従業員の標準的な設定に合わせておく必要があります。 [従業員(Employee)] ユーザ権限をニーズに合わせて設定しておかないと、従業員ユーザ レコードに、必要なオプションが記録されなくなります。
[役員(Executive)]
[疑似(Pseudo)]:関連するユーザのない電話のオーダーに使用されます。 疑似ユーザの名前は変更または削除できません。
最初にユーザを追加してから(「ユーザの追加 」を参照)、そのユーザを [疑似(Pseudo)] ユーザ権限に割り当てます。
疑似ユーザは、電話の管理および電話番号のインベントリを実行できます。
これらのユーザ権限は、Provisioning のドメインごとに存在します。 これらの事前定義されたユーザ権限を追加、削除、または変更して、各ドメインにおけるユーザ権限のセットをカスタマイズできます。
ユーザ権限を追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで特定のドメインを展開し、[ユーザ権限(User Roles)] をクリックします。
ステップ 3
特定のドメイン ページの [ユーザ権限(User Roles)] で、[追加(Add)] をクリックします。
ステップ 4
[ユーザ権限の設定(User Role Configuration)] ページで、ユーザ権限名、ドメイン、回線、サービス、サービス バンドルに関する必要な詳細を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
ユーザ権限を設定するには、目的のユーザ権限を選択し、特定のドメインのユーザ権限で [編集(Edit)] をクリックします。
ユーザ権限を削除するには、目的のユーザ権限を選択し、特定のドメインのユーザ権限で [削除(Delete)] をクリックして [OK] をクリックします。
ユーザ権限とサービスの関連付け
特定のエンドポイントに権限が関連付けられているユーザだけが、そのサービスをオーダーできます。 エンドポイントとサービス、個々のサービスのオーダーを作成するか、またはバンドルされたサービスをオーダーできます。 ユーザのサービスのオーダー を参照してください。
手順
ステップ 1
[設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで特定のドメインを展開し、[ユーザ権限(User Roles)] をクリックします。
ステップ 3
選択したドメイン ペインの [ユーザ権限(User Roles)] で [追加(Add)] をクリックします。
ステップ 4
ユーザ権限の名前を指定し、目的のエンドポイント、回線、サービス、およびサービス バンドルと関連付けます。 [エンドポイント(Endpoints)]、[サービス(Services)]、および [サービスバンドル(Service Bundles)] は必要な数だけ選択できます。
(注)
ユーザ権限の設定を変更するには、[ユーザ権限(User Roles)] を選択します。 特定のドメインの [ユーザ権限(User Roles)] で、目的のユーザ権限を選択して [編集(Edit)] をクリックします。
ステップ 5
[保存(Save)] をクリックします。
サービス テンプレートの作成
サービス テンプレートには、サービスのプロビジョニング属性が含まれます。 サービス テンプレートでは、プロビジョニング属性を使用して複数の属性を設定できます。 プロビジョニング属性は、サービスのアクティベーション時に適用される設定です。
オーダーの際、Provisioning では設定済みのプロビジョニング属性がサービス エリア設定とともに考慮され、プロビジョニングする最終的な製品構成が決定されます。
(注)
サービス エリアとサービス テンプレートを作成する前に、インフラストラクチャの同期を完了する必要があります。
(注)
テンプレートを [オーダーの追加(Add Order)] または [オーダーの変更(Change Order)] ウィザードに表示するには、サービス テンプレートをサービス エリアとユーザ権限の組み合わせに割り当てる必要があります。
プロビジョニング属性の内容を設定するには、管理者権限を持っている必要があります(承認権限 を参照)。
プロビジョニング属性 に、設定可能なすべてのプロビジョニング属性を示します。 すべてのエンドポイント タイプまたはすべての Cisco Unified Communications Manager バージョンに、すべての属性を適用できるとは限りません。 Provisioning の設定によっては、一部の属性を使用できない場合があります。
サービス テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで、ドメインを選択します。
ステップ 3
[サービステンプレート(Service Templates)] をクリックし、テンプレート名、プロセッサなどの必要な情報を入力します。
ステップ 4
サービスを選択し、サービスの必須のプロビジョニング属性を入力します。 詳細については、プロビジョニング属性 を参照してください。 デフォルトのプロビジョニング属性はすべて、デフォルトで入力されます。
ステップ 5
サービス エリアとユーザ権限をサービス テンプレートに追加するには、[行の追加(Add Row)] をクリックします。 サービス エリアとユーザ権限を選択して、[保存(Save)] をクリックします。 編集するには、[編集(Edit)] をクリックして割り当てを変更します。
作成済みのテンプレートを編集または削除できます。 サービス テンプレートを別のドメインに新しい名前でコピーするには、[コピー先(Copy To)] をクリックします。
(注)
[リモート接続先プロファイル(Remote Destination Profile)] のサービス テンプレートの設定中に、デバイスで使用できないユーザ ロケールを選択すると、そのオーダーは失敗します。
新しいオーダーを作成する際に、[サービス テンプレート(Service Template)] ドロップダウン リストから作成済みのサービス テンプレートを選択できます。 新しいオーダーの作成については、ユーザのサービスのオーダー を参照してください。
システム デフォルト値の使用方法
[オーダーの追加(Add Order)] ウィザード、[変更オーダー(Change Order)] ウィザード、[テンプレートの設定(Template Settings)] ページで、必須ではない属性のドロップダウン リストに [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が表示されます。 デバイスで [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が有効な値になっている場合は、ドロップダウン リストからオプションを選択しないと、これらの属性のシステム デフォルト値がプロビジョニングされます。 必須ではない属性のデフォルト値がすでに設定されている場合は、その属性の指定値が表示され、ドロップダウン リストのオプションの 1 つとして [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が表示されます。
ドロップダウン リストで使用可能なオプションに「デフォルト」という言葉が含まれている場合([デフォルトの言語を使用(Use Default Language)]、[電話のデフォルトを使用(Use Phone Default)]、[デフォルトのシステムポリシーを使用(Use Default System Policy)]、[デフォルト(Default)] など)、[システムデフォルトを使用(Use System Default)] はドロップダウン リストに表示されません。
(注)
[システムデフォルトを使用(Use System Default)] は、[プロトコル(Protocol)] フィールドには表示されません。
必須の属性では、デフォルト値がすでに設定されている場合、指定されたデフォルト値が表示されます。 デフォルト値が設定されていない場合は、ドロップダウン リストから値を選択する前に、ドロップダウン リストの最初のオプションが表示されます。 ドロップダウン リストが空白で、その属性のデフォルト値が設定されていない場合は、[選択する(Make a Selection)] が表示されます。 [選択する(Make a Selection)] は、次の Provisioning フィールドに表示されます。
[選択されているエンドポイント(Selected Endpoint)]
[選択されている回線(Selected Line)]
[回線タイプ(Line Type)]
[エンドポイントタイプ(Endpoint Type)]
[EM電話のタイプ(EM Phone Type)]
[システムデフォルトを使用(Use System Default)] または [選択する(Make a Selection)] は、ボイスメールおよびユニファイド メッセージング製品では表示されません。
[サービス テンプレート(Service Template)] フィールドでドロップダウン リストから値を選択していない場合は、[未選択(Not Selected)] が表示されます。
Cisco Unified Communications Manager 9.0 以下の場合は、Cisco IP Phone 8961、9951、および 9971 のエクステンション モビリティ アクセス サービス テンプレートの作成時に、[ソフトキーテンプレート(Softkey Template)] 属性で [システムデフォルトを使用(Use System Default)] を選択する必要があります。
また、[iPhone用エクステンションモビリティアクセス(Extension Mobility Access for iPhones)] をオーダーする際、次の属性にデフォルト値を使用すると、オーダーが失敗する場合があります。
[DND オプション(DND Option)]
[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)](設定専用属性)
[MLPP通知(MLPP Indication)]
[iPhone用エクステンションモビリティアクセス(Extension Mobility Access for iPhones)] をオーダーする際は、これらの属性に次の値を使用してサービス テンプレートを作成し、オーダーの作成中にテンプレートを適用することをお勧めします。
[DNDオプション(DND Option)] - [コール拒否(Call Reject)]
[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] - [無効(Disable)]
[MLPP通知(MLPP Indication)] - [オフ(Off)]
電話のプロビジョニング属性の制限
CUPM_BLANK キーワード(バッチ操作ファイルでのキーワードの使用 を参照)を使用するバッチを介した変更オーダーは、Cisco Unified Communications Manager ユーザ インターフェイスで共通の設定のチェックボックスを上書きする、電話プロビジョニング属性に影響しません。 この現象は、電話のプロビジョニング時に Cisco Unified Communications Manager が Provisioning にこれらの属性のデフォルト値を返さないために発生します。 これに該当するのは、次のプロビジョニング属性です。
[参加および直接転送ポリシー(Join And Direct Transfer Policy)]
[電話をオンにする時刻(Phone On Time)]
[電話をオフにする時刻(Phone Off Time)]
[電話オフのアイドルタイムアウト(Phone Off Idle Timeout)]
[オーディオアラートを有効にする(Enable Audible Alert)]
[EnergyWiseドメイン(EnergyWise Domain)]
[EnergyWiseエンドポイントのセキュリティシークレット(EnergyWise Endpoint Security Secret)]
[EnergyWiseオーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)]
[自動ポート同期(Automatic Port Synchronization)]
[ディスプレイ放置時自動消灯(Display Idle Timeout)]
[着信コール時に点灯(Display On When Incoming Call)]
プロビジョニング属性のトランスフォーメーション テンプレートの設定
[回線テキストラベル(Line Text Label)] および [ASCII回線テキストラベル(ASCII Line Text Label)] 属性では、プロビジョニング属性フィールドにトランスフォーメーション テンプレートを入力し、電話に表示される電話番号の桁を操作することができます。 電話番号のマスキングの桁変換を行うと、何を表示するかを選択できます。
テンプレートでは、プロビジョニング属性のテキスト文字列内にトランスフォーメーション マスクを埋め込むことで、電話番号の任意の桁を削除、挿入、順序変更、または変更することができます。
1 つのトランスフォーメーション テンプレートには、1 つまたは複数のトランスフォーメーション マスクが含まれます。
トランスフォーメーション マスクでは次の文字を使用できます。
W または w:電話番号の桁を、同じ位置に左から表示します。
X または x:電話番号の桁を、同じ位置に右から表示します。
. (ピリオド):電話番号の同じ位置にある桁を無視します。
数字:出力にそのまま表示されます。
%(パーセント記号):デリミタです。
\(バックスラッシュ):デリミタ(エスケープ文字)です。
マスクでこれ以外の文字を使用した場合、マスクはマスクとして認識されず、文字は通常のテキストとして扱われます。
テンプレートの設定時には、次のことに注意してください。
トランスフォーメーション マスクに W と X が両方含まれている場合は、有効なマスクとして認識されず、通常のテキストとして扱われます。 ただし、テンプレートに複数のマスクが含まれる場合は、同じテンプレート内の別のマスクで W と X を使用することができます。
エスケープ文字(\)のプレフィックスを含まないデリミタ文字は、トランスフォーメーション マスクの一部の有効なデリミタとして認識されない場合、通常の文字として扱われます。 エスケープ文字は、通常のコンテキストとトランスフォーメーション マスクを区切る必要がある位置でだけ使用できます。
テンプレートの最大文字数は 60 文字です。
表 1 に、トランスフォーメーション テンプレートのサンプルのリストを示します。 このサンプルで使用する電話番号は 1234567891 です。
表 3 トランスフォーメーション テンプレートのサンプル
テンプレート
結果
%XXX%
891
%WWW%
123
%XXX.......%
123
%XXXX%
7891
%......WWWW%
7891
%...WWW%
456
%XXX….%
456
%9XXX0000%
94560000
%..9WWW0000%
94560000
%55585XX000%
5558567000
%55585WW000%
5558567000
%WWXX%
%WWXX%
(%WWW%) %...WWW%-%XXXX%
(123) 456-7891
John Smith x%XXXXX%
John Smith x67891
%John Smith\%x%XXXXX%
%John Smith%x67891
%WWW% Engineering
123 Engineering
デバイスを追加したら、まずドメインを作成し、次にサービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートを追加する必要があります。
Prime Collaboration Provisioning 10.0 では、[ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ページ([設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択)が簡略化されて、すべてのユーザ プロビジョニング タスクを設定できるようになりました。 一元化されたビューにより、ドメイン、サービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートを 1 つのユーザ インターフェイスで管理できます。
ユーザ プロビジョニングをセットアップするには、次の手順を実行します。
ドメインの追加と設定:これには、ユーザのグループに対する操作機能を定義する、ドメインの追加と設定が含まれます。
サービス エリアの作成と設定:これには、ルート パーティションおよびデバイス プールの選択、サービス エリアにアクセスできるユーザ タイプの指定、電話番号ブロックの設定を含むサービス エリアの設定が含まれます。
ユーザ権限の追加と設定:これには、ユーザ権限の追加と、特定のユーザ権限タイプでプロビジョニングできるサービスの割り当てが含まれます。
サービス テンプレートの追加と設定:これには、サービスをアクティブ化する際にサービスに適用される、Provisioning 属性の設定が含まれます。
[ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ウィンドウでは、ドメイン、サービス エリア、ユーザ権限、サービス テンプレートが左ペインに表示されます。 該当するテーブルは右ペインに表示されます。 [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] ページに入力する際、ドメイン テーブルはデフォルトで表示されています。 [すべてのドメイン(All Domains)] をクリックして全ドメインのリストを表示します。 矢印アイコンをクリックして展開します。 ドメインを展開すると、そのドメインのサービス エリア、ユーザ権限、およびサービス テンプレートが表示されます。 さらに、サービス エリアとユーザ権限を展開すると、複数のサービス エリアと、そのドメインに関連付けられたユーザ権限のリストが表示されます。
ドメインの追加
ドメインとは、ユーザのグループです。 グループごとにシステム ユーザを 1 名以上任命し、そのユーザにドメイン内のユーザに対するサービスの管理を任せることができます。 また、ドメインにはルールまたはポリシーを設定できます。これらのルールとポリシーは、そのドメイン内のユーザのサービスに適用されます。 ドメイン内の運用に共通のポリシーを適用することも可能です。
1 人のユーザが複数のドメインを管理できます(そのユーザに適切な承認権限が割り当てられている場合)。 ユーザのすべてのサービスは、そのユーザを追加するときに指定したサービス ドメインでプロビジョニングされます(ユーザを追加するには、[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します)。
ドメインを作成した後、新しいドメインにアクセスできるサービス エリアとユーザ権限を追加できます。 サービス テンプレートを作成し、サービス エリアとユーザ権限に割り当てることもできます。 また、1 つのサービス テンプレートを、サービス エリアとユーザ権限の複数の組み合わせに関連付けることも可能です。 サービス エリアの追加 およびユーザ権限の追加 を参照してください。
ドメインを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
[追加(Add)] をクリックし、[ドメイン(Domains)] ページで新しいドメインを追加します。
ステップ 3
[コールプロセッサ(Call Processors)]、[メッセージプロセッサ(Message Processors)]、[同期ルール(Synchronization Rules)]、[LDAP設定(LDAP Settings)] などの必要なフィールドに入力し、[保存(Save)] をクリックします。 [名前(Name)] フィールドにドメイン名を入力する必要があります。 使用できる文字は、スペース、英数字(A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9)、および特殊文字 _ - . / : ; = ? @ ^ ‘ { } [ ] | ~ です。 [同期ルール(Synchronization Rules)] ペインで、ドメイン同期ルールを設定できます。 Cisco Unified Communications Manager および Unity Connection の [同期ルール(Synchronization Rules)] を選択します。 特定の同期ルールの詳細については、[?] アイコンをポイントします。 ビジネス ルールの詳細な説明については、ドメイン同期に関するビジネス ルール を参照してください。
既存のドメインを編集するには、左ペインでドメインのリストを展開し、編集するドメインをクリックします。 また、[すべてのドメイン(All Domains)] をクリックし、テーブルからドメインを選択して [編集(Edit)] をクリックする方法もあります。
ドメインの削除
ドメインを削除すると、サービス エリア、ユーザ権限、サービス テンプレート、ルール、電話番号ブロックが削除されます。 また、エンドポイント、電話番号、ライセンス機能、および Unified Presence ユーザ設定のインスタンスが、グローバル リソース ネームスペースに移動します。
ドメインの削除の実行中は、ドメインの削除が完了するまで、ドメイン内でアクティビティを実行しないでください。
ドメインを削除する前に、システムをメンテナンス モードにする必要があります。 また、ドメインを削除する前に、次の前提条件を満たす必要があります。
アクティブなリリース済みオーダーがない(回復不能または回復可能なエラーを含む)
アクティブなバッチ プロジェクトがない
ドメインの同期の実行中でない
コール プロセッサまたはユニファイド メッセージ プロセッサの同期の実行中でない
手順
ステップ 1
Provisioning をメンテナンス モードにします(メンテナンス モード を参照)。
ステップ 2
を選択します。
ステップ 3
削除するドメインを選択し、[削除(Delete)] をクリックします。
ステップ 4
[OK] をクリックします。
[ドメイン(Domain)] リスト ページを更新し、ステータスを確認します。
サービス エリア
サービス エリアとは、地理的、組織的、または技術的な境界を超えて IP テレフォニー サービスとメッセージング サービスを構成および管理するために使用する、ドメイン内のグループのことです。 サービス エリアは、一般的にはサービスを提供するロケーションとして機能し、オーダー処理の際に使用するプロビジョニング属性値を決定するテンプレートのメカニズムを提供します。
サービス エリアは、ビジネスの視点から見たサービスを、そのサービスを提供する技術にマッピングします。
また、サービス エリアは、そのサービス エリアにプロビジョニングされるユーザについて、ロケーション、デバイス プール、およびルート パーティションの各割り当てでどれを使用するのかを指定することにより、Cisco Unified Communications Manager のパーティションとサービス クラスを処理します。
たとえば、Cisco Unified Communications Manager に関連付けられたサービス エリアでは、Cisco Unified Communications Manager 内で各製品が使用するデバイス グループ、ルート パーティション、ロケーション、および外線電話番号マスクが定義されます。
この場合、サービス エリアを設定するときに、サービス エリアに対して選択したコール プロセッサに基づいて、サービス エリアに割り当て可能なルート パーティションのリストが提示されます。 サービス エリアに関連付けられたルート パーティションがない場合、電話番号と回線は Cisco Unified Communications Manager のデフォルト ルート パーティションに作成されます。 また、主要なボイスメール設定とコール転送動作もサービス エリアによって決定されます。
Cisco Unity および Cisco Unity Connection ユニファイド メッセージ プロセッサでは、ユニファイド メッセージ プロセッサをサービス エリアに割り当てる場合、加入者テンプレートと加入者サービス クラス(CoS)を設定できます(加入者テンプレートと加入者 CoS にはそれぞれ、Text-To-Speech(TTS)機能が有効なものと無効なものがあります)。 これらのテンプレートは、サービス エリアでのユーザのボイスメール プロビジョニングに使用できます。
(注)
コール プロセッサとして Cisco Unified Communications Manager Express を設定したサービス エリアでは、デバイス プールだけを選択に使用できます。 ルート パーティションは使用できません。
サービス エリアの追加
サービス エリアを設定するときは、次の操作を実行できます。
コール プロセッサと関連するオブジェクト(Cisco Unified Communications Manager ではルート パーティション、デバイス プールなど)を指定することにより、サービス エリアを対応するコール プロセッサ オブジェクトにマッピングします。同様に、サービス エリアをユニファイド メッセージ プロセッサとユニファイド プレゼンス プロセッサにマッピングします。
サービス エリアのユーザ タイプを指定します(サービス エリアから製品をオーダーできるのは、サービス エリア内のユーザだけです)。 ドメイン ルールの DefaultUserType に基づくデフォルトのユーザ権限は [従業員(Employee)] です。
サービス エリア ユーザの電話番号ブロックを作成します。
選択したコール プロセッサにプレゼンス プロセッサが関連付けられている場合に、ユニファイド プレゼンス プロセッサの設定にプレゼンス プロセッサを表示します。
(注)
サービス エリアをドメインに割り当てた後で、別のドメインに移動することはできません。 また、コール プロセッサ、ユニファイド メッセージ プロセッサ、またはユニファイド プレゼンス プロセッサをサービス エリアに割り当てた後で、それらを変更することもできません。
サービス エリアを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
サービス エリアを作成するドメインを選択します。
ステップ 3
ドメインを展開して [サービスエリア(Service Area)] を選択します。
ステップ 4
[追加(Add)] をクリックします。
ステップ 5
[サービスエリアの設定(Service Area Configuration)] ページで、必要なフィールドに入力して [保存(Save)] をクリックします。 次の表に必須フィールドを示します。
既存のサービス エリアを編集するには、左ペインでサービス エリアのリストを展開し、編集するサービス エリアをクリックします。 また、テーブルからサービス エリアを選択し、[編集(Edit)] をクリックする方法もあります。
表 1 サービス エリア設定のフィールド
フィールド
説明
[共通デバイス設定(Common Device Config)]
サービス エリアの共通のデバイス設定。 [共通デバイス設定(Common Device Config)] では、次の設定を制御できます。
[ソフトキーテンプレート(Softkey Template)]
[ユーザ保留MOH音源(User Hold MOH Audio Source)]
[ネットワーク保留MOH音源(Network Hold MOH Audio Source)]
[ユーザロケール(User Locale)]
[MLPP通知(MLPP Indication)]
[MLPPプリエンプション(MLPP Preemption)]
[MLPPドメイン(MLPP Domain)]
(注)
このフィールドが表示されるのは、Cisco Unified Communications Manager 6.0 を選択した場合だけです。
[ロケーション(Location)]
デバイスに割り当てられるロケーション。
[パーティション(Partition)]
サービス エリアのルート パーティション。 これは、Cisco Unified Communications Manager のパーティションと同じです。
[デバイスプール(Device Pool)]
サービス エリアのデバイス プール。
[音声ゲートウェイ参照(Voice Gateway References)]
サービス エリアの音声ゲートウェイ参照。
[電子メールプロセッサ(Email Processors)]
Cisco Unity Connection に対してのみ使用可能で、Internet Message Access Protocol(IMAP)クライアントのサポート用に外部 Exchange Server と統合されます。
Cisco Unity Connection で IMAP 用の Exchange Server を設定するには、Cisco Unity Connection システムで [ システム設定(System Settings)] > [外部サービス(External Services)] > [新規追加(Add New)]
を選択し、必要なフィールドに入力します。
[TTSが有効でない加入者テンプレート(Subscriber Template without TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサのユーザに対してユニファイド メッセージングを無効にするために使用される、加入者テンプレート。
[TTSが有効な加入者CoS(Subscriber CoS with TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサのユーザに対してユニファイド メッセージングを有効にするために使用される、サービス クラス テンプレート。 これは、加入者テンプレートとともに使用されます。
CoS の TTS を有効にするには、Cisco Unity Connection で次の設定を行う必要があります。
Cisco Unity Connection 8.x の場合は、次のいずれかを実行します。
[IMAPクライアントを使用したボイスメールへのアクセスを許可する(Allow Users to Access Voice Mail Using an IMAP Client)] フィールド([ライセンス機能(Licensed Features)] の下)を選択します。
[高度な機能へのアクセスを許可する(Allow Access to Advanced Features)] フィールドおよび [テキスト/スピーチ(TTS)を使用したExchang電子メールへのアクセスを許可する(Allow Access to Exchange Email by Using Text to Speech (TTS))] フィールド([ライセンス機能(Licensed Features)] の下)を選択します。
[TTSが有効でない加入者CoS(Subscriber CoS without TTS Enabled)]
ユニファイド メッセージ プロセッサの加入者に対してユニファイド メッセージングを有効にするために使用される、サービス クラス テンプレート。 これは、加入者テンプレートとともに使用されます。
[電話番号ブロック(Directory Number Blocks)]
サービス エリアに割り当てられている電話番号ブロック。 電話番号ブロックの追加 を参照してください。
[共通デバイス設定(Common Device Config)]、[ロケーション(Location)] および [パーティション(Partition)] フィールドは、Cisco Unified Communications Manager にのみ適用されます。
[TTSが有効な加入者CoS(Subscriber CoS with TTS Enabled)]、および [TTSが有効でない加入者CoS(Subscriber CoS without TTS Enabled)] フィールドは、Unity および Unity Connection にのみ適用されます。
サービス エリアの削除
サービス エリアを削除するには、次の条件が満たされている必要があります。
システムがメンテナンス モードである
アクティブなリリース済みオーダーがない(回復不能または回復可能なエラーを含む)
アクティブなバッチ プロジェクトがない
ドメインの同期の実行中でない
プロセッサの同期の実行中でない
これらの条件が満たされていない場合、サービス エリアを削除しようとすると、削除操作は開始されないというメッセージがページに表示されます。
サービス エリアの削除の実行中は、そのサービス エリアの削除が完了するまでアクティビティは実行されません。
手順
ステップ 1
Provisioning をメンテナンス モードにします(メンテナンス モード を参照)。
ステップ 2
を選択します。
ステップ 3
ドメインを展開して [サービスエリア(Service Area)] をクリックします。
ステップ 4
目的のサービス エリアを選択して [Delete(削除)] をクリックします。
ステップ 5
確認ダイアログボックスで、[OK] をクリックしてサービス エリアを削除します。
電話番号ブロック
電話番号ブロック内の番号は、それらが作成される Cisco Unified Communications Manager に対して相対的です。 Provisioning では、Cisco Unified Communications Manager と同様に電話番号が処理されます。
サービスのオーダーを作成する際に電話番号ブロックがないサービス エリアを選択する場合は、選択された回線番号だけを使用できます。
電話番号インベントリを使用して個々の電話番号を設定することも可能です。 詳細については、電話番号の管理 を参照してください。
次の表に、電話番号のブロックを作成するためのフィールドを示します。
表 2 [電話番号ブロック(Directory Number Blocks)] フィールドの説明
フィールド
説明
[プレフィックス(Prefix)]
電話番号ブロックのプレフィックス。
[最初の番号(First Number)]
電話番号ブロックの最初の番号。
[最後の番号(Last Number)]
ブロックの最後の電話番号。
[最小長(Minimum Length)]
プレフィックスを除く電話番号の最小桁数。 番号にゼロを埋めるためにシステムによって使用されます。
[ブロックサイズ(Block Size)]
このフィールドは、[サービス エリア(Service Area)] ページを保存した後に入力されます。
E.164 のサポート
Cisco Unified Communications Manager バージョン 7.x 以降を使用している場合は、Provisioning で国際エスケープ文字 + を設定できます。これにより、電話ユーザが、着信側に関連付けられる国際直接ダイヤル プレフィックス/国際エスケープ コードを記憶し、入力する必要なしに、コールを発信できるようになります。 デュアルモード電話などの電話モデルによっては、電話ユーザは電話のキーパッドで + をダイヤルできます。 その他の場合、電話ユーザは、+ を含むコール ログ ディレクトリ エントリにアクセスすることによって、コールに返信できます。
国際エスケープ文字 + は、完全な E.164 番号形式の国際アクセス コードを示します。 たとえば、NANP 番号には、形式 +1 214 555 1234 で、E.164 国際形式が含まれます。 + は、各国のサービス プロバイダーが国際アクセス コードに置換し、グローバル ダイヤル プランを形成するための先行文字です。
+ または \+ を入力して、国際エスケープ文字を示すことができます。
E.164 形式の電話番号を使用する場合は、次の点に注意してください。
電話番号では、番号の先頭(プレフィックス)だけで、国際エスケープ文字を設定できます(\+5678、+0034 など)。
サポートされているパターンに対して国際エスケープ文字を設定するために、パターンまたは電話番号フィールドに \+ または + を入力できます。
[選択した回線(Chosen Line)] オプションを使用し、オーダーした回線に対して E.164 形式の電話番号を割り当て可能です。
E.164 は、Cisco Unified Communications Manager Express ではサポートされていません。
Cisco Unity Connection 7.x および 8.x バージョンで E.164 形式の電話番号回線に対してボイスメールをプロビジョニングする際に、Provisioning は電話番号から + 記号を削除して、内線番号を自動的に設定します。 オーダーの完了後に、電話番号は(+ 記号付きで)[代行内線番号(Alternate Extension)] フィールドに自動的に入力されます。 Unity Connection 9.0 以上のバージョンでは、E.164 形式の電話番号がサポートされるので、元の電話番号(+ 記号付き)が内線番号フィールドに表示されます。
拡張電話サービス、ユニファイド メッセージング サービス、メッセージング サービスなどのバンドル製品をオーダーする際に、[自動割り当て回線(Auto-assigned Line)] タイプのオプションを選択した場合は、オーダーの作成中にボイスメール製品の [代行内線番号(Alternate Extension)] フィールドは自動的に入力されません。 代行内線番号は、使用可能な位置の末尾に追加され、オーダーの完了時に表示されます。
[選択した回線(Chosen Line)] タイプのオプションを選択した場合、代行内線は [ボイスメールの詳細オーダー設定(Voicemail Advanced Order Configuration)] ページで、使用可能なインデックス(1、2、3 など)が自動的に入力されます。
ミートミー パターン、コール パーク パターン(およびダイレクト コール パークなどの関連するすべてのコール パーク機能)、およびコールピックアップ パターンは、国際的なエスケープ文字(+)をサポートしていません。 そのため、[インフラストラクチャ設定(Infrastructure Configuration)] ページでこれらの機能に対して設定したパターン フィールドに、\+ を入力することはできません。
Provisioning は、次に対する [電話番号(Directory Number)] フィールドで、「+」文字をサポートします。
電話番号(DN)ブロック(サービス エリアの下)
EM アクセス回線および RDP 回線製品
プロビジョニング属性
スピード ダイヤル
ビジー ランプ フィールド
コール転送
インフラストラクチャ製品
電話番号ブロックの追加
新しい電話番号ブロックを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
左のセレクタ ペインでドメインおよびサービスエリアを展開し、目的のサービス エリアを選択します。
ステップ 3
[電話番号ブロック(Directory Number Block(s))] フィールドで、[行の追加(Add Row)] をクリックします。
ステップ 4
目的のフィールドに入力して、[保存(Save)] をクリックします。
(注)
[最小長(Minimum Length)] フィールドは、プレフィックスを除く電話番号の最小桁数です。 番号にゼロを埋めるためにシステムによって使用されます。 たとえば、プレフィックス = 408、最初の番号 = 0、最後の番号 = 100、最小長 = 4 の場合、電話番号ブロックの範囲は 4080000 ~ 4080100 になります。
編集するには、電話番号ブロックを選択して [編集(Edit)] をクリックします。 必要な変更を行って、[保存(Save)] をクリックします。 変更をキャンセルするには、[キャンセル(Cancel)] をクリックします。
電話番号ブロックを削除するには、[削除(Delete)] をクリックします。
ユーザ権限の追加
ユーザ権限は、ユーザがオーダーできる製品とサービスを制御します。
デフォルトのユーザ権限は次のとおりです。
[従業員(Employee)]:新しいユーザに割り当てられるデフォルトの権限です。
[従業員(Employee)] ユーザ権限は、組織内での従業員の標準的な設定に合わせておく必要があります。 [従業員(Employee)] ユーザ権限をニーズに合わせて設定しておかないと、従業員ユーザ レコードに、必要なオプションが記録されなくなります。
[役員(Executive)]
[疑似(Pseudo)]:関連するユーザのない電話のオーダーに使用されます。 疑似ユーザの名前は変更または削除できません。
最初にユーザを追加してから(「ユーザの追加 」を参照)、そのユーザを [疑似(Pseudo)] ユーザ権限に割り当てます。
疑似ユーザは、電話の管理および電話番号のインベントリを実行できます。
これらのユーザ権限は、Provisioning のドメインごとに存在します。 これらの事前定義されたユーザ権限を追加、削除、または変更して、各ドメインにおけるユーザ権限のセットをカスタマイズできます。
ユーザ権限を追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで特定のドメインを展開し、[ユーザ権限(User Roles)] をクリックします。
ステップ 3
特定のドメイン ページの [ユーザ権限(User Roles)] で、[追加(Add)] をクリックします。
ステップ 4
[ユーザ権限の設定(User Role Configuration)] ページで、ユーザ権限名、ドメイン、回線、サービス、サービス バンドルに関する必要な詳細を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
ユーザ権限を設定するには、目的のユーザ権限を選択し、特定のドメインのユーザ権限で [編集(Edit)] をクリックします。
ユーザ権限を削除するには、目的のユーザ権限を選択し、特定のドメインのユーザ権限で [削除(Delete)] をクリックして [OK] をクリックします。
ユーザ権限とサービスの関連付け
特定のエンドポイントに権限が関連付けられているユーザだけが、そのサービスをオーダーできます。 エンドポイントとサービス、個々のサービスのオーダーを作成するか、またはバンドルされたサービスをオーダーできます。 ユーザのサービスのオーダー を参照してください。
手順
ステップ 1
[設計(Design)] > [ユーザプロビジョニングのセットアップ(User Provisioning Setup)] を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで特定のドメインを展開し、[ユーザ権限(User Roles)] をクリックします。
ステップ 3
選択したドメイン ペインの [ユーザ権限(User Roles)] で [追加(Add)] をクリックします。
ステップ 4
ユーザ権限の名前を指定し、目的のエンドポイント、回線、サービス、およびサービス バンドルと関連付けます。 [エンドポイント(Endpoints)]、[サービス(Services)]、および [サービスバンドル(Service Bundles)] は必要な数だけ選択できます。
(注)
ユーザ権限の設定を変更するには、[ユーザ権限(User Roles)] を選択します。 特定のドメインの [ユーザ権限(User Roles)] で、目的のユーザ権限を選択して [編集(Edit)] をクリックします。
ステップ 5
[保存(Save)] をクリックします。
サービス テンプレートの作成
サービス テンプレートには、サービスのプロビジョニング属性が含まれます。 サービス テンプレートでは、プロビジョニング属性を使用して複数の属性を設定できます。 プロビジョニング属性は、サービスのアクティベーション時に適用される設定です。
オーダーの際、Provisioning では設定済みのプロビジョニング属性がサービス エリア設定とともに考慮され、プロビジョニングする最終的な製品構成が決定されます。
(注)
サービス エリアとサービス テンプレートを作成する前に、インフラストラクチャの同期を完了する必要があります。
(注)
テンプレートを [オーダーの追加(Add Order)] または [オーダーの変更(Change Order)] ウィザードに表示するには、サービス テンプレートをサービス エリアとユーザ権限の組み合わせに割り当てる必要があります。
プロビジョニング属性の内容を設定するには、管理者権限を持っている必要があります(承認権限 を参照)。
プロビジョニング属性 に、設定可能なすべてのプロビジョニング属性を示します。 すべてのエンドポイント タイプまたはすべての Cisco Unified Communications Manager バージョンに、すべての属性を適用できるとは限りません。 Provisioning の設定によっては、一部の属性を使用できない場合があります。
サービス テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
を選択します。
ステップ 2
[すべてのドメイン(All Domains)] ペインで、ドメインを選択します。
ステップ 3
[サービステンプレート(Service Templates)] をクリックし、テンプレート名、プロセッサなどの必要な情報を入力します。
ステップ 4
サービスを選択し、サービスの必須のプロビジョニング属性を入力します。 詳細については、プロビジョニング属性 を参照してください。 デフォルトのプロビジョニング属性はすべて、デフォルトで入力されます。
ステップ 5
サービス エリアとユーザ権限をサービス テンプレートに追加するには、[行の追加(Add Row)] をクリックします。 サービス エリアとユーザ権限を選択して、[保存(Save)] をクリックします。 編集するには、[編集(Edit)] をクリックして割り当てを変更します。
作成済みのテンプレートを編集または削除できます。 サービス テンプレートを別のドメインに新しい名前でコピーするには、[コピー先(Copy To)] をクリックします。
(注)
[リモート接続先プロファイル(Remote Destination Profile)] のサービス テンプレートの設定中に、デバイスで使用できないユーザ ロケールを選択すると、そのオーダーは失敗します。
新しいオーダーを作成する際に、[サービス テンプレート(Service Template)] ドロップダウン リストから作成済みのサービス テンプレートを選択できます。 新しいオーダーの作成については、ユーザのサービスのオーダー を参照してください。
システム デフォルト値の使用方法
[オーダーの追加(Add Order)] ウィザード、[変更オーダー(Change Order)] ウィザード、[テンプレートの設定(Template Settings)] ページで、必須ではない属性のドロップダウン リストに [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が表示されます。 デバイスで [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が有効な値になっている場合は、ドロップダウン リストからオプションを選択しないと、これらの属性のシステム デフォルト値がプロビジョニングされます。 必須ではない属性のデフォルト値がすでに設定されている場合は、その属性の指定値が表示され、ドロップダウン リストのオプションの 1 つとして [システムデフォルトを使用(Use System Default)] が表示されます。
ドロップダウン リストで使用可能なオプションに「デフォルト」という言葉が含まれている場合([デフォルトの言語を使用(Use Default Language)]、[電話のデフォルトを使用(Use Phone Default)]、[デフォルトのシステムポリシーを使用(Use Default System Policy)]、[デフォルト(Default)] など)、[システムデフォルトを使用(Use System Default)] はドロップダウン リストに表示されません。
(注)
[システムデフォルトを使用(Use System Default)] は、[プロトコル(Protocol)] フィールドには表示されません。
必須の属性では、デフォルト値がすでに設定されている場合、指定されたデフォルト値が表示されます。 デフォルト値が設定されていない場合は、ドロップダウン リストから値を選択する前に、ドロップダウン リストの最初のオプションが表示されます。 ドロップダウン リストが空白で、その属性のデフォルト値が設定されていない場合は、[選択する(Make a Selection)] が表示されます。 [選択する(Make a Selection)] は、次の Provisioning フィールドに表示されます。
[選択されているエンドポイント(Selected Endpoint)]
[選択されている回線(Selected Line)]
[回線タイプ(Line Type)]
[エンドポイントタイプ(Endpoint Type)]
[EM電話のタイプ(EM Phone Type)]
[システムデフォルトを使用(Use System Default)] または [選択する(Make a Selection)] は、ボイスメールおよびユニファイド メッセージング製品では表示されません。
[サービス テンプレート(Service Template)] フィールドでドロップダウン リストから値を選択していない場合は、[未選択(Not Selected)] が表示されます。
Cisco Unified Communications Manager 9.0 以下の場合は、Cisco IP Phone 8961、9951、および 9971 のエクステンション モビリティ アクセス サービス テンプレートの作成時に、[ソフトキーテンプレート(Softkey Template)] 属性で [システムデフォルトを使用(Use System Default)] を選択する必要があります。
また、[iPhone用エクステンションモビリティアクセス(Extension Mobility Access for iPhones)] をオーダーする際、次の属性にデフォルト値を使用すると、オーダーが失敗する場合があります。
[DND オプション(DND Option)]
[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)](設定専用属性)
[MLPP通知(MLPP Indication)]
[iPhone用エクステンションモビリティアクセス(Extension Mobility Access for iPhones)] をオーダーする際は、これらの属性に次の値を使用してサービス テンプレートを作成し、オーダーの作成中にテンプレートを適用することをお勧めします。
[DNDオプション(DND Option)] - [コール拒否(Call Reject)]
[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] - [無効(Disable)]
[MLPP通知(MLPP Indication)] - [オフ(Off)]
電話のプロビジョニング属性の制限
CUPM_BLANK キーワード(バッチ操作ファイルでのキーワードの使用 を参照)を使用するバッチを介した変更オーダーは、Cisco Unified Communications Manager ユーザ インターフェイスで共通の設定のチェックボックスを上書きする、電話プロビジョニング属性に影響しません。 この現象は、電話のプロビジョニング時に Cisco Unified Communications Manager が Provisioning にこれらの属性のデフォルト値を返さないために発生します。 これに該当するのは、次のプロビジョニング属性です。
[参加および直接転送ポリシー(Join And Direct Transfer Policy)]
[電話をオンにする時刻(Phone On Time)]
[電話をオフにする時刻(Phone Off Time)]
[電話オフのアイドルタイムアウト(Phone Off Idle Timeout)]
[オーディオアラートを有効にする(Enable Audible Alert)]
[EnergyWiseドメイン(EnergyWise Domain)]
[EnergyWiseエンドポイントのセキュリティシークレット(EnergyWise Endpoint Security Secret)]
[EnergyWiseオーバーライドを許可(Allow EnergyWise Overrides)]
[自動ポート同期(Automatic Port Synchronization)]
[ディスプレイ放置時自動消灯(Display Idle Timeout)]
[着信コール時に点灯(Display On When Incoming Call)]
プロビジョニング属性のトランスフォーメーション テンプレートの設定
[回線テキストラベル(Line Text Label)] および [ASCII回線テキストラベル(ASCII Line Text Label)] 属性では、プロビジョニング属性フィールドにトランスフォーメーション テンプレートを入力し、電話に表示される電話番号の桁を操作することができます。 電話番号のマスキングの桁変換を行うと、何を表示するかを選択できます。
テンプレートでは、プロビジョニング属性のテキスト文字列内にトランスフォーメーション マスクを埋め込むことで、電話番号の任意の桁を削除、挿入、順序変更、または変更することができます。
1 つのトランスフォーメーション テンプレートには、1 つまたは複数のトランスフォーメーション マスクが含まれます。
トランスフォーメーション マスクでは次の文字を使用できます。
W または w:電話番号の桁を、同じ位置に左から表示します。
X または x:電話番号の桁を、同じ位置に右から表示します。
. (ピリオド):電話番号の同じ位置にある桁を無視します。
数字:出力にそのまま表示されます。
%(パーセント記号):デリミタです。
\(バックスラッシュ):デリミタ(エスケープ文字)です。
マスクでこれ以外の文字を使用した場合、マスクはマスクとして認識されず、文字は通常のテキストとして扱われます。
テンプレートの設定時には、次のことに注意してください。
トランスフォーメーション マスクに W と X が両方含まれている場合は、有効なマスクとして認識されず、通常のテキストとして扱われます。 ただし、テンプレートに複数のマスクが含まれる場合は、同じテンプレート内の別のマスクで W と X を使用することができます。
エスケープ文字(\)のプレフィックスを含まないデリミタ文字は、トランスフォーメーション マスクの一部の有効なデリミタとして認識されない場合、通常の文字として扱われます。 エスケープ文字は、通常のコンテキストとトランスフォーメーション マスクを区切る必要がある位置でだけ使用できます。
テンプレートの最大文字数は 60 文字です。
表 1 に、トランスフォーメーション テンプレートのサンプルのリストを示します。 このサンプルで使用する電話番号は 1234567891 です。
表 3 トランスフォーメーション テンプレートのサンプル
テンプレート
結果
%XXX%
891
%WWW%
123
%XXX.......%
123
%XXXX%
7891
%......WWWW%
7891
%...WWW%
456
%XXX….%
456
%9XXX0000%
94560000
%..9WWW0000%
94560000
%55585XX000%
5558567000
%55585WW000%
5558567000
%WWXX%
%WWXX%
(%WWW%) %...WWW%-%XXXX%
(123) 456-7891
John Smith x%XXXXX%
John Smith x67891
%John Smith\%x%XXXXX%
%John Smith%x67891
%WWW% Engineering
123 Engineering