cache
フローモニタのフローキャッシュパラメータを設定するには、フロー モニタ コンフィギュレーション モードで cache コマンドを使用します。フローモニタのフローキャッシュパラメータを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
cache {timeout {active | inactive | update} seconds | type normal}
no cache {timeout {active | inactive | update} | type}
構文の説明
timeout |
フロー タイムアウトを指定します。 |
active |
アクティブ フロー タイムアウトを指定します。 |
inactive |
非アクティブ フロー タイムアウトを指定します。 |
update |
永久フローキャッシュの更新タイムアウトを指定します。 |
seconds |
タイムアウト値(秒単位)。通常のフローキャッシュの場合、指定できる範囲は 30 ~ 604800 (7日)です。永久フローキャッシュの場合は、指定できる範囲は 1 ~ 604800 (7日)です。 |
type |
フローキャッシュのタイプを指定します。 |
normal |
通常キャッシュタイプを設定します。フローキャッシュ内のエントリは、timeout active seconds および timeout inactive seconds の設定に従って期限切れになります。これがデフォルトのキャッシュタイプです。 |
コマンド デフォルト
デフォルトのフロー モニタ フロー キャッシュ パラメータが使用されます。
フローモニタの以下のフロー キャッシュ パラメータがイネーブルになっています。
-
キャッシュタイプ:normal
-
アクティブ フロー タイムアウト:1800 秒
コマンド モード
フロー モニタ コンフィギュレーション
コマンド履歴
リリース | 変更内容 |
---|---|
Cisco IOS XE Fuji 16.9.2 |
このコマンドが導入されました。 |
使用上のガイドライン
各フローモニタには、モニタするすべてのフローの保存に使用するキャッシュがあります。各キャッシュには、フローがキャッシュ内に留まることができる時間など、設定可能な要素があります。フローがタイムアウトするとキャッシュから削除され、対応するフローモニタ用に設定されている任意のエクスポータに送信されます。
cache timeout active コマンドでは、通常タイプのキャッシュのエージング動作を制御します。フローが長時間アクティブになっている場合、通常はエージアウト(そのフローの後続のパケット用の新しいフローを開始)することが望まれます。このエージアウトプロセスを行うことで、エクスポートを受信するモニタリング アプリケーションに最新の情報を反映し続けることができます。デフォルトでは、このタイムアウトは 1800 秒(30分)ですが、システム要件に応じて調整できます。大きい値を設定すると、存続時間の長いフローを単一のフローレコードに記録することができます。小さい値を設定すると、存続時間の長い新しいフローが開始されてから、そのフローのデータがエクスポートされるまでの遅延が短縮されます。アクティブ フロー タイムアウトを変更した場合、新しいタイムアウト値はただちに有効になります。
また、cache timeout inactive コマンドでも、通常タイプのキャッシュのエージング動作を制御できます。指定した時間内にフローでアクティビティが検出されない場合、そのフローはエージアウトされます。デフォルトでは、このタイムアウトは 15 秒ですが、この値は想定されるトラフィックのタイプに応じて調整できます。存続時間の短いフローが多数存在し、多くのキャッシュエントリが消費されている場合は、非アクティブタイムアウトを短縮することでこのオーバーヘッドを削減できます。多数のフローが、データを収集し終わる前に頻繁にエージアウトしている場合は、このタイムアウトを延長することでフローの相関関係を向上できます。非アクティブ フロー タイムアウトを変更した場合、新しいタイムアウト値はただちに有効になります。
cache timeout update コマンドでは、永久タイプのキャッシュによって送信される定期的なアップデートを制御します。この動作は、アクティブタイムアウトの動作に類似しています。ただし、この動作によって、キャッシュからキャッシュエントリは削除されません。デフォルトでは、このタイマー値は 1800 秒(30 分)です。
cache type normal コマンドでは、通常キャッシュタイプを指定します。これがデフォルトのキャッシュタイプです。キャッシュのエントリは、timeout active seconds および timeout inactive seconds の設定に従って、エージアウトされます。キャッシュエントリはエージアウトされると、キャッシュから削除され、そのキャッシュに対応するモニタ用に設定されているエクスポータによってエクスポートされます。
キャッシュをデフォルト設定に戻すには、default cache フロー モニタ コンフィギュレーション コマンドを使用します。
(注) |
キャッシュが一杯になると、新しいフローはモニタされません。 |
例
次に、フローモニタキャッシュのアクティブタイムアウトを設定する例を示します。
Device(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1
Device(config-flow-monitor)# cache timeout active 4800
次に、フローモニタキャッシュの非アクティブタイマーを設定する例を示します。
Device(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1
Device(config-flow-monitor)# cache timeout inactive 30
次に、永久キャッシュのアップデートタイムアウトを設定する例を示します。
Device(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1
Device(config-flow-monitor)# cache timeout update 5000
次に、通常キャッシュを設定する例を示します。
Device(config)# flow monitor FLOW-MONITOR-1
Device(config-flow-monitor)# cache type normal