Wide Area Bonjour ドメインの設定
Wide Area Bonjour ドメインの設定では、Cisco DNA Center で実行されている Wide Area Bonjour アプリケーションであるコントローラのパラメータと、SDG エージェントからコントローラにエクスポートする必要があるサービスタイプを指定します。Wide Area Bonjour ドメインの設定では、Local Area Bonjour の場合と同様に、サービスリストとサービスポリシーを作成します。ただし、SDG エージェントからコントローラへの出力ポリシーのみが適用されます。
デバイスでの mDNS ゲートウェイの有効化
デバイスで mDNS を設定するには、次の手順を実行します。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 |
enable 例:
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特権 EXEC モードを有効にします。 プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
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ステップ 2 |
configure terminal 例:
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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ステップ 3 |
mdns-sd gateway 例:
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デバイスで mDNS を有効にし、mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。 mDNSゲートウェイ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力して、それぞれの機能を有効にします。
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ステップ 4 |
exit 例:
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mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
カスタムサービス定義の作成
サービス定義は、1 つ以上の mDNS サービスタイプまたは PTR リソースレコード名に管理者フレンドリ名を提供する構造体です。デフォルトでは、いくつかの組み込みサービス定義が事前に定義されており、管理者が使用できるようになっています。組み込みのサービス定義に加えて、管理者はカスタムサービス定義を定義することもできます。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 |
enable 例:
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特権 EXEC モードを有効にします。 プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
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ステップ 2 |
configure terminal 例:
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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ステップ 3 |
mdns-sd service-definition service-definition-name 例:
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mDNS サービス定義を設定します。
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ステップ 4 |
service-type string 例:
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mDNS サービスタイプを設定します。 |
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ステップ 5 |
カスタムサービス定義で複数のサービスタイプを設定するには、ステップ 4 を繰り返します。 |
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ステップ 6 |
exit 例:
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mDNS サービス定義コンフィギュレーション モードを終了します。 |
サービスリストの作成
mDNS サービスリストは、サービス定義の集合です。サービスリストを作成するには、次の手順を実行します。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 |
enable 例:
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特権 EXEC モードを有効にします。 プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
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ステップ 2 |
configure terminal 例:
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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ステップ 3 |
mdns-sd service-list service-list-name {in | out} 例:
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mDNS サービスリストを設定します。 |
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ステップ 4 |
match service-definition-name [message-type {any | announcement | query}] 例:
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サービスをメッセージタイプと照合します。ここで、service-definition-name は、airplay、airserver、airtunes などのサービスの名前を指します。
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ステップ 5 |
exit 例:
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mDNS サービス リスト コンフィギュレーション モードを終了します。 |
サービスポリシーの作成
インターフェイスに適用するサービスポリシーでは、許可する Bonjour サービスアナウンスメント、あるいは入力方向や出力方向で処理する特定のサービスタイプのクエリを指定します。このため、サービスポリシーでは 2 つのサービスリストを定義します。入力方向と出力方向に 1 つずつです。Local Area Bonjour ドメインでは、同じサービスポリシーを 1 つ以上の Bonjour クライアント VLAN に割り当てることができます。ただし、VLAN ごとにサービスポリシーが異なる場合があります。
サービスリストを使用してサービスポリシーを設定するには、次の手順を実行します。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
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特権 EXEC モードを有効にします。 プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal 例:
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mdns-sd service-policy service-policy-name 例:
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mDNS サービスポリシーを設定します。 |
ステップ 4 |
service-list service-list-name {in | out} 例:
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入力方向と出力方向のサービスリストを設定します。 |
ステップ 5 |
exit 例:
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mDNS サービス ポリシー コンフィギュレーション モードを終了します。 |
サービスポリシーと Wide Area Bonjour ドメインの関連付け
Wide Area Bonjour では、サービスポリシーはグローバルに設定します。Local Area Bonjour の場合のように、VLAN には関連付けません。
サービスポリシーをグローバルに設定するには、次の手順を実行します。
手順
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
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ステップ 1 |
enable 例:
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特権 EXEC モードを有効にします。 プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。 |
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ステップ 2 |
configure terminal 例:
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グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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ステップ 3 |
service-export mdns-sd controller controller name 例:
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コントローラ名を指定し、サービスエクスポートモードを開始します。 |
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ステップ 4 |
controller-address ipv4-address 例:
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コントローラのアドレスを指定します。 |
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ステップ 5 |
controller-port port-number 例:
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コントローラが待機しているポート番号を指定します。 |
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ステップ 6 |
controller-source-interface interface-name 例:
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コントローラの送信元インターフェイスを指定します。 |
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ステップ 7 |
controller-service-policy service-policy-name out 例:
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コントローラで使用するサービスポリシーを指定します。
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ステップ 8 |
exit 例:
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コントローラサービスのエクスポート コンフィギュレーション モードを終了します。 |
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ステップ 9 |
mdns-sd gateway 例:
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mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
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ステップ 10 |
ingress-client query-suppression enable 例:
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拡張性とパフォーマンスを向上させるため、入力クエリの抑制を有効にします。 |
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ステップ 11 |
exit 例:
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mDNS ゲートウェイ コンフィギュレーション モードを終了します。 |