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FCoE は、物理イーサネット接続上でファイバ チャネル トラフィックを転送するメソッドを提供します。FCoE では、基礎となるイーサネットを全二重にして、ファイバ チャネル トラフィックのロスレス動作を提供する必要があります。
(注) | イーサネットのロスレス動作は、輻輳が発生した際にパケット損失を防ぐ PFC メカニズムによって実現されます。 |
Cisco NX-OS ソフトウェアは、すべての 10 ギガビット イーサネット インターフェイスで T11 準拠の FCoE をサポートしています。
FCoE および FIP
スイッチでは、FCoE 初期化プロトコル(FIP)により、イーサネット LAN に接続された FCoE 対応エンティティの検出および初期化を実行できます。Cisco NX-OS スイッチは、T11 準拠の第 2 世代 CNA 用に Converged Enhanced Ethernet Data Center Bridging Exchange(CEE-DCBX)をサポートしています。
次のスイッチは、第 1 世代 CNA の Pre-FIP をサポートしていません。
FIP は、デバイスの検出、初期化、およびリンクのメンテナンスを実行する際に使用されます。FIP は次の処理を実行します。
FIP VLAN の検出:FCoE VLAN を検出します。この FCoE VLAN は、確立された仮想リンク上で、他のすべての FIP プロトコルに使用するとともにファイバ チャネル ペイロードの FCoE カプセル化にも使用します。FIP VLAN の検出は、イーサネット トラフィックを交換するために発信側またはターゲットで使用するネイティブ VLAN で行われます。FIP VLAN 検出プロトコルは、ネイティブ VLAN 上で稼働する唯一の FIP プロトコルです。他のすべての FIP プロトコルは、検出された FCoE VLAN 上で稼働します。
FIP FCF 検出:FCoE デバイスがファブリックに接続されている場合、検出要求メッセージが送信されます。このメッセージに対しては、ファイバ チャネル フォワーダ(FCF)またはスイッチが、送信要求されたアドバタイズメントで応答します。このアドバタイズメントにより、それ以降のログインに使用する FCF MAC アドレスが取得されます。
FCoE 仮想リンクのインスタンス化:FIP では、ファブリック ログイン(FLOGI)、ファブリック検出(FDISC)、ログアウト(LOGO)、および交換リンク パラメータ(ELP)の各フレーム、およびそれらに対応する応答フレームのカプセル化が定義されています。FCoE デバイスでは、これらのメッセージに基づいて、ファブリック ログインが実行されます。
FCoE 仮想リンクのメンテナンス:FIP では、接続が継続的に有効であることを確認するため、スイッチと CNA との間で定期的にメンテナンス メッセージが送信されます。
FCoE は、スイッチがファイバ チャネル フレームを固有のイーサネット タイプ 0x8906 を持つイーサネット パケットにカプセル化する場合に実装されます。このパケットには、4 ビットのバージョン フィールドがあります。フレーム内のその他のフィールド(送信元 MAC アドレス、宛先 MAC アドレス、VLAN タグ、およびフレーム マーカー)はすべて、標準のイーサネット フィールドです。予備ビットの追加により、FCoE フレームの長さは IEEE 802.3 の最小パケット長である 64 バイトになります。
ファイバ チャネル フレームは、36 バイトのヘッダーと最大 2,112 バイトのデータで構成され、その合計サイズは最大で 2,148 バイトになります。カプセル化されたファイバ チャネル フレームには、標準ヘッダーがすべて含まれているため、追加の修正を施すことなくストレージ ネットワークへ渡すことができます。FCoE フレームの最大ファイバ チャネル フレームに対応するために、class-fcoe がデフォルトの最大伝送単位(MTU)2240 バイトに定義されます。
スイッチによってアダプタに送信されるイーサネット フレームには、IEEE 802.1Q タグが含まれます。このタグには、PFC で使用するサービス クラス(CoS)値用のフィールドが含まれます。また、IEEE 802.1Q タグには VLAN フィールドも含まれます。
FIP の T11 準拠 CNA から送信されるフレームの場合、スイッチでは FCoE VLAN 用の VLAN タグが付加されているという前提で処理が行われます。タグが正しく付加されていないフレームは廃棄されます。
(注) | VLAN 1 またはネイティブ VLAN を FCoE VSAN にマッピングすることはできません。 |
FIP は、固有のイーサタイプ 0x8914 を持つイーサネット パケットにカプセル化されます。このパケットには、4 ビットのバージョン フィールドがあります。また FIP パケットには、送信元 MAC アドレスおよび宛先 MAC アドレスのほか、FIP 動作コードや FIP 動作サブコードも含まれています。次の表に、FIP 動作コードおよびサブコードの説明を示します。
FIP 動作コード |
FIP サブコード |
FIP 動作 |
---|---|---|
0x0001 |
0x01 |
検出要求 |
0x02 |
検出アドバタイズメント |
|
0x0002 |
0x01 |
仮想リンク インスタンス化要求 |
0x02 |
仮想リンク インスタンス化応答 |
|
0x0003 |
0x01 |
FIP キープアライブ |
0x02 |
FIP クリア仮想リンク |
|
0x0004 |
0x01 |
FIP VLAN 要求 |
0x02 |
FIP VLAN 通知 |
DCBX
Data Center Bridging Exchange(DCBX)プロトコルは、リンク層検出プロトコル(LLDP)を拡張したものです。DCBX エンド ポイントは、要求および確認応答(ACK)メッセージを交換します。柔軟性については、パラメータは TLV フォーマットで符号化されます。Cisco NX-OS スイッチは、Converged Enhanced Ethernet Data Center Bridging Exchange(CEE-DCBX)をサポートしています。また、Cisco NX-OS スイッチは、すべての T11 準拠の第 2 世代 CNA でサポートされています。
DCBX は、スイッチと CNA の間の物理イーサネット リンク上で実行されます。デフォルトでは、DCBX はイーサネット インターフェイスでイネーブルです。イーサネット インターフェイスがアップすると、スイッチでは CNA との通信が自動的に開始されます。
スイッチと CNA の間で FCoE が通常の動作をしている場合は、DCBX によりリンク エラーの検出が行われます。
また DCBX は、スイッチと CNA の間で機能についてのネゴシエーションを行い、CNA に設定値を送信する場合にも使用します。
スイッチに接続された CNA は、スイッチから送信された設定値が適用されるようにプログラミングされています。これにより、スイッチに接続されたすべての CNA に対してスイッチから設定値を配布することが可能で、設定エラーが生じる可能性が低くなるだけでなく、CNA の管理が容易になります。
標準のイーサネットは、ベスト エフォート型のメディアであるため、どのような形のフロー制御も備えていません。輻輳や衝突が発生すると、イーサネットはパケットをドロップします。失われたデータの検出および廃棄されたパケットの再送信は、上位プロトコルにより行われます。
ファイバ チャネルを適切にサポートできるよう、イーサネットにはプライオリティ フロー制御(PFC)メカニズムが追加されています。
ネイティブ ファイバ チャネル リンクでは、一部の設定アクション(VSAN の変更など)で、インターフェイス ステータスをリセットする必要があります。インターフェイス ステータスをリセットすると、そのインターフェイスはスイッチによりいったん無効化され、その直後に再び有効化されます。
注意:イーサネット リンクにより FCoE サービスが実装されている場合は、物理リンクをリセットしないでください。リセットすると、そのリンク上のすべてのトラフィックが中断されます。
論理リンク アップ/ダウン機能を使用すると、それぞれの仮想リンクを個別にリセットできます。論理リンク ダウンは、FIP クリア仮想リンク メッセージを受けて実行されます。
注意:CNA が論理リンク レベル アップ/ダウン機能をサポートしていない場合、CNA は物理リンクをリセットします。これは、イーサネット インターフェイス上のすべてのトラフィックが中断されることを意味します。
Cisco NX-OS スイッチは、次の CNA の種類をサポートしています。
次の Cisco NX-OS シリーズおよびプラットフォームは、第 2 世代 CNA をサポートしています。第 2 世代 CNA は、FIPS を使用して、スイッチとの間で使用可能な機能に関する情報を交換したり、設定可能な値をネゴシエートしたりします。
Cisco Nexus 2232
Cisco Nexus 5000
Cisco Nexus 5500
Cisco Nexus 7000
Cisco Nexus 7700
Cisco MDS 9700
Cisco MDS 9500
Cisco MDS 9250i
設定エラーを抑制し管理を容易にするため、スイッチから、接続されているすべてのアダプタへ設定データが配布されます。
FCoE にはブリッジ機能がない(つまり、STP ループがネットワークで作成されない)ため、完全なスパニング ツリー プロトコル(STP)は必要ありません。FCoE インターフェイス上の STP Lite は、提案 BPDU を受信するたびに合意 Bridge Protocol Data Unit(BPDU)を送信することにより、ネットワーク上で高速コンバージェンスを確保します。FCoE リンクは、マルチ スパニングツリー(MST)または Per VLAN Rapid Spanning Tree Plus(PVRST+)のいずれの Proposal BPDU に対しても、同一の Agreement BPDU を送信します。また、STP Lite は FCoE VLAN の MAC アドレス フラッシュ機能を抑制します。
STP Lite は、最初の FCoE VLAN が起動するとすぐに、FCoE VLAN のデバイス全体にわたってデフォルトで自動的にイネーブルになります。同時にシステムは、すべての FCoE リンクを STP タイプの標準ポートとして自動的に変換します。この機能は、FCoE VLAN 上でのみ動作します。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
FCoE 機能 |
未インストールまたはディセーブル |
FC-MAP |
0E.FC.00 |
ファブリック プライオリティ |
128 |
アドバタイズ インターバル |
8 秒 |
製品 |
ライセンス |
---|---|
Cisco Nexus 7000 シリーズ |
FCoE を実行する各 F シリーズ モジュールには、FCoE ライセンスが必要です。デフォルト以外の VDC でイネーブルにされた FCoE では、Advanced Services ライセンスは不要です。デフォルトでは、FCoE は追加の VDC が必要ではなく、ストレージ VDC で有効になっています。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
Cisco MDS 9000 シリーズ |
FCoE にはライセンスは不要です。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
専用ストレージ VDC の FCoE に関するガイドラインは、次のとおりです。
FCoE フィーチャ セットは、1 つの VDC でのみイネーブルにします。
FCoE により割り当てられた VLAN 範囲内で VLAN を作成します。
専用の FCoE VDC のストレージ関連の機能以外の他の機能をイネーブルにしないでください。
32 ポート 10 ギガビット イーサネット I/O モジュール(PID N7K-F132XP-15)などの F シリーズ モジュールから、リソースを専用 FCoE VDC に割り当てます。
ストレージ VDC ではロール バックはサポートされていません。
Cisco NX-OS リリース 7.2(0)D1(1) では、ストレージ VDC と共有できるのは、24 台の FEX からのポートのみです。24 台までという制限はありませんが、24 台以上はテストされておらず、サポートもされません。
F2、F2e、F3 シリーズ モジュールの FCoE は、スーパバイザ 2 モジュール(Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイス用 N7K-SUP2)およびスーパバイザ 2E モジュール(Cisco Nexus 7700 シリーズ デバイス用 N77-SUP2E および Cisco Nexus 7000 シリーズ デバイス用 N7K-SUP2E)でサポートされます。
ストレージ VDC で FCoE over FEX を有効にするには、ストレージ VDC に対して管理 VDC またはデフォルト VDC から事前に allow feature-set FEX コマンドを実行する必要があります。FCoE over FEX は、7.2(0)D1(1) 以降で使用できます。
IVR(VSAN 間ルーティング)ゾーンの設定は、FCoE over FEX ではサポートされません。
F3 の Fiber Channel over Ethernet (FCoE)機能ライセンスは、7.2.0 リリース以降でサポートされます。イメージ 6.2.x 以前のバージョンにダウングレードするには、まず F3 FCoE ライセンスをアンインストールしてから先に進みます。ライセンスの詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
F2、F2e、および F3 シリーズ モジュールは、同じ VDC に共存できます。これは、LAN とストレージ VDC の両方に当てはまります。
F1 および F3 シリーズ モジュールは、同じ VDC に共存できません。これは、LAN とストレージ VDC の両方に当てはまります。
F1 および F2 シリーズ モジュールは、同じ VDC に存在できません。これは、LAN とストレージ VDC の両方に当てはまります。
管理 VDC またはデフォルト VDC で limit-resource module-type コマンドを使用して、F1、F2、F2e、F3 などのモジュール リソースをストレージ VDC に割り当てます。サポートされるライン カード モジュールは、F1、F2、F2e、および F3 です。
マルチホップ FCoE を設定する場合、必ず両側で同じ no-drop クラスを使用してください。プライオリティ フロー制御は、異なる no-drop クラスを使用すると機能しません。show interface priority-flow-control コマンドを使用して、プライオリティ フロー制御の動作を確認します。
(注) |
|
次のインターフェイス コンフィギュレーション モードは、イーサネット VDC からストレージ VDC までインターフェイスが共有されている間は使用できません。
SPAN 宛先
プライベート VLAN モード
ポートチャネル インターフェイス
アクセス モード
mac-packet-classify
関連する QoS ポリシーが設定された VLAN の一部であるインターフェイス
共有イーサネット インターフェイスはトランク モードで、他の 1 つの VDC とだけ共有する必要があります。
アウトオブバンド(OOB)管理インターフェイス mgmt0 用に VDC を設定するには、vrf context management コマンドを使用します。ただし、ストレージ VDC は VRF をサポートしていないため、mgmt0 を設定するには別のアプローチが必要です。
次の表に、VDC とストレージ VDC 用に mgmt 0 を設定する方法を示します。
VDC 用の mgmt 0 の設定 | ストレージ VDC 用の mgmt 0 の設定 | ||
---|---|---|---|
vrf context management ip route 0.0.0.0/0 default_gateway |
interface mgmt 0 ip address mgmt0_ip_address mgmt0_subnet_mask no shut ip route 0.0.0.0/0 default_gateway
|
値は次のとおりです。
mgmt0_ip_address は mgmt0 IPv4 アドレスです。
mgmt0_subnet_mask は mgmt0 IPv4 ネットマスクです。
default_gateway はデフォルト ゲートウェイの IPv4 アドレスです。
デフォルト VLAN 上の FCoE はイネーブルにできません。
FCoE モジュール上の FCoE だけをイネーブルにできます。ただし、これは 9250i MDS スイッチには適用されません。
QoS ポリシーは、ネットワーク内のすべての Cisco FCoE スイッチで同一である必要があります。
Cisco MDS 9700 シリーズ、MDS 9500 シリーズ、および 9250i スイッチは、LAN トラフィックをサポートせず、FCoE フレームを受信して処理するだけです。
Cisco MDS 9500 シリーズでは、Supervisor-2A モジュールをインストールして FCoE を設定する必要があります。
FC-Redirect サービスを使用するファブリックに FCoE モジュールをインストールできます。ただし、FC-Redirect サービス アプリケーション モジュールがイネーブルにされた同じスイッチに FCoE モジュールをインストールしないでください。
SME は、MDS FCoE ラインカード(DX-X9708-K9)で接続されたデバイスなど、FCoE 接続のデバイスをサポートしていません。
Cisco MDS NX-OS Release 5.2(x) では、DMM、SME、または IOA を実行しているスイッチに FCoE モジュールをインストールできません。
Cisco MDS 9250i は最大 32 の VSAN をサポートします。
MDS 9250i は、FCoE Switched Port Analyzer(SPAN)をサポートしません。
また、MDS 9250i は、汎用オンライン診断(GOLD)や Online Health Management System(OHMS)などの FCoE ポート診断をサポートしません。
Cisco MDS 9500 は、F3 シリーズ モジュールをサポートしません。Cisco MDS 9700 は、40 ギガビット モジュールを搭載した F3 シリーズをサポートします。
Cisco MDS 9000 は、F3 シリーズ モジュールの 10 ギガビットまたは 40 ギガビット FEX 接続をサポートしません。
5 つのファブリック モジュール(FAB)を使用して、24 個のポートで MDS 40 G ライン カードの完全なスループットを受信することをお勧めします。4 つのうち 3 つのファブリック モジュールを使用すると、ポートのオーバーサブスクリプションが発生する可能性があります。
マルチホップ FCoE を設定する場合、必ず両側で同じ no-drop クラスを使用してください。プライオリティ フロー制御は、異なる no-drop クラスを使用すると機能しません。show interface priority-flow-control コマンドを使用して、プライオリティ フロー制御の動作を確認します。
FCoE の設定
FCoE の有効化
ストレージ VDC の FCoE をイネーブルにするために、デフォルト VDC に FCoE フィーチャ セットをインストールして、依存機能をイネーブルにする必要があります。
1.
configure terminal
2.
install feature-set fcoe
3.
feature lldp
4.
(任意) feature lacp
5.
system qos
6.
service-policy type network-qospolicy-name
7.
(任意) show feature
8.
(任意) copy running-config startup-config
FCoE のイネーブル化を完了するには、ストレージ VDC を作成し、リソースを割り当てる必要があります。
関連項目 |
---|
Cisco Nexus 7000:FCoE モジュールのライセンシング 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』 『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Quality of Service Configuration Guide』 |
1.
configure terminal
2.
(任意) feature lacp
3.
system qos
4.
service-policy type network-qospolicy-name
5.
(任意) show feature
6.
(任意) copy running-config startup-config
FCoE の無効化
FCoE フィーチャ セットをディセーブル化またはアンインストールできます。VDC で FCoE フィーチャ セットを禁止することもできます。
正しい VDC を使用していることを確認します。
1.
configure terminal
2.
vdcvdc_id type storage
3.
(任意) no allow feature-set fcoe
4.
no feature-set fcoe
5.
exit
6.
no install feature-set fcoe
7.
(任意) show feature-set
8.
(任意) copy running-config startup-config
FCoE 機能をディセーブルにすると、すべての FCoE コマンドが CLI から削除され、FCoE 設定が消去されます。
1.
configure terminal
2.
no feature-set fcoe
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次の例は、スイッチの FCoE を無効にする方法を示したものです。
switch# configure terminal
switch(config)# no feature-set fcoe
対象となるスイッチのファイバ チャネル ファブリックを識別するための FC-Map を設定することにより、ファブリック間の通信に伴うデータの破損を防ぐことができます。FC-Map が設定されると、現在のファブリックの一部ではない MAC アドレスがスイッチによって廃棄されます。FCF は、CNA に Fabric Provide MAC Addresses(FPMA)を割り当てることができます。CNA は、ファブリックの FC-Map 値とファブリック ログイン時に割り当てられたファイバ チャネル ID(FCID)で構成されます。
(注) | Cisco MDS 9700 スイッチ、Cisco MDS 9500 スイッチ、および MDS 9250i スイッチの場合は、次の configure terminal で起動します。 |
Cisco Nexus 7000 シリーズの場合、この機能を設定するにはストレージ VDC を使用する必要があります。
1. (Cisco Nexus 7000)switchto vdcvdc-idtype storage
2.
configure terminal
3.
fcoe fcmapfabric-map
次に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチのグローバル FC-Map を設定する例を示します。
switch# switchto vdc fcoe type storage fcoe# configure terminal fcoe(config)# fcoe fcmap 0x0efc2a
次に、Cisco MDS 9700、MDS 9500、または MDS 9250i スイッチのグローバル FC-Map を設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# fcoe fcmap 0x0efc2a
FCoE スイッチは、自身のプライオリティをアドバタイズします。ファブリック内の CNA では、このプライオリティを基に、接続先として最適なスイッチが決定されます。
(注) | Cisco MDS 9700 スイッチ、MDS 9500 スイッチ、および MDS 9250i スイッチの場合は、次の configure terminal で起動します。 |
Cisco Nexus 7000 シリーズの場合、この機能を設定するにはストレージ VDC を使用する必要があります。
1. (Cisco Nexus 7000)switchto vdcvdc-idtype storage
2.
configure terminal
3.
fcoe fcf-priorityfabric-priority
次に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチのグローバル ファブリック プライオリティを設定する例を示します。
switch# switchto vdc fcoe type storage fcoe# configure terminal fcoe(config)# fcoe fcf-priority 42
次に、Cisco MDS 9700、MDS 9500、および MDS 9250i スイッチのグローバル ファブリック プライオリティを設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# fcoe fcf-priority 42
スイッチ上で、ファイバ チャネル ファブリックのアドバタイズメント間隔を設定できます。
(注) | Cisco MDS 9000 スイッチの場合は、configure terminal から開始します。 |
Cisco Nexus 7000 シリーズの場合、この機能を設定するにはストレージ VDC を使用する必要があります。
1. (Cisco Nexus 7000)switchto vdcvdc-idtype storage
2.
configure terminal
3.
fcoe fka-adv-periodinterval
次に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチでファブリックのアドバタイズメント間隔を設定する例を示します。
switch# switchto vdc fcoe type storage fcoe# configure terminal fcoe(config)# fcoe fka-adv-period 42
次に、Cisco MDS 9000 スイッチでファブリックのアドバタイズメント間隔を設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# fcoe fka-adv-period 42
FCoE リンクの LAN トラフィックを無効にできます。
DCBX を使用すると、スイッチから、直接接続された CNA へ LAN 論理リンク ステータス(LLS)メッセージを送信できます。shutdown lan コマンドを入力して、CNA に LLS-Down メッセージを送信します。このコマンドにより、インターフェイスの VLAN のうち、FCoE に対応していないすべての VLAN をダウンできます。インターフェイスの VLAN のうち FCoE に対応している VLAN では、中断されることなくそのまま SAN トラフィックを伝送できます。
1.
configure terminal
2.
interfaceethernetslot/port
3.
shutdown lan
4.
(任意) show interface
5.
(任意) copy running-config startup-config
1.
configure terminal
2.
vdc
vdc-id
type storage
3.
limit-resource module-type [f1 |
f2
|
f2e
|
f3]
4.
exit
5.
exit
6.
(任意) show feature
7.
(任意) copy running-config startup-config
FCoE の設定情報を表示するには、ストレージ VDC のコンテキストで次のいずれかの作業を実行します。
コマンド |
目的 |
---|---|
show fcoe |
FCoE がスイッチでイネーブルになっているかどうかを表示します。 |
show fcoe database |
FCoE データベースの内容を表示します。 |
show interface vfc [number] |
vFC インターフェイスに関する情報を表示します。 |
show interface [interfacenumber] fcoe |
個々のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスに関する FCoE 設定を表示します。 |
次の例は、FCoE 機能が有効になっているかどうかを確認する方法を示したものです。
switch# show fcoe Global FCF details FCF-MAC is 00:0d:ec:6d:95:00 FC-MAP is 0e:fc:00 FCF Priority is 128 FKA Advertisement period for FCF is 8 seconds
次に、FCoE データベースを表示する例を示します。
switch# show fcoe database ------------------------------------------------------------------------------ INTERFACE FCID PORT NAME MAC ADDRESS ------------------------------------------------------------------------------ vfc3 0x490100 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8 00:c0:dd:0e:5f:76
次の例は、あるインターフェイスの FCoE 設定を表示する方法を示したものです。
switch# show interface ethernet 1/37 fcoe Ethernet1/37 is FCoE UP vfc3 is Up FCID is 0x490100 PWWN is 21:00:00:1b:32:0a:e7:b8 MAC addr is 00:c0:dd:0e:5f:76
関連項目 | マニュアル タイトル |
---|---|
コマンド リファレンス |
|
コンフィギュレーション ガイド |
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチのストレージ VDC 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Virtual Device Context Configuration Guides』 『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』 『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Quality of Service Configuration Guide』 |
Cisco NX-OS のライセンス |
標準/RFC | Title |
---|---|
T11 FC BB-5 | ファイバ チャネル バックボーン 5 |
MIB | MIB のリンク |
---|---|
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、およびフィーチャ セットに関する MIB を探してダウンロードするには、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
説明 | Link |
---|---|
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