VLAN

clear vtp counters

VLAN Trunking Protocol(VTP)およびプルーニングカウンタをクリアするには、特権 EXEC モードで clear vtp counters コマンドを使用します。

clear vtp counters

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース

変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

次の例では、VTP カウンタをクリアする方法を示します。

Device# clear vtp counters

情報が削除されたことを確認するには、show vtp counters 特権 EXEC コマンドを入力します。

debug platform vlan

VLAN マネージャソフトウェアのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug platform vlan コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文の説明

error

VLAN エラー デバッグ メッセージを表示します。

mvid

マッピングされた VLAN ID の割り当ておよびフリー デバッグ メッセージを表示します。

rpc

リモート プロシージャ コール(RPC)デバッグ メッセージを表示します。

コマンド デフォルト

デバッグはディセーブルです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

undebug platform vlan コマンドは no debug platform vlan コマンドと同じです。

次の例では、VLAN エラー デバッグ メッセージを表示する方法を示します。

Device# debug platform vlan error

debug sw-vlan

VLAN マネージャアクティビティのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug sw-vlan コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

debug sw-vlan {badpmcookies | cfg-vlan {bootup | cli} | events | ifs | mapping | notification | packets | redundancy | registries | vtp}

no debug sw-vlan {badpmcookies | cfg-vlan {bootup | cli} | events | ifs | mapping | notification | packets | redundancy | registries | vtp}

構文の説明

badpmcookies

不良ポート マネージャ クッキーの VLAN マネージャ インシデントに関するデバッグ メッセージを表示します。

cfg-vlan

VLAN 設定デバッグ メッセージを表示します。

bootup

スイッチが起動すると、メッセージが表示されます。

cli

コマンドライン インターフェイス(CLI)が VLAN コンフィギュレーション モードである場合のメッセージを表示します。

events

VLAN マネージャ イベントのデバッグ メッセージを表示します。

ifs

VLAN マネージャ IOS ファイル システム(IFS)のデバッグ メッセージを表示します。

mapping

VLAN マッピングのデバッグ メッセージを表示します。

notification

VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

packets

パケット処理およびカプセル化プロセスのデバッグ メッセージを表示します。

redundancy

VTP VLAN 冗長性のデバッグ メッセージを表示します。

registries

VLAN マネージャ レジストリのデバッグ メッセージを表示します。

vtp

VLAN Trunking Protocol(VTP)コードのデバッグ メッセージを表示します。

コマンド デフォルト

デバッグはディセーブルです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

undebug sw-vlan コマンドは no debug sw-vlan コマンドと同じです。

次に、VLAN マネージャ イベントのデバッグ メッセージを表示する例を示します。

Device# debug sw-vlan events

debug sw-vlan ifs

VLAN マネージャ IOS File System(IFS)エラーテストのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug sw-vlan ifs コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

debug sw-vlan ifs {open {read | write} | read {1 | 2 | 3 | 4} | write}

no debug sw-vlan ifs {open {read | write} | read {1 | 2 | 3 | 4} | write}

構文の説明

open read

VLAN マネージャ IFS ファイル読み取り動作のデバッグ メッセージを表示します。

open write

VLAN マネージャ IFS ファイル書き込み動作のデバッグ メッセージを表示します。

read

指定されたエラーテスト(1 2 3 、または 4 )に関するファイル読み取り動作のデバッグメッセージを表示します。

write

ファイル書き込み動作のデバッグ メッセージを表示します。

コマンド デフォルト

デバッグはディセーブルです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

undebug sw-vlan ifs コマンドは no debug sw-vlan ifs コマンドと同じです。

ファイルの読み取り処理に処理 1 を選択すると、ヘッダー検証ワードおよびファイルバージョン番号が格納されたファイルヘッダーが読み込まれます。処理 2 を指定すると、ドメインおよび VLAN 情報の大部分が格納されたファイル本体が読み取られます。処理 3 を指定すると、Type Length Version(TLV)記述子構造が読み取られます。処理 4 を指定すると、TLV データが読み取られます。

次の例では、ファイル書き込み動作のデバッグ メッセージを表示する方法を示します。

Device# debug sw-vlan ifs write

debug sw-vlan notification

VLAN マネージャ通知のデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug sw-vlan notification コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

debug sw-vlan notification {accfwdchange | allowedvlancfgchange | fwdchange | linkchange | modechange | pruningcfgchange | statechange}

no debug sw-vlan notification {accfwdchange | allowedvlancfgchange | fwdchange | linkchange | modechange | pruningcfgchange | statechange}

構文の説明

accfwdchange

集約アクセス インターフェイス スパニングツリー転送変更に関する VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

allowedvlancfgchange

許可 VLAN の設定変更に関する VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

fwdchange

スパニングツリー転送変更に関する VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

linkchange

インターフェイス リンクステート変更の VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

modechange

インターフェイス モード変更の VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

pruningcfgchange

プルーニング設定変更の VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

statechange

インターフェイス ステート変更の VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示します。

コマンド デフォルト

デバッグはディセーブルです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

undebug sw-vlan notification コマンドは no debug sw-vlan notification コマンドと同じです。

次に、インターフェイス モード変更の VLAN マネージャ通知のデバッグ メッセージを表示する例を示します。

Device# debug sw-vlan notification

debug sw-vlan vtp

VLAN Trunking Protocol(VTP)コードのデバッグをイネーブルにするには、特権 EXEC モードで debug sw-vlan vtp コマンドを使用します。デバッグをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

debug sw-vlan vtp {events | packets | pruning [packets | xmit] | redundancy | xmit}

no debug sw-vlan vtp {events | packets | pruning | redundancy | xmit}

構文の説明

events

汎用の論理フローのデバッグ メッセージおよび VTP コード内の VTP_LOG_RUNTIME マクロによって生成された VTP メッセージの詳細を表示します。

packets

Cisco IOS VTP プラットフォーム依存層から VTP コードに渡されたすべての着信 VTP パケット(プルーニング パケットを除く)の内容のデバッグ メッセージを表示します。

pruning

VTP コードのプルーニング セグメントによって生成されるデバッグ メッセージを表示します。

packets

(任意)Cisco IOS VTP プラットフォーム依存層から VTP コードに渡されたすべての着信 VTP プルーニング パケットの内容のデバッグ メッセージを表示します。

xmit

(任意)VTP コードが Cisco IOS VTP プラットフォーム依存層に送信するように要求したすべての発信 VTP パケットの内容のデバッグ メッセージを表示します。

redundancy

VTP 冗長性のデバッグ メッセージを表示します。

xmit

VTP コードが Cisco IOS VTP プラットフォーム依存層に送信するように要求したすべての発信 VTP パケット(プルーニング パケットを除く)の内容のデバッグ メッセージを表示します。

コマンド デフォルト

デバッグはディセーブルです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

undebug sw-vlan vtp コマンドは no debug sw-vlan vtp コマンドと同じです。

pruning キーワードの後に追加のパラメータを入力しない場合は、VTP プルーニング デバッグ メッセージが表示されます。これらのメッセージは、VTP プルーニング コード内の VTP_PRUNING_LOG_NOTICE、VTP_PRUNING_LOG_INFO、VTP_PRUNING_LOG_DEBUG、VTP_PRUNING_LOG_ALERT、および VTP_PRUNING_LOG_WARNING マクロによって生成されます。

次に、VTP 冗長性のデバッグ メッセージを表示する例を示します。

Device# debug sw-vlan vtp redundancy

interface vlan

ダイナミック スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を作成するか、既存のダイナミック SVI にアクセスし、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで interface vlan コマンドを使用します。SVI を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

interface vlan vlan-id

no interface vlan vlan-id

構文の説明

vlan-id

VLAN 番号。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

コマンド デフォルト

デフォルトの VLAN インターフェイスは VLAN 1 です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

SVI は、特定の VLAN に対して最初に interface vlan vlan-id コマンドを入力したときに作成されます。vlan-id は、ISL または IEEE 802.1Q カプセル化トランク上のデータ フレームに対応する VLAN タグ、あるいはアクセス ポート用に設定された VLAN ID に対応します。

SVI は、特定の VLAN に対して最初に interface vlan vlan-id コマンドを入力したときに作成されます。vlan-id は、IEEE 802.1Q カプセル化トランク上のデータ フレームに対応する VLAN タグ、またはアクセス ポート用に設定された VLAN ID に対応します。


(注)  


物理ポートと関連付けられていない場合、SVI を作成してもアクティブにはなりません。


no interface vlan vlan-id コマンドを使用して削除した SVI は、show interfaces 特権 EXEC コマンドの出力に表示されなくなります。


(注)  


VLAN 1 インターフェイスを削除することはできません。


削除されたインターフェイスに対して interface vlan vlan-id コマンドを入力すると、削除された SVI を元に戻すことができます。インターフェイスはバックアップとなりますが、それまでの設定は削除されます。

スイッチまたはスイッチ スタック上で設定された SVI の数と、設定された他の機能の数の相互関係によっては、ハードウェア制限により、CPU 使用率に影響が出る可能性があります。sdm prefer グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、システムのハードウェア リソースを、テンプレートおよび機能テーブルに基づいて再度割り当てることができます。

設定を確認するには、show interfaces および show interfaces vlan vlan-id 特権 EXEC コマンドを入力します。

次の例では、VLAN ID 23 の新しい SVI を作成し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始する方法を示します。

Device(config)# interface vlan 23
Device(config-if)#

show platform vlan

プラットフォーム依存 VLAN 情報を表示するには、show platform vlan 特権 EXEC コマンドを使用します。

show platform vlan {misc | mvid | prune | refcount | rpc {receive | transmit}}

構文の説明

misc

各種 VLAN モジュール情報を表示します。

mvid

Mapped VLAN ID(MVID)割り当て情報を表示します。

prune

スタックまたはプラットフォームで維持されるプルーニング データベースを表示します。

refcount

VLAN ロック モジュールについてのリファレンス カウントを表示します。

rpc

リモート プロシージャ コール(RPC)メッセージを表示します。

receive

受信された情報を表示します。

transmit

送信された情報を表示します。

コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、テクニカル サポート担当者とともに問題解決を行う場合にだけ使用してください。テクニカル サポート担当者がこのコマンドの使用を推奨した場合以外には使用しないでください。

次の例では、リモート プロシージャ コール(RPC)メッセージを表示する方法を示します。

Device# show platform vlan rpc

show vlan

設定されたすべての VLAN またはスイッチ上の 1 つの VLAN(VLAN ID または名前を指定した場合)のパラメータを表示するには、特権 EXEC モードで show vlan コマンドを使用します。

show vlan [brief | group | id vlan-id | mtu | name vlan-name | remote-span | summary]

構文の説明

brief

(任意)VLAN ごとに VLAN 名、ステータス、およびポートを 1 行で表示します。

group

(任意)VLAN グループについての情報を表示します。

id vlan-id

(任意)VLAN ID 番号で特定された 1 つの VLAN に関する情報を表示します。vlan-id に指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

mtu

(任意)VLAN のリストと、VLAN のポートに設定されている最小および最大伝送単位(MTU)サイズを表示します。

name vlan-name

(任意)VLAN 名で特定された 1 つの VLAN に関する情報を表示します。VLAN 名は、1 ~ 32 文字の ASCII 文字列です。

remote-span

(任意)Remote SPAN(RSPAN)VLAN に関する情報を表示します。

summary

(任意)VLAN サマリー情報を表示します。


(注)  


ifindex キーワードは、コマンドラインのヘルプ ストリングに表示されますが、サポートされていません。


コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

ユーザ EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

show vlan mtu コマンド出力では、MTU_Mismatch 列に VLAN 内のすべてのポートに同じ MTU があるかどうかを示します。この列に yes が表示されている場合、VLAN の各ポートに別々の MTU があり、パケットが、大きい MTU を持つポートから小さい MTU を持つポートにスイッチングされると、ドロップされることがあります。VLAN に SVI がない場合、ハイフン(-)記号が SVI_MTU 列に表示されます。MTU-Mismatch 列に yes が表示されている場合、MiniMTU と MaxMTU を持つポート名が表示されます。

次に、show vlan コマンドの出力例を示します。次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。

Device > show vlan
VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Gi1/0/2, Gi1/0/3, Gi1/0/4
                                                Gi1/0/5, Gi1/0/6, Gi1/0/7
                                                Gi1/0/8, Gi1/0/9, Gi1/0/10
                                                Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi1/0/13
                                                Gi1/0/14, Gi1/0/15, Gi1/0/16
                                                Gi1/0/17, Gi1/0/18, Gi1/0/19
                                                Gi1/0/20, Gi1/0/21, Gi1/0/22
                                                Gi1/0/23, Gi1/0/24, Gi1/0/25
                                                Gi1/0/26, Gi1/0/27, Gi1/0/28
                                                Gi1/0/29, Gi1/0/30, Gi1/0/31
                                                Gi1/0/32, Gi1/0/33, Gi1/0/34
                                                Gi1/0/35, Gi1/0/36, Gi1/0/37
                                                Gi1/0/38, Gi1/0/39, Gi1/0/40
                                                Gi1/0/41, Gi1/0/42, Gi1/0/43
                                                Gi1/0/44, Gi1/0/45, Gi1/0/46
                                                Gi1/0/47, Gi1/0/48
2    VLAN0002                         active
40   vlan-40                          active
300  VLAN0300                         active
1002 fddi-default                     act/unsup
1003 token-ring-default               act/unsup
1004 fddinet-default                  act/unsup
1005 trnet-default                    act/unsup

VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
1    enet  100001     1500  -      -      -        -    -        0      0
2    enet  100002     1500  -      -      -        -    -        0      0
40   enet  100040     1500  -      -      -        -    -        0      0
300  enet  100300     1500  -      -      -        -    -        0      0
1002 fddi  101002     1500  -      -      -        -    -        0      0
1003 tr    101003     1500  -      -      -        -    -        0      0
1004 fdnet 101004     1500  -      -      -        ieee -        0      0
1005 trnet 101005     1500  -      -      -        ibm  -        0      0
2000 enet  102000     1500  -      -      -        -    -        0      0
3000 enet  103000     1500  -      -      -        -    -        0      0

Remote SPAN VLANs
------------------------------------------------------------------------------
2000,3000

Primary Secondary Type              Ports
------- --------- ----------------- ------------------------------------------

表 1. show vlan コマンドの出力フィールド

フィールド

説明

VLAN

VLAN 番号。

Name

VLAN の名前(設定されている場合)。

Status

VLAN のステータス(active または suspend)。

Ports

VLAN に属するポート。

Type

VLAN のメディア タイプ。

SAID

VLAN のセキュリティ アソシエーション ID 値。

MTU

VLAN の最大伝送単位サイズ。

Parent

親 VLAN(存在する場合)。

RingNo

VLAN のリング番号(該当する場合)。

BrdgNo

VLAN のブリッジ番号(該当する場合)。

Stp

VLAN で使用されるスパニングツリー プロトコル タイプ。

BrdgMode

この VLAN のブリッジング モード:可能な値はソースルート ブリッジング(SRB)およびソースルート トランスペアレント(SRT)で、デフォルトは SRB です。

Trans1

トランスレーション ブリッジ 1。

Trans2

トランスレーション ブリッジ 2。

Remote SPAN VLANs

設定されている RSPAN VLAN を識別します。

次に、show vlan summary コマンドの出力例を示します。

Device > show vlan summary
Number of existing VLANs               : 45
 Number of existing VTP VLANs          : 45
 Number of existing extended VLANS     : 0

次に、show vlan id コマンドの出力例を示します。

Device# show vlan id 2
VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
2    VLAN0200                         active    Gi1/0/7, Gi1/0/8
2    VLAN0200                         active    Gi2/0/1, Gi2/0/2

VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
2    enet  100002     1500  -      -      -        -    -        0      0

Remote SPAN VLANs
------------------------------------------------------------------------------
Disabled

show vtp

VLAN Trunking Protocol(VTP)管理ドメイン、ステータス、およびカウンタに関する一般情報を表示するには、EXEC モードで show vtp コマンドを使用します。

show vtp {counters | devices [conflicts] | interface [interface-id] | password | status}

構文の説明

counters

デバイスの VTP 統計情報を表示します。

devices

ドメイン内のすべての VTP バージョン 3 デバイスに関する情報を表示します。このキーワードは、デバイスが VTP バージョン 3 を実行していない場合だけ適用されます。

conflicts

(任意)競合するプライマリ サーバを持つ VTP バージョン 3 デバイスに関する情報を表示します。デバイスが VTP トランスペアレントモードまたは VTP オフモードにある場合、このコマンドは無視されます。

interface

すべてのインターフェイスまたは指定されたインターフェイスに対する VTP のステータスおよび設定を表示します。

interface-id

(任意)VTP ステータスおよび設定を表示するインターフェイス。ここには物理インターフェイスまたはポート チャネルを指定できます。

password

設定された VTP パスワードを表示します(特権 EXEC モードでのみ使用可能)。

status

VTP 管理ドメインのステータスに関する一般情報を表示します。

コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

ユーザ EXEC

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

デバイスが VTP バージョン 3 を実行中に show vtp password コマンドを入力すると、表示は次のルールに従います。

  • password password グローバル コンフィギュレーション コマンドで hidden キーワードを指定せず、デバイス上で暗号化がイネーブルでない場合、パスワードはクリアテキストで表示されます。

  • password password コマンドで hidden キーワードを指定せず、デバイス上で暗号化がイネーブルの場合、暗号化されたパスワードが表示されます。

  • password password コマンドに hidden キーワードが含まれていた場合、16 進数の秘密キーが表示されます。

次に、show vtp devices コマンドの出力例を示します。Conflict 列の Yes は、応答するサーバがその機能のローカルサーバと競合していることを示します。つまり、同じドメイン内の 2 つのデバイスは、データベースに対して同じプライマリサーバを持ちません。

Device# show vtp devices
Retrieving information from the VTP domain. Waiting for 5 seconds.
VTP Database Conf Device ID      Primary Server Revision   System Name
             lict
------------ ---- -------------- -------------- ---------- ----------------------
VLAN         Yes  00b0.8e50.d000 000c.0412.6300 12354      main.cisco.com
MST          No   00b0.8e50.d000 0004.AB45.6000 24         main.cisco.com
VLAN         Yes  000c.0412.6300=000c.0412.6300 67         qwerty.cisco.com

次に、show vtp counters コマンドの出力例を示します。次の表に、この出力で表示される各フィールドについて説明します。

Device> show vtp counters
VTP statistics:
Summary advertisements received    : 0
Subset advertisements received     : 0
Request advertisements received    : 0
Summary advertisements transmitted : 0
Subset advertisements transmitted  : 0
Request advertisements transmitted : 0
Number of config revision errors   : 0
Number of config digest errors     : 0
Number of V1 summary errors        : 0

VTP pruning statistics:

Trunk            Join Transmitted Join Received    Summary advts received from
                                                   non-pruning-capable device
---------------- ---------------- ---------------- ---------------------------
Gi1/0/47              0               0                0
Gi1/0/48              0               0                0
Gi2/0/1               0               0                0
Gi3/0/2               0               0                0

表 2. show vtp counters のフィールドの説明

フィールド

説明

Summary advertisements received

トランクポート上でこのデバイスが受信するサマリーアドバタイズメントの数。サマリー アドバタイズには、管理ドメイン名、コンフィギュレーション リビジョン番号、更新タイムスタンプと ID、認証チェックサム、および関連するサブセット アドバタイズの数が含まれます。

Subset advertisements received

トランクポート上でこのデバイスが受信するサブセット アドバタイズメントの数。サブセット アドバタイズには、1 つ以上の VLAN に関する情報がすべて含まれています。

Request advertisements received

トランクポート上でこのデバイスが受信するアドバタイズメント要求の数。アドバタイズ要求は、通常、すべての VLAN 上に関する情報を要求します。また、VLAN のサブセットに関する情報も要求できます。

Summary advertisements transmitted

トランクポート上でこのデバイスが送信するサマリーアドバタイズメントの数。サマリー アドバタイズには、管理ドメイン名、コンフィギュレーション リビジョン番号、更新タイムスタンプと ID、認証チェックサム、および関連するサブセット アドバタイズの数が含まれます。

Subset advertisements transmitted

トランクポート上でこのデバイスが送信するサブセット アドバタイズメントの数。サブセット アドバタイズには、1 つ以上の VLAN に関する情報がすべて含まれています。

Request advertisements transmitted

トランクポート上でこのデバイスが送信するアドバタイズメント要求の数。アドバタイズ要求は、通常、すべての VLAN 上に関する情報を要求します。また、VLAN のサブセットに関する情報も要求できます。

Number of configuration revision errors

リビジョン エラーの数。

新しい VLAN の定義、既存 VLAN の削除、中断、または再開、あるいは既存 VLAN のパラメータ変更を行うと、デバイスのコンフィギュレーション リビジョン番号が増加します。

リビジョン番号がデバイスのリビジョン番号と一致するにもかかわらず、MD5 ダイジェスト値が一致しないアドバタイズメントをデバイスが受信すると、リビジョンエラーが増加します。このエラーは、2 つのデバイスの VTP パスワードが異なるか、またはデバイスの設定が異なることを意味します。

これらのエラーは、デバイスが受信アドバタイズメントをフィルタしていて、これにより VTP データベースがネットワーク全体で同期されていない状態になっていることを示しています。

Number of configuration digest errors

MD5 ダイジェスト エラーの数。

サマリーパケット内の MD5 ダイジェストと、デバイスによって計算された受信済みアドバタイズメントの MD5 ダイジェストが一致しない場合は、ダイジェストエラーが増加します。このエラーは、通常、2 つのデバイスの VTP パスワードが異なることを意味します。この問題を解決するには、すべてのデバイスで VTP パスワードが同じになるようにします。

これらのエラーは、デバイスが受信アドバタイズメントをフィルタしていて、これにより VTP データベースがネットワーク全体で同期されていない状態になっていることを示しています。

Number of V1 summary errors

バージョン 1 エラーの数。

VTP V2 モードのデバイスが VTP バージョン 1 フレームを受信すると、バージョン 1 サマリーエラーが増加します。これらのエラーは、少なくとも 1 つの近接デバイスで、V2 モードがディセーブルにされた VTP バージョン 1、または VTP バージョン 2 が実行されていることを示しています。この問題を解決するには、VTP V2 モードのデバイスの設定をディセーブルに変更します。

Join Transmitted

トランク上で送信された VTP プルーニング メッセージの数。

Join Received

トランク上で受信された VTP プルーニング メッセージの数。

Summary Advts Received from non-pruning-capable device

トランク上で受信された、プルーニングをサポートしていないデバイスからの VTP サマリー メッセージの数。

次に、show vtp status コマンドの出力例を示します。次の表に、この出力で表示される各フィールドについて説明します。

Device> show vtp status
VTP Version capable             : 1 to 3
VTP version running             : 1
VTP Domain Name                 :
VTP Pruning Mode                : Disabled
VTP Traps Generation            : Disabled
Device ID                       : 2037.06ce.3580
Configuration last modified by 192.168.1.1 at 10-10-12 04:34:02
Local updater ID is 192.168.1.1 on interface LIIN0 (first layer3 interface found
)

Feature VLAN:
--------------
VTP Operating Mode                : Server
Maximum VLANs supported locally   : 1005
Number of existing VLANs          : 7
Configuration Revision            : 2
MD5 digest                        : 0xA0 0xA1 0xFE 0x4E 0x7E 0x5D 0x97 0x41
                                    0x89 0xB9 0x9B 0x70 0x03 0x61 0xE9 0x27

表 3. show vtp status のフィールドの説明

フィールド

説明

VTP Version capable

デバイス上で動作できる VTP バージョンを表示します。

VTP Version running

デバイス上で動作中の VTP バージョンを表示します。デフォルトでは、デバイスはバージョン 1 を実行しますが、バージョン 2 に設定することもできます。

VTP Domain Name

デバイスの管理ドメインを特定する名前。

VTP Pruning Mode

プルーニングがイネーブルかまたはディセーブルかを表示します。VTP サーバでプルーニングをイネーブルにすると、管理ドメイン全体でプルーニングが有効になります。プルーニングを使用すると、トラフィックが適切なネットワーク デバイスにアクセスするために使用しなければならないトランク リンクへのフラッディング トラフィックが制限されます。

VTP Traps Generation

VTP トラップをネットワーク管理ステーションに送信するかどうかを表示します。

Device ID

ローカル デバイスの MAC アドレスを表示します。

Configuration last modified

最後に行った設定変更の日付と時刻を表示します。データベースの設定変更の原因となったデバイスの IP アドレスを表示します。

VTP Operating Mode

VTP 動作モード(サーバ、クライアント、またはトランスペアレント)を表示します。

Server:VTP サーバモードのデバイスは VTP に対してイネーブルであり、アドバタイズメントを送信します。スイッチで VLAN を設定できます。このデバイスを使用すると、起動後に、現在の VTP データベース内のすべての VLAN 情報を、NVRAM から復元できます。デフォルトでは、すべてのデバイスが VTP サーバです。

(注)  

 

デバイスが設定を NVRAM に書き込んでいる間に障害を検出し、NVRAM が機能するまでサーバモードに戻ることができない場合、スイッチは VTP サーバモードから VTP クライアントモードに自動的に変わります。

Client:VTP クライアントモードのデバイスは VTP に対してイネーブルであり、アドバタイズメントを送信できますが、VLAN 設定を格納するために十分な不揮発性ストレージがありません。スイッチでは VLAN を設定できません。VTP クライアントが起動すると、VTP クライアントはその VLAN データベースを初期化するアドバタイズを受信するまで、VTP アドバタイズを送信しません。

Transparent:VTP トランスペアレントモードのデバイスは、VTP に対してディセーブルであり、アドバタイズメントの送信や、他のデバイスから送信されたアドバタイズメントの学習を行いません。また、ネットワーク内の他のデバイスの VLAN 設定にも影響しません。デバイスは VTP アドバタイズメントを受信し、アドバタイズメントを受信したトランクポートを除くすべてのトランクポートにこれを転送します。

Maximum VLANs Supported Locally

ローカルにサポートされている VLAN の最大数。

Number of Existing VLANs

既存の VLAN 数。

Configuration Revision

このデバイスの現在のコンフィギュレーション リビジョン番号。

MD5 Digest

VTP 設定の 16 バイト チェックサム。

次の例では、VTP バージョン 3 を実行するデバイスに対する show vtp status コマンドの出力を示します。

Device# show vtp status
VTP Version capable             : 1 to 3
VTP version running             : 3
VTP Domain Name                 : Cisco
VTP Pruning Mode                : Disabled
VTP Traps Generation            : Disabled
Device ID                       : 0cd9.9624.dd80

Feature VLAN:
--------------
VTP Operating Mode                : Off
Number of existing VLANs          : 11
Number of existing extended VLANs : 0
Maximum VLANs supported locally   : 1005

Feature MST:
--------------
VTP Operating Mode                : Transparent

Feature UNKNOWN:
--------------
VTP Operating Mode                : Transparent

switchport priority extend

着信したタグなしフレームのポートプライオリティ、または指定されたポートに接続された IP フォンが受信するフレームのプライオリティを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport priority extend コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

switchport priority extend {cos value | trust}

no switchport priority extend

構文の説明

cos value

PC から受信したか、または指定した Class of Service(CoS)値を持つ接続装置から受信した IEEE 802.1p プライオリティを上書きするよう IP Phone ポートを設定します。指定できる範囲は 0 ~ 7 です。7 が最も高いプライオリティです。デフォルトは 0 です。

trust

PC または接続装置から受信した IEEE 802.1p プライオリティを信頼するように IP Phone のポートを設定します。

コマンド デフォルト

ポートで受信したタグなしフレームには、デフォルト ポート プライオリティは、CoS 値 0 で設定されています。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

音声 VLAN をイネーブルにした場合、デバイスを設定して、Cisco Discovery Protocol(CDP)パケットを送信し、Cisco IP 電話のアクセスポートに接続される装置からデータパケットを送信する方法を IP 電話に指示できます。Cisco IP Phone に設定を送信するには、Cisco IP Phone に接続しているスイッチ ポートの CDP をイネーブルにする必要があります(デフォルトでは、CDP はすべてのデバイスインターフェイスでグローバルにイネーブルです)。

スイッチアクセスポート上で音声 VLAN を設定する必要があります。

音声 VLAN をイネーブルにする前に、mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してデバイス上で Quality of Service(QoS)をイネーブルに設定し、さらに mls qos trust cos インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力してポートの信頼状態を trust に設定しておくことを推奨します。

次の例では、受信した IEEE 802.1p プライオリティを信頼するように、指定されたポートに接続された IP Phone を設定する方法を示します。

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport priority extend trust

設定を確認するには、 show interfaces interface-id switchport 特権 EXEC コマンドを入力します。

switchport trunk

インターフェイスがトランキングモードの場合、トランクの特性を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport trunk コマンドを使用します。トランキング特性をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

switchport trunk {allowed vlan vlan-list | native vlan vlan-id | pruning vlan vlan-list }

no switchport trunk {allowed vlan | native vlan | pruning vlan}

構文の説明

allowed vlan vlan-list

トランキング モードの場合に、このインターフェイス上でタグ付き形式のトラフィックを送受信できる許可 VLAN のリストを設定します。vlan-list の選択については、「使用上のガイドライン」を参照してください。

native vlan vlan-id

インターフェイスが IEEE 802.1Q トランキング モードの場合に、タグなしトラフィックを送受信するようにネイティブ VLAN を設定します。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。

pruning vlan vlan-list

トランキング モードの場合に、VTP プルーニングに適格な VLAN のリストを設定します。vlan-list の選択については、「使用上のガイドライン」を参照してください。

コマンド デフォルト

VLAN 1 は、ポートのデフォルトのネイティブ VLAN ID です。

すべての VLAN リストのデフォルトには、すべての VLAN が含まれます。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

vlan-list の形式は、all | none | [add | remove | except] vlan-atom [,vlan-atom...] です。:

  • all 1 ~ 4094 のすべての VLAN を指定します。これはデフォルトです。このキーワードは、リストのすべての VLAN を同時に設定することを許可しないコマンド上では使用できません。

  • none 空のリストを指定します。特定の VLAN を設定するか、または少なくとも 1 つの VLAN を設定する必要があるコマンドでは、このキーワードを使用できません。

  • add リストを置き換えるのではなく、現在設定されている VLAN に VLAN の定義済みリストを追加します。有効な ID は 1 ~ 1005 です。場合によっては、拡張範囲 VLAN(VLAN ID が 1005 より上)を使用できます。


    (注)  


    許可 VLAN リストに拡張範囲 VLAN を追加できますが、プルーニング適格 VLAN リストには追加できません。


    カンマを使い、連続しない VLAN ID を区切ります。ID の範囲を指定するには、ハイフンを使用します。

  • remove リストを置き換えるのではなく、現在設定されている VLAN から VLAN の定義済みリストを削除します。有効な ID は 1 ~ 1005 です。場合によっては、拡張範囲 VLAN ID を使用できます。


    (注)  


    許可 VLAN リストから拡張範囲 VLAN を削除できますが、プルーニング適格リストからは削除できません。


  • except 定義済み VLAN リスト以外の、計算する必要がある VLAN を示します(指定されている VLAN 以外の VLAN が追加されます)。有効な ID の範囲は 1 ~ 1005 です。カンマを使い、連続しない VLAN ID を区切ります。ID の範囲を指定するには、ハイフンを使用します。

  • vlan-atom は、1 ~ 4094 内の単一の VLAN 番号、または 2 つの VLAN 番号で指定された連続した範囲の VLAN で、小さい方の値を先頭にハイフンで区切ります。

ネイティブ VLAN:

  • IEEE 802.1Q トランク ポートで受信されたすべてのタグなしトラフィックは、ポートに設定されたネイティブ VLAN によって転送されます。

  • パケットの VLAN ID が送信側ポートのネイティブ VLAN ID と同じであれば、そのパケットはタグなしで送信されます。ネイティブ VLAN ID と異なる場合は、スイッチはそのパケットをタグ付きで送信します。

  • native vlan コマンドの no 形式は、ネイティブモード VLAN を、デバイスに適したデフォルト VLAN にリセットします。

許可 VLAN:

  • スパニングツリー ループまたはストームのリスクを減らすには、許可リストから VLAN 1 を削除して個々の VLAN トランク ポートの VLAN 1 をディセーブルにできます。トランク ポートから VLAN 1 を削除した場合、インターフェイスは管理トラフィック(Cisco Discovery Protocol(CDP)、ポート集約プロトコル(PAgP)、Link Aggregation Control Protocol(LACP)、ダイナミック トランキング プロトコル(DTP)、および VLAN 1 の VLAN トランキング プロトコル(VTP))を送受信し続けます。

  • allowed vlan コマンドの no 形式は、リストをデフォルトリスト(すべての VLAN を許可)にリセットします。

トランク プルーニング:

  • プルーニング適格リストは、トランク ポートだけに適用されます。

  • トランク ポートごとに独自の適格リストがあります。

  • VLAN をプルーニングしない場合は、プルーニング適格リストから VLAN を削除します。プルーニング不適格の VLAN は、フラッディング トラフィックを受信します。

  • VLAN 1、VLAN 1002 ~ 1005、および拡張範囲 VLAN(VLAN 1006 ~ 4094)は、プルーニングできません。

次の例では、すべてのタグなしトラフィックを送信するポートのデフォルトとして、VLAN 3 を設定する方法を示します。

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport trunk native vlan 3

次の例では、許可リストに VLAN 1、2、5、および 6 を追加する方法を示します。

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport trunk allowed vlan add 1,2,5,6

次の例では、プルーニング適格リストから VLAN 3 および 10 ~ 15 を削除する方法を示します。

Device(config)# interface gigabitethernet1/0/2
Device(config-if)# switchport trunk pruning vlan remove 3,10-15

設定を確認するには、 show interfaces interface-id switchport 特権 EXEC コマンドを入力します。

switchport voice vlan

ポートに音声 VLAN を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで switchport voice vlan コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

switchport voice vlan { vlan-id | dot1p | none | untagged | name vlan_name}

no switchport voice vlan

構文の説明

vlan-id

音声トラフィックに使用する VLAN。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。デフォルトでは、Cisco IP Phone は IEEE 802.1Q プライオリティ 5 を使用して音声トラフィックを転送します。

dot1p

IEEE 802.1p プライオリティ タギングおよび VLAN 0(ネイティブ VLAN)を使用するように電話機を設定します。デフォルトでは、Cisco IP Phone は IEEE 802.1p プライオリティ 5 を使用して音声トラフィックを転送します。

none

音声 VLAN に関して IP Phone に指示しません。IP Phone のキー パッドから入力された設定を使用します。

untagged

タグなしの音声トラフィックを送信するように IP Phone を設定します。これが IP Phone のデフォルト設定になります。

name vlan_name

(任意)音声トラフィックに使用する VLAN 名を指定します。最大 128 文字を入力できます。

コマンド デフォルト

デフォルトでは、IP Phone を自動設定しません(none)。

デフォルトでは、IP Phone はフレームにタグを付けません。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

レイヤ 2 アクセス ポート上で音声 VLAN を設定する必要があります。

デバイスの Cisco IP 電話に接続しているスイッチポート上の Cisco Discovery Protocol(CDP)をイネーブルにし、Cisco IP 電話に設定情報を送信する必要があります。デフォルトでは、CDP はインターフェイス上でグローバルにイネーブルです。

音声 VLAN をイネーブルにする前に、mls qos グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力してスイッチ上で Quality of Service(QoS)をイネーブルに設定し、さらに mls qos trust cos インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力してポートの信頼状態を trust に設定しておくことを推奨します。

VLAN ID を入力すると、IP Phone は IEEE 802.1Q フレームの音声トラフィックを指定された VLAN ID タグ付きで転送します。デバイスは IEEE 802.1Q 音声トラフィックを音声 VLAN に入れます。

dot1p none 、または untagged を選択した場合、デバイスは指定の音声トラフィックをアクセス VLAN に入れます。

すべての設定で、音声トラフィックはレイヤ 2 の IP precedence 値を運びます。音声トラフィックのデフォルトは 5 です。

音声 VLAN が設定されたインターフェイス上でポート セキュリティをイネーブルにする場合は、ポートの最大セキュア アドレス許容数を 2 に設定します。ポートを Cisco IP Phone に接続する場合は、IP Phone に MAC アドレスが 1 つ必要です。Cisco IP Phone のアドレスは音声 VLAN 上で学習されますが、アクセス VLAN 上では学習されません。1 台の PC を Cisco IP Phone に接続する場合、MAC アドレスの追加は必要ありません。2 台以上の PC を Cisco IP Phone に接続する場合、各 PC に 1 つ、さらに Cisco IP Phone に 1 つ割り当てるよう十分なセキュア アドレスを設定する必要があります。

アクセス VLAN で任意のポート セキュリティ タイプがイネーブルにされた場合、音声 VLAN でダイナミック ポート セキュリティは自動的にイネーブルになります。

音声 VLAN には、スタティック セキュア MAC アドレスを設定できません。

音声 VLAN を設定すると、PortFast 機能が自動的にイネーブルになります。音声 VLAN をディセーブルにしても、PortFast 機能は自動的にディセーブルになりません。

次の例では、最初に VLAN ID と VLAN 名を対応させて、その情報を VLAN データベースに格納し、その後、アクセスモードにあるインターフェイス上の VLAN を設定します(名前を使用)。設定を確認するには、特権 EXEC コマンドで show interfaces interface-id switchport を入力して、Voice VLAN: 行の情報を調べます。

パート 1 - VLAN データベースに入力する


Device# configure terminal
Device(config)# vlan 55
Device(config-vlan)# name test
Device(config-vlan)# end
Device#

パート 2 - VLAN データベースを確認する

Device# show vlan id 55
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
55 test active 
VLAN Type  SAID   MTU  Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2
---- ----- ------ ---- -----  ------ -------- --- -------- ------ ------
55   enet  100055 1500 -      -      -        -   -        0      0
Remote SPAN VLAN
----------------
Disabled
Primary Secondary Type Ports 
------- --------- ----------------- ------------------------------------------

パート 3 - VLAN 名を使用して VLAN をインターフェイスに割り当てる

Device# configure terminal
Device(config)# interface gigabitethernet3/1/1
Device(config-if)# switchport mode access
Device(config-if)# switchport voice vlan name test
Device(config-if)# end
Device#

パート 4 - 設定を確認する

Device# show running-config
interface gigabitethernet3/1/1
Building configuration...
Current configuration : 113 bytes
!
interface GigabitEthernet3/1/1
switchport voice vlan 55
switchport mode access
Switch#

パート 5 - インターフェイス スイッチポートでも確認できる

Device# show interface GigabitEthernet3/1/1 switchport
Name: Gi3/1/1
Switchport: Enabled
Administrative Mode: static access
Operational Mode: static access
Administrative Trunking Encapsulation: dot1q
Operational Trunking Encapsulation: native
Negotiation of Trunking: Off
Access Mode VLAN: 1 (default)
Trunking Native Mode VLAN: 1 (default)
Administrative Native VLAN tagging: enabled
Voice VLAN: 55 (test)
Administrative private-vlan host-association: none
Administrative private-vlan mapping: none
Administrative private-vlan trunk native VLAN: none
Administrative private-vlan trunk Native VLAN tagging: enabled
Administrative private-vlan trunk encapsulation: dot1q
Administrative private-vlan trunk normal VLANs: none
Administrative private-vlan trunk associations: none
Administrative private-vlan trunk mappings: none
Operational private-vlan: none
Trunking VLANs Enabled: ALL
Pruning VLANs Enabled: 2-1001
Capture Mode Disabled
Capture VLANs Allowed: ALL
Unknown unicast blocked: disabled
Unknown multicast blocked: disabled
Appliance trust: none
Device#

vlan

VLAN を追加して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで vlan コマンドを使用します。VLAN を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

vlan vlan-id

no vlan vlan-id

構文の説明

vlan-id

追加および設定する VLAN の ID。指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。1 つの VLAN ID、それぞれをカンマで区切った一連の VLAN ID、またはハイフンを間に挿入した VLAN ID の範囲を入力できます。

コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

最大 256 の VLAN がサポートされます。

通常範囲の VLAN(VLAN ID 1 ~ 1005)や拡張範囲 VLAN(VLAN ID 1006 ~ 4094)を追加するには、vlan vlan-id グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。通常範囲の VLAN の設定情報は常に VLAN データベースに保存されます。この情報を表示するには、show vlan 特権 EXEC コマンドを入力します。VTP バージョン 1 および 2 を使用する場合、拡張範囲 VLAN は VTP によって認識されず、VLAN データベースに追加されません。VTP バージョン 1 およびバージョン 2 を使用する場合は、拡張範囲 VLAN を追加する前に、vtp transparent グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してデバイスを VTP トランスペアレントモードにする必要があります。VTP モードがトランスペアレントである場合、VTP モードとドメイン名およびすべての VLAN 設定は実行コンフィギュレーションに保存されますが、この情報をデバイスのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存することもできます。

VTP バージョン 3 は拡張範囲 VLAN の伝播をサポートしているため、それらを VTP サーバまたはクライアント モードで作成できます。VTP バージョン 1 および 2 で伝播する範囲は、VLAN 1 ~ 1005 だけです。

VLAN および VTP 設定をスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存してデバイスをリブートすると、設定は次のように選択されます。

  • スタートアップ コンフィギュレーションおよび VLAN データベース内の VTP モードがトランスペアレントであり、VLAN データベースとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの VTP ドメイン名が一致する場合は、VLAN データベースが無視され(クリアされ)、スタートアップ コンフィギュレーション ファイル内の VTP および VLAN 設定が使用されます。VLAN データベース内の VLAN データベース リビジョン番号は変更されません。

  • スタートアップ コンフィギュレーション内の VTP モードまたはドメイン名が VLAN データベースと一致しない場合、VLAN ID 1 ~ 1005 のドメイン名、VTP モード、および VTP 設定には VLAN データベース情報が使用されます。

VTP バージョン 1 およびバージョン 2 では、デバイスが VTP トランスペアレントモードではない場合に拡張範囲 VLAN を作成しようとすると、VLAN は拒否され、エラーメッセージが表示されます。

無効な VLAN ID を入力すると、エラー メッセージが表示され、VLAN コンフィギュレーション モードを開始できません。

VLAN ID を指定して vlan コマンドを入力すると、VLAN コンフィギュレーション モードがイネーブルになります。既存の VLAN の VLAN ID を入力すると、新しい VLAN は作成されませんが、その VLAN の VLAN パラメータを変更できます。指定された VLAN は、VLAN コンフィギュレーション モードを終了したときに追加または変更されます。(VLAN 1 ~ 1005 の)shutdown コマンドだけがただちに有効になります。


(注)  


すべてのコマンドが表示されますが、拡張範囲 VLAN でサポートされる VLAN コンフィギュレーション コマンドは remote-span だけです。拡張範囲 VLAN の場合、他のすべての特性はデフォルト ステートのままにしておく必要があります。

次のコンフィギュレーション コマンドを VLAN コンフィギュレーション モードで利用できます。各コマンドの no 形式を使用すると、特性がそのデフォルト ステートに戻ります。

  • are are-number :この VLAN の全ルート エクスプローラ(ARE)ホップの最大数を定義します。このキーワードは、TrCRF VLAN だけに適用されます。指定できる範囲は 0 ~ 13 です。デフォルト値は 7 です。値が入力されない場合、最大数は 0 であると見なされます。

  • backupcrf :バックアップ CRF モードを指定します。このキーワードは、TrCRF VLAN だけに適用されます。

    • enable :この VLAN のバックアップ CRF モード。

    • disable :この VLAN のバックアップ CRF モード(デフォルト)。

  • bridge {bridge-number | type} :論理分散ソース ルーティング ブリッジ、つまり、FDDI-NET、トークンリング NET、および TrBRF VLAN 内で親 VLAN としてこの VLAN を持つすべての論理リングと相互接続するブリッジを指定します。指定できる範囲は 0 ~ 15 です。FDDI-NET、TrBRF、およびトークン リング NET VLAN については、デフォルトのブリッジ番号は 0(ソース ルーティング ブリッジなし)です。type キーワードは、TrCRF VLAN だけに適用され、次のうちのいずれかです。

    • srb :ソースルート ブリッジング。

    • srt :(ソースルート トランスペアレント)ブリッジング VLAN

  • exit :変更を適用し、VLAN データベース リビジョン番号(VLAN 1 ~ 1005)を増加させ、VLAN コンフィギュレーション モードを終了します。

  • media :VLAN メディア タイプを定義します。タイプは次のいずれかになります。


    (注)  


    デバイスがサポートするのは、イーサネットポートだけです。FDDI およびトークンリングメディア固有の特性は、別のデバイスに対する VLAN Trunking Protocol(VTP)グローバル アドバタイズメントに限って設定します。これらの VLAN はローカルに停止されます。
    • ethernet :イーサネット メディア タイプ(デフォルト)。

    • fd-net :FDDI ネットワーク エンティティ タイトル(NET)メディア タイプ。

    • fddi :FDDI メディア タイプ。

    • tokenring :VTP v2 モードがディセーブルの場合は、トークン リング メディア タイプ。VTP バージョン 2(v)モードがイネーブルの場合は、TrCRF。

    • tr-net :VTP v2 モードがディセーブルの場合は、トークン リング ネットワーク エンティティ タイトル(NET)メディア タイプ。VTP v2 モードがイネーブルの場合は、TrBRF メディア タイプ。

    さまざまなメディア タイプで有効なコマンドおよび構文については、下の表を参照してください。

  • mtu mtu-size :最大伝送単位(MTU)(バイト単位のパケット サイズ)を指定します。指定できる範囲は 576 ~ 18190 です。デフォルトは 1500 バイトです。

  • name vlan-name :管理ドメイン内で一意である 1 ~ 32 文字の ASCII 文字列で VLAN に名前を付けます。デフォルトは VLANxxxx です。ここで、xxxx は VLAN ID 番号と同じ 4 桁の数字(先行ゼロを含む)です。

  • no :コマンドを無効にするか、またはデフォルト設定に戻します。

  • parent parent-vlan-id :既存の FDDI、トークンリング、または TrCRF VLAN の親 VLAN を指定しますこのパラメータは、TrCRF が所属する TrBRF を識別するもので、TrCRF を定義するときに必要です。指定できる範囲は 0 ~ 1005 です。デフォルトの親 VLAN ID は、FDDI およびトークンリング VLAN では 0(親 VLAN なし)です。トークンリングおよび TrCRF VLAN の両方で、親 VLAN ID はデータベースにすでに存在していて、トークンリング NET または TrBRF VLAN と関連付けられている必要があります。

  • ring ring-number :FDDI、トークンリング、または TrCRF VLAN の論理リングを定義します。指定できる範囲は 1 ~ 4095 です。トークンリング VLAN のデフォルト値は 0 です。FDDI VLAN には、デフォルト設定はありません。

  • said said-value :IEEE 802.10 に記載されているセキュリティ アソシエーション ID(SAID)を指定します。指定できる ID は、1 ~ 4294967294 です。この数字は、管理ドメイン内で一意である必要があります。デフォルト値は、100000 に VLAN ID 番号を加算した値です。

  • shutdown :VLAN 上で VLAN スイッチングをシャットダウンします。このコマンドはただちに有効になります。他のコマンドは、VLAN コンフィギュレーション モードを終了したときに有効になります。

  • state :VLAN の状態を指定します。

    • active VLAN が稼働中であることを意味します(デフォルト)。

    • suspend VLAN が停止していることを意味します。停止している VLAN はパケットを通過させません。

  • ste ste-number :スパニングツリー エクスプローラ(STE)ホップの最大数を定義します。このキーワードは、TrCRF VLAN だけに適用されます。指定できる範囲は 0 ~ 13 です。デフォルト値は 7 です。

  • stp type :FDDI-NET、トークンリング NET、または TrBRF VLAN のスパニングツリー タイプを定義します。FDDI-NET VLAN の場合、デフォルトの STP タイプは ieee です。トークン リング NET VLAN の場合、デフォルトの STP タイプは ibm です。FDDI およびトークン リング VLAN の場合、デフォルトのタイプは指定されていません。

    • ieee :ソースルート トランスペアレント(SRT)ブリッジングを実行している IEEE イーサネット STP。

    • ibm :ソースルート ブリッジング(SRB)を実行している IBM STP。

    • auto :ソースルート トランスペアレント(SRT)ブリッジング(IEEE)およびソースルート ブリッジング(IBM)の組み合わせを実行している STP。

  • tb-vlan1 tb-vlan1-id および tb-vlan2 tb-vlan2-id :この VLAN にトランスレーショナル ブリッジングが行われている 1 番めおよび 2 番めの VLAN を指定します。トランスレーショナル VLAN は、たとえば FDDI またはトークンリングをイーサネットに変換します。指定できる範囲は 0 ~ 1005 です。値が指定されないと、0(トランスレーショナル ブリッジングなし)と見なされます。

表 4. さまざまなメディア タイプで指定できるコマンドと構文

メディア タイプ

指定できる構文

イーサネット

name vlan-name, media ethernet, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, remote-span, tb-vlan1 tb-vlan1-id, tb-vlan2 tb-vlan2-id

FDDI

name vlan-name, media fddi, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, ring ring-number, parent parent-vlan-id, tb-vlan1 tb-vlan1-id, tb-vlan2 tb-vlan2-id

FDDI-NET

name vlan-name, media fd-net , state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, bridge bridge-number, stp type {ieee | ibm | auto}, tb-vlan1 tb-vlan1-id, tb-vlan2 tb-vlan2-id

VTP v2 モードがディセーブルの場合は、stp type auto. に設定しないでください

Token Ring

VTP v1 モードはイネーブルです。

name vlan-name, media tokenring, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, ring ring-number, parent parent-vlan-id, tb-vlan1 tb-vlan1-id, tb-vlan2 tb-vlan2-id

トークンリング コンセントレータ リレー機能(TrCRF)

VTP v2 モードはイネーブルです。

name vlan-name, media tokenring, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, ring ring-number, parent parent-vlan-id, bridge type {srb | srt}, are are-number, ste ste-number, backupcrf {enable | disable}, tb-vlan1 tb-vlan1-id, tb-vlan2 tb-vlan2-id

トークンリング NET

VTP v1 モードはイネーブルです。

name vlan-name, media tr-net, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, bridge bridge-number, stp type {ieee | ibm}, tb-vlan1 tb-vlan1-id , tb-vlan2 tb-vlan2-id

トークンリング ブリッジ リレー機能(TrBRF)

VTP v2 モードはイネーブルです。

name vlan-name, media tr-net, state {suspend | active}, said said-value, mtu mtu-size, bridge bridge-number, stp type {ieee | ibm | auto}, tb-vlan1 tb-vlan1-id , tb-vlan2 tb-vlan2-id

次の表に、VLAN の設定ルールを示します。

表 5. VLAN 設定ルール

設定

ルール

VTP v2 モードがイネーブルで、TrCRF VLAN メディア タイプを設定している場合

すでにデータベースに存在している TrBRF の親 VLAN ID を指定します。

リング番号を指定します。このフィールドを空白のままにしないでください。

TrCRF VLAN に同じ親 VLAN ID がある場合には一意のリング番号を指定します。1 つのバックアップ コンセントレータ リレー機能(CRF)だけをイネーブルにすることができます。

VTP v2 モードがイネーブルで、TrCRF メディア タイプ以外の VLAN を設定している場合

バックアップ CRF を指定しないでください。

VTP v2 モードがイネーブルで、TrBRF VLAN メディア タイプを設定している場合

ブリッジ番号を指定します。このフィールドを空白のままにしないでください。

VTP v1 モードがイネーブルの場合

VLAN の STP タイプを auto に設定しないでください。

このルールは、イーサネット、FDDI、FDDI-NET、トークンリング、およびトークンリング NET VLAN に適用されます。

トランスレーショナル ブリッジングが必要な VLAN を追加する場合(値は 0 に設定されない)

使用されるトランスレーショナル ブリッジング VLAN ID は、すでにデータベースに存在している必要があります。

(たとえば、イーサネットは FDDI をポイントし、FDDI はイーサネットをポイントするというように)コンフィギュレーションがポイントしているトランスレーショナル ブリッジング VLAN ID にも、トランスレーショナル ブリッジング パラメータの 1 つに元の VLAN へのポインタが含まれている必要があります。

コンフィギュレーションがポイントするトランスレーショナル ブリッジング VLAN ID は、(たとえば、イーサネットはトークンリングをポイントすることができるというように)元の VLAN とは異なるメディア タイプである必要があります。

両方のトランスレーショナル ブリッジング VLAN ID が設定されている場合、(たとえば、イーサネットは FDDI およびトークンリングをポイントすることができるというように)これらの VLAN は異なるメディア タイプである必要があります。

次の例では、デフォルトのメディア特性を持つイーサネット VLAN を追加する方法を示します。デフォルトには VLAN xxxxvlan-name が含まれています。ここで、xxxx は VLAN ID 番号と同じ 4 桁の数字(先行ゼロを含む)です。デフォルトの media は ethernet です。state は active です。デフォルトの said-value は、100000 に VLAN ID を加算した値です。mtu-size 変数は 1500、stp-type は ieee です。exit VLAN コンフィギュレーション コマンドを入力した場合、VLAN がまだ存在していなかった場合にはこれが追加されます。そうでない場合、このコマンドは何も作用しません。

次に、新しい VLANをすべてデフォルトの特性で 作成し、VLAN コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

Device(config)# vlan 200
Device(config-vlan)# exit
Device(config)#

次に、新しい拡張範囲 VLAN をすべてデフォルトの特性で作成して、VLAN コンフィギュレーション モードを開始し、新しい VLAN をデバイスのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存する例を示します。

Device(config)# vtp mode transparent
Device(config)# vlan 2000
Device(config-vlan)# end
Device# copy running-config startup config

設定を確認するには、show vlan 特権 EXEC コマンドを入力します。

vtp(グローバル コンフィギュレーション)

VLAN トランキングプロトコル(VTP)設定の特性を設定するか、または変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで vtp コマンドを使用します。この設定を削除したりデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

vtp {domain domain-name | file filename | interface interface-name [only] | mode {client | off | server | transparent} [mst | unknown | vlan] | password password [hidden | secret] | pruning | version number}

no vtp {file | interface | mode [client | off | server | transparent] [mst | unknown | vlan] | password | pruning | version}

構文の説明

domain domain-name

VTP ドメイン名をスイッチの VTP 管理ドメインを識別する 1 ~ 32 文字の ASCII 文字列で指定します。ドメイン名では大文字と小文字が区別されます。

file filename

VTP VLAN 設定が保存されている Cisco IOS ファイル システム ファイルを指定します。

interface interface-name

このデバイスで更新された VTP ID を提供するインターフェイスの名前を指定します。

only

(任意)VTP IP アップデータとしてこのインターフェイスの IP アドレスだけを使用します。

mode

VTP デバイス モードをクライアント、サーバ、またはトランスペアレントに指定します。

client

スイッチを VTP クライアントモードにします。VTP クライアントモードのスイッチは VTP に対してイネーブルであり、アドバタイズを送信できますが、VLAN 設定を格納するために必要な不揮発性メモリがありません。VTP クライアントでは、VLAN を設定できません。VLAN は、ドメインに含まれる、他のサーバ モードのスイッチで設定します。VTP クライアントが起動すると、VTP クライアントはその VLAN データベースを初期化するアドバタイズを受信するまで、VTP アドバタイズを送信しません。

off

スイッチを VTP オフモードにします。VTP オフモードのスイッチは、トランクポート上で VTP アドバタイズメントを転送しないことを除いて、VTP トランスペアレントデバイスと同様に機能します。

server

スイッチを VTP サーバモードにします。VTP サーバ モードのスイッチは VTP に対してイネーブルであり、アドバタイズを送信します。スイッチでは VLAN を設定できます。スイッチは、再起動後に、不揮発性メモリから現在の VTP データベース内のすべての VLAN 情報を回復できます。

transparent

スイッチを VTP トランスペアレントモードにします。VTP トランスペアレント モードのスイッチは、VTP に対してディセーブルであり、アドバタイズの送信や、他のデバイスから送信されたアドバタイズからの学習を行いません。また、ネットワーク内の他のデバイスの VLAN 設定に影響を与えることはありません。スイッチは VTP アドバタイズを受信し、アドバタイズを受信したトランク ポートを除くすべてのトランク ポートにこれを転送します。

VTP モードがトランスペアレントである場合、モードおよびドメイン名はデバイスの実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。この情報をスイッチのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存するには、copy running-config startup config 特権 EXEC コマンドを入力します。

mst

(任意)マルチ スパニングツリー(MST)VTP データベース(VTP バージョン 3 に限る)にモードを設定します。

unknown

(任意)未知の VTP データベース(VTP バージョン 3 に限る)にモードを設定します。

vlan

(任意)VLAN VTP データベースにモードを設定します。これがデフォルトです(VTP バージョン 3 に限る)。

password password

VTP アドバタイズメントで送信され、受信 VTP アドバタイズメントを確認するための MD5 ダイジェスト計算で使用される 16 バイトの秘密値を生成するための管理ドメイン パスワードを設定します。パスワードは、1 ~ 32 文字の ASCII 文字列です。パスワードでは大文字と小文字が区別されます。

hidden

(任意)パスワード文字列から生成されたキーが VLAN データベース ファイルに保存されることを指定します。hidden キーワードを指定しない場合、パスワード文字列はクリアテキストに保存されます。hidden パスワードを入力した場合、そのパスワードを再入力し、ドメイン内でコマンドを実行する必要があります。このキーワードは、VTP バージョン 3 だけでサポートされています。

secret

(任意)ユーザがパスワードの秘密キーを直接設定できるようにします(VTP バージョン 3 に限る)。

pruning

デバイス上で VTP プルーニングをイネーブルにします。

version number

VTP バージョンをバージョン 1、バージョン 2、またはバージョン 3 に設定します。

コマンド デフォルト

デフォルトのファイル名は flash:vlan.dat です。

デフォルト モードはサーバ モードで、デフォルトのデータベースは VLAN です。

VTP バージョン 3 では、MST データベースのデフォルト モードはトランスペアレントです。

ドメイン名またはパスワードは定義されていません。

パスワードは設定されていません。

プルーニングはディセーブルです。

デフォルトのバージョンはバージョン 1 です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

VTP バージョン 3 がサポートされるのは、スイッチで LAN Base イメージが実行されている場合のみです。

VTP モード、ドメイン名、および VLAN 設定をデバイスのスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存して、デバイスを再起動すると、VTP および VLAN 設定は次の条件によって選択されます。

  • スタートアップ コンフィギュレーションおよび VLAN データベース内の VTP モードがトランスペアレントであり、VLAN データベースとスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの VTP ドメイン名が一致する場合は、VLAN データベースが無視され(クリアされ)、スタートアップ コンフィギュレーション ファイル内の VTP および VLAN 設定が使用されます。VLAN データベース内の VLAN データベース リビジョン番号は変更されません。

  • スタートアップ コンフィギュレーション内の VTP モードまたはドメイン名が VLAN データベースと一致しない場合、VLAN ID 1 ~ 1005 のドメイン名、VTP モード、および VTP 設定には VLAN データベース情報が使用されます。

新規データベースをロードするのに vtp file filename を使用することはできません。これは、既存のデータベースが保存されているファイルの名前を変更するだけです。

VTP ドメイン名を設定するときには、次の注意事項に従ってください。

  • ドメイン名を設定するまで、デバイスは非管理ドメインステートの状態です。非管理ドメインステートの間は、ローカル VLAN 設定に変更が生じても、デバイスは VTP アドバタイズメントを送信しません。デバイスは、トランキングを行っているポートで最初の VTP サマリーパケットを受信した後、または vtp domain コマンドでドメイン名を設定した後で、非管理ドメインステートから抜け出します。装置がサマリー パケットからドメインを受け取る場合は、コンフィギュレーション リビジョン番号が 0 にリセットされます。デバイスが非管理ドメインステートから抜け出したあと、NVRAM をクリアしてソフトウェアをリロードするまで、スイッチがこのステートに再び入るよう設定することはできません。

  • ドメイン名では、大文字と小文字が区別されます。

  • 設定したドメイン名は、削除できません。別のドメインに再度割り当てるしかありません。

VTP モードを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

  • no vtp mode コマンドを使用すると、デバイスを VTP サーバモードに戻すことができます。

  • vtp mode server コマンドは、デバイスがクライアントモードまたはトランスペアレントモードでない場合にエラーを返さないことを除けば、no vtp mode と同じです。

  • 受信デバイスがクライアントモードである場合、クライアントデバイスはその設定を変更して、サーバの設定をコピーします。クライアントモードのデバイスがある場合には、必ずサーバモードのデバイスですべての VTP または VLAN 設定変更を行ってください。サーバモードのデバイスの方が、保持している VTP コンフィギュレーション リビジョン番号が大きいためです。受信デバイスがサーバモードまたはトランスペアレントモードである場合、そのデバイスの設定は変更されません。

  • トランスペアレントモードのデバイスは、VTP に参加しません。トランスペアレントモードのデバイスで VTP または VLAN 設定の変更を行った場合、その変更はネットワーク内の他のデバイスには伝播されません。

  • サーバモードのデバイスで VTP または VLAN 設定を変更した場合、その変更は同じ VTP ドメインのすべてのデバイスに伝播されます。

  • vtp mode transparent コマンドは、ドメインの VTP をディセーブルにしますが、デバイスからドメインを削除しません。

  • VTP バージョン 1 および 2 では、拡張範囲 VLAN を追加したり、VTP および VLAN 情報を実行コンフィギュレーション ファイルに保存したりする場合には、VTP モードはトランスペアレントに設定してください。VTP は拡張範囲 VLAN をクライアントおよびサーバー モードでサポートし、VLAN データベースに保存します。

  • VTP バージョン 1 および 2 では、拡張範囲 VLAN がデバイスで設定され、VTP モードをサーバまたはクライアントに設定しようとした場合、エラーメッセージが表示され、その設定は許可されません。VTP モードは、VTP バージョン 3 で拡張 VLAN を使用することにより変更できます。

  • 拡張範囲 VLAN を追加したり、VTP および VLAN 情報を実行コンフィギュレーション ファイルに保存したりする場合には、VTP モードはトランスペアレントに設定してください。

  • ダイナミック VLAN 作成がディセーブルの場合、VTP に設定できるモードは、サーバ モードまたはクライアント モードのいずれかに限ります。

  • vtp mode off コマンドを使用すると、デバイスをオフに設定します。no vtp mode off コマンドを使用すると、デバイスを VTP サーバモードにリセットします。

VTP パスワードを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

  • パスワードは大文字と小文字が区別されます。パスワードは、同じドメイン内のすべてのデバイスで一致している必要があります。

  • デバイスをパスワードが設定されていない状態に戻す場合は、このコマンドの no vtp password 形式を使用します。

  • hidden および secret キーワードは、VTP バージョン 3 だけでサポートされています。VTP バージョン 2 から VTP バージョン 3 に変換する場合、変換前に hidden または secret キーワードを削除する必要があります。

VTP プルーニングを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

  • VTP プルーニングは、プルーニング適格 VLAN に所属するステーションがない場合、その VLAN の情報を VTP 更新から削除します。

  • VTP サーバでプルーニングをイネーブルにすると、プルーニングは VLAN ID 1 ~ 1005 の管理ドメイン全体でイネーブルになります。

  • プルーニング適格リストに指定された VLAN だけが、プルーニングの対象になります。

  • プルーニングは、VTP バージョン 1 およびバージョン 2 でサポートされています。

VTP バージョンを設定するときには、次の注意事項に従ってください。

  • バージョン 2(v2)モード ステートを切り替えると、ある一定のデフォルト VLAN のパラメータが変更されます。

  • 各 VTP デバイスは他のすべての VTP デバイスの機能を自動的に検出します。VTP バージョン 2 を使用するには、ネットワーク内のすべての VTP デバイスでバージョン 2 がサポートされている必要があります。そうでない場合、VTP バージョン 1 モードで稼働するよう設定する必要があります。

  • ドメイン内のすべてのデバイスが VTP バージョン 2 対応である場合、1 つのデバイスでバージョン 2 を設定すれば、バージョン番号は、VTP ドメイン内の他のバージョン 2 対応デバイスに伝播されます。

  • トークンリング環境で VTP を使用している場合、VTP バージョン 2 もイネーブルである必要があります。

  • Token Ring Bridge Relay Function(TrBRF)または Token Ring Concentrator Relay Function(TrCRF)VLAN メディア タイプを設定している場合には、バージョン 2 を使用してください。

  • トークンリングまたはトークンリング NET VLAN メディア タイプを設定している場合には、バージョン 1 を使用してください。

  • VTP バージョン 3 では、VLAN データベース情報だけでなく、すべてのデータベース VTP 情報がその VTP ドメイン全体に伝播します。

  • VTP バージョン 3 の 2 つのリージョンが、VTP バージョン 1 または VTP バージョン 2 のリージョン経由で通信できるのは、トランスペアレントモードの場合に限られます。

デバイス コンフィギュレーション ファイルにパスワード、プルーニング、およびバージョン コンフィギュレーションを保存することはできません。

次の例では、VTP コンフィギュレーション ストレージのファイル名を vtpfilename に変更する方法を示します。

Device(config)# vtp file vtpfilename

次の例では、デバイス ストレージのファイル名をクリアする方法を示します。

Device(config)# no vtp file vtpconfig
Clearing device storage filename.

次の例では、このデバイスの VTP アップデータ ID を提供するインターフェイスの名前を指定する方法を示します。

Device(config)# vtp interface gigabitethernet

次の例では、デバイスの管理ドメインを設定する方法を示します。

Device(config)# vtp domain OurDomainName

次の例では、デバイスを VTP トランスペアレント モードにする方法を示します。

Device(config)# vtp mode transparent

次の例では、VTP ドメイン パスワードを設定する方法を示します。

Device(config)# vtp password ThisIsOurDomainsPassword

次の例では、VLAN データベースでのプルーニングをイネーブルにする方法を示します。

Device(config)# vtp pruning
Pruning switched ON

次の例では、VLAN データベースのバージョン 2 モードをイネーブルにする方法を示します。

Device(config)# vtp version 2

設定を確認するには、show vtp status 特権 EXEC コマンドを入力します。

vtp(インターフェイス コンフィギュレーション)

ポート単位で VLAN Trunking Protocol(VTP)をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで vtp コマンドを使用します。インターフェイスで VTP をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

vtp

no vtp

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンド デフォルト

なし

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、トランキング モードのインターフェイスでのみ入力してください。

このコマンドは、デバイスが LAN Base イメージ および VTP バージョン 3 を実行している場合にのみサポートされます。

次の例では、インターフェイス上で VTP をイネーブルにする方法を示します。

Device(config-if)# vtp

次の例では、インターフェイス上で VTP をディセーブルにする方法を示します。

Device(config-if)# no vtp

vtp primary

デバイスを VLAN Trunking Protocol(VTP)プライマリサーバとして設定するには、特権 EXEC モードで vtp primary コマンドを使用します。

vtp primary [mst | vlan] [force]

構文の説明

mst

(任意)デバイスをマルチスパニングツリー(MST)機能のプライマリ VTP サーバとして設定します。

vlan

(任意)デバイスを VLAN のプライマリ VTP サーバとして設定します。

force

(任意)プライマリサーバを設定するときにデバイスが競合するデバイスをチェックしないように設定します。

コマンド デフォルト

デバイスは VTP セカンダリサーバです。

コマンド モード

特権 EXEC

コマンド履歴

リリース 変更内容

Cisco IOS Release 15.2(7)E3k

このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

VTP プライマリ サーバはデータベース情報をアップデートし、システム内のすべてのデバイスによって行われるアップデートを送信します。VTP セカンダリ サーバは、プライマリ サーバから受信したアップデートされた VTP のコンフィギュレーションを NVRAM にバックアップすることだけができます。

デフォルトでは、すべてのデバイスはセカンダリ サーバとして起動します。プライマリ サーバのステータスは、管理者がドメイン内のテイクオーバー メッセージを発行する場合のデータベース アップデートのためだけに必要です。プライマリ サーバなしで実用 VTP ドメインを持つことができます。

デバイスがリロードするかドメイン パラメータが変更された場合、プライマリ サーバのステータスは失われます。


(注)  


このコマンドは、デバイスが VTP バージョン 3 を実行している場合にのみサポートされます。


次の例では、デバイスを VLAN のプライマリ VTP サーバとして設定する方法を示します。

Device# vtp primary vlan
Setting device to VTP TRANSPARENT mode.

設定を確認するには、show vtp status 特権 EXEC コマンドを入力します。