関連付けられたマルチキャスト ルーティング エントリでキャッシュされたアクティブなランデブーポイント(RP)を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip pim rp コマンドを使用します。
show ip pim [ vrf vrf-name] rp [ mapping[ elected| in-use ] | metric] [ rp-address]
構文の説明
vrf vrf-name
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(任意)マルチキャスト VPN ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスを指定します。
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mapping[ elected| in-use ]
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(任意)ルータによって認識されているすべてのグループ/RP マッピングを表示します(設定されたか Auto-RP から学習されたもの)。
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metric
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(任意)静的に設定されたか Auto-RP またはブートストラップルータ(BSR)を通じて学習された RP に対するユニキャスト ルーティング メトリックを表示します。
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rp-address
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(任意)RP の IP アドレスを指定します。
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コマンド履歴
リリース
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変更内容
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Cisco IOS XE Gibraltar 16.12.1
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このコマンドが導入されました。
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コマンド デフォルト
RP が指定されていない場合は、すべてのアクティブな RP が表示されます。
コマンド モード
ユーザ EXEC (>)
特権 EXEC(#)
使用上のガイドライン
RP で認識される Protocol Independent Multicast(PIM)バージョンは、アクティブな送信元の代表ルータ(DR)として動作するときにルータが送信する PIM 登録メッセージのタイプ(バージョン 1 またはバージョン
2)に影響します。RP が静的に設定されている場合、RP の PIM バージョンは設定されず、ルータから登録パケットを送信する必要があるときは PIM バージョン 2 の登録パケットの送信が試行されます。PIM バージョン 2 のパケットの送信に失敗すると、ルータは
PIM バージョン 1 の登録パケットを送信します。
show ip pim rp コマンドの出力に表示される RP のバージョンは、 ルータの動作に応じて変わることがあります。グループが作成されている場合、表示されるバージョンは RP マッピングキャッシュ内の RP のバージョンになります。この場合、このコマンドで表示されるバージョンが後で変わることがあります。このルータがアクティブな送信元の
DR として動作している場合、ルータは PIM 登録メッセージを送信します。この PIM 登録メッセージに対し、RP は PIM 登録停止メッセージで応答します。ルータは、それらの PIM 登録停止メッセージから RP の実際の PIM バージョンを学習します。RP
の実際の PIM バージョンが学習されると、このコマンドはそのバージョンのみを表示するようになります。ルータがこのグループのアクティブな送信元の DR として動作していない場合は、グループの RP に対して表示されるバージョンは変わりません。この場合、RP
のバージョンはこのルータが送信する必要がある PIM 登録メッセージにしか影響しないため、RP の PIM バージョンがルータに応じて変わることはありません。
show ip pim rp mapping コマンドを入力した場合、出力に表示される RP のバージョンは RP が学習された方法のみで決まります。RP が Auto-RP から学習された場合、表示される RP のバージョンは「v1」または「v2, v1」のいずれかになります。RP がスタティック
RP 定義から学習された場合、RP のバージョンは特定されず、出力に表示されません。RP が BSR から学習された場合、表示される RP のバージョンは「v2」になります。
例
次に、show ip pim rp コマンドの出力例を示します。
Device# show ip pim rp
Group:227.7.7.7, RP:10.10.0.2, v2, v1, next RP-reachable in 00:00:48
次に、mapping キーワードを指定した場合の show ip pim rp コマンドの出力例を示します。
Device# show ip pim rp mapping
PIM Group-to-RP Mappings
This system is an RP (Auto-RP)
This system is an RP-mapping agent
Group(s) 227.0.0.0/8
RP 10.10.0.2 (?), v2v1, bidir
Info source:10.10.0.2 (?), via Auto-RP
Uptime:00:01:42, expires:00:00:32
Group(s) 228.0.0.0/8
RP 10.10.0.3 (?), v2v1, bidir
Info source:10.10.0.3 (?), via Auto-RP
Uptime:00:01:26, expires:00:00:34
Group(s) 229.0.0.0/8
RP 10.10.0.5 (mcast1.cisco.com), v2v1, bidir
Info source:10.10.0.5 (mcast1.cisco.com), via Auto-RP
Uptime:00:00:52, expires:00:00:37
Group(s) (-)230.0.0.0/8
RP 10.10.0.5 (mcast1.cisco.com), v2v1, bidir
Info source:10.10.0.5 (mcast1.cisco.com), via Auto-RP
Uptime:00:00:52, expires:00:00:37
次に、metric キーワードを指定した場合の show ip pim rp コマンドの出力例を示します。
Device# show ip pim rp metric
RP Address Metric Pref Metric Flags RPF Type Interface
10.10.0.2 0 0 L unicast Loopback0
10.10.0.3 90 409600 L unicast Ethernet3/3
10.10.0.5 90 435200 L unicast Ethernet3/3