マルチキャストグループおよびチャネルの Internet Group Management Protocol(IGMP)メンバーシップ情報を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ip igmp membership コマンドを使用します。
show ip igmp membership [group-address | group-name] [tracked] [all]
構文の説明
group-address
|
(任意)IGMP メンバーシップ情報を表示するマルチキャスト グループの IP アドレス。
|
group-name
|
(任意)IGMP メンバーシップ情報を表示するマルチキャスト グループの、ドメイン ネーム システム(DNS)ホスト テーブルで定義されている名前。
|
tracked
|
(任意)明示的なトラッキング機能が有効になっているマルチキャスト グループを表示します。
|
all
|
(任意)明示的なトラッキング機能が有効になっているマルチキャスト グループと有効になっていないマルチキャスト グループの詳細情報を表示します。
|
コマンド モード
ユーザ EXEC (>)
特権 EXEC(#)
コマンド履歴
リリース
|
変更内容
|
Cisco IOS XE Everest 16.6.1
|
このコマンドが導入されました。
|
使用上のガイドライン
マルチキャスト グループおよびチャネルの IGMP メンバーシップ情報を表示するには、このコマンドを使用します。このコマンドを使用すると、マルチキャスト グループおよびチャネルのメンバーシップと明示的なトラッキングに関する詳細情報が表示されます。
例
次に、show ip igmp membership tracked コマンドの出力例を示します。
Device> show ip igmp membership tracked
Flags:A - aggregate, T - tracked
L - Local, S - static, V - virtual, R - Reported through v3
I - v3lite, D - Urd, M - SSM (S,G) channel
1,2,3 - The version of IGMP, the group is in
Channel/Group-Flags:
/ - Filtering entry (Exclude mode (S,G), Include mode (*,G))
Reporter:
<ip-address> - last reporter if group is not explicitly tracked
<n>/<m> - <n> reporter in include mode,<m> reporter in exclude
Channel/Group Reporter Uptime Exp. Flags Interface
*,203.0.113.10 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.10 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.11 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.11 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.14 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.14 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.15 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.15 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.12 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.12 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.13 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.13 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.19 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.19 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.18 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.18 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.17 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.17 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.16 1/0 00:20:46 stop 3AT Gi1/0/24
192.168.0.2,203.0.113.16 10.34.34.2 00:20:46 02:59 T Gi1/0/24
*,203.0.113.40 0/1 00:20:48 02:16 3LAT Gi1/0/24
*,209.165.201.1 10.34.34.1 00:20:48 02:16 3LT Gi1/0/24
下の表で、この出力で表示される重要なフィールドについて説明します。
表 1. show ip igmp membership のフィールドの説明
フィールド
|
説明
|
Channel/Group
|
(S, G) チャネルまたはマルチキャスト グループ フィルタリング エントリ。
|
Reporter
|
(S, G) チャネルまたはマルチキャスト グループ エントリを持つメンバーシップをレポートしているホストに関する情報を表示します。
|
Uptime
|
Uptime タイマーは、エントリが認識されている時間の長さ(時、分、および秒単位)です。
|
Exp.
|
Exp. タイマーは、エントリが期限切れになるまでの時間(分および秒単位)です。
|
Flags
|
エントリに関する情報を提供します。
-
A:集約。(S, G) チャネルまたはマルチキャスト グループの集約情報が表示されていることを示します。
-
T:トラッキング。マルチキャスト グループに明示的なトラッキング機能が設定されていることを示します。
-
L:ローカル。ルータ自体がこのマルチキャスト グループまたはチャネルのトラフィックの受信に関与していることを示します。アプリケーションがこのトラフィックを受信するために、パケットがルータのプロセス レベルに送信されます。マルチキャストグループに関して
ip igmp join-group コマンドが設定されている場合は、L フラグが設定されます。
-
S:静的。インターフェイスでマルチキャスト グループまたはチャネルが転送されることを示します。インターフェイスで ip igmp static-group コマンドが設定されている場合は、S フラグが設定されます。
-
V:仮想。マルチキャスト グループまたはチャネルのトラフィックを要求しているルータで Hoot & Holler などのサービスが実行されていることを示します。これらのサービスは、ファスト スイッチング パスで IP マルチキャスト トラフィックを処理できます。L
フラグは、これらのアプリケーションによって設定されません。
-
R:v3 によるレポート。このエントリに関して IGMP バージョン 3(IGMPv3)レポートが受信されたことを示します。
-
I:v3lite。このエントリに関して IGMP バージョン 3 lite (IGMP v3lite)レポートが受信されたことを示します。
-
D:URD。このエントリに関して URL Rendezvous Directory(URD)レポートが受信されたことを示します。
-
M:SSM (S, G) チャネル。マルチキャスト グループのアドレスが Source Specific Multicast(SSM)の範囲内にあることを示します。
-
1、2、3:IGMP のバージョン。マルチキャスト グループが実行している IGMP のバージョン。
|
Interface
|
インターフェイスのタイプと番号。
|