VLAN マッピングについて
VLAN マッピングの一般的な配備で、サービスプロバイダーは、ローカルサイトの一部としてのリモートロケーションにおけるカスタマーのスイッチを含む、透過的なスイッチング インフラストラクチャを提供します。これにより、カスタマーは、同じ VLAN ID スペースを使用し、プロバイダー ネットワークを介してレイヤ 2 制御プロトコルをシームレスに実行できます。このようなシナリオでは、サービス プロバイダーはその VLAN ID をカスタマーに適用しないことを推奨します。
変換済み VLAN ID(S-VLAN)を確立する 1 つ方法では、カスタマー ネットワークに接続されたトランク ポートで、サービス プロバイダー VLAN にカスタマーの VLAN をマッピングします(VLAN ID 変換とも呼ばれます)。ポートに入るパケットは、ポート番号とパケットの元のカスタマー VLAN-ID(C-VLAN)に基づいて、サービスプロバイダーの VLAN(S-VLAN)にマッピングされます。
サービスプロバイダーの内部割り当ては、カスタマーの VLAN と競合する場合があります。カスタマー トラフィックを分離するために、サービス プロバイダーは、トラフィックがクラウドにある間に、特定の VLAN を別の VLAN にマッピングできます。
配備例
スイッチのすべての転送処理は、C-VLAN 情報ではなく、S-VLAN 情報を使用して実行されます。これは、VLAN ID が、入力時に S-VLAN にマッピングされるためです。
(注) |
VLAN マッピングが設定されているポートで機能を設定する場合は、カスタマー VLAN-ID(C-VLAN)ではなく S-VLAN を常に使用します。現時点では、1 対 1 の VLAN マッピングはサポートされていません。 |
VLAN マッピングが設定されているインターフェイスでは、指定された C-VLAN パケットはポートに入るとき、指定された S-VLAN にマッピングされます。パケットがポートから出る場合も同様に、カスタマー C-VLAN にマッピングが行われます。
スイッチはトランクポートにおける次の種類の VLAN マッピングをサポートします。
カスタマー VLAN からサービスプロバイダー VLAN へのマッピング
図は、カスタマーがサービス プロバイダー ネットワークの両端の複数のサイトで同じ VLAN を使用する場合のトポロジを示します。サービスプロバイダー バックボーン経由でパケットを伝送できるように、カスタマー VLAN ID をサービスプロバイダー VLAN ID にマッピングします。サービスプロバイダー バックボーンの反対側でカスタマー VLAN ID が取り出され、別のカスタマー サイトで使用できます。サービス プロバイダー ネットワークのそれぞれの側のカスタマー接続ポートで同じ VLAN マッピング セットを設定します。
選択的 Q-in-Q
選択した QinQ は、UNI に入る指定のカスタマー VLAN を指定の S-VLAN ID にマッピングします。S-VLAN ID は未変更の着信 C-VLAN に追加され、パケットはサービス プロバイダ ネットワークに二重タグ付きで送信されます。出力では、S-VLAN ID が削除され、カスタマー VLAN-ID がパケットで保持されます。デフォルトでは、指定したカスタマー VLAN に一致しないパケットはドロップされます。
トランクポートでの Q-in-Q
トランクポートの QinQ は、UNI に入るカスタマー VLAN を指定の S-VLAN ID にマッピングします。選択的 QinQ と同様に、パケットには二重タグが付けられ、出力では S-VLAN ID が削除されます。