この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco IP Fabric for Media ソリューションに向けて Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチを設定する方法について説明します。
Cisco IP Fabric for Media ソリューションには、次の前提条件があります。
Cisco Nexus 9200 および 9300 シリーズのリーフ スイッチおよびスパイン スイッチでは、Cisco NX-OS リリース 7.0(3)I4(5) 以降のリリースを実行している必要があります。
![]() (注) | リーフ スイッチは、Cisco NX-OS リリース 7.0(3)F2(1) 以降のリリースを実行するスパイン スイッチと一緒に使用する場合、Cisco NX-OS 7.0(3)I6(1) 以降のリリースを実行している必要があります。 |
Cisco Nexus 9500 シリーズのスパイン スイッチ(N9K-X9732C-EX、N9K-X9736C-EX、および N9K-X97160YC-EX ライン カードを使用)は、NX-OS リリース 7.0(3)I6(1) 以降のリリースを実行している必要があります。
Cisco Nexus 9508 のスパイン スイッチ(N9K-X9636C-R および N9K-X9636Q-R ライン カードを使用)は、Cisco NX-OS リリース 7.0(3)F2(1) 以降のリリースを実行している必要があります。
TCAM カービングは、リーフ スイッチに対し、hardware access-list tcam region ing-racl 768 コマンドおよび hardware access-list tcam region ing-l3-vlan-qos 1536 コマンドを使用して設定する必要があります。TCAM カービングの詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Security Configuration Guide』を参照してください。
Cisco Nexus 9500 シリーズ スイッチで N9K-X9732C-EX、N9K-X9736C-EX、および N9K-X97160YC-EX ライン カードを使用している場合は、system routing template-multicast-nbm コマンドを使用して、マルチキャスト NBM テンプレートをイネーブルにします。詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series Multicast Routing Configuration Guide』を参照してください。
コントローラ ベースの展開には、次の Cisco DCNM リリースのいずれか 1 つをインストールする必要があります。インストール手順については、お使いの DCNM リリースの『Cisco DCNM Installation Guide』を参照してください。
スイッチ上で実行されている Cisco NX-OS リリース |
Cisco DCNM リリース |
---|---|
7.0(3)I4(5) |
10.1 |
7.0(3)F2(1) または 7.0(3)I6(1) |
10.2.1 以降 |
DCNM OVA ファイルがインストールされたら、SSH でルートとして DCNM VM にログオンし、DCNM サーバに appmgr set-mode media-controller コマンドを入力して、DCNM メディア コントローラをイネーブルにする必要があります。
Cisco IP Fabric for Media ソリューションには、次の注意事項と制約事項が適用されます。
リーフ スイッチの数は、使用されるアップリンクの数と、スパイン スイッチ上で使用可能なポートの数によって決まります。
コントローラへの接続が常に可能になるよう、冗長パスを確保してください。
Cisco Nexus 9508 スイッチを N9K-X9636C-R および N9K-X9636Q-R ライン カードと一緒に使用する場合、PTP、ポリシング、DSCP 再マーク、およびフロー統計はサポートされません。
ノンブロッキングなパフォーマンスを確保するため、各リーフ スイッチからのアップリンクの帯域幅は、エンドポイントに与えられた帯域幅以上を確保してください。
可能であれば、エンドポイントをリーフ スイッチ間で分散させ、すべてのリーフ スイッチ上で送信者と受信者の分布を均等化してください。
シスコでは、障害に対応できるよう、可能であればオーバープロビジョニングのアップリンクをお勧めします。
ベスト プラクティスとして、/30 マスクでエンドポイントに接続するレイヤ 3 ポートを使用してください。IP アドレスは、エンドポイントに 1 つ、スイッチ インターフェイスに別の 1 つを割り当てます。
冗長な IP ネットワーク(2022-7)を設計します。2 つのネットワークを一緒に接続しないでください。これらは、互いから完全に独立している必要があります。
ネットワークは、基本的にマルチキャスト フローを伝送するように設計されています。帯域幅管理ではユニキャストのフローをトラッキングしていないため、ユニキャストのトラフィックは最小限に留めてください。
このソリューションは、IGMPv2 および IGMPv3 の Join をサポートしていますが、PIM SSM はサポートしていません。したがって、2 つの送信元が同一のマルチキャスト グループに同時に送信を行うことはできません。
統計情報は、送信者が接続されているスイッチでのみ使用できます。
ホストはスパインに接続できません。
ファブリックのセットアップに必要な場合以外は、カスタムの ACL ポリシーまたは QoS ポリシーを使用しないでください。このようなポリシーは、DCNM のホスト ポリシーまたはフロー ポリシーから適用する必要があります(CLI コマンドからではなく)。
DCNM から適用されるポリシーを変更する際には、CLI コマンドを使用しないでください。変更は、すべて DCNM を使用して行う必要があります。
コントローラ不使用の展開からコントローラ使用の展開に移行する際は、事前にスイッチから既存の設定を削除(write erase コマンドおよび reload コマンドを使用)し、POAP またはIP Fabric for Media の設定で説明する CLI コマンドを使用してスイッチを再設定する必要があります。
ユニキャスト PTP には、次の注意事項と制約事項が適用されます。
個々のユニキャスト PTP インターフェイスには、一意の PTP ユニキャスト送信元アドレスを設定する必要があります。
グローバルな PTP 送信元とユニキャスト インターフェイスの PTP 送信元は、同一であってはいけません。
ユニキャストとマルチキャストは、同じインターフェイスではサポートされません。
ユニキャスト PTP をサポートするスイッチは、Cisco Nexus 9236C、9272Q、92160YC-X スイッチと、N9K-X9732C-EX、N9K-X9736C-EX、および N9K-X97160YC-EX ラインカードを備えた Cisco Nexus 9500 シリーズ スイッチのみです。
フローのセットアップには、次の注意事項と制約事項が適用されます。
ブロードキャスト コントローラまたはユーザに再試行を要求する API コールが失敗した場合、DCNM は、ブロードキャスト コントローラまたはユーザに通知します。
受信側リーフ スイッチがリロードすると、スイッチのブートアップ後に、API コールを再度開始することでフローを再度セットアップする必要があります。この内容は DCNM 10.1 にのみ該当します。
静的 API は、SVI ではサポートされません。
VM スナップショットはサポートされません。以前の DCNM スナップショットにロールバックすることはできません。
フロー ポリシーには、次の注意事項と制約事項が適用されます。
ベスト プラクティスとして、デフォルトのポリシーの変更は、フローがファブリック内でアクティブになる前に行う必要があります。
フロー ポリシーは、フローがアクティブであるときは変更できません。変更は、送信者がフローを停止し、すべての受信者がフローの受信を停止しているときに可能になります。
ベスト プラクティスとして、フローがポリシングされることなくある程度のバーストに対応できるよう、フローのビット レートに対して 5 % の余裕を持たせてください。3G のフローは 3.15 Gbps としてプロビジョニングする必要があります。
デフォルトのフロー ポリシーに対するすべての変更は、フローがネットワーク内でアクティブになる前に完了してください。
ホスト ポリシーには、次の注意事項と制約事項が適用されます。
送信者のホスト ポリシーが「allow」から「deny」に変更されると、フローはただちに削除されます。
受信者のホスト ポリシーがレイヤ 2 ポートおよび SVI 経由で接続されているホストに適用されると、そのポリシーは、その VLAN 上のすべてのホストによって送信されるすべての Join に適用され、単一の受信者に適用することはできません。
ホワイトリスト ポリシーがインストールされているときにホストから ARP 要求または応答が来ない場合、そのホストは DCNM に追加されず、IGMP パケットは破棄されます。ホワイトリスト ポリシーについては、IGMP Join を送信する前に ARP を通じてホストを追加する必要があります。
デフォルトのホスト ポリシーに対するすべての変更は、ネットワーク上でアクティブなホストが検出される前に完了してください。デフォルトのホスト ポリシー定義をホワイトリストとブラックリストのいずれにするか(すべてのデフォルトを拒否するか、すべてのデフォルトを許可するか)は、ホストがネットワークに追加される前に定義する必要があります。ホストごとのポリシーは、いつでも変更できます。ただし、デフォルトのポリシーの編集は、ホストが DCNM システムに導入される前のみ可能です。
ネットワークおよび DCNM 接続には、次の注意事項と制約事項が適用されます。
スイッチは、ホストが検出される前、またはファブリック内でフローがセットアップされる前に DCNM によって検出されるようにしてください。
DCNM HA ペアは、同じ VLAN 上にある必要があります。
相互接続として MGMT を使用する利点は、管理プレーンまたは制御プレーンとデータ プレーンを分離できることです。
INBAND を使用する利点は、冗長性が強化されることです。
スイッチと DCNM の間の遅延は、フロー プログラミングが許容される遅延範囲内で実行されるよう、1 ミリ秒未満である必要があります。
IP Fabric for Media ソリューションには、LAN Enterprise Services ライセンスと、Network Services ライセンスが必要です。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
|
Cisco DCNM |
Cisco DCNM メディア コントローラには、Advanced Server DCNM ライセンスが必要です。このライセンスの詳細については、『Cisco DCNM Installation Guide』を参照してください。 |
Non-blocking Multicast(NBM)を設定する手順は、IP Fabric for Media ソリューションにいずれの展開方法を使用しているかによって異なります。
スパイン リーフのトポロジ
シングル モジュラ型スイッチ
IP ファブリックをセットアップした後は、Non-blocking Multicast(NBM)機能をイネーブルにし、DCNM サーバへの接続を確立する必要があります。NBM 機能により、ファブリックに入る帯域幅は、ファブリックから出る帯域幅と完全に同じになります。
スパイン リーフ展開におけるスイッチに向けて NBM を設定するには、次の手順に従います。
2.
[no] feature nxapi
3.
[no] feature nbm
4.
nbm mode controller
5.
controller ipdcnm-server-ip-or-vipvrf management
6.
controller-credentials usernameusernamepassword [0 | 7] password
7.
(任意) show nbm controller
IP ファブリックをセットアップした後は、Non-blocking Multicast(NBM)機能をイネーブルにし、DCNM サーバへの接続を確立する必要があります。NBM 機能により、ファブリックに入る帯域幅は、ファブリックから出る帯域幅と完全に同じになります。
DCNM メディア コントローラを使用するシングル モジュラ型スイッチに向けて NBM を設定するには、次の手順に従います。
2.
[no] feature nxapi
3.
[no] feature nbm
4.
nbm mode controller
5.
controller ipdcnm-server-ip-or-vipvrf management
6.
controller-credentials usernameusernamepassword [0 | 7] password
7.
(任意) show nbm controller
IP ファブリックをセットアップした後は、スイッチ上で NBM 機能をイネーブルにする必要があります。NBM 機能により、ファブリックに入る帯域幅は、ファブリックから出る帯域幅と完全に同じになります。
DCNM メディア コントローラを使用しないシングル モジュラ型スイッチに向けて NBM を設定するには、次の手順に従います。
![]() (注) | 次の手順のステップ 3 から 8 は、N9K-X9636C-R および N9K-X9636Q-R ライン カードを備えた Cisco Nexus 9508 スイッチには該当しません。 |
2.
[no] feature nbm
3.
[no] nbm flow bandwidthflow-bandwidth
4.
[no] nbm mode flow
5.
[no] policypolicy-name
6.
[no] bandwidthflow-bandwidth
7.
[no] ip groupip-address
8.
[no] ip group-rangeip-addresstoip-address
9.
(任意) show nbm flows bandwidth
次の例は、設定サンプルを示しています。
nbm mode flow policy Audio bandwidth 2 ip group-range 225.3.5.2 to 225.3.5.255 policy Video bandwidth 3000 ip group-range 228.255.255.1 to 228.255.255.255
NBM の設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
show nbm controller |
DCNM メディア コントローラの状態を表示します。 |
||
show nbm flows [active [interfacetype slot/port] | all [interfacetype slot/port] | detail [interfacetype slot/port] | groupmulticast-group | group-based [interfacetype slot/port] | inactive [interfacetype slot/port] | interfacetype slot/port | m-groupmulticast-group | no-receiver [interfacetype slot/port] |sourceip-address] |
NBM フローを表示します。 |
||
show nbm flows bandwidth |
フローごとに、設定および適用されている NBM 帯域幅を表示します。
|
||
show nbm flows statistics |
NBM フローの統計情報を表示します。
|
||
show running-config nbm |
NBM の実行コンフィギュレーション情報を表示します。 |
この項では、DCNM メディア コントローラ不使用のシングル モジュラ型スイッチの出力例を示します。コントローラ ベースの展開では、統計情報は、DCNM メディア コントローラ GUI で表示できます。
次に、show nbm flows コマンドの出力例を示します。
switch# show nbm flows NBM Active Source-Group-Based Flows : Start-Time Src-Intf Mcast-Group Src-IP LID Status Num Rx Bw Mbps CFG Bw Mbps Src-slot Unit Slice 04/27 05:32:01.536 Eth3/13/1 230.13.2.244 210.1.1.2 1070 ACTIVE 1 3000.000 3000.000 3 1 0 04/27 05:32:01.535 Eth3/13/1 230.13.2.243 210.1.1.2 582 ACTIVE 1 3000.000 3000.000 3 1 0 04/27 05:32:01.535 Eth3/13/1 230.13.2.242 210.1.1.2 1298 ACTIVE 1 3000.000 3000.000 3 1 0 04/27 05:32:01.534 Eth3/13/1 230.13.2.241 210.1.1.2 1407 ACTIVE 1 3000.000 3000.000 3 1 0
次に、show nbm flows groupmulticast-group コマンドの出力例を示します。
switch# show nbm flows group 230.13.2.244 NBM Active Source-Group-Based Flows : Start-Time Src-Intf Mcast-Group Src-IP LID Status Num Rx Bw Mbps CFG Bw Mbps Src-slot Unit Slice 04/27 05:32:01.536 Eth3/13/1 230.13.2.244 210.1.1.2 1070 ACTIVE 1 3000.000 3000.000 3 1 0
次に、show ip igmp groups コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups IGMP Connected Group Membership for VRF "default" - 500 total entries Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 230.13.2.241 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:54 210.13.1.2 230.13.2.242 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:58 210.13.1.2 230.13.2.243 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:56 210.13.1.2 230.13.2.244 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:54 210.13.1.2
次に、show ip igmp groupsinterface コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups eth4/25/1 IGMP Connected Group Membership for Interface "Eth4/25/1" - 500 total entries Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 230.13.2.241 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:54 210.13.1.2 230.13.2.242 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:58 210.13.1.2 230.13.2.243 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:56 210.13.1.2 230.13.2.244 D Ethernet4/25/1 00:08:16 00:02:54 210.13.1.2
次に、show ip igmp groupsmulticast-group コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups 230.13.2.244 IGMP Connected Group Membership for VRF "default" - matching Group "230.13.2.244" Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 230.13.2.244 D Ethernet4/25/1 00:09:09 00:03:55 210.13.1.2
次に、show running-config nbm コマンドの出力例を示します。
switch# show running-config nbm !Command: show running-config nbm !Time: Thu Apr 27 05:39:23 2017 version 7.0(3)F2(1) feature nbm
次に、show nbm flows コマンドの出力例を示します。
switch# show nbm flows NBM Active Source-Group-Based Flows : Flags: * - Flows are not truely in Guaranteed mode as one of the FM is down NBM Active Source-Group-Based Flows : Start-Time Src-Intf Mcast-Group Src-IP L4-S L4-D LID Status Num Rx Bw Mbps CFG Bw Mbps Src-slot Unit Slice 05/06 11:24:03.117 Eth5/5 225.3.5.1 5.5.1.2 0 0 840 ACTIVE 1 55.000 55.000 8 2 0 05/06 11:24:03.094 Eth5/5 225.3.5.2 5.5.1.2 0 0 196 ACTIVE 1 55.000 55.000 8 2 0 05/06 11:24:03.092 Eth5/5 225.3.5.3 5.5.1.2 0 0 641 ACTIVE 1 55.000 55.000 8 2 0 05/06 11:24:03.088 Eth5/5 225.3.5.4 5.5.1.2 0 0 529 ACTIVE 1 55.000 55.000 8 2 0
次に、show nbm flows groupmulticast-group コマンドの出力例を示します。
switch# show nbm flows group 225.3.5.1 NBM Active Source-Group-Based Flows : Start-Time Src-Intf Mcast-Group Src-IP L4-S L4-D LID Status Num Rx Bw Mbps CFG Bw Mbps Src-slot Unit Slice 05/06 11:25:15.142 Eth5/5 225.3.5.1 5.5.1.2 0 0 840 ACTIVE 1 55.000 55.000 8 2 0
次に、show ip igmp groups コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups IGMP Connected Group Membership for VRF "default" - 61520 total entries Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 225.3.5.1 D Ethernet3/5 11:48:07 00:03:36 3.5.1.6 225.3.5.2 D Ethernet3/5 11:48:07 00:03:36 3.5.1.6 225.3.5.3 D Ethernet3/5 11:48:07 00:03:36 3.5.1.6 225.3.5.4 D Ethernet3/5 11:48:07 00:03:36 3.5.1.6
次に、show ip igmp groupsinterface コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups eth3/5 IGMP Connected Group Membership for Interface "Eth3/5" - 1165 total entries Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 225.3.5.1 D Ethernet3/5 11:51:22 00:02:24 3.5.1.6 225.3.5.2 D Ethernet3/5 11:51:22 00:02:24 3.5.1.6 225.3.5.3 D Ethernet3/5 11:51:22 00:02:24 3.5.1.6 225.3.5.4 D Ethernet3/5 11:51:22 00:02:24 3.5.1.6
次に、show ip igmp groupsmulticast-group コマンドの出力例を示します。
switch# show ip igmp groups 225.3.5.1 IGMP Connected Group Membership for VRF "default" - matching Group "225.3.5.1" Type: S - Static, D - Dynamic, L - Local, T - SSM Translated Group Address Type Interface Uptime Expires Last Reporter 225.3.5.1 D Ethernet3/5 00:05:20 00:10:10 3.5.1.6
次に、show running-config nbm コマンドの出力例を示します。
switch# show running-config nbm !Command: show running-config nbm !Time: Sat May 6 23:10:33 2017 version 7.0(3)I6(1) feature nbm nbm flow bandwidth 55 nbm mode flow policy 0mbps bandwidth 2 ip group 225.3.5.1 ip group-range 225.3.5.2 to 225.3.5.255 policy 3000 bandwidth 130 ip group-range 228.255.255.1 to 228.255.255.255
ファブリックおよびホストのインターフェイスを設定するには、この項の CLI コマンドを使用します。または、DCNM メディア コントローラを使用すると、これらの設定をすべて自動で設定することができます。
各リーフ スイッチに、ファブリック インターフェイスを設定する必要があります。このインターフェイスは、リーフ スイッチからスパイン スイッチへのインターフェイスです。
2.
interface ethernetslot/port
3.
ip addressip-prefix/length
4.
ip router ospfinstance-tagareaarea-id
5.
ip pim sparse-mode
6.
ip pim passive
7.
no shutdown
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# | |
ステップ 2 | interface ethernetslot/port 例: switch(config)# interface ethernet 1/49 switch(config-if)# |
ファブリック インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | ip addressip-prefix/length
例: switch(config-if)# ip address 1.1.1.0/31 |
このインターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 4 | ip router ospfinstance-tagareaarea-id
例: switch(config-if)# ip router ospf 100 area 0.0.0.0 |
OSPFv2 インスタンスおよびエリアにインターフェイスを追加します。 |
ステップ 5 | ip pim sparse-mode
例: switch(config-if)# ip pim sparse-mode |
現在のインターフェイスで PIM スパース モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | ip pim passive
例: switch(config-if)# ip pim passive |
スイッチに対し、このインターフェイス上で PIM メッセージを送信することと、このインターフェイス経由で他のスイッチから PIM メッセージを受信することを禁止します。このコマンドが必要なのは、フローへのエンドツーエンドでの静的なプロビジョニングを(PIM プロトコルではなく)DCNM メディア コントローラが行っているためです。 |
ステップ 7 | no shutdown
例: switch(config-if)# no shutdown |
インターフェイスをイネーブルにします。 |
各リーフ スイッチに、ホスト インターフェイスを設定する必要があります。このインターフェイスは、リーフ スイッチからエンドポイントへのインターフェイスです。
2.
interface ethernetslot/port
3.
ip addressip-prefix/length
4.
ip router ospfinstance-tagareaarea-id
5.
ip pim sparse-mode
6.
ip pim passive
7.
ip igmp immediate-leave
8.
no shutdown
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# | |
ステップ 2 | interface ethernetslot/port 例: switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# |
ホスト インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | ip addressip-prefix/length
例: switch(config-if)# ip address 100.1.1.1/24 |
このインターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 4 | ip router ospfinstance-tagareaarea-id
例: switch(config-if)# ip router ospf 100 area 0.0.0.0 |
OSPFv2 インスタンスおよびエリアにインターフェイスを追加します。 |
ステップ 5 | ip pim sparse-mode
例: switch(config-if)# ip pim sparse-mode |
現在のインターフェイスで PIM スパース モードをイネーブルにします。 |
ステップ 6 | ip pim passive
例: switch(config-if)# ip pim passive |
スイッチに対し、このインターフェイス上で PIM メッセージを送信することと、このインターフェイス経由で他のスイッチから PIM メッセージを受信することを禁止します。このコマンドが必要なのは、フローへのエンドツーエンドでの静的なプロビジョニングを(PIM プロトコルではなく)DCNM メディア コントローラが行っているためです。 |
ステップ 7 | ip igmp immediate-leave
例: switch(config-if)# ip igmp immediate-leave |
スイッチが、グループに関する Leave メッセージの受信後、ただちにマルチキャスト ルーティング テーブルからグループ エントリを削除できるようにします。 |
ステップ 8 | no shutdown
例: switch(config-if)# no shutdown |
インターフェイスをイネーブルにします。 |
Cisco IP Fabric for Media ソリューションは、次の IEEE 1588 PTP プロファイルをサポートしています。
ソリューションでは、マルチキャスト同期およびアナウンス メッセージのほか、ユニキャスト遅延要求/応答メッセージも備えた混合モードの PTP サポートも導入しています。
PTP をメディアに向けて設定するには、これらのプロファイルのいずれかを使用する必要があります。
![]() (注) | メディアに向けた PTP 設定は、メディア ネットワーク以外に向けた PTP 設定とは異なります。ただし、PTP の詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』の参照が可能です。 |
PTP 境界モード機能をスイッチ上でイネーブルにします。PTP パケットをファブリック内で通常のマルチキャスト パケットとしてルーティングすることはできません。
2.
[no] feature ptp
3.
[no] ptp sourceip-address [vrfvrf]
4.
(任意) [no] ptp offload
5.
interface ethernetslot/port
6.
[no] ptp
7.
(任意) [no] ptp announce interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds
8.
(任意) [no] ptp announce timeout [aes67 | smpte-2059] count
9.
(任意) [no] ptp delay-request minimum interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds
10.
(任意) [no] ptp sync interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds
11.
(任意) [no] ptp vlanvlan-id
12.
(任意) show ptp brief
13.
(任意) show ptp port interfaceinterface slot/port
コマンドまたはアクション | 目的 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# | |||||||||||||
ステップ 2 | [no] feature ptp 例: switch(config)# feature ptp |
デバイス上で PTP をイネーブルまたはディセーブルにします。
| ||||||||||||
ステップ 3 | [no] ptp sourceip-address [vrfvrf] 例: switch(config)# ptp source 10.10.10.1 |
すべての PTP パケットの送信元 IPv4 アドレスを設定します。 | ||||||||||||
ステップ 4 | [no] ptp offload 例: switch(config)# ptp offload | (任意)
いくつかのタイマーをライン カードにオフロードすることにより、PTP セッションの数を増やします。
| ||||||||||||
ステップ 5 | interface ethernetslot/port 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
PTP をイネーブルにするインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 | ||||||||||||
ステップ 6 | [no] ptp 例: switch(config-if)# ptp |
インターフェイスで PTP をイネーブルまたはディセーブルにします。 | ||||||||||||
ステップ 7 | [no] ptp announce interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds 例: switch(config-if)# ptp announce interval aes67 3 | (任意)
インターフェイス上の PTP アナウンス メッセージの送信間隔を設定します。
| ||||||||||||
ステップ 8 | [no] ptp announce timeout [aes67 | smpte-2059] count 例: switch(config-if)# ptp announce timeout aes67 2 | (任意)
インターフェイス上でタイムアウトが発生するまでの PTP 間隔の数を設定します。
| ||||||||||||
ステップ 9 | [no] ptp delay-request minimum interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds 例: switch(config-if)# ptp delay-request minimum interval aes67 -1 | (任意)
ポートがマスター ステートの場合に PTP 遅延メッセージ間で許可される最小間隔を設定します。
| ||||||||||||
ステップ 10 | [no] ptp sync interval [aes67 | smpte-2059] log-seconds 例: switch(config-if)# ptp sync interval aes67 1 | (任意)
インターフェイス上の PTP 同期メッセージの送信間隔を設定します。
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ステップ 11 | [no] ptp vlanvlan-id 例: switch(config-if)# ptp vlan 1 | (任意)
PTP をイネーブルにするインターフェイスの VLAN を指定します。インターフェイス上の 1 つの VLAN でイネーブルにできるのは、1 つの PTP のみです。 指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。 | ||||||||||||
ステップ 12 | show ptp brief 例: switch(config-if)# show ptp brief | (任意)
PTP のステータスを表示します。 | ||||||||||||
ステップ 13 | show ptp port interfaceinterface slot/port 例: switch(config-if)# show ptp port interface ethernet 2/1 | (任意)
PTP ポートのステータスを表示します。 | ||||||||||||
ステップ 14 | copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config | (任意) |
マスターおよびスレーブ両方の ユニキャスト PTP ピアを設定する必要があります。
2.
interface ethernetslot/port
3.
ptp transport ipv4 ucast {master | slave}
4.
{master | slave} ipv4ip-address
5.
ptp ucast-sourceip-address
6.
(任意) show ptp brief
7.
(任意) show ptp counters interface ethernetslot/portipv4ip-address
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# | |
ステップ 2 | interface ethernetslot/port 例: switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# |
ユニキャスト PTP をイネーブルにするインターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | ptp transport ipv4 ucast {master | slave} 例: switch(config-if)# ptp transport ipv4 ucast master |
マスターまたはスレーブのユニキャスト PTP ピアを設定します。 |
ステップ 4 | {master | slave} ipv4ip-address 例: switch(config-if)# slave ipv4 81.0.0.2 |
マスターまたはスレーブの ユニキャスト PTP ピアの IP アドレスを指定します。 |
ステップ 5 | ptp ucast-sourceip-address 例: switch(config-if)# ptp ucast-source 81.0.0.1 |
PTP ユニキャスト送信元の IP アドレスを指定します。 |
ステップ 6 | show ptp brief 例: switch(config-if)# show ptp brief | (任意)
PTP のステータスを表示します。 |
ステップ 7 | show ptp counters interface ethernetslot/portipv4ip-address 例: switch(config-if)# show ptp counters interface ethernet 1/1 ipv4 81.0.0.2 | (任意)
ユニキャスト PTP カウンタを表示します。 |
ステップ 8 | copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config | (任意) |
次の例は、マスターおよびスレーブの PTP ピアの設定方法を示します。
interface Ethernet1/1 ptp transport ipv4 ucast master slave ipv4 81.0.0.2 ptp ucast-source 81.0.0.1 ip address 81.0.0.1/24 ip router ospf 1 area 0.0.0.2 no shutdown interface Ethernet1/2 ptp transport ipv4 ucast slave master ipv4 83.0.0.2 ptp ucast-source 83.0.0.1 ip address 83.0.0.1/24 no shutdown show ptp counters interface eth1/1 ipv4 81.0.0.2 PTP Packet Counters of IP 81.0.0.2: ---------------------------------------------------------------- Packet Type TX RX ---------------- -------------------- -------------------- Announce 9 0 Sync 70 0 FollowUp 70 0 Delay Request 0 18 Delay Response 18 0 PDelay Request 0 0 PDelay Response 0 0 PDelay Followup 0 0 Management 0 0 ----------------------------------------------------------------