MPLS コマンド

autodiscovery

ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)またはラベル配布プロトコル(LDP)で擬似回線メンバが自動検出されるようにレイヤ 2 仮想転送インターフェイス(VFI)を指定するには、レイヤ 2 VFI コンフィギュレーション モードで autodiscovery コマンドを使用します。自動検出を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

autodiscovery bgp signaling {bgp | ldp} [template template-name]

no autodiscovery bgp signaling {bgp | ldp} [template template-name]

Syntax Description

bgp

シグナリングと自動検出に BGP を使用するように指定します。

ldp

シグナリングに LDP を使用するように指定します。

template template-name

自動検出された擬似回線に使用するテンプレートを指定します。

Command Default

レイヤ 2 VFI autodiscovery は無効になっています。

Command Modes

レイヤ 2 VFI コンフィギュレーション(config-vfi)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Amsterdam 17.1.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

レイヤ 2 VFI 自動検出を使用すると、各 VPLS プロバイダーエッジ(PE)デバイスで、同じ VPLS ドメインの一部である他の PE デバイスを検出できます。VPLS 自動検出によって、PE デバイスが追加されたとき、または VPLS ドメインから削除されたときも、自動的に検出されます。

bgp キーワードを指定すると、RFC 4761 に従って、シグナリングと自動検出に BGP が使用されます。

ldp キーワードを指定すると、シグナリングに LDP が使用されます。自動検出には BGP が使用されます。

autodiscovery コマンドを使用すると、デバイスがレイヤ 2 VPN VFI 自動検出コンフィギュレーション モード(config-vfi-autodiscovery)になります。

Examples

次に、BGP で擬似回線メンバが自動検出されるようにレイヤ 2 VFI を有効にし、LDP シグナリングを自動検出に使用するように指定する例を示します。

Device> enable 
Devide# configure terminal
Device(config)# l2vpn vfi context vfi1
Device(config-vfi)# vpn id 100
Device(config-vfi)# autodiscovery bgp signaling ldp
Device(config-vfi-autodiscovery)#

backup peer

疑似回線仮想回線(VC)の冗長ピアを指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードまたは Xconnect コンフィギュレーション モードで backup peer コマンドを使用します。冗長ピアを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

backup peer peer-router-ip-addr vcid [pw-class pw-class-name] [priority value]

no backup peer peer-router-ip-addr vcid

Syntax Description

peer-router-ip-addr

リモート ピアの IP アドレス

vcid

レイヤ制御チャネルの各終端にあるデバイス間の VC の 32 ビット識別情報。

pw-class

(任意)疑似回線タイプを指定します。これが指定されていない場合、擬似回線タイプは親 Xconnect から継承されます。

pw-class-name

(任意)疑似回線クラスの確立時に作成した疑似回線の名前。

priority value

(任意)バックアップ擬似回線が複数存在する場合のバックアップ擬似回線のプライオリティを指定します。値の範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 1 です。

Command Default

冗長ピアは確立されていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)Xconnect コンフィギュレーション(config-if-xconn)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Gibraltar 16.10.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

peer-router-ip-addr 引数と vcid 引数の組み合わせは、デバイス上で一意にする必要があります。

Examples

次に、1 つの冗長ピアを使用するマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Xconnect を設定する例を示します。

Device(config)# interface GigabitEthernet1/0/44
Device(config-if)# xconnect 10.0.0.1 100 encapsulation mpls
Device(config-if-xconn)# backup peer 10.0.0.2 200

encapsulation mpls

データカプセル化方式としてマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)を指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで encapsulation mpls コマンドを使用します。このカプセル化タイプを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

encapsulation mpls

no encapsulation mpls

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Default

このコマンドは、デフォルトではイネーブルです。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、擬似回線インターフェイスのデータカプセル化方式として MPLS を設定する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface pseudowire 100
Device(config-if)# encapsulation mpls

ip multicast mrinfo-filter

マルチキャストルータ情報(mrinfo)要求パケットをフィルタ処理するには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip multicast mrinfo-filter コマンドを使用します。mrinfo 要求のフィルタを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip multicast [vrf vrf-name ] mrinfo-filter access-list

no ip multicast [vrf vrf-name ] mrinfo-filter

Syntax Description

vrf

(任意)マルチキャスト VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをサポートします。

vrf-name

(任意)VRF に割り当てられた名前。

access-list

どのネットワークまたはホストが mrinfo コマンドを使用して、ローカル マルチキャスト デバイスをクエリできるかを判別する IP 標準の番号付けまたは名前付けされたアクセスリスト。

Command Default

デフォルトの動作または値はありません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

ip multicast mrinfo-filter コマンドは、指定されたアクセスリストによって拒否されたすべての送信元からの mrinfo 要求パケットをフィルタ処理します。つまり、アクセス リストが送信元を拒否すると、その送信元の mrinfo 要求は除外されます。ACL によって許可された送信元からの mrinfo 要求は処理が許可されます。

Examples

次に、ネットワーク 192.168.1.1 のすべてのホストからの mrinfo 要求パケットをフィルタ処理し、その他のホストからの要求は許可する例を示します。

ip multicast mrinfo-filter 51
access-list 51 deny 192.168.1.1 
access list 51 permit any

ip multicast-routing

IP マルチキャストルーティングをイネーブルにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで ip multicast-routing コマンドを使用します。IP マルチキャストルーティングをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip multicast-routing [vrf vrf-name ]

no ip multicast-routing [vrf vrf-name ]

Syntax Description

vrf vrf-name

(任意)vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスのための IP マルチキャストルーティングを有効にします。

Command Default

IP マルチキャストルーティングはディセーブルになっています。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)。

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

IP マルチキャスト ルーティングがディセーブルになっている場合、Cisco IOS ソフトウェアはどのマルチキャスト パケットも転送しません。


Note


IPマルチキャストの場合は、IP マルチキャストルーティングを有効にした後に、PIM をすべてのインターフェイスに設定する必要があります。IP マルチキャストルーティングを無効にしても PIM は削除されません。PIM は、インターフェイスの設定から明示的に削除する必要があります。


Examples

次に、IP マルチキャストルーティングをイネーブルにする例を示します。


Device(config)# ip multicast-routing 

次に、特定の VRF の IP マルチキャストルーティングを有効にする例を示します。


Device(config)# ip multicast-routing vrf vrf1

次に、IP マルチキャスト ルーティングをディセーブルにする例を示します。


Device(config)# no ip multicast-routing

l2 vfi autodiscovery

仮想プライベート LAN サービス(VPLS)プロバイダーエッジ(PE)デバイスで同じ VPLS ドメインに属する他の PE デバイスを自動的に検出できるようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで l2 vfi autodiscovery コマンドを使用します。VPLS 自動検出を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

l2 vfi vfi-nameautodiscovery

no l2 vfi vfi-nameautodiscovery

Syntax Description

vfi-name

仮想転送インスタンスの名前を指定します。仮想転送インスタンス(VFI)は、仮想スイッチングインスタンス(VSI)に関連付けられている擬似回線のグループを識別します。

Command Default

レイヤ 2 VFI 自動検出は有効になっていません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

VPLS 自動検出を使用すると、各 VPLS PE デバイスで、同じ VPLS ドメインの一部である他の PE デバイスを検出できます。VPLS 自動検出によって、PE デバイスが追加されたとき、または VPLS ドメインから削除されたときも、自動的に検出されます。

Examples

次に、PE デバイスで VPLS 自動検出を有効にする例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal 
Device(config)# l2 vfi vfi2 autodiscovery

l2 vfi manual

レイヤ 2 仮想転送インスタンス(VFI)を作成して、レイヤ 2 VFI 手動コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで l2 vfi manual コマンドを使用します。レイヤ 2 VFI を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

l2 vfi namemanual

no l2 vfi namemanual

Syntax Description

name

新規レイヤ 2 VFI または既存のレイヤ 2 VFI の名前

Command Default

レイヤ 2 VFI は設定されていません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

VFI は、パケットを 1 つ以上の仮想回線(VC)に転送するために、データプレーン、ソフトウェアベース、またはハードウェアベースで使用されるデータ構造の集合です。コントロール プレーンおよびデータ プレーンの両方によってデータ入力と更新が行われ、コントロール プレーンとデータ プレーンの間でデータ構造体インターフェイスとしても機能します。

レイヤ 2 VFI 手動コンフィギュレーション モードでは、次のパラメータを設定できます。

  • 仮想プライベート LAN サービス(VPLS)ドメインの VPN ID

  • このドメイン内の他の PE デバイスのアドレス

  • ピアごとのトンネルシグナリングおよびカプセル化メカニズムのタイプ

レイヤ 2 VFI 手動コンフィギュレーション モードでは、次のコマンドを使用できます。

  • vpn id vpn-id

  • [no ] neighbor remote-router-id {encapsulation mpls | pw-class pw-name | no-split-horizon }

Examples

次に、レイヤ 2 VFI を作成してレイヤ 2 VFI 手動コンフィギュレーション モードを開始し、VPN ID を設定する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# l2 vfi vfitest1 manual
Device(config-vfi)# vpn id 303

l2vpn vfi context

複数の異なるネットワーク間のレイヤ 2 VPN 仮想転送インターフェイス(VFI)を確立するには、グローバル コンフィギュレーション モードで l2vpn vfi context コマンドを使用します。接続を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

l2vpn vfi context name

no l2vpn vfi context name

Syntax Description

name

VFI コンテキストの名前。

Command Default

レイヤ 2 VPN VFI は確立されていません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

l2vpn vfi context コマンドは、仮想プライベート LAN サービス(VPLS)を設定するためのプロトコル CLI モードの一部として使用されます。このコマンドは、VPLS でコア方向の疑似回線を指定するための VFI を確立します。VFI は、エミュレート LAN インターフェイスが使用されている場合に、VPLS アーキテクチャ モデルのエミュレート LAN または VPLS フォワーダを表します。

Examples

次に、レイヤ 2 VPN VFI コンテキストを確立する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# l2vpn vfi context vfi1

l2vpn xconnect context

レイヤ 2 VPN(L2VPN)クロスコネクトコンテキストを作成して、Xconnect コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コンフィギュレーション モードで l2vpn xconnect context コマンドを使用します。接続を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

l2vpn xconnect context context-name

no l2vpn xconnect context context-name

Syntax Description

context-name

クロスコネクトコンテキストの名前。

Command Default

L2VPN 相互接続は作成されません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

l2vpn xconnect context コマンドは、仮想プライベートワイヤサービス(VPWS)の 2 つのメンバ、つまり接続回線と疑似回線、疑似回線と疑似回線(マルチセグメント疑似回線)、または接続回線と接続回線(ローカル接続)を指定するクロスコネクトコンテキストを定義するために使用します。指定したメンバのタイプ(接続回線インターフェイスまたは疑似回線)に応じて、L2VPN サービスのタイプが自動的に定義されます。

Examples

次に、L2VPN クロスコネクトコンテキストを確立する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# l2vpn xconnect context con1
Device(config-xconnect)# interworking ip

load-balance

疑似回線の負荷分散方式を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで load-balance コマンドを使用します。ロードバランシング メカニズムをデフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

load-balance {flow [ethernet [dst-mac | src-dst-mac | src-mac] | ip [dst-ip | src-dst-ip | src-ip] ] | flow-label {both | receive | transmit}[static [advertise]]}

no load-balance {flow | flow-label}

Syntax Description

flow

疑似回線のフローベースのロードバランシングをイネーブルにします。

ethernet

イーサネット疑似回線フロー分類を指定します。

dst-mac

宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。

src-dst-mac

送信元および宛先ホストの MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。

src-mac

送信元の MAC アドレスに基づいた負荷分散を指定します。

ip

IP 疑似回線フロー分類を指定します。

dst-ip

宛先ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散を指定します。

src-dst-ip

送信元および宛先ホストの IP アドレスに基づいて負荷分散を指定します。

src-ip

送信元ホストの IP アドレスに基づいた負荷分散を指定します。

flow-label

疑似回線のフロー認識型トランスポートをイネーブルにします。

both

両方の方向で疑似回線のフロー認識型トランスポートをイネーブルにします。

receive

受信方向で疑似回線のフロー認識型トランスポートをイネーブルにします。

transmit

送信方向で疑似回線のフロー認識型トランスポートをイネーブルにします。

static

リモートピアからシグナリングがない場合でもフローラベルをイネーブルにします。

advertise

フローラベルのサブタイプ、長さ、値(サブ TLV)を送信します。

Command Default

このコマンドは、デフォルトでディセーブルになっています。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、指定した IP アドレスのコンテキストで疑似回線のフローベースのロードバランシングを設定する例を示します。


Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface pseudowire 17
Device(config-if)# load-balance flow ip 192.168.2.25

mdt log-reuse

データマルチキャスト配信ツリー(MDT)の再利用の記録を有効にするには、VRF コンフィギュレーション モードまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt log-reuse コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt log-reuse

no mdt log-reuse

Syntax Description

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

Command Default

このコマンドはディセーブルです。

Command Modes

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)

VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

mdt log-reuse コマンドは、データ MDT が再利用されるたびに Syslog メッセージを生成します。

mdt log-reuse コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt log-reuse コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

Examples

次に、MDT の再利用のログを有効にする例を示します。


mdt log-reuse

mdt default

バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)ルーティングおよび転送(VRF)のデフォルトのマルチキャスト配信ツリー(MDT)グループを設定するには、VRF コンフィギュレーションまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt default コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt default group-address

no mdt default group-address

Syntax Description

group-address

デフォルト MDT グループの IP アドレス同じグループ アドレスで設定されるプロバイダーエッジ(PE)デバイスはグループのメンバになるため、このアドレスはコミュニティの ID として機能し、これによってプロバイダーエッジルータ間で相互にパケットを送受信できるようになります。

Command Default

このコマンドはディセーブルです。

Command Modes

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)

VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

デフォルト MDT グループは、同じ VPN に属するすべての PE デバイスに設定された同じグループである必要があります。

Source Specific Multicast(SSM; 送信元特定マルチキャスト)がデフォルト MDT のプロトコルとして使用されている場合、送信元 IP アドレスは、Border Gateway Protocol(BGP)セッションの送信元に使用されるアドレスです。

このコマンドによって、トンネル インターフェイスが作成されます。デフォルトでは、トンネル ヘッダーの宛先アドレスは、 group-address 引数です。

mdt default コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt default コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

Examples

次に、Protocol Independent Multicast(PIM)SSM をバックボーンに設定する例を示します。そのため、デフォルト グループとデータ MDT グループは、IP アドレスの SSM 範囲内に設定されています。VPN の内部では、PIM スパースモード(PIM-SM)が設定され、Auto-RP アナウンスのみが受け入れられます。


ip vrf vrf1
 rd 1000:1
 mdt default 236.1.1.1
 mdt data 228.0.0.0 0.0.0.127 threshold 50
 mdt data threshold 50
 route-target export 1000:1
 route-target import 1000:1
!
!

mdt data

データマルチキャスト配信ツリー(MDT)プールで使用されるアドレス範囲を指定するには、VRF コンフィギュレーション モードまたは VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで mdt data コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mdt data threshold kb/s

no mdt data threshold kb/s

Syntax Description

threshold kb/s

(任意)帯域幅しきい値をキロビット/秒(kb/s)単位で定義します。範囲は 1 ~ 4294967 です。

Command Default

データ MDT プールは設定されていません。

Command Modes

VRF アドレス ファミリ コンフィギュレーション(config-vrf-af)

VRF コンフィギュレーション(config-vrf)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

データ MDT には、MVPN ごとに最大 256 のマルチキャスト グループを含めることができます。データ MDT の作成に使用されるマルチキャスト グループは、設定済み IP アドレスのプールからダイナミックに選択されます。

データ MDT プールで使用されるアドレス範囲を指定するには、 mdt data コマンドを使用します。しきい値は、kb/s 単位で指定されます。オプションの list キーワードと access-list 引数を使用して、データ MDT プールで使用する (S, G) MVPN エントリを定義できます。これによって、データ MDT プールの作成は、access-list 引数に指定されたアクセスリストで定義された特定の (S, G) MVPN エントリにさらに限定されます。

mdt data コマンドには、ip vrf グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用してアクセスできます。また、mdt data コマンドには、vrf definition グローバル コンフィギュレーション コマンドに続けて address-family ipv4 VRF コンフィギュレーション コマンドを使用することでもアクセスできます。

Examples

次に、MDT データ プールのグループ アドレスの範囲を設定する例を示します。500 kb/s のしきい値が設定されています。つまり、マルチキャスト ストリームが 1 kb/s を超えると、データ MDT が作成されます。


ip vrf vrf1
 rd 1000:1
 route-target export 10:27
 route-target import 10:27
 mdt default 236.1.1.1
 mdt data 228.0.0.0 0.0.0.127 threshold 500 list 101
!
.
.
.
!
ip pim ssm default
ip pim vrf vrf1 accept-rp auto-rp
!

member (l2vpn vfi)

ポイントツーポイントレイヤ 2 VPN 仮想転送インターフェイス(VFI)接続を形成するデバイスを指定するには、レイヤ 2 VFI コンフィギュレーション モードで member コマンドを使用します。デバイスを切断するには、このコマンドの no 形式を使用します。

member {ip-address [vc-id] {encapsulation mpls | template name} | pseudowire pw-int-number [ip-address [vc-id ] {encapsulation mpls | template name}]}

no member {ip-address [vc-id ] {encapsulation mpls | template name} | pseudowire pw-int-number [ip-address [vc-id] {encapsulation mpls | template name}]}

Syntax Description

ip-address

VFI ネイバーの IP アドレス。

vc-id

(任意)仮想回線(VC)ID。

encapsulation mpls

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)をカプセル化タイプとして指定します。

template name

テンプレート名を指定します。

pseudowire pw-int-number

疑似回線インターフェイス番号を指定します。

Command Default

ポイントツーポイントレイヤ 2 VPN VFI 接続を形成するデバイスは指定されていません。

Command Modes

レイヤ 2 VFI コンフィギュレーション(config-vfi)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

この member コマンドのインスタンスは、仮想プライベート LAN サービス(VPLS)を設定するためのプロトコル CLI モードの一部として使用されます。

Examples

次に、仮想プライベート LAN サービス(VPLS)を設定するためのプロトコル CLI モードの一部としてレイヤ 2 VPN VFI 接続を設定する例を示します。:

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# l2vpn vfi context vfi1
Device(config-vfi)# member 10.10.10.10 1 encapsulation mpls

member pseudowire

レイヤ 2 VPN(L2VPN)クロスコネクトを形成する疑似回線インターフェイスを指定するには、Xconnect コンフィギュレーション モードで member pseudowire コマンドを使用します。疑似回線インターフェイスを切断するには、このコマンドの no 形式を使用します。

member pseudowire interface-number [ip-address vc-id {encapsulation mpls | template template-name}] [group group-name [priority number]]

no member pseudowire interface-number

Syntax Description

interface-number

インターフェイス番号。

ip-address

ピアの IP アドレス。

vcid

仮想回線(VC)ID。範囲は 1 ~ 4294967295 です。

encapsulation mpls

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)をデータカプセル化方式として指定します。

template template-name

(任意)カプセル化およびプロトコルの設定に使用するテンプレートを指定します。最大文字サイズは 32 です。

group group-name

(任意)クロスコネクトメンバの冗長性グループ名を指定します。

priority number

(任意)クロスコネクトメンバの優先順位を指定します。指定できる範囲は 0 ~ 16です。最も高い優先順位は 0 です。最も低い優先順位は 16 です。

Command Default

L2VPN クロスコネクトを形成するデバイスは指定されていません。

Command Modes

Xconnect コンフィギュレーション(config-xconnect)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

member コマンドは、仮想プライベートワイヤサービス(VPWS)、マルチセグメント疑似回線、またはローカル接続サービスの 2 つのメンバを指定します。VPWS のメンバは、一方が接続回線でもう一方が疑似回線インターフェイスです。マルチセグメント疑似回線のメンバは、両方が疑似回線インターフェイスです。ローカル接続のメンバは、両方がアクティブインターフェイスです。

疑似回線インターフェイスとピア情報の両方が指定されている場合、pseudowire コマンドで指定された interface-number 引数を使用してインターフェイスが動的に作成されます。

メンバが属する 2 つのグループを指定するにはグループ名を設定します。

複数の冗長メンバがある場合は、優先順位に基づいてアクティブメンバを選択できるように各メンバの優先順位を設定します。メンバのデフォルトの優先順位は 0(最も高い)です。

設定できるグループは 2 つだけで、一方のグループに最大 4 つ、もう一方のグループに 1 つだけメンバを含めることができます(1 つのメンバがアクティブ冗長性、残りの 3 つがバックアップ冗長性)。グループ名が指定されていない場合、L2VPN クロスコネクトコンテキストで設定できるメンバは 2 つだけです。

Examples

次に、疑似回線を接続回線タイプとして指定する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# l2vpn xconnect context con1
Device(config-xconnect)# member pseudowire 17

mpls label range

パケットインターフェイス上のマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)で使用できるローカルラベルの範囲を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls label range コマンドを使用します。プラットフォームをデフォルトの設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls label range minimum-value maximum-value [static minimum-static-value maximum-static-value]

no mpls label range

Syntax Description

minimum-value

ラベル スペースで許容される最小のラベルの値。デフォルトは 16 です。

maximum-value

ラベル スペースで許容される最大のラベルの値。デフォルトはプラットフォームによって異なります。

static

(任意)スタティック ラベル割り当てに使用するローカル ラベルのブロックを予約します。static キーワードと minimum-static-value maximum-static-value 引数を省略すると、スタティック割り当て用にラベルは予約されません。

minimum-static-value

(任意)スタティック ラベル割り当ての最小値。デフォルト値はありません。

maximum-static-value

(任意)スタティック ラベル割り当ての最大値。デフォルト値はありません。

Command Default

プラットフォームのデフォルト値が使用されます。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

ラベル 0 ~ 15 は IETF によって予約されており(詳細については、RFC 3032「MPLS Label Stack Encoding」を参照)、mpls label range コマンドで指定する範囲に含めることはできません。コマンドに 0 を入力すると、コマンドが認識されなかったコマンドであることを示すメッセージが表示されます。

mpls label range コマンドで定義されたラベル範囲は、(ダイナミック ラベル スイッチング、MPLS、MPLS トラフィック エンジニアリング、MPLS バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)などの)ローカルラベルを割り当てるすべての MPLS アプリケーションによって使用されます。

Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)などのラベル配布プロトコルを使用して、16 ~ 1048575 の汎用的なラベル範囲をダイナミック割り当て用に予約できます。

スタティック割り当て用にラベルを予約するには、オプションの static キーワードを指定します。MPLS スタティック ラベル機能では、スタティック割り当て用のラベルの範囲を設定する必要があります。スタティック バインディングは現在のスタティック範囲からのみ設定できます。スタティック範囲が設定されていないか、使い果たされている場合は、スタティック バインディングを設定できません。

ラベル値の範囲は、16 ~ 4096 です。最大値のデフォルトは、4096 です。たとえば、スタティック ラベル スペースを 16 ~ 100、ダイナミック ラベル スペースを 101 ~ 4096 のように分割することができます。

最小スタティック ラベル値の上限と下限がヘルプ ラインに表示されます。

Examples

たとえば、ダイナミックラベルの最小値を 16、最大値を 100 に設定すると、ヘルプラインには次のように表示されます。


Device(config)# mpls label range 16 100 static ?
<100>  Upper Minimum static label value
<16>         Lower Minimum static label value
Reserved Label Range  --> 0    to 15
Available Label Range --> 16   to 4096
Static Label Range    --> 16   to 100
Dynamic Label Range   --> 101  to 4096

次に、スタティック範囲を 16 ~ 100 に設定する例を示します。下部の最小スタティック ラベル スペースが使用できない場合、最小値の下限はヘルプ ラインに表示されません。


Device(config)# mpls label range 16 100 static ?
  <16-100>  static label value range

次に、ローカル ラベル スペースのサイズを設定する例を示します。この例では、最小スタティック値が 200 に、最大スタティック値が 4000 に設定されています。


Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Device(config)# mpls label range 200 4000
Device(config)#

現在の範囲に重複する新しい範囲を指定すると(たとえば、新しい範囲の最小スタティック値を 16、最大スタティック値を 1000 に設定する)、新しい範囲が即座に有効になります。

次に、ダイナミック ローカル ラベル スペースの最小スタティック値を 100、最大スタティック値を 1000 に設定し、スタティック ラベル スペースの最小スタティック値を 16、最大スタティック値を 99 に設定する例を示します。


Device(config)# mpls label range 100 1000 static 16 99
Device(config)#

リロード後に実行される show mpls label range コマンドの次の出力では、設定された範囲が有効になっていることが示されます。


Device# show mpls label range 	
Downstream label pool: Min/Max label: 100/1000
Range for static labels: Min/Max/Number: 16/99

次に、ラベル範囲をデフォルト値に戻す例を示します。


Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Device(config)# no mpls label range 
Device(config)# end

mpls label protocol(インターフェイス コンフィギュレーション)

インターフェイスの Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)を指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで mpls label protocol コマンドを使用します。インターフェイスから LDP を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls label protocol ldp

no mpls label protocol ldp

Syntax Description

ldp

LDP がインターフェイスで使用されるように指定します。

Command Default

インターフェイスにプロトコルが明示的に設定されていない場合は、プラットフォームに設定された LDP が使用されます。プラットフォームの LDP を設定するには、グローバルの mpls label protocol コマンドを使用します。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

2 つのラベル スイッチ ルータ(LSR)を接続するリンクのラベル配布用のセッションを正常に確立するには、LSR のリンク インターフェイスが同じ LDP を使用するように設定されている必要があります。2 つの LSR を接続する複数のリンクがある場合は、2 つの LSR に接続しているすべてのリンク インターフェイスが同じプロトコルを使用するように設定されている必要があります。

Examples

次に、LDP をインターフェイスのラベル配布プロトコルとして確立する例を示します。


Device(config-if)# mpls label protocol ldp

mpls label protocol(グローバル コンフィギュレーション)

プラットフォームの Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)を指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls label protocol コマンドを使用します。デフォルト LDP に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls label protocol ldp

no mpls label protocol ldp

Syntax Description

ldp

LDP をデフォルトのラベル配布プロトコルとすることを指定します。

Command Default

LDP がデフォルトのラベル配布プロトコルです。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

global mpls label protocol ldp コマンドまたは interface mpls label protocol ldp コマンドのどちらも使用されていない場合は、すべてのラベル配布セッションで LDP が使用されます。

Examples

次のコマンドは、LDP をプラットフォームのラベル配布プロトコルとして確立します。


Device(config)# mpls label protocol ldp

mpls ldp logging neighbor-changes

ラベル配布プロトコル(LDP)セッションがダウンしたときにシステムエラーロギング(syslog)メッセージを生成するには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls ldp logging neighbor-changes コマンドを使用します。syslog メッセージの生成をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls ldp logging neighbor-changes

no mpls ldp logging neighbor-changes

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Default

デフォルトでは、ロギングはイネーブルです。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

mpls ldp logging neighbor-changes コマンドは、LDP セッションがダウンしたときに syslog メッセージを生成するために使用します。このコマンドにより、LDP ネイバーに関する VRF 情報と LDP セッションがダウンした理由も提供されます。LDP セッションがダウンする理由には、次のようなものがあります。

  • LDP が設定によってグローバルに無効にされた。

  • LDP がインターフェイスで無効にされた。

Examples

次に、LDP セッションがダウンしたときに syslog メッセージを生成する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# mpls ldp logging neighbor-changes

次の出力は、ネイバー 192.168.1.100:0 との LDP セッションがダウンしてアップしたときのログエントリを示しています。セッションがダウンした理由は検出ホールドタイマーの期限切れです。ネイバーの VRF テーブル識別子は 1 です。


2d00h: %LDP-5-NBRCHG: LDP Neighbor 192.168.1.100:0 (1) is DOWN (Disc hold timer expired)
2d00h: %LDP-5-NBRCHG: LDP Neighbor 192.168.1.100:0 (1) is UP

mpls ip(インターフェイス コンフィギュレーション)

特定のインターフェイスの通常のルーテッドパスでの IPv4 パケットおよび IPv6 パケットのマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)フォワーディングを有効にするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで mpls ip コマンドを使用します。この設定を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls ip

no mpls ip

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Default

インターフェイスの通常のルーテッド パスで IPv4 パケットおよび IPv6 パケットを MPLS フォワーディングする機能は無効になっています。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

通常のルーテッド パスで IPv4 パケットおよび IPv6 パケットを MPLS フォワーディングする機能は、ダイナミック ラベル スイッチングとも呼ばれます。プラットフォームでダイナミック ラベル スイッチングがイネーブルになっている場合、インターフェイス上でこのコマンドを実行すると、ネイバー探索 HELLO メッセージの定期送信によりインターフェイスでラベル配布が開始されます。インターフェイスを経由してルーティングされる宛先の出ラベルがわかっている場合、宛先のパケットにその出ラベルが付され、インターフェイスを経由してフォワーディングされます。

このコマンドの no 形式を使用すると、インターフェイスを経由してルーティングされるパケットはラベルなしで送信されます。また、インターフェイスのラベル配布も終了します。しかし、このインターフェイスを使用するリンクステート パケット(LSP)トンネルを経由するラベル付きパケットの送信が、コマンドの no 形式による影響を受けることはありません。

Examples

次に、イーサネット インターフェイスでラベル スイッチングを有効にする例を示します。


Device(config)# configure terminal
Device(config-if)# interface TenGigabitEthernet1/0/3
Device(config-if)# mpls ip

次に、Cisco Catalyst スイッチの指定された VLAN インターフェイス(SVI )でラベル スイッチングを有効にする例を示します。


Device(config)# configure terminal
Device(config-if)# interface vlan 1
Device(config-if)# mpls ip

mpls ip(グローバル コンフィギュレーション)

プラットフォームの通常のルーテッドパスでの IPv4 および IPv6 パケットのマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)転送を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls ip コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls ip

no mpls ip

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Default

プラットフォームの通常のルーテッド パスでの IPv4 および IPv6 パケットのラベル スイッチングは有効になっています。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

通常のルーテッド パスでの IPv4 および IPv6 パケットの MPLS 転送(ダイナミック ラベル スイッチングと呼ばれることもある)は、このコマンドによって有効になります。ダイナミック ラベル スイッチングを実行するように指定されたインターフェイスには、そのインターフェイス用およびプラットフォーム用にこのスイッチング機能がイネーブルになっていなければなりません。

このコマンドの no 形式は、インターフェイスの設定に関係なく、すべてのプラットフォーム インターフェイスのダイナミック ラベル スイッチングを停止します。また、ダイナミック ラベル スイッチングのためのラベルの配信も停止します。ただし、このコマンドの no 形式は、ラベル スイッチ パス(LSP)トンネルを介してのラベルの付いたパケットの送信には影響しません。

Examples

次に、プラットフォームのダイナミック ラベル スイッチングをディセーブルにし、プラットフォームのすべてのラベル配信を停止させる例を示します。


Device(config)# no mpls ip

mpls ip default-route

IP デフォルトルートに関連付けられたラベルの配信を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls ip default-route コマンドを使用します。

mpls ip default-route

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Default

IP デフォルト ルートのラベルの配信はありません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

mpls ip default-route コマンドを使用する前に、ダイナミック ラベル スイッチング(つまり、ルーティングプロトコルに基づくラベルの配信)を有効にする必要があります。

Examples

次に、IP デフォルト ルートに関連付けられたラベルの配信を有効にする例を示します。


Device# configure terminal
Device(config)# mpls ip
Device(config)# mpls ip default-route

neighbor(MPLS)

レイヤ 2 VPN(L2VPN)疑似回線のピア IP アドレスと仮想回線(VC)ID 値を指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで neighbor コマンドを使用します。L2VPN 疑似回線のピア IP アドレスと VC ID 値を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

neighbor peer-address vcid-value

no neighbor

Syntax Description

peer-address

プロバイダーエッジ(PE)ピアの IP アドレス。

vcid-value

VC ID 値。範囲は 1 ~ 4294967295 です。

Command Default

疑似回線のピアアドレスと VC ID 値は指定されていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

疑似回線が機能するように設定するには、neighbor コマンドを設定する必要があります。

Examples

次に、ピア IP アドレス 10.1.2.3 と VC ID 値 100 を指定する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface pseudowire 100
Device(config-if)# neighbor 10.1.2.3 100

show ip pim mdt send

使用中のデータマルチキャスト配信ツリー(MDT)グループを表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt send コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt send

Syntax Description

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスによって使用されているデータ MDT グループを表示します。

Command Modes

特権 EXEC

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

指定された MVRF によって使用されているデータ MDT グループを表示するには、このコマンドを使用します。

Examples

次に、show ip pim mdt send コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vpn8 mdt send
MDT-data send list for VRF:vpn8
  (source, group)                     MDT-data group      ref_count
  (10.100.8.10, 225.1.8.1)            232.2.8.0           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.2)            232.2.8.1           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.3)            232.2.8.2           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.4)            232.2.8.3           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.5)            232.2.8.4           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.6)            232.2.8.5           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.7)            232.2.8.6           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.8)            232.2.8.7           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.9)            232.2.8.8           1
  (10.100.8.10, 225.1.8.10)           232.2.8.9           1

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 1. show ip pim mdt send のフィールドの説明

フィールド

説明

source, group

このルータがデータ MDT に切り替えた送信元とグループのアドレス

MDT-data group

これらのデータ MDT が送信されるマルチキャスト アドレス

ref_count

このデータ MDT を再利用している (S, G) ペアの数

show ip pim mdt receive

プロバイダーエッジ(PE)ルータから受信したデータマルチキャスト配信ツリー(MDT)グループマッピングを表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt receive コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt receive [detail]

Syntax Description

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスのデータ MDT マッピングを表示します。

detail

(任意)受信されたデータ MDT アドバタイズメントの詳細な説明を表示します。

Command Modes

特権 EXEC

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

ルータがデフォルトの MDT からデータ MDT に切り替えるときには、VRF 送信元、グループ ペア、およびトラフィックが送信されるグローバル マルチキャスト アドレスをアドバタイズします。リモート ルータがこのデータを受信する場合は、このグローバル アドレス マルチキャスト グループに加入します。

Examples

次に、さらに情報を取得するために detail キーワードを使用した show ip pim mdt receive コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vpn8 mdt receive detail
Joined MDT-data groups for VRF:vpn8
group:172.16.8.0 source:10.0.0.100 ref_count:13
(10.101.8.10, 225.1.8.1), 1d13h/00:03:28/00:02:26, OIF count:1, flags:TY
(10.102.8.10, 225.1.8.1), 1d13h/00:03:28/00:02:27, OIF count:1, flags:TY

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 2. show ip pim mdt receive のフィールドの説明

フィールド

説明

group:172.16.8.0

データ MDT を作成したグループ

source:10.0.0.100

データ MDT を作成した VRF 送信元

ref_count:13

このデータ MDT を再利用している (S, G) ペアの数

OIF count:1

このマルチキャスト データを転送しているインターフェイスの数

flags:

エントリに関する情報です。

  • A:候補となる Multicast Source Discovery Protocol(MSDP)アドバタイズメント

  • B:双方向グループ

  • D:デンス

  • C:接続済み

  • F:登録フラグ

  • I:受信した送信元固有のホスト レポート

  • J:最短パス送信元ツリー(SPT)の結合

  • L:ローカル

  • M:MSDP が作成したエントリ

  • P:プルーニング済み

  • R:RP ビットが設定済み

  • S:スパース

  • s:Source Specific Multicast(SSM)グループ

  • T:SPT ビット セット

  • X:プロキシ結合タイマーの実行中

  • U:URL Rendezvous Directory(URD)

  • Y:結合された MDT データ グループ

  • y:MDT データ グループに送信中

  • Z:マルチキャスト トンネル

show ip pim mdt history

再利用されているデータマルチキャスト配信ツリー(MDT)グループの履歴に関する情報を表示するには、特権 EXEC モードで show ip pim mdt history コマンドを使用します。

show ip pim vrf vrf-name mdt history interval minutes

Syntax Description

vrf vrf-name

vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト VPN(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンス用に再利用されているデータ MDT グループの履歴を表示します。

interval minutes

再利用されているデータ MDT グループの履歴について情報を表示する間隔(分単位)を指定します。範囲は 1 ~ 71512 分(7 週間)です。

Command Modes

特権 EXEC

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

show ip pim mdt history コマンドの出力には、interval キーワードと minutes 引数で指定された間隔の再利用された MDT データグループの履歴が表示されます。間隔は過去から現在まで、つまり、minutes 引数に指定された時間からコマンドが実行された時間までです。

Examples

次に、show ip pim mdt history コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim vrf vrf1 mdt history interval 20
   MDT-data send history for VRF - vrf1 for the past 20 minutes
MDT-data group        Number of reuse
     10.9.9.8           3
     10.9.9.9           2

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 3. show ip pim mdt history のフィールドの説明

フィールド

説明

MDT-data group

情報が表示されている MDT データ グループ。

Number of reuse

このグループで再利用されたデータ MDT の数。

show ip pim mdt bgp

マルチキャスト配信ツリー(MDT)のデフォルト グループのルート識別子(RD)の Border Gateway Protocol(BGP)アドバタイズメントに関する詳細を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip pim mdt bgp コマンドを使用します。

show ip pim [vrf vrf-name ] mdt bgp

Syntax Description

vrf vrf-name

(任意)vrf-name 引数に指定されたマルチキャスト バーチャル プライベート ネットワーク(MVPN)ルーティングおよび転送(MVRF)インスタンスに関連付けられた MDT デフォルト グループの RD の BGP アドバタイズメントに関する情報を表示します。

Command Modes

ユーザ EXEC

特権 EXEC

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

MDT デフォルト グループの RD の詳細な BGP アドバタイズメントを表示するには、このコマンドを使用します。

Examples

次に、 show ip pim mdt bgp コマンドの出力例を示します。


Device# show ip pim mdt bgp
MDT-default group 232.2.1.4
 rid:10.1.1.1 next_hop:10.1.1.1

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 4. show ip pim mdt bgp のフィールドの説明

フィールド

説明

MDT-default group

このルータにアドバタイズされた MDT デフォルト グループ。

rid:10.1.1.1

アドバタイズしたルータの BGP ルータ ID。

next_hop:10.1.1.1

アドバタイズメントに含まれていた BGP ネクスト ホップ アドレス。

show mpls label range

パケットインターフェイスで使用可能なローカルラベルの範囲を表示するには、特権 EXEC モードで show mpls label range コマンドを使用します。

show mpls label range

Syntax Description

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

Command Modes

特権 EXEC

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

mpls label range コマンドを使用して、デフォルトの範囲とは異なるローカルラベルの範囲を設定できます。show mpls label range コマンドでは、現在使用中のラベル範囲と、スイッチの次のリロード後に使用されるラベル範囲の両方が表示されます。

Examples

次に、最初のラベル範囲にオーバーラップしないラベル範囲を設定するために mpls label range コマンドを使用する前と後で、show mpls label range コマンドを使用した場合の出力例を示します。


Device# show mpls label range 
Downstream label pool: Min/Max label: 16/100
Device# configure terminal
Device(config)# mpls label range 101 4000
Device(config)# exit
Device# show mpls label range
Downstream label pool: Min/Max label: 101/4000

show mpls ldp bindings

show mpls ldp bindings コマンドが導入されました。ラベル情報ベース(LIB)の内容を表示します。

show mpls ldp bindings[ all| vrf vrf-name ] [ brief] [ summary]

Syntax Description

all

LDP で設定されたすべての VRF を表示します。

vrf vrf-name

指定した VRF の VRF 情報を表示します。

brief

指定された LDP 対応インターフェイスに関する簡潔な情報を表示します。

summary

LDP ディスカバリに関するサマリー情報を表示します。

Command Modes

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show mpls ldp bindings brief コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp bindings brief
Fri Mar  9 17:39:27.358 UTCs
Prefix              Local      Advertised  Remote Bindings
                    Label        (peers)       (peers)
------------------  ---------  ----------  ---------------
0.0.0.0/0           ImpNull             2                0
1.1.1.1/32          ImpNull             2                2
1.2.3.0/24          -                   0                2
3.3.3.3/32          24054               2                2
4.4.4.4/32          24050               2                2
5.5.5.5/32          24051               2                2
5.7.0.0/16          ImpNull             2                0
5.8.0.0/16          -                   0                2
5.11.0.0/16         24002               2                0
6.6.6.6/32          24055               2                2
10.5.1.0/24         ImpNull             2                0
10.105.0.0/16       24003               2                0
11.11.11.0/24       ImpNull             2                0
12.12.12.2/32       ImpNull             2                0
14.0.0.0/16         -                   0                2
20.20.20.0/24       ImpNull             2                2
30.30.30.0/24       ImpNull             2                2
56.2.1.0/24         ImpNull             2                0
86.0.0.1/32         ImpNull             2                0
100.0.0.0/16        ImpNull             2                0
100.0.0.1/32        ImpNull             2                0
110.1.1.1/32        -                   0                2
120.1.1.1/32        -                   0                2
202.153.0.0/16      24005               2                0
202.153.144.25/32   24004               2                2

次に、show mpls ldp bindings summary コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp bindings summary
Fri Mar  9 17:39:22.572 UTC
LIB Summary:
  Total Prefix   : 25
  Revision No    : Current:92, Advertised:92
  Local Bindings : 20
      NULL    : 12 (implicit:12, explicit:0)
      Non-NULL: 8 (lowest:24002, highest:24055)
  Remote Bindings: 26

show mpls ldp discovery

show mpls ldp discovery コマンドが導入されました。LDP ディスカバリプロセスのステータスを表示します。

show mpls ldp discovery[ all| vrf vrf-name ] [ brief] [ summary]

Syntax Description

all

LDP で設定されたすべての VRF を表示します。

vrf vrf-name

指定した VRF の VRF 情報を表示します。

brief

指定された LDP 対応インターフェイスに関する簡潔な情報を表示します。

summary

LDP ディスカバリに関するサマリー情報を表示します。

Command Modes

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show mpls ldp discovery brief コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp discovery brief

Fri Mar  9 17:39:00.536 UTC

Local LDP Identifier: 1.1.1.1:0

Discovery Source     VRF Name             Peer LDP Id          Holdtime Session
-------------------- -------------------- -------------------- -------- -------
Te0/1/1/10           default              4.4.4.4:0               15       Y
Te0/1/1/12           default              3.3.3.3:0               15       Y
Tgt:87.0.0.1         default              -                       -        N

次に、show mpls ldp discovery summary コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp discovery summary
Fri Mar  9 17:38:55.977 UTC

LDP Identifier: 1.1.1.1:0
Interfaces:
  Configured: 2
  Enabled   : 2
Discovery:
  Hello xmit: 3 (2 link, 1 targeted)
  Hello recv: 2 (2 link)
  Hello Errors Received:
    Bad Source Address: 0
    Bad Hello PDU:      0
    Bad Xport Address:  0
    Same Router ID:     0
    Wrong Router ID:    0

show mpls ldp neighbor

show mpls ldp neighbor コマンドが導入されました。LDP セッションのステータスを表示します。

show mpls ldp neighbor[ all| vrf vrf-name ] [ brief] [ summary]

Syntax Description

all

LDP で設定されたすべての VRF を表示します。

vrf vrf-name

指定した VRF の VRF 情報を表示します。

brief

指定された LDP 対応インターフェイスに関する簡潔な情報を表示します。

summary

LDP ディスカバリに関するサマリー情報を表示します。

Command Modes

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show mpls ldp neighbor brief コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp neighbor brief

Fri Mar  9 17:38:11.890 UTC

Peer               GR  NSR  Up Time     Discovery   Addresses     Labels
-----------------  --  ---  ----------  ----------  ----------  ------------
4.4.4.4:0          N   N    2d02h       1           6           13   
3.3.3.3:0          N   N    2d02h       1           7           13   

次に、show mpls ldp neighbor summary コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls ldp neighbor summary
Fri Mar  9 17:38:55.977 UTC
VRF vrf1

Local LDP Identifier: 16.0.0.3:0

Sessions: 2 operational 
          1 directly connected
          0 graceful restart

show mpls forwarding-table

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ラベル転送情報ベース(LFIB)の内容を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show mpls forwarding-table コマンドを使用します。


Note


ローカルラベルが存在する場合、IP インポジションの転送エントリは表示されません。 IP インポジション情報を表示するには show ip cef を使用します。


show mpls forwarding-table [ ネットワーク {mask | length} | interface interface | labels label [dash label] | lcatm atm atm-interface-number | next-hop address | lsp-tunnel [ tunnel-id] ] [vrf vrf-name ] [detail slot slot-number ]

network

(任意)宛先ネットワーク番号。

mask

エントリを表示する宛先マスクの IP アドレス。

length

宛先のマスクのビット数。

interface interface

(任意)指定した発信インターフェイスをもつエントリを表示します。

labels label-label

(任意)指定したローカルラベルをもつエントリを表示します。

lcatm atm atm-interface-number

指定したラベル制御非同期転送モード(LCATM)のATMエントリを表示します。

next-hop address

(任意)指定されたネイバーをネクストホップとしてもつエントリのみを表示します。

lsp-tunnel

(任意)指定したラベルスイッチパス(LSP)トンネルをもつエントリのみ、またはすべての LSP トンネルエントリをもつエントリ表示します。

tunnel-id

(任意)エントリを表示する LSP トンネルを指定します。

vrf vrf-name

(任意)指定した VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをもつエントリを表示します。

detail

(任意)ロング形式で情報を表示します。カプセル化長、MAC ストリング長、最大伝送単位(MTU)、およびすべてのラベルが含まれます。

slot slot-number

(任意)スロット番号(常に 0)を指定します。

Command Modes

ユーザ EXEC(>)特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show mpls forwarding-table コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls forwarding-table
Local Outgoing      Prefix            Bytes label Outgoing       Next Hop       
Label Label or VC   or Tunnel Id      switched  interface                     
26    No Label      10.253.0.0/16     0         Et4/0/0       10.27.32.4    
28    1/33          10.15.0.0/16      0         AT0/0.1       point2point    
29    Pop Label     10.91.0.0/16      0         Hs5/0         point2point    
      1/36          10.91.0.0/16      0         AT0/0.1       point2point    
30    32            10.250.0.97/32    0         Et4/0/2       10.92.0.7      
      32            10.250.0.97/32    0         Hs5/0         point2point    
34    26            10.77.0.0/24      0         Et4/0/2       10.92.0.7      
      26            10.77.0.0/24      0         Hs5/0         point2point    
35    No Label[T]   10.100.100.101/32 0         Tu301         point2point    
36    Pop Label     10.1.0.0/16      0         Hs5/0         point2point    
      1/37          10.1.0.0/16      0         AT0/0.1       point2point    
[T]     Forwarding through a TSP tunnel.
        View additional labeling info with the 'detail' option

次に、IPv6 MPLS を介した IPv6 プロバイダーエッジ機能 がIPv4 MPLS バックボーンを介して IPv6 トラフィックを転送できるように設定されている場合の show mpls forwarding-table コマンドの出力例を示します。ラベルは集約されます。これは、1 つのローカル ラベルに対して複数のプレフィックスが存在し、プレフィックスのカラムにはターゲットのプレフィックスではなく「IPv6」が含まれているためです。


Device# show mpls forwarding-table
Local Outgoing      Prefix            Bytes label Outgoing       Next Hop       
Label Label or VC   or Tunnel Id      switched  interface                     
16    Aggregate     IPv6              0             
17    Aggregate     IPv6              0                 
18    Aggregate     IPv6              0                 
19    Pop Label     192.168.99.64/30  0         Se0/0         point2point    
20    Pop Label     192.168.99.70/32  0         Se0/0         point2point      
21    Pop Label     192.168.99.200/32 0         Se0/0         point2point    
22    Aggregate     IPv6              5424    
23    Aggregate     IPv6              3576 
24    Aggregate     IPv6              2600

次に、show mpls forwarding-table detail コマンドの出力例を示します。MPLS EXP レベルがパケット転送の選択基準として使用される場合、バンドル隣接関係 exp(vcd)フィールドが表示に含まれます。このフィールドには、EXP 値と、対応する仮想回線記述子(VCD)がカッコ内に含まれています。出力の「No output feature configured」という行は、このプレフィックスの発信インターフェイスで MPLS 出力 NetFlow アカウンティング機能が有効になっていないことを示しています。


Device# show mpls forwarding-table detail
Local Outgoing      Prefix            Bytes label Outgoing       Next Hop       
label   label or VC     or Tunnel Id      switched  interface                     
16    Pop label       10.0.0.6/32        0         AT1/0.1       point2point 
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/12, MTU=4474, label Stack{}
      00010000AAAA030000008847
  No output feature configured
17    18            10.0.0.9/32        0         AT1/0.1       point2point    
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/16, MTU=4470, label Stack{18}
      00010000AAAA030000008847 00012000
  No output feature configured
18    19            10.0.0.10/32        0        AT1/0.1       point2point    
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/16, MTU=4470, label Stack{19}
      00010000AAAA030000008847 00013000
  No output feature configured
19    17            10.0.0.0/8         0        AT1/0.1       point2point    
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/16, MTU=4470, label Stack{17}
      00010000AAAA030000008847 00011000
  No output feature configured
20    20            10.0.0.0/8         0        AT1/0.1       point2point    
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/16, MTU=4470, label Stack{20}
      00010000AAAA030000008847 00014000
  No output feature configured
21    Pop label       10.0.0.0/24        0        AT1/0.1       point2point 
  Bundle adjacency exp(vcd)
  0(1) 1(1) 2(1) 3(1) 4(1) 5(1) 6(1) 7(1)
  MAC/Encaps=12/12, MTU=4474, label Stack{}
      00010000AAAA030000008847
  No output feature configured
22    Pop label       10.0.0.4/32         0        Et2/3         10.0.0.4 
  MAC/Encaps=14/14, MTU=1504, label Stack{}
      000427AD10430005DDFE043B8847
  No output feature configured

次に、show mpls forwarding-table detail コマンドの出力例を示します。この例では、出力の「Feature Quick flag set」という行に示されているように、最初の 3 つのプレフィックスで MPLS 出力 NetFlow アカウンティング機能が有効になっています。


Device# show mpls forwarding-table detail
Local  Outgoing    Prefix            Bytes label  Outgoing   Next Hop
label    label or VC   or Tunnel Id      switched   interface
16     Aggregate   10.0.0.0/8[V]     0
        MAC/Encaps=0/0, MTU=0, label Stack{}
        VPN route: vpn1
        Feature Quick flag set
Per-packet load-sharing, slots: 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 
17     No label    10.0.0.0/8[V]      0          Et0/0/2    10.0.0.1
        MAC/Encaps=0/0, MTU=1500, label Stack{}
        VPN route: vpn1
        Feature Quick flag set
Per-packet load-sharing, slots: 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
18     No label    10.42.42.42/32[V] 4185       Et0/0/2    10.0.0.1
        MAC/Encaps=0/0, MTU=1500, label Stack{}
        VPN route: vpn1
        Feature Quick flag set
Per-packet load-sharing, slots: 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
19     2/33        10.41.41.41/32    0          AT1/0/0.1  point2point
        MAC/Encaps=4/8, MTU=4470, label Stack{2/33(vcd=2)}
        00028847 00002000
        No output feature configured

Examples

次の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明します。

Table 5. show mpls forwarding-table のフィールドの説明

フィールド

説明

Local label

このデバイスによって割り当てられたラベル。

Outgoing Label or VC

Note

 

このフィールドは、Cisco 10000シリーズルータではサポートされていません。

ネクストホップ、またはネクストホップへの到達に使用される仮想パス識別子(VPI)または仮想チャネル識別子(VCI)によって割り当てられたラベル。このカラムのエントリは次のとおりです。

  • [T]:転送は LSP トンネルを経由します。

  • No Label:ネクストホップからの宛先にラベルがないか、発信インターフェイスでラベルスイッチングが有効になっていません。

  • Pop Label:ネクストホップが宛先に対して暗黙的 Null ラベルをアドバタイズし、デバイスが最上位ラベルを削除しました。

  • Aggregate:1 つのローカルラベルに複数のプレフィックスがあります。このエントリは、IPv4 MPLS ネットワークを介して IPv6 トラフィックを転送するようにエッジデバイスで IPv6 が設定されている場合に使用されます。

Prefix or Tunnel Id

このラベルが付いたパケットが送信されるアドレスまたはトンネル。

Note

 

IPv6 がエッジデバイスで IPv4 MPLS ネットワークを介して IPv6 トラフィックを転送するように設定されている場合は、ここに「IPv6」と表示されます。

  • [V]:対応するプレフィックスは VRF にあります。

Bytes label switched

この入ラベルでスイッチされたバイト数。これには、発信ラベルとレイヤ 2 ヘッダーが含まれます。

Outgoing interface

このラベルが付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス。

Next Hop

発信ラベルを割り当てたネイバーの IP アドレス。

Bundle adjacency exp(vcd)

バンドル隣接情報。MPLS EXP 値と対応する VCD が含まれます。

MAC/Encaps

レイヤ 2 ヘッダーのバイト長、およびパケットカプセル化のバイト長(レイヤ 2 ヘッダーおよびラベルヘッダーを含む)。

MTU

ラベル付きパケットの MTU。

label Stack

すべての発信ラベル。発信インターフェイスが Transmission Convergence(TC)-ATM の場合、VCD も表示されます。

Note

 

TC-ATM は、Cisco 10000 シリーズルータではサポートされていません。

00010000AAAA030000008847 00013000

16 進数形式の実際のカプセル化。レイヤ 2 とラベルヘッダーの間にスペースが表示されます。

Examples

次に、CSC-PE デバイスでの show mpls forwarding-table コマンドの出力例(explicit-null label = 0(太字で表示)を含む)を示します。


Device# show mpls forwarding-table 
Local  Outgoing      Prefix            Bytes label  Outgoing   Next Hop    
label  label or VC   or Tunnel Id      switched     interface              
17     Pop label     10.10.0.0/32      0            Et2/0      10.10.0.1      
18     Pop label     10.10.10.0/24     0            Et2/0      10.10.0.1      
19     Aggregate     10.10.20.0/24[V]  0                                  
20     Pop label     10.10.200.1/32[V] 0            Et2/1      10.10.10.1      
21     Aggregate     10.10.1.1/32[V]   0                                  
22     0             192.168.101.101/32[V]   \
                                       0            Et2/1      192.168.101.101      
23     0             192.168.101.100/32[V]   \
                                       0            Et2/1      192.168.101.100      
25     0             192.168.102.125/32[V] 0        Et2/1      192.168.102.125 !outlabel value 0

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 6. show mpls forwarding-table のフィールドの説明

フィールド

説明

Local label

このデバイスによって割り当てられたラベル。

Outgoing label or VC

ネクストホップ、またはネクストホップに到達するために使用される VPI / VCI によって割り当てられたラベル。このカラムのエントリは次のとおりです。

  • [T]:転送は LSP トンネルを経由します。

  • No label:ネクストホップからの宛先にラベルがないか、発信インターフェイスでラベルスイッチングが有効になっていません。

  • Pop label:ネクストホップが、宛先に対する暗黙的 Null ラベルと、このデバイスが最上位ラベルをポップしたことをアドバタイズしました。

  • Aggregate:1 つのローカルラベルに複数のプレフィックスがあります。このエントリは、IPv4 MPLS ネットワークを介して IPv6 トラフィックを転送するようにエッジデバイスで IPv6 が設定されている場合に使用されます。

  • 0:明示的なヌルラベル値= 0。

Prefix or Tunnel Id

このラベルが付いたパケットが送信されるアドレスまたはトンネル。

Note

 

IPv6 がエッジデバイスで IPv4 MPLS ネットワークを介して IPv6 トラフィックを転送するように設定されている場合は、ここに「IPv6」と表示されます。

  • [V]:対応するプレフィックスが VRF にあることを意味します。

Bytes label switched

この入ラベルでスイッチされたバイト数。これには、発信ラベルとレイヤ 2 ヘッダーが含まれます。

Outgoing interface

このラベルが付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス。

Next Hop

発信ラベルを割り当てたネイバーの IP アドレス。

Examples

次に、show mpls forwarding-table コマンドの出力例を示します。


Device# show mpls forwarding-table
Local      Outgoing   Prefix           Bytes Label   Outgoing   Next Hop
Label      Label      or Tunnel Id     Switched      interface
16         Pop Label  IPv4 VRF[V]      62951000      aggregate/v1 
17    [H]  No Label   10.1.1.0/24      0             AT1/0/0.1 point2point 
           No Label   10.1.1.0/24      0             PO3/1/0 point2point 
      [T]  No Label   10.1.1.0/24      0             Tu1 point2point 
18    [HT] Pop Label  10.0.0.3/32      0             Tu1 point2point 
19    [H]  No Label   10.0.0.0/8       0             AT1/0/0.1 point2point 
           No Label   10.0.0.0/8       0             PO3/1/0 point2point 
20    [H]  No Label   10.0.0.0/8       0             AT1/0/0.1 point2point 
           No Label   10.0.0.0/8       0             PO3/1/0 point2point 
21    [H]  No Label   10.0.0.1/32      812           AT1/0/0.1 point2point 
           No Label   10.0.0.1/32      0             PO3/1/0 point2point 
22    [H]  No Label   10.1.14.0/24     0             AT1/0/0.1 point2point 
           No Label   10.1.14.0/24     0             PO3/1/0 point2point 
23    [HT] 16         172.1.1.0/24[V]  0             Tu1 point2point 
24    [HT] 24         10.0.0.1/32[V]   0             Tu1 point2point 
25    [H]  No Label   10.0.0.0/8[V]    0             AT1/1/0.1 point2point 
26    [HT] 16         10.0.0.3/32[V]   0             Tu1 point2point 
27         No Label   10.0.0.1/32[V]   0             AT1/1/0.1 point2point 
[T]     Forwarding through a TSP tunnel.
        View additional labelling info with the 'detail' option
[H]     Local label is being held down temporarily.

次の表で、Cisco IOS ソフトウェアのモジュール性:MPLSレイヤ 3 VPN 機能に関連するローカルラベルのフィールドを説明します。

Table 7. show mpls forwarding-table のフィールドの説明

フィールド

説明

Local Label

このデバイスによって割り当てられたラベル。

  • [H]:ローカルラベルはホールドダウン状態にあります。これは、ラベルを要求したアプリケーションがラベルを必要としなくなり、そのラベルピアへのアドバタイズを停止することを意味します。

ラベルの転送テーブルエントリは、アプリケーション固有の短い時間が経過すると削除されます。

いずれかのアプリケーションがラベル付けピアにホールドダウンされたラベルのアドバタイズを開始すると、ラベルがホールドダウン状態から抜け出すことがあります。

Note

 

[H] は、ラベルがグローバルにホールドダウンされている場合は表示されません。

ラベルは、ステートフル スイッチオーバー後、または Cisco IOS モジュラリティ環境での特定のプロセスの再起動後にグローバルホールドダウン状態になります。

  • [T]:ラベルは LSP トンネルを介して転送されます。

Note

 

[T] は発信インターフェイスのプロパティですが、[Local Label] の列に表示されます。

  • [HT]:両方の条件が適用されます。

Examples

次に、show mpls forwarding-table interface コマンドの出力例を示します。この例では、疑似回線 ID(つまり 4096)が [Prefix] または [Tunnel Id] の列に表示されます。show mpls l2transport vc detail コマンドを使用して、表示された特定の擬似回線に関する詳細情報を取得できます。


Device# show mpls forwarding-table
Local      Outgoing   Prefix           Bytes Label    Outgoing   Next Hop   
Label      Label      or Tunnel Id     Switched       interface             
1011       No Label   l2ckt(4096)          0          none       point2point

次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。

Table 8. show mpls forwarding-table interface のフィールドの説明

フィールド

説明

Local Label

このデバイスによって割り当てられたラベル。

Outgoing Label

ネクストホップ、またはネクストホップへの到達に使用される仮想パス識別子(VPI)または仮想チャネル識別子(VCI)によって割り当てられたラベル。

Prefix or Tunnel Id

このラベルが付いたパケットの宛先となるアドレスまたはトンネル。

Bytes Label Switched

この入ラベルでスイッチされたバイト数。これには、発信ラベルとレイヤ 2 ヘッダーが含まれます。

Outgoing interface

このラベルが付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス。

Next Hop

発信ラベルを割り当てたネイバーの IP アドレス。

show mpls static binding

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)スタティック ラベル バインディングを表示するには、特権 EXEC モードで show mpls static binding コマンドを使用します。

show mpls static binding [ipv4 [vrf vrf-name ]] [prefix {mask-length | mask}] [local | remote] [nexthop address]

Syntax Description

ipv4

(任意)IPv4 スタティック ラベル バインディングを表示します。

vrf vrf-name

(任意)指定した VPN ルーティングおよびフォワーディング(VRF)インスタンスのスタティック ラベル バインディング。

prefix {mask-length | mask}

(任意)特定のプレフィックスのラベル。

local

(任意)着信(ローカル)スタティック ラベル バインディングを表示します。

remote

(任意)発信(リモート)スタティック ラベル バインディングを表示します。

nexthop address

(任意)指定したネクストホップが表示される発信ラベルを持つプレフィックスのラベルバインディングを表示します。

Command Modes

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

オプションの引数を指定しない場合、show mpls static binding コマンドは、すべてのスタティック ラベル バインディングに関する情報を表示します。または、次のいずれかに情報を限定できます。

  • 特定のプレフィックスまたはマスクのバインディング

  • ローカル(着信)ラベル

  • リモート(発信)ラベル

  • 特定のネクストホップルータの発信ラベル

Examples

次の出力では、オプションの引数を指定していない show mpls static binding ipv4 コマンドで、すべてのスタティック ラベル バインディングを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 
10.0.0.0/8: Incoming label: none;
  Outgoing labels:
     10.13.0.8           explicit-null
10.0.0.0/8: Incoming label: 55 (in LIB)
  Outgoing labels:
     10.0.0.66              2607
10.66.0.0/16: Incoming label: 17 (in LIB)
  Outgoing labels:  None

次の出力では、show mpls static binding ipv4 コマンドで、リモート(発信)の静的に割り当てられたラベルのみを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 remote
10.0.0.0/8: 
  Outgoing labels:
     10.13.0.8           explicit-null
10.0.0.0/8: 
  Outgoing labels:
     10.0.0.66              2607

次の出力では、show mpls static binding ipv4 コマンドで、ローカル(着信)の静的に割り当てられたラベルのみを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 local 
10.0.0.0/8: Incoming label: 55 (in LIB)
10.66.0.0/16: Incoming label: 17 (in LIB)

次の出力では、show mpls static binding ipv4 コマンドで、プレフィックス 10.0.0.0 / 8 にのみ静的に割り当てられたラベルを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 10.0.0.0/8
10.0.0.0/8: Incoming label: 55 (in LIB)
  Outgoing labels:
     10.0.0.66              2607

次の出力では、show mpls static binding ipv4 コマンドで、ネクストホップ 10.0.0.66 の発信ラベルが静的に割り当てられたプレフィックスを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 10.0.0.0 8 nexthop 10.0.0.66
10.0.0.0/8: Incoming label: 55 (in LIB)
  Outgoing labels:
     10.0.0.66              2607

次の出力では、show mpls static binding ipv4 vrf コマンドで、VPN ルーティングおよび転送インスタンス vpn100 のスタティック ラベル バインディングを表示しています。


Device# show mpls static binding ipv4 vrf vpn100
192.168.2.2/32: (vrf: vpn100) Incoming label: 100020 
Outgoing labels: None 
192.168.0.29/32: Incoming label: 100003 (in LIB) 
Outgoing labels: None

show mpls static crossconnect

静的に設定されたラベル転送情報データベース(LFIB)エントリを表示するには、特権 EXEC モードで show mpls static crossconnect コマンドを使用します。

show mpls static crossconnect [low label [high label]]

Syntax Description

low label high label

(任意)静的に設定された LFIB エントリ。

Command Modes

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

label 引数を指定しない場合は、設定されているすべてのスタティック相互接続が表示されます。

Examples

次の show mpls static crossconnect コマンドの出力例では、ローカルラベルとリモートラベルが表示されます。


Device# show mpls static crossconnect
Local  Outgoing    Outgoing   Next Hop    
label  label       interface              
45     46          pos5/0     point2point

次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。

Table 9. show mpls static crossconnect のフィールドの説明

フィールド

説明

Local label

このルータによって割り当てられたラベル。

Outgoing label

ネクストホップによって割り当てられたラベル。

Outgoing interface

このラベルが付いたパケットの送信に使用されるインターフェイス。

Next Hop

このルータの発信インターフェイスに接続されているネクストホップルータのインターフェイスの IP アドレス。

mpls static binding ipv4

プレフィックスをローカルラベルまたはリモートラベルにバインドするには、グローバル コンフィギュレーション モードで mpls static binding ipv4 コマンドを使用します。プレフィックスとラベルとの間のバインディングを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

mpls static binding ipv4 prefix mask {ラベル | input label | output nexthop {explicit-null | implicit-null | label}}

no mpls static binding ipv4 prefix mask {ラベル | input label | output nexthop {explicit-null | implicit-null | label}}

prefix mask

ラベルにバインドするプレフィックスとマスクを指定します(input または output のキーワードを使用しない場合、指定されたラベルは着信ラベルです)。

Note

 

引数を指定しない場合、このコマンドの no 形式ではすべてのスタティックバインディングが削除されます。

label

プレフィックスまたはマスクをローカル(着信)ラベルにバインドします(input または output のキーワードを使用しない場合、指定されたラベルは着信ラベルです)。

input label

指定したラベルをローカル(着信)ラベルとしてプレフィックスとマスクにバインドします。

output nexthop explicit-null

インターネット技術特別調査委員会(IETF)マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)IPv4 明示的ヌルラベル(0)をリモート(発信)ラベルとしてバインドします。

output nexthop implicit-null

IETF MPLS 暗黙的ヌルラベル(3)をリモート(発信)ラベルとしてバインドします。

output nexthop label

指定したラベルをリモート(発信)ラベルとしてプレフィックス/マスクにバインドします。

Command Default

プレフィックスは、ローカルラベルにもリモートラベルにもバインドされません。

Command Modes

グローバル コンフィギュレーション(config)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

mpls static binding ipv4 コマンドは、バインディングをラベル配布プロトコル(LDP)にプッシュします。LDP は、転送情報をインストールする前に、ルーティング情報ベース(RIB)または転送情報ベース(FIB)のルートとバインディングを一致させる必要があります。

mpls static binding ipv4 コマンドは、指定されたバインディングを LDP ラベル情報ベース(LIB)にインストールします。LDP は、バインディング プレフィックスまたはマスクが既知のルートと一致する場合に、転送用のバインディングラベルをインストールします。

スタティック ラベル バインディングは、接続されたネットワーク、集約ルート、デフォルトルート、およびスーパーネットであるローカルプレフィックスではサポートされません。これらのプレフィックスは、ローカルラベルとして implicit-null または explicit-null を使用します。

input または output のキーワードを指定しない場合、入力(ローカルラベル)が仮定されます。

コマンドの no 形式の場合、次のようになります。

  • キーワードまたは引数を指定せずにコマンド名を指定すると、すべてのスタティックバインディングが削除されます。

  • プレフィックスとマスクを指定し、ラベルパラメータを指定しないと、そのプレフィックスまたはマスクのすべてのスタティックバインディングが削除されます。

Examples

次の例では、スタティック割り当ての範囲を定義するためにラベル範囲が再設定される前に、mpls static binding ipv4 コマンドがスタティックプレフィックスとラベルバインディングを設定します。コマンドの出力は、バインディングが受け入れられたが、そのラベルを含むスタティック割り当てのラベル範囲を設定するまで MPLS 転送に使用できないことを示しています。


Device# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)# mpls static binding ipv4 10.0.0.0 255.0.0.0 55
 % Specified label 55 for 10.0.0.0/8 out of configured
 % range for static labels.  Cannot be used for forwarding until 
 % range is extended.
Router(config)# end

次の mpls static binding ipv4 コマンドでは、複数のプレフィックスに入力ラベルおよび出力ラベルを設定します。


Device(config)# mpls static binding ipv4 10.0.0.0 255.0.0.0 55
Device(config)# mpls static binding ipv4 10.0.0.0 255.0.0.0 output 10.0.0.66 2607
Device(config)# mpls static binding ipv4 10.66.0.0 255.255.0.0 input 17
Device(config)# mpls static binding ipv4 10.66.0.0 255.255.0.0 output 10.13.0.8 explicit-null
Device(config)# end

次の show mpls static binding ipv4 コマンドでは、設定されたバインディングを表示します。


Device# show mpls static binding ipv4
 
10.0.0.0/8: Incoming label: 55 
  Outgoing labels:
    10.0.0.66   2607
10.66.0.0/24: Incoming label: 17
  Outgoing labels:
    10.13.0.8    explicit-null

show platform hardware fed(TCAM 利用率)

TCAM(Ternary Content Addressable Memory)の使用状況を表示するには、特権 EXEC モードで show platform hardware fed コマンドを使用します。

show platform hardware fed { active| standby} fwd-asic resource tcam utilization[ asic_number| detail]

Syntax Description

{ active| standby}

情報を表示するスイッチの状態を選択します。

  • active :アクティブなスイッチに関する情報を表示します。

  • standby :存在する場合、スタンバイスイッチに関する情報を表示します。

fwd-asic

各 ASIC の ASIC 情報を表示します。

resource

すべての ASIC リソースを表示します。

tcam

TCAM リソース情報を表示します。

utilization[ asic_number| detail]

現在の連想メモリ(CAM)の使用率を表示します。

  • asic_number :ASIC 番号。範囲は 0 ~ 7 です。

  • detail :CAM の使用状況に関する情報を表示します。このオプションは、service internal コマンドがデバイスで設定されている場合に使用できます。

Command Modes

ユーザ EXEC (>)

特権 EXEC(#)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Cisco IOS XE Amsterdam 17.2.1

コマンド出力が拡張され、IPv4、IPv6、MPLS、およびその他のプロトコルで分類された TCAM 使用率が表示されるようになりました。

Usage Guidelines

ASIC の 2 つのコアの合計を含むデバイス上の各 ASIC の出力が表示されます。

Examples

次に、 show platform hardware fed active fwd-asic resource tcam utilization コマンドの出力例を示します。

Device> enable
Device# show platform software fed active fwd-asic resource tcam utilization
Codes: EM - Exact_Match, I - Input, O - Output, IO - Input & Output, NA - Not Applicable

CAM Utilization for ASIC  [0]
 Table                Subtype   Dir      Max     Used    %Used   V4     V6     MPLS    Other
 ------------------------------------------------------------------------------------------------
 Mac Address Table    EM         I      81920     23       0%     0      0      0       23
 Mac Address Table    TCAM       I        768     21       2%     0      0      0       21
 L3 Multicast         EM         I      16384      0       0%     0      0      0        0
 L3 Multicast         TCAM       I        768     35       4%     3     32      0        0
 L2 Multicast         TCAM       I       2304      7       0%     3      4      0        0
 IP Route Table       EM/LPM     I     114688     18       0%    18      0      0        0
 IP Route Table       TCAM       I       1536     13       0%    10      3      0        0
 QOS ACL Ipv4         TCAM       I       5632     15       0%    15      0      0        0
 QOS ACL Non Ipv4     TCAM       I       2560     30       1%     0     20      0       10
 QOS ACL Ipv4         TCAM       O       6144     13       0%    13      0      0        0
 QOS ACL Non Ipv4     TCAM       O       2048     27       1%     0     18      0        9
 Security ACL Ipv4    TCAM       I       7168     12       0%    12      0      0        0
 Security ACL Non 
 Ipv4                 TCAM       I       5120     76       1%     0     36      0       40
 Security ACL Ipv4    TCAM       O       7168     13       0%    13      0      0        0
 Security ACL Non 
 Ipv4                 TCAM       O       8192     27       0%     0     22      0        5
 Netflow ACL          TCAM       I       1024      6       0%     2      2      0        2
 PBR ACL              TCAM       I       3072     22       0%    16      6      0        0
 Netflow ACL          TCAM       O       1024      6       0%     2      2      0        2
 Flow SPAN ACL        TCAM       I        512      5       0%     1      2      0        2
 Flow SPAN ACL        TCAM       O        512      8       1%     2      4      0        2
 Control Plane        TCAM       I       1024    256      25%   110    104      0       42
 Tunnel Termination   TCAM       I       2816     26       0%    10     16      0        0
 Lisp Inst Mapping    TCAM       I       1024      1       0%     0      0      0        1
 CTS Cell Matrix/VPN
 Label                EM         O      32768      0       0%     0      0      0        0
 CTS Cell Matrix/VPN
 Label                TCAM       O        768      1       0%     0      0      0        1
 Client Table         EM         I       8192      0       0%     0      0      0        0
 Client Table         TCAM       I        512      0       0%     0      0      0        0
 Input Group LE       TCAM       I       1024      0       0%     0      0      0        0
 Output Group LE      TCAM       O       1024      0       0%     0      0      0        0
 Macsec SPD           TCAM       I        256      2       0%     0      0      0        2
CAM Utilization for ASIC  [1]
 Table                Subtype   Dir      Max     Used    %Used   V4     V6     MPLS    Other
 ------------------------------------------------------------------------------------------------------
 Mac Address Table    EM         I      81920     23       0%     0      0      0       23
 Mac Address Table    TCAM       I        768     21       2%     0      0      0       21
 L3 Multicast         EM         I      16384      0       0%     0      0      0        0
 L3 Multicast         TCAM       I        768     35       4%     3     32      0        0
 L2 Multicast         TCAM       I       2304      7       0%     3      4      0        0
 IP Route Table       EM/LPM     I     114688     18       0%    18      0      0        0
 IP Route Table       TCAM       I       1536     13       0%    10      3      0        0
 QOS ACL Ipv4         TCAM       I       5632     15       0%    15      0      0        0
 QOS ACL Non Ipv4     TCAM       I       2560     30       1%     0     20      0       10
 QOS ACL Ipv4         TCAM       O       6144     12       0%    12      0      0        0
 QOS ACL Non Ipv4     TCAM       O       2048     24       1%     0     16      0        8
 Security ACL Ipv4    TCAM       I       7168     12       0%    12      0      0        0
 Security ACL Non 
 Ipv4                 TCAM       I       5120     76       1%     0     36      0       40
 Security ACL Ipv4    TCAM       O       7168     13       0%    13      0      0        0
 Security ACL Non 
 Ipv4                 TCAM       O       8192     27       0%     0     22      0        5
 Netflow ACL          TCAM       I       1024      6       0%     2      2      0        2
 PBR ACL              TCAM       I       3072     22       0%    16      6      0        0
 Netflow ACL          TCAM       O       1024      6       0%     2      2      0        2
 Flow SPAN ACL        TCAM       I        512      5       0%     1      2      0        2
 Flow SPAN ACL        TCAM       O        512      8       1%     2      4      0        2
 Control Plane        TCAM       I       1024    256      25%   110    104      0       42
 Tunnel Termination   TCAM       I       2816     26       0%    10     16      0        0
 Lisp Inst Mapping    TCAM       I       1024      1       0%     0      0      0        1
 CTS Cell Matrix/VPN
 Label                EM         O      32768      0       0%     0      0      0        0
 CTS Cell Matrix/VPN
 Label                TCAM       O        768      1       0%     0      0      0        1
 Client Table         EM         I       8192      0       0%     0      0      0        0
 Client Table         TCAM       I        512      0       0%     0      0      0        0
 Input Group LE       TCAM       I       1024      0       0%     0      0      0        0
 Output Group LE      TCAM       O       1024      0       0%     0      0      0        0
 Macsec SPD           TCAM       I        256      2       0%     0      0      0        2
Table 10. show platform hardware fed(TCAM 使用率)のフィールドの説明

フィールド

説明

Table

デバイスに設定されている機能を表示します。

Subtype

リソースタイプを表示します。

Dir

トラフィックの方向を表示します。

Max

割り当てられたエントリの最大数を表示します。

Used

使用されるエントリの数を表示します。

%Used

使用されるエントリの割合を表示します。

V4

IPv4 プロトコルで使用されるエントリの数を表示します。

V6

IPv6 プロトコルで使用されるエントリの数を表示します。

MPLS [英語]

MPLS プロトコルで使用されるエントリの数を表示します。

その他

その他のプロトコルで使用されるエントリの数を表示します。

show platform software fed active l2vpn

デバイス固有のソフトウェア情報を表示するには、show platform software fed コマンドを使用します。

show platform software fed {active | standby } l2vpn {atom-disposition | atom-imposition | summary | vfi-segment | xconnect}


Note


このトピックでは、show platform software fed l2vpn コマンドで使用可能なレイヤ 2 VPN(L2VPN)特有のオプションのみについて詳しく説明します。


Syntax Description

{ active | standby}

情報を表示するデバイス。

  • active :アクティブスイッチの情報を表示します。

  • standby :スタンバイスイッチの情報を表示します(存在する場合)。

l2vpn

L2VPN 情報を表示します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • atom-disposition :L2VPN AToM ディスポジション情報を表示します。

  • atom-imposition :L2VPN AToM インポジション情報を表示します。

  • summary :L2VPN の概要を表示します。

  • vfi-segment :L2VPN 仮想フォワーダインターフェイス(VFI)セグメント情報を表示します。

  • xconnect :L2VPN Xconnect 情報を表示します。

Command Modes

ユーザ EXEC (>)

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show platform software fed l2vpn コマンドの出力例を示します。


Device# show platform software fed active l2vpn atom-disposition all

Number of disp  entries:25
 ATOM_DISP:6682 ac_ifhdl:4325527 xconid:0 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x111 pdflags:0 hw_handle:0x4b010118
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  L2L  
  AAL: id:1258357016 , port_id:4325527, adj_flags:0x4 pw_id:1074 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  PORT MODE VC  CW Enabled  
       port_hdl:0x5c01020f, dot1q:0 , is_vfi_seg;1 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:0 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6ce84b58(18438) di_id:23713 rih:0x7f1c6ce845a8(5154)
 ATOM_DISP:12654 ac_ifhdl:311 xconid:1104 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x211 pdflags:0 hw_handle:0xad000139
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  ETHERNET_ITW  
  AAL: id:2902458681 , port_id:311, adj_flags:0xc pw_id:54 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE5 VC  CW Enabled  
       port_hdl:0xe1000254, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:0 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6a6b5078(17152) di_id:24265 rih:0x7f1c6a6b4ac8(3678)
 ATOM_DISP:17319 ac_ifhdl:1248 xconid:3500 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x211 pdflags:0 hw_handle:0x8c000185
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  ETHERNET_ITW  
  AAL: id:2348810629 , port_id:1248, adj_flags:0xc pw_id:991 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE5 VC  CW Enabled  
       port_hdl:0x8d0101fd, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:0 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6ad17288(16884) di_id:24265 rih:0x7f1c6ad16d48(518)
 ATOM_DISP:17325 ac_ifhdl:1249 xconid:3201 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x211 pdflags:0 hw_handle:0xdd000184
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  ETHERNET_ITW  
  AAL: id:3707765124 , port_id:1249, adj_flags:0xc pw_id:993 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE5 VC  CW Enabled  
       port_hdl:0x10101fe, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:0 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6ad1cb58(16885) di_id:24265 rih:0x7f1c6ad17858(520)
 ATOM_DISP:17330 ac_ifhdl:1249 xconid:3201 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x1211 pdflags:0 hw_handle:0x37000183
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  ETHERNET_ITW  PW_STANDBY  
  AAL: id:922747267 , port_id:1249, adj_flags:0xc pw_id:994 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE5 VC  CW Enabled  
       port_hdl:0x10101fe, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:1 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6b88f0e8(16886) di_id:3212 rih:0x7f1c6ad1d798(522)
 ATOM_DISP:17335 ac_ifhdl:1250 xconid:3202 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x411 pdflags:0 hw_handle:0xb1000182
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  VLAN_ITW  
  AAL: id:2969567618 , port_id:1250, adj_flags:0x5 pw_id:995 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE4 VC/PORT MODE  CW Enabled  
       port_hdl:0x500101ff, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:0 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6b893b38(16887) di_id:24265 rih:0x7f1c6b893588(526)
 ATOM_DISP:17340 ac_ifhdl:1250 xconid:3202 dot1q_etype:0
     disp_flags:0x1411 pdflags:0 hw_handle:0x3e000181
     disp flags (FED) in detail   CW_IN_USE  VCCV  VLAN_ITW  PW_STANDBY  
  AAL: id:1040187777 , port_id:1250, adj_flags:0x5 pw_id:996 ref_cnt:1
       adj_flags in detail:  TYPE4 VC/PORT MODE  CW Enabled  
       port_hdl:0x500101ff, dot1q:0 , is_vfi_seg;0 vfi_seg_hdl:0 stats_valid:1
       drop_adj_flag:1 unsupported_feature:0
       sih:0x7f1c6bd6b7d8(16888) di_id:3212 rih:0x7f1c6bd6b298(528)
.
.
.

show platform software fed active mpls

デバイス固有のソフトウェア情報を表示するには、show platform software fed コマンドを使用します。

show platform software fed {active | standby } mpls {eos | forwarding | label_oce | lookup | summary}


Note


このトピックでは、show platform software fed mpls コマンドで使用可能なマルチプロトコル ラベル スイッチング特有のオプションのみについて詳しく説明します。


Syntax Description

{ active | standby}

情報を表示するデバイス。

  • active :アクティブスイッチの情報を表示します。

  • standby :スタンバイスイッチの情報を表示します(存在する場合)。

mpls

MPLS 情報を表示します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • eos :MPLS End of Stack(EOS)情報を表示します。

  • forwarding :MPLS 転送情報を表示します。

  • label_oce :MPLS ラベル出力チェーン要素(OCE)情報を表示します。

  • lookup :MPLS ルックアップ情報を表示します。

  • summary :MPLS 設定の概要を表示します。

Command Modes

ユーザ EXEC (>)

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show platform software fed mpls コマンドの出力例を示します。


Device# show platform software fed active mpls summary

Number of lentries: 2024
   # of create/modify/delete msgs: 3595/15390/1571
   LENTRY create paused: 0
   LENTRY Number of create paused: 0
   LENTRY Number of add after create paused: 3595
   LENTRY Number of out-of-resource: 0
 
 Number of lable oce entries: 4015
   # of create/modify/delete msgs: 21165/2993/17150
   # of unsupported_recursive_lbls: 0
   # of AAL mpls adj deleted and recreated: 0
   # of AAL local mpls adj deleted and recreated: 0
   # of changes from mpls-adj -> mpls-local-adj: 0
   # of changes from local-mpls-adj -> mpls-adj: 0
   # of out label changes in lbl_oce 0
   # of collapsed oce 0
   # of unsuppoted_nh 0
 
 Number of EOS oce entries: 1991
   # of create/modify/delete msgs: 6303/7/4312
   Number of ECR bwalk apply skipped: 0
 
 Number of ECR entries: ipv4/ipv6: 22/0
   # of create/modify/delete msgs: 5196/1/5174
   # of ECR nested backwalks ignore:0
   ECR OOR Retry queue size:0

AAL L3 ECR summary:

  # of ecr add/modify/delete ::6/4/3
  # of modify from level-1 to level-2:0
  # of modify from level-2 to level-1:0
  # of ecr delete errs::0
  # of ecr create skip refcnt::0
  # of ecr modify inuse: 1 nochange:3 inplace:0 
 MPLS Summary: Info at AAL layers:
  General info:
    Number of Physical ASICs:2
    Number of ASIC Instances:4
    num_modify_stack_in_use: 0
    num_modify_ri_in_use: 0
    Feature IDs:{l2_fid:57 mpls_fid:152 vpws_fid:153 vpls_fid:154}
  MAX values from selected SDM template:
    MAX label entries: 45056
    MAX LSPA entries: 32768
    MAX L3VPN VRF(rc:0): 1024
    MAX L3VPN Routes PerVrF Mode(rc:0): 209920
    MAX L3VPN Routes PerPrefix Mode(rc:0): 32768
    MAX ADJ stats counters: 49152
  Resource sharing info:
    SI: 1133/131072
    RI: 4943/98304
    Well Known Index: 8024/2048
    Tcam: 4962/245760
    lv1_ecr: 0/64
    lv2_ecr: 3/256
    lspa: 0/32769
    label_stack_id: 26/65537
.
.
.

show platform software l2vpn active

レイヤ 2 VPN(L2VPN)のソフトウェア情報を表示するには、show platform software l2vpn コマンドを使用します。

show platform software fed {active | standby } {F0 | F1 | R0 | R1 | RP | {active | standby}} {atom | disposition | imposition | internal}

Syntax Description

{ active | standby}

情報を表示するデバイス。

  • active :アクティブスイッチの情報を表示します。

  • standby :スタンバイスイッチの情報を表示します(存在する場合)。

F0

Embedded Service Processor(ESP)スロット 0 に関する情報を表示します。

F1

ESP スロット 1 に関する情報を表示します。

R0

ルート プロセッサ(RP)スロット 0 に関する情報を表示します。

R1

RP スロット 1 に関する情報を表示します。

RP

RP に関する情報を表示します。次のいずれかのオプションを選択します。

  • active:アクティブ RP に関する情報を表示します。

  • standby:スタンバイ RP に関する情報を表示します。

atom

Any Transport over MPLS(AToM)クロスコネクトテーブルに関する情報を表示します。

disposition

ディスポジション出力チェーン要素(OCE)に関する情報を表示します。

imposition

インポジション OCE に関する情報を表示します。

internal

AToM の内部状態と統計に関する情報を表示します。

Command Modes

ユーザ EXEC (>)

特権 EXEC(#)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Examples

次に、show platform software l2vpn コマンドの出力例を示します。


Device# show platform software l2vpn active R0 atom

Number of xconnect entries: 24

AToM Cross-Connect xid 0x137, ifnumber 0x137
  AC VLAN(IW:ETHERNET) -> Imp 0x316d(ATOM_IMP), OM handle: 0x3480fb3268 
  VLAN Info: outVlan id: 1104, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e0, ifnumber 0x4e0
  AC VLAN(IW:ETHERNET) -> Imp 0x43a6(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118f120 
  VLAN Info: outVlan id: 3500, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e1, ifnumber 0x4e1
  AC VLAN(IW:ETHERNET) -> Imp 0x43ac(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118f348 
  VLAN Info: outVlan id: 3201, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e1, ifnumber 0x4e1
  AC VLAN(IW:ETHERNET) -> Imp 0x43b1(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118f570 
  VLAN Info: outVlan id: 3201, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e2, ifnumber 0x4e2
  AC VLAN(IW:VLAN) -> Imp 0x43b6(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118f798 
  VLAN Info: outVlan id: 3202, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e2, ifnumber 0x4e2
  AC VLAN(IW:VLAN) -> Imp 0x43bb(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118f9c0 
  VLAN Info: outVlan id: 3202, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e3, ifnumber 0x4e3
  AC VLAN(IW:VLAN) -> Imp 0x43c0(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118fbe8 
  VLAN Info: outVlan id: 3203, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e3, ifnumber 0x4e3
  AC VLAN(IW:VLAN) -> Imp 0x43c5(ATOM_IMP), OM handle: 0x348118fe10 
  VLAN Info: outVlan id: 3203, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0

AToM Cross-Connect xid 0x4e4, ifnumber 0x4e4
  AC VLAN(IW:ETHERNET) -> Imp 0x43ca(ATOM_IMP), OM handle: 0x3481189e20 
  VLAN Info: outVlan id: 3204, inVlan id: 0, outEther: 0x8100, peerVlan id: 0, dot1qAny: 0
.
.
.

source template type pseudowire

疑似回線タイプのソーステンプレートの名前を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで source template type pseudowire コマンドを使用します。疑似回線タイプのソーステンプレートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

source template type pseudowire template-name

no source template type pseudowire

Syntax Description

template-name

疑似回線タイプのソーステンプレートの名前。

Command Default

疑似回線タイプのソーステンプレートは設定されていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース

変更内容

Cisco IOS XE Amsterdam 17.1.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

source template type pseudowire コマンドは、テンプレートにバインドされたすべての疑似回線で使用される設定で構成される疑似回線タイプのソーステンプレートを適用します。

Examples

次に、ether-pw という名前の疑似回線タイプのソーステンプレートを設定する例を示します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface pseudowire 100 
Device(config-if)# source template type pseudowire ether-pw

tunnel destination

トンネルインターフェイスの宛先を指定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで tunnel destination コマンドを使用します。宛先を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

tunnel destination {host-name ip-address | ipv6-address | dynamic}

no tunnel destination

Syntax Description

host-name

ホスト宛先の名前。

ip-address

ドット付き 10 進表記で記述されたホスト宛先の IP アドレス。

ipv6-address

IPv6 アドレス形式で記述されたホスト宛先の IPv6 アドレス。

dynamic

トンネルの宛先アドレスをトンネルインターフェイスに動的に適用します。

Command Default

トンネル インターフェイス宛先は指定されていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース 変更内容
Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

2 つのトンネルに、発信元アドレスと宛先アドレスが正確に同一である同一カプセル化モードを使用するように設定することはできません。回避策は、ループバック インターフェイスを作成し、ループバック インターフェイスからパケット ソースを切り離すように設定することです。

Examples

次の例は、グローバル環境または非 VRF 環境で論理レイヤ 3 GRE トンネル インターフェイス トンネル 2 を設定する方法を示しています。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface tunnel 2
Device(config-if)# ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
Device(config-if)# tunnel source 10.10.10.1 
Device(config-if)# tunnel destination 10.10.10.2 
Device(config-if)# tunnel mode gre ip
Device(config-if)# end

次の例は、VRF 環境で論理レイヤ 3 GRE トンネル インターフェイス トンネル 2 を設定する方法を示しています。VRF を設定して適用するには、vrf definition vrf-name コマンドと vrf forwarding vrf-name コマンドを使用します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface tunnel 2
Device(config-if)# ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
Device(config-if)# tunnel source 10.10.10.1 
Device(config-if)# tunnel destination 10.10.10.2
Device(config-if)# tunnel mode gre ip 
Device(config-if)# end

tunnel source

トンネルインターフェイスの発信元アドレスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで tunnel source コマンドを使用します。発信元アドレスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

tunnel source {ip-address | ipv6-address | interface-type interface-number | dynamic}

no tunnel source

Syntax Description

ip-address

トンネル内のパケットの送信元 IP アドレス。

ipv6-address

トンネル内のパケットの送信元 IPv6 アドレス。

interface-type

インターフェイス タイプ。

interface-number

ポート、コネクタ、またはインターフェイスの番号この番号は、工場、設置時、またはシステムへの追加時に割り当てられます。この番号は show interfaces コマンドを使用して表示できます。

dynamic

トンネルの送信元アドレスをトンネルインターフェイスに動的に適用します。

Command Default

トンネル インターフェイスの発信元アドレスは設定されていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース 変更内容
Cisco IOS XE Gibraltar 16.11.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

発信元アドレスは、明示的に定義された IP アドレス、または、特定のインターフェイスに割り当てられた IP アドレスのいずれかです。同じカプセル化モードを使用して、送信元アドレスと宛先アドレスがまったく同じ 2 つのトンネルを設定することはできません。回避策は、ループバック インターフェイスを作成し、ループバック インターフェイスからソースパケットを切り離すことです。

Examples

次の例は、グローバル環境または非 VRF 環境で論理レイヤ 3 GRE トンネル インターフェイス トンネル 2 を設定する方法を示しています。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface tunnel 2
Device(config-if)# ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
Device(config-if)# tunnel source 10.10.10.1 
Device(config-if)# tunnel destination 10.10.10.2 
Device(config-if)# tunnel mode gre ip
Device(config-if)# end

次の例は、VRF 環境で論理レイヤ 3 GRE トンネル インターフェイス トンネル 2 を設定する方法を示しています。VRF を設定して適用するには、vrf definition vrf-name コマンドと vrf forwarding vrf-name コマンドを使用します。

Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# interface tunnel 2
Device(config-if)# ip address 100.1.1.1 255.255.255.0
Device(config-if)# tunnel source 10.10.10.1 
Device(config-if)# tunnel destination 10.10.10.2
Device(config-if)# tunnel mode gre ip 
Device(config-if)# end

xconnect

接続回線を疑似回線にバインドし、Any Transport over MPLS(AToM)スタティック疑似回線を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで xconnect コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

xconnect peer-ip-address vc-id encapsulation mpls [pw-type]

no xconnect peer-ip-address vc-id encapsulation mpls [pw-type]

Syntax Description

peer-ip-address

リモート プロバイダー エッジ(PE)ピアの IP アドレスリモート ルータ ID は、到達可能であるかぎり任意の IP アドレスです。

vc-id

PE デバイス間の仮想回線(VC)の 32 ビット識別子。

encapsulation mpls

マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)をトンネリング方式として指定します。

pw-type

(任意)疑似回線タイプ。次のいずれかのタイプを指定できます。

  • 4:イーサネット VLAN を指定します。

  • 5:イーサネットポートを指定します。

Command Default

接続回線は疑似回線にバインドされていません。

Command Modes

インターフェイス コンフィギュレーション(config-if)

Command History

リリース 変更内容

Cisco IOS XE Everest 16.6.1

このコマンドが導入されました。

Usage Guidelines

xconnect コマンドとインターフェイス コンフィギュレーション モードの bridge-group コマンドを同じ物理インターフェイスで使用することはサポートされていません。

peer-ip-address 引数と vcid 引数の組み合わせは、デバイス上で一意にする必要があります。各 Xconnect コンフィギュレーションでは、peer-ip-address および vcid の一意の組み合わせのコンフィギュレーションにする必要があります。

ローカルおよびリモート PE デバイス上で、接続回線を特定する同じ vcid 値を xconnect コマンドを使用して設定する必要があります。VC ID は疑似回線と接続回線の間のバインディングの作成に使用されます。

Examples

次に、Xconnect コンフィギュレーション モードを開始して接続回線を疑似回線 VC にバインドする例を示します。

Device# configure terminal
Device(config)# interface TenGigabitEthernet1/0/36
Device(config-if)# no ip address
Device(config-if)# xconnect 10.1.10.1 962 encapsulation mpls